MEMORIA ◆A23CJmo9LE



◇  ◇  ◇


静かに移りゆく遠い記憶の中
思い出に寄り添いながら君を想えるなら



◇  ◇  ◇


主従の繋がりは架け橋だ。
力と、願いと、想いを共有する。

人間も、サーヴァントも、夢の中で自我が曖昧になると……
自分ではない誰かの遠い記憶や思い出に、想いを馳せることがある。

これはそんな幕間の物語。



◇  ◇  ◇


~一輪の花~

いつも見慣れてる窓辺に映った、沈む君の横顔
涙声さえ冷たく飲み込んだ、その瞳は明日を向いていた

今にも枯れてしまいそうな君の無邪気な姿がもう一度見たくて
君の力になりたいんだ


◇  ◇  ◇

通常サーヴァント眠りを必要としない。
しかし魔力の倹約などには当然有効な行為である。
特に前田慶次にとっては。
『休息・眠りの一時 誘うは魅惑の夢心地(ゆめごこち)』。
彼の急速な自然回復能力が宝具にまで昇華されたものだ。
マスターとの合流までほんの少しでも傷を癒そうと再度発動、件の睡眠の状態にある。




「恋次…死神になろう」



おお?これは…夢か。
あれは、少しばかり昔のマスターだな。



「…ああ――死神になろう」



力を求める姿勢は昔から変わらないんだな。
悪くねえ仲間もいるじゃないの。




「…朽木家に、養子に来いと言われた」



ん、いいとこに養子縁組か。
…ただ、そのせいで仲間とはお別れ、かい。
あー、まあそういうこともあるわな。



「副隊長の志波海燕だ!よろしくな!」



お?なんだかんだ、いい男がいるじゃねえの。
さすがに一部隊の副官ともあれば、腕も人柄も折り紙つきってか。
別れあれば出会いあり。
恋も戦もそんなもんだ。



「…そうか。何席だ」

「…そうか。下がれ」



ほう、兄君もちょいと考えるとこあり、か。
隠してるみたいだが、含むとこありというか過保護というか。
マスターはそのこと気付いてなさそうだな。



「ありがとな。お蔭で、心は此処に置いて逝ける…」



…ちっ、上官の介錯か。
仕方ねえよ、これは。仕方ねえ……
やるせない気持ちになるのは、分かるけどな……



「俺は黒崎一護だ。お互い最後の挨拶にならないことを…祈ろうぜ」



…なるほど。似てるな、あの上官に。親戚だったりするのかね。
それに、ふむ。
武装と声にも覚えがあると思ったら、俺かい。
…少しばかり納得いったな。俺がここにいる理由はよ。

…………どうやらマスターが近づいてきてるな。
『休息・眠りの一時 誘うは魅惑の夢心地(ゆめごこち)』はおしまい。
目覚め時、開戦時だ。




◇  ◇  ◇

「ランサー!起きたか。具合は?」
「おう、マスター。さっきぶりだな、ひとまず無事で何よりだ。
 傷の方は、どうかね、っと」

座した姿勢で眠りについていたのを改め、立ち上がろうとするが上手くいかない。
朱槍を支えにしてかろうじて動けることを確かめると霊体化する。

『お世辞にも本調子たあ言えねえな。動けはするが、自在に飛んだり跳ねたりはちと厳しい。
 動くにしても霊体化して少しでも回復に専念させてもらうぜ』
『わかった。今後の事だが…』
『察してるさ。助けに行くって言うんだろ?』

面識は薄い。
それこそ袖すり合う程度のものだ。
だが、人吉も人形遣いのキャスターも放っておくのは少々危ない気がする。

『あの女狐の行動は逃亡でしかない。人質なんかとって、明確にライダーまで敵に回す愚を犯して、後先考えてなかった証拠だな。
 あいつには後がなかった。それほどに追い込まれてたんだ…逃げられちまったが、逃げられただけ。
 立て直す策はない。放っておいても、あいつ一騎だけなら巻き返すのは相当難しいだろう。
 だが、あの爺さんのそれは戦略的撤退だ。
 俺を仕留めたと思ったから引いたんじゃなく、目的を達成したから引いたんだ。
 おそらくは人吉がカギだな。マスターまで出張ってきたんだろ?』
『伝聞だがそうらしい。何やらライダーのマスターと知り合いらしい振る舞いを見せたと聞くが……』

人形を引き連れ、ライダーのマスターの名を呼び、その場のもの全員に攻撃を仕掛けた。
人吉の誘拐と言い、少々意図をつかみかねる。

『ライダーのマスターはどこに行ったかわかるかい?
 あの場にはもういなかったんだろ』
『む、そういえばどうしたか聞いていないな……
 普通に考えると、アーチャーに殿を任せ、怪我人を連れて撤退したのではないか?』
『となると、行先はあいつらの拠点か、あるいは薬師のいるとこか……』

断片的な情報からの推察。
それが間違っているとは思わないが、やはり情報が足りない。

『マスター、正直言って今の俺たちには行く当てがねえ。
 人吉とキャスターを探すってもどこへ行けばいいやらだ』
『この川の向かいである可能性が高い、程度か』
『広すぎるな…俺たちの不運は表舞台の祭りに混ざり損ねたせいで、いまいち情報に実感が足りてないことだ。
 だが、逆にだ。その結果、あのアーチャーのマスターと起こしたっていうごたごたの当事者にならずに済んでる。
 …アーチャー陣営はともかく、ライダーの方とは穏便に接触できるんじゃねえのか?
 キャスターのマスターについて、何かわかるかもしれん』

回り道ではある。
だが己を知り、敵を知れば百戦危うからずという。
敵の目的、行動の真意のヒントは得て困るものではない。

『だがそれも結局目的地は不明瞭ではないか』
『ダメもとで医療施設に向かうか、ってとこか。まあその通りだ。
 あとはまあ、川下に来ちまった以上、同じく川を下ったあの女狐が近いかもしれんが』
『遠回りどころか迷走しているぞ。奴は後回しにしていいとお前も言っていたではないか』
『そう、だな…』

足も話題も進まない。
どことなく話しにくそうにしていた慶次だが、意を決したように切り出す。

『…少し話題を変えるぜ。うすうす察してると思うが令呪の件だ。
 俺はそいつのせいで〈キャスターに従わなくちゃならない〉。
 その命を解くには改めて令呪を使う必要がある。
 そして、今すぐに万全の態勢にまで回復するにも令呪で回復するしかない。
 残り二画しかない現状、正直言って今人形遣いに喧嘩売るのは茨の道だ。
 それでもその道を進むかい?』

恐らく初めて明確に異を唱える。
とれる選択は他にもある。
休むこともまた戦争の内だ。
そう、別の道も提示するが

『無論だ。すでにあの男、夜科にも協力すると言った以上、それを撤回するなどするものか。
 それにお前はどうなんだ?このまま引き下がるのか?
 夜科から伝言がある、「次は不覚なんてとるんじゃねえ」だそうだぞ』

既に選択はした。
苦難は承知の上。
それでも、この男が共にいるのなら闘えると思う。
共に来てほしいとそう思う。

『仕方ねえな、このマスターは。覚悟があるなら結構さ。
 …さしあたってこの川をどう渡るか考えなきゃならねえが』
『すまぬ、苦労を掛けるな。お前の言う通り現状が不利なのは事実だ。
 何か方策も考えねばならんが……』

令呪も必要なら惜しむべきではないだろう。
探す道中、情報収集や戦力の確保もするべきだ。

『ま、一目見て碌でもねえヤツだってわかる爺さんだったからな。
 間違いなくいるさ、俺たち以外にもあいつによからぬ感情を抱いてる奴は……
 俺たちだけで戦うってことにはならねえだろう』
『ああ。それに一応夜科の連絡先は聞いてある
 あの男は仲間を攫った相手の居場所は真っ先に知りたがるだろうし、孤軍奮闘の心配はいらん』

令呪による縛り、『キャスターの命に従え』。
それがあるせいで全力は出し切れず、加えて敵の手数に押されることになった。
なら今度はこちらも数をそろえよう。
必要なら縛りも解くこともしよう。

(だから大丈夫だ、マスター。あんたは一人じゃない。
 命を懸けて、誰かを助けることのできるあんたになら、同じように誰かが力を貸してくれる)

だから、もしこの戦いで俺という花が散っても…大丈夫さ。
いつか、あんたの力が再び花開くまで。
あのキャスターを敵視する誰かは、力になってくれる仲間はきっといる。



【B-5/北東の川辺/一日目・夜】

【朽木ルキア@BLEACH】
[状態]魔力消費(微量)
[令呪]残り二画
[装備]アッシュフォード学園の制服
[道具]学園指定鞄(学習用具や日用品、悟魂手甲や伝令神機などの装備も入れている)
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争を通じて霊力を取り戻す。場合によっては聖杯なしでも構わない
1.川を渡り、人形使いのキャスターと善吉を捜索する。
2.キャスターのせいでランサーにかけてしまった命令はその時になったら必ず解除する。令呪の使用も惜しんでいられない。
3.捜索の傍ら、協力者や情報の収集も行う。麦わらのライダー陣営との接触も考慮。
[備考]
※犬飼伊介&キャスター(食蜂操祈)と同盟を破棄しました。マスターの名前およびサーヴァントのクラス、能力の一部を把握しています。
※夜科アゲハ、セイバー(纏流子)と一時的に同盟を結びました。
※紅月カレン&セイバー(リンク)と交戦しました。
※人吉善吉を確認しました
※ライダー(ルフィ)を確認しました。
※キャスター(フェイスレス)の情報を断片的に入手しました。
※外部からの精神操作による肉体干渉を受け付けなかったようです。ただしリモコンなし、イタズラ半分の軽いものだったので本気でやれば掌握できる可能性が高いです。
 これが義骸と霊体の連結が甘かったせいか、死神という人間と異なる存在だからか、別の理由かは不明、少なくとも読心は可能でした。 
※通達を一部しか聞けていません。具体的にどの程度把握しているかは後続の方にお任せします。
※キャスター(食蜂)から『命令に従うよう操られています』
 現在は正常ですが対峙した場合は再度操られる可能性が高いです。
※アーチャー(モリガン)と交戦しました。宝具の情報を一部得ています


【ランサー(前田慶次)@戦国BASARA】
[状態]魔力消費(小)右脚へのダメージ(中)
[装備]朱槍
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:この祭りを楽しむ
1.ルキアの指示通り人形遣いのキャスターと人吉を探す。
2.マスターが用済みとなって消される前に勝負を決める。
[備考]
※犬飼伊介&キャスター(食蜂操祈)と同盟を破棄しました。マスターの名前およびサーヴァントのクラス、能力の一部を把握しています。
※紅月カレン&セイバー(リンク)と交戦しました。
※人吉善吉を確認しました。
※ライダー(ルフィ)を確認しました。
※キャスター(食蜂)を装備と服装から近現代の英霊と推察しています。
※読心の危険があるため、キャスター(食蜂)対策で重要なことはルキアにも基本的には伏せるつもりです。
※中等部の出欠簿を確認し暁美ほむらの欠席、そのクラスにエレン・イェーガーが転入してくることを知りました。
 エレンについては出欠簿に貼ってあった付箋を取ってきたので更新された名簿などを確認しないかぎり他者が知ることは難しいでしょう。
※令呪の発動『キャスターの命令を聞くこと』
※キャスター(フェイスレス)、カピタン、ディアマンティーナと交戦しました。
※脚のダメージは日常を辛うじて送れる程度には回復しましたが、戦闘には差し支えます。





◇  ◇  ◇


~夢の中での再会‐Puella in somnio‐~

逆らえぬ運命と知っても怖くない
心から信じている

難しい道で立ち止まっても空は綺麗な青さでいつも待っててくれる、だから怖くない
もう何があってもくじけない


◇  ◇  ◇


その夜、私は夢を見た。
……悪夢というほかない、地獄のような光景だった。
けど、それは現実だったんだ。




「行こうぜ!閻魔。地獄の扉を開けてくれ!」




悪魔に襲われて、二人の青年がサバトの会場に逃げ込む。
最初はあの気弱そうな人があのバーサーカーなんだってわからないくらいだった。
だった、のに……




「おれは!おれは!悪魔人間(デビルマン)だ!」



そこにいたのは紛れもなくあのバーサーカーだった。
いや、私の知ってる彼より…少し怖い。
戦いを楽しんで、殺戮を喜んでいるように見える。
今の少し落ち着いたバーサーカーを知らなければ、見ていられなかったと思う。




「おれはデーモンの体を、デーモンの超能力を、きさまたちを滅ぼすために手に入れたのだ!」

「けっ、よしやがれ。てめえと地獄でデートはまっぴらだ」

「地獄の公園でアグウェルが待ちかねてるぜー、行ってやりな!」

「八つ裂きにされるのはお前の方らしいな、シレーヌ。フッフッフ」

「だが!きさまも死ぬんだろ!」

「死ねえ~~!!魔界の裁判官よ!裁かれるのはきさまのほうだ!」

「デビルマンの怒りを受けよ!」


戦って、戦って、戦って。
多くの悪魔と戦ううちに少しづつ使命感のような、人間らしさが強くなるのを見て安心した。
私の知ってる、英雄の姿になってきた。
けれど……



「美樹!きみがいるかぎりおれは、悪魔人間(デビルマン)だ!」




もうその後は見ていられなかった。
私の知ってる人間よりも、もっと悍ましい世界。
私の経験した失恋よりも、もっと悲痛な別れ。
インキュベーターもあのホストもかわいく見えるね、これじゃあ……
それから20年以上戦い続けて、魔神サタンの隣で眠りについた。

……………

牧村、美樹さん。美樹さんかあ……
バーサーカーの、たぶん恋人。
初めて私と会った時の複雑な表情、納得かも。

魔神サタン、飛鳥了。
私たちとほむらなんか目じゃない、複雑な関係みたい。
最期の会話、ほとんど聞き取れてなかったけど、たしかに悲痛な表情に親友としての名残があった。

彼の思いにも戦いにも敬意を憶える。
裏切りたくないと、そう思う。
そしてその生涯はあたしの親友のものともどことなく重なって見えた。



青い戦士は戦った。
人間(ヒト)のためだけではなく、悪魔人間(デビルマン)のために、悪魔(デーモン)と。
ヒトとして愛した女性と、デビルマンとして愛憎を向けた親友のことを胸に。

……あの子は願った。
人間のためではなく、魔法少女のために、巨大な世界の外側の存在となってまで。
一番の友達とまで呼んだ、悪魔にまでなった魔法少女の言葉に耳を傾けず。

私は戦った。
他人に失望もしたし、自己嫌悪もしたし、やつあたりまでした。
でも今でも思う。
マミさんの思いは尊いものだし、まどかのしたことは偉大なことだ。
……今なら杏子やほむらの気持ちも分かるけど。
だから、やっぱり私はかつて抱いた理想のためにも、まどかの描いた願いのためにも、戦う。
バーサーカーと一緒なら、戦える。

…まどか、どうしてるかな。
あのコがいるなら、今度はあたしが助けてあげたいな。
もし聖杯があるのなら、あたしの、そしてまどかの願いを、叶えたいな。



【C-6/自室/一日目・夜】



【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語】
[状態]健康、睡眠中
[令呪]残り三画
[装備]ソウルジェム
[道具]グリーフシード×5@魔法少女まどか☆マギカ、財布内に通学定期
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯が信用できるかどうか調べる
0.睡眠中。
1.明日の正午までに暁美ほむらへ回答する。
2.与えられた役柄を放棄し学校に行かないことに加え、あえて目立つ行動をとり天戯弥勒や他の参加者の接触を誘う
[備考]
※浅羽直之、アーチャー(穹撤仙)を確認、フェザーと名乗られました。
※暁美ほむらが昔(TV版)の存在である可能性を感じました。
※暁美ほむらが何かしらの理由で時間停止に制限が掛かっていることを知りました。
※まどか、ほむらへの連絡先を知りません。



【不動明(アモン)@デビルマン】
[状態]魔力消費(小)
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯が信用できるかどうか調べる
1.さやかに従い行動
2.何かあったらさやかを起こす
3.あえて目立つ行動をとり天戯弥勒や他の参加者の接触を誘う
4.マスターを守る
[備考]
※穢れの溜まったグリーフシードを『魂喰い』しました。今のところ影響はないですが今後何らかの影響があるかは不明です。
※キャスター(フェイスレス)に不快感を覚えています。
※世界改変の力を持った、この聖杯戦争の原因として魔法少女(まどか、ほむら、さやか)とサタンを想定しています。


[共通備考]
※マップ外に出られないことを確認しました。出るには強力な精神耐性か精神操作能力、もしくは対界宝具や結界系宝具が必要と考えています
※マップ外に禁人種(タヴー)を確認しました。不動明と近似した成り立ちであるため人間に何かがとりついた者であることに気付いています。NPCは皆禁人種(タヴー)の材料として配置されたと考えています
※間桐雁夜(名前は知らない)、バーサーカー(一方通行)を確認しました。
※暁美ほむらとの交渉『鹿目まどかを守るための同盟』の回答期限は2日目正午までです。
※キャスター(フェイスレス)を確認しました。
※学園の事件を知りました。
※聖杯戦争の会場を作ったのも、願望器自体も世界改変の力と予測しています。






◇  ◇  ◇

~ギア3~

どんなに離れても忘れることはない
君が私に光を教えてくれたから
溢れ出す涙は君へのありがとう

誰にも見えない夢のカタチを、捕まえて捕まえてく
私はついていくから

◇  ◇  ◇

以前とは逆のパターンだ。
ほむらちゃんとは、実際に会うより先に夢の中で会ったような…不思議な感じだった。
今は実際に会ったライダー…ルフィさんの夢を見てる。




「おれはいつかこの一味にも負けない仲間を集めて!世界一の財宝見つけて!海賊王になってやる!」

「待ってろよ、エース!すぐに追いつくぞ。海賊王におれはなる!」

「レイリー、おれはやるぞ!海賊王に!!!おれはなる!!!」




ほんとにいつでも、いつまでも真っ直ぐだったんだ。
なんにもできない私なんかと違って自信に満ちて…って言ったら怒られちゃうかな。
それだけに衝突も多かったみたいだけど




「いい機会だ。武道と剣術、どっちが上か…!」

「いたくもねえあいつの居場所なんざ、おれが全部ぶっ壊してやる!」

「モンキー・D・ルフィ……!!おれと決闘しろォ!!!」

「まだお前の口から聞いてねェ。「生きたい」と言えェ!!」

「―――共に闘った仲と油断したわい…そういやお前さん…あの男の弟じゃった。止まる気がないんなら…仕方ないのう」

「あのふざけた家―――」
            「人は死ぬぞ」
 「来るな!ルフィ!」

                    「おれの最期のケンカだ!お前が買え!」


サボテンを象った岩の下で、三本の刀を振るう剣士さんと本気で喧嘩をしていた。
オレンジ色の髪をした綺麗な女性が船から降りたのを、魚人たちから奪い返しにいった。
鼻の長い男の人と、船を巡って争った。
黒い髪のやっぱり綺麗な女性が仲間から離れても、それを看過することはしなかった。
他にも、たくさん。

仲間や友達と争っても、その真意を知って仲直りをしていた。

……ほむらちゃん。
彼女はなんで私たちに銃を向けたんだろう。
考えてもその答えは分からない。
だったら、聞いてみよう。
ルフィさんが仲間に向き合ったように、私も。
真っ直ぐに向きあってみよう。

…………



「愛してくれて……ありがとう」




「何が…海賊王だ…!おれは!!!弱い!!!」




そんなルフィさんも、お兄さんを亡くした時は辛そうだった。

赤い鼻のピエロみたいな人、3って髪形に眼鏡の人、顔の大きくて濃い…その、オカマの人。
顔に傷のある鍵爪の人に、大きな体をした…お兄さんの友達の魚人。
そして白いひげのすごい海賊と協力して、それでも助けられなくて、本気で泣き崩れるルフィさん。

私も胸が痛くなったけど…彼はそれでも前を向いた。
いい友達がいっぱいいたから、かな。




「お前にまだ残っているもんは何じゃ!!」

「私から一つ提案がある。のるかそるかは勿論、君が決めろ」

「わらわ…毎日毎日そなたの為に女ヶ島よりお食事を届けに参ります」

「2年後に、シャボンディ諸島で!!!」




…マミさん。さやかちゃん。杏子ちゃん。
みんなとの別れは、辛いよ。
それでも彼女たちの、魔法少女の願いを無にはしたくない。
それが私の願い、夢。
ルフィさんは本当に夢のために命を懸けてきたんだ。
それがよくわかった。

…………私も。
私も、夢のために懸命になろう。
ルフィさんのどこまでも真っ直ぐな在り方を追いかけてみよう。
ほむらちゃんとも、私の夢とも向きあって、聖杯に願いをかけよう。





「おれは、弟だ!!」




……ああ、でも。
もし私がいなくなったらみんなはどう思うんだろう。
仁美ちゃん。
さやかちゃんに続いて私もいなくなったら心配するかな。
先生も、パパも、ママも。
……タツヤは、どう思うかな。分かんないや。

お兄さんを亡くしたときの気持ちなんて、聞けるわけないよね。
……家族を残して、命を懸けるのはどんな覚悟、なんだろう。

あの白いひげの、みんなのお父さんはどんな気持ちで残ったんだろう。




【C-7/病院/一日目・夜】



【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]睡眠中、疲労(小)、若干の不安
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:人を殺したくないし死にたくもない。けれど願いのために聖杯を目指す。
0.睡眠中。
1.キャスター(食蜂)への親近感、タダノへの攻撃、ほむらの襲撃などいろいろあって混乱。まずはほむらと話したい 。
2.起きたらタダノと会話をする。
3.聖杯戦争への恐怖はあるが、『覚悟』を決める。
4.魔女のような危険人物は倒すべき…?
[備考]
※バーサーカー(一方通行)の姿を確認しました。
※ポケットに学生証が入っています。 表に学校名とクラス、裏にこの場での住所が書かれています。
※どこに家があるかは後続の方に任せます。
※アーチャー(モリガン)とタダノは同盟相手ですが、理由なくNPCを喰らうことに少なくない抵抗感を覚えています。
※セイバー(流子)、ランサー(慶次)、キャスター(食蜂)を確認しました。
※『とある科学の心理掌握(メンタルアウト)』により食蜂に親近感を抱かされていました。
※暁美ほむらと自動人形を確認しました。
※夢を通じてルフィの記憶を一部見ました。それによりニューゲートの容姿を垣間見ました。


【モンキー・D・ルフィ@ONE PIECE】
[状態]睡眠中
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:まどかを守る。
1.寝る!!
2.タダノを攻撃した奴についてはアーチャー(モリガン)に任せる。
3.バーサーカー(一方通行)に次会ったらぶっ飛ばす。
4.バーサーカーに攻撃がどうやったら通るか考える。
5.タダノとの同盟や今後の動きについてはまどかの指示に従う。
6.肉食いたい。
[備考]
※バーサーカー(一方通行)と交戦しました。
 攻撃が跳ね返されているのは理解しましたがそれ以外のことはわかっていません。
※名乗るとまずいのを何となく把握しました。以降ルーシーと名乗るつもりですが、どこまで徹底できるかは定かではありません。


[共通備考]
※タダノ&アーチャー(モリガン)と同盟を組みました。
 自分たちの能力の一部、バーサーカー(一方通行)の容姿や能力などの情報を提供しましたが、具体的な内容については後続の方にお任せします。





◇  ◇  ◇

~四皇~

海に行きたいといつしか話した
君と二人で叶わぬ夢を見た

僕はなぜ探してるんだろう、何が欲しいんだろう
答えはきっとその先に

◇  ◇  ◇

暗いな。
何かあっても対応できるよう寝室の明かり、一つは点けておいたはずだが。
…妙だな。スタンドが出せない…!
新手のサーヴァントか?くそ、ライダー!どこだ!
ん、向こうが明るいな。
…罠なら上等、最悪令呪を使う。行くか。



「おかしいぜ、海賊が財宝に興味ねェなんてよ」
「お前一体何が欲しいんだァ?おい、ニューゲートォ!」



船の上?空間転移、あるいはライダーと同じ固有結界ってやつ…いや違うな。
アレは若いころのライダーだ、エドワード・ニューゲート。どことなく似ている。本人だから当たり前か。
そーいやDIOの部下の事で聞いたな。
精神が無防備になる夢の中ではスタンドは使えないと。
つまりおれは今ライダーの過去を夢に見ているというわけか。



「ガキの頃から…欲しかったものがある」
「おお!!あるのか。教えてみろ」
「…………家族」



そんないいもんじゃねえと思うが、歳くったこいつにいまさら言っても意味ねえな。
ま、おれもおやじに縛られてる以上何を言っても戯言でしかねえだろうがよ。




「まだ暴れたきゃ、この海でおれの名を背負って好きなだけ暴れてみろ。おれの息子になれ!」

「誰から生まれようとも…人間みんな海の子だ!」

「おれの船に乗せたからにゃあ、どんなバカでもおれの息子よ。仁義を欠いちゃあ人の世は渡っちゃあいけねェんだと教えてやるのがおれの責任だろうがよ」



自ら一団の船長になって、名を上げ、一味を増やしていく。
屈服させられただけのものもいた。自らの意思によらず、仕方なく身を置いただけのものもいた。
それでも



「あの人が――息子と呼んでくれるからだ。おれ達ァ世の中じゃ嫌われ者だからよ。ただの言葉でも嬉しいんだ」

「おれのダチの国を荒らしてんじゃねェよ!!!」

「わしは白ひげ海賊団でもありゃあせんが義理あって…お前さんの相手をする」



人身売買。略奪。
そんな真似をしている悪党どもに仁義を叩き込み、それが一つの家族としてまとまっている。
…羨ましくはあるかも、な。




「これを放っておいて殺されたサッチの魂はどこへ行くんだ!!」
「エース…いいんだ、今回だけは。妙な胸騒ぎがしてなァ」
「親の傷つけられて黙ってられるか。おれがケジメをつける!!!」



これは…
ライダーに聞いた固有結界…のきっかけ、か?
ってことはこれで、ライダーは……




「津波だァ~!!」
        「氷河時代!」
「止めた!?世界一の斬撃を!」
「いきなりキングは取れねェだろよい」
                  「火山弾だ!」
「オーズ!」                  「巨人族が…」
     「インペルダウンの脱獄囚だ!」
                   「人間兵器か…」



凄まじいな。サーヴァント級のがゴロゴロいやがる。
これじゃあ、たしかにいくらあいつでも、な……



「好きなだけなんとでも言えェ!!おれは死んでも助けるぞ!」



麦わら帽子。息子の、弟。
あれか、麦わらのルフィってのは。
……弟、か。
出来の悪い弟を持つと、兄貴ってのは苦労する。
フン、妙なこと思い出しちまった。




「バカな息子を―――それでも愛そう」

「おれとともに来る者は命を捨てて付いて来い!!!」

「お前らとおれはここで別れる!全員!!必ず生きて新世界へ帰還しろ!!!」




くそっ、おまけに碌でもないガキがいると親ってのはもっと苦労するんだな。
息子を助けに行って、別の子に刺されて、あげく誰も救えず、か。
…それでもあいつは悔いなく生きたんだろうか。




――感謝している。さらばだ、息子たち――




おやじのために命を懸ける息子。
弟に命を懸けられるほど慕われた兄。
息子に殺されかけて、なお父であり続けるおやじ。
弟を利用して、父親を殺そうとしてる身では眩しくて見てられねえな。


…ちっ、碌でもない目覚めになりそうだ。
あいつらはどうしてっかね。
天戯の奴は、予想通り犬飼のトコに訪ねてくるか?
隣の部屋で寝てる女に、男が訪ねてくるのを望むとは、色気があるんだかないんだかな。




【A-4/麒麟殿温泉近くの宿/一日目・夜】


【虹村刑兆@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]健康、睡眠中
[令呪]残り3画
[装備]いつもの学ラン(ワイヤーで少し切れている)
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:おやじを殺す手段を探す。第一候補は聖杯。治す手段なら……?
0.睡眠中。
1.天戯弥勒、またはその関係者との接触を予測。その場合聖杯について問い詰める。
2.接触が無かった場合、基本的に麒麟殿温泉近くに潜む……が通達次第で変更の可能性アリ。
3.バッド・カンパニーの進化の可能性を模索。能力の覚醒に多少の期待。
4.公衆電話の破壊は保留。


[備考]
※バッド・カンパニーがウォルターに見え、ランサーに効かなかったのを確認、疑問視しています。
→アーチャーとの交戦を経てサーヴァントにはほぼ効かないものと考えています。
→キャスター(操祈)がほむらと交戦してダメージを受けたのを確認し、対魔力が重要な要素であると確信。
※サーヴァント保有時に紅いテレホンカードを使用しても繋がらない事を確認しました。
※サキュバスなどのエネルギー吸収能力ならばおやじを殺せるかもしれないと考えています。
※学園の事件を知りました。
※麒麟殿温泉の下見は済ませました。なにかあったか詳細は後続の方にお任せします。
※夢を通じてニューゲートの記憶を一部見ました。それにより17歳の頃のルフィの容姿を把握しました。

【ライダー(エドワード・ニューゲート)@ONE PIECE】
[状態]ダメージ(小)、魔力消費(小)、『手出しを許さぬ海の皇のナワバリ(ウィーアーファミリー)』発動中
[装備]大薙刀
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:刑兆の行く末を見届ける
1.夜は犬飼伊介に接触があるか見張る。
2.接触が無かった場合、基本的に麒麟殿温泉近くに潜む……が通達次第で変更の可能性アリ。
[備考]
※NPCの存在、生活基盤の存在及びテレカのルールは聖杯、もしくは天戯弥勒の目的に必要なものと考えています。
※キャスター(操祈)と垣根が揃っていたのと同様、ルフィと自身が揃っているのにも意味があるかもしれないと考えています。
※宿およびその周辺をナワバリとしました。


[共通備考]
※B-2近辺にこの世界における自宅があります。


※以下の情報・考察をキャスター(操祈)と共有しています。
•アゲハ&セイバー(流子)、ルキア&ランサー(慶次)、善吉、カレン&セイバー(リンク)、タダノ&アーチャー(モリガン)、まどか&ライダー(ルフィ)、ほむら、ウォルター&ランサー(レミリア)の容姿と把握する限りの能力(ルフィについては伏せた点有)。

 サーヴァントならパラメータも把握。
•アゲハ、ルキア、善吉、カレンのこの地での住所、連絡先。

•アゲハはタダノを一撃で倒す程度の能力者である(暴王の月の存在)。
•ルキアは稲妻のような物を放つ能力者である(白雷の存在)。
•善吉の技能と『欲視力』。
•カレンは能力者ではないが、それなりに戦える人物である。
•まどかは強力な魔法少女となり得る才能がある。
•ほむらも魔法少女であり、操祈にダメージを与えることができる。
•タダノはサキュバスのようなものに耐性があるかもしれない。ただし耐久はアゲハに倒されるくらいで、人並みか。
•ウォルターは能力者ではないが、腕の立つ戦闘者。吸血鬼と何らかの因縁がありそう。

•ランサー、真名は前田慶次。巨大な刀が変形(真名解放?)して朱い槍になると予測。

 逸話、もしくは技能系の宝具持ちと予測。
•セイバー(流子)は『鋏』と『糸』がキーワードになる英霊。文明への反抗者と予測。

 二刀流の可能性を警戒。
•セイバー(リンク)は剣技や騎乗スキルに加えて結界、炎などの多芸さから『勇者』がキーワードになると予測。
•アーチャー(モリガン)は『サキュバス』と『分身』あるいは『もう一人の自分』がキーワード。

 リリム、あるいはリリト?それなら海、出血、原罪、天罰などが弱点で、子供は注意が必要。
 何かを撃ち出す宝具を持っているはず。
•ランサー(レミリア)は『吸血鬼』がキーワード。

 ただしその吸血鬼としての在り方はあまりにベタすぎる。無辜の怪物や幻想上のものの様な迷信に近い存在と予測。
 宝具であろう槍を警戒。日光は弱点になると予測。
•ライダー、真名はモンキー・D・ルフィ。ニューゲートの知り合いで能力者。

 キーワードを上げるなら『麦わら帽子』、『ゴムのような体』、『覇気』あたりか。

•刑兆はスタンド使い(バッド・カンパニーと言い、ビジョンも見せた)であり、多くの人物にスタンドを目覚めさせた経験がある。そのリスクなどについてそこそこ詳しい。
•ライダー(ニューゲート)とルフィは知り合い。能力者。
•キャスター(操祈)はアサシン、垣根帝督と同郷の超能力者で、垣根の方が上位。

 宝具(能力)は心を操ることで、対魔力で抵抗可能。

•能力を覚醒させる何か(PSI粒子)が学園、温泉近くにあり、それにより犬飼が学園都市の超能力に近いものを身に付けつつある。
•麒麟殿温泉は能力獲得時に頻発する体調不良を和らげる効能がある。
•魔力供給、対魔力、獲得のリスクに見る超能力、犬飼の能力(PSI)、スタンドの近似性。
•天上、天国に見る魔術、超能力、スタンドの近似性。
•アゲハ、ルキア他多数のスタンドでも超能力でもなさそうな能力者の存在。
•魔法少女という人型の願望器の存在。その才能を持つ鹿目まどかに、魔法少女である暁美ほむら。
•スタンドを目覚めさせてきた刑兆、学園都市の超能力者で『絶対能力進化』のことを知る垣根と操祈、『フラスコ計画』に関与した善吉など能力覚醒に関する参加者が多い。
•幻想御手(レベルアッパー)、虚数学区などの複数の能力者を束ねてなる超常の存在。
•不明金属(シャドウメタル)という、複数の能力者と天上が関わるであろう存在と、謎の磁性体である赤いテレホンカード。

→以上よりこの聖杯戦争はマスターを能力者として進化・覚醒させ絶対能力者(レベル6)『天之杯(ヘブンズフィール)』とし、サーヴァントも含めぶつけ合わせることで不明金属(シャドウメタル)を獲得。
 それによって『元いた世界へ行くテレホンカード』を『平行世界へ行く霊装』、『天上、あるいは根源へ行く霊装』、『英霊以上の超常の存在を連れて来る霊装』などに完成させようとしている、という予測。







◇  ◇  ◇

~LEVEL5-mental out-~

君と過ごした証は確かにここにある
溢れ出す気持ちを教えてくれたからこの世界がなくなっても、私はそこにいる

いつかいつか理想通りの明日になれば
私にだって笑ってほしい誰かがいるの

◇  ◇  ◇




あ~、だるい♡
やっぱ熱っぽいと寝つきが悪いわねえ。
っていうか夢うつつとか白昼夢ってやつ?
もしかして熱にうなされて幻覚とか見ちゃってる?
さっきから黒いツンツン頭の男がやたら見えるんだけど♡



「交差点の食パン激突男」
「食パンは咥えてねえよ。そういや俺のケータイ、警備員に届けてくれたのお前だったのか。おかげで助かったよ」



そっちの小っちゃいの、どこかで見たような…?



「こんな陳腐な胸はお姉さまサポートの対照外だ。顔を洗って出直して来い」
「なぁんですってぇッッッ!!!?」



あれ?もしかしてキャスター?
じゃあこれはキャスターの過去って事?



「やばくなったらそいつを使えよ。ひょっとしたら、助けてやれるチャンスも増えるかもしれない」



「今にも泣きだしそうな女の子を守る側に立てりゃあ、こっちはそれで本望なんだよ」
「なら覚悟はいいな?ピエロ野郎」
「おうよ。テメェらこそ、死ぬ気でかかってきやがれ」



ふぅん、面白い事いうじゃない♡
伊介の好きじゃないタイプかなー♡
キャスターと同年代?若すぎるし。
んー、でもキャスターもしかしてこういうのにコロッと――



「はぁい、そこまでだゾ☆」

え?
なんで夢の中のあいつがこっちにリモコン向けてんの?

「言ったでしょぉ、乙女の記憶を覗き見るなんて野暮なんだゾ。
 どこから情報力が漏れるか分からないしぃ……というわけで、記憶を消去☆」

ちょ、待ちなさ――




「うん、これで見た夢の内容は憶えてない。
 それこそあの人の右手で触りでもしない限り、ね」



「体調まだ悪いんだから休んでてね☆
 にしても、注意力は払ってたんだけどぉ。まさか覗かれるとは思わなかったわぁ。
 もしかして能力はそっち系に才能があるのかしらぁ?」



「なんで夢の中で自由にできるのかって?
 明晰夢って知ってるかしらぁ?脳の一部が覚醒した状態で見る夢、夢と自覚して見る夢。
 ある意味で脳が起きてて体が起きてない金縛りの逆、みたいな?
 脳のプロであるレベル5が、記憶の流入なんて心の事象を心理のプロが気付かないわけないでしょぉ?
 ……もうぐっすり寝てるからこんな話しても有意義力皆無だけど」



「…まあ、実際この過去に土足で踏み入ってほしくないとか、ちょっと青春っぽくて気恥ずかしいっていうのはあるんだけどぉ。
 どこから真名の情報が漏れるかわからないのよ。
 あなたに魔術的な抵抗力なんてないんだから、魔術師に頭の中覗かれて私のヒントをゲット☆なんてなったら困るの」

まあ、能力抜きで頭覗かれるっていうのはあの年増女思い出して嫌な感じっていうのもあるんだけど。
これだけ伏せてるんだから、簡単に私の真名には至れない。
…もしわかるとしたら、それこそ垣根帝督のような顔見知り。
サーヴァントにまで至りそうなレベルだと

「御坂さん、かしらぁ。イラッとくるけど。
 あるいはそうね、あの人との再会なら基本的には大歓迎。
 …ああ、あと第一位とかなら文句なく一級の英霊でしょうね。絶対会いたくないけど☆」



【A-4/麒麟殿温泉近くの宿/一日目・夜】


【犬飼伊介@悪魔のリドル】
[状態]疲労(中)魔力消費(微小) 微熱、PSIに覚醒、睡眠中
[令呪]残り三画
[装備]ナイフ
[道具]バッグ(学習用具はほぼなし、日用品や化粧品など)、ベレッタM92F(残弾12発)、コンビニで買った着替え
[思考・状況]
基本行動方針:さっさと聖杯戦争に勝利し、パパとママと幸せに暮らす
0.食蜂操祈に心を許さない。
1.ホテルで引き続きとって休養。
2.学園と家にはあまり近付かない。


[備考]
※『とある科学の心理掌握(メンタルアウト)』によってキャスターに令呪を使った命令が出来ません。
※一度キャスターに裏切られた(垣根帝督を前にしての逃亡)ことによりサーヴァント替えを視野に入れました。
※PSI粒子の影響と食蜂の処置により魔力量が増大。今後能力に覚醒するかは後続の方にお任せします。
→症状は現在完治とはいかないまでも小康状態にあります。
※操祈の過去を夢に見ましたが、その記憶は消去されました。



[共通備考]
※車で登校してきましたが、彼女らの性格的に拠点が遠くとは限りません。後続の方にお任せします。
※朽木ルキア&ランサー(前田慶次)を確認しました。
※人吉善吉、アサシン(垣根帝督)を確認しました。
※紅月カレン、セイバー(リンク)を確認しました。
※夜科アゲハ、セイバー(纒流子)の存在を知りました。
※洗脳した生徒により生徒名簿を確保、欠席者などについて調べさせていました。紅月カレン、人吉善吉、夜科アゲハの名簿確認済み。
※ライダー(ルフィ)を確認しました。
※ランサー(慶次)への絶対命令権を所有しています(宝具による)


【キャスター(食蜂操祈)@とある科学の超電磁砲】
[状態]ダメージ(大)、魔力消費(大)
[装備]
[道具]ハンドバック(リモコンが一つ)、アッシュフォード学園の制服
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残る。聖杯に託す願いはヒミツ☆
1.犬飼伊介を休ませる。
2.犬飼の体調が安定したら能力を試してみたい。
3.明日は図書館でサーヴァントや聖杯、世界改変について調べてみたい。
4.犬飼伊介には一応警戒する
[備考]
※高等部一年B組の生徒の多くを支配下に置きました。一部他の教室の生徒も支配下に置いてあります。
※ルキアに対して肉体操作が効かなかったことを確認、疑問視及び警戒しています。
※垣根帝督が現界していたことに恐怖を抱きました。彼を消したことにより満足感を得ています。
※人吉善吉に命令を行いました。後始末として『食蜂操祈』および『垣根帝督』のことを認識できなくしました。現在は操っておりません。
※ランサー(慶次)とセイバー(流子)の戦闘を目撃した生徒を洗脳し、その記憶を見ました。
 それにより、慶次の真名とアゲハの能力の一部を把握しました。流子の名は聞いていませんでした。
※まどかの記憶を見ました。少なくともインキュベーターのこと、ほむらの容姿、タダノとの同盟、ルフィの真名と能力を把握しています。他にどのようなことを知ったかは後続の方にお任せします。
※超能力を目覚めさせる因子の存在(PSI粒子)に気づきました。アッシュフォード学園、麒麟殿温泉の近くにあるとほぼ確信しています。
※ほむら、またはそのサーヴァントは情報収集の能力があると推察。重要事項は胸の内に秘めるつもりです。
※赤いテレホンカードの完成形はオティヌスの用いた『主神の槍(グングニル)』に近いものと考えています。
※伊介の能力を心理系(PSIでいうならトランス系)のものと予測しています。


※以下の情報を刑兆、ライダー(ニューゲート)と共有しています。
•アゲハ&セイバー(流子)、ルキア&ランサー(慶次)、善吉、カレン&セイバー(リンク)、タダノ&アーチャー(モリガン)、まどか&ライダー(ルフィ)、ほむら、ウォルター&ランサー(レミリア)の容姿と把握する限りの能力(ルフィについては伏せた点有)。

 サーヴァントならパラメータも把握。
•アゲハ、ルキア、善吉、カレンのこの地での住所、連絡先。

•アゲハはタダノを一撃で倒す程度の能力者である(暴王の月の存在)。
•ルキアは稲妻のような物を放つ能力者である(白雷の存在)。
•善吉の技能と『欲視力』。
•カレンは能力者ではないが、それなりに戦える人物である。
•まどかは強力な魔法少女となり得る才能がある。
•ほむらも魔法少女であり、操祈にダメージを与えることができる。
•タダノはサキュバスのようなものに耐性があるかもしれない。ただし耐久はアゲハに倒されるくらいで、人並みか。
•ウォルターは能力者ではないが、腕の立つ戦闘者。吸血鬼と何らかの因縁がありそう。

•ランサー、真名は前田慶次。巨大な刀が変形(真名解放?)して朱い槍になると予測。

 逸話、もしくは技能系の宝具持ちと予測。
•セイバー(流子)は『鋏』と『糸』がキーワードになる英霊。文明への反抗者と予測。

 二刀流の可能性を警戒。
•セイバー(リンク)は剣技や騎乗スキルに加えて結界、炎などの多芸さから『勇者』がキーワードになると予測。
•アーチャー(モリガン)は『サキュバス』と『分身』あるいは『もう一人の自分』がキーワード。

 リリム、あるいはリリト?それなら海、出血、原罪、天罰などが弱点で、子供は注意が必要。
 何かを撃ち出す宝具を持っているはず。
•ランサー(レミリア)は『吸血鬼』がキーワード。

 ただしその吸血鬼としての在り方はあまりにベタすぎる。無辜の怪物や幻想上のものの様な迷信に近い存在と予測。
 宝具であろう槍を警戒。日光は弱点になると予測。
•ライダー、真名はモンキー・D・ルフィ。ニューゲートの知り合いで能力者。

 キーワードを上げるなら『麦わら帽子』、『ゴムのような体』、『覇気』あたりか。

•刑兆はスタンド使い(バッド・カンパニーと言い、ビジョンも見せた)であり、多くの人物にスタンドを目覚めさせた経験がある。そのリスクなどについてそこそこ詳しい。
•ライダー(ニューゲート)とルフィは知り合い。能力者。
•キャスター(操祈)はアサシン、垣根帝督と同郷の超能力者で、垣根の方が上位。

 宝具(能力)は心を操ることで、対魔力で抵抗可能。

•能力を覚醒させる何か(PSI粒子)が学園、温泉近くにあり、それにより犬飼が学園都市の超能力に近いものを身に付けつつある。
•麒麟殿温泉は能力獲得時に頻発する体調不良を和らげる効能がある。
•魔力供給、対魔力、獲得のリスクに見る超能力、犬飼の能力(PSI)、スタンドの近似性。
•天上、天国に見る魔術、超能力、スタンドの近似性。
•アゲハ、ルキア他多数のスタンドでも超能力でもなさそうな能力者の存在。
•魔法少女という人型の願望器の存在。その才能を持つ鹿目まどかに、魔法少女である暁美ほむら。
•スタンドを目覚めさせてきた刑兆、学園都市の超能力者で『絶対能力進化』のことを知る垣根と操祈、『フラスコ計画』に関与した善吉など能力覚醒に関する参加者が多い。
•幻想御手(レベルアッパー)、虚数学区などの複数の能力者を束ねてなる超常の存在。
•不明金属(シャドウメタル)という、複数の能力者と天上が関わるであろう存在と、謎の磁性体である赤いテレホンカード。

→以上よりこの聖杯戦争はマスターを能力者として進化・覚醒させ絶対能力者(レベル6)『天之杯(ヘブンズフィール)』とし、サーヴァントも含めぶつけ合わせることで不明金属(シャドウメタル)を獲得。
 それによって『元いた世界へ行くテレホンカード』を『平行世界へ行く霊装』、『天上、あるいは根源へ行く霊装』、『英霊以上の超常の存在を連れて来る霊装』などに完成させようとしている、という予測。






◇  ◇  ◇

~LEVEL6-Accelerator-~

降りしきる雪の中さまよい、傷つく君はもう独りじゃない

闇に包まれ、黒い温もり
体を任せて
流されていけ、流されるままに
もう何も見えない

◇  ◇  ◇

間桐雁夜は漆黒の夢の中にいた。
何も見えない。何も聞こえない。
ただ肌に触れる圧倒的な闇の圧倒的な密度を、重さとして感じる。
ここは何処だ――そう問いかけたところで思い出す。
以前にも、同じようなことがあったと。

バーサーカーのサーヴァント、サー・ランスロット。
かの男を従えていた時にもこんなことがあった。
あのサーヴァントの憎悪を駆らせる命を、血肉を削られた。
その憎悪の根源たる、黄金の剣を垣間見た。

今回もまた闇が像を結び始めた。

今契約を結んでいるバーサーカー。
その白い肌と赤い目の男が姿を見せる。




コンテナの並んだ倉庫街で、栗色の髪の少女に銃を向けられている。
それを嗜虐的に眺めるバーサーカー。
少女に追いすがり、殺そうとすると……一人の男が現れた。
黒い髪を逆立たせた少年。なぜか、龍を思わせる。
バーサーカーは圧倒的な力で、少年に勝つかと思ったが……少年の打ち放った右の拳に倒れた。




どこまでも続くかと思うほどの雪原で、また栗色の髪の少女と対峙している。
それは前にも白昼夢に見た少女だった。
その少女には、まったく手を出せないでいた。
電撃を放たれ、釘を打ち込まれ、蹴り飛ばされてもバーサーカーは抵抗しなかった。
だが、ついに一線を越えたかバーサーカーが荒れ狂う。
一瞬にして少女は宙を舞い……あとはあの時見た夢の再現だ。
それに怒り、狂い、嘆き、悲しみ、壊れたように高笑いして

黒い翼を噴出して、通りがかっただけの、かつて打倒された少年にまた向かっていった。
青のバーサーカー相手に見せた闘争に匹敵する激戦の果てに


バーサーカーは再び敗れた。


再び闇に覆われた。
しかしすぐにまた、バーサーカーが暗闇に浮かび上がる。
その背後には黒髪を逆立たせた英雄の姿があった。
その背後には栗色の髪の少女の姿があった。

英雄に背中を預けているのだろうか。英雄の背を追っているのだろうか。
少女を背に庇っているのだろうか。少女を背負って進むつもりなのだろうか。
あるいは……彼らのいる世界に背を向けているのだろうか。

やがてバーサーカーは雁夜にも背を向け、歩き始めた。
ついて来い、ということなのか。俺のようにはなるな、ということなのか。
狂戦士は語らず、ただ己の歩んだ道の一部を示しただけ。
ぽつりと、誰かの声が響く。



――何やってンだ、俺――








【D-4・間桐邸/一日目・夜】



【間桐雁夜@Fate/zero】
[状態]肉体的消耗(中)、精神的消耗(小)、魔力消費(小)、PSIに覚醒、睡眠中
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を取り、間桐臓硯から間桐桜を救う。
1.間桐桜(NPCと想われる)を守り、救う。
2.蟲の使役に注意する。
[備考]
※ライダー(ルフィ)、鹿目まどかの姿を確認しました。
※バーサーカー(一方通行)の能力を確認しました。
※セイバー(纒流子)の存在を目視しました。パラメータやクラスは把握していません。
※バーサーカー(不動明)、美樹さやかを確認しました。
※PSI粒子の影響と一方通行の処置により魔力量が増大しました。
※PSI粒子の影響により身体能力が一般レベルまで回復しています。
※生活に不便はありませんが、魔術と科学の共存により魔術を行使すると魔術回路に多大な被害が発生します。
※学園の事件を知りました。



【バーサーカー(一方通行)@とある魔術の禁書目録】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]なし
[思考・状況]
基本行動方針:■■■■───
1.───(狂化により自我の消失)
2.マスターを休息させる
[備考]
※バーサーカーとして現界したため、聖杯に託す願いは不明です。
※アポリオンを認識し、破壊しました。少なくとも現在一方通行の周囲にはいませんが、美樹さやかの周囲などに残っている可能性はあります。






◇  ◇  ◇

~狼は七匹目の子羊~

あの日交わした約束の空は色褪せない

◇  ◇  ◇

仲間はみんな白い毛皮で、僕だけが黒かった。
そんな僕を皆気味悪がって僕を避けた。
ある時光の届かない闇の奥に、一匹の漆黒の狼を僕だけが見つけた。



「やあ、そこにいたのか。今からそちらに行くよ。
 鳴き声をあげて俺を喚んでくれないか。お前の声を頼りに闇の中を走っていくから。
 大丈夫、食べるのは白いのだけだ……白いのだけ……お前は喰わん」



何故だろう。
絶対的な死の恐怖を前に夢の中の僕は――
躊躇なく、鳴き声をあげ
彼を喚び
いつの間にか僕も狼に変わっていたんだ







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053:運命「ミゼラブルフェイト」 投下順 055:僅かな休息
055:僅かな休息 時系列順 056:CALL.2:満月

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047:Cat Fight!!! 朽木ルキア&ランサー(前田慶次 061:Dはまた必ず嵐を呼ぶ/嵐の中嬉しそうに帆を張った愚かなドリーマー
048:神話前話 鹿目まどか&ライダー(モンキー・D・ルフィ 057-a未知との再会
046-a:新約 魔科学共存理論 虹村形兆&ライダー(エドワード・ニューゲート 062:英雄たちの交響曲
046-b世界を変える力が、その手にあると囁く 犬飼伊介&キャスター(食蜂操祈
美樹さやか&バーサーカー(不動明 58:真夜中の狂想曲
043:裏切りの夕焼け 間桐雁夜&バーサ―カー(一方通行

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