現在、セカンダリアに一本しか確認されていない、【世界樹】『ヴェローロ』に造られた都市。
木があまりにも大きい為、建物や施設もその巨大な枝の上に建っていき、現在では4階層からなる都市となっている。
ヴェローロに生る様々な植物や、土地自体も肥沃なため資源は豊富。
食物だけでなく、薬やSOMの触媒として使われるような植物も多く、ヴェローロの自然資源は人族にとって重要だ。
しかし、Nigrimこそ少ないものの、ヴェローロに寄ってくる生物は多いため、そちらには注意しなければならない。
祭事がよく行われるのがヴェローロの特徴で、煌びやかなビューエラの踊り子は必見である。
統治者は『【豊穣の姫君】シャリエ・テッラ』。
都市が出来る前から、ヴェローロの麓に住んでいたビューエラの一人。
【第一層:テラ】
・調合ギルド本部
・温泉街
【第二層:ウィリディス】
・樹深部~ヴェローロ騎士団本部
【第三層:シルウァ】
・ヴェローロ図書館
【上層:エテール】
・収穫区域
・エテール展望鏡
頑丈な根により強力な地盤が出来ており、尚且つその間の土はとても栄養価が高い。
ヴェローロに住む人々の5割は、【テラ】に住居を構えている。
活気があり、温和な雰囲気を持つ層。旅の物も居やすいだろう。
上層と比べたら、確かに生物災害の恐れはあるのだが、大抵、周辺の危険生物は【騎士団】及び【調律者】に討伐される。
ヴェローロ根本付近に【メトラ】が確認されているため、根本に近づくにつれ建物は減っていく。
主に薬品や触媒、染料などの調合技術・技術者をまとめるギルドの本部。
材料となる植物類・動物由来の素材の確保が一番できる場所であるため、ヴェローロに本部が設立された。
ギルドマスターは【ミクティオ・ザライスター】
彼女はビューエラの中でも美しい部類なのだが――なかなかの変態である。
ヴェローロの三大名物と言えば、一つは樹そのもの、一つは祭り、そして最後がこの温泉街だ。
火山は確認されていない為、ヴェローロの膨大な樹熱により出来たと言われているが、よくわかっていない。
温泉街のエリアは区切られていて、その泉質により、入場料を支払うことになっている。
効能も勿論だが、ヴェローロの温泉は全て【混浴露天風呂】である。
まあ、そういうことだ。
これは階層に関わらず、各所に設置されている【SOMD】だ。
およそ50人ほどが入れる円状の装置が上下に存在し、稼働すると「青い光の柱」が上下をつなぐ。
【活力発動】によって、人や資材を上層へ運ぶ・下層へ下ろすことが出来るのだ。
制御部分にロストテクノロジーの一部が流用されている為、実はトンデモない代物。よって公共の装置となる。
(個人が所有できるレベルのテクノロジーではない。もし持ったら持った人の寿命がマッハ。)
第一層の全景が見渡せるエリア。樹の本体部分にある巨大な樹洞は、ヴェローロの【騎士団本部】として使われている。
専ら他層への移動・警備や、足場が他の層より少し悪いため、訓練施設があったりする。
ヴェローロの樹本体に近づけるのは、第二層からである。(根元付近の【メトラ】のため)
中心を陣取りつつ、メトラも監視、また、都市全体へのアクセスが早いなど、騎士団にはうってつけの立地だ。
ヴェローロ騎士団の特徴は、『女性の割合が多い事』である。
ここはビューエラの心の故郷のようなものなので、自分たちが護りたいという思いが強いのかもしれない。
【第三層:シルウァ】
第三層ともなると、全体が緑に覆われていて、外部からは視認できないような環境となっている。
その為、研究機関や図書館・醸造庫等が多い。
上層に行く程に人が住んでいない環境になるのは当然だ。が、特異な者たちはここに住んでいたりするだろう。
因みにセカンダリアで『図書館』と呼ばれる施設は2つしかない。「トリキュミア王立図書館」と、ここだ。
【上層:エテール】
一言で言えば、超・生産区。
運が良ければ(悪ければ)中級クラスの飛行する動物が見られるようなエリア。
名前だけ聞くと観光名所のように思えるが、ヴェローロの周辺区域警戒のための装置。
一般人が何か勘違いして行く(もしもの話)と、つまみ食いされる可能性が。