戦争と平和◆A23CJmo9LE


「……わかりました。その話、お受けさせていただきます」
「そうか。それはよかった」

まどかにとってタダノの提案はなかなかに魅力的なものだった。
目の前で起きたライダーと白髪のサーヴァントの闘いは、何度か目にした魔女と魔法少女の戦いを上回る危機感をまどかに植え付けた。
死への恐怖、殺人への忌避感、加えて先ほどの白髪のサーヴァントを放っておいてはいけないという義務感のようなものも生じ、誰か…さっきのサーヴァントを倒す仲間と共に居たいと感じていた。
ライダーは…確かに頼りになる男だと思っているが……

「同盟かぁ~、懐かしいなぁ~。トラ男との海賊同盟楽しかったなぁ~。よろしくな、おれはル―――」
「わー!!わー!!わ―!!」

これなのだ。弁当を大量に買う羽目になったり、見知らぬ家屋にずかずかと上り込んだり、今も堂々と名乗ろうとしている。
……気苦労が絶えないのだ。
7つのクラスに英霊をあてがい、争う。名を隠し、決められたクラスで呼ぶのだから真の名を秘する重要性は何となく分かる。
特にライダーは悪魔の実の能力者と言う強力な分デメリットも大きいスキルを持っている。
海楼石?なる海の力を発する武器もあるらしく、名前がばれた場合不利が生じるだろう。聖杯戦争の定石と言うのはよく分からないが、これ位は基本事項のはずだ。

「(ダメですよライダーさん、名乗っちゃ!)」
「(なんでだよ、名前を聞くときはまず自分から名乗りなさいってマキノも言ってたぞ)」

念話ですればいいものを慌てたか小声で話し合う二人。
目の前で密談などされては通常はいい気持ちはしないだろうが、自分も奔放なサーヴァントに手を焼いているからか話の内容を何となく察し黙って見ているタダノ。

「(ここは…そう、仮面舞踏会みたいなものなんですって!だから本名は名乗っちゃダメです!)」
「(仮面…ぶとうかい…?)」

まどか自身口にしてからもう少しいい例えはなかったのかと思う。学校すら知らないらしいルフィに仮面舞踏会などと言って通じるのだろうか。
何か他にもっといい例えがないのかと頭を捻るも妙案は浮かばない。
対するルフィは聞き覚えのあるような無いような単語に必死に頭を捻っていた。
仮面…仮面と言えばそげキング…そう言えばアイスのおっさんのいる島では仮面を被る祭りが盛んだとかロビンが言ってた気がする。
ぶとうかい…武闘会?メラメラの実をとるためにサボとかレベッカと参加したっけ。ばれるとまずいからルーシーって言って…!

「(ああ~そういうことか。わかったぞ、まどか)」
「(え、本当ですか!?)」

ポン、と手を叩き納得した様子を見せるルフィに僅かに安堵するが…

「おれはルーシーだ、よろしくな!」

そう言って右手を差し出すルフィに天を仰ぐしかないまどか。
偽名にしてももうちょっとないのか、ライダーでいいだろうなど言いたいことは色々あるが、もう好きにして…といった諦めの境地に至りつつある。
それでも嫌悪や怒りと言った感情を覚えないのは彼の人徳だろうか。

「ああ、よろしく。精悍な戦士の腕だな、ルーシー君」

そういってタダノは握手を受けた。
利き手を預けるのは信頼の証……兵士として、同盟を組んだ相手に礼儀を全うする。

「ではまずは学校の方に連絡を入れてしまおうか。学生証など連絡先のわかるものはあるかい?」
「あ、はい」

まどかの携帯を使ってアッシュフォード学園に連絡を入れる。
深山町南部において家屋倒壊事件があり、鹿目まどかはその事件の一部始終を目撃した。ついては事情の聴取で彼女に話を聞くこと、また精神的に参っているようなので本日は学校を休む可能性が高いこと。
以上をまどかの口から伝え、タダノが継いで補足する形をとった。
連絡を済ませると三人の間で情報の交換を行う。
交戦した白髪のサーヴァントの容姿と分かる限りでの能力は特に重点的に話したかったのだが、技能に関してはルフィの感覚が中心になるために情報の共有には手こずる。
幸い姿形はまどかの説明により滞りなく伝わった。

「では僕のサーヴァント、アーチャーにこのサーヴァントを探すように命じる。彼女は使い魔の使役もできるからこういったものには向いているはずだ」
「アーチャー、ですか。そういえば今は近くにいないんですか?」

当然と言えば当然の疑問。
魔法少女と魔女の戦い、サーヴァント同士の鎬の削り合い、どちらも人間のみで巻き込まれては命がいくつあっても足りはしない。
にもかかわらず一人で出歩くのは大胆なのか単に向こう見ずなのか。

「僕のサーヴァントも君のと同様…いや、もしかするとそれ以上に奔放でね……。今は情報収集の名目で飛び回っているが、どこでなにをしているやら。
今呼びかけてみよう。サーヴァント探しの指示に加えて、君たちに喧嘩を吹っ掛けないよう言い含める必要もある」

そういってモリガンに念話を送る。何の報告もしてこないのでこれが別れてから初のやりとりになる。
何をしているのか、何をしていたのか不安に思うところもなくはないが大してチカラを持っていかれてもいないし、さほどの心配はせずに話を切り出す。

『アーチャー、今大丈夫か?』
『あら、タダノ。お仕事はいいの?』
『麦わらの男…サーヴァントと桃色髪の少女の組と同盟を結んだ。顔合わせをしたいから一度合流してくれ。それから――』
『ごめんなさいね、今最高に昂ぶってるの。ちょっと待ってくれない?』

まさかこんな時間にまたNPCの男を喰らっているのか。あれだけ口にしてまだ足りないのか。
まったく色欲に満ちたサーヴァントだ、などと呆れて若干キツイ口調になる。

『何をやっているんだまったく……』
『白い髭がチャーミングなサーヴァントとお楽しみの真っ最中よ』
『…!?待て、なんだと!?』

何をしているという皮肉交じりの詰問に剣呑な答えを返すアーチャー。
どうやら思ったより面倒な事態になっているらしい…!




◇  ◇  ◇



公衆電話を背に今後の動きを考える。
現状公衆電話に赤いテレホンカードを通しても得るものはないという情報が得られた……今のところはほぼ無駄足。
だがこの情報も今後生きてくるはず……生かすように動いて見せる。

と言っても、やらねばならないことがあるのは分かっていても動く当てはない。
だからと言って動かないというのも情報が不足している現状できればとりたくない。
どうするか。適当にぶらつく?電話線をたどって他の公衆電話を探す?昨晩の吸血鬼と老人について聞き込み?それとも…

『刑兆。行く当てがないなら海を見にいこうじゃねえか』
『昨晩も言ってたな。お前、海に弱いんじゃねーのか?つーか泳げねえでよく海賊なんざやってたな』

悪魔の実の能力者。強力な力の対価として海に類するものが弱点となるスキルだ。ライダーの真名がばれた場合弱点として衝かれるだろう。
にもかかわらず自ら海に近づこうとするのは刑兆には理解しかねた。

『海にはおれの求める自由と家族があったからな。泳げないなんて小せェことにこだわるのが馬鹿らしいくらいに楽しかったのさ。
それにおれの宝具は一応船なんだぜ?外輪で陸走もできるが水の上が本来の戦場で、おれ自身船上戦のが多く経験してる。
戦略的にも、お前の迷いを吹っ切る意味でも海に出るのを提案してるんだよ』

召喚時に付いていくとは言っていたが盲目的に付き従うわけではないらしい。
刑兆が短期的にも長期的にも展望が見いだせていないことを見抜き、それを指し示そうとする。年の功、だろうか。

『……ここから海は遠いな。なんらかの交通手段を探すぞ』
『おう』

あてがないならとりあえず従ってみるのもやぶさかではない。
このライダーは騎乗スキルが極めて限定的で、車などは乗りこなせないという。船舶に特化し、生前の家族にいたため不死鳥及び巨人という幻獣種への騎乗も可能らしい。
希少かつ強力なのは納得したが、日常面では不便だ。巨人や不死鳥なんてそうそう会えるものではないだろう。そのため交通インフラを把握しておくのも必要なことと考える。
何となく華やかそうな方面へ歩を進め、バス停などを探してそれなりの距離を進むと、正面から女が向かってきているのが目に付いた。

「強者の香りが集まってるわね。フフッ、退屈しないで済みそう」

タンクトップで強調される艶めかしいボディラインが。ホットパンツから伸びたしなやかな足が。
翡翠の如く輝かしい髪と眼が。白磁のように透き通る肌が。扇情的な声が。何より放たれるその雰囲気が。
目に映るステータス以上に彼女が人ならざる存在であることを強くアピールしていた。
男ならば誰もが見入るような美しさ。美しい…百万倍も美しい!

「おい、しっかりしねぇかアホンダラァ!!」

いつの間にやら実体化したライダーにドツかれ正気に戻る。

「高位の魅了だ。気をしっかり持て」
「あ…ああ、分かった」
「いいのよ?身も心も私に委ねて」

くるりと舞い、装いを改める女。新たな服装もまた、その肢体を強調するような刺激的な物。
敵意と殺意で心を満たそうとしてもその一挙手一投足に魅入られそうになる。
ライダーも僅かとはいえ対魔力と、かつて戦場で海賊女帝の姿を目にした経験がなければ危なかったかもしれない。

「吸血鬼お得意の魅了の魔眼か?やってくれるじゃねーの」
「残念。ヴァンパイアじゃなくてサキュバスよ」

その容貌と経験から刑兆は吸血鬼と推察したが、それは外れ、推察の甲斐も薄く彼女自身がサキュバスと明かす。
刹那主義、快楽主義ゆえに几帳面な刑兆とは様々な意味で相性が良くない。

「そうかよ。それじゃあ吸血鬼のせいで化物になった人間の殺し方なんざ知らねーよな?」
「恨みか復讐か知らないけど、そんなの全部忘れて。今は堅いこと言わないで…遊びましょうよ」

その言葉を合図と捉えたか、会話から得るものはないと判断したか薙刀でもってニューゲートが戦端を開く。
覇気を纏った薙ぎ払いを飛ぶことで回避し、大ぶりの隙をついて反撃に転ずるモリガン。

「シェルキック!」

飛翔に用いた羽をドリル状に変形させて脚部に纏い、上空からニューゲート目がけて躍りかかる。
しかしさすがは時代を担った大海賊か、それを拳と震動で迎撃し、弾き返して見せる。

(瞬間的なパワーはあの緑の剣士以上かしら……厄介ね)

「ソウルフィィスッ!!」
「ウラァッ!」

弾き飛ばされ距離が出来たため互いに飛び道具を放つ。
モリガンの腕からは蝙蝠をかたどった光弾が、ニューゲートの腕からは空間にヒビを入れる震動が放たれる。
それらが空中で衝突し、高らかな音を立てて完全に相殺。それを見て双方位置を変えながら第二打、第三打を放ち牽制し合う。
そしてそこに飛び込む戦士がもう一人。

「全隊戦闘態勢ッ!」

騎乗兵の主君にして極悪中隊の指揮官、虹村刑兆。モリガンの嗅ぎつけた強者の一人。

「撃てェーーーーーッ」

整列した隊の全兵がカービン・ライフルでもって蝙蝠状の光弾へ攻撃を加える。
亜音速で飛来する鉄釘すら打ち落とす精密な銃撃ならばサーヴァントの技を迎撃とまではいかずとも逸らすくらいは可能だ。
それにより一方的な攻撃を浴びることになるモリガン。マスターがいればこうはならなかったかもしれないが、手数の差はいかんともしがたく翼でもって回避を続ける。
通常、三次元的な機動を可能とする方が戦闘では有利なものだが、ニューゲートには多彩な経験があった。
不死鳥へと転じ、空を翔ける船員≪むすこ≫がいた。万物を浮遊させ、宙を舞う強敵≪とも≫がいた。
そしてつい昨晩高速で飛ぶ吸血姫≪てき≫とやり合ったばかりだ。当てられはしないが、次第に目的の場所へとモリガンを誘導していく。

「ッ、何?」

空を飛ぶ……自由の象徴と言ってもいいその振る舞いの最中に何かが動きを阻害する。

「昔の英霊サマは知らねーかもしれねーがよォー、最近は都会じゃ凧揚げはできなくなってんだ…電線に触れたら事故起こしちまうからな!」

小鳥ならいざ知らず英霊と電線との接触など、人間が目の前に羽虫が横切る程度の些細なもの。
だが意識の外からの接触とは存外揺らぐもの。あたかも人が小石に躓くように動作に無駄が生じる。

「予定通りは気分がいい。そのまま蜘蛛の巣にかかった蝶のように仕留めてくれるぜ!全隊一斉射撃用意、撃てェーッエエエエエ」

その隙をつき、バッド・カンパニーの火器全てをモリガンに浴びせかける。ミニチュアでも威力は実際の軍隊さながらだ。
この砲火に身を晒しては並の人間なら跡形も残らないだろう。



しかし刑兆もライダーも警戒を解くことはなく、戦闘態勢を維持する。

「多人数から死角を同時に攻められるっていうのも新鮮で刺激的ね……クセになっちゃいそう」

案の定、硝煙と爆炎の中から姿を現すモリガン。
埃は被ったようだがその美しさに翳りはない。
纏う衣装に損害を与えはしたが、寧ろ扇情的な雰囲気を増すアクセントになっている。

「やれやれ…これじゃおれの自信ってやつの方がぶっ壊れそうだぜ」

などと嘯くがこれも刑兆達には予想の範疇。
確かに弓と矢で多くのスタンドを目覚めさせ、交戦、撃退した能力に相応の自負はある。
だが昨晩ランサーに効かなかった時点で自慢の能力がサーヴァントに対しては無意味である可能性は想定してきた。あれがランサー固有のものであるか確信を得たかったため、今回も敵サーヴァントにバッド・カンパニーで攻撃を試みたのだ。
まさか自らのサーヴァントに試させる訳にもいくまい。
結果は予想通りの最悪のもの。今後サーヴァントとの戦闘においてバッド・カンパニーは有効なダメージを与える手段にはなり得ないだろうと結論を下す。

「あら、マスター。お仕事はいいの?」

何やら念話を始めたらしいが、不慣れなのか口に出している。
僅かな情報もものにしようと追撃を抑え、聞き耳を立てる刑兆たち。

「ごめんなさいね、今最高に昂ぶってるの。ちょっと待ってくれない?
今?白い髭がチャーミングなサーヴァントとお楽しみの真っ最中よ……もう、わかったわよ、ホント真面目なのね。
……はぁい、待っててくれてありがとう。マスターが急かすから、ゆっくり遊ぶのはおしまい」

そう宣言し、飛びかかるモリガン。
先ほどまではバッド・カンパニーの銃も警戒していたために一方的だったが、それが自身には効かないと分かり、弾幕戦は避けてショートレンジに持ちこむ。
これで刑兆は戦況に直接は関われなくなった。

再び殴り合う二人のサーヴァント。
膂力とリーチで勝るニューゲートの攻撃を回避し、速度で勝るモリガンが間隙を突かんと周囲を飛び回る。
そんなラッシュの攻防に飽きたか決定機を見出したか、先にモリガンが動いた。

「悪い子ね…『闇より出し幻影の半身(アストラルヴィジョン) 』!」

ニューゲートの背後に周り宝具を発動、分身に足止めをさせて背後にいたマスターを狙う。
当然巻き込まれないよう距離をとってはいたが、サーヴァントの速度ならば即座に心臓に手が届く。

(好みの決着じゃないけれど…長々と待たせて令呪で呼び出されでもしちゃかなわないからね)

「刑兆!」

マスターの危機を救おうとするも、分身が割り込み攻撃を加える。
本来は挟み撃ちにしてこそ真価を発揮するため正規の威力ではないが、それでも宝具、本体と何ら変わりない攻撃力だ。
間合いの外に回避しなければ無視できないダメージを強いられる。
しかし、ニューゲートは逆に思いっきり踏み込んだッ!
数多の攻撃をノーガードで受けながらも退かず止まらず、突き進む。
胸に穴が空くのに比べれば、顔半分失うのに比べれば、息子を亡くすのに比べればこの程度の痛み物の数ではないと。

「せっ、この、堕ちろ!」

打撃では止められないとみて投げにかかるモリガン。

「ど…きやがれェ!」

しかし逆にニューゲートの方がモリガンの美貌に掴みかかり、グラグラの実の力とともに地面に叩きつけて分身を消しさる。
少なくないダメージを負いながらも撃退に成功、刑兆を助けようとする。
だが敵は既に腕も薙刀も届かぬ領域、生き延びたくば刑兆自ら活路を切り開かねばならない。

「刑兆、あそこを撃て!」
「ちっ、バッド・カンパニー!」

自らのサーヴァントに指示を受け、生きるために足掻く。
アパッチのミサイル…外れる。
戦車の砲撃…効いていない。
背後でサーヴァントも震脚を放つ…空を舞い、回避。
最後の砦、兵隊による60近いカービンライフルの掃射。
既に分かったことだが、アーチャー…三騎士の一角たるモリガンもレミリアにランクでは劣るが対魔力を持ち、スタンド、バッド•カンパニーの銃撃はほぼ効果はない。

「な!?」

しかし銃口の向けられた先は彼女の翡翠の如く輝く両の眼。視界に飛び込む数多の銃弾と眩いまでのマズルフラッシュにたとえダメージにはなりえないと分かっていても、反射的に瞼を閉じ、回避行動をとってしまう。
その隙を突き、サーヴァント相手には奇跡とも言える離脱をして見せる刑兆。
だが、あくまでそれは一瞬の隙。即座に体制を立て直し改めて攻撃を加えようとする。そこへ

「オラァッ!」

視界の端に飛び込む石柱。背後で分身を倒したニューゲートが先ほどまで持っていなかった太く、長い何かを腕一本で振るい一撃を喰らわせんとしていた。
サーヴァントに神秘のない攻撃は無意味。この一撃も本来なら無視できるもののはずだが、駆け抜けた嫌な予感を信じ防御体制を取るモリガン。

「くっ!」

予想以上の硬度、威力、そして僅かながらも神秘。石柱が砕けるほどの威力にも関わらずダメージは受けずにすんだ。
しかし空中にいた故に吹き飛ばされ、刑兆から大きく離れてしまう。
なぜあんなものがサーヴァントに干渉するほどの神秘を宿している?宝具…ではない、そんな魔力は感じなかった。どこから出てきた?何だ、アレは?
様々な疑問がアーチャーの胸中に浮かぶ。周囲に目を走らせると先ほどうっとおしいと感じた電線が心無しか数を減らしており、砕けた石柱にはそれらしき黒いものが繋がっていた。まさかアレは…?

「気づいたみてぇだな。最初のアパッチのミサイルはお前を狙ったモンじゃねぇ。コイツの近くの電信柱を狙ったのさ」
「加えて言うならおれが地面を揺らしたのも柱をより早くへし折るためだ。震動はお前にも伝わっちまったみてェだがな」

地震とは波のように伝わるものである。大地を伝わらせたグラグラの実の力が近くの電信柱だけでなく、少し距離のあるアーチャーにまで影響した。
それと同様、武装色の覇気で硬化した電信柱に震動を伝わらせた故にサーヴァントにも効果を発揮する一撃をただのコンクリート塊を用いて放てたという訳だ。もっともその一撃で電信柱は耐え切れず砕けてしまったが。

「大した発想のスケールね。柱を折って片手で振り回すなんて」

やるじゃない、と飾りない賞賛の言葉を送る。
だが戦況は戻ったに過ぎない。いや、刑兆たちにとっては宝具により受けたダメージ分悪化したと言える。

『刑兆、こっちも切り札を使うぜ。状況は不利、加えて本体と互角の分身を出すなんざ間違いなく宝具だ。相手が手の内を見せた以上こっちも相応の手札を切るのがスジってもんだ』
『仕方ねえか。やるからには確実に仕留めろ』

奇しくも昨晩の戦闘とは逆に逆転のため宝具を解放しようとする。対するアーチャーはと言うと…

「ん、タダノったらせっかちなんだから、もう。早い男は嫌われるわよ?
…ふぅ、ごめんなさいね、麦わらのボウヤを待たせてるらしいの。名残惜しいけどここまでにしましょう」

そう言うと踵を返し飛び去ろうとする。宝具解放のきっかけは違えども結末は同じく、飛行による戦略的撤退。

「アーチャーよ。また遊びましょう」

最後にそう、言葉を取り残して妖艶なるアーチャー、モリガンは去っていった。継戦は不利と見てか、これ以上騒ぎ立てるのを良しとせずか追撃は控えるライダー。
戦闘が終わると自身のコンディション、そして敵戦力を二人して内心確かめる。
特に刑兆は敵の存在…サキュバスという吸血鬼と似て非なる種族に強い関心を抱いた。

(血を奪う吸血鬼、精力を奪うサキュバス。共に何らかの形で人間のエネルギーを奪う存在だ。
肉体的、物理的に殺すのではなくエネルギーを奪う形でならおやじを殺せるんじゃあないか…?)

だがそのためには少なくともあのアーチャーの協力を得ることが必要になる。
できるのか?あの見るからに制御困難なサーヴァントと協力関係を結ぶことが。
最悪令呪で命じればおやじを殺させることはできるのかもしれないが、奴の令呪を得るということは奴のマスターになるということ。
あるのか?強力かつ協力的なライダーの代わりに奴を従えるほどのメリットが。

(詳細戦力がわからねえ以上断言は出来ねえが、そこまでのものではないだろう。
何も無理にあいつに拘る必要は無え。例えば生まれついての障害や何らかの負傷を治そうとする欲求の強い奴に弓と矢を使えば、エネルギーを吸収するスタンドを身に付けるかもしれん。発想のヒントとしちゃ十分だ)

「お前は大丈夫か、ライダー?」
「大したモンじゃねえ、続きも出来るぜ…実際あいつの後を追ってみるのを提案するつもりだったしな」

負傷したサーヴァントの発言に驚き半分呆れ半分といった反応を見せる刑兆。
先ほど追撃をやめたのはこれ以上目立つのを避けるためだったらしい。……もうすでにかなり騒いだ後で、その気遣いはあまり意味がない気がするが。

「本気か?」
「本気だ。麦わらの男って言ってたな?サーヴァントだとしたら知り合いかもしれねえのが気になってな…
おれとは別件みてえだがお前も何か気になってるんじゃないか?」

刑兆の考えを見抜いたように問いを投げかける。
それとともにかつて邂逅した3人の麦わら帽の男を回想する。
一人は同じ時代を生きた腐れ縁にして海賊王、ゴール・D・ロジャー。
ロジャーから麦わら帽を受け継いだらしい、殺し合いでの顔なじみ、四皇赤髪のシャンクス。
そしてそのシャンクスから帽子を預かったと言っていた最悪の世代の寵児、モンキー・D・ルフィ。
いずれも相応の豪傑揃い、もしいるのなら会って酒でも酌み交わしたいところだ、エースのこともある。

「……気にかかることがないとは言わねえがよ、宝具の直撃受けて大丈夫な訳ねえだろ。
キチョーメンな性格でね、戦闘が終わったら武器は故障しないよう手入れして万全の状態にするだろう?誰だってそうする。おれだってそうする。
…そのダメージは無視できるモンじゃねえ。今は休養に充てるべきだ」
「刑兆お前、おれをナメてんのか?この程度、傷の内に入りゃしねェ。くだらねえ気ィ使ってねえで思うように動きゃいいんだよ」

休養を提案するマスターと、行動を提案するサーヴァント。二人のとる選択は……


【B-3/南東部/1日目 午前】

【虹村刑兆@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]疲労(小)、魔力消費(小)
[令呪]残り3画
[装備]いつもの学ラン(ワイヤーで少し切れている)
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:おやじを殺す手段を探す。第一候補は聖杯。治す手段なら……?
0.吸血鬼の次はサキュバスかよ…
1.休養をとるべきと考えているが…
2.登校するかどうかは気分次第。
3.そのうち海に行ってみるのもやぶさかではない。
4.公衆電話の破壊は保留。


[備考]
※バッド・カンパニーがウォルターに見え、ランサーに効かなかったのを確認、疑問視しています。
→アーチャーとの交戦を経てサーヴァントにはほぼ効かないものと考えています。
※サーヴァント保有時に紅いテレホンカードを使用しても繋がらない事を確認しました。
※サキュバスなどのエネルギー吸収能力ならばおやじを殺せるかもしれないと考えています。


【ライダー(エドワード・ニューゲート)@ONE PIECE】
[状態]ダメージ(中)、疲労(小)、魔力消費(小)
[装備]大薙刀
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:刑兆の行く末を見届ける
1.行動に移すべきと考えているが…
2.麦わらの男が気になる。
3.いずれ海に行きたい。


[備考]
※NPCの存在、生活基盤の存在及びテレカのルールは聖杯、もしくは天戯弥勒の目的に必要なものと考えています。


[共通備考]
※ウォルター&ランサー(レミリア・スカーレット)と交戦、宝具なしでの戦闘手段と吸血鬼であることを把握しました。
※アーチャー(モリガン)と交戦、宝具『闇より出し幻影の半身(アストラルヴィジョン) 』とサキュバスであることを把握しました。
※B-2近辺にこの世界における自宅があります。具体的なことは後続の方にお任せします。


[地域備考]
B-3の南東部にて戦闘を行いました。
モリガンとニューゲートの弾幕音、地震、バッド・カンパニーの銃声が周囲に伝わりました。ただし銃声はスタンドのものであるためNPCには聞こえなかった可能性が高いです。
電信柱を折ったため地域の一部が停電などを起こした可能性があります。








『…!?待て、なんだと!?』

剣呑な報告に僅かに動揺するタダノ。

『思ったより戦況は動いているらしいな…今は撤退しろ、昼日中からあまり目立ちすぎるな』
『もう、わかったわよ、ホント真面目なのね』

サーヴァントの情報は得るに越したことは無いが、派手に動き過ぎれば余計な敵を作る。それこそ、今から探そうとしている白髪のサーヴァントのように。
同盟相手に序盤から動く相手に悪印象のような言葉を送った以上、あまり戦闘を積極的に行ってほしくはない。
と、思っていると体に思わぬ倦怠感がのしかかる。チカラを持っていかれるような感覚…アーチャーが宝具を行使したためだ。
あまりにも突然訪れたためにぐらつきかけるが、足を踏ん張り再び呼びかける。

『アーチャー、早く撤退しろ。優先事項を誤るな、今はまだ手札を出し切る時ではない』
『ん、タダノったらせっかちなんだから、もう。早い男は嫌われるわよ?』

からかうような発言をするが、意固地になることはせず指示に従う。
戦いを楽しむのも好きだが、堅物のマスターで愉しむのも悪くない。

『離れたわよ。それで、何か用事があったんじゃないの?』

撤退を確認し、使い魔を放ち白髪のサーヴァントを探すよう指示を出す。加えてまどかとルーシーの容姿を伝え、同盟相手であるから手を出すなと念を押す。
そして今度はアーチャーの報告を受ける。交戦した二騎のサーヴァントと、学生らしき二人のマスターについて聞き、同盟者二人とも情報を共有する。
消耗はあったが序盤から多くの情報を得られたのは幸先良いと、戦闘行為の有意性をある程度は認める。
……アーチャーを従え、今ライダーと同盟を結んだ。
同盟者の言葉によると白髪のサーヴァントはただ唸り声をあげ襲い掛かるのみだったという。恐らくはバーサーカー。
アーチャーの交戦した一人はセイバーと呼ばれていたらしい。もう一人はクラスを明言することは無かったらしいが、薙刀を振るっていたらしいしランサーだろうか。
だとすれば視認の難しいだろうアサシンとキャスターを除くすべてのクラスを確認できたことになる。順調と言っていいだろう。

「二人とも、今後の指針だが――」
「タダノ巡査長、何をしている?」
「っと、えと…碓氷…さんでしたか」

不意に話しかけてきたのは右目に眼帯をした怪しい風貌の男。人好きのする笑みを浮かべていることの多いルフィがらしくなく警戒したか、まどかを後ろに庇おうとするくらいには怪しい。

「紹介しよう。碓氷警部、一応僕の上司になる」
「碓氷だ。君たちはこんな時間に何をしている?学生ならばもう登校していなければならない時間だぞ。
タダノ巡査長も事件はどうした?彼女たちに注意しなければならないのは分かるが、それでもやらねければならないことは他にあるだろう」

紛れもなく本物の警察手帳を提示し、三人に注意をする。よく見れば少し離れたところにパトカーが停まっていた。

「こいつうるせーなー。ぶっ飛ばしていいか?」
「ダメですよ!?」

右腕を構えるルフィを止めようと、か弱いなりに必死にその腕にしがみつく。ぶら下がり足をブンブンと振る羽目になるがまどかはその腕を離さない。
呆れたような同情するようなため息をつき、タダノがフォローを入れる。

「彼らは事件も一部始終を目撃したらしく、今話を聞いていたところなんです。ですが、御覧の通り事件に刺激されてか、警戒心が強いというか排他的になってしまったようで……
ショックを受けているようなので今日は学校は休んで、夕方にでも改めて話を聞こうと今連絡先を渡そうとしていたところなんです」
「……そうか。後で正式に報告を。私は現場を見てくるから君も合流するように」

信じたのかどうかは分からないが離れていく。警戒相手が居なくなったのを見てルフィもまどかを下ろす。
落ち着いて話が出来るようにはなったが、仮にも上司に呼ばれたとあってはタダノもまた職務に戻るざるを得ない。

「仕方ない、話は時と場所を改めよう。連絡先を書いておいたから後でそちらから発信しておいてくれ。
…それから君はルーシーと名乗ったな?名乗られた以上こちらも相応の誠意ある情報開示をしなければならないだろう。
僕のサーヴァント、アーチャーはサキュバスだ。真名は明かせないがそれだけ言っておく。NPCはともかく同盟相手が籠絡されて食い殺されては目覚めが悪いからな、注意はしてくれ」

すでに敵の情報や学園への連絡など多くのものを提供しているが、サーヴァントが名乗ったという行動に重きを置いたかモリガンの素性の一端を明かす。
義理堅い面が出たのもあるが、どうせ相対すれば魅了持ちなのはすぐわかる。発言に一切の偽りなく義理と利益を追求した結果のものだ。
偽名を名乗ったことに一抹の罪悪感をまどかが一人で感じていたが、それ以上に気にかかる発言がまどかの心を捕えた。

「NPCはって…もしかしてもう…?」
「サキュバスを男を誘い、喰らう。そしてサーヴァントは魂喰いにより力を蓄える。それくらいは知っているだろう?」

サキュバスの話を聞き顔に血がのぼりかけるが、それよりもNPCを殺害しているという事実に血の気が引く。

「そんな…あんまりにひど過ぎませんか…」
「プログラム上のものでしかない存在を抹消するのが、かい?生憎とそんな甘いことを言うつもりはない。
僕は聖杯をとる…最終的には他の参加者をみな蹴落とすつもりなのだから、綺麗言は言っていられない。幸いマスターを殺める必要は無いようだけどね。
サーヴァントやNPCなど、相手が無辜の民でも、ましてや人間でもないなら手を下すのを戸惑うつもりはないよ。
……君は優しい世界に生きて来たんだね。けれど、もっと『必死』にならなければ願いは叶わないと言っておこう」

じゃあ、また後で。と言い残して仕事に向かう。
後には取り残された二人の男女が残った。

この苦い感覚は知っている。
全てに絶望したさやかちゃんがただ一つ残った正義だけ守ろうと、ボロボロになって闘うのを見ていることしかできなかった無力感。
自分たち地球の人類を燃料と言い切ったキュウべえの、正論ではあるが決して相容れないだろう価値観を目の当たりにした時のやり場のない怒り。
それと近似した何かが胸中を焦がす。
闘わなければならないのだ。でなければ、何も得られない。
だが自分の願いは、思いはそこまでして叶えてもよいものなのか?人の命を奪う価値はあるのか?

「ライダー…さん…」
「ん?どうした?腹でも減ったか?おれもそろそろ昼飯が――」
「ライダーさんは人間以外の存在ってどう思いますか?」

初めて会ったときの彼はどんな理由でも人を殺す理由にはならないと高らかに宣言した。
ならば人でないなら?サーヴァントなら、NPCならどう考えるのだろう?
そしてそれがキュウべえのような宇宙人なら?……さやかちゃんやマミさんのような魔法少女なら?

「人間じゃねえヤツ?いっぱい知ってるぞ。チョッパーはトナカイだし、フランキーはロボだし、ブルックは骸骨だし、ジンベエは魚人だな。
ドリーとかブロギーのおっさんはいい巨人だし、カルーにビリーは鳥で、ラブーンはクジラだけど友達だ。それ以外にも女ヶ島の近くに動物の友達はたくさんいるぞ。
パッパグは…ヒトデなのか?あとはハチって魚人も友達だな。ケイミーとかしらほしとか、あにほしは人魚か」
「え、えっ」

出るわ出るわ、世界を回った自由を愛する男の広い人脈とそれを受け入れる器は尋常のものではない。
ココロのばーさんが人魚ってやっぱり今思い返してもイヤだなー、などと渋い顔をするルフィを横目にあふれた情報と持て余した感情にあたふたする。

「その…魔法少女、じゃなくてえっと…ゾンビの、ことはどう思いますか?」
「まほうしょうじょってのは知らねーけど、ゾンビは会ったことあるな。仲間にしたかったんだけどなー。まあブルックが死んで骨だけだから似たようなもんだろ」

満面の笑顔で、おれの仲間はスゲーだろ、と言わんばかりに語ってみせる。友達や憧れのヒーローの自慢をする少年のようだ。
きっと彼ならば愛してもらえないと言う少女の嘆きも、ゾンビのようだと言う自嘲も、うるせえ!と放り捨て、全てを受け入れることが出来るのだろう。
そして必要ならば、気に食わないならば警察官だろうと神様だろうと敵に回し、彼風にいうならぶっ飛ばすことが出来るのだろう。
自分と違って悩まず突き進める彼が羨ましくある。

「なあ、まどか」

沈んだ様子で問いを投げていたまどかに思うところがあったか、この聖杯戦争において初めてルフィの方からマスターへと語りかける。

「願いとか夢ってのはさ、中途半端な『覚悟』じゃ叶わないんだ。それはあいつの言うことが正しい」
「覚悟…?覚悟ってなんですか?敵ならみんなぶっ飛ばしちゃえるような、闘う覚悟ですか!?」

羨望が劣等感に転じたか、攻撃的に答えてしまう。そんな自分に嫌気がさすが、己がサーヴァントはさらに強い口調で答える。

「ちがう!夢のために、自分の命を懸ける『覚悟』だ!」

海賊王。大剣豪。世界地図。戦士。オールブルー。万能薬。真の歴史。夢の船。
悔いのない生。祖国への愛。黄金郷。母の遺した言葉とタイヨウ。
ルフィの知る夢や願いを抱えた人はみんなそのために自分の命を懸けていた。ルフィ自身、海賊王になるために戦って死ぬならば別にいいと、海軍にいる親友に語ったこともある。

『覚悟』…死ぬことも殺すことも恐れている今の自分にそれはない。
先輩たるマミは、親友たるさやかにはあったのだろうか。彼女たちが死んでしまった今では分からないが、彼女たちは町の人を守るという正義で戦っていた。それは夢だろうし、ある種の覚悟だろう。
魔女は魔法少女の、ひいては願いや夢を持った人の成れの果てだ。彼女たちは夢のため、覚悟のために人の命を奪っていたことになる。
だが人に害をもたらす魔女となった以上、彼女たちの判断を咎めることはできない。
杏子は恐らく、さやかが人に害をもたらす前にせめて彼女の覚悟だけは守ろうと、信念だけは人のままで彼女の生涯を閉ざしてくれたのだろう。
皆そのために自らの命を懸け、そして散らして。
ほむらも同様、彼女は魔女が元魔法少女であることを知っていたらしく、その覚悟はマミたちよりも強固なものだろう。
自分はできるだろうか。彼女たちのように、願いのために自分の、誰かの命を懸ける『覚悟』が。

考える。タダノの言うように白昼から戦闘を仕掛けるサーヴァントははっきり言って危険人物だ。
あの白髪のサーヴァント、そしてタダノのアーチャーと交戦した、学生が従える二騎、もしくはタダノのアーチャー自身が該当する。
NPCの命を奪っているというならアーチャーの方こそ危険な可能性が高い。
ライダーは殺すことにこだわりはしない…けれども戦いを戸惑いはしないだろう。
ならせめて人に危害をもたらす、魔女に該当する…敵は命を懸けてでも倒すべきじゃないだろうか?


【C-4/1日目/午前】

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]健康、腹八分目
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:叶えたい願いはあるが人を殺したくないし死にたくもない。
1.聖杯戦争への恐怖はあるが、『覚悟』を決めたい。
2.魔女のような危険人物は倒すべき…?
3.タダノさんは…
[備考]
※バーサーカー(一方通行)の姿を確認しました。
※ポケットに学生証が入っています。 表に学校名とクラス、裏にこの場での住所が書かれています。
※どこに家があるかは後続の方に任せます。
※登校するかは思案中です。欠席連絡は入れましたが、学生マスターとの接触のため、遅刻しての登校も考えています。
※アーチャー(モリガン)とタダノは同盟相手ですが、理由なくNPCを喰らうのことに少なくない抵抗感を覚えています。


【モンキー・D・ルフィ@ONE PIECE】
[状態]健康、腹二分目
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:まどかを守る。
1.バーサーカー(一方通行)に次会ったらぶっ飛ばす。
2.バーサーカーに攻撃がどうやったら通るか考える。
3.タダノとの同盟や今後の動きについてはまどかの指示に従う
4.肉食いたい。
[備考]
※バーサーカー(一方通行)と交戦しました。
攻撃が跳ね返されているのは理解しましたがそれ以外のことはわかっていません。
※名乗るとまずいのを何となく把握しました。以降ルーシーと名乗るつもりですが、どこまで徹底できるかは定かではありません。

[共通備考]
※タダノ&アーチャー(モリガン)と同盟を組みました。
自分たちの能力の一部、バーサーカー(一方通行)の容姿や能力などの情報を提供しましたが、具体的な内容については後続の方にお任せします。






きついことを言ってしまったとは思う。
だが、自ら殺めた、犠牲にした命を想うと甘い気分にはなれなかった。

『アーチャー、合流と言ったが仕事が忙しくなってしまった。慌てなくていい』
『あらそう?でももうだいぶ飛んできちゃったわ。お昼には少し早いし、どうせだから合流するわよ』

言外に消耗を補えと言ったつもりだったのだが…彼女を完全に従えるというのは早々に諦めている以上、しかたないか。

『ところで使い魔も飛ばせたけど聞いてるサーヴァント探しだけで本当にいいの?なんなら学園とかに飛ばすのもアリだと思うわよ?』

珍しく作戦に対して提案があった。まあ学生に連続して会ったから起きた些細な気まぐれだろうが。

『家屋の被害を気にしない、かつそれくらい容易くやってのけるサーヴァントだ。人目をしのぶくらいのことはするだろう。
まだこのあたりから離れてるとも思えないし、捕捉すれば彼女たちが倒してくれるそうだ。わざわざ藪をつつく必要は無い』

こう言っておかなければ何をしでかすかわからない。学園に行って交戦したマスターと遭遇、再戦闘なんてなるだけならまだいい。
そこにルーシーや白髪のサーヴァントが絡んで混戦になれば消耗は小さくないだろう。

『そう、分かったわ。それじゃあ最後に質問。麦わらのボウヤはどんなコかしら?いい男?』
『……手出しはするなと言ったろう。そういう意味でも、だ』



【C-4/1日目/午前】

【タダノ ヒトナリ@真・女神転生 STRANGE JOURNEY】
[状態]魔力消費(小)
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に勝利する
1.D-4の間桐邸に向かい、職務に従事する。
2.まどかたちと協力し、白髪のサーヴァント(一方通行)を早期に対処したい。
3.職務終了後にまどかたちと今後のことを話し合うつもり。

[備考]
※警察官の役割が割り振られています。階級は巡査長です。
※セイバー(リンク)、カレン、ライダー(ニューゲート)、刑兆について報告を受けました。(名前は知らない)
ライダー(ニューゲート)のことはランサーと推察しています。
※ルフィの真名をルーシーだと思っています。

【アーチャー(モリガン・アーンスランド)@ヴァンパイアシリーズ】
[状態]魔力消費(小)
[装備]タンクトップ、ホットパンツ
[道具] なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を堪能しマスターを含む男を虜にする
1.マスターの所へ戻る。
2.マスターの指示通り白髪のサーヴァント(一方通行)を探す。
3.麦わらのサーヴァント(ルフィ)に好奇心。

[備考]
※セイバー(リンク)、カレンを確認しました。(名前を知りません)
※リンクを相当な戦闘能力のあるサーヴァントと認識しています。
※拠点は現段階では不明です。
※NPCを数人喰らっています。
※現在の外見はポイズン@ファイナルファイトシリーズ(ストリートファイターシリーズ)に近いです。
※ライダー(ニューゲート)、刑兆と交戦しました。(名前を知りません)
※現在C-4の北東部を飛行しています。
※C-4の北東部から使い魔の蝙蝠を放ち、バーサーカー(一方通行)を探させています。
タダノから指示を受けたため、他の用途に使うつもりは今のところありません。


[共通備考]
※まどか&ライダー(ルフィ)と同盟を結ぶました。
自分たちの能力の一部、連絡先、学生マスターと交戦したことなどの情報を提供しましたが、具体的な内容については後続の方にお任せします。



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032:これって魔法みたいだね 投下順 034:錯綜するダイヤグラム
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024:『僕と協力して同盟相手になって欲しいんだ』 タダノヒトナリ 043:裏切りの夕焼け
019:ONE WAY HEART アーチャー(モリガン・アーンスランド
024:『僕と協力して同盟相手になって欲しいんだ』 鹿目まどか&ライダー(モンキー・D・ルフィ
027:MY TIME TO SHINE 虹村形兆&ライダー(エドワード・ニューゲート

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最終更新:2015年04月05日 22:08