世界観

はるか、遠い遠い昔のこと――。
外の世界から「魔族」と呼ばれる異形の敵が、この地にやってきた。
強大な力の前に人々は傷つき倒れ、疲弊しながらも抵抗を重ねていく。

いつ終わるともしれない長い長い戦い。
大地は焼き尽くされ、何も残らぬ不毛の地が広がっていく。

やがて、人々は「魔族」との戦いに辛くも勝利を収めるが、その頃には何も残ってはいなかった。
そして、それと同時に万物の源として存在する精霊も滅び――
「魔族」の再来を防ぐ為、世界を守るように空に薄い水の膜を張ったのを最後に
世界から、「魔法」の力が消えた。

     *     *     *

それから、どのくらいの月日が過ぎたか。
精霊の死によって「魔法」の力を失った人々は、新しい力を生み出し、世界を甦らせた。

長い年月のうちに結晶化して化石となった精霊を、新たなエネルギー源として抽出し、
精霊と共に消えた「魔法」を機械の力で甦らせ、人工的に発現させる技術――。
中でも、「熱」による蒸気機関は、その時を生きる人々に数々の恩恵をもたらしてきた。

安定的な照明の提供、通信技術の向上、家事を容易にする道具に、様々な乗り物。
空を見上げれば、はるか上空に水面がたゆたい、柔らかな日差しが揺らめいてふりそそぐ。

 

「魔法」の力を失い、機械と蒸気に満ちた世界で

人々は何を生み、何を見るのか――。

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最終更新:2014年08月05日 17:48