SOMの干渉について

SOMを扱う手段を、ここに記録する。
ただし、現在確認されている方式・現象のみで、干渉・発動の可能性は多数存在すると思われる。
また、一般的にはSOMへの生身での干渉は非凡なるものが必要であり、軽々しく【発動】はさせられないことを理解して貰いたい。

――調律者ギルド【博士】ミラン・トリスト

SOMへの「干渉」

干渉とは、SOMに刺激や他のエネルギーを利用して、イメージを感応させる事、そして【発動状態】に持っていく手段だ。
干渉の方法が異なっていても発動は引き起こせないし、また方式が合っていてもイメージが貧困だとSOMは発動しない。

現在、有効な干渉の方式を紹介する。

 

・共鳴式

他のエネルギー(熱や電気等)を用いて、SOMを刺激する方式。
特殊な手段を用いないが、SOMの発動は弱く、精々従来のエネルギーの補助程度にしか作用しないだろう。

とはいえ、簡単な蒸気機関やモーター機構が強いエネルギーを発揮できるほどには、その力は発揮されている。

他のエネルギーのイメージがそのまま反映される。

 

・波動式

規則的な運動による空気振動や、音を用いてSOMを発動させる方式。
ただし、その規則は相当複雑で、規模が大きくないと発動時のエネルギーも小さいものである。

また、範囲や効果を臨機応変に変えられるものではない為、大体はそのための施設を作る必要がある。

イメージ・発動形態は、その振動のパターン・使われる機構の素材等によって変わる。

 

――以下、非凡なる方式。
【生体SOM】の働きによる干渉を記載する。


これらでSOMを操る者を「調律者」と呼称す。

 

・詠唱式

独特の音階・テンポで【伝鳴語(リソナード)】を唱え、場合によっては身体の動きによりSOMに刺激とイメージを与え、発動させる方式。
わずかに一部ではあるが体系化されており、弱い発動ならば学ぶことが出来る。

実はもっぱら詠唱式で使われる【伝鳴語】は、人族の研究の成果により生み出された、【人工伝鳴語】なのだ。
オリジナルは学ぶことが出来ず、身につけている人間の「特殊能力の一種」として扱われる。

波動式と異なる点は

「使用者が生身である(器具・施設を使わない)」
「使用者のイメージを強く反映させることが出来る」
「発動に必要なエネルギーや発動の規模は、使用者の生体SOMの大きさに関わってくる」等。

汎用性・多様性において、今までの方式とは比べ物にならないポテンシャルを秘めている。
また、一個人が大規模なエネルギーを扱うことができる(使用者の実力・イメージの強さに応じて)

イメージの伝達を補助する触媒となる物も発見されており、しばしば高値で取引される。

 

「理想の発動状態に持っていく為には、相当の才能・鍛錬が必要となる」
「異なる発動をした時の被害は、使用者が被る」
「失敗によっては肉体そのものが変異・破壊する場合がある」
「そもそも生体SOMが足りないと子供の遊び程度の規模でしか発動できない」等が欠点といえば欠点だ。

 

・調律式

調律式は、一般の方式とはされない。
干渉・発動共に、従来までの法則に従わないものが多数存在するからだ。

その殆どは詠唱等を必要とせず、イメージがその干渉の大半を占める。

そしてその発動内容も、一般的な物理・科学法則には基づいていない。
(規定範囲内での重力無視・身体の変化・SOMから物質を具現化させる等)

【特級】と言われる調律者たちは、それぞれ個性ある【発動】を行う。

 

 

最終更新:2014年08月12日 17:04