SOMDとは、SOMを操る才能を持っていなくても、ある程度SOMに干渉できるようになる道具技術、またSOMを主体エネルギーとしたテクノロジーの総称。
人族・調律者ギルドの研究、またその技術の実現に至った職人たちの賜物である。
なお、加工費などは相当高い。
代表的なものを紹介する。
武具に特殊な物質や塗料、材料を用いて伝鳴語を彫ることによって、SOMを扱えない者でもそのエネルギーを武具に乗せる事ができる技術。
発動は彫り込みと、使用者のイメージとの適応で決まる。
調律者の【干渉・発動】のような多様性・柔軟性は持たないが、従来の戦闘方法より高いパフォーマンスが期待できる。
【彫師】と呼ばれるものは各地に少人数存在するが、この技術の開祖と言われているのが、ガレーネの高地に住む【彫師・ゴーフル】である。
武具に使用されるものは発火や発電、爆発や形状変化などの【性質発動】の加工の需要が高い。
現在【調律発動】を組み込むことは不可能とされているが、日夜研究は進んでいる。
加工の度合も、調律者と同じくランク分けされている。
SOMを用いて、無生物に長期的・規則的な命令を試行させる技術。
もっともポピュラーなのが、鉱物や金属を使った人型のSOMD。警備・防衛戦線に投入されている。
個人が作成し、制御する個体もあり、それらには半量産型のSOMDなど相手にならず、調律者とも互角に戦う。
この道で有名なのは【紙一重の境界】イ・コだろう。
詳しい内容は分かっていない。
このSOMDについて調律者ギルドでは、環境バランスを崩しかねないと警戒している。