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ルドーヴェキア・ピノセチア連邦

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ルドーヴェキア・ピノセチア連邦【RDP】

領土 105

 
 

 

 

ルドーヴェキア・ピノセチア連邦は、南オルガ大陸の北側に位置するエーリ島の大半を主な領土とする、共和制連邦国家。首都はルドーヴェキア州に位置するヴィルナンシア。主な略称はRDP、ルドーヴェキア、ル連、エーリ連邦、エーリ。


 

国名

 国名の由来は、連邦樹立の経緯がルドーヴェキア共和国とピノセチア王国の合併で始まっているため、その2つの国名を並列して呼称することにしたためである。ルドーヴェキア=ピノセチア連邦は表記揺れ。しかしながら、この呼称はあまり適切でないとの指摘もある。連邦樹立前にルドーヴェキア共和国は、リアトケート王国との戦争に勝利しこれをまるまる占領下におさめていた。連邦結成後リアトケートはルドーヴェキア共和国から独立し、対等な一構成国となったが、リアトケート系の国民からはこの名称は適切でないとの批判の声が大きい。なお、連邦議会では、何度か国名変更の議論があり、その最有力候補としてエーリ連邦があった。なお、エーリとは、国の主な領土である島の名前であるが、この場合、連邦のほぼ100%を占めるエーリ民族を意味している。エーリ連邦の呼称は、短くて楽という理由で、非公式にはよく用いられている名前であるが、連邦議会は少数民族への配慮や国名変更の困難さからこれまで全て否決されてきた。

 

歴史

 多くの考古学者は、約100万年前ごろからエーリ島には人がいたと主張している。しかしながら、この民族は、現在のエーリ人とは全く異なる性質を示しているため、エーリ人とは無関係であるというのが一般的な見解である。エーリ人がどこから来たかという謎は、現在でも議論の対象となっているが、少なくとも一般的な南オルガ系とは異なるため、北方から陸路・海路で移住したのだろうと推測されている。なお、約95万年前ごろまではエーリ島と南オルガ大陸は接続していた。

 古代ごろになると、ほぼエーリ島を構成する民族はエーリ人のみになっている。それまでに何があったかは、あまりに資料が少なすぎるので分からないが、南オルガ大陸との間で何度か戦争があったと見られる証拠が発掘されている。

 中世のはじめ頃には、エーリ島は小規模な国家が乱立するようになっていた。これらは時に争いをしつつ、交易などで発達していったが、その内、サリニャーナ家を王とするルドーヴェキア公国が頭角を現していった。ルドーヴェキア公国は、次第に周辺の国家を吸収し、封建制の国家を作りあげていった。南オルガ大陸の幾つかの国家との宗教戦争に勝利したルドーヴェキア公国は、ついにエーリ島南部を全面的に支配する。これが、後のルドーヴェキア帝国となった。

 一方でエーリ島北部では、南オルガの脅威をあまり感じる者はいなかった。それよりも、強大化するルドーヴェキア帝国の方が脅威であり、これに対抗すべく小国は連合し、リアトケート王国を作った。

 中世末期から近世にかけて、ルドーヴェキア帝国は急成長を遂げる。優れた造船技術と航海術を強みに、南半球を中心に植民地を世界中に作り、一時は「太陽の沈まぬ国」と呼ばれるまでになった。初期に産業革命を起こした国の一つでもある。しかしながら、ルドーヴェキア帝国の栄光は長くは続かなかった。サリニャーナ家において、何度か継承問題が起き、敗れた皇族が最大の貴族であったグルダンティルス=ポーフィムリャノと手を結び、ピノセチア王国を樹立し独立。また、自由に商売をさせろと主張する貴族たちと市民によって、北ルノーナ共和国が事実上の独立。国内に問題を抱えすぎたルドーヴェキア帝国は、どんどん弱り始め、次第に上級貴族と下級貴族の対立も深まり始めた。

 18世紀にもなると、この問題は深刻さを増し、かなり過去の継承問題を持ち出し皇帝の違法性を訴えた一部の皇族、かつて領地を奪われた下級貴族、「皇帝の軍ではなく国家の軍」を宣言した海軍、商業を自由にやりたい海運閥の商人などを原動力として、とうとう革命が勃発し、帝政は潰れた。この後、共産主義者による何度かの第二革命の試みがあったが、臨時政府の的確な処理により、なんとか防がれることとなった。

 しかしながら、こうしてできたルドーヴェキア共和国にはいくつかの外交上の問題があった。そのうち、もっとも厄介だったのは隣国リアトケート王国との領土問題である。リアトケート王国は、ルドーヴェキアほどではないが強大な国であり、所謂列強の一つであった。しかしながら、イデオロギーの違いと領土問題というダブルの外交問題は、この二国を戦争させることになる。これがエーリ人の初めて経験した『総力戦』であった。リアトケートの奇襲攻撃を、民間人からありとあらゆる輸送手段を徴発した力づくの兵力輸送でなんとか戦線を維持したが、今度は機関銃という最強の死体量産マシーンに戦線は膠着。リアトケート海軍がほぼ全滅し、リアトケート北部から挟撃する、『C作戦』が完了してようやく戦争が終結することになる。

 この後、リアトケートを占領したルドーヴェキア共和国は、ピノセチア王国と連邦を結成した。なお、ピノセチア王国は名目上立憲君主制国家であったが、この35年前に王家が途絶えてしまっている。連邦結成から5年のうちに北ルノーナ共和国など、エーリ島の国家がこれに加盟し、エーリ人初の統一国家が完成することになる。

 こののちルドーヴェキア・ピノセチア連邦は、帝政末期に失った植民地の奪還を目指すものの、ルドーヴェキア・リアトケート戦争の爪あとは大きくなかなか列強に対抗できないでいた。そんな中で、内戦が起きることになる。

 内戦の発端は、議会の休息な左傾化と、これに反発する軍部という経緯から始まった。議会の軍部への弾圧、左右両陣営による国内テロにより、国内は混乱を極めることになる。そんな中、共産党が第一党となり、旧貴族を弾圧したり、私軍を編成し始めると、とうとう耐え切れなくなった右派や軍部はこれに対して抵抗を始める。国内での抵抗運動は、鎮圧されてしまったが、植民地や海外領土では、駐留軍の士官が議会から新たに派遣された総督を処刑するなど過激化し、逆に議会派が殆ど消される事態になった。その植民地派の中で特に目立ったのが、ルイス・ベルグラーノである。当時は若い将校にすぎなかった彼だが、この反乱に際して、2000人の本国軍を500人で撃破した功績を買われ、反乱軍の作戦担当のトップに立つ。その後、反乱軍はとうとう本国に乗り込み、首都を制圧し、内戦の勝利を宣言した。共産党員の多くはポドクリシニアに亡命した。ベルグラーノはしばらく軍の再編などの地道な仕事にあたっていたが、反乱軍の中心であった国民党主導の政府再編の混乱の中で、軍・国民の両方から英雄視されている彼を大統領とするのがもっとも良いという結論を出され、ややお飾りという形で大統領にさせられた。だが、ベルグラーノは彼らの予想以上に国民から高い支持を得始めた。その結果として、国民党はベルグラーノをコントロールできなくなった。ベルグラーノは、逆に自らが党をコントロールするチャンスを得ると、内閣の整理を始め、着々と政策を進め、復興を果たした。国民党は、ベルグラーノ派と反ベルグラーノ派に分かれ、大衆の気づかないところでその対立は深刻化していた。経済・外交でそのセンスを発揮したベルグラーノ政権だが、一方で、内戦時に議会側を支持した団体に対しては、かなり厳しい対応をとっており、一部の左派などからは強い批判もあった。

 だが、ベルグラーノ政権は長くは続かなかった。原因は単純に、ルイス・ベルグラーノ氏自身が病気で大統領を続けられなくなったためである。その後は、クリストラル・ペラルタ、レアンドロ・パロペロの二人のベルグラーノ派の大統領が出たが、国民はベルグラーノほど彼らを支持しなかった。世界規模の不景気もあって、国内ではもっと強いエーリを求める声が高まっていたのである。それを契機に、国民党反ベルグラーノ派は、ゴドフレド・ロサスを大統領にさせることに成功する。ゴドフレド・ロサスは、反ベルグラーノ派の有力者の中でも特に過激派で、彼の過激な演説はエーリ人のナショナリズムを刺激した。最も、ロサス自身はこれを方便の様に使っており、実際に何かをするとまでは当初考えていなかった。しかし、大衆紙は我先にとロサスの好戦的発言を勝算し、今こそ「太陽の沈まない国」を復活させる時だと主張し始める。海軍は準備期間不足を理由に反対したものの、いろいろ収集がつかなくなった結果押し切られる形で第一次大戦に参加していくことになる。

 第一次大戦初期は、絶好調とはいかないまでもおおよそ目標を達成しつつあった。機関銃の恐ろしさと、航空機の重要性と正しい運用法、戦車製造のノウハウをリアトケート戦争である程度知ることができていたことが、ルドーヴェキア・ピノセチア連邦にとって幸いであった。本土から近く兵站をあまり考慮する必要のない南オルガでは物量で押し、ルドーヴェキア帝国時代植民地だった場所を取り戻す一方で、ノストガレアへの牽制としてウェレイジーア領には海軍で封鎖しつつ精鋭を送り込むという戦術を続けていた。これらは共に、中盤になると問題を抱え始める。

 ウェレイジーア戦線で生じた問題は、ノストガレア軍の援護が予想以上に規模が大きかったことである。増援を送る手間とその兵站を維持する困難さを考慮した結果として、ウェレイジーア半島から一時的に撤退せざるを得なくなった。これにより、ノストガレア海軍はアンリ海で行動する拠点を得ることになる。

 一方で、南オルガ戦線では、ノストガレア側陣営の主力が結集し、これと戦わねばならなくなった。弱小な守備隊や原住民を物量で押すことを考えた二流の部隊が多かったため、数ではそれでもあるていど上だったが、それ以上の前進ができなくなったため、戦線は膠着する。

 第一次大戦末期になると、アンリ海で海戦が度々起こるようになる。この一連の海戦は、どちらが勝ったとも言えない消耗戦だった。ノストガレア海軍の遣アンリ海艦隊の8割を撃破し、事実上戦力外としたものの、同時に準備不足なまま開戦を迎えたルドーヴェキア海軍にとって、許容できない損失(戦艦3隻、巡洋戦艦5隻、正規空母4隻、巡洋艦18隻)を出していた。

 南オルガ戦線では、カルバハル将軍率いる第9軍が新たに投入された南岸戦線では膠着した戦線を突破し大勝利を収めた一方で、中央地域ではまったく戦線に動きが出ず、双方が双方の塹壕に突撃しては機関銃に消されるというリアトケート戦争の再現が起きていた。

 このような状況を受けて、世論は開戦時とは全く異なる状況を示していた。ロサスが言う所の、『極めて身勝手かつ理不尽な反戦デモ』が多く起きるようになった。この結果として、ロサスは大統領を辞任。ロサスの次に大統領となったのは、なんと、あのベルグラーノだった。ベルグラーノは、長期間の治療の末、病に打ち勝つことができた。しかし、第二次ベルグラーノ政権は問題が山積みの状況から始まることとなる。ベルグラーノと外交部にとって、もはや両軍にとって無意味になりつつある戦争に講話を成立させることはさほど難しくなかった。問題は、ロサス政権が残した面倒なポ連との密約である。これは、『南オルガの植民地を保証するから、ノストガレア側と戦ってくれ、そのための技術と資源もやろう』というものだった。ロサスからすればこれは美味しい提案だと飲んで、大戦参加のきっかけとしたのだが、これを無視して単独講話するとなると、ポ連側との対立は避けられない。ルドーヴェキア・ピノセチア連邦は、しばらく、ポ連に苦悩しながら外交を進めることになる。ともかく、終戦という『成果』を上げたベルグラーノにとって次の目標は復興と軍の再建であった。これは、第一次ベルグラーノ政権の時の仕事と同じようなことであった。

 経済が戦前を越え、軍の近代化も進み、おおよそそれを終えたと言えるくらいになったこと、ベルグラーノは急死。ヴィダル・リンコンが大統領となる。彼は、この後しばらくの外交目標である、ノストガレア・ポ連に並ぶ『第三極の実現』を主張し、大規模な軍拡を実施した。セルバンテス政権もこれを引き継いだが、その次のバケーロ政権のころから不況に陥り、そのような予算を用意できなくなる。最終的に、ハコブ・カスタニェーダ大統領の代で、この政策を止め、NOCTO加盟に至る。これは、帝国時代からの孤立主義政策を破棄するという意味でもあり、国内では賛否両論であった。また、これに反対する勢力による小規模な内戦まで起きるに至った。

 

政治

 大統領は、党の代表者であると同時に、国民の代表者である。行政機関である内閣と、司法機関である連邦裁判所を指導する権限を持つ。大統領は平時において、憲法と法に拘束される。大統領の任期は5年であり、連邦議会の第一党のなかから有権者による選挙で選ばれる。大統領職は、有権者による国民投票で半数を越える辞任要求が出た時のほか、当人が辞表を表明し、それが連邦議会と当該政党がそれぞれの定める規定において承認された場合、大統領が職務に支障のでる重病・重傷または死亡した時にのみ解任される。大統領の連選について、特に規定はないが、今のところ最長は2選である。大統領が任期中に解任となった場合、次の大統領選までの間は副大統領が代行する。その時点で副大統領が全員いなくなっていた場合については、党議会が適切な人材を選出し、大統領選まで代行させる。大統領の独裁的権限は大きいとされているが、現代では実質的に党議会が決定権を持っており、大統領はその代弁者にすぎないとの指摘もある。とはいえ、形式上は大統領が党の主席を兼ねているケースが多いので、他国と比べ大統領の権限が大きいことに変わりはない。この構造は、ベルグラーノのような指導力の高い大統領によって、衆愚政治には不可能な迅速な改革を期待されてのことであり、国民の多くは支持しているが、彼の死後はあまりよい人材に恵まれず、うまくいっていないようである。

 現大統領はセフェリノ・メヒアス・センテーノ・アルバラード=サリニャーナ。歴代初のサリニャーナ家出身の人物であり、ウィルフレド・アルバラード=サリニャーナ(西方サリニャーナ家出身の政治家)の孫にあたる。ルドーヴェキアにおいて、革命以来、帝政を独占した北方サリニャーナ家に対する風当たりは今もなお強いが、西方サリニャーナ家系はピノセチア民主化や、内戦で国民党側に支持したこともあり、国民からの支持は大きい。貴族連盟(革命に賛同した、下級貴族らによって設けられた組織であり、かつての自由共和党や、国民党を資金的に支持した)代表を兼任。

 内閣は、最高行政機関であり、大統領の指導のもと、党から選出される大臣がこれを運営する。大統領は、内閣の運営権を、任意の首相に委任することができる。この委任は慣例として通常行われる。内閣を構成する省は以下の通り。『内務省』『外務省』『治安省』『国防省』『運輸交通省』『海運省』『資源開発・エネルギー省』『国土環境省』『大蔵省』『通信省』『保健省』『地方省』『教育省』『文化省』『産業省』『統計庁』『観光開発庁』。

 連邦議会は、連邦唯一の立法機関であり、大統領に対して独立している。連邦議会上院議員の選出は、州や共和国(今は全て解体され存在しない)、自治区がそれぞれ人口にあわせ、有権者の中から選出される。下院議員は、連邦全体の有権者から、各党に投票し、党が得た票数の100万分の1の議員を獲得する。そのため、上院は議員定数が存在するが、下院には議員定数が存在しない。ただし、これらの選挙は、有権者が民主主義国家と比べると少なく、民主的でないと主にNOCTO国家から非難されることがある。連邦政府は、これについて『わが国は過去、一度もいわゆる近代的民主主義を謳ったことはなく、また諸外国が自国のイデオロギーで他国を評価し、何らかの要求を行うことは、内政干渉であり、許されるものではない』との声明を出した。NOCTO加盟後は、NOCTO諸国はあまりそのことに触れなくなっている。また、上院と下院のほかに、連邦議会は専門議会を招集する権限を持つ。上院と下院は完全に対等である。専門議会は、上院・下院の可決が得られた場合、第一党の推薦する専門家や学者を招集し、有識者によってのみ行われる会議であり、ここで得られた決議は、上院・下院の決議と対等に扱われる。即ち、上院と下院で意見が別れた場合、専門議会が招集され、最終決定権がそこに委ねられるとも言える。なお、現在連邦議会下院に議席を有する政党は、国民党45議席、褐色連盟2議席、自由リアトケート1議席のみである。

 軍は、大統領の指揮下にあり、その実質的な運営は国防省によって行われる。軍以外の武装組織を有する省庁としては治安省、内務省、外務省がある。そのうち、治安省と内務省のそれは役割が重複しており、省庁での対立が起きている現実がある。この対立は、党内派閥の対立とも結びついているため、指導力のない大統領ではどうにもできない状況である。また、他に国民党の私兵として首都近衛師団というものがある。この歴史は古く、ルドーヴェキア革命の際に貴族連盟に同調した近衛師団が、自由共和党の私兵となり、革命戦争の間首都防衛にあたっていたのがはじまりである。革命後自由共和党はこれの拡大と近代化を図り、3個師団で編成されていたが、リアトケート戦争後共産党政権になると解散を命じられる。しかしこのとき、2個師団は解散に応じず、国民党旧自由共和党派の前身となる自由共和党緑派とともに反乱軍に同調し、首都防衛の要であったナツル要塞で籠城した師団があった。これが反乱軍が勝利し国民党政権になると、その指揮下に入ったのである。この内一方は軍に編入されてが、もう一方は国民党の私兵としていまもなお首都防衛に配置されている。

 

交通

主な港

ルアラサイト港
ルドーヴェキア州南部に位置する国内最大の商業港。船舶数では世界有数。首都に近く、この国の海運の中心である。なお、スティショフ桟橋は海軍基地として使われている。
 
カトレア港
カーリット島東岸に位置する港。ルアラサイト、イザール、クリードなどからの定期便があり、本土とカーリット島をつないでいる。海軍の海路護衛隊の母港でもある。
 
クリード港
ベネトナシュ州西岸に位置する自然の良港。国内二番目の商業港であるほか、第一戦艦艦隊群、第一航空艦隊群の母港である。
 
アトリア港
アトリア州北西に位置する港。ノースアトリア工業地帯に隣接しているため、原料の輸入・製品の輸出などのために用いられる。上陸艦隊の母港。
 
ノーセス港
ピノセチア州南部の港。陸軍基地に隣接しており、輸送隊群の母港。
 
ワールフィアライト港
アセトーン湾最奥に位置する港。船舶の建造が盛んであり、海軍の各種施設も充実している。第二戦艦艦隊の母港。
 
ミメット港
ペントリット州北東部に位置する港。海軍兵学校があり、訓練艦などが停泊している。
 
カリエリオン港
シェアト州北部の港。アンリ海での貿易などに使われる。

高速道路

(ルドーヴェキアサービスエリア内にはられているもの。)

産業

国内の経済は、基本的に工業が中心である。カーリット島の豊富な鉄鉱石資源や、ルピーヴーメ海峡の海上油田などの資源を国内で加工し、輸出している。そのため海軍は、ルピヴーメ海峡の領海の確保と保全のために、かなり力を入れている。しかし、国内では鉄以外の鉱石資源が不足しており、完全に国内資源だけでの製品の製造・輸出は困難である。

農業は、北部諸州で盛んであり、小麦などが中心である。しかし、国土もさほど広くない上、平地面積が少ないため、食料自給率は半分程度であり、海外から輸入しざるを得ない。有事において、食料不足に陥る可能性があり、貿易相手国との航路を確保する必要がある。しかし現状として、海上護衛のための戦力はやや不足している。

漁業は、沿岸部の、とくに南部で盛んである。アンリ海・太平洋の同海流が衝突するルピヴーメ海峡内で発生する潮目は、絶好の漁場となる。そのため、魚類だけでの食料自給率は190%もあり、かなりの数を輸出している。

企業など

ルースレートル・アロンダイト インダストリー (Luesratol Alondite Industries)

ル連邦最大の軍需産業。LAIと略される。現在ではいろいろなもの(当時は車両が多かったが、現在では戦闘機・艦艇も)に手を出している。社会主義を採用しているため、大規模資本家の存在は本来ではありえないはずだが、賄賂等で議会への影響力を確保しており、許されている。その上、ある程度政治決定にも影響を及ぼしているとされる。この企業による政府への関与を快く思わない政治家も存在し、過去に、資本主義社会への一部転換と規制緩和を条件に、政府への干渉をやめるよう要求したこともあったが、同社はこれを無視し、現在に至る。
国内の兵器の多くは本社で製造されており、La-13軽戦闘機などが有名である。
なお、子会社の、ルースレートル・ワーシップス社の保有するカーリット造船所で、国内の軍艦の40%が建造されている。

カシーヴォーレ・エアプレーンズ(KacyVorre Air planes)

LAI社につぐ、国内2番目の軍需産業。KVAとも呼ばれる。その名の通りもともとは航空機の生産が主体であり、WW1中に使われたKaV-142などを製造している。余談だが、La-17計画が取り止めになったのは予算と性能不足と公表しているが、KVA社が政府に圧力を掛けたのではないかと推測されている。さらに余談だが、La-17計画中止のあと、KaVX-1840が開発開始されている。あるいは、本機の売り込みのために・・・?

ジャフェレーシア(JaferreyCea)自動車
昔は、民間向けの開発のみだったが、現在では逆に軍用車のみ。開発内容は、大型のトラックから、炊事用車両まで、多岐に渡る。

ヴィスベラント(Vis・Verant)設計局
半官半民の航空機設計局。しかしいまだ一機も採用されたことがない。基本的に、技術実証や、研究などが中心。

ウェードベー(Weadbey)株式会社
国内で初めて瓶詰めを製造した会社であり、現在でもレーションの開発などを行っている。フリーズドライ製法が特に優れている。

RARUM(ラルム)
宇宙・航空関係の研究・開発を行っている。国内でのロケットや衛星はすべてこの管轄下。
なお、RARUMはルドベキア航空宇宙研究利用機構の略称。単に宇宙局や、宇宙研究利用機構、宇宙研などと略されることもある。

軍事

三軍活動規定

本規定は、三軍の有事での活動をより確実かつ迅速に行うための、基本理念である。

1、海軍・陸軍・空軍の三軍は、迅速な対応が求められる場合に限り、各軍の独断による行動を認めるが、通常は国防省の指示により一元的な活動を行うものとする。
2、海軍は陸戦隊を保有し、上陸戦において一歩目の活動を行うこと。なおこのための兵器は、陸軍が最大限協力しなければならない。
3、上陸戦において、陸軍の協力が必要であるとき、その輸送手段は海軍が提供する。
4、民間・軍用を問わず、有事には海軍は海上護衛を行わなければならない。
5、有事では、民間船もすべて、国防省がその運用を管轄し、より効率的な海上護衛を行うことができる。
6、重要な作戦の決定は、国防省の参謀本部が決定する。なおこの会議には、陸海空軍それぞれから、最低1名を参加させなければならない。
7、空軍は有事、国内の制空権の保持にあたり、防衛を支援すること。
8、弾道ミサイル等の兵器は、空軍の管轄とし、国防省の指示に応じ迅速な管理を行えるよう努力すること。
9、有事での戦略は、攻撃を中心に考えること。

ここに書かれている内容は、編成完成時のもの。一部、未完成・製作中のものも存在する。(特に航空機

中の人が流用しまくっている。

海軍

基本方針 

『海上戦闘に於いて有力な艦隊を2個以上保有し、攻撃と防御の両方で積極的活動を行えるようにすること』(1804年、海軍編成方針)

『シーレーンの確保のために、民間船の護衛のための艦隊を有し、これを十分な戦力にすること』(1824年、海上護衛強化方針)

『海戦における制空権の有無は、非常に重要であることが、先の大戦により証明された。よって海軍は有力な航空母艦を常に2隻以上保有しなければならない。』(1810年、国防大臣の演説)

ルドーヴェキア・ピノセチア連邦海軍編成(現在再調整中)

第一戦艦艦隊群(第一太平洋艦隊)
・第一戦艦艦隊 巡洋「ツァーニック」、巡洋「カリグメリン」、駆逐「カトレア」、駆逐「ボロニア」
・第二戦艦艦隊 巡洋「ペントリット」、巡洋「ヘキソゲン」、駆逐「ガーベラ」、駆逐「アネモネ」、駆逐「クレマチス」
・第一遊撃隊 巡洋「ツョルトナー」、駆逐「アザレア」、駆逐「アイリス」、フリゲート「アミン」

第二戦艦艦隊群(第二太平洋艦隊)
・第三戦艦艦隊 駆逐「マリーゴールド」、駆逐「カーネーション」、駆逐「ラベンダー」
・第四戦艦艦隊 戦艦「シェアト」、駆逐「カサブランカ」、駆逐「サルビア」

第三戦艦艦隊群(アンリ海艦隊)
・第五戦艦艦隊 戦艦「アトリア」、フリゲート「シュティレ」、フリ「エルリッチマン」
・第六戦艦艦隊 防巡「仮称2012」 駆逐「イータカリーナ」 巡洋「デュモルチ」 

第一機動艦隊群
・ベネトナシュ戦闘群 空母「ベネトナシュ」 駆逐「グリュネル」 駆逐「仮称1123号」 防巡「仮称2013号」
・メンケント戦闘群 空母「メンケント」 駆逐「リーベック」 駆逐「仮称1121号」 防巡「仮称2014号」
・クラウンエーテル戦闘群 空母「クラウンエーテル」 駆逐「仮称1120号」 駆逐「仮称1124号」 防巡「仮称2015号」

第一補給隊群
・第一補給隊 補給艦「アリール」 補給艦「ケトン」
・第二補給隊 補給艦「カーナライト」 補給艦「アルコキシド」
・第三補給隊 補給艦「ペントランド」 補給艦「ザークナイト」

潜水艦隊
・第一潜水艦隊 攻潜「ゲベルサイト」 攻潜「フローベルグ」 攻潜「セイネヨーキ」
・第二潜水艦隊 攻潜「ゲルスドルフ」 攻潜「ゴールドフィールド」 攻潜「ヨルディス」
・特殊潜水艦隊 ミ潜「スクッテルド」 ミ潜「ブーランジェ」 ミ潜「ベルチェ」 ミ潜「クリストバル」
・第一支援隊 救母「マンナード」 潜補「エカンドリュース」

輸送隊群(平時編成)
第一輸送隊 輸送3隻
第二輸送隊 輸送3隻
第三輸送隊 輸送3隻
第四輸送隊 輸送3隻

上陸艦隊
・直轄艦 揚陸指揮艦「カリポーリング」
・第一上陸艦群 強揚「ルドウィヒ」 強揚「ハシェマイト」 艇母「バリッシャー」
・第二上陸艦隊 強揚「ワールフィアライト」 艇母「ドラルルチア」

海路護衛隊群
・第一護衛隊 フリ「ダイアスポア」 フリ「クリード」 フリ「ノーセス」
・第二護衛隊 フリ「ストロンチアン」 フリ「ペリクレース」 フリ「ハウスマン」
・第三護衛隊 フリ「クロラミン」 対潜「コマチサイト」 対潜「キンバリー」
・第四護衛隊 対潜「アプライト」 警備「リソスフェア」 警備「ロディニア」
・第五護衛隊 警備「パノティア」 警備「ヴァルティカ」 対潜「デーサイト」

港湾防衛隊
・第一港湾防衛隊 沿岸「プロトローラシア」 沿岸「ギェナー」 沿岸「ミンタカ」 ミ艇「130~133号」 掃海「120~123号」 警戒「140~144号」 記念「カーリット」

海上調査隊
・第一海上調査隊 観測「カリエリオン」 観測「フォージャス」 ミ追「グーズクリーク」

訓練艦隊
・海軍大学校操船術科実習艦隊 訓練「アノーソクレース」 訓練「ブリュースター」

保有艦艇

条約における、「戦闘艦艇」
戦艦「シェアト」級2隻 シェアト、アトリア
28cm3連装砲3基。ベネトナシュ、メンケントの2隻は除籍された。ベネトナシュは海軍記念博物館にて陸上で展示中、メンケントはメンケント保管協会の運営のもと、洋上で保管・展示中である。
 
巡洋艦「ペントリット」級2隻 ペントリット、ヘキソゲン
大型の防空巡洋艦として建造された。現在設定調整中
 
巡洋艦「ツァーニック」級4隻 ツァーニック、カリグメリン、ツョルトナー、デュモルチ
ある程度の汎用性をもったミサイル巡洋艦
 
防護巡洋艦「グールド・ベルド」級4隻
空母の護衛を前提にした対空特化艦。防護「巡洋艦」とはいえ、少し大きめの駆逐艦程度である。嚮導艦としての運用も期待されている。
 
駆逐艦「カトレア」級4隻 カトレア、ボロニア、ガーベラ、アネモネ
最新鋭のミサイル駆逐艦。クレチマス級の進化版と言える。
 
駆逐艦「クレマチス」級4隻 クレマチス、マリーゴールド、カーネーション、ラベンダー
艦隊防空能力の向上を目指して建造された防空駆逐艦。イータカリーナ級で試験をパスした「LK89-01」の完成版、「SG/MAAS」などのシステム群を搭載。
 
駆逐艦「アザレア」級4隻 アザレア、アイリス、カサブランカ、サルビア
後部に広い飛行甲板を有した汎用駆逐艦。
 
駆逐艦「イータカリーナ」級2隻
もともと練習艦に当てられていたが、新火器管制・レーダーシステム「LK89-01」
 
航空母艦「ベネトナシュ」級3隻 ベネトナシュ メンケント クラウンエーテル
イザール級航空母艦の後継として開発された。

強襲揚陸艦「ルドウィヒ」級3隻 ルドウィヒ、ハシェマイト、ワールフィアライト
一隻をV/STOL空母に改装する計画のある強襲揚陸艦。でもそれも予算が通ればの話

上陸艇母艦「ドラルルチア」級2隻 ドラルルチア、バリッシャー
上陸用の大型ホバークラフトや戦車輸送艇・兵員輸送艇などを輸送・運用するための艦。水陸両用車両を大量に搭載するという運用方法もある。

攻撃型潜水艦「ゲベルサイト」級6隻 ゲベルサイト、フローベルグ、セイネヨーキ、ゲルスドルフ、ゴールドフィールド、ヨルディス
雷撃を中心に設計された潜水艦。

SLBM潜水艦「スクッテルド」級4隻 スクッテルド、ブーランジェ、ベルチェ、クリストバル
SLBMによる攻撃を前提として建造された潜水艦。国内初の原潜である。

フリゲート「アミン」級4隻 アミン、クロラミン、シュティレ、エルリッチマン
ペリクレース級の改良型。

フリゲート「ペリクレース」級6隻 ペリクレース、ハウスマン、ダイアスポア、クリード、ノーセス、ストロンチアン
商船や補給船・輸送船などの護衛を前提としたフリゲート。
 
ミサイル艇「130号」型5隻 130~134号
有事には、ほかの艦よりも迅速に行動が出来るため、各港に防衛用におかれている。
 
対潜艦「デーサイト」型(Ⅰ型設計)4隻  デーサイト、コマチサイト、キンバリー、アプライト
対潜戦闘に重点をおいた小型フリゲート。
 
警備艦「デーサイト」型(Ⅱ型設計)4隻 リソスフェア、ロディニア、パノティア、ヴァルティカ
Ⅰ型に汎用性をもたせた、沿岸警備・船団護衛用の小型フリゲート。
 
沿岸戦闘艦「デーサイト」型(Ⅲ型設計)3隻 プロトローラシア、ギェナー、ミンタカ
Ⅰ型のエンジンを換装、即応性をもたせた。なお、もともとは4隻あったのだが、バーダンは事故により損失した。
 
計84隻(多分)
 
条約における、「非戦闘艦艇」
訓練艦「アノーソクレース」級2隻 アノーソクレース、ブリュースター
訓練用だが、21mm以上の火砲を搭載したために、戦闘艦に分類されちゃった。←という過去があるが、現在では兵装は模造に置き換えられている。

掃海艇「120号」型4隻 120~123号
掃海を行う艦。
 
沿岸警戒艇「140号」型5隻 140~144号

汎用輸送船 12隻
陸戦隊を輸送するための輸送船。有事には、足りない場合民間から客船を徴用して用いる予定。
 
燃料補給艦「アリール」級3隻 アリール、カーナライト、ペントランド
燃料専門の補給艦。

汎用補給艦「ケトン」級3隻 ケトン、アルコキシド、ザークナイト
食料・弾薬などの補給を行う。
 
潜水艦救難母艦「マンナード」級1隻 マンナード
潜水艦救難艦の機能と潜水母艦の機能を兼ね備えている。

潜水艦補給艦「エカンドリュース」級1隻 エカンドリュース
潜水艦に対する補給を専門としている。あくまで補給用で、潜水母艦としての機能はない。

海洋観測艦「カリエリオン」級2隻 カリエリオン、フォージャス
航路・機雷敷設等の研究のための艦

ミサイル追跡艦「グーズクリーク」級1隻 グーズクリーク
ミサイル等の情報収集のための支援艦。

揚陸指揮艦「カリポーリング」級1隻 カリポーリング
指揮能力を優先し、多数の通信機器を備える。
 
記念艦 カーリット
1691年に建造された蒸気フリゲート。帆走と外輪式蒸気機関推進の両方を使用する、機帆船。2560トン。この船がこれだけの長期間保管される事となった理由は、革命の起きるはるか前に、皇帝に対して反乱を起こした過去があるからである。国内最古の自力航行出来る船である。なお、戦闘力はない。(あっても役に立たないが。)

計38隻

総計123隻

 

主な活動実績

1820年 北三国内戦の鎮圧
1823年 第12回大演習
1827年 第13回大演習
1830年 終戦20年周年記念観艦式
1831年 第14回大演習
1832年 第一回遠洋練習航海
  革命50周年記念観艦式
1833年 33年度艦隊整備計画に伴い再編
1834年 第二回遠洋練習航海
1835年 NOCTO参加記念観艦式
            第15回大演習
1836年 シェアト内戦の鎮圧
1836年 第三回遠洋練習航海
1838年 第四回遠洋練習航海
  豪雨に伴う災害派遣
1839年 第16回大演習
1840年 第五回遠洋練習航海
終戦30周年記念観艦式

おおまかな海軍史

今のルドーヴェキア海軍の始まりとなったのは、帝政時代の始まる前に、民間で結成された船団であった。
貿易のための船を持っている船主らが集まり、海賊からそれらの船団を護るべく共同で戦闘能力を持った船を購入していた。
それが大規模化したころ、旧皇帝による政権が始まり、このとき各団体の戦闘可能な船は、すべて政府が徴用して、国家単位で
船団の管理を行うようになった。これが発展し、蒸気船の時代となると、軍艦は外交能力にも影響をもたらす存在となり、
皇帝は海軍としてこの組織の規模を拡張させた。これは、植民地の確保・維持に非常に役立った。
中でも1650年ごろから始まった大規模な海軍軍拡により、海軍戦力は列強と十分対抗できるレベルまで向上した。
1781年、自由共和党などによる革命が発生すると、海軍ははじめ中立的立場を取るが、海軍高官に多い下級貴族などの意見もあり、
海軍は革命側につく。革命が終了し自由ルドーヴェキア共和国が発足したあとも、その所属として海軍はそのままとなった。
革命後すぐに発生したルドーヴェキア・リアトケート戦争では、初めて経験する近代海軍同士の戦闘で多くの教訓を得た。
その教訓をもとに作られた艦は、ニ期型軍艦と呼ばれ、世界大戦でルドーヴェキアが主に運用したのは主にこれである。
これらの名称は、一期型から四期型まであり、由来は第一期近代海軍調整計画~第四期(以下略)に基づく。
しかし、世界大戦に移るまでの間に、時代は空母が中心となっていることを観戦武官などから知った海軍は、次世代海軍に向けた
計画を、戦間期に研究する。これは三期型軍艦と呼ばれ、世界大戦前半でも少数投入され、大戦中建造されたのもこのタイプである。
戦後は、三期型のものを改装して運用したものと、新た技術を投入した四期型が中心となる。
現在では三期型設計思想のものはほぼ退役しており、四期型でしめられている。
なお、海軍は近代化に伴い他国では名称の変化が盛んであるが、1799年の「海軍の編成に関する法律」に基づき、伝統を重んじる
という目的で、形状、性能に変化があっても運用に大差が無い場合新たな艦種名称を設けないことになっている。よって、例えば第一期から使われ
続けた防護巡洋艦の名称は、内容は軽巡→嚮導艦という若干の変化がある。(運用理念はあまり変わっていないため)
四期型設計では、他国に対抗すべく色々な新技術の投入が行われているが、技術の開発に対して建造、乗員の習得が追いついていないのが現状だ。

四期型設計の変遷
海軍の予算・設計思想は先述した4度にわたる海軍調整計画で大まかに決められたが、技術の進歩や、新たな戦訓を小刻みに反映すべく、
毎年その内容の審査が行われ、場合によっては補正案が提出される。特に近年はミサイル技術の進歩に応じ、数年間隔で計画に変更がある。
初期の対空システムとして、K-23CCシステム群が各艦に搭載されていた。しかしこれは搭載するミサイルの性能も十分ではなく、
早急な新技術の開発が求められた。LAIが真っ先に研究に予算をつぎ込み、その結果完成したのがLK89-01で、国防省はこの実験のため
イータカリーナ級の2隻に改装を行い搭載した。LK89-01はこれを搭載している複数の艦同士での連携することで、より効率的かつ精密な
射撃が行えるようになっていた。
LK89-01はイータカリーナ級での試験の後、SG/MAASという名称で正式に完成した。これはクレチマス級駆逐艦に採用され、同時に
今後建造されるすべての艦にこれまたはこの簡易版を搭載するという計画を立てている。
一方で、SG/MAASは連携に重点を置きすぎており、個艦では従来の艦ほどの性能しか引き出せないのではないかとの指摘もある。
国外の防空システムとくらべて、一長一短な現実が伺える。
対潜兵装などについては、K-23CC用ミサイル発射機または独自の発射機を用いた対潜ミサイル(MDS6)の他に、昔から使われている
対潜迫撃砲がこれまでの中心であったが、現在研究中のVLS対応対潜ミサイル(MDS8)は、サイズ変わらず射程の延長を目指している模様。
MDS8の研究と同時並行で、対潜哨戒機・哨戒ヘリコプター、その他観測装置との連携をより効率化し、精度を高めるシステムが研究されている。
これらの搭載は、次の予算が可決されれば実験艦が建造される予定だ。
なお、核弾頭対潜ミサイルが試作されたことがあったが、計画は予算の圧迫を受け中止となった。

海軍の課題

地理的状況から、もっとも予算面において優遇されている一方で、遠洋での展開も視野にいれた活動のためには、それでも予算に苦しいところがある。特に、空母3隻時代に入ってからは、油田開発を全面的に行ってその維持費を補っているものの、限られた地下資源である以上は、いつまでもこの体制をつづけてはいけないのではないかという意見もある。また、海軍への予算の過剰な優遇は、空陸軍の反発を招きかねないと一部の政治家は指摘している。海軍内部でも、1隻をヘリ空母化して維持費の削減に努めるべきではないかとの意見も出ている。しかしその一方で、冷戦期の緊張した状況のなか、複雑なシーレーンを維持し、大戦のような失敗を防ぐには維持拡大は必要不可欠だとする人もいる。

また、海軍の課題は予算面だけではなく、全体的な艦の老朽化もある。一部で新鋭艦が登場する一方で、少しでも戦力を維持したいがために旧式艦もいくつか残っているが、更新の目処は立っていない。

海軍軍楽隊

海軍軍令部直属の音楽隊。一般向けに定期公演も行っている。予算も陸空軍や他国軍に比べると多く、かなり力を入れている。
もともとは、実戦でも戦闘を行っていたが、WW1後は、在籍者は通常の訓練過程を通らなくても良いこととなった。
現在ではプロの音楽家なども雇っており、独立商業組織のようになりつつある。各管区ごとに沿岸にコンサート会場を持っている。
その大きな理由としては、演奏技量をより高めることと、WW1後の大規模な軍縮により兵器が減り人手不足が解消されたことがある。
なお現在は、女性隊員が半数を超えている。
現在、ルピヴーメ軍管区が人数・規模ともに最大である。

陸軍

基本方針

『有事に迅速な展開が可能であること』(1820年、「陸軍の基本」 第3項)

『どのような場所でも運用可能な汎用性をもたせ、海外活動に支障のないようにすること。』(1834年 海外活動関連法)

主な陸軍兵器一覧

戦車
Lt7 主力戦車『ホルンフェルス』 通信機器類が比較的良好な戦車。
Lt5 主力戦車『トラバーチン』 やや時代遅れ、現在順次退役中。

装甲車
Lt18 装輪装甲車『グライゼン』 兵員輸送が中心
Lt23 上陸用装甲車『シェール』 海軍陸戦隊でも運用されている
Lt25 機動戦闘車『ラピリストーン』 市街地戦を前提としている。

支援車両
Lt5c  戦車回収車『アルコーズ』 Lt5をベースに開発
Lt5br 戦車橋戦車『オルソコーツァイト』 同上
Lt5ms 地雷撤去車『スレート』 同上

回転翼機

KaV-445 特殊作戦用のヘリコプター。

Gh-367 汎用ヘリコプター
Gh-368 367に兵装を取り付けた、対戦攻撃ヘリコプター

Hj18 やや大きめの汎用ヘリコプター。輸送が中心。

 

編成

構成国解体前に国ごとに軍管区があったため、それが今も大管区として引き継がれている。

ルノーナ(Lunorna)軍管区
島の南部を担当する。慣例として、奇数番の軍が当てられる。
・第三軍
・第七軍
・第十五軍

シーザス(Seazass)軍管区
島の中央部を担当する。慣例として、偶数番の軍が当てられる。
・第二軍
・第四軍
・第十二軍

リアトケート(ReatKate)軍管区
島の北部を担当する。
・第十三軍
・第十四軍
・第十六軍
・第十九軍

カーリット(Carlit)軍管区
カーリット島を担当する。
・第一軍
・第五軍

独立空挺軍
ベネトナシュ州に本拠地を置く。有事には、どこへでも迅速に行動できる。
・第十軍
・第十一軍

第一遠征軍団
海軍との協力による海外作戦を前提としている。
・第二十軍
・第二十二軍

第二遠征軍団
第一遠征軍団と同じ。
・第二十一軍
・第二十三軍

クランウェント(CruanWent)独立研究団
兵器の実験や、戦術研究に使われる独立部隊。
・第120機械化狙撃兵師団

空軍

基本方針
『空軍は有事、国内の制空権の保持にあたり、防衛を支援すること。』(1806年、三軍活動規定)
『爆撃機等の敵地への攻撃に用いられる航空機の運用は、国防省より直接指示を出し、陸海軍との協力を優先する』(1806年、三軍活動規定)
『弾道ミサイル等の兵器は、空軍の管轄とし、国防省の指示に応じ迅速な管理を行えるよう努力すること』(1822年、弾道ミサイル関連法)
 
戦闘機121 (すべてLa-13。開発中のLa-17への一部交換計画もあったが、XLa-17の性能が予定よりも下回ったため、開発中止。)
戦闘攻撃機80
攻撃機32
偵察機28
管制機21
爆撃機43(すべてKav-197。高速なデルタ翼戦略爆撃機。)
輸送機45
給油機16
練習機183
そのた諸々34
 
 
編成

最大の規模は、航空艦隊。通常、いくつかの基地の航空機をまとめて運用できる。
飛行隊名は、昔は順にならんで決まっていたものの、今では、部隊交換などにより飛んでいる部分が多い。
航続距離の問題もあり、基本的に基地は南部に集中し、ルピヴーメ地域の保全にあたっている。

以下が編成(訓練部隊・輸送部隊等は除く。)

ルノーナ航空艦隊
<ルアラサイト飛行隊群>
・第201ルアラサイト空軍基地(ルアラサイト国際空港のすぐ近く。)
-第1120戦闘飛行隊 キースラガー
-第1123戦闘飛行隊 ウォルフ・ライエ
-第5834戦術教導隊 マグネター
-第2332偵察飛行隊 テスラ
-第3010爆撃飛行隊 ケフェイド
-第6010管制飛行隊 ジューカヌダ
<イースヴェキア飛行隊群>
・第202ローレンシア空軍基地(ルドーヴェキア州西南部。)
-第1130戦闘飛行隊 アーノーダ
-第1134戦闘飛行隊 ソフィエフカ
-第1135戦闘飛行隊 ターリネンシス
-第3012爆撃飛行隊 ラームシュテーン
-第3013爆撃飛行隊 ジョカースト
-第3015爆撃飛行隊 ヨール・セナール
・第203ビスマス空軍基地(ルドーヴェキア西部。民間と共用。)
-第1137戦闘飛行隊 ペール・ブルードト
-第4011哨戒飛行隊 ペラーガ
・第205ユビラトリックス空軍基地(ルドーヴェキア北西部。民間と共用。)
-第6011管制飛行隊 フィートモーラ
<ピノセチア飛行隊群>
・第206ノーセス空軍基地
-第2333偵察飛行隊 ラメットツリー
-第3018爆撃飛行隊 レーピーン・ランタ
-第3019爆撃飛行隊 ウニヴェルシタス
-第6013管制飛行隊 ラダマントゥス

シーザス航空艦隊
まってね

リアトケート航空艦隊
まってね

カーリット独立飛行隊群
まってね

 
弾道ミサイル類

AFM-89 レッドレッジ
平均的な性能をもつ中距離弾道ミサイル。海軍が大規模に改造した潜水艦発射型も存在する。

AFM-112 ヴァイネベーネ
国内で初めて実用化させた大陸間弾道ミサイル。が、精度は世界標準クラスに達せず、また不発率が高いため、性能は低い。
そもそも当時空軍が弾道ミサイルの開発に予算が十分に与えていなかったのが問題である。

AFM-167 クリノクロア
ヴァイネヴェーネの問題点などから検討し、連邦宇宙局開発部もメンバーに加え(なぜこれまで加えなかった)開発された大陸間弾道ミサイル。
やっと世界標準クラスの性能に追い付くことができた。
なお弾頭部は通常弾頭と核弾頭の2つとされているが、新たに特殊弾頭が開発されていると言われている。詳細不明。

なお、宇宙研究利用機構は、AFMー167を改造し、衛星・探査機打ち上げ用ロケットとして使用している。

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