シナリオ名:餓鬼地獄からの脱出

【ストーリー】
導入→模部野に親友である岡琉を一緒に探して欲しいと頼まれる→模部野曰わく岡琉はオカ研にいるらしい
→オカ研に行くが鍵が掛かっている→職員室にor無理矢理開けようとする場合20%で戦闘
→職員室で教師の惨殺死体&戦闘→オカ研に行くも部内で死んでいる岡琉&メモ帳発見(殺したモンスターは小窓から外に行った)
→図書室に行って情報収集or直接美術室の子鬼をどうにかして絵の具をゲット→脱出(ノーマル)
→体育館で巨大な鬼と遭遇→追い払う為に図書室で炒り豆の作り方を調べるor簡易調理スキルを使う
→家庭科室or理科室で大豆を手に入れる→理科室のアルコールランプで炒り豆を作成→体育館の鬼を退治
→体育準備室からマスキングテープを拝借→プールに六紡星を作る→異世界化をもう一度行い学校を元の世界に戻す(高難度)

【導入】
君らは共通の友人である岡琉時子に誘われ遅くまで学校に残っていた
岡琉曰く19時に凄い物を見せる!との事でまたいつものオカルトかと呆れ半分期待半分で19時まで待つPC達
19時となると生徒はまばらで残っているのは勉強か部活に打ち込んでいる生徒だろうか
君らが雑談をしながら19時になるのを待っていると急に大きな地震が発生した
とても立っていられないであろう大きな地震でありそれを受けたPC達は蹲るしかない
そして地震が終わりふとPC達が外を見ると…外には真っ赤な霧が立ち込めており先を見通すことすら出来ないという異常な状況に置かれていた


【キャラ作成にあたり】
PCとNPCは友人関係としておく
持ち物に食料3水3を用意してもらう

【ハウスルール】
今回のシナリオはMPが減少する機会が多い為、MPの減少については特別なルールを導入する
MPの減少は現在のMP×4の判定に失敗したら行う(一部例外あり)
MPの減少幅は各自GMに委ねる

【マップ】
A棟
通常教室や職員室はここにある
学生が殆ど残っていない
B棟
特別教室や部室等はここにある
こちらには部活で遅くまで残っている生徒が多かった為被害者も多い
体育館
B棟の先にある
また体育館倉庫にも繋がっている
プール
体育館の脇を抜けると辿り付ける
岡琉が急いで逃げた為鍵は掛かっていない

【イベント】
教室
ここで数分間キャラを待たせておいて岡琉に模部野に電話をさせる
ここで岡琉に自身がどこにいるかいう事と耳を劈くような悲鳴をPCに聞かせるようにする
その後模部野にオカ研に行くようにPCを誘導させる
外には赤い霧が立ち込めており遠くまで見通せないが何故か月だけが白く輝いていることが分かる
時計を確認しようとすると全く進んでいない事が分かる

廊下
歩いて移動する場合はダイスによっては人の死体の一部を見てMP減少
叫ぶ騒ぐ走るなどした場合はダイスによっては小鬼とエンカウント
初めて廊下に出た際には異様な飢えと渇きを感じると表記しておきたい
廊下から窓の外を確認しても教室と同じ結果になる

オカ研
中に入ると食い散らかされた岡琉の死体とメモ帳がある(ここで精神判定)
またオカ研には小窓があり死体を調べるとそこに向かって血の跡が続いている事が見て取れる
メモ帳には日記として使われており今回の事件の犯人は岡琉であると分かる
メモ帳には今回の異界化の方法が書いてありこれがクリアに繋がる
またメモ帳には念のため自身が手鏡を持っていることも記されておりとても重要
その他オカ研の本棚を調べると鬼への対処法が書かれた本が見つかる

職員室
中には食い散らかされた教師の死体と小鬼がいる(精神判定)
これを倒して鍵を手に入れる
ここでは机が荒らされ鏡が粗方割れてることが分かる

トイレ
ここでは特に何も起こらず鏡が全て割れていることと水が流れない事が分かる

理科室
ここではアルコールランプとマッチで炒り豆を作る事が可能(ただし調理スキルか図書室で炒り豆の作り方を調べる必要がある)
それ以外にも棚を調べて薬品があるか判定しても可(何があるかはGM次第)

保健室
ここでは包帯などが手に入る
またここには大量の怪我人と保険医のNPCがいてHPかMPを2d3回復してくれる
他のNPCもいるため同じPCに連続で処置をするは不可能

図書室
ここでは炒り豆の作り方やこの学校が建つ以前に何があったのかが分かる
また小鬼の正体が餓鬼であることも分かる

美術室
ここでは絵の具が手に入る
しかし小鬼が入り口を塞いでいるので戦闘を行うか食べ物で釣る必要がある

家庭科室
ここでは大豆や食料、水やお茶(MP回復+渇きを回復)が手に入る
ただし鍵が掛かっている為職員室に一度向かう必要がある
包丁が入手出来るがガスは使えない

体育館
巨大な鬼がいる
こいつは食べ物では釣られず通常では倒せず挑んだら逃げる以外PCに生き残る手段は無い(要警告)
炒り豆を投げることで追い払う事が出来る

体育準備室
体育館から繋がっている
ここには体育祭に使われたマスキングテープがありそれを使うことでプールに六紡星を書くことが出来る
マスキングテープについては手帳に書いておくといいだろう

プール
マスキングテープが張られていたようだが何故か全て切られている(犯人は小鬼)
そしてプールの真上には月が浮かんでおり月と水面で合わせ鏡が可能となる

その他の教室
特に何もなし
他の生徒の食い散らかされた死体や荒らされた机の中身と割られた鏡などを用意しよう
また鍵を掛けて中で震えるNPCを用意してもいい

岡琉の教室
岡琉の机を漁ると怪しい本が出てくる
こちらでも方法は分かるがかなり分かり難くするなりラテン語で書かれているようにするべし
またマスキングテープの入手経路も分からない

昇降口・校門
外に出て校門から出ることも可能
ただしその場合幾ら先に進もうとしても校門に戻ってきてしまいMP判定
さらに5%の確立で戻って来れなくなりキャラロスト

【特殊判定】
PCが5回の移動を行った後に精神×5で飢えか渇きを我慢できるかを判定する
この時どちらを我慢するかは1d2で決める
成功した場合は水や食料の消費を抑える事が出来る
失敗した場合は強制的に我慢に失敗した方を消費しなければならず持っていない場合はバッドスキルとして飢えか渇きが取得される
飢えは全体のステータスが1/5減少、渇きは全体のステータスが1/3減少
これは他のPCもしくはNPCから食料か水を貰わなければ解消されない

以下のイベントは判定が成功した場合起きる
廊下移動時に歩くとA棟では10%B棟では15%で食いちぎられた人の一部(0/1d2)
走る騒ぐなどで20%で小鬼
教室に入る時に15%で小鬼
PCが教室で行動する度にエンカウント率が5%ずつ上がる
発狂したPCがいる場合絶叫1分毎に小鬼エンカウント率が10%上がる(時間は1d3程度にするといい)

【脱出方法】
1.PC及びモブのみ脱出
岡戸の手鏡に赤の絵の具で六紡星を書きプールで合わせ鏡をする
このルートの場合絵の具を手に入れる為に美術室に行く必要がある
PCが先に口紅を持っている場合没収しておこう
2.学校全体で脱出
月とプールで合わせ鏡をする
このルートの場合少々面倒になる
とりあえず鬼に喧嘩を売るPLがいたら止めてあげるべし

【ネタバレ】
子鬼の正体は校舎が建てられる遥か昔に大飢饉で全滅してしまった村人達
大飢饉によって飢えた人々はお互いを憎しみ合いながら殺し合い共食いをしてしまった
共食いという禁句を犯してしまった村人達は異界という一種の餓鬼地獄に囚われてしまっておりPC達を喰らおうとしてくる
鏡が全て割られているのは鏡が帰還の為の扉だと分かっている為
なお岡戸がわざわざ大規模な儀式を行ったかといえば大規模な方が分かりやすい結果を得られると思った為…ただのアホの子である
更に言えば儀式によって異界に飛ばされたのも全くの偶然である

【岡戸の日記】
○月△日
とある古物市で異世界への行き方なる本を見つけた
一見胡散臭いが私のオカルトセンサーがビンビン来ている!というわけで衝動買いしてしまった
そういえばあの店主さん黒人なのに日本語がペラペラだったなあ…

○月□日
本によると満月の夜に鏡に赤い線で六紡星を書き合わせ鏡をすると異世界に行けるらしい
また鏡が大きいと異世界に行く規模も大きくなるとか
大きい鏡…何か良い物は無いだろうか?

○月×日
友人のAちゃんに聞いた所水面と月で合わせ鏡でもしたら?と言われた
Aちゃんは冗談ぽかったが私からしたら天啓に匹敵する重要なヒントだ
線は片方の鏡でもいいらしいし、後はプールに線を引く手段を考えるだけだ

○月○日
体育祭で使われたマスキングテープの残りがまだ体育準備室に残っているらしい
これはちょっとパク…お借りする必要がありそうだ!
これで準備が整った!後は満月の日を待つばかりだね

△月○日
どうしてこうなったの?
私はただオカルトごっこを楽しめれば良かったのに…どうして?
月がプールの上に来た時に世界は変わってしまった…いや終わってしまった?
それからはいきなり出てきた鬼に襲われて命辛々ここまで逃げてきた
ここなら鍵も閉まるし大丈夫なはず
それにもしもの為に手鏡を用意している
これに赤い線で六紡星を書いて適当な鏡で合わせ鏡をすればまた元の世界に帰れるから…
ただ実験の為に残ってもらった唯子だけが心配…巻き込んじゃったし彼女だけは絶対に返してあげないと
(日記はここで終わっている)
(最後の文章は筆跡がはっきりと震えている事が見て取れる)

【オカ研の鬼の対策】
鬼は豆に弱い事が有名である
例えどんなに大きい鬼でも豆を当てられると情けない声をあげ何処かに消えていってしまうのだ
また餓鬼相手なら食べ物を投げつける事によって投げた方向に誘導する事が出来るだろう(民明書房より「ドンと来い鬼野郎!」)

【図書室の歴史書】
1.今から数百年前にここの土地には小さな集落があった
しかしある大飢饉により集落の人々は全滅してしまった
村が滅びる少し前の状況は地獄より惨く悲惨とされ食べる物に困った人々はお互いを殺し合い共食いをしていたという
(記述と共に村の絵があるがPC達はその絵の村人の姿が自分達を襲ってきた子鬼と瓜二つであることが分かるだろう)
2.ここらの地域では昔からある言い伝えが残されている
それは人でありながら人を喰らったものは餓鬼地獄へ落ち、永遠に飢えと喉の渇きに苦しみ続けるだろうというものである
その地獄では現世よりも飢えやすい喉が渇きやすいが食べる物も飲む物も無いといく地獄に落ちた者は他の餓鬼を殺して食べ続けるというものである

【NPC】
模部野 唯子(もぶの ただこ)
BP10
HP16/16
MP24/24
筋 耐 俊 精 魅
5 8 5 12  11
SP7
口上手3
目が良い2
耳が良い2

新聞部に所属している女生徒
達者な口先と魅力でどんな情報を抜き出すと生徒から恐れられているがその社交性から友人が多くPC達とも友人である
オカ研の部長は親友で遅くまで学校に残っていたのは彼女からスクープが手に入るかもしれないと誘われたからである

岡琉 時子(おかる ときこ)
共通の友人二号
オカ研部長で今回の事件の犯人兼被害者

【敵データ】
子鬼(餓鬼)
HP10 俊敏6
引っかく 成功率40% 1d3
噛み付く 成功率20% 1d5
特性として食べ物を見るとそちらに釣られる

大鬼
HP30 俊敏3
なぎ払い 成功率50% 1d6+2 PC全てにダメージ判定
叩き付け 成功率30% 2d6+1d6
倒せないボスキャラ
自重とかは必要無いが逃走しやすいように俊敏値は低くしよう

【状態異常】
衝撃 精神的にダメージを受けてへたりこんで行動が出来ない状態。時間経過か味方が落ち着かせることで回復する
叫喚 ショックを受けて声を上げているか泣き出している状態、「衝撃」の効果に加え味方の精神値に悪影響を与える
発狂 気が狂って見境なく暴れている状態、治療が可能かどうかはGMに委任する
失神 基本的には行動不能に準じます、この状態で攻撃を受けても死亡します
飢え 全体のステータスが1/5減少。食料を消費する事で回復。
乾き 渇きは全体のステータスが1/3減少。水を消費する事で回復。

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最終更新:2014年07月23日 22:44