子どもが、初めての場面や不確か・曖昧な状況において、
母親などの大人の情動的反応(表情など)の情報を用いて、自らの行動を調整すること。
社会的参照により、安全か危険か、あるいは良いか悪いかといった常識を学習する。
ジョイント・アテンション行動の形成によって見られる行動である。
▼視覚的断崖
Sorceら(1985)による実験である。
1歳児を断崖の浅い方に置き、母親を断崖の深い方の先に待機させる。
子どもが断崖の深さの境目に来た時、母親が「恐怖」あるいは「頬笑み」の表情を子どもに見せた。
結果「頬笑み」の時の方が、子どもは視覚的断崖を超えて母親のもとに行くことが多かった。