「許三観」ハ・ジウォン“初めて演じた母親役…もう結婚もできると思うようになった”


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映画「許三観」で母親の演技に挑戦
これまでハ・ジウォンは見た目とは違い、中性的でむしろ男性的なキャラクターを演じてきた。実際に会うと非常に女性らしいキャラクターだが、役者として見せる姿は違う。この言葉に「本来は女性性が強いのですが、代わりに満足しています」と答えながら大きく笑った。

あいにく映画「許三観(ホサムグァン)」は、ハ・ジウォンが女性性を前面に掲げると同時に、母性の演技まで披露した初の作品だ。デビュー18年目を振り返ると本当にそうだ。“アクションのハ・ジウォン”と呼んでも良いほど、彼女は体を張って走り、転がり、飛び上がった。

そのような意味で「許三観」のホ・オクラン役に対して躊躇ったのは事実だ。ハ・ジウォンの言葉のように「母性愛の演技は練習するからといってできるものでもなく、自信もなかったため」だ。同時にMBCドラマ「奇皇后 DVD」で厳しいスケジュールをこなしていた状況で、休息も必要だった。作品を断ろうと思い、ドラマの撮影が暫く止まっていた2013年のクリスマスイブにハ・ジョンウに会ったが、返ってきた答えは「ジウォンさんじゃないとダメだよ」だった。「母親らしい母親ではなく、ハ・ジウォンさんが表現するお母さんを見せて欲しい」と言われた。

ハ・ジウォン流のお母さんは積極的に遊ぶ女?
一度心を決めると現場を楽しむ。ハ・ジウォンは「息子役の3人の子役俳優と毎日遊ぶという気持ちで臨んだ」と振り返った。町の若者たちの心を奪った美人とはいうものの、戦争直後という時代背景があったため、どこまでも華やかに飾るわけにはいかなかった。ハ・ジウォンは“外見での美ではなく、きれいで明るいエネルギーが出る女性”とホ・オクランを解釈し、それが通じた。

ハ・ジョンウは父親のホ・サムグァンの姿を、俳優であり実の父親キム・ヨンゴンから持ってきたと述べた。ホ・サムグァンの服装や言い方などがそうだ。ハ・ジウォンもまた、自分の母親の良いエネルギーを借りて来た。母親に対する質問に「私よりエネルギーが溢れ、友達のような人」と答えた。そのおかげで、ハ・ジウォンは撮影現場で明るい姿で子役俳優やハ・ジョンウと一緒に楽しむことができた。

役柄がそうとは言え、自然に本人の私生活とも繋げて考える部分もあった。“家族”に対することだった。インタビューを通じて複数の記者が結婚について質問し、ハ・ジウォンは「このような結婚ならしても良いと初めて思った」と答えた。

「イルラク、イラク、サムラクのような子どもたちが、私の息子だったらどうだろうかと生まれて初めて考えてみました。演技をしながら良い人々に出会うことが好きで幸せですが、今回は本当の家族が与えてくれる温かい幸せが、本当に大きいということを改めて感じました。両親にも感謝します。私の家も娘が3人で息子が1人です。結婚という単語もまた、考えたことがありませんでしたが、映画の後、もう結婚もできると思うようになりました」

作品に対する意欲はむしろ強くなった…“アクションも依然として好き”
俳優でありながら、同時に監督として現場を指揮するハ・ジョンウを見ながらハ・ジウォンは「几帳面でありながらも余裕を失わない姿が良かった」としながら、「映画の撮影に変数は伴うもので、影響を受けたりもするが、ジョンウさんは予想外に天気が悪かったり、如何なる問題があっても余裕を見せた」とし「どうせなら、楽しく仕事をする人が私も好きだ」とエピソードを紹介した。

ハ・ジウォンにもそのような欲はある。「たまには何かを書き、新しい映画に対する様々な想像をしてみる」と気恥ずかしそうに話を始めた。本格的にシナリオを書いたり、演出の勉強をしてはどうかとの提案に「もし、また違う何かをするのであれば、しっかり準備して始めたい」とし「几帳面に準備しないと気が済まない性格なので、一緒に働くマネージャーたちが苦労する」と言いながら笑って見せた。

可能性を完全に否定したわけではないので、期待しても良さそうだ。ただし、ハ・ジウォンは「撮影現場で役者として過ごすときに、ときめきを感じる」とし、より多彩なジャンルに挑戦したがった。ちょうどインタビュー当日、ハ・ジウォンと同世代の中国女優チャン・ツィイーがインタビューを通じて「家庭に忠実した女性として生きることも出来るので、アクション演技はもう止めたい」との意志を伝えた。このようにトップ女優だとしても、時間が流れるにつれて考えや価値観は変るが、ハ・ジウォンは現在どのような軌跡を自ら描いているのだろうか。

「私の中に征服欲がある」
「イメージを考えながら仕事をするよりは、簡単ではない何かを成し遂げて行くときの喜びが大きかったです。それを感じるために挑戦したと言ったほうが良いでしょう。何か、私の中に征服に対する欲があります(笑) アクションジャンルもまた、あまりにも愛しているので、より多彩なことをしてみたいと思っています。もちろん、いざやると厳しく、怪我をすることもありますが、楽しみながらやるほうです。体は苦労しても、喜びがあります。

デビューしてもう20年になろうとしています。正直、過ぎ去った時間を思い返し、感じたりはしません。たまに、今年は2005年だったっけと思う時もあります。その瞬間を見つめ、私がまた女優の仕事をしているのでそうなんだと思います。朝鮮時代に暮らしたり、未来を経験したりするので、女優ではなく、女ハ・ジウォンとしての時間の概念を上手く認知できなかったのです。それで、結婚を考えることもなく、生きてきたのではないかと思います。

時間が流れても、むしろより多くの作品をやりたいです。『許三観』のホ・オクラン役を演じて、次の作品でも引き続き挑戦したい気持ちが大きくなりました。個性のあるキャラクターも良いですが、誰かの人生を深く表現したいとも思います。元々は、自分自身の精神のために明るく健康的な役を求めていましたが、最近はスリラーや魅惑的な悪役にも惹かれます」

様々な作品の話をしながらハ・ジウォンはふいに、今年のもう一つの計画を紹介した。昨年、国際医療援助団体“オペレーション・スマイル”の広報大使として活動しただけに、今年は子どもたちのためのチャリティにも力を注ぐとの意志を見せた。顔に障害のある子どもたちに新しい人生を与える手術現場を直接見ながら、たくさん泣いたとするハ・ジウォンは「このように良い心で世界を征服することもできる」とし「家族にも一緒にやろうと勧めた」と述べた。このように様々な面で人生を美しく埋める姿が、人間ハ・ジウォンの本当の魅力の一つではないだろうか。