QTime
備考
無効な QTime オブジェクト … 初期化されていない、または無効な時間が設定された QTime オブジェクトのことである。
isNull() がtrueを返して、isValid() がfalseを返す。
非静的メンバ関数
コンストラクタ
QTime::QTime()
無効な QTime オブジェクトを作成します。
QTime::QTime(int h, int m, int s = 0, int ms = 0)
指定された時間で初期化された QTime オブジェクトを作成します。
指定された時間が無効な時間の場合は、無効な QTime オブジェクトを作成します。
パラメータ
- h 時 (0~23)
- m 分 (0~59)
- s 秒 (0~59)
- ms ミリ秒 (0~999)
時間を足し算する
QTime QTime::addMSecs(int ms) const
このオブジェクトの時間に指定されたミリ秒を可算した新しい QTime オブジェクトを返します。
無効な QTime オブジェクトの場合、または加算後の時間が最大値を越えてしまう場合は、無効な QTime オブジェクトを返します。
このオブジェクトの時間自体が変更されるわけではないので注意。
パラメータ
QTime QTime::addSecs(int s) const
このオブジェクトの時間に指定された秒数を可算した新しい QTime オブジェクトを返します。
無効な QTime オブジェクトの場合、または加算後の時間が最大値を越えてしまう場合は、無効な QTime オブジェクトを返します。
このオブジェクトの時間自体が変更されるわけではないので注意。
パラメータ
時間を引き算する
int QTime::secsTo(const QTime & t) const
指定した時間とこのオブジェクトの時間の差を秒で返します。
指定した時間の方がこのオブジェクトの時間より早い場合は負の値を返します。
一日は86400秒なので返り値の範囲は-86400~86400秒になります。
このオブジェクトまたは指定した時間が無効な QTime オブジェクトの場合は、0を返します。
パラメータ
int QTime::msecsTo(const QTime & t) const
指定した時間とこのオブジェクトの時間の差をミリ秒で返します。
指定した時間の方がこのオブジェクトの時間より早い場合は負の値を返します。
一日は86400秒なので返り値の範囲は-86400000~86400000ミリ秒になります。
このオブジェクトまたは指定した時間が無効な QTime オブジェクトの場合は、0を返します。
パラメータ
このオブジェクトの時間情報を設定する
bool QTime::setHMS(int h, int m, int s, int ms = 0)
このオブジェクトの時間に指定された時間を設定します。
指定された時間が無効な場合は時間は設定されず、falseを返します。
パラメータ
- h 時 (0~23)
- m 分 (0~59)
- s 秒 (0~59)
- ms ミリ秒 (0~999)
このオブジェクトの時間情報を取得する
int QTime::hour() const
このオブジェクトの時間の時(0~23)を返します。
無効な QTime オブジェクトの場合は、-1を返します。
int QTime::minute() const
このオブジェクトの時間の分(0~59)を返します。
無効な QTime オブジェクトの場合は、-1を返します。
int QTime::second() const
このオブジェクトの時間の秒(0~59)を返します。
無効な QTime オブジェクトの場合は、-1を返します。
int QTime::msec() const
このオブジェクトの時間のミリ秒(0~999)を返します。
無効な QTime オブジェクトの場合は、-1を返します。
int QTime::msecsSinceStartOfDay() const
一日の初めからこのオブジェクトまでの経過時間をミリ秒で返します。
タイマー
void QTime::start()
現在の時間をこのオブジェクトの時間に設定します。
int QTime::elapsed() const
最後に start() または restart() が呼ばれてからの経過時間をミリ秒で返します。
start() または restart() が呼ばれてからシステムの時間(サマータイムを含む)を弄った場合の結果は未定義です。
int QTime::restart()
現在の時間をこのオブジェクトの時間に設定します。
最後に start() または restart() が呼ばれてからの経過時間をミリ秒で返します。
start() または restart() が呼ばれてからシステムの時間(サマータイムを含む)を弄った場合の結果は未定義です。
このオブジェクトの時間が有効かどうか
bool QTime::isNull() const
このオブジェクトが無効な QTime オブジェクトの場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
bool QTime::isValid() const
このオブジェクトが無効な QTime オブジェクトの場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
変換する
QString QTime::toString(const QString & format) const
このオブジェクトの時間を文字列に変換して返します。
パラメータ
QString QTime::toString(Qt::DateFormat format = Qt::TextDate) const
このオブジェクトの時間を文字列に変換して返します。
パラメータ
静的メソッド
現在時刻を取得する
QTime QTime::currentTime() [static]
システムクロックより取得できる現在の時間を QTime オブジェクトで返します。
時間の正確性はシステムに依存するため、すべての環境で1ミリ秒精度の時間が得られるわけではありません。
有効な時間か調べる
bool QTime::isValid(int h, int m, int s, int ms = 0) [static]
指定した時間が有効な時間の場合はtrue、そうでない場合はfalseを返します。
パラメータ
- h 時 (0~23)
- m 分 (0~59)
- s 秒 (0~59)
- ms ミリ秒 (0~999)
QTimeオブジェクト生成
QTime QTime::fromMSecsSinceStartOfDay(int msecs) [static]
一日の初めから指定したミリ秒経過後の QTime オブジェクトを返します。
QTime QTime::fromString(const QString & string, Qt::DateFormat format = Qt::TextDate) [static]
時間を表す文字列を変換してQTime オブジェクトで返します。
文字列の解析に失敗した場合は、無効な QTime オブジェクトを返します。
パラメータ
- string 時間を表す文字列
- format 時間を表す文字列のフォーマット
QTime QTime::fromString(const QString & string, const QString & format) [static]
時間を表す文字列を変換してQTime オブジェクトで返します。
文字列の解析に失敗した場合は、無効な QTime オブジェクトを返します。
パラメータ
- string 時間を表す文字列
- format 時間を表す文字列のフォーマット
最終更新:2014年08月25日 15:50