ポケモン強弱の変動記【第7世代】


第7世代初頭(サン・ムーン発売後~ポケモンバンク対応前)

一時的にすべての互換が切られ、コロシアム解禁前のRS、ポケムーバー配信前のXYを彷彿とさせる環境に。
なお、使用可能なポケモンはアローラ図鑑に掲載されているポケモン+島スキャンで出現するポケモンのみであり、
ポケムーバー配信前のXYよりもポケモンの数は少なかった。

新勢力ポケモン

HPと素早さが低い傾向で御三家と序盤ポケモンは軒並み遅く、一部を除きシングル環境への干渉が少ない異例の事態。
とはいっても全体的にダブルバトル意識のポケモンが多く、別分野で価値を見出されるポケモンも少なくはない。
またUBを中心に、前例のないレベルで極端な種族値配分のポケモンが増加している。

  • アシレーヌ
御三家の1体で、水・フェアリー複合の特殊アタッカー。
サーナイトより1高い特攻と特防を持ち、特殊技のレパートリーもみずタイプとしてはかなり広め。
身代わりを貫通する専用技うたかたのアリアにより、オニゴーリやグライオンに強く出られる。

  • ウツロイド
今作の準伝説のUBの1体で、岩タイプとしては非常に珍しい高速特殊アタッカー。
ガブリアスを1上回る素早さから広範囲の特殊技を繰り出すことができ、特性のビーストブーストにより火力も補強でき、
相手の手持ち次第では全抜きできる可能性を秘めている。
特殊耐久も非常に高く、一致抜群ですら容易に耐え抜いてしまう。ステルスロックやどくびしなど、サポート適正もある。
ただし防御はアンノーンやメタモンにすら劣る数値であり、物理面は非常に貧弱。また、はがねタイプには基本的に手も足も出ない。

  • ガオガエン
御三家の1体であり、ヘルガーに次ぐ炎・悪複合。ラグラージに似た配分の種族値となっており、耐久と火力を併せ持つ。
専用技のDDラリアットは相手の能力変化を無視でき、専用Z技のハイパーダーククラッシャーは受けにくい悪技を高威力で放てる点が強力。
隠れ特性の威嚇も非常に強力であるが、現在は未解禁。

  • カプ・コケコ
今作の準伝説のカプの1体で、電気・フェアリーの複合。
登場した瞬間エレキフィールドを張り巡らせるため、攻撃115特攻95ながら火力はかなり高く、
しかもそれを素早さ種族値130から放つことができる。
だが物理電気技が反動のあるワイルドボルトのみ、じゃれつくを覚えないといった理由から
攻撃>特攻のステータスながら環境にいるのはほとんどが特殊型である。
また電気技以外の火力は低く、タイプ一致のマジカルシャインでもガブリアスを倒せない。耐久が低めな点にも注意したい。

  • カプ・テテフ
カプの1体で、エスパー・フェアリーの複合。
登場した瞬間に今作初登場のサイコフィールドを張り巡らせ、エスパー技の威力が1.5倍に。
しかもそれを特攻種族値130から撃ってくるのだから、並の耐久ではとても耐えられない。
こだわりメガネを持たせれば、特殊受けだろうと強引に突破してしまう。
サブ技も一通りはあり役割破壊も比較的得意なため、エスパー特殊アタッカーとしてはシェア独占に近い地位に。

  • カプ・ブルル
カプの1体で、草・フェアリーの複合。
登場した瞬間にグラスフィールドを張り巡らせ、それで強化されたウッドハンマーは草半減程度では受けられない。
威力は劣るが、ウッドホーンにより回復しながらの持久戦も可能。
草を半減する鋼タイプには馬鹿力での対抗も可能で、他にも宿り木の種やビルドアップ、岩石封じに挑発と意外と器用。
ただし毒が4倍。カプ4体揃って毒が弱点であるため、サブに毒技を持ったポケモンが増えている点には気をつけたい。

  • カプ・レヒレ
カプの1体で、水・フェアリーの複合。
登場した瞬間にミストフィールドを張り巡らせる。他のフィールドと違って唯一火力補強ができず、
こちらの熱湯で相手をやけどさせることができないデメリットがあるが、味方が恩恵を受けやすいのが特徴。
火力が低めであるからこそ、カプ専用技の自然の怒りが最も活きるポケモンだと言える。
攻撃一辺倒な他のカプと違い、物理流し、特殊流し、特殊アタッカーと初見で型が読みにくいのもメリット。
ただし回復技はアクアリングとZ技のくろいきり・しろいきり・リフレッシュ・自己暗示のみ。

  • カミツルギ
UBの1体で、ナットレイに次ぐ草・鋼の複合タイプ。
道具を自由に持てるポケモンの中では攻撃種族値181と常識破りな数値を誇り、
109の素早さとビーストブーストもあって対策しなければ一気に全抜きされてしまう。
技の威力こそ最大がリーフブレードの90と低いが、それを強大な攻撃種族値で補っており、
さらにハサミギロチンまで使えるため草・鋼・闘に有利な物理受けであっても油断できない。
HPこそ59と低いが防御はナットレイと同じ131もあり、物理耐久はガブリアス並にある。
ただし特防は31と壊滅的であり、耐久調整を施さなければ半減で受けられる攻撃であっても瀕死になりかねないほど脆い。

  • ガラガラ(アローラのすがた)
ガラガラのリージョンフォームで、原種と違い炎・ゴーストの複合。
ガラガラであるため当然太い骨に対応し、その攻撃力は馬鹿にならない。
特性が避雷針なら電気技も受け付けず、その独特の耐性から氷やフェアリーをサブに持つ電気タイプに対して圧倒的な強さを誇る。

  • キュウコン(アローラのすがた)
キュウコンのリージョンフォームで、唯一の氷・フェアリー複合。
原種と比べて種族値が攻撃から素早さへ9移動しており、無駄が少ない種族値に。
ゆきふらしにより必中吹雪を放てるほか、リフレクターと光の壁を兼ね備えるオーロラベールを高い素早さから繰り出せる点が強力。
しかし特攻種族値は全く変わっておらず、原種と違って天候に火力補強効果もないため、意外と火力不足。

  • テッカグヤ
UBの一体で、エアームドに次ぐ鋼・飛行の複合タイプ。
そのタイプに比較的優秀な防御と特防、非草タイプながらやどりぎのタネ使用可能と、相手を受けて流すサイクル構築への適性が非常に高い。
UBとしては種族値配分が均等で、5つの能力どれにでもビーストブーストが可能。
再生・先制技こそないが、重さ999.9kgから出せる火力安定のヘビーボンバーを筆頭に攻撃技の種類は多く
物理受け・特殊受け・物理アタッカー・特殊アタッカーのいずれもが成立する驚異の汎用性で新ポケモンの中でも型の読み難さは屈指。

  • デンジュモク
UBの一体の電気タイプ、それらでは唯一の単タイプ。
特攻種族値173という圧倒的な火力水準をもち、いかなる条件でもビーストブーストは特攻にかかる。
ほたるびによる鬼に金棒な特攻積みが可能で、サブ技には相性補完に優れた草・フェアリーと攻撃範囲も広め。
1積み130族抜きが可能な程度の素早さをもち、それを補強しての全抜き特化がやりやすい。
型としてはスカーフで先制するかZ変化技(催眠術、雨乞い、エレキフィールド)で素早さを積むものが主流で
特にZ催眠術は最低限1積み出来て、当たればほたるびの起点になるため爆発力が非常に高い。
ただしカプ・コケコに比べ起点を選ぶ点、避雷針もちのアローラガラガラに受け流される点は悩みどころ。

  • ドヒドイデ
水・毒複合タイプの耐久型ポケモン。
トリデプスに似た種族値を持ち、物理・特殊共に鉄壁の守りを誇る。
高速再生技の自己再生、相手を火傷にできる熱湯、毒タイプなので毒々で突破されず、
むしろ相手の耐久ポケモンに毒々を必中で放てる、特性再生力によりサイクル戦にも向くなど耐久ポケとしてはかなり高い性能を誇る。
ただし弱点がメジャーすぎるのが欠点であり、環境の中心であるカプ・テテフとガブリアスどちらにも対抗できないのは難点か。

  • フェローチェ
UBの一種で、ヘラクロス以来の虫・格闘複合。
AC共に137という圧倒的な攻撃性能と、素早さ151という超高速を両立している。
特性ビーストブーストとのシナジーが凄まじく、
一度ブーストがかかるとゴーストタイプのポケモンや先制攻撃技やスカーフ・タスキ持ちがいなければまず突破できない。
虫タイプや格闘タイプとしては珍しく冷凍ビームを覚え、ドラゴンタイプに対しても強い。
ただしその攻撃性能の代償として耐久はサメハダー以下と極めて貧弱であり、タスキを持たせない場合は返しの一撃で葬られてしまうことも。

  • マッシブーン
UBの一種で、フェローチェと同様に虫・格闘複合。
HABが非常に高く物理受けとしてはクレセリア以上の数値、加えて再生技の羽休めで火力不足のポケモンは軽く流すことが可能。
ガブリアスやマンムー、ランドロスなどの物理アタッカーにも十分に対抗できるタフなポケモンである。
一方Dはかなり低く特殊に弱いがHは高いので補強すれば並程度の耐久にはなる。密かに中速なのでスカーフ持たせて抜き調整も無くはない。
技に関してはタイプ一致に「鉄板」と呼べるものの層が薄い反面、地震エッジ毒突き雷パン冷パンとサブの充実度が高い。
しかし飛行4倍の弱点もち。かつ環境上位にメガボーマンダや、虫と相性の悪いフェアリーが存在するため相手はかなり選ぶ。
準伝枠としてのポテンシャルもありポケモン数の絞られたバンク解禁前の使用率はそれなりであったが、解禁後となった現時点での出番は限定的。

  • ミミッキュ
攻撃技を一度だけ防ぐ特性「ばけのかわ」により極めて安定した遂行力を発揮するゴースト・フェアリータイプ。
種族値は積み前提とすれば及第点で先制技のかげうちも習得可能、対面で優位が取りやすくアタッカーとしての適性は高い。
タスキやハーブなど持ち物の自由を確保しつつ、初手ほぼ被弾無しで行動できるため
初手つるぎのまいの他、電磁波・鬼火撒き、トリックルームといったサポート役としても優秀。
ゴースト・フェアリーの組み合わせも弱点2無効3と耐性良好、一致の攻撃範囲の広さも強み。

大幅な強化がされたポケモン

  • カビゴン
フィラ等の一部木の実の仕様変更でくいしんぼう型が強化。
リサイクルと組み合わせると擬似的な再生回復として使え、はらだいことの相性も良い。
更に専用Z技「ほんきをだすこうげき」、ダブルで貴重な単体地面技「10まんばりき」を習得。

  • ギガイアス
特性すなおこしを獲得。
大爆発により天候変化後即退場し本命の無償降臨という立ち回りが可で砂パ始動役の道が開けた。

  • コータス
特性ひでりを獲得、最速おさきにどうぞドレディアと併せたダブル晴れパの主砲としてWCS2017のトップメタに。
ギガイアスと同様に大爆発による交代・差別化も可能。

  • ゴロンダ
先制技バレットパンチを習得。
しかし苦手なファイアローこそ弱体化したが、強力なフェアリーの増加で4倍弱点を突かれやすくなったのは痛い。

  • バイバニラ
特性ゆきふらしを獲得。同特性持ちでは特攻が最も高く「種族値配分が惜しい」という従来の不満点はほぼ帳消しに。
霰始動から大爆発で立ち回りの差別化も容易。
くだけるよろい型も素早さ二段階上昇に変更され強化。
ただし、前作と比べるとフェアリーの増加による鋼技の需要が増えた点は向かい風である。

  • フライゴン
りゅうのまいを習得し、ガブリアスとの明確な差別化ができるようになった。

  • ペリッパー
特性あめふらしを獲得。一致必中暴風を打てるようになり、雨パの始動役としてもアタッカーとしても活躍できるようになった。
特攻種族値も10上昇し、火力もさらにアップ。
またペリッパーの大幅強化によりピカチュウやホエルオーなど意外なポケモンが活躍の機会を得ることになる。

  • ポリゴンZ
Zワザが登場、テクスチャーをZワザ化させることにより一ターンで全能力を一段階上昇させることが可能になった。

  • マンタイン
こんらんややけどこそ弱体化したものの、HP種族値20上昇と念願のはねやすめ習得により耐久性能が大幅向上。

  • ブースターを除く特性が「こんじょう」「ふしぎなうろこ」「ねつぼうそう」のポケモン
火傷のダメージ率低下でより場持ちしやすくなった。
特にミロカロスは不思議な鱗を活かした物理受けが現実的になり、B特化した場合防御種族値は145相当。

  • メガシンカによって素早さが上昇するポケモン
メガシンカしたターンの行動順がシンカ後のステータスで決まるようになった。
これまで元の微妙な速さ・耐久を補うため守る必須だったメガルカリオ等にとっては朗報。

  • 炎全般(ファイアロー除く)
増加したフェアリー、およびその対策となる鋼に対する耐性がより活きるようになった。
ファイアローの弱体化による、その対策となっていた岩技の搭載率の低下、
従来まで炎タイプ自体の大きな抑止力として機能していたガブリアスの個体数の減少も追い風。
その代わり火傷のダメージ率低下は地味ながら痛いか。

  • 鋼全般
強豪フェアリーの蔓延により、攻守ともに需要が大きく伸びた。
特にトップメタであるカプ・テテフの一致技を唯一すべて半減できるタイプである点は特筆すべき。
ただし、上記の炎タイプと含めて地面技で弱点を突かれる点には注意。
また、そのテテフに対しても、半減できても特殊耐久が並以下ではフィールド下サイコキネシスで
簡単に押し切られるので、決して気を抜くことはできない。命中難だがきあいだまにも注意。
ハッサムなどバレットパンチへの依存度が高いポケモンはサイコフィールドの影響で先制技不可になる点も悩みどころ。

  • 素早さ種族値102未満のポケモン
ガブリアスがトップメタから陥落し、個体数を減らしたことで従来に比べ、先手を取られて即瀕死またはそれに近い展開になりにくくなった。
とはいえ、シングルではまだまだ十分メジャーであり、あくまでそのような展開が減ったという程度。

弱くなったポケモン

  • カイリキー
混乱時の自傷率が1/2から1/3に低下した為、ノーガード爆裂パンチの戦法自体が弱体化。
弱点であるフェアリータイプのポケモンに新勢力が増えたのも辛い。
その代わり火傷のダメージ率低下により根性型が強化されたのはプラス。
因みにVC産のポケモンは隠れ特性固定であるためノーガード地割れ戦法は使用出来ない。

  • ガルーラ
親子愛の再攻撃時のダメージ補正が25%に低下し、実火力が5/6に低下。特に特殊型の実用性は大きく低下した。
不意討ちの威力が10低下したことや、7世代産はひみつのちからやグロウパンチが使えないのも痛手。
初ターンからメガシンカ後の素早さ100で動ける点では強化されているが、総合的にみるとやはり大幅な弱体化である(それでも強いが)。

  • ゲンガー
特性浮遊がのろわれボディに変更され、第三世代から第六世代まで無効だった地面技が再び弱点になった。みちづれの弱体化も痛手。
しかし、メガシンカする場合最初から素早さ130で動ける点やフィールドの恩恵を受けられるようになった点、
メガシンカせずともどくびしを回収できるようになった点は優秀。

  • ファイアロー
疾風の翼にHP満タンのみ発動という制限が加わり著しく弱体化。
ブレイブバードは反動で特性が即機能停止し、羽休めとの併用は実質不能。
これによりHDなどの耐久に振って種族値以上の働きをする使い道はほぼ不可能になったといえる。
更にサイコフィールドや一部新特性などで先制技自体を封じられやすくなってしまった。
一応、Z技で反動を消して大火力先制技にすることはできるという、新たな個性を得ている。

  • ヤミラミ
メガシンカしたターンの素早さの仕様変更でメガ直後に先制で補助技を打てなくなり、やけどの定数ダメージも減少した。
クレッフィ同様悪戯心が悪タイプに無効化され、フェアリータイプの増加とかなり動きづらくなった。
その一方で通常ヤミラミも悪戯心挑発を食らわなくなったという強化点もある。

  • 特性が○○スキン(ミラクル、ノーマルを除く)のポケモン
ダメージの倍率が1.3倍から1.2倍に下方修正された。
特にニンフィアはライバルのフェアリーが増えた上、Zワザもスキンが適用されないため使用率が大きく減少。
ただし元は倍率1倍だったノーマルスキンのみ例外でSMでの1.2倍は強化点。
またメガボーマンダやメガカイロス等素早さの処理によりトータルでは強化とみられるポケモンもいる。

  • メガシンカによって素早さが低下するポケモン
メガシンカしたターンからシンカ後の速さで行動する仕様により
メガシンカすると素早さが下がるガブリアス、メガシンカ前のみ特性で先制できるヤミラミなど、
以前よりメガシンカのリスクが少なからず上昇しているポケモンも存在する。

  • 素早さ種族値95以下かつ低特殊耐久のポケモン
フィールド効果により超火力+先制技無効のカプ・テテフがトップメタとなったことで制圧されやすくなった。

  • 岩、氷全般
フェアリー蔓延による鋼技の使用率上昇により、フェアリー対策のついでに弱点を突かれやすくなった。
岩タイプのほうはファイアローの弱体化による役割減少も向かい風。
とは言え、リザードンなどが相変わらず環境上位にいる関係で岩技の面はまだまだ有用。
一方で氷タイプは逆にファイアローの弱体化がプラスに働いており、更に絶対零度を無効化することができるようになり、
オーロラベールの登場で天候が霰のときに限り氷の耐性を補えるようになった…と言いたいが、
それら以前にZ技のまもる貫通により防御面の酷さがますます悪化した為、氷の追い風となる点は事実上微強化にしかなっていないのが現状である。
攻撃面でも上記のフェアリーにより対ドラゴン枠の立場すら危ぶまれはじめた。

  • 一部を除いたドラゴンタイプ
フェアリー蔓延の影響から立場は前世代以上に危ういものになり、鋼の採用率上昇もあってドラゴン技の一貫性がかなり低下した。
これまででも実績を残している一部600族は優れた素のスペックと広い技範囲、サイクルでの相性補完で適応。
(とはいえ、前世代まで数々の逆風がありながらもトップメタを維持し続けていたガブリアスでも
シーズンを追うにつれて採用率の低下が見受けられるようになっている)
それらの無いドラゴンの活躍の機会はますます限定的なものとなり、上位下位の格差はさらに広がっている。
アローラの600・準伝ドラゴン(ジャラランガ・アクジキング)がシングル環境に食い込まない点も格差の一因か。

  • 特性「いたずらごころ」のポケモン全般
悪タイプのポケモンに対するいたずらごころ込みの変化技が無効になったり、
サイコフィールドや先制技を封じる特性の追加などで対策されることが多くなった。
更にいたずらごころのポケモンが多用するいばるやでんじは、
それらの変化技が引き起こす状態異常そのものも下方修正を受けている。

  • ちいさくなる持ちのポケモン全般
Zワザを初めとする必中技の増加やヘビーボンバーの強化により対策されることが多くなった。TODの廃止により強引に逃げ切ることも不可能に。

強くなった面も弱くなった面もあるポケモン

  • 悪全般
特性いたずらごころのポケモンが使う変化技を無効化できるようになった。
ただしタイプ一致で使えるふいうちの威力は70に低下した上、使用自体を封じる特性も登場した。
カプ系等の強力なフェアリーが増加し、一時期環境から実質誰もいなくなった時期もあった。

  • しぜんのちからなど「場所」によって効果が変わる技持ちのポケモン
この系統の技は、カプの登場により格段に狙いやすくなった「フィールド」変化の影響も受ける。
特にしぜんのちからはノーマル技(トライアタック)を出す前提での考察が基本だったので影響は少なくない。

  • 格闘、虫全般
ファイアローの弱体化により、動きやすさが大幅に向上。
一方で、前世代以上にフェアリータイプが蔓延しており、第五世代のような強さには及んでいないのは確か。
特に格闘タイプにとってはエスパー・フェアリー複合で1.5倍でエスパー技を放てるカプ・テテフの影響が大きい。
なお、虫タイプはきゅうけつの威力が4倍にまで大幅上昇し、一部の耐久型にとっては強力なウェポンを手に入れたといえる。

  • 草全般
フェアリーメタとなる毒技が更に増加し、弱点を突かれる場面が依然として多い。
やどりぎのタネを主軸とした耐久型もナットレイ、メガフシギバナを除くと
種族値、タイプ相性共にテッカグヤの下位互換になりやすく、立場を奪われがち。
一方でファイアローの弱体化により、選出を縛られにくくなったほか、カプ系に比較的有利に立ち回れる点は追い風といえる。

  • 毒全般
フェアリー蔓延による攻撃技としての需要増加の一方、自身の特性で先制技無効かつ1.5倍の威力でエスパー技を放てるカプ・テテフの登場により、
(メガ)ゲンガー、アローラベトベトン等を除くと選出を縛られがちになった。

削除済みポケモン



第7世代前半(ポケモンバンク対応後)

2017年1月25日にポケモンバンクがサン・ムーンに対応し、前作や初代VCからポケモンを持ってくることが可能になった。
但し、初代VC産はシーズン2のスペシャルを除きレーティングバトルでは使用出来ないので注意。
主にORAS教え技絡み・準伝説絡みの強化が多い。

大幅な強化がされたポケモン

  • オオスバメ
特攻種族値が25上昇したことによりきもったま特殊型の選択肢が増えた。
根性型もきしかいせい習得や火傷ダメージの低下などで強化された。

  • オムスター
初代VCの技マシンでつのドリルを覚えることができ、ハピナス等の特殊受けを強引に突破できるようになった。

  • キレイハナ
蝶の舞を習得し、特殊型の積み技ができるようになった。

  • ツンベアー
特性にゆきかきが追加され、霰パでの高速アタッカーとして運用できるようになった。攻撃種族値が20増えたのも嬉しい。

  • ディアンシー
メガシンカしたターンからS110で行動出来るようになった上、
専用技のダイヤストームがBが二段階上昇するよう強化され、特殊方面でもパワージェムを覚えられるようになった。

  • ドードリオ
素早さ種族値が10上昇し、剣の舞と飛び蹴りを新規習得。ムクホークとは明確に差別化された。

  • ニョロボン
初代VCの技マシンで地割れを覚えることができ、心の眼+地割れのコンボが第二世代以来再び可能になった。
Z技で使いにくい格闘技を一度だけ強化可能に。

  • バシャーモ
麻痺状態の下方修正により、運も絡むが機能停止することが少なくなった。
格闘タイプとしては、フェアリー相手(マリルリ、カプ・レヒレを除く)でも止まりにくく、
相性の良い相方カプ・テテフの登場やファイアローの弱体化も追い風。
ソーラービームやかみなりパンチをベースにしたZ技を採用すれば、受けに出てきたマリルリ等を突破できる可能性もある。
ただし、確実に加速するために守ろうとしても弱点Z技で出落ちする可能性が高くなった点は向かい風。

  • フシギバナ
テテフを除くカプ系統のすべての一致技を半減することが可能。
厚い脂肪による優秀な耐久性能も健在。バシャーモ同様、ファイアローの弱体化も大きい。

  • ヤドラン
ニョロボン同様初代VCでじわれを習得可能な上、再生力と両立可能。

  • フライゴン
教え技の逆鱗が使用可能になり、りゅうのまいと両立可能になった。

  • クイタラン
オーバーヒート、フレアドライブ、そして優秀な専用技のほのおのむちを習得。
またフィラなどの一部木の実の強化で特性くいしんぼうの実用性が増し、攻守共にかなり強化された。

  • ルナトーン
念願のパワージェム習得により岩技の火力が大きく改善。HP種族値が90に上昇して耐久面も強化された。

  • ミノマダム
不意打ち・蝶の舞・むしのさざめきを習得。がむしゃら・夢特性の防塵と両立可能に。
また、ゴミのミノのみメタルバーストを習得。個性派揃いの他の虫鋼勢と蝶の舞と合わせて、明確な差別化に成功した。

  • 種族値が上昇したポケモン
第6世代の頃と異なり、2進化ポケモンの最終進化系以外にも種族値の修正が施された。
特にアメモースの種族値の上昇っぷりはすさまじく、なんと特攻と素早さにそれぞれ20ずつもプラスされた。

弱くなったポケモン

  • スイクン
熱湯のスリップダメージ半減、等倍でのゴリ押しが通用しやすいZ技の登場により攻防ともに下方修正。
優秀な複合タイプを持つ耐久水のカプ・レヒレの登場も痛手。
配布以外の個体も思い出しでぜったいれいどを習得出来るようになりのんき以外でもぜったいれいどを使えるようになったが、
一方ではぜったいれいどが氷タイプに無効になり氷タイプ以外の使用時は命中率が下がるよう調整された。

  • ノコッチ
麻痺による素早さ低下が1/4から1/2になったせいで、てんのめぐみまひるみ型の実用性が大きく減少した。

  • ドーブル(ダブル)、ダークライ
ダークホールの命中率が50%に低下、ワイドガードでも対処可能となり回避されやすくなった。
さらに、フィールド効果で眠りを防げるカプ・コケコとカプ・レヒレの登場により、
相手のパーティによっては選出自体を縛られてしまうことに。
ドーブルに至ってはダークホールの使用自体が不可能になった。

  • クリムガン
カプをはじめとする強力なフェアリーの蔓延、不意打ちの威力低下、麻痺による素早さ低下が1/4から1/2に、
ラス1で鮫肌により相討ちになった場合相手が勝利するように変更されたりと、数多のとばっちりを受けてしまった。

  • ビビヨン
特性で眠りを無効化するカプ・コケコやカプ・レヒレの登場で以前強力だった無限型が成り立ちにくくなったことに加え、
混乱の自傷率も低下したことにより弱体化。

  • アマルルガ
スキン系特性・電磁波弱体化、フェアリー増加による鋼技の増加とクリムガン同様数多のとばっちりを受けてしまった。
更にはバイバニラや差別化要素の一つだったアンコールを覚えるアローラキュウコンと新たな雪降らし持ちが2体も増えた。
自身は相変わらずイメージの合うパワージェムや新技のオーロラベールも覚えないと散々な状態。

  • ユキノオー
フェアリー対策で増加した鋼、毒技の両方を弱点に持つことでついでに狩られる場面が増加。
アマルルガ同様雪降らし持ちの増加でライバルが増えたことも向かい風。

  • ペラップ
混乱の自傷率の低下と特性で混乱そのものを無効化するカプ・レヒレの登場により低耐久を誤魔化しにくくなった。
USUMではぼうおん持ちであるジャラランガの強化とじごくづきの教え技化も痛手に。

強くなった面も弱くなった面もあるポケモン

  • ボルトロス(化身)
悪戯心が悪タイプに無効化、麻痺・混乱の下方修正、電磁波の命中率低下などの逆風で補助方面でかなり弱体化した。
だがZワザの登場できあいだまが使いやすくなったり、
すごいとっくんの登場でカロマ付きの最速めざ飛個体が使用出来るようになり、アタッカー型は強化されている。
しかしアタッカー路線ではより高い特攻を持つ霊獣フォルムに立場を食われがちなのが現状(それでも強いが)。

番外

  • カメックス
カメックスそのものが弱体化したわけではないが、
メガカメックスの主戦場であったトリプルバトルが廃止されてしまい使用率が大幅に低下することとなった。

  • サーナイト
こちらもサーナイトそのものが弱体化したわけではない。
しかし、タイプが同じで種族値が完全上位互換のカプ・テテフが登場。
トレースや豊富な補助技、メガシンカでなんとか差別化できるものの、現状あちらの超火力でゴリ押しした方が有効な場合が多いのは否めない。
なお、同境遇のバリヤードもかなり厳しい立場に追いやられているが、
あちらは猫だましやワイドガードなどのダブル向けの技で細々と生き延びている。

第7世代後半(USUM発売~)

USUM発売に伴い、SM環境でのレーティングバトルは「SMリーグ」として独立。

削除済みポケモン


意見処


参考:ポケモンバンク対応まで参戦できなかった(アローラ地方で入手できない)ポケモン

SMにおいてアローラ図鑑に掲載されず、島スキャンでも出現しないポケモン。こちらを参照。

参考:アローラマーク付きの個体の入手方法が不明なポケモン

デオキシス・ダークライ・ケルディオ・ゲノセクト・ディアンシー・ボルケニオン
アンノーン

なお、カロスマーク付きの個体は第六世代までの全てのポケモンが存在する。
(マナフィ・メロエッタ・ゲノセクトは第六世代では日本語版向けの配信は無く、海外で配信された個体のみ)
現在のSMのレーティングではスペシャルを除きXY・ORAS・SM・USUM産のみ使用可能。

意見処

  • こぶれえーがさいきょおーなポケモンモン!!!すいっちいーぽちぽちいーは全部だあめえだあこりゃあ!!!ペッ!!🤮 (2023-10-31 22:30:13)
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最終更新:2022年02月04日 19:35