『ネオ・ジオン(袖付き)』



シャアの反乱(第二次ネオ・ジオン抗争)から数年後に活性化し始めたネオ・ジオンの残党組織。
使用するMSに袖のようなエングレービング風の装飾が見られるため、連邦軍からは「袖付き」と俗称される。
総帥シャア・アズナブルの行方不明をきっかけに散り散りとなった軍を、「シャアの再来」と呼ばれる仮面の人物
フル・フロンタルが纏め上げた。
開放されれば連邦政府を転覆させると評される最高機密「ラプラスの箱」を手に入れるべく、暗躍する。

残党勢力としてはかなり大規模なものであり、地球上に潜伏するジオン・シンパを含めると
新生ネオ・ジオンにも劣らない組織力を持つ。使用するMSのフレーム等は宇宙世紀0090年代前半の流用などがほとんど。
また、3年前のアナハイムへの発注を最後に追加生産の予定がないパーツや、ワンオフとなっている機体も多い。
そのため、連邦からは合法的な正規の軍組織ではなくテロリスト集団と扱われていることから、
国際法の適用や戦時条約の締結が期待できない。捕虜の取り扱いやその他諸々の権利を対戦相手である連邦へ
主張しようにも難しく、連邦側に囚われた場合は戦争捕虜ではなく犯罪者として拘束・処罰される可能性が高い。

フロンタルのカリスマ性に心酔する若い士官が数多く軍に志願している。
直接的にはシャアの結成したネオ・ジオンが母体になっており、そこにネオ・ジオン(アクシズ)の残党が
ザビ家唯一の生存者ミネバ・ラオ・ザビを最高指導者に頂くことを条件に合流し、
さらに地球残存の旧ジオン公国軍残党を取り込む形で成立した。
そのため、アクシズ時代から継続して参加している古参の兵士や、ネオ・ジオン以降には参加したことのない、
地球での潜伏を長い間強いられてきた公国軍時代の古参も多く、求心力を高めるために軍装や一部MSの形状や配色には
ジオン公国時代の意匠が取り入れられている。

本来は相容れないグループ同士が「ジオンという名」や「反連邦」のみを共通点に集結した合同組織であるがゆえ、
組織内部では各陣営の対立が常態的となっている。新生ネオ・ジオン出身者とそれ以降に参加した若者にフロンタルを支持する
者が多く、アクシズ以前からの出身者には裏でフロンタルに疑問の視線を投げかけるものも多い。
結成の経緯上、上述のようにミネバを名目上の最高指導者としているが、実質フロンタルの支配下にあるネオ・ジオン残党の中において、その影響力は薄らいでいる。

そして、当のミネバがフロンタルに反旗を翻して自ら連邦側に身を投じるという異常事態が発生。
紆余曲折の果てにフロンタルと親衛隊が敗死し、ミネバが事実上連邦に投降したことで、ネオ・ジオンは三度目の壊滅を迎えた。

ジオン共和国政府とは表向き関係はないが、一部の共和国政府関係者や共和国の右翼系政治団体と裏でつながっている。
フロンタルの執務室に掲げられた装飾から、ザビ家のジオン、シャアのネオ・ジオンの国章も尊重していることが伺えるが、
国章は前述の2政体のいずれとも異なる。


『ネオ・ジオン残党(袖付き)の機動兵器』


モビルスーツ

MSN-06S シナンジュ
AMS-129 ギラ・ズール
AMS-129M ゼー・ズール
YAMS-132 ローゼン・ズール
NZ-666 クシャトリヤ
NZ-999 ネオ・ジオング

試作モビルアーマー

AMA-X7 シャンブロ


最終更新:2019年12月04日 20:05