保登心愛&アサシン ◆HHvly5T5Xo:




私の住むこの町には最近、ある都市伝説の話題が広まっていました。
この世界のどこかで散らばっている赤いテレホンカード、それを公衆電話に入れて使えば
『サイレン』と呼ばれる謎の異世界へ連れて行かれ
その場所で試練を乗り越えた物だけがどんな願いも叶えられる。
そんな噂が広まっていました。
話を聞いた私はもちろん、それが真実だとはとても思っていませんでした。
あの時の出会いが起こる前までは―――






「材料も買ったし早くお家に帰らなきゃ~」

少女の名前は保登 心愛(ほと ここあ)

パンを焼くための食材を買い終えて、これから家まで帰ろうとした時のことである。
足取りの付かないフラフラした歩き方で急いで進もうとする男の姿があった。
息も切らしており、まるで何かから必死に逃げてる様に思えた。

「………たくない……もう……戦い………くない……」

ボソボソと男が独り言を言いながら逃げていると、足がもつれて男は盛大に転んだ。
拍子に、男の手に持っていたカードがするりと抜け落ちてココアの足元にヒラヒラと舞い落ちた。

「あのう、お兄さん!これ落としましたよ!」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ココアが呼びかけただけなのにも関わらず男は情けない悲鳴をあげた。
まるでココアが恐ろしい物に見えたかのように男の目は心の底から恐怖で怯えきっていた。

「あんたは俺を殺しに……それは、無いよな……俺は帰ってきたんだ……この世界に……」
「お兄さん……?」
「このカードはあんたにやる!!俺はもう願いなんていらない!!これ以上戦いたくないんだぁぁぁぁ!!!!」
「お兄さーーん!?……行っちゃった。どうしたんだろう?」

男はもう既に視界に映らない所まで逃走していった。
ココアは男の落とし物をよく見てみると、それは赤いテレホンカードだった。

「もしかしてこれって、都市伝説の?」

それが実在しているなら、このテレカを使えば本当に異世界へ連れて行かれるのだろうか?
さっきのお兄さんも異世界へ言って来たのだろうか?

周りを見ると、そこは偶然にも公園だった。
ベンチに公衆トイレにそして公衆電話も備え付けられていた。
幸か不幸かすぐ近くに都市伝説の真偽を確かめられる条件が揃っている事に運命を感じずにはいられない。
だがもし本当だったら……すごく怖い目に遭うんじゃないか。
さっきのお兄さんの姿を見ても明らかに普通じゃないのは分かった。
ココアが頭を悩ませていると誰も座っていないベンチの方から

『女も度胸さ 何でもためしてみるのさ』

今なにかが心から語り掛けてきた気がするけどきっと気のせいだ。
自分に言い聞かせたココアは雑念を振り払って公衆電話へ入り赤いテレカを入れた。
―――そしてココアは『サイレン』の世界に足を踏み入れた。






「それでね。ここに来る前は、チノちゃんに『お姉ちゃん』と呼んでもらうのを願いにしてたんだけどね
 天戯さんの話を聞いている内に別の願いを叶えたいと思ったの」

サイレンの世界で天戯弥勒という男と出会い、聖杯戦争のルールを教えられたココアは
己が望みを叶えるために他者を殺すという非道な行為を否定した。
どんな願いを叶えてもらうにせよ、他の人達の命を奪うなんて出来ないし誰にもさせたくなかった。

「他の皆や天戯さんを説得してこの聖杯戦争を止めたい。それが私の願い
 ねえアサシン!私と協力してほしいの!!」

ココアのサーヴァントであるアサシンはココアの話を聞き、そして出た答えは……

「ワン!」

とアサシンは吠えて返事をした。
ココアが召喚したサーヴァントはシベリアンハスキーの犬であった。

「本当に協力してくれるの!?ありがとう!!」

アサシンの表情と吠え方からして肯定していると捉えたココアは
喜びのあまりアサシンに抱き付きひたすらモフモフしていた。

「初めて見た時はアサシン(暗殺者)?と思ったけど、とっても賢くておとなしくて
 きっとワンダフルな凄いわんちゃんなんだと分かったよ~。一緒に頑張ろうね!アサシン♪」
「くぅん」

争いを止めるという事は誰の願いも叶わなくなるかもしれない。
そしたら私のサーヴァントは怒って反対するかも、と内心は不安だった。
だけどこの犬はそんな事無く快く協力してくれた。
このサーヴァントが本当に戦えるのかは分からない。
それでもココアにとってこのサーヴァントは掛け替えのない大切なパートナーだと心の底から思えた。






この犬のサーヴァントはココアの心情とは遥かに違う考えを持っていた。
犬は人間に懐き忠誠を誓う生き物である……と『それ』は理解していた。
だからマスターに懐いた犬として行動していた。
『それ』は犬ではない。
犬の姿に擬態した『それ』は一つの目的の為に行動をしている。


その目的とは他の生命体との同化、それだけである。

【マスター】
 保登心愛@ご注文はうさぎですか?


【参加時期】
 アニメ本編終了後


【マスターとしての願い】
 聖杯戦争を止める。


【weapon】
 無し


【能力・技能】
 パン作り


【人物背景】
 下宿先である喫茶店『ラビットハウス』で働く女子高生。
 とても前向きで明るく朗らかな性格をしているが、少々ドジなところがあるためチノやリゼにフォローされることも多い。
 可愛い物やモフモフしたものが大好き。
 実家では4人兄妹の末っ子だったことから自分より年下の妹に憧れており、チノのことを実の妹のように可愛がっている。
 家業がパン屋のためパン作りに懸ける情熱は誰よりも強く
 また知識や技術も持ち合わせているため、ラビットハウスの看板メニューとしてティッピーパンを焼き上げた。


【方針】
 協力者を探して、一緒に聖杯戦争を止める仲間を作る。

【クラス】
 アサシン


【真名】
 X@遊星からの物体X


【パラメータ】
 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具C
(寄生体によってステータスは変動)


【属性】
 混沌・中庸


【クラス別スキル】
 気配遮断:E
 「暗殺者」のクラス特性。
 自身の気配を消す能力。ただし対象となるのは、あくまでX自身のみで寄生体の気配を殺す事は出来ない。
 攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる他、直感が優れていると看破が可能になる。


【保有スキル】
戦闘続行:A++…名称通り戦闘を続行する為の能力。細胞単位で独立して生きている為、肉片や血液だけの状態でも活動が可能 


 変身:C…自らのカタチを変えるスキル。異形の怪物となり強大な力を得るが宿主の自我は消滅、変身中は知性を失い本能でしか行動出来なくなる代償を払う。


 記憶吸収:D…寄生した人物の記憶を読み取り学習する能力。宿主が持つ知識や技術を利用する事が可能。


【宝具】


 『浸食し同化する物体(ザ・シング)』
 ランク:C 種別:対生物宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 他の生物と同化する能力。Xの皮膚や体液に接触すると感染し徐々に同化する。
 寄生した人物の自我を消して肉体を奪う事も、乗っ取られた事に気づかないまま自我を残す事も可能
 Xというサーヴァントは一体だが、複数の生命体と同化して行動が可能で、同時に多数の肉体を所持する事が出来る。
 意志は統率されておらずそれぞれが独立して行動している為、統率性は無い。




【weapon】
 無し


【人物背景】
 洋画、遊星からの物体Xに登場するクリーチャー
 約10万年前に寄生した宇宙人と共に南極へ墜落し氷漬けになっていたが1982年にノルウェー隊に発見され
 基地まで回収された所で目を覚ます。
 ノルウェー隊の人間達を次々と感染させるが決死の抵抗により犬一匹を除いて駆逐され
 アメリカ南極基地まで逃走した。
 試算によれば、人間社会に辿り着いたそれが全人類を同化するまでに必要な時間はおよそ2万7000時間とされている。


【サーヴァントとしての願い】
 他の生命体との同化、Xには理性が無いので願いというより本能と言った方が正しい。


【基本戦術、方針、運用法】
 隙を見て他のマスターやサーヴァントと同化する。
 暗がりなので、主に夜や室内で活動を開始する。
 不死性と感染力で非常に倒しにくい特性を持っているが
 Xがサーヴァント以外の肉体に寄生した状態であり
 霊体化が出来ない他、神秘性を持たない攻撃も通用するほどに耐久が低い

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