DISK移行時の注意点

zOSで使用するDISK装置のリプレース対応で ボリュームを別筐体に移行する(DSS COPY COPYVOLID)際の考慮点です

前提

ドライバーシステムから作業を実施し、その他のシステムはSHUTDOWNした状態で実施

1.コピー元のVOLSERにSYSRESが含まれていないか

  • 作業後、IPL時のLOADパラメータを変更します

2.コピー元のVOLSERにドライバーシステムで使用するCATALOGが含まれていないか

  • カタログへのENQ/RESERVEが、カタログアドレススペース(CAS)から発生するため、以下コマンドにてCASから割り振り解除する
    F CATALOG,UNALLOCATE(catalog-name)
    

3.移行元・移行先のデバイスアドレスでMVSCP上 OFFLINE=YES|NOが同じ設定なっているか

  • データ移行後にIPLしたらREPLY DEVICE or CANCELが発生という悲しい事態に

4.移行先のボリューム内容のチェック

  • 保守切れ対応などで、既存DISKの空きボリュームへの移行を考えている場合は、管理上"空きボリューム"になっていても念のためVTOC LISTはすべて取っておく。 「やった空いてるじゃんラッキー」などと言って、本番データを格納してしまう輩はどこにでもいる!

5.移行後のVOLSERネーミング

  • 移行後に移行元VOLSERをREFORMATする場合、当然、既存VOLSERと重複がないかの確認

番外編

VSM*1の制御ファイル(CDS)が移行元VOLSERに存在しないか

  • DSSなどでは移動不可のため、別途再作成&データ移行が必要 どこかでデータセット格納先のUCB情報でも持っているのか。。。

JES3のシステムパラメータ*2

  • JES2とは異なり、DISK/TAPEのデバイス制御を行っているため、項番4と同様のチェックが必要 恐らく殆ど触れることはないだろうが。。。

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最終更新:2014年08月26日 15:13

*1 旧STK,現Oracleの仮想テープ装置

*2 JES3IN00