正式名称 | クエンティス・ラタ・ヒルディカ (クエンティスは「連盟」、ヒルディカは「多頭の竜」の意) |
地理的特徴 | 本国は大陸の東側に広がる12個の群島。また、大陸北西部に半島を領有する。 「群島のヒルディカ(ヒルディカ・ラタ・イスト)」 「半島のヒルディカ(ヒルディカ・ラタ・ウェスリ)」 と呼び分けられる場合がある。 更に、各地に植民都市を多数持つ。 「群島のヒルディカ」には亜竜と呼ばれる象程度の大きさの爬虫類が棲息している。後述するが元々竜信仰が広まっていた地域のため、現在でも竜の眷属として大切にされ、あちこちでのんびりと草を食んでいる。亜竜には翼を持つ種類もいて、しばしば大空を悠然と飛んでいるのも見ることができる。 亜竜の多くは大人しいが人間には馴れない。一部人に馴れ言うことを聞くものもいる。 |
政治形態 | 三権分立に近い体制を敷いている。 貿易を主産業とする商業国であるため、政治体制・法制度ともに比較的高度に整備されている。 【行政機関】竜の首 各群島の代表である第一~第十二席、半島の代表である第十三席、植民都市の総合代表である第十四席の計14名で構成される合議機関。ただし第十三席と第十四席は任地の都合上欠席することが多い。 合議上の序列は存在しないが、対外的には第一席(群島の中で最も面積が大きい島「ダッファ」の代表)がトップということになっている。また、戦争、災害、経済危機などの緊急時には、「竜の首」の合議が有する決定権はすべて第一席に委ねられる。 各席は基本的に世襲制。ただし、近年追加された第十三席と第十四席のみ指名制。 【立法機関】竜の爪、竜の牙 ヒルディカ各地の有力者からなる議会。二院制で、貴族身分からなる「竜の爪」と、その他の身分からなる「竜の牙」に分かれる。 議席数、任期などの諸条件は異なる。二院の決議が分かれた場合、「竜の牙」の決議が優越する。 半島や植民都市の出身者も参加可能だが、現時点では少数。 【司法機関】竜の眼 いわゆる裁判所。身分、収入、年齢を問わずあらゆる者に門戸を開いており、試験に合格さえすれば誰でも受け入れる(ただし、試験そのものが難関な上、受験にはヒルディカ国籍が必要である)。 地方法院「黒き瞳」、高等法院「青き瞳」、最高法院「赤き瞳」に分かれており、最高法院「赤き瞳」は竜の首や竜の爪、竜の角をも裁く権限を持つ。 |
外交情勢 | もともとクレスティン領であった「半島のヒルディカ」にて、クレスティンへの帰属を希望する声が高まっている。 |
主要産業 | ※まだ増えるかも 【貿易】 船に帆を張り、馬に乗り、時にはラクダにも乗ってどこにでも行き商売をする。ありとあらゆるものを対象とし、時には武器、奴隷、麻薬などの取引も取り扱う。 【造船】 商船から軍艦まで幅広く製造している。原料は他国(主にヤギホ)より輸入しての加工貿易。技術はかつてのタスターニャのものに改良を加えている。 【酒造】 主にワイン。地中海性気候のためすっきりした飲み口。 【農業】 主にブドウ。↑のワインの材料のほか、生で食べられる品種や干しブドウに向いた品種など多様な品種がある。 【工芸】 ガラス製品。ヴェネツィアングラスをイメージしてもらえればだいたいあってる。材料には鉛を含まないソーダ石灰を使用、硬度が低いため成形の自由度が高い。 |
軍事体制 | 常備軍を有する。志願制。「竜の首」が統帥権を有するが、軍事行動を取る場合は第一席に決定権が委譲されていることが多い。 海軍はそれなりに強いが陸軍は……うん……(遠い目) ブッちゃけ陸軍はヤギホからの軍人奴隷やヤギホ系ヒルディカ軍人に相当おんぶにだっこである。 陸で戦うと負けるのはヒルディカ人みんな分かってるので、戦いたくないでござる。 |
経済情勢 | 一見良好だが、本国「群島のヒルディカ」と地方領土「半島のヒルディカ」との間に経済格差あり。 |
文化的特徴 | それぞれに少しずつ文化の異なる12個の群島からなる連盟(現在はそこに北西の半島と各地の植民都市が加わる)。このため、異文化に対してきわめて節操なs……コホン、寛容。良いと思ったら躊躇なくパクr……ゲフン、吸収する。 典型的ヒルディカ人像? んなもんねぇよ。本国の群島だけ見てもみんなバラバラだよ。 強いて共通項を挙げるなら、商魂たくましい。恐ろしいまでに商魂たくましい。金になるなら何でもいい。儲かるなら嘘でも何でもつく。基本的にプライドはない。 「ヒルディカ人には二種類いる。まず三枚舌のヒルディカ人。次に十枚舌のヒルディカ人だ」なんて言った他国の政治家がいたとかいなかったとか。 ビジュアルイメージはアル=アンダルス。このため、住民の服装などはイスラム圏の民族衣装を彷彿とさせる(特にガラベーヤ。ただし細かい部分は地域や宗教による)。また、「竜の首」第一席の居城がアルハンブラ宮殿にクリソツだったりする。 ご飯がおいしくない。メシウマで有名な青空国に近いのにどうしてこうなった。 「ワインは最高。ただしワインのつまみは最低」なんて言われる始末! ただし植民都市には現地の食文化を取り入れて美味しいものを食べられるところも多い模様。 貿易が主産業であるため保険などの制度が比較的整っている。株式会社のシステムも既に存在する。成文化され整備された法典、確立された官僚制、書類決済のシステムなど、社会制度は現実世界でいう近世後半から近代前半にかけての特徴を多く備えている。 |
宗教 | かつては竜信仰が広く信じられていた(詳しくは竜についてを参照)。 国名や各機関の名称にその名残がみられる。 「かつて12頭の竜がこの世界を造った」とされる竜信仰の神話には、現在ではほとんど信者がいない。ただしこの国の文化的土台とはなっており、亜竜に対する扱いなど様々な習慣がこの神話に由来する。 他国から様々な宗教が流れ込んだことで群島全土が宗教紛争で荒れていた時期がある。その反動からか、文化の中でも宗教に関しては特に頓着しない傾向がある(特に商人に顕著で、商売上必要だと判断したら躊躇なく改宗する)。 このため、国内の宗教はきわめて多種多様。多くは近隣諸国や自分の商売上関わることの多い国の国教を信仰している。 「竜なんていませんよ、ファンタジーやメルヘンじゃないんですから」。 |
教育水準 | 国策として教育や学術振興を重視している。義務でこそないものの、「群島のヒルディカ」在住なら7歳から10歳まで無償で公学校に通える(つまりタダで読み書き計算が習えるわけで、文明レベルを考えるとかなり先進的)。ただし、領土が広い範囲に散っているため教育制度には地域格差があり、半島や植民都市は冷遇気味。 階級によって異なるが、より学びを深めたい者には私塾(有償)、大学(これも有償)なども存在する。 「群島のヒルディカ」の島のひとつ「イズラフィヤ」は2つの著名な大学を擁する学園都市として著名であり、各国有力者子弟の留学も受け入れている。 公学校や私塾で好成績を修めた者には奨学金が出るほか、一定の条件を満たした学者にも高額の助成金が出る。なお国籍は不問。 |
人物 | ヒルディカの要人たちを参照 |
歴史 | ヒルディカの歴史を参照 |
担当者 | ひーらぎ |