2014年2月19日、千葉県市川市八幡の社会福祉事務所で生活保護者の個人情報を紛失するという言語道断の出来事が起こった。19日午前9時15分ごろ、焼却処分するため生活保護者の個人情報が記載されている書類を段ボール6箱に入れてトラックでクリーンセンター千葉市市田尻に運搬中、1箱、約380枚入りが破損し、一部の書類が風で飛び散ったというのだ。書類には生活保護者の氏名、生年月日、住所など重要な個人情報が記載されていたということで、この個人情報が万が一、闇金業者や悪質な金融業者や名簿業者の手に渡ってしまった場合には、その被害は計り知れない。

 今回の不始末は市の職員が市役所近くの路上で書類1枚を発見し、発覚をしたということだが、すでに段ボール箱は処分されており、何枚紛失したかは不明だとしている。少なくとも380枚がダンボール箱にはいっていたことは間違いないわけで、いまさら何枚紛失をしたか分からないなどと戯けたことを言っている場合ではない。そうでなくても昨今は生活保護者が世間からバッシングを受けていることもあり、同じ地域に住む人が拾って、記載されている生活保護者の人たちをバッシングしないとも限らない。

 それだけではなく、そこに記載されている生活保護者の方を知っている人がいた場合には、「あの人は生活保護を受けているのか」といった偏見で見てしまうこともでてくる。市の社会福祉事務所はいったいこの失態の責任をどう取るつもりなのだろうか。そして千葉県知事の森田健作氏もこの事態をどう受け止めているのかも問われる。厚労省もこの事態に対して厳しい処分を検討することが必要不可欠だ。


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最終更新:2015年01月01日 21:53