装飾の少ない部屋に学ランを来た大柄な青年が一人。
飾りと言えるのは壁にかかった古い木製の弓くらい。机もベッドも本棚も壁の角にあわせられており、シーツはキチンと。本は上下正しく、順番通りに。机の上も整頓されている。持ち主の几帳面さがうかがえる。

その部屋の主であろう青年は壁の方を向いている。視線の先にあるのは『弓』。それをまるで親の仇でもあるかのように睨みつける。 そして視線を振り、本棚の中身を検める。

文庫の小説。……ドラキュラ。この段は吸血鬼関連の本や資料があふれている。埋葬機関、アトラスの錬金術……吸血鬼の滅ぼし方について執着しているようだ
ハードカバーの学術書。……ウイルス進化について。病から生還し超脳力を得たもの、血液感染する病人こそ吸血鬼の原初?トンデモ学者の妄言だろうか
古文書らしき古い文献。……古代アステカのものらしい。不気味な仮面に赤いしるしがしてある
分厚い本。……アーサー王物語にパルジファル。聖杯に関する書物がまとめられている
後ろの方が破られた薄いノート。天国に至る方法と書いてある

そのノートを手に取り、何度も読み込んだ痕跡のあるページを再び熟読する。

(聖杯戦争……万能の願望器、それを手にするための闘争。天国……人類すべてが覚悟を決めた幸福な未来。サイレン……文明が崩壊し、天国へと至れなかった可能性の未来、それを覆すゲーム。そして全てを繋ぐ赤いテレホンカード、か)

英語で書かれた文章はかすれ、内容の難解さもあってほとんど理解は進まなかったが、概要は掴んでいる。そして、目的のためのカギもまた、この手に掴んでいる。

(神隠しのきっかけになる赤いテレホンカード、ね。眉唾もんだが、こいつからは弓と矢のような何かを感じる気がするぜ)

ノートとテレカを手に部屋を出る。廊下を歩き別室に向かっていると

「なあ、兄貴……本当にやるのかよ?」
父親を追いやった弟が心配げに声をかける。

「くどいぞ、億泰。お前はおやじとここで待っていろ」
足手まといはいらない、そうも口にしようとするが……

「お前が来たところで死ぬだけだ」

予測を口にするにとどめ、態度と言葉で来るな、部屋に戻れとそう伝える。
そして自身は先ほどまで父のいた部屋に入り、魔方陣を敷く。

(ち、床の傷が邪魔だが……俺たち家族の意思の篭ったこの部屋が、化物の痕跡のある空間こそが最も魔力に満ちている。召喚するならここだ。召喚される英霊があのくそ吸血鬼に成りかねねェのが警戒点だが……おれとあいつが性質的に似通っているとは思いがたい)

ノート片手に吸血鬼……父親の血を混ぜた鶏の血で陣を描き、そして文言を唱える。

「素に銀と鉄。素に石と契約の大公」

憎らしげに、しかし闘志を籠めて英霊を呼ぶ。

「祖には我が敵、ディオ・ブランドー」
「閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ。繰り返すつどに五度。ただ満たされる時を破却する」

思い浮かべるのは化物となった父の姿。在りし日の姿が目に浮かぶ。

「告げる。汝の身は我が下に、我が運命は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うなら答えよ。誓いをここに。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷くもの。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ……天秤の守り手よ!」


手の甲に輝きとともに何かが浮かびあがる。髑髏と、交差した二本の骨……海賊旗の如き三画の令呪だ。
そして現れたのは青年と比してなお大きい老年の男。常人の倍はあるか。素肌の上半身に丈の長いコートと三日月状のひげ、そして何より放たれるその王気(オーラ)が特徴的だ。

「お前が俺のサーヴァントか」
手にした令呪を確かめ、サーヴァントと向き合う。
英霊と対峙してなお恐れず、それを品定めするような視線は几帳面さゆえか、冷徹さゆえか。

「おォ、ライダーのサーヴァント、エドワード・ニューゲートだ。海賊白ひげって言った方が通りはいいか?」
「白ひげ?黒ひげじゃなくてか?」
「あァ?ティーチのバカのことは知ってんのに俺のこと……あぁ並行世界ってやつか」
自分を知らないという青年の態度に些かの苛立ちを見せるライダーだったが、思い当たる節があったのか落ち着きを見せる。黒ひげという通り名がありふれたものであるのにくわえ、何かを【聴いた】ようにも見えた。

「……海賊エドワード、か。俺の知る黒ひげと同じ名だ。ティーチだかサッチだか言う姓だった気がするが、まあどうでもいい。ステータスは…まあまあかな」
「グララララ!!言うじゃねェか、若僧が。名は?」。
「虹村刑兆」
「こんなマネしてまで聖杯に何を望むってんだ?若ェのに急ぐ必要は無ェだろ」
「……ヒントはこの部屋にあるぜ。当ててみろよ」
引き続き己が使い魔を見定めようとするマスター。
対して因縁ある名を聞いても揺らがず、こちらも年若いマスターに問いを投げる。
まるでマスター……刑兆を通じて別の誰かを見るように。
そして生意気な口叩きやがる、とぼやきながらほとんど物のない部屋を見て回るライダー。
唯一の装飾品らしき箱の中身を確認して、部屋の隅の鎖の跡、床に付いた傷を確かめる。
部屋を探し回るライダーはまるで宝探しをする少年のようにも見えた。

「……この箱の中身は写真の欠片だな。箱にしまう宝としちゃ上等だ。で、箱の周りにひっかき傷が多い。傷の並びからして五本指の霊長類、おそらく人間で立って歩くことか思考に何らかの障害がある。その障害を治してやりたいってとこか?」

推論を述べるライダー。それを聞いた刑兆は少々驚いたように

「箱の中身は俺もしらねぇが、他はいい線行ってるぜ。肝心なとこが違うがな」
「海賊だって言ったろ?興味は薄いが宝探しの経験は豊富なんだよ。で、答えは?」

自慢げなライダーの評価を内心向上し、悩んだ末に答える。

「……不死身になっちまったうえに、知性や尊厳をなくしたおやじを、フツーに死なせてやりてぇのさ」

それを聞いたライダーは先ほどとはくらべものにはならない怒りを露わに
「仮にも親に殺意向けるとはとんでもねェバカ息子じゃねぇか!!それでも家族か!?」
猛る英雄を前にして刑兆も怯まずに言葉を返す。10年分の悲哀と怒りと僅かの家族愛を籠めて叫ぶ。

「ああ…そうだよ…実の父親さ…血のつながりはな…だが、あいつは俺や弟に暴力を振るう最低のクズ!おまけに化物に魂を売った自業自得の男さッ!だからこそやり切れねーんだよ!フツーに死なせてやりてぇと思うんだよ!それが終わったときやっと俺の人生が始まるんだッ!」

情念の籠められた言葉にライダーも思うところがあったのか矛を収め、改めて問う。

「治すんじゃあダメなのか?」

その言葉には家族を想う男の優しさが込められていた。
息子に殺されようとする父親への思い。父に刃を向けようとする息子への思い。
刑兆もその言葉にすがりたくなるようなものだったが

「おれは何があろうと後戻りすることはできねえんだよ…もう何人も殺しちまった。弟すら利用したクズがまっとうに生きようなんざ虫のよすぎる話だ…」

掲げた目的を失っては奪った命に申し訳が立たない。億泰のためにも、俺の納得のためにも引き下がるつもりはない。
涙を浮かべ、決意を口にする。
するとライダーは

「グラララ…!若ェくせに知ったような口叩いてんじゃあねぇよ。正義掲げた海軍にだって人殺したやつなんざいくらでもいる。それに聖杯に願わなくともお前の親父をどうにかできる能力者もいるかもしれねェ。身の振り方をいろいろ考えてみるいい機会じゃねェか、この戦場はよ」

改めて誓う。

「俺自身に聖杯に託す願いはねェ。息子たちやロジャーの意思の結果、そして聖杯を手にした奴が世界をどう変えるのか見に来ただけだ。そういう意味じゃどうなるか読めねェお前の未来は偉大なる航路の船旅みたいで面白そうだ。付き合ってやるよ、最後までな」

主従の契りを結ぶことを。願わくはこのマスターの旅路を見届けることを。
誓いを聞き届けたマスターは涙をぬぐい

「老人らしー枯れた考えだかロマンあふれてんだかわかんねーな、てめーはよ。まあ願いがねーなら丁度いい。せいぜい役に立ってくれよ、ライダー」

子供のように強がり、闘いに臨む。

「俺に指図するなんざ100年早ェよ、アホンダラ」

ライダーのその笑顔はまるで子を見守る父親のようだった。

「……それじゃ、行こうぜライダー。戦争の始まりだ」

そう言って赤いテレホンカードと携帯電話を手に取った次の瞬間……



二人の姿はどこにもなかった。

【クラス】
ライダー
【真名】
エドワード・ニューゲート@ONE PIECE
【パラメータ】
筋力B+ 耐久C 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具EX
【属性】
混沌・善
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

【保有スキル】
嵐の航海者:A
船と認識されるものを駆る才能。軍団のリーダーとしての能力も必要となるため、Bランク相当の軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
生前の逸話より船に加えて不死鳥種、巨人種に騎乗することも可能。

悪魔の実の能力者:A
悪魔の実を食べたことにより異能の力を手に入れた者に与えられるスキル、彼はグラグラの実。
体から震動を発し、建物を倒壊させたり海震を発生させるなど地震をおこすほか、薙刀の先から衝撃波として放ったり拳に纏い威力を収束させるなどの応用も可能。
本来なら島一つひっくり返すような威力だがサーヴァント化に伴い建築物を倒壊させる程度が限界。
動かずとも震動を発することが出来るため氷漬けや気圧による拘束などからは容易に脱出できる。
能力者は全員泳げない特性を持っており、海に由来する宝具や力の前には弱くなってしまう

覇気:C
全ての人間に潜在する気配・気合・威圧、それらを極めた技能。ただし老いと病により今の体では十全に効果を発揮できない。
見聞色は気配をより強く感じる力。かつては就寝中の攻撃や不意打ちも感知できたが、ほぼ使用できなくなっている。
武装色は気合を鎧のように纏う力。筋力や耐久、武器の威力を1ランク向上させることが出来、実体を捉えることで液体化や気体化はもちろん霊体化したサーヴァントへの攻撃も可能となる。
覇王色は使用者の気迫そのもの。数百万人に一人しか身につけることができない、特殊な覇気。天性的な物である。圧倒的な実力の差が存在する相手は戦うこと無く気絶してしまう

心臓病:B
自身と家族の死の遠因となった病。一部のスキルの効力とステータスが低下し、あらゆる行動のファンブル率が上昇する。

【宝具】
『海征し陸駆ける白鯨(モビーディック号)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:20~40 最大捕捉:前方展開20船
長きにわたり白ひげ海賊団を支えた船。
海戦に対応した武装、コーティングによる海中移動、外輪による陸走などが可能。

『手出しを許さぬ海の皇のナワバリ(ウィーアーファミリー)』 ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:上限なし
多くの海域や島を庇護した逸話の再現。ジョリーロジャーを掲げ、彼の庇護下に入った土地の龍脈やNPCから膨大な魔力を供給可能になる。
NPCを庇護しなければ一切の効果を失うが、庇護対象の護衛戦においては全ステータスが1ランク上昇する。

『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』 ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
死してなお白ひげに忠誠を誓い、船長とともに英霊化した海賊団をサーヴァントとして現界させ、白ひげ海賊団および傘下の43の海賊団が集結したマリンフォード頂上戦争を固有結界として再現する。召喚されるのはいずれもマスター不在のサーヴァントだが、それぞれがE-ランク相当の『単独行動』スキルを保有し、 最大30ターンに及ぶ現界が可能。
この宝具は忠誠を誓うすべての海賊を召喚するもののため、海軍や七武海はもちろん多くのインペルダウンの脱獄囚らも現れることはないが、海侠のジンベエや4番隊長サッチ、2番隊長エースらは馳せ参じる。

『時代は変わる(ニューゲート・トゥ・ネクストエイジ)』 ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
マリンフォード頂上戦争の最終局面、ライダーが殿となった撤退戦を固有結界として再現する。この宝具の使用中にマスターの魔力は用いず、自身と『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』でつながる息子たちの魔力を用いる。
発動中はEXランクの単独行動スキルと戦闘続行スキルを獲得する。ライダーの前面に敵を置き、背後に地割れを発生させ不退転の戦いを繰り広げる。
この地割れは宝具の効果により空間的に断絶されており、対界宝具か高ランクの追撃系スキルを使わなければ抜けることは不可能。
この宝具の終了とともにライダーも消滅し、味方として逃がした全ての者の幸運をEXランクに上昇させる。また自身のマスターだった者はサーヴァント不在時の消滅期限が6時間から12時間になる。

【人物背景】
‘偉大なる航路’後半の海‘新世界’に皇帝のように君臨する海賊『四皇』の一人、その筆頭。通称「白ひげ」「世界最強の海賊」「ひとつなぎの大秘宝に最も近い男」「海賊王とわたり合った伝説の怪物」。
若いころから海賊であり、自身が独立して船長となったのちは「海賊王」ゴール・D・ロジャー、「海軍の英雄」モンキー・D・ガープをはじめとする同時代の海の男たちとしのぎを削りあい、名をあげていった。
財宝や名誉以上に家族を求めており、気に入ったものを敵味方や種族を問わず船員(ムスコ)として勧誘し、大切にする懐の深さはまさしく船長(オヤジ)。
その威厳はすさまじく、白ひげのナワバリや船員に手を出す者はまずなく、魚人島など多くの島を自身の名で庇護するなど一海賊でありながら、その戦力と影響力は世界の平穏に大きく関与していた。
しかし船員の一人、マーシャル・D・ティーチが同じく船員のサッチを殺害、船を降りる。ティーチの上官的立場であったポートガス・D・エースもそれを追うため独断でとび出すも返り討ちに合い、海軍のもと公開処刑が宣言される。
エース救出のため一味総出で海軍と開戦、モンキー・D・ルフィをはじめとするインペルダウンの脱獄囚なども交えた『マリンフォード頂上戦争』となる。様々な思惑や戦力の交差する戦場で一時はエース救出に至るも、海兵の挑発と弟をかばったためにエースは命を落とす。それでも船員(ムスコ)たちを未来に送り届けるため、ここを死に場所として奮戦。‘ひとつなぎの大秘宝’の実在を宣言し、家族への感謝を胸に72年の人生を閉じた。
死後にその遺志は息子たちに、意思なき力はかつて息子と呼んだティーチに受け継がれた。
本来サーヴァントは最盛期の肉体で呼び出されるものであり、海賊エドワードの全盛期は当然若かりし頃であろうが、海賊白ひげとしての最盛期はサッチ、エースといった息子たちとともに生きた頃であると望んで老齢で参戦した。ステータスやスキルでは寄る年波による影響があるが、宝具として固有結界を持つ。固有結界が二種類あるのはマリンフォードという一つの地を1人の海賊としてみるか、船長としてみるかで見え方が変わってくるからであり、複数の心象風景を有するわけではない。

【サーヴァントとしての願い】
願いはない。
‘ひとつなぎの大秘宝’しかり聖杯しかり世界を変える何かが誰かの手に渡ったとき、どう世界がひっくり返るのか少し興味がある程度。
召喚されたのは父親の愛に飢えている誰かの呼び声に応えたため。また怪物と呼ばれ、子に刃を向けられてなお息子を想う父親の気持ちの篭ったその血が触媒になったとも思われる。


【weapon】
無銘・大薙刀
ライダーの巨躯と比してなお大きい薙刀。
覇気を纏わせればマグマの塊に触れても、巨人族の袈裟切りを受けても刃こぼれすらしない強度を持つ。その逸話から対熱、巨人殺しの概念を僅かにもつ。
グラグラの実の震動を飛ぶ斬撃のごとく放つことも可能。

【基本戦術、方針、運用法】
近~遠距離全てにおいてグラグラの実と薙刀で戦えるオールラウンダー。ステータスはアベレージといったところなので燃費のいい武装飾の覇気と震動を中心に戦いを組み立てる。
覇王色の覇気による無力化も有効だろうが、条件的にほぼサーヴァントには通用しないだろう。本人の希望的にも打って出ての接近戦が中心になる。
『海征し陸駆ける白鯨(モビーディック号)』はサイズ的に市街戦には不適。本来帆船の操作には多くの船員が必要だがスキル:嵐の航海者により魔力によって動かすことが可能となっている。
‘ナワバリ’を示威すればNPCや土地から魔力を徴収できるが、真名ばれのリスクが格段に上昇する。燃え落ちた船や病など弱点の逸話がばれることを考えると安易には使えないか。またNPCを庇護する必要があるので動きが制限される欠点も。
固有結界はとっておきの手。王の軍勢のパク……オマージュ。
格上の相手や集団を相手にするときに『白ひげという名の時代(オックスベル・シンギング)』、死に場所を見出したなら『時代は変わる(ニューゲート・トゥ・ネクストエイジ)』 。

【マスターステータス】

【名前】
虹村刑兆@ジョジョの奇妙な冒険

【参戦時期】
原作本編登場前

【参加方法】
DIOの手記や都市伝説より聖杯戦争とサイレンドリフトのことを調べ望んで参戦。

【マスターとしての願い】
DIOの影響で怪物となってしまった父親に尊厳ある死を与えてやりたい。

【能力・技能】
いわゆる超能力者、スタンド使い。群体型のスタンドであるバッド・カンパニーを有する。スタンドエネルギーを魔力の代替として供給可能であり、持続力は高いのでそこそこ優秀なマスター。
本来スタンドはスタンドでしか干渉できず、スタンド使いにしか視認できないが、幽霊に近い精神のヴィジョンであるため、英霊とパスをつないだマスターやいわゆる霊能者ならば視認可能。同様に高い神秘を持つならばスタンドへの攻撃も可能である。
肉体的には長身で相応に逞しい。男子高校生を引きずって二階まで即座に上るだけの体力はある。
また長年『弓と矢』を用いてきたため、中距離における弓術はなかなかのもの。

【weapon】
スタンド名・バッド・カンパニー
破壊力:B スピード:B 射程距離:C 持続力:B 精密動作性:C 成長性:C
歩兵60名、戦車7台、戦闘ヘリアパッチ4機からなる軍隊のスタンド。
サイズはミニチュアだが威力はまともに当たれば手足は吹き飛ぶ破壊力。
群体型のスタンドであるため、歩兵の数体程度ならつぶされても本体への影響はほぼない。
地雷の設置、ミサイルなど装備も戦力も本物の軍隊さながら。
おそらく軍略スキルの影響を受けると考えられる。
群体系のスタンド保持者は精神的な欠落を抱えており、刑兆は目的のために手段を選ばず、また家族の愛に飢えている節がある。

【人物背景】
S市杜王町に住む男子高校生。家族構成は父親と弟1人。
幼少期、父親は膨大な借金を抱えており母親も病で帰らぬ人となっていた。
そのさみしさか金のためか、父親は世界を掌握しようとした吸血鬼DIOの手下となっており、吸血鬼の体細胞を埋め込まれていた。DIOの死後にその細胞が暴走、一年足らずで息子のこともわからない怪物になってしまう。
刑兆は父の遺産を使い10年かけてすべてを調べ上げた。「スタンド」のこと、「DIO」のこと、「DIOを倒した男」のこと、スタンドを目覚めさせる「弓と矢」のこと。
そして父親がもはやどうしようもない状態になってしまったことを確信し、父のためにも殺害を決意。
自身と弟もスタンド能力に目覚め殺害を試みるも失敗。協力者を作ろうと町民含む多くの人物を「弓と矢」で射抜き、スタンドに目覚めさせたり殺害したりする。
スタンド能力については調査を続け、凶悪な犯罪者ほど目覚める強い魂を持ち、能力に目覚める可能性が高いことをDIOの手記より知る。それは何かの下書きらしく『天国へ至る方法』の候補がいくつ書かれており、採用案は破り取られていたようだが選択肢の一つとして願望器、聖杯のことと失われた未来、サイレンのことが記されていた。
神の敵である吸血鬼の呪いをこえるため、聖遺物を手にして目的を果たすために参戦を決意。

【方針】
聖杯で願いをかなえるつもりだったが、ライダーの言葉にあるようにおやじを殺せる能力者なら同盟を組んでの生還も視野に入れる。
治す能力者の場合は保留。
打って出るよりもナワバリにこもってバッド・カンパニーによる暗殺の方が戦術的には好みだが、軍略に精通したライダーの意見をないがしろにするつもりはなく、それなりに動くつもり。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年08月13日 21:26