ヤギホ独立戦争時~ヤギホノミヤマ王国独立後


<姿絵なし>

通名 『女神』
真名 不明
年齢 『女神』のため不老長寿だったと云われている
身長 不明
身分 ホカゲ族族長ナナツマホヒコの妻
出身部族 『神の火の山』
性格の特徴 神話から激情家であったことが窺えるが、『神の火の山』の化身とされていることから後の時代の創作である可能性もある。
外見の特徴 神話には見る者を一目で虜にする絶世の美女として描かれている。すぐに人間ではないと察することができるほどだったとのこと。
備考 ヤギホ独立戦争時にヤギホに降臨した『神の火の山』の化身である『女神』。建国神話に出てくる『北の神の山の女神』の娘の一人でありホカゲ族の直接の祖と同一の存在であるとされている。彼女と英雄ナナツの婚姻によってヤギホに恩寵がもたらされ独立を成し遂げることができたと伝えられている。
英雄ナナツとの間に3人の子供を産んでいる。長女ヤエは後にヤエケブリホムラオオキミと名乗り初代ヤギホノミヤマ王国女王に即位している。次女ココノエは新生ステラクス王国との和平のため新たに即位したステラクス王のもとへ嫁いだと云われているが詳細はさだかではない。末子にして長男であるトオヤはヤギホノミヤマ王国独立後に母である彼女を魔剣『神薙』で惨殺、以後ヤギホ人の間では『呪われた子』『邪神』として扱われている。
愛息子に殺害された悲劇の女神としても知られている。


歴史的な評価


ヤギホノミヤマ王国国民 ヤギホノミヤマ王国の祖でありすべてのヤギホ人の母となった初代女王ヤエの母親であるため、信仰の対象であり、絶対の不可侵な存在。歴史よりも神代の存在なので語られることは少ない。最期の地『神の火の山』に社が設けられ祀られている。ヤギホ人は「死ぬまでに一度は『神の火の山』詣でをしたいものだ」とよく言うが、この時詣でる神とは主に彼女のことを指す。
ヤギホノミヤマ王国知識層 一般民衆に同じく。神話上の存在なのであれこれ論じることもない。一部では実在性に疑問を投げかけているようだが、神話上の存在として割り切るのが普通。
女王ホヅカサヅチオオキミのありがたいお言葉 「実の息子に斬り殺されるなど、何をやらかした鬼子母神なのかは知らぬが、歴史とは勝者の作るものであるからなえ」




















































通名 ヒムカ
真名 なし。ナナツが婚姻の際にヤギホ風の名が必要であるといって『日向』という字を当てていたが現存する史料には残っていない。
年齢 ナナツと結婚した段階で21歳、翌年22歳でヤエを産んでいる。享年48歳
身長 163センチ
身分 ホカゲ族族長ナナツマホヒコの妻
出身部族 ヒルディカ列島、『白き竜』の血族
性格の特徴 自分以外のすべての存在を自分以下の生き物だと思っている。『竜の娘』であることにこだわり、『ただの人間』はすべて自分の糧となるために存在すると思い込み、自身の悦楽と権力の保持のためにはどんな犠牲をも厭わない。すべては自分が最高の存在であることの証明のためにあり、自分は『竜の娘』として、またヤギホの『女神』として君臨することを許された者だと信じて疑わない。
幼い頃は竜たちの虐待に耐え双子の弟を庇う健気なところもあったが、ある時からふと糸が切れたように現実と妄想の区別がつかなくなっている。
外見の特徴 火砕流に似た、日に照らすと明るい朱色の輝きを放つ褐色の髪。焼けた鉄を思わせる、赤を基調とした不思議な色の瞳。切れ長の二重の目に真っ赤な唇の、絶世の美女。長くまっすぐの髪と透けるように白い肌が自慢だったが、40歳を過ぎた頃から少しずつ美しさに翳りが見え始める。老い、特にこの容色の衰えが、彼女をより残虐な凶行へ駆り立てていった。
略歴 ヒルディカ諸島(当時)の白き竜の家系に生まれるが、人間との混血だったため、竜としての不老長寿を受け継がず、身体は人間同然であった。竜の使う炎の能力と白い竜ならではの赤い瞳だけは発現したため、竜にも人間にも成り切れず、どこに行っても爪弾きにされる不遇な少女時代を送っている。
「このままヒルディカにいては存在も認めてもらえず何にもできないうちに死んでしまう」という焦燥感と「自分には『竜の娘』としての能力があるのだからもっと讃えられていいはずだ」という驕りから、十代後半の頃、自分を認めてくれる土地を探してヒルディカを出奔。ステラクス帝国に辿り着き、炎の術を神の業と崇める民族・ヤギホ人と出会う。美貌と能力を褒めそやされているうちに何かが決壊、ヤギホ人に接近。ヤギホ人の中でも弁の立つ男であり有力部族ホカゲの長でもあるナナツを誘惑し、結婚へ持ち込む。
ヤギホでの貧しい生活にはすぐ嫌気が差したが、運ばれてくる貢物の数々から、ホカゲ族がヤギホ人にとって特別な部族であることを知り、ホカゲ族を使って自分がヤギホ人の頂点に立つことを発案。『ホカゲの娘』として高値のつく、自分に似た容色の長女ヤエを溺愛し、『ホカゲの娘』として値のつかない、『戦士として生まれた戦士』であった次女のココノエの育児を放棄する。また、最後に産んだ唯一の男児であるクロガネ(幼名、のちのトオヤのこと)を、ナナツの後継者とするため、ナナツの他の妻たちが産んだすべての男児を様々な手法を用いて殺害。それまでヒムカをただ美しいだけの我がまま女だとばかり思い込んでいた他の妻たちが危機感を覚え、ナナツに直訴し、クロガネを取り上げる。この頃にはすでにナナツの言葉もヒムカには届かなくなっており、「息子が奪われたこと」より「自分の計画が妨げられていること」に対して憤っている。
独立戦争時も、マオキ族やネアブリ族、ノシ族などの好戦的な有力部族にはたらきかけを行なったのは彼女。しかし戦争が始まって5~6年もすると飽きてきてしまい、夫のナナツとまだ十代半ばだった長女のヤエに丸投げしてしまう。ヤエはすぐさまステラクスから弟のクロガネを呼び寄せ戦争の終結のためにホカゲ族が立ち上がることを父ナナツへ直訴、ナナツはヒムカが戦争や息子のことに見向きもしないことを確認した上で了承。
ヤエの尽力によりヤギホノミヤマ王国が独立を果たすと、ヤエを傀儡にして再びヤギホ人の頂点に立つことを試みるが、ヤエはすでに己れの意志をもってヒムカの排除を決意していた。ヤエに騙されたヒムカは、成人しトオヤと名を改めた息子と『神の火の山』に登り、斬殺された上で煮えたぎる熔岩の中へ叩き落とされる。
ヤエは唯一すべてを知る存在であったトオヤを口封じのために闇へ葬ったのち、ヒムカを神話上の『女神』に、トオヤを神話上の『邪神』に位置付けることで、自らの権威付けのために利用。『神話』を編纂していく。

双子の弟・キムリとはヒルディカを離れて以来連絡を取り合っていない。
備考 一人称:私、二人称:その時々の気分。基本的にすべての生き物の命の価値を認めていないため誰かを尊重した話し方をするということはない。




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最終更新:2015年09月18日 22:06