ポケモン強弱の変動記【第3世代】

個体値、努力値のシステムの大幅な変更により二刀流で闘う、補助技を使うことが難しくなった。
さらに性格の登場、個体値のシステムの変更により厳選の難易度が上昇。
特性の登場により強化されたポケモンも多い。

こだわりハチマキの登場によって、この世代は物理攻撃が主体となっていた。

初代ポケモンの平均種族値

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計
平均 74 88(84) 81(80) 83(79) 81(79) 75(71) 484(468)
最大 170 180(160) 200 180(130) 200 180(160) 680(670)
最小 1 30 20(40) 30 20(40) 20 236
(当時においての最終進化系71種、禁止級込みで79種、平均値四捨五入、デオキシスは1フォルム1種としてカウント)
()内は禁止級除外時

第3世代前半

登場ポケモンが限られていたため使用できるポケモンが制限されていた。
シンクロやかわらずの石による性格半固定、ほのおのからだによる孵化歩数半減、赤い糸はおろかパワー系による個体値固定すらなかったため、厳選難易度は歴代最高と言われている。
またFRLG発売前はメタモンも未解禁だったため、性別不明ポケはタマゴ未発見グループと同じ扱いであった。

新勢力ポケモン

  • カイオーガ【禁止級】
高い特攻と特性「あめふらし」での自動雨ごいによるタイプ一致水技・必中雷の威力は脅威の一言。
弱点の草・電気も高い特防で耐える上、瞑想で決定力と防御性能を同時に上げる事が出来る。
更にあめふらしによる雨天は天候技で上書きされない限り効果永続、と強力。
受け崩しの絶対零度まで覚え、その強さは禁止級の中でも抜き出ている。
ちなみに天候変化の特性は素早さが高い順から発動するため、このころから「最鈍」の概念が確立された。
↑金銀でも、鈍い吠えるへの対抗策として、あえて素早さを下げるという考え方は有ったよ(当時は先制のほえる・ふきとばしが失敗する)

  • キノガッサ
初代キノコの胞子使いであるパラセクトよりよっぽど速い素早さ種族値70。
攻撃も130と非常に高く、キノコの胞子で眠らせた後に気合パンチを決める戦法が流行した。

  • ケッキング
特性がデメリットしかないなまけであるが、種族値合計はグラードン・カイオーガと同値の670。
中でも攻撃は160と当時の最高値であり、反動デメリットを気にしなくていいタイプ一致破壊光線は凄まじい威力に達した。

  • サーナイト
人間の女性のような風貌(♂も居るが)で注目を集めたポケモン。
キャラ面だけでなく、戦闘面でも置き土産、鬼火、黒い眼差し、道連れなど多数の強力な補助技を使いこなすエスパータイプとして人気を集めた。

  • テッカニン
圧倒的な素早さ種族値160に加え、特性加速でますます速くなるポケモン。
剣の舞も覚えるのでバトン要員として優秀だが、紙耐久なのはネック。2004全国大会の優勝パーティにも入っている。

  • ヌケニン
テッカニン同様ヌケニンの進化系で、HP1で弱点属性以外受け付けないと言う極端なポケモン。
状態異常や砂嵐などで即死するが、逆に言えばそういった対策をし損ねている相手は完封できる。対カイオーガ戦で力を発揮。

  • バシャーモ
初の炎/格闘タイプで当時は御三家最強の攻撃・特攻を持ち、
先制技が少なかった当時はこらえるorみがわり+猛火+起死回生+カムラorチイラの実の超強力コンボで猛威を振るっていた。

  • ボーマンダ
第3世代に登場した600族。
高い攻撃をさらに上昇させる龍の舞で物理アタッカーに使えた他、威嚇を利用した物理受け(格闘受け)もこなせた。
当時はドラゴンは特殊扱いのため、火炎放射+ドラゴンクローの特殊アタッカーとしても使えた。

  • メタグロス
ボーマンダと同じく第3世代の600族。高い攻撃種族値から繰り出される一致技のコメットパンチ、
鋼+エスパーによる耐性の多さ、クリアボディによる威嚇無効などの恵まれた性能を持つ。
他の600族とは違い4倍弱点がないが、同時に積み技も殆どなく、こだわり鉢巻を使って強引突破を図る型もあった。
実はこの時代のメタグロスは水に対して全く無抵抗でもあった・・・

  • ミロカロス
HP95、特防125に加えてふしぎなウロコ、自己再生まで持つ耐久型ポケモン。
生半可な弱点攻撃では耐えられてしまい、ミラーコートをお見舞いされるのがオチだった。

  • ラグラージ
今作登場の御三家の一匹。水と地面を併せ持ち弱点は草のみ、高めのHPを持つので、生半可な攻撃は易々と耐える。
攻撃も高く、技も一致地震や積み技の鈍いの他に、奇襲用のミラーコート・がむしゃらまで持つという隙のなさ。

  • ラティオス・ラティアス
氷4倍弱点を持たない初めての600族のドラゴン。
豊富な特殊技と高い特攻・素早さ、高機動・高火力なわりに安定している耐久力など、汎用性の高い特殊アタッカーとして活躍した。
特攻がやや低いラティアスは耐久型として使用されることが多く、むしろ流星群やスカーフのない当時では妹の方がメジャーだった。
また、専用アイテムの「こころのしずく」の効果が特攻・特防を1.5倍にするという破格の性能で、
カイオーガ・グラードンが解禁された公式大会でもラティ兄妹の心の雫は禁止されていた。

  • ルンパッパ
草水というタイプは決定力のある弱点技が少なく、猛威を振るっていた多くの水ポケモンが餌食となった。
ただし天敵であるドククラゲの使用率も決して低くは無かったので涙目になるケースもしばしばあった。

強くなったポケモン

  • エアームド
撒き菱を習得。特性に頑丈を得たことで一撃技による強引突破の危険性も無くなった。
努力値システム変更により物理受けとしての性能が相対的に強化したが、一方で特殊相手には相対的に弱化。

  • ギャラドス
龍の舞、地震の習得により抜き性能が強化された他、威嚇を得たことで物理受けの道も開ける。
その威嚇は効かないものの、メタグロスのコメットパンチと地震を同時に軽減できる数少ないポケモンでもあった。

  • キングドラ
特性すいすいのおかげで雨ごいを積み技の様に使えるのもこの頃から。
ただし技範囲の狭さゆえ水で止まる。前述のミロカロスなどは苦手な相手。

  • クロバット
念願のヘドロ爆弾習得により決定力が大幅に上昇。
相変わらずの素早さ種族値130は健在で、当時は同速のプテラ、サンダース、ミュウツーが登場しなかったため猛威を奮っていた。

  • ソーナンス
特性影踏みとソーナノの登場で習得可能になったアンコール、甘えるで最弱クラスから突如パワーアップ。
特にフルアタ志向が強い海外等では禁止ポケモン扱いとなった。
↑セレビィネットでの使用禁止理由は「強すぎるから」じゃないからな。

  • ヘラクロス
特性虫の知らせによって、こらえるからの爆発力が増した。もう一つの特性の根性も非常に強力。
こだわりハチマキ型、カウンター型、ビルドアップ型など、道具や努力値振り次第で多彩な型が出来た。
地味に高い特防でフーディンのサイコキネシスを耐える型も。
瓦割りでめざパ以外の格闘技が使用可能になったため、こらきししなくても相手に大打撃を与えられるようになった。
後にチイラ・カムラの実が解禁させると型は更に幅広くなる。

  • マタドガス
特性浮遊、新技鬼火の習得。以前から習得出来た黒い霧、痛み分け等と合わせて物理受けとしての株が急上昇。
地面無効、格闘・虫半減、弱点は超のみという、かなりの性能。
10万ボルトを覚えさせればギャラドス潰しとして活躍することもできた。

  • マリルリ
特性力持ちで突然600族以上の攻撃力を得た。
当時はタイプ一致物理技がなかったものの、後攻みがきあが非常に強力であった。

  • ランターン
特性蓄電で電気受けが可能になった。HPも高く、遺伝でド忘れも覚えるため、カイオーガですら攻めあぐねる。
更にメタグロスのコメットパンチを1/4に抑え込める、タイプ一致技の範囲の広さなどでシングル、ダブル問わず活躍。

弱くなったポケモン



第3世代後半

FRLGでの習得技の変更や、エメラルドにも登場する技教え人で大爆発や三色Pを覚えられるようになり、
これにより今まで天敵とされていたポケモンでも返り討ちにすることが可能になった。
また鈍いがマシンどころか教え技としてすら登場しなかったせいで、没収され弱体化したポケモンも多い。
ポケコロ以降段階を追って解禁されていった旧ポケ達はバランス型配分が多かった為に努力値仕様変更で割を食った者も少なくない。

強くなったポケモン

  • ギャラドス
電磁波の習得で、主にダブルでの威嚇役と同時にマヒ撒き役をこなすことも可能になった。

  • グラードン【禁止級】
剣の舞習得により高い突破力を獲得した。

  • ゲンガー
特性「ふゆう」により今まで弱点となっていた地面タイプを克服。虫1/4の耐性もヘラクロスがトップにいる環境には大きい。爆裂パンチを覚えさせればハピナスを突破することもできた。
ダブルバトルでも大爆発持ちとしては屈指の素早さのおかげで活躍の機会に恵まれていた。

  • サワムラー
ヘラクロスと同じくカムラ・チイラの実の追加でこらえるorみがわり+起死回生のコンボが強化された。
特性「柔軟」により麻痺でこらきしorみがきしを潰されなくなったのも大きい。

  • ジュカイン
特性しんりょくやタマゴ技のがむしゃらとの相性の良いこらえるを習得。当時は特殊主体でありながらカビゴンに痛手を負わせることも可能だった。

  • スイクン
ただでさえ高い耐久の上、瞑想習得で鬼のような耐久に。
ただし厳選難度はクリスタルの比ではないため使用率は前作ほどではない。

  • ダグトリオ
特性蟻地獄追加。タイプと素早さも相まって電気狩りの役割を担う。

  • ヌオー
水地面という恵まれたタイプと特性「ちょすい」、特防強化技のド忘れにより、
禁止級伝説の中ではトップクラスの実力を持つカイオーガを完封することができた数少ないポケモン。
もう一つの特性「しめりけ」とタイプ一致の地震でダブルバトルでも大いに活躍できた。

  • バタフリー
複眼により眠り粉や痺れ粉をキノコの胞子と大差ない命中率で使えるようになった。
第2世代に比べねむねごが弱体化し眠り技自体の使い勝手が回復したのも大きい。

  • ハピナス
特性が2つとも強力な上、相対的にステータスが下がる中、割合の関係上ステータス変化が殆ど無かった等。積み技の瞑想の獲得も。

  • ファイヤー
高火力のオーバーヒートを獲得。あざのひざしやおにびと言ったXD技も強いが厳選難易度は極めて高い。

  • フリーザー
絶対零度獲得により心の眼と組み合わせた必中一撃コンボが可能となった。
読まれ易い戦術ではあるが交換されても30%の確率で絶対零度が当たるので侮れない。ただし50時点では覚えられない [22でこころのめ 85で絶対零度]

  • ボスゴドラ
電磁波を習得し、弱点以外の物理技には滅法強い点を買われ麻痺撒き役としての可能性が見出された。
攻撃技も待望の岩雪崩を習得、カウンターも習得可能に。

  • メタグロス
今まではミロカロスやラグラージに有効打がなかったが、大爆発の習得で無理矢理引き分けに持ち込むことができるようになった。[ほぼ全てのポケモンを倒せる]

  • ラグラージ
地震を無効化する飛行に有効な岩雪崩を獲得し、物理のサブウェポンが強化。

  • ラプラス
絶対零度+シェルアーマー習得により、格段に強化された。

  • レジスチル
教え技で地球投げを獲得し、安定したダメージ源を手に入れた。

  • サンダー[XD]
じんつうりき、バトンタッチ、きんぞくおんを使える。ダブルバトルではヌケニンを倒せるようになったりメタグロスとも相性がいい。ただし高個体の入手が安易になるのはより後年のこと。

  • 格闘全般
岩雪崩で飛行系に強くなった。しかしキノガッサとニョロボンは覚えず、DPまでお預け。

弱くなったポケモン

  • カモネギ
鈍足のせいでもともと低い耐久が努力値仕様変更によりさらに浮き彫りに。
鋭い目は特性無しに等しく、ひるみ回避で状況を打開できるような能力はなく、そもそもひるみ技を受ける暇もなく倒されるため精神力も空気。
強力な特性を持つ他のポケモン達にますます差をつけられてしまった感がある。

  • ガルーラ
早起きを手に入れた代わりに鈍いを没収されてコンボそのものが使えなくなった。
代わりのビルドアップは覚えません。覚えていたらとんでもないことになったようだが・・・

  • ナッシー
炎とか虫とか悪とかが始まりだしたおかげで弱点を突かれまくる脆さが際立ってきたのがこの頃かな?
意見求む。
↑どう考えてもその3タイプが始まったのってDPからじゃね。
↑ルビサファではそこそこ生きてたぞ。ヘラクロスがアホみたいに強かったが、後出しされなかったし
↑そこそこだと金銀の第一線級に比べれば明らかに弱体化じゃないか?グロスとマンダの追加が大きいと思う
↑弱体化というよりはとくせいによって役割が変わった感じだと思う
↑葉緑素と大爆発があるのでダブルでは一線級の一つ。

  • パルシェン
シェルアーマーを習得したのは良いがリフレクター没収、努力値の仕様変更で耐久周りが大幅に低下。
防御種族値が180あるにもかかわらずバリアーを積まなければ物理受けとして安定しないのも痛い。
エアームドが撒きびしを、フォレトスが光の壁を習得可能になった事も需要低下を招いたと思われる。
フォレトスも鈍い没収・砂嵐弱化で弱体化したとは言え、鋼特有の半減タイプの多さ等でかなりの差をつけられてしまった。

  • ピクシー(シングル)
腹太鼓の弱体化と努力値システムの変更のあおりを受け、金銀時代の安定した戦い方が出来なくなった。
ダブルではこの指とまれや凍える風などサポート役としていい働きを見せていたが。

  • フォレトス
相変わらずまともなタイプ一致技を覚えず、攻防強化の鈍いも没収されてカビゴンを止められなくなった。
金銀の時に猛威を振るったすなあらしも弱体化。一応めざパの難易度も大幅うp。
より物理受けが得意なエアームドまで撒きびしを覚えるようになったのも大きい。
とは言え、トップメタのメタグロスに強く、優秀な耐性や光の壁、麻痺撒きや撒きびしは健在なのでパルシェンよりはまだ良い。

  • ポリゴン2
鈍いが無くなったため、自己強化技が丸くなると角ばる、影分身のみで耐久を活かせなくなった。
特性トレースは一部のポケモンに強いのだが、失った鈍いをカバーするには至らず。ただし現在は・・・

  • メガニウム
努力値システムの変更で耐久攻撃のどちらかが大きく低下、鈍いも没収、
ねむねご弱体化で草の癖に眠り粉を使えないのが大きく響いてきた。
当時最強クラスだったガラガラが減ってしまったため、ガラガラ受けとしての需要も低下。しかも ろくな新技も搭載されず、(いちおうXDでハードプラントを獲得したが厳選不可 )新特性すらまともな草技の無い当時では空気そのもの・・・前作から一転して御三家最底辺に陥落。

  • バンギラス
特性すなおこしが追加されたが、砂嵐自体が弱体化された上に
岩タイプの特防1.5倍効果もない当時では編成を縛るだけの足枷でしかない。
バンギラス自身も弱点が多い上に遅い、一致技の威力が低く低火力等、良いところが殆どない。

強くなった面も弱くなった面もあるポケモン

  • ガラガラ
拘りハチマキの登場で誰でも手軽に高火力を出せるようになったり、努力値の仕様変更で耐久が低下した。鬼火や地面無効の浮遊の登場も痛手。
だが、敵も高速アタッカーなどは耐久が低下し相対的に自身の火力が上がり、
新たに得た特性石頭は捨て身タックルを無反動に、避雷針はダブルで味方のギャラドス等を守ることができたりと、
前作ほどではないがまだまだ一線級で戦い続けていた。

削除済ポケモン


意見処

  • みらくる!ぱんぞう - 名無しさん (2021-09-02 22:00:26)
  • 伝説のスタフィー - 名無しさん (2021-09-22 22:37:06)
  • ガラガラは3つ目のレスにあるように攻撃範囲の広い上位クラスのキャラだから、弱くなったポケモン一覧からは削除すべき - 名無しさん (2021-10-17 08:00:27)
  • フォレトスも耐性でグロス受けできたり菱+爆発の動きが強いんでそこまで弱いポケモンではない - 名無しさん (2021-10-17 08:02:27)
  • バンギは金銀や4世代以降ほど強いわけじゃないけど、そもそもGBAのレベル50対戦だと使えないんでどうしようもなかった
    全解禁ルールだと普通に強いし活躍してるんでクソ弱いみたいな記述には疑問 - 名無しさん (2021-10-17 08:09:04)
  • 薫と友樹、たまにムック。 - 名無しさん (2022-05-30 21:40:50)
  • ゲーム&ウオッチ - 名無しさん (2023-07-04 22:28:35)
  • 北極・南極 - 名無しさん (2023-08-24 22:17:48)
  • ギャラクシーエンジェル - 名無しさん (2024-03-17 22:06:22)
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最終更新:2024年04月15日 02:30