話題のニュース > 「脱法」から呼称変更。今後は「危険ドラッグ」に

脱法ドラッグの危険性の認識を高めようと、警察庁などが新しい呼び名について意見を募集した結果、
脱法ドラッグに代わる実態を表す新しい呼び名として「危険ドラッグ」という名称に決めたと発表しました。
警察庁は乱用防止のキャンペーンなどで新たな呼び名を使うことにしています。

脱法ハーブを含む脱法ドラッグが関係する事件や事故が相次いでいることを受けて、警察庁と厚生労働省は
「脱法ドラッグ」という呼び名は、覚醒剤や大麻に似た作用があるにもかかわらず、危険な薬物ではないような誤解を与えているとして、呼び名を変更しようとホームページなどで意見を募集しました。
その結果、新たな呼び名の案や意見がおよそ8000人から寄せられ、その中から脱法ドラッグに代わる実態を表す新しい呼び名として「危険ドラッグ」という名称に決めたと発表しました。
これについて、古屋国家公安委員長は22日の閣議のあとの会見で、「『危険ドラッグ』という新たな呼称がしっかり浸透することで、非常に危険なものであることを認識していただくように期待している」と述べました。
警察は今後、統計を取る際や乱用防止のキャンペーンなどで新たな呼び名を使って危険性を訴えていくことにしています。

今後は「危険ドラッグ」に 警察庁 「脱法」から呼称変更

しかし、この新名称、脱法ドラッグをより危険なものだと思わせるほどのインパクトがない、わざわざ呼称を変更するほどのメリットが感じられない、とする意見があがっている。

タレントでスポーツキャスターの川平慈英は、「え?『危険ドラッグ』!? ヌルい。  他に『準麻薬』『廃人ドラッグ』『破滅ドラッグ』などの応募があったのに」と、ほかの候補に比べて弱い新名称を残念がり、漫画家の吉田戦車氏も、「危険ドラッグ、たとえば『危険パンチ、危険キック』みたいな言葉があるとして、そんな感じに近い。かわいい。かわいいのってどうなんだ」と、新名称が違法薬物の恐ろしさを感じせないことに疑問を呈し、「まじめに撲滅を考えると『悪性ドラッグ』とかどうでしょう」と、代替案を提示。また、お笑いタレントの有吉弘行も「危険ドラッグなんていう名前より、殺虫剤入りのお薬とかの方がいいけどなぁ。。。」と、自身の案を披露している。

そのほか、呼称を変更することでの効果を疑問視する声も。ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏は、「そんなんで変わるかな?」とツイート。タレントのフィフィも、「脱法ドラッグを危険ドラックに変更してどんな効果を期待してんのかな。てか『お母さん助けて詐欺』で学んだでしょ?新名称って、そもそも浸透しないんだよ」と、バッサリと切り捨てた。

なお、今回の新名称の応募作にはほかに「準麻薬」「廃人ドラッグ」「危険薬物」「破滅ドラッグ」などがあった。


関連リンク

新名称は「危険ドラッグ」に - NHK埼玉県のニュース
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106743431.html

脱法ドラッグに注意!最近は「合法ハーブ」などと称して販売されています - 埼玉県ホームページ
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/dame-zettai/designer-drug.html
最終更新:2014年07月24日 17:38