アガデスタ地形


「蘇りの砂海」
人間以外のすべての生命は、ここに亡骸を遺棄すると、ふた月も経たずに肉体が修復されて甦る。
夜になったら死者が蘇るために魂を求めてさまようといわれており、子どもたちはことのほか気味悪く思うようだ。
また、大人ですら、夜にこの砂漠に足を踏み入れることを厭う。
ちなみに人間の死体を遺棄した場合、「白骨化が異常な速度で進む」ということ以外はわからなかった。
生命の理から外れてしまった呪いの砂漠。

「ターニャ砂漠」
「蘇りの砂海」を含め、アガデスタ国土の2/3を占める砂漠の名称。
亡国「タスターニャ帝国」時代からこの名前が使われていたようだ。
アガデスタ民として生まれついたときから、人々はこの砂漠と共に生きることを余儀なくされる。
しかし非常に迷いやすく、アガデスタ民ですらときとして迷い、命を落とすこともあるといわれている。
他国の人間が迷い込んだ場合、確実に迷子になった挙句死ぬ羽目になるので、正規の「案内役」をどんなに高額を払ってでも雇うこと。
要所にオアシス都市が存在するため、運が良ければ迷わずにヌーブまで辿り着けるかもしれない。

「アスキッシャ」
ヘクスラントと分け合う形になった大森林の一片。
アスキに近いため、「アスキッシャ」の名をつけられる。「ッシャ」という響きは森や草を指す(かもしれない)。
ここで採れる草を中心に、薬草や煎じ薬を作り、医療のための神聖な森として扱われている。
ヘクスラント民が不法侵入したとしても、基本的にあまり大事にはしない。
が、難色(国境付近のさらし首が増える)を示す。
医療関係者がここに入る場合、ヌーブおよびカガヂステ総督の許可が必要。
これに関しては他国の者もごくまれに許可が下りる可能性がある。

「ターラル海」
デデスカおよびアスキッシャ以南の海を指す。
タスターニャ時代は「この世で最も美しい」と自負していたほど、多種多様な生態系を持ち、海洋技術の進歩に力を与えていた恩恵の海だった。
アガデスタになってからは汚染され、ひとも魚も住めない海になってしまった。
現在は海の砂漠化が深刻化し、また土壌の汚染によって、深刻な病気を発症することが判明したため、閉鎖されている。
が、居場所を失った民が、ごく少数今も身を寄せ合って生きている村もあるようだ。


首都「カガヂステ」
アガデスタにおける首都。
何かの建物の先頭部分が地面から突き出しており、そこが現在の総督府および神殿となっている。
神事に携わる氏族のみ、地下に広がる古代遺跡にて生活している。
古代遺跡には川が流れているため、生活は可能。
他国の者でここに侵入できた存在はひとりしかいないといわれており、また、ここに招待されたものもひとり。
人口はおよそ2万人。アガデスタきっての戦士たちが街を守っている。

大都市「アスキ」
アガデスタの中で唯一「タスターニャ帝国」及び「タスターニャ選帝侯国」時代の文化を色濃く残す大都市。
また、聖地に近いため、比較的経済も活発で、他国排斥っぷりは他の都市に比べると圧倒的に弱い。
他国からの聖地巡礼者のために宿や温泉を提供しており、アガデスタあるある「鎖国」感とは無縁の地。
この都市では唯一「3年間在住権」を得ることができるが、それなりの立場の者からの後押しが必要。
人口はおよそ8千人。

大都市「キッケ」
アガデスタでおそらく最も「アガデスタらしい」といわれる都市。
街のまわりには砂漠に潜む獣から市民を守るべくたてられた塀が存在し、4つある門にはそれぞれ巨体の門番が通行許可証を見せるよう要請してくる。
また門の横の塀には、大罪人の首がさらされている。
街の中心部には「コッラ」と呼ばれる集会場があり、隣には闘技場が存在する。
外国の旅行者に対して非常に冷淡。
人口はおよそ1万5千人。

大都市「ヌーブ」
アガデスタの医療都市。
「アスキッシャ」への許可を得るための難関。
タスターニャ時代の気風なのか、アガデスタにしては珍しくまともな感性の持ち主が多いといわれている。
が、しょせんアガデスタはアガデスタ。野蛮大国は野蛮大国。
いざとなったときの対処法は「薬草をケツにぶちこんでワイン飲め!」
他国の医療関係者が入ってくると興味津々で話を聞き出すが、大抵導き出される結論は、
「うちの民そんなヤワじゃねえから薬草でどうにかなるわ」
人口はおよそ1万人。

中都市「コルリョ」
アガデスタの台所。
かつては学問が栄えた街だったが、今は農業に鞍替え。
砂漠の地で育つ野菜の研究が非常に盛んであり、同時に野菜を狙う獣との大戦争勃発地帯でもある。
そもそも砂漠の地で野菜が育つか、という謎だがカガヂステの地下を通る川がコルリョの地下にも存在するため、どうにか野菜の栽培は成功している。
ヌーブとは姉妹都市であり、常に野菜関連で論議をぶつけるのは大抵ここ。
人口はおよそ4千人。

中都市「デデスカ」
アガデスタの深淵といわれる、戦士最多輩出都市。
タスターニャ時代は海洋技術に磨きをかけ、ターラル海の覇者をガンガン輩出していた。
ターラル海が汚染したため、海に出られなくなった鬱憤がすべて陸地へと向けられ、やや闇が深い病的なまでの戦闘民族である。
いまでもアガデスタきっての戦士を輩出するのはこの街。
最も治安が悪いため、海外の旅行者だけでなく国内の旅行者へも厳重な警戒を勧告している。
人口はおよそ5千人。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年11月16日 00:59