水タイプの歴史



水タイプの性能

攻撃面 防御面
弱点 ほのお・じめん・いわ 弱点 でんき・くさ
半減 みず・くさ・ドラゴン 半減 ほのお・みず・こおり※・はがね
無効 なし 無効 なし
技の特徴 天候が「あまごい」状態の場合技の威力が1.5倍になる。
天候が「にほんばれ」状態の場合技の威力が0.5倍になる。
天候が「とてもひざしがつよい」状態の場合技のダメージ、追加効果を与えられない。
特性「ちょすい」「かんそうはだ」のポケモンにはダメージ、追加効果を与えられず相手の最大HPの1/4回復させる。
特性が「よびみず」のポケモンにはダメージ、追加効果を与えられず相手の特攻を1段階上げる。
ダブルバトル時、相手側に特性が「よびみず」のポケモンが居た場合、攻撃は全てそちらに向かう。
わざ「フリーズドライ」を受けた場合、こおりタイプの技だが相性が半減でなく弱点として扱われる。
わざ「みずびたし」の効果を受けない(複合含む)。それ以外のポケモンのタイプをみずタイプのみにする。

攻撃面

抜群は3つ、半減も3つと可もなく不可もなくといった相性。
半減タイプは草以外はメジャーだが、そのうち草とドラゴンは氷技で対処可能であり、
しかもほとんど全ての水ポケモンがこの相性補完抜群の氷技を覚えられるため、この点が水タイプの魅力のひとつでもある。
アタッカーとして運用するには水+氷だと水に弱く、電気技や草技をサブウエポンに持つ水タイプも多い*1
また、一致の水技で抜群を取れるタイプも岩以外はどちらもメジャー*2なので水技で弱点を突きやすいのも大きい。

サブウエポンとしては需要があまりなく、理由としては地面の方が範囲がやや上位互換気味なことや、
高威力のハイドロポンプを一致以外で覚えるポケモンが少ないことなどが挙げられる。
一致でも水・地面複合のポケモンが水技を切るというケースも存在するほど。
水技をサブウエポンとして採用する可能性のあるポケモンはかなり限られている。

攻撃技の性能自体は初代から恵まれており、第2世代以降は雨と合わせて爆発的な火力を出すことも可能に。
ただし第4世代で技の物理特殊が分離して以来、水物理技に関しては現在でもあまり高威力のものがない。
(威力100以上の水物理技は第6世代で威力が100に上昇した使い手の少ないクラブハンマーのみ。)
また、威力100以上の技で覚えるポケモンが多いのがハイドロポンプぐらいしかなく、他の威力100以上の技*3はいずれも覚えるポケモンが少ないため、現在の火力インフレにやや追い付いていけないのが現状である。
このように、威力100以上の技にやや恵まれてないのも、上記の通り相性面で優遇されていて、雨と合わせて爆発的な火力を出せるが故の調整と言える。

余談だが、第4世代までは技マシンが使い捨てであったが、水タイプだけは波乗りという秘伝マシンが存在するおかげで
他タイプの主要技より遥かに覚えさせるのが楽だったりする。

防御面

弱点2つに対して耐性は倍の4つで、防御面のタイプ相性は優れているといえる。
単タイプであってもそこそこ耐久をこなすことができ、複合で更に優秀になるケースも多め。
更に耐久種族値も比較的高水準であり、耐久型をこなせる水ポケモンも多い。
攻撃タイプとしてメジャーな炎・氷には強いが、一方で電気・草も一致・サブ問わず人気が高いので過信は禁物。
ただし、弱点の電気の物理技は専用技*4を除くと威力が90止まりで反動ありのワイルドボルトが再高威力なので、電気の物理技で弱点をやや突かれにくいのは水タイプにとっては若干の救いと言える。
また、耐性こそないが岩、地面等にも強めで、努力値次第で物理受け・特殊受けのどちらの役割も持たせられるタイプでもある。
ただし世代が進むにつれインフレが進み、岩や地面を等倍で受けるのが少しずつ難しくなってはきている。

第6世代からはフリーズドライという水に抜群となる氷技が追加される。
使用者自体はそこまで多いわけではないが、使い手をしっかりと把握しておく必要がある。
特に4倍弱点で受けることになるポケモンにとっては脅威となる。
反面、同世代以降は鋼弱点のフェアリーの登場による鋼技の使用率上昇により、これまでほとんど活かされてなかった鋼耐性が次第に活かされるようになった。

世代毎の変遷(簡易版)

第1世代
  • 皆勤賞秘伝技「なみのり」はみずタイプの特権であり、特に技マシン収集の難しかった当時では有難い存在。
  • みずタイプのポケモン自体は対戦でよく使われていた印象があるが、当時最強クラスの「ふぶき」をほとんどの水ポケが覚え、
    またラプラスやスターミーは複合のもう片方のタイプが強かったなど、みずタイプ自体が強かったとは言い切れない側面がある。
    その証拠に大会で水技を切ったスターミーなどもそれなりに存在した。
  • 当時では貴重な高威力技であった「ハイドロポンプ」は現在に至るまで一度も技マシン化していない。
第2世代
  • はがねタイプ追加により耐性追加。また、はがねを等倍以上で攻撃できるタイプは少数派。
  • 天候「雨」及び天候技「あまごい」登場。技威力を強化する手段の乏しかった当時では、炎とともに高火力筆頭となった。
  • 秘伝技に「うずしお」「たきのぼり」追加。水ばかり秘伝技が増え旅パで技枠に困らされやすくなったが、一応秘伝技を忘れさせてくれる便利なオヤジも金銀が初出。
    余談だが「たきのぼり」は実は初代から普通の攻撃技として存在していた。
第3世代
  • みず無効特性「ちょすい」登場。
  • 特性「すいすい」登場。
  • 特性「あめふらし」を持つ禁止伝説カイオーガが登場。禁止級ゆえ大会等では制限される事も多かったが、驚異的な性能で当時最強クラスであった。
第4世代
  • みず無効特性「かんそうはだ」登場。
  • 物理特殊が技ごとに分かれ、「たきのぼり」「アクアテール」等物理技が登場。
  • 禁止伝説可の大会等も多く開催され、カイオーガを含む雨パは多大な人気を誇った。
第5世代
  • 特性「あめふらし」のニョロトノが解禁。禁止級を除くと唯一のあめふらし持ち。
  • 天候パーティ全盛期であり、主に特性すいすいを活用したパーティがシングル・ダブル問わず猛威を振るった。
  • 特性「よびみず」にみず技を無効化する効果が追加。
  • 3割でやけど状態にする攻撃技「ねっとう」が追加。耐久型も多い水タイプでは人気が出た。
第6世代
  • 多数の特殊技の威力が下方修正。水技は「なみのり」「ハイドロポンプ」の威力が低下。
  • 天候特性弱体化により、雨パも含め天候パの使用率が大幅にダウン。
  • みずタイプに抜群となるこおり技「フリーズドライ」が追加。
  • ORASでゲンシカイオーガが登場。特性「はじまりのうみ」による「つよいあめ」という天候が追加され、発動中は炎技や特性ひでり等が無効化される。
第7世代
  • ペリッパーの第2通常特性に「あめふらし」追加。
  • Z技、強力なライバルであるカプ・レヒレの登場、熱湯弱体化等により長らく一線で戦い続けていたスイクンが翳りを見せはじめる。

水タイプの平均種族値

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計
平均 86 84(83) 85 86(83) 82(80) 72(70) 496(486)
最大 170 130 180 150(115) 140 115 680
最小 43 30 40 40 40 30 330
(最終進化系59種、平均値四捨五入)
()内は禁止級除外時

49種もいるからなのか、かなり平均的にまとまっている。
やや素早さが低いが、すいすいのおかげで鈍足という印象はあまり受けない。
前述のタイプ面の攻防双方の安定性もあり、合計種族値が高い水ポケモンには強豪が多い。

種族値ランキング

合計値

順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ゲンシカイオーガ 770 11 メガサメハダー 560
2 パルキア 680 12 ギャラドス 540
3 カイオーガ 670 キングドラ
4 メガギャラドス 640 ミロカロス
5 メガラグラージ 635 15 ラプラス 535
6 メガカメックス 630 ラグラージ
7 マナフィ 600 17 カメックス 530
8 メガヤドラン 590 オーダイル
9 スイクン 580 トドゼルガ
ケルディオ エンペルト
ゲッコウガ

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ホエルオー 170 1 ゲンシカイオーガ 180
2 ママンボウ 165 2 カイオーガ 150
3 ラプラス 130 3 パルキア
シャワーズ 4 メガカメックス 135
ホエルコ 5 メガヤドラン 130
6 ランターン 125 6 ケルディオ 129
7 トリトドン 111 7 ブロスター 120
8 ナマズン 110 8 オムスター 115
トドゼルガ 9 サクラビス 114
10 ガマゲロゲ 105 10 エンペルト 111
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 メガギャラドス 155 1 ゲンシカイオーガ 160
2 メガラグラージ 150 2 マンタイン 140
メガカイオーガ カイオーガ
4 メガサメハダー 140 4 メガギャラドス 130
5 キングラー 130 5 ミロカロス 125
6 ギャラドス 125 6 ドククラゲ 120
7 サメハダー 120 タマンタ
シザリガー パルキア
パルキア 9 メガカメックス 115
10 カブトプス 115 スイクン
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 メガヤドラン 180 1 ゲッコウガ 122
パルシェン 2 スターミー 115
3 アバゴーラ 133 フローゼル
4 ジーランス 130 4 メガサメハダー 105
5 オムスター 125 5 ケルディオ 108
6 メガカメックス 120 6 ヒヤッキー 101
7 キングラー 115 7 ドククラゲ 100
スイクン パルキア
ガメノデス 115 マナフィ
10 ヤドラン 110 10 バスラオ 98
メガラグラージ スワンナ

種族値ランキング(ワースト)

最終進化系とパールルが対象。

合計値

順位 ポケモン 種族値
1 ラブカス 330
2 サニーゴ 380
3 マリルリ 410
4 ヌオー 430
ハリーセン
ペリッパー
7 アズマオウ 450
8 ランターン 460
サメハダー
ネオラント
バスラオ

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ラブカス 43 1 ラブカス 40
2 パルシェン 50 ママンボウ
ウォッシュロトム 3 ジーランス 45
4 キングラー 55 4 キングラー 50
サニーゴ マリルリ
ハンテール
サクラビス
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ラブカス 30 1 サメハダー 40
2 マンタイン 40 2 パルシェン 45
3 マリルリ 50 ホエルオー
ペリッパー ママンボウ
5 サニーゴ 55 5 キングラー 50
フローゼル
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 サメハダー 40 1 ヤドラン 30
2 ホエルオー 45 メガヤドラン
3 ラブカス 55 ヤドキング
フローゼル 4 パールル 32
5 ランターン 58 5 ヌオー 35
サニーゴ

水タイプをもつ複合タイプとその主なポケモン

複合タイプ 主なポケモン 複合タイプ 主なポケモン
ノーマル ビーダル(1) 飛行 ギャラドス・マンタイン等(4)
ボルケニオン(1) エスパー スターミー・ヤドラン・ヤドキング・ハギギシリ(4+1)
ルンパッパ(1) (アメタマ)・オニシズクモ・グソクムシャ(2)
電気 ランターン・ウォッシュロトム(2) カブトプス・オムスター等(5)
ジュゴン・パルシェン等(4) ゴースト ブルンゲル(1)
地面 ヌオー・ラグラージ等(5+1) ドラゴン キングドラ・パルキア(2)
格闘 ニョロボン・ケルディオ(2) サメハダー・ゲッコウガ等(3+2)
ドククラゲ・ハリーセン・ドヒドイデ(3) エンペルト(1)
フェアリー マリルリ・アシレーヌ・カプ・レヒレ(3)
第6世代で未解禁のボルケニオンを含めて飛行と共に全タイプとの複合を制覇した(アメタマは進化前なので事実上は虫も除く16タイプ)。
複合タイプの最終進化系38種と、飛行(16タイプ46種+α)についで多い。
比率的には約7割(58種中35種)。意外と少ないと取るか、結構いると取るか。

なお、同タイプのポケモンは1~6種でそれなりにばらけており、以外にも水に弱い地面・岩との複合が多い。
タイプ同士で恩恵を受けていない組み合わせもある(無・超・闘・霊・悪)が、
現存する全ての組み合わせと比べると、水タイプの優秀さからか、
タイプ自体で目立って不遇な組み合わせは存在しない。

水タイプの主な技

技名 直接攻撃 分類 威力(Zワザ) 命中 PP 範囲 追加効果・備考
アクアテール 物理 90(175) 90 10 単体 通常攻撃
たきのぼり 物理 80(160) 100 15 単体 20%でひるみ
アクアジェット 物理 40(100) 100 30 単体 先制攻撃(優先度+1)
しおふき × 特殊 150(200) 100 5 相手複数 威力=150×自分の現在HP/最大HP
ハイドロポンプ × 特殊 120→110(185) 80 5 単体 通常攻撃
だくりゅう × 特殊 95→90(175) 85 10 相手複数 30%で命中↓
なみのり × 特殊 95→90(175) 100 15 相手・味方複数 ダイビング中の相手にも当たり威力2倍
ねっとう × 特殊 80(160) 100 15 単体 30%で火傷・自分の凍り状態を治す
技名 直接攻撃 ↓は変化 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考(Zワザの追加効果)
アクアリング × 変化 ‐‐‐ ‐‐‐ 20 自分 毎ターン最大HPの1/16ずつHPを回復する(防御↑)
あまごい × 変化 ‐‐‐ ‐‐‐ 5 全体の場 天候変化…雨天・全体発動(自分の素早さ↑)
みずびたし × 変化 ‐‐‐ 100 20 単体 タイプを水に変える(自分の特攻↑)

太字は第6世代のみ。
なみのり・たきのぼりのおかげで攻撃技の汎用性は高いが、変化技のレパートリーは少ない。
特殊技は威力150まで揃っているが、物理技は最大威力90で、命中率も不安。
熱湯は氷複合の水タイプは習得する事が出来ない(氷が溶けてしまうためだろう)

↓は使用者が少ない・マイナー技。
技名 直接攻撃 分類 威力(Zワザ) 命中 PP 範囲 追加効果・備考
クラブハンマー 物理 90→100(180) 90 10 単体 急所に当たりやすい
アクアブレイク 物理 85(160) 100 10 単体 20%で防御↓
シェルブレード 物理 75(140) 95 10 単体 50%で防御↓
ハイドロカノン × 特殊 150(200) 90 5 単体 次のターン動けない・御三家専用技
こんげんのはどう × 特殊 110(185) 85 10 相手複数 カイオーガ専用技
スチームバースト × 特殊 110(185) 95 5 単体 30%で火傷・自分の凍り状態を治す・ボルケニオン専用技
うたかたのアリア × 特殊 90(175) 100 10 相手・味方複数 相手の火傷が治る・音技・アシレーヌ専用技
みずのちかい × 特殊 50(160) 100 10 単体 同ターンに味方が炎か草のちかいを使うと強力になる・御三家専用技
うずしお × 特殊 35(100) 85 15 単体 4~5ターンバインド状態にする
みずしゅりけん × 特殊 15(100) 100 20 単体 2~5回連続攻撃・優先度+1

専用Zワザ
使用ポケモン 元となる技 技名 直接攻撃 分類 威力 範囲
アシレーヌ うたかたのアリア わだつみのシンフォニア × 特殊 195 単体

登場ポケモン早見表

太字はメガシンカ、ゲンシカイキ可能
  • 第1世代
カメックス、ゴルダック、ニョロボン、ドククラゲ、ヤドラン、ジュゴン、パルシェン、キングラー、アズマオウ、スターミー、ギャラドス、ラプラス、シャワーズ、オムスター、カブトプス(+シードラ)
  • 第2世代
オーダイル、ランターン、ニョロトノ、ヌオー、ハリーセン、サニーゴ、オクタン、マンタイン、マリルリ、ヤドキング、キングドラ、スイクン
  • 第3世代
ラグラージ、ルンパッパ、ペリッパー、サメハダー、ホエルオー、ナマズン、シザリガー、ミロカロス、トドゼルガ、ハンテール、サクラビス、ジーランス、ラブカス、カイオーガ
  • 第4世代
エンペルト、ビーダル、フローゼル、トリトドン、ネオラント、パルキア、フィオネ、マナフィ(ウォッシュロトムは当時雷霊)
  • 第5世代
ウォッシュロトム、ダイケンキ、ヒヤッキー、スワンナ、ガマゲロゲ、バスラオ、アバゴーラ、ブルンゲル、ママンボウ、ケルディオ
  • 第6世代
ゲッコウガ、ガメノデス、ブロスター、ボルケニオン、(+クズモー)
  • 第7世代
アシレーヌ、ヨワシ、ドヒドイデ、オニシズクモ、グソクムシャ、ナマコブシ、ハギギシリ、カプ・レヒレ

第1世代

当時から粒揃いであり、シナリオでも一匹入れておくと非常に役に立つなど知名度は高く、種類も豊富だった。
だが当時は弱点を突ける炎、岩タイプは全体的に冷遇されていた感があったため、
対戦では水技を入れずに吹雪を入れることも多く、サブウェポンの少ない水単のポケモンは総じてマイナー寄りだった。
後述のメジャー連中が複合しかいない事からもわかるだろう。

97では素早さが高くサイコキネシス、10万ボルトを使えるスターミーや、
吹雪をタイプ一致で使えて耐久の高いラプラスが人気で、どちらも多くのパーティに入っていた。
ギャラドスやシャワーズも決勝大会に混ざっていた。

99ではそれらが使用禁止になったため、代用としてドククラゲ、ヤドラン等が使用された。
ドククラゲは当時は特防はおろか特攻も120あり、タイプによる毒無効や高い素早さなどの利点も多く、
波乗りと吹雪、身代りさえあれば大活躍してくれた。
ヤドランは当時ド忘れによる火力の大幅な強化が可能であり、覚える技も豊富で活躍した。
また、同じくド忘れを使えるニョロボンもそれなりに見られた。
だが、当時の急所率はかなり高く、ド忘れを貫通するため、過信はできなかった。

第2世代

鋼属性登場による炎の相対的見直しやバンギラスの登場もあってか、
メインウェポンとしてタイプ一致の水技を持つことが増えた。
また、天候技のあまごいの登場もこの世代。新勢力は舌を巻くしかないような
耐久力に加えて昆布に組み込める技を使えるスイクン、
ドラゴン複合や安定した能力で戦えるキングドラ、天敵の電気を無効化する地面複合のヌオーなどが台頭した。
その他オーダイル、マンタイン、ハリーセン、オクタン、サニーゴ、マリルリ、
ヤドキング、ニョロトノ、ランターンが追加された。

スターミーは弱点が増えたが、壁を貼ったりそれなりに高い特攻から雨パに組み込まれるなど、現役を張り続けた。
ラプラスは特攻の低下や氷タイプ弱体化の影響で使用率が落ちたが、ねむねごつのドリルという強力な戦法を得た。
ギャラドス・パルシェンなどは特殊が特攻と特防に分かれたことにより、使用率が大幅に低下してしまった。
ヤドランもド忘れの調整により弱体化した。
一方、前作ではあまり注目されなかったオムスターは水タイプ最高の特攻と砂嵐を絡められる
タイプが合わさって強くなった。
また、ニョロボンが心の眼+地割れを使えるようになり、心眼一撃型の元祖となった。

クリスタルでは習得技の一部変更により、パルシェンとハリーセンがまきびしを習得。
特にパルシェンは一気に評価が上昇、マイナーから脱却し昆布パのメジャーポケとして対策されるに至った。
また、新勢力の水ポケも元々覚えられるキングドラ、オクタンを除いて冷凍ビームを習得可能になった。

第3世代

新勢力には高い耐久力に自己再生やミラーコートを併せ持つミロカロス、
タイプ一致の地震に加えて器用な技を持てるラグラージ、
弱点の少なさと豊富な補助技を持つルンパッパ、
特性や技により特定の相手に対しては異様に強いトドゼルガ、
禁止級の中でも悪夢としか言いようのない性能のカイオーガ、
以下ペリッパー、シザリガー、ホエルオー、パールル、ハンテール、サクラビス、
サメハダー、ナマズン、ラブカスと相変わらずかなりのウェイトを占めている。

既存のポケモンでは、新たに特性が追加されたことが大きい。
「威嚇」に加えて地震や龍の舞を習得してついにメジャーの一角に躍り出たギャラドス、
「すいすい」で雨パでの需要が高まったキングドラ、オムスター、ハリーセン、
「蓄電」で電気を無効はおろか回復できるランターン、
「ノーてんき」で天候パの恩恵を封じることのできるゴルダック、
「貯水」で水を無効化or「シェルアーマー」で防御面を補強したラプラスが主に強化されている。
また、マリルリは「力持ち」の会得により攻撃力が上昇しみがきあで使われることが多くなったものの、
水タイプでいる意味があったのかは少々怪しい。相性等を考えると一概にそうも言えないが。
逆にパルシェンはリフレクター没収、より深刻化した特殊耐久に加え、より耐性のあるエアームドが
撒きびしを習得した等の理由も重なり弱体化。

XDではホエルオーとハリーセンが自爆を習得してそれなりに評価が上昇する。

一方ダブルバトルではカイオーガやキングドラを中心とした雨パが台頭し、
雨状態からの驚異的な威力のハイドロポンプが恐れられた。
しかし、メジャーなメタグロスやカイオーガと相性がいいものの
同時に大量発生した電気ポケといかに戦うかが問われることにもなった。
タイプで電気を克服したキングドラ、ルンパッパ、ラグラージや避雷針持ちのガラガラと組んだ
ギャラドスはうまく時代に対応することができた。
また、エメラルドで安売りされた凍える風は冷凍ビームに続く定番氷技となり猛威をふるった。

第4世代

技が物理と特殊に分かれマリルリ、サメハダー、シザリガー、キングラー、オーダイル等が
高い攻撃力を活かしやすくなった。補助技の強化に関しては強化された挑発を会得したギャラドス、
催眠術を習得したミロカロス等が恩恵を受けた。また、新アイテム『拘りスカーフ』の登場で
伝説戦では対策必至のスカーフカイオーガという化け物が誕生してしまった。
この他にも色々なポケモンがある者は地味に、ある者は大幅に強化された。
特性に関しては「うるおいボディ」を獲得したジュゴン、「アイスボディ」を獲得したトドゼルガ、
「危険予知」を獲得したナマズンが挙げられる。技に関してはヤドラン・ヤドキングがなまける、
シャワーズがあくび、サクラビスがシャドーボール、カブトプスがストーンエッジを習得したことが挙げられる。
水単なら弱点2つ、抵抗4つという元々の安定感もあり、かなり扱いやすいタイプとなった。

新技は先制技のアクアジェット、ターン毎にHPが自然回復するアクアリング、滝登りより威力が高い物理技のアクアテールなど。
既存技では全体攻撃のダメージ計算変更により濁流がダブルバトルで強化され、キングドラ等が使用するようになった。

新勢力は鋼複合で抵抗力が多く、決定力も高いエンペルト、
耐久は薄いがアクアジェットを持ち「すいすい」最速のフローゼル、
新たな水地面で地割れやカウンター、自己再生まで持てるトリトドンなどが登場した。
禁止級ではドラゴンタイプ複合で、使い勝手の良い専用技、あくうせつだんをもつパルキアが登場した。

さらに、プラチナでは教え技によって多くのポケモンが強化された。
ヤドラン・ヤドキング、キングドラ、トリトドンはそれぞれ
アクアテール、逆鱗、大地の力を獲得し、メインウエポンを得た。
サブウエポンでの強化はフローゼルは冷凍パンチ、マリルリやカブトプスは馬鹿力を得たことなどが挙げられる。
マリルリは冷凍パンチとアクアジェットの両立ができるようになったことも大きい。
積み技は鉄壁が教え技となり、カメックスやヤドラン・ヤドキングが強化される。
その他アクアジェットを得たゴルダック、のろいを得たビーダルなどが強化された。
また、催眠術の弱体化によりミロカロスの株は落ちた(が、元々が強いので相変わらず使用率は高い)。

HGSSではそれぞれ個別のタマゴ技をもらったトリトドン以外の水地面組や、
アンコールを獲得したニョロボン、ハイドロポンプを獲得したパルキアなどが強化された。

しかし、水タイプの強化と共に草技も強化された。
例えばエナジーボールやくさむすび、タネばくだんといった安定した草技の登場
(しかも習得するポケモンが多い)や、ソーラービームがパワフルハーブの登場で
1ターンで撃てるようになったことがある。このように、向かい風も吹いている。
草タイプは伝説解禁戦での人気が高い為、カイオーガを組み込んだ雨パといえど簡単にはいかない。

第5世代

この世代に追加されたのは前作からタイプが変更されたウォッシュロトム、
水御三家初の二刀タイプであるダイケンキ、見た目のインパクトが凄まじいヒヤッキー、
最早定番となった地面複合の中でも最速のガマゲロゲ、異なる2種類の姿があるバスラオ、
飛行複合だが種族値的には劣化ヒヤッキーのスワンナ、水タイプの化石ポケとしては久々の登場であるアバゴーラ、
初の霊複合であり、攻撃してきた相手を金縛り状態にする呪われボディが特徴的なブルンゲル、
ホエルオーに告ぐ高いHPを持ち、新特性癒しの心で味方の状態異常を治せるママンボウ。
伝説三闘獣との関連性がある幻のポケモン・ケルディオは今年夏の映画を記念しての配布で解禁された。
BW2ではイベントで神秘の剣を覚えさせる事で覚悟の姿に変化するが、種族値の違いはない。
種族値合計が準伝と同じ580だが、残念ながらWi-Fi対戦では使えない。
ウルガモスやラッキー、ドリュウズ等に強いこいつが使用可能なら環境に間違いなく影響を及ぼしたことだろう。

新勢力の中では優秀な耐性と特性が光るブルンゲルが新たな耐久型水ポケとして注目を集めたが、
新規水に不甲斐ない連中が多い為、旧世代が使用禁止のWCS2011では雨パの冷遇が危惧されている。
ボルトロスやトルネロスの悪戯心+雨乞いでどれだけ食い込めるかが鍵となりそうだ。

タイプ変更されたウォッシュロトムは、複合タイプと特性により弱点が草のみで、
ロトム五形態の中では最も人気を集めている。
今回は炎タイプにシャンデラ等の強力な新勢力や既存種の強化といった追い風があり、
そいつらに有利な存在である水タイプの重要性が問われるところだ。

新規技の中では火傷の追加効果を持つ熱湯が注目されており、これによりスイクンは物理受けとしての株を更に増す事となった。
パルシェンはつらら針の威力上昇、ハイドロポンプやシェルブレード等水技のレパートリー増加に加え、チート級の積み技である殻を破るを習得し久々にメジャー化。
ニョロトノはカイオーガ専用だったあめふらしを夢特性で獲得、新たな天候要員として雨パで採用されるようになった。
キングドラとのコンビは猛威を奮い雨パの普及に大いに貢献、BW2発売後は凍える風との両立が可能になり、天候ゲーと揶揄されるダブルで更に勢いを増した。
アズマオウは夢特性ひらいしんで電気技を克服し、ウォッシュロトム同様弱点が草のみとなった。
BW2ではドリルライナーを得たものの、メジャーな電気は浮いているポケモンが多い為対電気のサブウェポンとしての有用性は少々疑問が残る。
トリトドンは呼び水の仕様変更で水タイプを無効化出来るようになった。
ウォッシュロトムへのメタは勿論の事、ダブルトリプルにおけるハイドロポンプへの牽制としても有用性が高い。
全体的にみると夢特性によりすいすい、あめうけざら、うるおいボディ、みずのベールなど水に関わる特性の普及が目立ったといえる。
水御三家の夢特性は配布限定・メス無しなど制限が多かったが、残念ながらあまり有用な特性は配られなかった。
特にラグラージの湿り気は、第4世代時点で手に入れていれば活躍間違いなしだっただけに惜しまれる。

パルキアは夢特性のテレパシーを獲得した事で味方を巻き込む攻撃を気にする必要がなくなり、グラードンと組ませやすくなった。
カイオーガはクリスマスカップとGSDの双方で使用率トップ5に食い込むという快挙を見せ、その実力が健在であることを示した。
潮吹きを簡単に防ぐワイドガードの登場やプレッシャーの仕様変更によりスカーフの有無がばれるといった点はあったが、今世代の伝説戦はWキュレムの氷技が強烈な為、幻を除く禁止伝説中唯一の氷耐性は大きなアドバンテージとなった。

一方、一般戦の殆どのルールでメジャー格として活躍する新草ポケモンナットレイは雨パに組み込まれる事も多いが、雨パの天敵としても猛威を振るっており水タイプにとっては悩みの種となった。
また、この頃から一部の炎タイプに今世代初登場のまともな電気物理技のワイルドボルトが配られたため、この点でも水タイプは打撃を受けた。

第6世代

  • 技や特性の仕様変更
今回からあめふらしの持続が永続ではなく雨乞いと同様5ターンに変更となった。
加えて、ハイドロポンプ、波乗り、濁流といった主要な特殊技の威力が若干低下している。
集団戦はともかくシングルではこの影響が非常に大きく、雨パに限らず天候パの需要が目に見えて下落。
逆にクラブハンマーは威力が上昇し、水物理単独の最高威力に躍り出た。
しかし今回初登場で3代目のクラブハンマー使いであるブロスターは特殊アタッカーの為、まず使われないだろう。
また、氷タイプの新技「フリーズドライ」が水タイプに特効となっており、キングドラやトリトドンは4倍弱点を突かれるので注意。

  • 新登場ポケモン
カロスポケの数が少ないため、新種水タイプの数も歴代で最も少なく、ゲッコウガ、ガメノデス、ブロスター、幻で初の炎複合となるボルケニオンの計4種のみ。
ゲッコウガは水御三家初の高速タイプかつ御三家最速で、夢特性の変幻自在により事実上あらゆる攻撃技をタイプ一致で放てるのが強み。
特性の性質上水・悪技が必ずしも必要というわけではなく、むしろ有効範囲の広い冷凍ビームの方が採用率が高い。
ORASの注目株であるメガボーマンダに対し一致4倍弱点を上から撃てるという強みもあり、今後も最メジャーの選択肢になる事だろう。
技威力の関係でXY時代は特殊主体の傾向が強かったが、ORASでダストシュートやけたぐりを教え技で習得した事で物理主体の型も視野に入るようになった。

  • 既存ポケモンの変化
旧世代組ではマリルリの強化が著しい。
フェアリー追加による対ドラゴン性能の大幅強化、遺伝システム変更による腹太鼓とアクアジェットの両立等により一気にメジャーに躍り出た。
積む隙を与えれば水耐性の無いポケモンで止めるのは難しく、嵌れば無双も夢ではない。
マリルリのタイプ変化とボルケニオンの登場で水タイプは全複合コンプリートを達成した。
新システムの「メガシンカ」を果たしたのはXY時点では初代出身のカメックスとギャラドスの二体。
メガギャラドスは水悪複合にタイプ変化することで耐性が大きく変わる為読みあいを強いる事ができ、
A155からの型破り地震で強引にウォッシュロトムを突破するという優秀さを見せ、メガシンカの中でも人気が高い。
ORASでは噛み砕くも習得し、攻撃面でも悪タイプとしての運用が視野に入ることだろう。
メガカメックスは波動技が強化される新特性メガランチャーを持ち、それに合わせて大量に習得可能になった波動技を存分に活かしトリプルを主舞台に活躍の場を得ている。
また、ミロカロスは第2特性にかちきが追加され、これによっていかくが流行っているダブルバトルでの活躍の機会が増えた。
そしてシザリガーもクラブハンマーやはたきおとすの強化に加え天敵の格闘タイプや虫タイプの減少、役割対象のゴーストタイプの増加により中堅レベルにまで強化されて数を増やした。

更にORASでラグラージとサメハダーにメガシンカが、カイオーガに新システム「ゲンシカイキ」が導入される。
ゲンシカイキしたカイオーガは特性が始まりの海に変化し、強い雨という特殊な天候を発動させる。
通常の雨との違いは発動者が場にいる限りは永続だがいなくなると止む点、炎タイプの攻撃が無効になる点、通常天候では上書きできない点が挙げられる。
炎無効に関しては元々耐性のあるカイオーガ自身に対する恩恵が殆どなく、ダブル等で味方のサポート目的で活用することになる。

一方、キングドラはフェアリータイプやフリーズドライの登場、各種特殊技の威力低下、あめふらしの永続廃止により大きく弱体化して使用率が一気に下がった。
また、鋼複合のエンペルトも役割対象のフェアリータイプが登場し、そのフェアリータイプやファイアローの登場で天敵の格闘タイプが数を減らしたという強化点はあるものの、各特殊技の威力低下や鋼タイプの相性変更等で弱体化し、環境インフレもあって大きく後退した。
ニョロトノも上記のあめふらしの永続廃止や各種特殊技の威力低下で弱体化し、特にシングルでは中堅レベルに落ち着いた。
スイクンはメガシンカの登場等による火力インフレでやや後退したが、それでも環境上位で頑張って戦えた。
反面、ランターンは特殊技の威力低下等の逆風はあったものの電気複合のため麻痺無効耐性が追加され、かいでんぱ等の新技を得た上に当世代トップメタのファイアローの一致技を全て半減できるためファイアローメタとして前世代とほぼ変わらない需要を保てた。

第7世代

○新ポケモン
まずは今作の御三家で126という高い特攻と116の特防を両立する妖複合アシレーヌ、続いて専用特性ぎょぐんにより体力が減るまでは合計種族値620の怪物と化すヨワシ、圧倒的耐久力と特性さいせいりょくで一気に受けループの常連になった毒複合ドヒドイデ、火傷無効で水技威力2倍に炎半減の専用特性すいほうで虫タイプとしても独特な活躍が出来るようになったオニシズクモ、専用特性ききかいひと専用技であいがしらで撃ち逃げに向いたグソクムシャ、ポケモン界最遅でちょうはつに弱い代わりに強特性てんねんと専用技Zじょうか、安定した耐久力を持つ個性派ナマコブシ、専用特性ビビットボディを持つ超複合では初の物理アタッカーハギギシリ、専用特性ミストメイカーと高耐久で全国のスイクンを泣かせたカプ・レヒレ。この8体が実装された。
その内カプ・レヒレはフィールドに火力増強効果が無く、一時は「唯一カプ」と嘲笑されていたが現在では掌を返され、環境の一角を構成している。

○新技・既存技調整
新たに威力85で相手の防御を20%で下げるアクアブレイク、相手の火傷を治してしまう代わりに身代わり貫通のうたかたのアリアが新実装。
みずしゅりけんも特殊技に変更された。

○既存ポケモン強化組
強特性あめふらしが追加され特攻種族値も90に上がったペリッパーがダブルで使用率を大幅に伸ばす。不遇だったサニーゴのHP、防御、特防がそれぞれ10上昇。アクアブレイク習得もたきのぼりを覚えなかったサニーゴにとっては朗報である。その他特性きずなへんげのサトシゲッコウガが禁止級として実装、マンタインのHPが85まで引き上げ+はねやすめ習得、スイクンは今まで配布限定だったぜったいれいどを(弱体化したものの)基本技として習得。バスラオは今まで宝の持ち腐れだった反動技適用の特性が生かせるもろはのずつき、ビーダルは強力な積み技のつるぎのまい、ギャラドスは特殊型には嬉しいぼうふう、サメハダーはサイコファング、ナマズンはゲップを習得。

USUMではスワンナがタマゴ技でアクアジェット、新教え技でアクアブレイクを習得。水物理一致技がアクアジェット止まりだったスワンナには朗報である。この教え技としてばら撒かれたアクアブレイクはちからずく適用の一致技が無かったキングラーやシェルブレード止まりだったパルシェンガメノデスにとっても嬉しいお知らせ。またオニシズクモは優秀なねばねばネット、ネオラントはてんしのキッスの上位互換のあやしいひかりを習得した。

○既存ポケモン弱体化・不遇組
先述の通りスイクンカプ・レヒレに居場所を奪われ、ぜったいれいどが復活するも相対的に弱体化。ニョロトノペリッパーのあめふらし習得によって差別化に追われている。
救済されたサニーゴに対してラブカスはこれといった強化要素が無く、相も変わらずの運用を強いられている。フィオネは言わずもがな。

第8世代

○新ポケモン
新ポケモンは6種と多い。それぞれ、インテレオンカジリガメカマスジョー
ウッウウオノラゴンウオチルドン
インテレオンはガラル御三家の一角で、専用技にねらいうちを持つポケモン。
素早さが非常に高く、特攻もあのアシレーヌにも匹敵する。
そして何より技が優秀で、なみのりやれいとうビームの他にマッドショット、エアスラッシュ、あくのはどうなどもある。
また攻撃も低くはなく、ふいうちやとんぼがえり、なげつけるにどどめばりなどこちらも多芸。
カジリガメはいわ複合。からをやぶるこそ覚えないものの、もろはのずつきによる高い火力が魅力的。
特性すいすいやロックカットで、74という低くない素早さを補強し、相手の殲滅を図りたいところ。
カマスジョーも高速アタッカー気質で、攻撃技が豊富。列挙するとアクアブレイク、たきのぼり、インファイト、
サイコファング、とびはねる、ドリルライナー、どくづき、かみくだく、こおりのキバ。
特性も無双を極めるすいすいがあるが、変化技に乏しいのが玉にキズ。
ウッウは専用特性うのミサイルが一番の特徴。フォルムチェンジした状態で攻撃を受けると、
その攻撃がとどめであろうとサシカマスやピカチュウが発射され、相手のHPを1/4削るという効果。
この追加効果によって防御低下やまひが振り撒かれるのが、相手からすれば曲者となりうる。
この特性を活かすなら、こらえるやフェザーダンス、ドわすれなどで、相手の攻撃をより耐えられるよう工夫したい。
ウオノラゴンとウオチルドンは同じカセキのサカナから復元できるポケモン。どちらも新技のエラがみを覚える。
カセキのリュウと合体させて復元できるウオノラゴンはがんじょうあご+エラがみが非常に強力。
何しろこのエラがみには行動がまだの相手には、2倍のダメージになるという非常に優れた効果がある。
そこでこだわりスカーフで素早さを補強すれば、高速化しつつ火力補強できる。
このポケモンの存在が、ちょすいやよびみずを持つポケモンの採用率に関わっているといえばその影響力がうかがえる。
一方でカセキのクビナガと合体させて復元できるウオチルドンは素早さが低くがんじょうあごもないのでその戦法は不得意。
それよりも、いかりのまえば+しおみずのコンボやみず/じめん勢に強く出られるフリーズドライなど、
ウオノラゴンとは全くの別物と割り切った方が戦いやすいだろう。

○新技・既存技調整
今作の目玉要素ダイマックスにより、みずタイプの攻撃技は全てダイストリームに変化。
ダイストリームに変化しダイマックス技となった技は威力が上がるだけでなく、場を雨にする効果も付いている。
また、キョダイマックス技という特別なポケモンが使えるダイマックス技もあり、その技名と効果が変わる。
みずタイプでは、キョダイホウマツとキョダイガンジンがそれに該当。
キョダイホウマツは特別なキングラーが使えるキョダイマックス技。追加で相手の素早さを2段階下げる。
キングラーは中速域なので、この技で縛り関係を逆転させるのは容易い。
特別なカジリガメが使えるキョダイガンジンは相手の場にステルスロックをばら撒くという効果。
これによりダイロックによる砂嵐を維持したままみずタイプの攻撃が出来るが、
すいすいの存在から、逆にこっちがいわタイプだったらよかったのにと思うユーザーも少なくないはず。
なおみずタイプの技でこそないが、キョダイセンリツは特別なラプラスの使えるキョダイマックス技。
その効果は霰が降ってなかろうとオーロラベールを貼るという強力なもの。
この技の効果によってキョダイマックス解禁後は、一躍環境の中心にまで上り詰めた。

インテレオンの専用技のねらいうちは急所に当たりやすいだけでなく、よびみずなどで引き寄せられない。
特性スナイパー+ピントレンズで使えば、5割の確率で素の2.25倍のダメージが出る。
ただし、威力は80とそこまで高くないため、シングルではなみのりやねっとうが優先されやすい。
そして先ほど説明したエラがみも新技。本来の威力は85である。

○既存ポケモン強弱変動
みずタイプ強化組で一番トレーナー達を震撼させたのは、恐らくギャラドスのパワーウィップであろう。
これによってウォッシュロトムなどで流せなくなったのは語るに及ばない。
そのパワーウィップは、ガマゲロゲにも配られ、
ついでに今まで何故か覚えなかったみず物理技アクアブレイクも習得。
なお今作では技レコードにハイドロポンプが追加されている。
この技はオニシズクモバスラオなどの意外なポケモンの特殊型開拓に一役買った。
そしてカメックスがからをやぶるをまさかの習得。高速アタッカーとして圧力をかけられる。
アシレーヌもめいそうを覚え爆発力を高められるようになった。
キングラーはキョダイマックス以外にも、10まんばりきやつじぎり、
シザリガーグソクムシャなどもインファイトを習得。
ブルンゲルは新たに覚えたちからをすいとるによって粘り強くなり、
ナマコブシもミラーコートの新規習得により特殊が返せないという欠点がなくなった。
その他ルンパッパはダイストリームを使えば攻撃しつつ雨を降らせることができるので、
味方のサポート抜きでも雨アタッカーを務めやすくなった。

一方でオクタンはムラっけで回避率が上がらなくなったことにより、運に頼った戦法が厳しくなった。
ハリーセンも回復ソースだったいたみわけを剥奪され、耐久型は窮地に立たされている。

なお、今世代では「剣盾ショック」とも呼ばれる互換切りが発生。
みずタイプのポケモンではその他パルシェンアズマオウシャワーズランターンナマズン
ミロカロスホエルオー原種サニーゴトリトドンウォッシュロトムガメノデス
ドヒドイデヨワシケルディオが選抜を潜り抜け内定した。

歴代の主な水使い

第一世代にカスミ、第三世代にミクリとアダン、第四世代にマキシマム仮面、第五世代にコーンとシズイ、第六世代にズミが登場した。
四天王としての登場・チャンピオンとしての登場が1回ずつ。ちなみに初代の四天王カンナは、
当時の氷タイプの都合により水タイプが多い。
カスミはバブルこうせん(リメイクではみずのはどう)で多くのポケモンを葬り
トラウマになったほか、無印版アニメのヒロインも勤めた。HGSSでは髪型を変更。
ミクリはRSではジムリーダーだったが、エメラルドではみごとにチャンピオンに昇格。
ルネジムリーダーの後釜はアダンが担当。
マキシはダイパでの実力はあまり高くなく印象は薄かったが、
プラチナでは前座のギャラドスがたきのぼりを連発し切り札のフローゼルよりも強くなってしまった。
コーンはポカブ選択者のみ対戦可。ヤナップを知らないプレイヤーを苦しめた。
BW2で登場したシズイはソウリュウシティのシャガよりもレベルが高い最後のジムリーダー。ブルンゲルやホエルオーといったタフなポケモンを所持し、やけど状態にする熱湯を使うので中々しぶとかった。
XYでは初の四天王としてズミが登場。使用してくる新規水はともにインパクトが強い。

一般トレーナーで水タイプを専門として扱うトレーナーは非常に多い。
かいパンやろうをはじめとし、つりびと、ビキニのおねえさん、うきわボーイ、うきわガール、トライアスロン(水泳)、ダイバー、あまさんが該当する。
ビキニのおねえさんとうきわボーイのタッグであるうみきょうだいも存在する。
また、ふなのりはかくとうタイプと共に水タイプを多用する。

議論所

第2世代のジュゴン・ヤドランの記述が誤りなので修正。
特攻・特防の暴落により使用率が激減したのはギャラドスと金銀初頭のパルシェンだ
ヤドランはドわすれの弱体化、ジュゴンは氷タイプとしての弱体化によって弱化してる

第1世代のパルシェン削除。他所でも99カップですら余り活躍が見られなかったとの報告がある為
↑それ以前にジュゴンもだろ…パルシェン以上に需要が低かった気がするし
強弱変動期でも全く触れられてない

よく使われる技を入れてみました。追加や削除があったら修正願います。

ダブルの波乗りについて、第3世代では敵2体で当時の使用で威力が弱かったからそもそも使われてなかったと思う。
あと、カイオーガのスカーフ潮吹きについて書いたらどうかな?
↑同意。たいていの奴はハイドロか滝登りを入れてた。つー事で第4世代を少し変更してみた。

種族値平均見る限り、本当に偏りがないのね。

岩との複合タイプでジーランスがカウントされてなかったので勝手に修正

水タイプの大半はヌケニンに弱い(というか完封される)と聞くが、そこらへんはどうなんだ?
↑ヌケニン倒せるのは炎、飛行、岩、ゴースト、悪。確かに複合タイプ一致でもなきゃ水にはあんまり無いラインナップだな。
そういう意味では「型どおりの水が何のお膳立ても無く対峙」すると完封されるか交換するしかないやも知れん。ただ、不一致でも覚えないわけでは無し。
それにその「水タイプの大半」はヌケニンを瞬殺できるあられを覚えるわけだが。
もちろん氷複合ならともかく吹雪とヌケニンのために技スペ削るのは確かにもったいない気もするが、弱いとか完封されるって表現は違うと思う。
↑あられ、って・・・そもそも技マシンに制約のないポケモンなら全員どくどくという技を覚えるわけだが。
まあそれでもグドラみたいな受け突破ピンポイント役割破壊やミロのような耐久でしか使われない
そのピンポイント役割破壊を持たず受けじゃない大抵の水ポケは完封されるだろ。そもそも耐久型だろうとハイポンいれるポケのが多いし

第3世代の最後の方に何故か氷技であるこごえるかぜについて書いてあるんだが、これは大半の水ポケも覚えるからってことでおk?

第4世代で だいちのちから は物理技のウェポンではない気ガス

第5世代のニョロトノの記述を削除
理由として本家で夢特性の配信がまだな上、実際に配信される保証がないので考察すべきでないという結論が出ているため
↑解禁されたため記述を復活させました

カイオーガの合計種族値は670だからパルキアと同値1位ではないはずだけど

ひこう(無いのはかくとう)とどちらが先に全タイプ網羅できるか楽しみだな
↑第6世代で実装。引き分けだったな。

クラブハンマーの威力が85だったので修正しといた。

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最終更新:2023年11月29日 10:24

*1 サブの電気、草技に関しては、基本的にはめざめるパワーに頼る事が多いのが現実である。

*2 初代では水技で抜群を取れるタイプは全てマイナーであった。

*3 上記のクラブハンマー等。

*4 ボルテッカー等。