通名 | ツグムネ |
真名 | 次志日子(つぐむねひこ) |
年齢 | 独立戦争の頃だいたい二十歳前後だったと云われている |
身長 | 特に史料はないので平均程度だったと思われる |
身分 | マオキ族族長 |
出身部族 | マオキ族 |
性格の特徴 | 文武両道に長けた忠義のひととして知られる。亡き兄の遺志を継いでヤギホを独立に導いた英雄であり、女王ヤエの異母姉との夫婦仲も良かったと伝えられている。愛妻家だった模様。 |
外見の特徴 | 美男であったと云われているが、全体的に理想化が著しいとも云われている。 |
備考 | マオキ族にとって祖先神に次ぐ第二の神。忠義や清廉潔白であることの象徴とされている。また、父母や兄へ孝行したエピソードや愛妻とのエピソードも多いことから、祈願成就と家内安全の神としても知られている。 |
ヤギホノミヤマ王国国民 | ヤギホノミヤマ王国独立のきっかけを作った英雄の一人で、戦の神として祀られている。信仰しているのは主にマオキ族とマオキ族から派生した部族だが、マオキ族そのものがヤギホ人の支持を得ていること、祈願成就や家内安全といった部分はどの層にも普遍的に人気があることから、結構あちらこちらで祀られている。 |
ヤギホノミヤマ王国知識層 | マオキ族は第二の祖先神として奉じている。他の部族は若干妬んでいる。 |
女王ホヅカサヅチオオキミのありがたいお言葉 | 「七部族第二位のマオキぞ、独立戦争の英雄であらねば格好がつかぬなえ。ずいぶんと脚色されておるに違いない、ひっひっひ」 |
通名 | ツグムネ/ツグ |
真名 | 次志日子(つぐむねひこ) |
年齢 | 19歳(独立時) |
身長 | 164センチ |
身分 | マオキ族次期族長(族長になるのは独立後数年経過してから) |
出身部族 | マオキ族 |
性格の特徴 | 良く言えば温厚で社交的、お人好しで甘えん坊で口先ばかり達者な世渡り上手、典型的な末っ子。普段は年長の者たちに甘えてここぞという時には役に立たず周囲の力を借りっぱなし。けして愚鈍ではなく、むしろマオキの影響力の強さや己れの器の小ささを理解していたからこそ重責から逃げ惑っていた節がある。特に兄にはこれでもかというほどなついており、兄が戦死するまで自分たちマオキ族が独立を掲げたという自覚がなかったほどで、兄の死後は逃げずに戦う姿勢も見掛けられるようになる。 実は、『戦士として生まれた戦士』。普段はマオキならではの厳しいしつけで破壊衝動を封印されているが、一回刀を抜くと相手を細切れにするまで止まらない暴力的な面が潜んでいる。後で我に返り自責の念に駈られることも多かった。普段は自分に自信がないのもその影響もあったかもしれない。 |
外見の特徴 | 一般的なヤギホ人男性。長い黒髪を特に編み込むことなくひとつに結っていたが、兄の死後ばっさりと切り落として以来短髪を貫いている。色白で黒目がちの目をしており、子供の頃は女児に間違えられていたたちで、成長してもやや童顔気味だった。 |
略歴 | マオキ族の本家の次男に生まれる。族長としてマオキ族を束ねる偉大な父、そんな夫を支える母と姉たち、何より優秀でマオキの次期族長として誰もが期待していた兄に囲まれて、半ば甘やかされつつ、『戦士として生まれた戦士』の面を隠すようしつけられながら育つ。『戦士として生まれた戦士』である以上、戦の場以外で要職に就けることはない、という両親の判断もあって、マオキ族のわりには甘ったれののんびりとした性格に育つ。 9歳の頃、父が全マオキ族とマオキ族に呼応した他のヤギホ人の部族を率いて蜂起。独立戦争が始まる。しかし、当人は父や兄に任せておけば安泰だと思い込んでいたため、ほとんど参戦せず。初陣では本能のままに敵を殺戮したが、父や兄が止めてあまり表に出ないよう仕向けることになる。 ところが、17歳の時、最愛の兄が戦死し、兄の許嫁であったホカゲの娘イツエも失踪。突如マオキ族次期族長の話が舞い込んできて混乱する。この時にはすでに他の部族たちも結集しており、父も重傷を負いながらも陣頭指揮には当たっていたため、マオキ族全体は大事には至らなかったが、ツグムネは目の前で兄を失ってしまった事実やマオキ族次期族長という重責に耐えられず、半ば自暴自棄の状態で戦い続けて終戦を迎える。 戦が終わってホカゲ族の娘ヤエが女王に即位すると、ヤギホ全体に『戦士として生まれた戦士』を危険視して迫害する風潮が生まれる。当初は怯え自殺すら考えたほどだった。しかし、ヤエは「マオキ族次期族長にホカゲの娘を嫁がせる約束だったので」と言ってツグムネとヤエの異母姉ムツエを婚姻させる。兄の許嫁だったイツエとは異なり、ムツエはおてんばの過ぎるきらいがあったが、彼女の天真爛漫さに惹かれ、いつしか彼女が心の支えになっていく。彼女の手を借りながら少しずつ自らを立て直し、父が死去する頃には、堂々とした態度でマオキ族族長へ粛々と就任している。 ムツエを与えてくれたことをヤエに心から感謝しており、ツグムネの中ではムツエへの愛情とヤエへの忠誠が連動していた。しかし、ツグムネとムツエの間に産まれる子供たちにも『戦士として生まれた戦士』が多く、平和な世でも自らの破壊衝動を律して生きられるよう虐待と紙一重の教育を行なった結果、マオキ族のあの独特の価値観が形成されていくことになってしまう。孫の世代ではホカゲ族を守ろうとして政権を奪取するという過剰防衛に至るが、ツグムネ自身はすでに老衰で安らかに逝去している。自身は最期の最期までムツエと仲睦まじく暮らし、平和な晩年を過ごした。 |
備考 | 一人称:僕、二人称:あなた(年上)・君(同年代~年下)。腐ってもマオキ族本家の子なのでステラクス語とヤギホ語の二言語併用話者だが、ステラクス語はあまり得意ではなかった。 なお、マオキ族の中ではムツエもマオキ族の母として女神にされており、ホカゲ族への忠誠の根拠となっている。縁結びや子孫繁栄の女神としても知られ、良縁や子宝を望む若い女性に人気がある。 |