【2033年世界】

【概要】
比較的、21世紀の延長線上に近い文化発展を遂げた世界であるが、
西暦2833年国連直属宇宙軍(ISAC アイザック)の巨大宇宙戦艦が2033年合衆国に突如越境。
それに伴い合衆国の技術革新が促され、特に軍事分野は目覚しい発展を遂げていた。
エネルギープロジェクター技術のブレイクスルーにより、レーザー防衛網やシールドが普及しミサイルが陳腐化。
通常兵器の大半が役割を失う事で、世界のパワーバランスは東側や第三世界を置き去りにしてアメリカ一辺倒となりつつあった。

が、境界線の不安定化により、サイバーパンク世界【スプロール】をはじめ、
幾つかの世界に通じる巨大かつ安定的なワールドタイムゲートの発掘より状況が一変。
【スプロール】の企業連の思惑により戦争経済の市場とされ、世界各地な紛争が勃発。
高度に制御・管理された戦争は『企業連』の思惑通り、先進諸国のみならず他世界をも潤し、
紛争地帯の悲劇と人命を燃料とした好景気に沸いている。”今のところは”だが。

【巨大宇宙戦艦USSワールシュタット】
https://i.imgur.com/AUaTk9A.jpg
全長約4.5km、全高約1.3km、全幅約700mを誇る超巨大戦艦。10年の歳月をかけ木星圏で密かに造船された。
マスドライバーによる物資輸送ポートから民間向けモール、果てはコンサート会場として高い人気を誇る。
原因不明の越境現象により29世紀の未来より、2033年に漂着。地球ロウ・オービットで停泊していたが、
グリード襲来の際に合衆国を救うために地球大気圏内にジョント(短距離ワープ)し、重力圏より脱出不能となった。
以降は合衆国政府との共存を受け入れ、マサチューセッツ州ボストンに停泊している。

搭載兵器の大半が地球大気圏突入時に損傷し、世界修正力もあって修理もままならないため戦闘力の過半を喪失している。
しかし、この戦艦が齎した未来技術によって、世界に多くの変革と少なくない混乱が齎された。【2033年世界】と呼ばれる由縁である。

西暦2800年代への帰還は絶望的であるという結論に至り、2033年世界と適応するため一般への開放を実施。
艦内見学やワールシュタットの広大な甲板面積を活かしてイベントやコンサートを開催し、収入源としている。
さらに船内でのチャリティマラソンやモールの設置も実施。甲板を借りることによってフィールドとし、戦闘演習を行う事も出来る。
収益の大半を占めるのはやはり持ち味の武力を活かした傭兵稼業であり、オーバーテクノロジーの塊の兵士たちは各国で恐れられた。
この一連の流れを模倣した後追いのPMSCs達によって、世界の傭兵市場は一流から粗悪品まで玉石混交の大混乱の様相を呈した。

近年では大きすぎるワールシュタットを解体し、シールドジェネレータやリアクターを転用。より小型かつ軽量の移動司令部として、
純粋な推力による単独での地球大気圏の脱出、再突入の可能な新型戦艦『USSシクロプスII』を建造する計画が持ち上がっている。
ワールシュタット建造時とは異なり、大規模造船システム『ヘファイストス』が存在しない為、地球の重力圏内で組み立てられる予定である。
この方針に対しては、ISACが勢いづくことを恐れる、合衆国政府をはじめとする多くの組織が懸念と懐疑的な見解を示している。

【PMSCs(民間軍事会社)】
ワールシュタット漂着に前後して米軍による深刻な事故・不祥事が相次いで発生。
軍に対する世論の風当たりが強くなり、米軍全体を監察する法律・委員会が濫立。身動きが取れなくなる。
結果、民間軍事会社が台頭し、戦争経済の土台を確立した。
これは戦争市場化を図る『企業連』による戦略であったと囁かれている

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最終更新:2017年10月27日 00:39