グラッジ

名前 グラッジ
性別
年齢 189
身長 186cm
体重 約100kg

容姿

金髪のオールバック。三白眼に赤い瞳。鮫か狂犬じみた鋭いギザ歯が特徴。右の瞳の奥には∴の点が見える。
戦闘時には、体内で生成されるフラットな酸素供給機が鼻から下を面頬めいて覆い隠す。

素顔は一見すれば二十代程度には見える精悍なもの。

性格

病的なまでに自罰的な厭世家。常に死を願う後ろ向きな性格。
戦う時には他人に殺意を向けれるし、殺す事自体に躊躇いも無い。しかし終わってからそれに後悔する。

装備

  • 『Lilium』
体内に埋め込まれたナノマシン活性剤供給装置。
彼の肉体を構成する金属細胞を操作、戦闘に適した形態へ変化させ、戦闘力を飛躍的に上昇させる最後の切り札。
一々アンプルを突き刺す必要は無くなり、その場での変身が可能となった。

  • 七型魔導リアクター『アグニ』
魔力を持たぬ者でも魔術を行使出来るように開発された小型装置の試作品。
神経系に作用する人工魔術回路と連動する事によりエネルギーを疑似魔力に変換、才能無き者や機械でも魔術を行使出来るようにする。
当然、より強力なものを行おうとすれば、それ相応のエネルギーを吸い取られ、肉体や命すらも焚べる事になる危険な代物。
彼の場合は予備の電力を用意して使い潰す事により、具現化能力や極小規模な空間移動などの高度な術を行なったが、
百五十年の妄執によるオーバーフロー由来の自壊と越境者達の猛攻に、粗末な機械が耐えられるはずも無かった。

  • 金属細胞『Fahkeet』
近代化改修を受けた戦闘用ナノマシン。自己増殖機能を備えており、血肉となって身体を循環しつつ、衝撃や信号を受け取ると硬い金属に変わる。
一般的なサイボーグと異なる点として、彼は全身の殆どをこれに置き換えており、謂わばナノマシンの粘土細工じみた身体となっている。
飛び出た血を鎧や鋭い棘にする、刃に縫って電気を通し、刃渡りを更に伸ばすといったことが可能。
強い衝撃を受けるか、信号が途絶えると塵の様に崩壊して消える。
“悪しき血は心満たされるのだろうか。奪われ、癒えたものまでも殺して。”

  • サイボーグ用人工血液
体内を流れる電気伝導体の赤い血。上記のFahkeetが豊富に含まれている。
彼のいた世界では一般的なモノであり、ナノマシンこそ含んでいないものの補充自体は容易。
冷やされた劣化イオンの様な味がする。

能力名

  • 『Fahkeet』
上記参照。身体を金属質の物質に変える能力。
能力というよりサイボーグとしての彼の体質に近いが、何故か異能制限系の制約などに引っかかりやすい。
義体化以前は異能力者であったことから、それが関係しているのではないかと彼は考えている。

  • 『電力吸収・操作』
主なエネルギー源である電力を吸収し、逆に自分の力とする能力。
体内のバッテリーを意図的に漏電させて電撃を放つこともできるが、やりすぎると命にも関わる。

  • 『我流戦闘術』
長年の経験と戦闘で培われた自己流の戦闘術。様々な格闘技、剣術を貪欲に取り入れたある種の喧嘩殺法。
サイボーグならではの身体能力と底なしの悪意により徹底的に致命傷を狙い、その場にある物や時には己の血肉すら利用する。
あくまで格闘技の技を使える「だけ」なので、力とセンスはあっても技術自体は専門家や本職には及ばない。

  • 『サイボーグの身体能力』
人工筋肉と強化骨格、ナノマシンによる人間離れした身体能力。
やりすぎは命にも関わるが、電力を消費することで更に出力を上げることも可能。
電力が過剰にあればあるほど強くなるが、無くなると文字通り指一本動かせなくなり、完全に尽きれば死ぬ。

  • 【第4の壁認識】
世界の有り様を朧げながら認識してしまう能力。
空が青いのを感じる様に、彼の眼には世界をもっとどうしようもないところから操る者が微かに見えている。
あくまで見えるだけであり、口を挟む事は出来ても流れを弄ったり知らないはずの情報を知る事などは出来ない。
欠点としては証明のしようがないため、他者にとってはただの戯言にしかならない事。
全ての元凶は見えていても、手を出す事は叶わない。彼が選べる抵抗は物語の終幕。即ち自死のみだった。

概要

ソーマタージのベースとなった人物であり、彼が目を背けてきた人間性。
身に染み付いた殺しの臭いに怯え、重なり続ける罪を嘆き、永劫に課せられた罰に泣き咽ぶ、遠い情景の彼方に置き去りにしてきた人間らしさであり、弱さの表れ。
彼が求めるものは、終わる事のない旅と言う罰からの解放、即ち彼という物語のエンディングであった。

友情、平穏、正義、愛憎、全ては自他問わず誰かの手により喪われた。
居場所は自ら捨ててしまい、友人は己の手で殺し、想い人は死に、世界は崩壊した。
その全てが仕組まれた事だと知った──そう思っている──その時から、どうにか精神を保ってきた狂気すらもが、頭の中から離れていった。残された物は、何も無い。
過去の道は無くなり、未来への明確なゴールも失せ、過酷な現実から逃れる為に用意した人格を止める事も叶わず、内なる檻で死を乞い続ける。

唯一言える事は、新たな同胞も自身に向けられる善意も、全ては不必要だという事。大罪人にその様なものがあってはならないし、いてはいけない。
偏執的なまでの自罰的な思いはソーマタージの精神に著しい影響を与え続け、それは時折喪われる肉体の主導権や、噴き出る精神汚染として現れていた。
男の名は三橋翼。過去からの断罪の鎖であり、現在と言う牢獄に囚われ泣き伏せる一人の童であり、イドの獣である。


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最終更新:2019年04月23日 21:32