氷や冷気をを自在に操る、【通り名持ち】調律者。
その実力はかなりのもの。
見た目はスマートでクール、無駄な事を喋らない寡黙な性格・・・と、周りには思われている。
実はシャイで口下手。本人は物静かながらも優しい性格をしている。
強さのイメージが先行してしまっているのかもしれない。
【伝鳴語加工】された藍色のコートを着用し、右手には特注のグローブを着けている。
『レーダス・ロルト』という弟子がいる。
装備は長剣一本で、防御面は全て自身のSOMで補う。
必要以上の装備で機動力を損なうことなく、攻撃にやや重点を置く事が出来る。
調律者として、ある意味理想形の一つともいえるスタイルだろう。
防御面は、【氷の障壁】で面も点もガード。
距離を問わない攻撃方法と、冷気による行動阻害、広範囲に大規模な攻撃も可能。
戦闘の対応力が高い。
そして彼女の通り名となっている【零の手】は、超接近時の攻撃方法だ。
右手のグローブを外し、直接手で触ることで、相手の生体SOMに干渉。内部から凍らせ、砕く。
相手のSOM、それも個のイメージが強い生体SOMに無理矢理干渉・発動させている所にその能力の高さが伺える。
見た目や能力と、性格のギャップがある彼女は、人々からかなり人気がある。
名実ともに、アイドル的存在である。(彼女は苦手な模様)
ファンも多い。(なお、やりすぎで軽く凍らされた者もちらほら)
以前、何かのイベントでスカート姿で笑顔の写真が撮られた。
今もその写真は、どこかのオークションを高額で渡り歩いているという噂が立つほどの人気。
現在こそ制御できる強力な能力だが、幼少時は上手くいかなかった。
花が好きな彼女は、子供のころから自然に触れていた。
しかし自分が近づくと花は萎れ、触ると凍り、割れてしまう。
そのせいで、周りからも距離を置かれた。
口数が少なくなったのは、その頃からだ。
調律者ギルドに入ってからは、鍛錬を重ね、精神的にも強くなった。