岩タイプの歴史



岩タイプの性能

攻撃面 防御面
弱点 ほのお・こおり・ひこう・むし 弱点 みず・くさ・かくとう・じめん・はがね
半減 かくとう・じめん・はがね 半減 ノーマル・ほのお・どく・ひこう
無効 なし 無効 なし
その他 天候「すなあらし」のダメージを受けない。
天候が「すなあらし」の間特防が1.5倍になる。
技の特徴 わざ「ステルスロック」のダメージは岩タイプ相性の影響を受ける。

攻撃面

抜群が4つ、半減が3つ。
現在は技マシンに威力の高いストーンエッジや複数範囲攻撃のいわなだれが存在し、
格闘や地面にとっては相性補完に優れるためサブウェポンとしてかなり人気。
ダブルバトルではいわなだれがその性能から使用率が高い。

ただし、岩物理攻撃技は威力70以上だと命中安定(100)の技がなく、
また岩特殊攻撃技は第5世代まで最高火力が70(パワージェム・めざめるパワー)と低いものしかなかった。
これらは岩タイプのみの特徴であり、やや癖のある性能の攻撃技が多い。
第6世代ではパワージェムの威力が80に上昇しようやく威力面で悪の波動やシャドーボールなどと並んだが、
技マシンがないこと、そもそも岩が物理寄りなステータスがほとんどな影響もあってか、使用者は相変わらず少ない。
第4世代以降もほぼ物理攻撃技としてしか使われないタイプである。
第7世代になってようやくパワージェムを覚える特攻の高い岩ポケモンであるウツロイド・メテノが登場し、
ルナトーン・ディアンシーが新たに習得したが相変わらず特殊の岩ポケは希少。
また、ウツロイド・メテノ・ルナトーン・ディアンシー以外の特攻の高い岩ポケモン(オムスター等)は未だにげんしのちからかめざパ以外の特殊岩技を覚えない。

防御面

弱点が5つ、半減4つと、草と並んで弱点最多のタイプ。更に弱点タイプのメジャーさは草を超える。
特殊方面でやや優秀な耐性を持つ草と比べ、岩の耐性は扱い辛い側面(受けてもサブで弱点を突かれやすい事等)が多く微妙視され、氷には及ばないが不遇。
第4世代までは強力であった爆発耐性がある点は優秀だったが、第5世代からは爆発の威力低下で利点が薄れた。
一方、第4~5世代で飛行技が強化され始め、それに強い点は評価できる点。また、もちろん使用率の高い炎に強い点もメリット。
飛行はポケモンによっては岩に弱点を突ける技をはがねのつばさ程度しか持たないポケモンも多くおり、それらに対しては安定性が高い。

このように耐性は総合的に不遇な側面が強いものの、第4世代よりすなあらし中はとくぼうが1.5倍になるという小さからぬ利点が追加され、
すなおこしを持ち実質オート特防1.5倍となるバンギラスはいわずもがな、ユレイドル等が砂下で特殊受けとして活躍できる機会もあった。
ただし、後者のような砂前提の耐久岩は第6世代で天候パが激減したことによりほぼ絶滅してしまっている。

ちなみに耐性面だけ見ると、炎耐性を持つことだけを除き全て鋼の劣化となっている。
マグカルゴのページを見て貰うとわかるが、特性もらいび含めると耐性がヒードランの完全劣化となっている…)

これらの不安定さから「強い相手にはとことん強いが、弱い相手にはとことん弱い」といった相性のハッキリしたポケモンが多め。

世代毎の変遷(簡易版)

第1世代
  • 「いわなだれ」の技マシンが存在し、地面ポケ等のサブウェポンとしてそれなりに使われていた。
  • 岩タイプのポケモンは一部を除きほとんどが素早さが遅く、化石組は誰も岩技を覚えず、対戦ではあまり日の目をみなかった。
第2世代
  • 「いわなだれ」にひるみ効果が追加されたものの、技マシンから消失。
  • 新登場のはがねタイプに相性が悪く、半減され、弱点を突かれるように。
  • 天候「砂嵐」及び天候技「すなあらし」追加。スリップダメージが1/8でありそれなりに対戦でも使われた。
  • 1割で全能力が上がる攻撃技の元祖「げんしのちから」登場。
  • 珍しく化石ポケモンが登場しなかった。
第3世代
  • 「すなあらし」のスリップダメージが1/16に下方修正。
  • バンギラスが特性「すなおこし」を獲得。
第4世代
  • 砂嵐状態の時、岩タイプの特防が1.5倍に上昇するようになった。バンギラスが特殊耐久の鬼と化したのはこの頃から。
  • 「いわなだれ」が技マシンに復活。ダブルバトルでも威力が改善され、メジャーな2体同時攻撃技として躍進した。
  • 物理技「ストーンエッジ」が登場、技マシンにも追加。
  • 「げんしのちから」が特殊化。しかしメインとしては相変わらず威力が心許ない。
  • 特殊技「パワージェム」が登場するが、威力は当時70、習得者も少ない。
第5世代
  • 特性「すなかき」登場。岩タイプの獲得者はいないものの、砂パが猛威を振るい間接的に岩タイプの立場も向上。
第6世代
  • 天候特性弱体化。「すなおこし」の効果が永続ではなく5ターンに。天候パが全体的に激減し、岩タイプの居座り耐久型はほぼ姿を消した。
  • 「すなあらし」のスリップダメージが1/8に戻った。
  • 「がんせきふうじ」の威力が60に上昇。
  • 「パワージェム」の威力が80に上昇。同時にめざパの威力が60に下がり火力差が出たものの、習得者が相変わらず少ない。
第7世代
  • ギガイアスが特性すなおこしを獲得。バンギラスに続くオート特殊防1.5倍持ちに。
  • ウツロイド・メテノの追加により初のパワージェムを使える特殊型岩ポケモンが登場。
  • ルナトーンもこの世代でようやくパワージェムを覚え、ソルロックと共にHP種族値が20上昇、対のソルロックはフレアドライブを新規習得している。

岩タイプの平均種族値

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計
平均 75 97 120 67 86 54 497
最大 115 165 230 115 230 130 600
最小 20 10 60 10 50 5 380

岩石のイメージ通りにぼうぎょが非常に高く、とくこうとすばやさが非常に低い傾向にある。素で速いのはプテラ、アーケオス、テラキオンぐらい。
なみのりあたりですぐ落とされるイメージがあるが、案外とくぼうは普通。

タイプ相性、技性能の面からも、不安定・極端な能力ながら「はまれば強い」を意識してデザインされていることが予想される。

種族値ランキング

合計値

順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 メガバンギラス 700 11 ボスゴドラ 530
2 メガディアンシー 12 ダイノーズ 525
3 メガプテラ 615 13 ガチゴラス 521
4 バンギラス 600 アマルルガ
ディアンシー 15 プテラ 515
6 レジロック 580 ギガイアス
テラキオン 17 ツボツボ 505
8 ウツロイド 570 18 ガメノデス 500
9 アーケオス 567 メレシー
10 ドサイドン 535 メテノ(コア)

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 アマルルガ 123 1 メガディアンシー 160
2 ドサイドン 115 2 ウツロイド 127
3 ウツロイド 109 3 オムスター 115
4 サイドン 105 4 アーケオス 112
5 バンギラス 5 ディアンシー 100
メガバンギラス メテノ(コア)
ジーランス 7 アマルルガ 99
8 ラムパルド 97 8 バンギラス 95
9 テラキオン 91 メガバンギラス
10 ルナトーン 90 ルナトーン
ソルロック

攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ラムパルド 165 1 ツボツボ 230
2 メガバンギラス 164 2 ダイノーズ 150
3 メガディアンシー 160 メレシー
4 ドサイドン 140 ディアンシー
アーケオス 5 トリデプス 138
6 メガプテラ 135 6 ウツロイド 131
ギガイアス 135 7 メガバンギラス 120
8 バンギラス 134 8 メガディアンシー 110
9 サイドン 130 9 ユレイドル 107
10 アーマルド 125 10 バンギラス 100
ズガイドス レジロック
メテノ
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ツボツボ 230 1 メガプテラ 150
2 レジロック 200 2 プテラ 130
3 ボスゴドラ 180 3 メテノ(コア) 120
4 トリデプス 168 4 ルガルガン昼 112
5 イワーク 160 5 アーケオス 110
6 メガバンギラス 150 メガディアンシー
メレシー 7 テラキオン 108
ディアンシー 8 ルガルガン夜 82
9 ダイノーズ 145 9 カブトプス 80
10 コドラ 140 10 メガバンギラス 71
ガチゴラス

種族値ランキング(ワースト)

最終形態のみが対象。

合計値

順位 ポケモン 種族値
1 サニーゴ 410
ウソッキー
3 マグカルゴ 430
4 メテノ 440
5 ルナトーン 460
ソルロック
7 イワパレス 475
8 ジーランス 485
9 ルガルガン昼 487
ルガルガン夜

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ツボツボ 20 1 ツボツボ 10
2 メレシー 50 2 ウソッキー 30
3 カブトプス 60 3 ジーランス 45
マグカルゴ 4 トリデプス 47
トリデプス 5 レジロック 50
ダイノーズ メレシー
メテノ
メテノ(コア)
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ツボツボ 10 1 ラムパルド 50
2 マグカルゴ 50 2 ドサイドン 55
メレシー 3 ガチゴラス 59
4 トリデプス 52 4 ボスゴドラ 60
5 ウツロイド 53 5 ゴローニャ 65
ゴローニャA
ウソッキー
ソルロック
ジーランス
アバゴーラ
ルガルガン昼
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ウツロイド 47 1 ツボツボ 5
2 ラムパルド 60 2 ギガイアス 25
メテノ(コア) 3 ウソッキー 30
4 プテラ 65 マグカルゴ
ルナトーン トリデプス
アーケオス
ルガルガン昼

岩タイプをもつ複合タイプとその主なポケモン

複合タイプ 主なポケモン 複合タイプ 主なポケモン
地面 ゴローニャ、ドサイドン(2) ユレイドル(1)
カブトプス、ガメノデス等(5) エスパー ルナトーン、ソルロック(2)
マグカルゴ(1) ツボツボ、アーマルド等(3)
飛行 プテラ、アーケオス(2+1) ボスゴドラ、トリデプス等(3)
バンギラス(1+1) 格闘 テラキオン(1)
アマルルガ(1) ドラゴン ガチゴラス(1)
フェアリー メレシー、ディアンシー(2+1)

単独の岩タイプはウソッキー・ラムパルド・レジロック・ギガイアスの4種。

もともと弱点が多いためか、複合でも弱点多数・4倍弱点持ちがザラなのは草と変わらない。
岩地・岩鋼・岩炎・岩氷に至っては4倍弱点が複数。
また、その4倍弱点についても草に比べメジャーな弱点が多い為か致命的になりがち。
攻撃属性としてはマイナーだった鋼も、ハッサムやメタグロスの存在やフェアリーの影響から気が抜けない。
岩単色より弱点が少なく2倍弱点のみなのは+草、+虫のみだがいずれも耐性が非常に少なく、そこが防御属性を生かす上でネックとなっている。
マグカルゴも含めアタッカー系の種族値配分ならばかなり優秀だったことを考えると惜しい物がある。
攻撃面では殆どのタイプが優秀だが、特殊寄りのポケモンは岩特殊技の威力が低いせいで攻撃面の恩恵を受けづらく、岩複合のメリットが薄いのが現状。

岩タイプの主な技

攻撃技10種類(内専用技1種類)+変化技3種類で全部で13種類。

技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
もろはのずつき 物理 150 80 5 単体 与えたダメージの半分を自分も受ける
ストーンエッジ × 物理 100 80 5 単体 急所ランク+1
いわなだれ × 物理 75 90 10 相手複数 30%で怯み
ロックブラスト × 物理 25 90 10 単体 2~5回攻撃
技名 直接攻撃 ↓は変化 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
ステルスロック × 変化 --- --- 20 相手の場 出てきたポケモンに「岩に対する相性×1/8」のダメージを与える
すなあらし × 変化 --- --- 10 全体の場 5ターンの間場を砂嵐状態にする
ロックカット × 変化 --- --- 20 自分 素早さ↑↑
ワイドガード × 変化 --- --- 10 味方の場 味方全員を全体攻撃から守る・連続で出すと失敗しやすい・優先度+3

反動は痛いが威力150の「もろはのずつき」のダメージは驚異。
特に攻撃種族値165のラムパルドが使うと全ポケモン中2位の物理決定力を誇る。
しかし「もろはのずつき」を覚えるポケモンは少ないので、岩ポケモンのメインウェポンは大抵の場合「ストーンエッジ」。
飛行や強敵の多い炎、虫などに強いため、岩タイプ以外にもサブウェポンとして「ストーンエッジ」は採用されやすい。
「ストーンエッジ」に取って代わられた感がある「いわなだれ」であるが、命中が若干高い・怯み効果・2体攻撃と棲み分けは出来ている。
また第5世代で登場した特性「ちからずく」所持者の大半が使用でき、特性により怯み効果は消えるが威力1.3倍(97.5)と安定した岩技となる。
第3世代までは「いわなだれ」が岩タイプ最高威力の攻撃技であった。
「ロックブラスト」は期待値は「いわなだれ」並で安定しないが、身代わりやきあいのタスキ、特性「がんじょう」対策として優秀。

「ステルスロック」と「ロックカット」は第4世代で追加された技。
素早さ種族値40のドサイドンですら130族抜きが狙える「ロックカット」、その性能は言わずもがなの「ステルスロック」と戦術への影響は非常に大きい。
その反面、特性「すなおこし」を持つバンギラス・カバルドンがいるせいで「すなあらし」はやや影が薄いが、
「すなあらし」の性能はとても優秀。
「ワイドガード」はダブル・トリプルで強力な全体攻撃を1匹で無効にできるので重要な技である。

↓以下は使用者が少なかったり、採用率が低かったりするマイナー技。
技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
がんせきほう × 物理 150 90 5 単体 次のターンは反動で動けない
うちおとす × 物理 50 100 15 単体 飛行タイプや特性ふゆうに地面技が当たるようになる
がんせきふうじ × 物理 60 95 15 単体 100%で素早さ↓
パワージェム × 特殊 80 100 20 単体 通常攻撃・使用者少数
げんしのちから × 特殊 60 100 5 単体 10%で自分の全能力↑・トゲキッス・メガヤンマぐらい

ドサイドンが使う「がんせきほう」は全ポケモン中物理決定力4位を誇るが反動が痛いために中々使われない。
第4世代ではドサイドン専用だったが、第5世代でイワパレスが新たに習得。
GBA時代、FR・LGが発売され「いわなだれ」が教え技となる前は、技マシンが存在する「がんせきふうじ」が一番手軽な岩技であった。
「うちおとす」は岩技と相性のよい地面技を存分に使えるようになる優秀な技だが、素の威力は低い。
特殊技は上記の2種類のみ。威力が控えめで、「パワージェム」は第5世代まではめざめるパワーの最大値と同じだった。
ちなみに特殊岩技で最高威力なのは砂嵐時の「ウェザーボール」(威力100)で、タイプ一致で使えるポケモンはいないが、
それでもロズレイドの砂嵐時ウェザーボールの方がオムスターのめざパ岩より強い。なんてこった。
「パワージェム」は、体に宝石っぽいパーツがあるポケモンは結構覚えるものの、大半が岩ポケモンではないし、
また岩ポケモンが覚えても特攻が低すぎて使いこなせない場合もしばしば。
第6世代で威力が80に上昇したが、岩特殊アタッカーであるオムスター、ルナトーン、アマルルガ、更には体が宝石にもかかわらずディアンシーまでもが覚えられず、岩特殊アタッカーは空席が続いていた。
しかし、第7世代になりウツロイドとメテノ(こちらは両刀だが)がパワージェム持ちの岩特殊アタッカーとしてついに登場、更にルナトーンとディアンシーが覚えたことでようやく席が埋まることとなった。
ちなみに「げんしのちから」はモジャンボ・メガヤンマ・マンムーへの、「ころがる」はベロベルトへの進化条件になっている。

登場ポケモン早見表

太字はメガシンカ可能
  • 第1世代
ゴローニャ、オムスター、カブトプス、プテラ(+イワーク、サイドン)
  • 第2世代
ウソッキー、ツボツボ、マグカルゴ、サニーゴ、バンギラス
  • 第3世代
ボスゴドラ(メガシンカ後は岩タイプが消滅)、ルナトーン、ソルロック、ユレイドル、アーマルド、ジーランス、レジロック(+ノズパス)
  • 第4世代
ラムパルド、トリデプス、ドサイドン、ダイノーズ
  • 第5世代
ギガイアス、イワパレス、アバゴーラ、アーケオス、テラキオン
  • 第6世代
ガメノデス、ガチゴラス、アマルルガ、メレシー、ディアンシー

第1世代

意外にも、このころは純粋な岩タイプは登場していなかった。
ゴローニャ、イワーク、サイドンのように地面との抱き合わせが多く、特殊も低いので、水や草で4倍弱点を突かれて一撃で倒されることが多かった。
このころ登場した化石ポケモンは、オムスターは特殊、カブトプスは攻撃、プテラは素早さと役割が分かれていた。

岩タイプの攻撃技は岩落とし・岩雪崩のみ。当時の化石ポケモンは誰も岩技を覚えられなかった。
肝心の岩雪崩は、主に地面タイプ(単)、格闘タイプのサブウェポンとして使われていた。
なおこの当時のいわなだれは攻略本などではひるみ効果があるとなっているが、実際は“特に効果はない”。
攻略本の誤植で氷弱点だと思われがちだったが実は弱点ではないので、
当時水技を入れることが少なかったスターミーの吹雪を一発耐えるゴローニャは意外と活躍する要素が有った。

第2世代

岩単体のウソッキー、+水のサニーゴ、+炎のマグカルゴ、+虫で防御力がナンバー1のツボツボ、+悪で攻撃力の高いバンギラスが登場。
イワークは鋼タイプのハガネールに進化した。
この世代には化石ポケモンは登場しなかった。

新タイプの登場により、水・草・格闘・地面・鋼と弱点が草タイプ並みに多くなり、この頃も岩タイプは不遇だった。
一応暴走しているカビゴンに対してノーマル耐性は大きいのだが、地震持ちもそれなりにいたため、
殴り合って勝てるバンギラスとサイドン、オムスター以外はやや厳しかった。

技には、天候を変える砂嵐や、岩タイプの攻撃技で唯一命中率が100%であり、追加効果にすべての能力がアップすることがあるという原始の力があった。
もっとも、砂嵐は地面や鋼でも使えるのだが・・・。
原始の力もPPが悲惨なため、結局岩技はめざパ岩or前作からの岩雪崩に頼らざるを得なかった。
ただしめざパ岩にすると能力値が3~4ほど下がってしまう。
岩雪崩には怯み効果がこの世代から付随されたが、肝心のプテラが覚えない為岩ポケモンでは追加効果を狙いづらかった。

ちなみにこの時代の砂嵐は毎ターン最大HPの1/8のダメージを与えるため、
岩、地面、鋼以外のポケモンが居座り続ければHPを半分も削られるというとんでもない性能だったりする。

第3世代

+鋼で防御力は高いが、4倍弱点を2つもつという癖のあるボスゴドラ、
+草で耐久力が高いじわじわ型のユレイドル、+虫で攻撃が高めのアーマルド、
+水の当時は微妙なジーランス、+エスパーのルナトーン&ソルロック、
準伝説ポケモンに物理防御の高いレジロックが登場。

攻撃技には、身代り潰しのロックブラスト、素早さ低下の岩石封じなどが追加。
ようやくプテラは正規の方法で岩雪崩を習得できるようになった(金銀時代のワタルは使っていたが)。
またオムスター、カブトプスは特性により雨パのアタッカーという役割を得た。
バンギラスは半永久的に砂嵐を起こせるようになった。
またエメラルド以降は一部の特性に効果が追加され、これによりマグカルゴはタマゴを孵化するのを手助けするという新たな道を歩み始める。

砂嵐は前作やりすぎたせいかダメージが最大HPの1/16まで落とされた。

ダブルバトル、04の公式ルールではグラードン、カイオーガ両方から弱点をつかれるので散々であり、さらにその対策の草技で弱点をつかれ
とどめに当時のじしんは威力低下のない超メジャー技でしかもトリックルームもきあいのタスキもないという絶望的な環境だった。
当時は素早さ逆転手段が少なく、素早さの序列が絶対的だったので鈍足の多くの岩タイプはターンすら回ってこずに瞬殺される。
いわなだれも今の2/3の威力しかないので不遇としか言いようがない。
一応攻撃面では威力以外は今と同じいわなだれの仕様上素早いカブトプスやプテラがひるみ狙いでそれなりに活躍をしたものの、
岩タイプがふがいなかったため太鼓リザードンを止めるすべが少なかった。
次の年はメタグロスが環境を席巻したため、ギャラドスと組めるサイドン以外は相変わらず不遇としか言いようがなかった。

第4世代

  • 新ポケモン
ケッキングをも超えるという型破りな攻撃力を持つ化石ポケモンのラムパルド、
+鋼にはボスゴドラより防御は低いが特防が高いダイノーズとトリデプスが登場。
サイドンは進化してさらに強力なドサイドンとなった。

  • 既存ポケモン強化
なお砂嵐中は特防が1.5倍になるという設定が追加され、砂パにおける地面や鋼との差別化ができるようになった。
これにより、レジロックは両受け可能となり、レジ系最強といわれるまでになった。
また、バンギラスは特性により常に特防が1.5倍となるという追い風を受けており、GSルールでは高い能力でいわなだれを使える事から大いに活躍した。
ウソッキーは嘘から出た真か、草技ウッドハンマーを無反動で使えるようになり、水タイプに対抗できるようになった。
更に先制技ふいうちを習得し、岩タイプのダークホース的な存在になった。

  • 技の強化
岩タイプの技も強化され、強力な岩石砲やストーンエッジが出現。
主にラムパルドが使う諸刃の頭突きは、ジーランスとボスゴドラなら反動なしで打てる。
補助には素早さをあげるロックカットや、まきびしに似た効果を発揮するステルスロックが登場。
岩技の強化は新技の大幅増加のみに留まらず、既存技の岩雪崩が全体攻撃の威力補正統一によりダブルバトルでの威力が前世代の1.5倍(56.25)に上昇。
岩技に迷ったらこれ入れておけば間違いないメジャー技と化し、ストーンエッジを事実上のシングル専用技に抑え込むほど。
物理の相手2体攻撃が他になかったこともあるが、先手さえ取れれば5割でどちらかがひるむ。
物理なので強化がしやすくドサイドンのいばるを受けてからのいわなだれは非常に強力。
さらにじしんの威力減退、鈍足を生かせるトリックルーム、即死を防ぐきあいのタスキとかなりのテコ入れのおかげで他の岩もダブルで闘い易くなった。
ちなみに岩タイプの攻撃技で、命中率が100%なのはこの時点では特殊技以外に存在しない。

  • マイナーチェンジの影響
プラチナではゴローニャが教え技でふいうちを習得したため、ドサイドンとの新たな差別化ができるようになった。
HGSSではボスゴドラが諸刃の頭突きを覚えるようになり、「いしあたま」型の攻撃力が大幅に強化された。
また、ゴローニャは鈍いを遺伝技で獲得した一方、ドサイドンはとおせんぼうを教え技で覚えるようになった。

第5世代

  • 新ポケモン
特性がんじょうが優秀な岩タイプの伝統的な種族値を持つギガイアス、
虫複合でやはり特性がんじょう(とシェルアーマー)、強力な積み技の「からをやぶる」が使用できるイワパレス、
水複合でこれまた特性がんじょう(とハードロック)、更にこちらも「からをやぶる」が使用可能な化石ポケモンのアバゴーラ、
飛行複合の化石ポケモンで、能力値は高いがHP半減すると素早以外の全能力半減というデメリット特性よわきのアーケオス、
更に準伝説で格闘複合、攻撃型の種族値でタイプを存分に活かせるテラキオンが登場。
テラキオンは岩+格闘の相性補完の良さで早速新規の有力株となり、ダブルではふくろだたきを受けて威力3倍のいわなだれを放つコンボが非常に強力。
トリプルバトルではさらに強力な4倍いわなだれを放てるので、エルフーンと組んで荒らす姿を多く見かける。

前作までは洞窟に入ると必ずと言っていいほどイシツブテ種が登場していたが、BWはクリアまで既存のポケモンは登場しない為、
似たような立ち位置のダンゴロ種がその座につくこととなった。(とはいえ、今作は洞窟や山のダンジョン自体が少ないのだが)

  • 新技、既存技の仕様変更
特性ふゆうや飛行タイプにも地面技が当たるようになる「うちおとす」、
味方を全体攻撃から守る効果を持ち、ダブル・トリプルで岩雪崩や熱風対策として効果を発揮する「ワイドガード」が登場。

既存の技ではステルスロックがマシン技から消滅し、BW2で教え技として再導入されることとなった。
それ以前では第5世代の最終進化形ではギガイアス・イワパレス・ナットレイ・キリキザンしか習得できななかった。
一方で諸刃の頭突きは習得者が最終進化形では5体増え、前作までから倍近く増えた。
サニーゴが新しく習得した一方でダイノーズのタマゴ技から没収されたため、ダイノーズは正規の習得ができないままとなってしまった。
「ロックブラスト」の命中が80から90に強化され、使いやすくなった。
また岩タイプに限った話ではないが、特性がんじょうが一撃技を防ぐ他にきあいのタスキの効果も併せ持つようになり、一気に強特性に。
それに併せて、連続攻撃技がきあいのタスキや強化されたがんじょうを貫通できるようになりロックブラストの価値も上昇した。

  • 既存ポケモン強化
強化されたがんじょうを存分に活かした戦法として、砂嵐の中、Lv1やLv2のがんじょう持ちポケモン、主にココドラやノズパス(ダイノーズ)で
がむしゃら(+回復アイテムやかいがらのすず)やいたみわけをするというものが広がり始める。
前世代まででも使われていたタスキがむしゃら+先制技などを発展させた形であるが、
対策のない状態でハマると全抜きされることもあるという脅威となっている。
反面、強化された連撃技や一部状態異常、補助技などであっさりと崩れる戦法でもある。
この他、殻を破るを手に入れたマグカルゴ・オムスターや夢特性で呼び水を獲得したユレイドルなどが強化された。

第6世代

第7世代

○新ポケモン
今作の新勢力は4種(FC含めると5種)
所謂高速アタッカーで岩タイプ唯一の特性すなかきが強みのルガルガン(真昼のすがた)、先程のルガルガンの別フォルムでノーガード+ストーンエッジがありながらふみんも選べ、カウンターにふいうち、きしかいせいなどテクニカルな習得技レパートリーのルガルガン(真夜中のすがた)、リミットシールド+からをやぶるによる殲滅を得意とするも今一歩の技範囲が足を引っ張るメテノ、がんじょうも然ることながらエレキスキンによるおんがえしやだいばくはつも強力な初の電気複合ゴローニャ(アローラのすがた)、ウルトラビーストの一角で物理に薄く特殊に厚いという岩タイプとしては異例の種族値配分となった初の毒複合ウツロイド

USUMからはかたいツメ補正の乗ったドリルライナーと2色牙(かたいツメって何…?)が持ち味のルガルガン(黄昏のすがた)、新規ウルトラビーストにしてS11+トリックルームで独り舞台を演じるジャイロボーラー、ツンデツンデの2種が参戦。

○新技・既存技調整
今作からダイヤストームによるB上昇が2段階に上方修正された。メガディアンシーの並程度にとどまる物理耐久をフォローしてくれるだろうか。

新規岩タイプの技はアクセルロックのみ。岩版でんこうせっかといった性能で、ルガルガン(真昼・黄昏のすがた)の専用技。

○既存ポケモン強化組
ギガイアスの第2特性にすなおこしが追加されたことにより実質特防が1.5倍に。ステルスロックは序の口で、だいばくはつもお手の物。これによるWCSでの躍進は目を見張るものとなった。
ディアンシーは地味にパワージェムを貰い、特殊一本で戦う選択肢が生まれた。
一方マグカルゴはパワージェムを貰えなかった代わりにHPが60、特攻が90まで上方修正された。とはいえからやぶ炎としてはバクガメスの参入がやや痛手。サニーゴも負けじとHPが65、防御特防がそれぞれ95になり、新技アクアブレイクを習得。たきのぼりが覚えられない問題は意外な答えで幕を閉じた。
他にもイワパレスは攻撃が95から105へ上昇し、100の大台に乗った。ソルロックルナトーンもHPが70→90に修正され、何も出来ずに沈む場面は多少減ったか。

USUMからはゴローニャAがステルスロックを習得。役目を終えたらエレキスキン大爆発を相手にお見舞いするもよし。
ガメノデスはシェルブレードに代わる水物理技、アクアブレイクを新たに習得。カブトプスも同様だが、こちらは元々たきのぼりを覚えるので需要は低いか。
またルガルガンは全種共通でがむしゃらを教えてもらえるようになった。 真昼・黄昏のすがたのみドリルライナーを習得。今までなかった地面タイプのウェポンで、これがあれば鋼タイプのポケモンに無抵抗で倒される事態は防げる。一方の真夜中のすがたのみ習得したきあいパンチをZ技として出すと、威力200の北斗百裂拳…ではなく全力無双激烈拳へ変化し、こちらも鋼タイプに有効な攻撃技。ウツロイドゴローニャAと同様ステルスロックを習得。同時に覚えたイカサマも特殊が効きにくいポケモンには使えるか。

○既存ポケモン弱体化
役割対象になっていたファイアローが弱体化により姿を消し、それを倒すのを生業としてきた側面もある岩タイプは全体的に減少した。
また、いまだにアマルルガオムスターマグカルゴはパワージェムを覚えられておらず、特にアマルルガは他のゆきふらし持ちが新たに2種も登場したことにより、差別化の手段を模索する羽目になった。

歴代の主な岩使い

第一世代にタケシ、第三世代にツツジ、第四世代にヒョウタ、第六世代にザクロが登場した。
岩タイプは弱点を突きやすいからかいずれも序盤のジムリーダーである。
タケシは記念すべき最初のジムリーダー。ヒトカゲ選択者は苦戦必至だっがそれ以外はあっさり倒せる。
なお、初代は上半身裸だったがピカチュウ版以降は服をちゃんと着ている。
HGSSでは強化後でもなんとイワークを切り札から降ろさないという執念深さを見せる。BW2のPWTでも同様。
アニメでは一部を除きダイパまでレギュラーを務めた。ゲーム版ではお堅いイメージだったが
アニメでは年上のお姉さんにナンパしてはカスミ、マサト、グレッグルに突っ込まれていた。
また、使用ポケモンは岩よりはむしろキョウが使いそうなポケモンのほうが多かった。
ツツジはトレーナーズスクールの優等生。ただしあっさり倒せるので影は薄い。
ヒョウタは父親と共にジムリーダーを務める。ズガイドスの型破りな攻撃力はちょっとした脅威だった。
再戦時に父親のボスゴドラよりも強い(?)バンギラスを使ってくるが、地震を覚えていないので父親に勝てるのかどうか疑問視される。
ザクロは2匹の化石ポケモンを使用する。2体のレベルが同じ事から、切り札という概念はないようだ。

やまおとこ、いせきマニア、さぎょういんは地面タイプと共にこのタイプを多用する一般トレーナーである。

議論所

上の平均種族値表おもしろいな。「どんなタイプなのか」が分かりやすい。
↑同意。個人的には鋼も気になるな。
他のタイプも作ってみたいんだが、あの表は最終進化系のみのものなのかな?
↑↑平均種族値表を作成したものですが、このネタポケにある岩ポケモン全ての平均を作ったんです。
追記
鋼の平均種族値表を作ってみました。ポケモン強弱の変動記/タイプ別/はがね
もしよかったら見てください。
↑おお、サンクス。「このネタポケ」って事はピチューとかも計算したって事か?
↑流石に最終進化系+α(ストライク・ポリ2やピカチュウみたく実戦レベル)だけじゃね?じゃないとピチューやコイルのいる電気(鋼)、コイキングのいる水は…
まあ一体ぐらいならあまり変動はしないけど

主な技を追加してみた。修正or削除よろしく。
↑どう考えてもいわおとしは主な技ではないと思ったので削除。
パワージェム・げんしのちからもマイナーに入ると思ったので移動した。

第5世代とか追加。新ポケの対戦での評価、また既存組の強化・弱体などありましたら追記どうぞ。

イワパレスががんせきほうを覚えるので修正しました。

登場ポケモン早見表(第1世代)にサイドンが2つあってイワークがなかったので修正。

第五世代でユレイドルが得た夢特性は貯水ではなく呼び水なので修正。

すなあらしのPPは10なので修正。

岩石封じの威力などが5世代までのままだったので修正。

ディアンシーがなかったので追加。

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最終更新:2019年09月04日 20:49