魔術の上に位置する奇跡の類とされる幻想の“魔法”。その正式名称。
現在ではもはや発動することすら叶わぬ現象であり、現存する魔法はゼロ。
これまでに現存していた魔法は5つ在るとされるが、そのどれもは魔法とは言いがたい「奇跡」である。
第一魔天法式:「万人同考」
あらゆる者の思考、意識、行動、性格を識る事のできる読心能力の頂点。
例え相手が精神干渉を防ぐスキルを持っていたとしても、其れを打ち破るほどの「奇跡」。
またこの世界あらゆる人々の意識を一つに繋ぎ止めるという魔法も持ち合わせる。
第二魔天法式:「輪廻転生」
知識や記憶はそのままで、例え何度死のうが蘇ってみせる復活能力の頂点。
それは不死なども超越する「概念」の魔法。此れを持つ者は文字通り、死ぬことが無くなる
他者の輪廻すらも捻じ曲げる概念魔法。今までに発動されたことは一度もないという。
第三魔天法式:「涅槃静寂」
外界からの干渉を一切無効化し、世界の理を見出す悟りの境地。
基本外界の干渉を受け付けぬ魔術といえば「他次元に移動する」などが主流だが
これは次元すらも超越する絶対の威光。其の光を見た者は、戦意すら失う。
第四魔天法式:「逆行時空」
自らが想うがままに時間を、空間を、世界を操作できる時間操作の行き着く先。
記録宇宙が魔法と化したモノであるともされ、この魔法を手にしたものは過去未来を統べ
文字通り「宇宙の目」と成ることが出来る規格外の魔法である。
第五魔天法式:「因果逆転」
「そうなるはず」の運命を「そうなったからこうなる」と書き換える、運命操作の極み。
先に“結果”を生み出してその“原因”を発生させるという、既存事実を生み出してから行う魔法。
行ってしまえば無数の「並行世界」を行き来できる能力とも言える、特異な魔法。
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