自身の認知的な活動(記憶や思考など)を対象とした、より高次な認知機能
自身の能力の活用や工夫に関する能力である。
自身の能力と、その活用方法について気付いている・知っている必要性がある。
また、活用するには本人の意欲や努力を必要とする。
言語面による活動で、特に内言が重要となる。
そのため、言語発達の遅れがある知的障害ではメタ認知の活用は弱い。
メタ認知知識(認知特性、方略など) と
メタ認知活動(コントロール、モニタリング) がある。
▼メタ認知の発達
6~7歳で方略を自発的に使用するようになり、8~9歳でほぼ全員が方略の自発使用を行う。(適切な方略でない場合もある)
9~10歳になると、適切な方略を自身で選択するようになる……自己意識(自己の思考への意識)が発達するため。
▼メタ認知と発達障害
発達障害児は一般の人と認知の方法が異なるため、メタ認知で補う必要がある。
方略の発見を促したり、方略を使用するための意欲を支える支援が求められる。
知的障害児へは、選択肢の比較をさせる・結果を予想させるなどの問題解決トレーニングを行う。