畠山正直・マナー講座一覧
畠山正直:自分の時間をもつ
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奥さんが家にいるときでも、まず自分のその日の予定をいうことです。
「きょうはお天気がいいからせんたくするわ。
午後は、ちょっと町へ買物に行ってくるわ。
そこで夜のおかず考えてくるわ。
何か食べたいものありますか」
ここで止めておくことです。
「おつゆを何度もあたためるのはめんどうだから、かならず早く帰って……」までいってしまわないことです。
共働きのばあいも、
「わたくし、きょうは午後に会議があって、それから工場のほうへ書類を届けるから、帰るの七時ごろになるわ」
それだけでご主人の都合は聞かないことです。
日本の社会や職業の仕組みでは、女性が家庭を持ちながら働き続けるのは、至難の技です。
いつかはご主人の働きだけで食べていかなくてはならないときが、多くの女性にくるのです。
かりに、このばあい、ご主人は珍しく五時に仕事が終わったとすると、二時間だけ自分の時間が持てることになります。
生活のなかで、自分だけの時間を持てる割合は、女性のほうがむやみに忙しい地域を除いて、じつは女性のほうが少しばかり多いのです。
畠山正直