誰もが知る、人族最初の【通り名持ち】調律者。
見た目は、二つ結びの愛らしい少女の姿であるが、もう年齢があやふやになるくらいは生きている。
生体SOMの力により、老化を押さえつけていると思われる。が、それにしても長生き。
口調も少女のそれだが、時折語尾に「~じゃ」「~だのう」等が付く。
性格は、かなり気まぐれ。面白い事にはよく首をつっこんでは、助けたり困らせたりしている。
ちなみに、子供扱いされると一回霧にされる。命が惜しくない者は試してみるといい。
彼女のSOMは、どの技術においても高水準なのだが、特徴的なのが【霞】と呼ばれるSOM。
自身の体をSOMの粒子に分解、また再構成が出来るという、『世界の虚をついたような』調律発動を使いこなす。
<司る>の調律発動を併用すると、自身以外のSOMですら分解・構築する。まさしくチートである。
はっきり言って、『適当』 その場の判断で自由に動く。
しかし、その技術のどれもが調律者の最高水準。
というか、この人はめったに戦わない。
周りの人から見たら、彼女は相当な気まぐれだ。
少女のような奔放さのような、何か確信をもって行動しているのか。
何物にもとらわれないのが、【霞】の名を持つ所以なのか。