概要


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幽麗塔(1) [ 乃木坂太郎 ]

価格:566円
(2014/06/28 02:57時点 )

感想:5件




『幽麗塔』(ゆうれいとう)とは、乃木坂太郎による日本の少年漫画。『ビッグコミックス』(小学館)にて2011年から連載されている。 

既刊7巻(2014年6月現在)以下続刊。8巻は2014年7月30日に発売予定。

元ネタは、アリス・マリエル・ウィリアムソン(Mrs.Alice Muriel Williamson)の小説『灰色の女』を基にした黒岩涙香の翻案長編小説。

時計塔のある古い屋敷を舞台に、因縁の人物が入り乱れ、迷路の奥に隠された宝を巡って繰り広げられる探偵小説である。

 

あらすじ

犯人は、幽霊なのか、人なのか・・・・・・ 

時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美青年・テツオに救われる。テツオ曰く「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」。しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった・・・・・・・・

 

                                       その塔は、

                                    明日の希望を刻む。

                                    昨日の怨念を刻む。

                                    人の心を切り刻む。

 

幽霊塔

物語りが始まる2年前に老婆殺しの事件が起きた時計塔。殺された老婆の幽霊が出るというウワサで『幽霊塔』と呼ばれ、カストリ雑誌でよくネタにされている。現在は丸部家(後述)に所有されている。

老婆は、養女である麗子によって、時計に磔にされて殺害された。磔にされた体は時計の針が進むにつれ曲がって行き、最終的に腰の骨が折れ、死に至る。時計塔の時計の動かし方は殺された老婆、犯人である養女の麗子のみ知っている

時計塔の時計の歯車は複雑に入り組んでおり、素人が動かすことは不可能。人を吊り上げられるほどの頑丈な針、出力が大きい動力を有しており、時計塔ではなく何十億もの財宝を隠す門番とされている。

登場人物

主人公

天野 太一(あまの たいち)/タイチ

本作の主人公。男性。友達がおらず無職童貞。容姿は平凡。見栄っ張りで嫉妬深く、日々劣等感を感じている。心根は優しい。趣味は読書で、ジャンルは推理小説とカストリ雑誌(戦後の出版自由化を機に発行された、大衆向けエロ・グロ雑誌)である。

ある日街なかで同期だった花園(学園のマドンナ)と三村(金持ちでいじめっこ)に再会し、二人が結婚することを知る。三村が金も女も手に入れる事に嫉妬し、ホラを吹き、後に引けなくなり困り果てていた所を謎の美しい青年、テツオに救われる。更に、テツオから殺された老婆の幽霊がでると有名な幽霊塔の管理人の仕事を譲ってもらった。時計塔を詮索中に『死番虫』(しばんむし)に襲われて時計に磔にされ、死ぬ寸前のところでまたしてもテツオに救われた。

そしてテツオから時計塔の真実を聞かされる。「巨大な金庫なんだよ、この塔は。何十億もの財宝の、門番なのさ」。テツオ曰く、幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入るという。「一緒に、金持ちになろうよ」妖しい笑顔でタイチを誘うテツオ。かくしてタイチは幽霊塔の謎に巻き込まれてゆくのだった……

 

沢村 鉄雄(さわむら てつお)/テツオ

本作のヒロイン。女性。男装の麗人で謎が多く、沢村鉄雄という名前は偽名服装のみならず、声質、言葉遣いや態度、思考も男性である。作中では、性同一性障害のように描かれている容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群の自信にあふれた人物で、容姿に関しては、男であるタイチも見惚れるほど。話術も巧みで、相手の自尊心をくすぐるのがうまい。タイチとは対照的な人物である。

嘘をつくことに慣れている。機転がきき、頭の回転が速く、冷静な判断力と高い推理力を有しており、数々の場面でタイチをフォローしている。また、綺麗事では生きていけないと言い、目的のためには手段を選ばない冷酷な一面もあるため、最初はタイチから『死番虫』ではないかと疑われていた。

タイチのことは出会う前から知っていた様子で、タイチの金や女、権力に対する劣等感を見透かし、幽霊塔の財宝で一緒に金持ちになろうと誘う。自身は幽霊塔の内部や時計塔の時計の止め方を知っている。時計に磔にされたタイチを時計の針を止めて助けた。幽霊塔の財宝を狙っている。

 

丸部家

資産家であり、幽霊塔を買い取った。丸部道九郎、丸部沙都子、ばあや(使用人)の3人で暮らしている。

 

丸部 道九郎(まるべ どうくろう)

男性。40歳。職業は検事。変態。幽霊塔を買い取った本人で、昔から欲しかった様子。冷静で、推理力に長けているが、人格が破綻しており、同業種である警察からもよく思われていない。娘の沙都子への執着ぶりは常軌を逸している。自分以外の男を近づけないよう常に沙都子に言い聞かせており、モノのように扱い、性的な玩具にしたり、少女趣味を強制している。時計塔の老婆殺しの事件を担当していたため、事件について詳しい。幽霊塔の財宝を狙っている。

 

丸部 沙都子(まるべ さとこ)

女性。18歳。丸部道九郎の娘。ヒロイン兼面白黒人枠。父である道九郎を恐れており、言いなりになっている。性格は気弱。道九郎に過保護に育てられたため世間知らずのお嬢様である。道九郎のことを、もっとも検事にふさわしくない人間と称している。道九郎の幽霊塔の財宝探しに協力している。

 

その他

死番虫(しばんむし)

マスクをかぶった正体不明の人物で、幽霊塔に潜んでいる。タイチを襲い、花園を殺害した。人を殺すことを躊躇わず、幽霊塔に近付く人間を排除する。死番虫という名はタイチが名付けた。由来は、死神の持つ時計と同じ、デス・ウォッチの英名を持つ虫、『死番虫』から。

 

麗子(れいこ)

2年前に時計塔で殺された老婆の養女で、老婆殺しの犯人。事件直後に、自分が殺したという告白を警察に送りつけ、数週間後、神戸港で死体になって発見された。

 

花園 恵(はなぞの めぐみ)

女性。タイチの同級生で学園のマドンナだった。神戸通信に勤めている。父親は空襲で他界した。母親の心臓が悪く入院しており、入院費に苦労している。三村が母親の手術費用を出すという条件で三村と結婚する。タイチから幽霊塔で殺されそうになったという話を聞き、タイチの一人で行ってはいけないという忠告を守らず、単身幽霊塔に潜入した。だが、タイチを襲った『死番虫』によって殺害される。

 

三村辰彦(みむら たつひこ)

男性。金持ち。いじめっ子だったようで、タイチはいじめられていた。花園の母親の手術費用を立て替える条件で花園に結婚を迫った。また、花園に仕事を辞めるように言った。花園が殺害されたと聞き、自分自身のために涙を流した。花園が死亡したため、花園の母親の面倒をみる件は白紙となった。

 

単行本

・乃木坂太郎『幽麗塔』小学館〈ビッグコミックス〉、既刊7巻

  1. 2011年11月30日発売 ISBN 4091841805
  2. 2012年2月29日発売  ISBN  4091842577
  3. 2012年7月30日発売   ISBN  4091846270
  4. 2013年1月30日発売   ISBN  4091848605
  5. 2013年5月30日発売   ISBN  4091852351
  6. 2013年10月30日発売 ISBN  4091855946
  7. 2014年2月28日発売   ISBN  4091858937