ゴブリンニュース > 131217_マリオ配信で画伯から逃走


2013年末、渋谷のキングの配信における出来事で特に忘れられなかったのがこの出来事だ。

渋谷のキングはウン千円課金したというニコニコ動画アカウントの利用を運営から停止させられてしまい、仕方なく「もにゅもにゅくん」というプレミアムアカウントを取得し直した。新しくサブコミュニティを設立して配信をすることにしたが、ここ最近は言うまでもなく落ち目であったキングは配信視聴者数に不安を抱いていたのかコミュニティのサムネイルを女性の脚の写真にし、エロ配信を連想させるようなタイトルで配信を始めた。

無論、配信はコミュニティメンバー限定のものであり、コミュニティに参加しないと視聴できない。キングはこの手段を利用してコミュニティレベルを上げようと企んだのだった。配信内容はコミュニティ外観や配信名に無関係なゲーム実況配信であり、スーパーファミコンの「スーパーマリオコレクション」に収録された初代スーパーマリオブラザーズを遊ぶという
またしても今更感の強いゲーム配信をし始めたのであった。キングのプレイしているマリオはしばしば殺人的に加速したことから、ターボ機能を搭載したエミュレーターを利用してプレイしていると思われたが肝心のROMを一体どこから入手したかは全くもって不明であった。

マリオを攻略することにおいてキングの技量はお世辞にも「うまい」と褒められるようなものではなかった。操作キャラのマリオはキングの手によって幾度となく殺められ、クッパの元に辿り着くには程遠い場所で足止めを食い続けた。配信を始めたのは午前中であったがキングはこういう時に限って根性を見せ、夕方までマリオを遊び続けた。コミュニティレベルは無料延長権限獲得には程遠く、キングの自腹、もといアフィリエイトの収入で配信枠は延長され続けた。

そして日を同じくして12月17日の16時頃。キングと同じ「ニコ生四大癌」の肩書を持つことで有名な元喧嘩凸配信者・現ゲーム配信者のばくはげ画伯は普段の活動拠点であるJustin.tvの不調を理由にニコニコ生放送での配信を開始した。そこで、キングがずっとコミュ限でマリオを遊び続けているとの情報をリスナーから耳にしたのであった。画伯は早速便乗し、「キングより早くマリオをクリアして見せる」と言って配信上で全く同じゲームを遊び始めた。自信満々な画伯はお馴染みのワープゾーンを駆使し一気に最終ワールドまで到着。そこはまさにキングが攻略していた場所であった。キングが数時間かけて辿り着いた場所に、画伯は10分と掛からず辿り着いてしまったのだ。


これではキングの立場がないのだが、そのキングは数時間マリオを遊んできたにもかかわらず、「今気付いた。パッドが悪い」などとあまりにも今更すぎる言い訳をし始めた。リスナーは何時間も退屈な配信を見せられて機嫌を悪くしていたのか、配信の雰囲気はどんどん荒れ始めた。「へた」「さっさとクリアしろ」などとストレートにその技量を言及されたり、「パッドが悪い!リスナーが悪い!環境が悪い!」とまるでキングの心中を見事に透視したかのようなコメントをされたり
お馴染みのゴブリン呼ばわりをされたりし始め、挙句の果てには父親の名前を出され始めた。既にリスナーよりも機嫌を悪くして無口になっていたキングはついに怒り出しコメントビューアを弄りNG作業に入り始めた。いきなり饒舌になり煽りも入るようになるが、決まり文句はお馴染みの「ヴァーーーカ!(小並感)」であった。

そんなこんなでしばらくしないうちに画伯はクッパを倒しゲームクリアを果たしてしまった。一方のキングは一切ゲームを進めておらず、未だにワールド8-1を攻略している状況であった。不機嫌なキングは一旦マリオの攻略を中止し、画伯による配信のミラーに対して苦情を言い始めた。とはいっても、特に画伯と連絡を取るわけでもなく、配信上で「やめてくださーい」と一方的に言うばかりだった。画伯はあえて許可を取ろうとし、キングの「ラインでしか凸は受け付けていません」という言葉に従ってラインでの連絡を試みた。早速通話をかけるが、キングの配信で明らかに通知音が鳴っているのにキングは通話に応答しない。それどころか「かかってきていない」と言い始めた。画伯がラインのログを確認すると見事に「既読」との文字が認められた。

キングはコミュ限配信の無断ミラーを理由に画伯の配信を通報しようとしたが、通報フォームを前にぶつぶつ呟きながらのろのろと文章を打つばかりでなかなか通報しようとしない。通報フォームを画面上から消したためついに通報したかと思われたが、その後も「マジで通報するから」と何度も何度も通報宣言をしていることからまだ通報していなかったと思われる。

しかも、ここからキングのトンデモ理論が炸裂するのであった。「荒らし誘導行為はやめてほしい」「絡んでくるな くそったれ」「自分だったら画伯がやめろと言えばやめる」などと言い始めたのである。この発言は実際のところキングの行動と完全に矛盾(通称「ムジュンイチ」)していた。なぜならキングのほうから先に画伯の配信を荒らしたばかりだったからである。キングは外部で配信中に画伯の寝落ち配信をミラーして荒らしていたらしく、今回のマリオ配信はその報復だったというのだ。無論、画伯は「やめろ」と言えない状況で攻撃されており、やめろと言われてやめるかどうかはもはや問題外であった。従ってキングがどんなに「やめろ」と言っても画伯は「やめません」と断言しミラーを最後までし続けたのだった。

結局、画伯の配信が停止されることはなかった。要するにリスナーも大して通報していないということではないだろうか。
画伯はしたり顔で配信を終えたが、恐ろしいことにキングの愚痴は何時間も続いたのだった。流石に画伯はこのキングの引きずりっぷりにはドン引きし、当分はゴブいじりを程々に抑えるようになったという。
最終更新:2014年12月07日 23:56