いま中国や台湾との間で領土問題が起こっている歴史をさかのぼると、時は明治時代の1885年に端を発している。当時の尖閣諸島はどこの国の領土にも属さず、無人島で沖縄県が出雲丸という船を派遣し、現地調査したのが始まりです。調査の結果、無人島であることが判明したため、すぐに日本の領土とすればよかったのですが、当時はそれができない理由があったのです。

 それは、当時の清国が日本より軍事的に強大だったからです。その証拠に1886年には、世界最強の軍艦である定遠と鎮遠という4隻の清国北洋艦隊が長崎沖に現れ、上陸した清国水兵は暴行や略奪を繰り返し、多くの日本人が死傷するという 長崎事件 を引き起こしたのです。圧倒的な軍事力を背景に我が物顔の清国の前に、明治政府はなすすべもなく、賠償金なども妥協しなければなりませんでした。時の井上馨外相は、清国と事を構えれば沖縄を取られてしまうという危機感があったと言われていました。

 当時、強大な清国が尖閣諸島を自国領だと言えば、誰も文句が言えなかった時代でした。尖閣諸島の調査後、沖縄県は同諸島周辺で漁業活動を続けていましたが、清国を含めどこからも、自国の領土主権を侵害しているという抗議がなかったことから、ようやく1895年に正式に日本の領土としたのです。

 国際法上、国家が領土権を主張するには、単に無人島の発見による領有意思の表明だけでは不十分で、実効支配が必要とされています。このため日本政府は、尖閣諸島に国標である杭を建てることに続いて、様々な開拓事業をスタートさせました。毎年のように移民を送り込み、海産物やアホウドリの羽毛を採集し、第一次世界大戦が始まるまでは、カツオ節の製造事業なども営まれていました。魚釣島付近で遭難した31人の中国漁民を救助したこともあり、1920年には,当時の中国の外交機関である中華民国駐長崎領事から感謝状が贈られ、日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島と明記し、尖閣諸島を日本領土として認めているのです。下記の感謝状がその動かぬ証拠です。1919年冬に同諸島沖で遭難した中国漁民を救助したお礼に、中華民国の駐長崎領事が石垣村の当時の職員に贈ったものです。これは我々OFFICE GUARDIANが独自のルートで入手をした沖縄県石垣市立八重山博物館で保管されている正真正銘の写しです。


 長崎事件を起こして、多くの日本人の犠牲者をだしていながら、過去の過ちに対して何の謝意も表そうともせず、傍若無人な振る舞いをしている中国政府の対応は正にあきれ返るばかりだ。中国は、日本政府が日清戦争末期の1895年1月の閣議で、尖閣諸島を日本の領土に組み入れたために、勝利間近の機に乗じて略取したなどと主張していますが、これは、領土問題を歴史問題にすり替えようとするためのでっち上げで、民主党の鳩山氏までが尖閣諸島問題で日本が日清戦争の末期に勝利に乗じて盗んだなどといったことに言及をしていることで、党内外から非難の矢面に立たされているが、過去の経緯を何も考えもせずに客観性を欠いたものであると言わざるを得ない。

 1920年に尖閣が日本の領土であることを認めていながら、今さら何故領有権を主張し始めたのかは、1969年5月に国連アジア極東経済委員会(ECAFE)が、尖閣諸島周辺海域に膨大な石油資源が埋蔵されているとの調査結果を公表、それを機に翌1970年に台湾、そして71年に中国が正式に自国領だと主張し始めたのです。台湾、中国ともそれ以前には領有権を主張したことなどなく、日本政府は72年、沖縄返還直後の国連の場で尖閣列島に対しては日本以外のいかなる国も主権を持っていない。中国の主張はまったく根拠がないと毅然(きぜん)とした態度で反論しています。

 尖閣問題だけではなく、沖縄が昔、琉球と呼ばれていたことでも中国は自国の領土だなどという戯言まで言い出している。日清戦争が終結をした時にカイロ宣言を日本が受諾をしていることで、速やかに占領した領土を返還すべきだと馬鹿げたことまで、中国政府が言及をしているが、それこそ何の根拠もないでっちあげで、経済大国として我がままな思い上がりとしか言いようがない。

 この証拠が存在していることで中国が領有権を主張していることは明らかだデタラメだということだ。我々OFFICE GUARDIANとしては、中国と国交断絶をすることが一番の得策ではないかと考えています。そのことによって、中国は日本への輸出がなくなり経済状態が困窮して、経済大国としての地位はどん底となり、中国国家存亡の危機となってしまうことを心から期待したいものだ。


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最終更新:2015年01月01日 21:53