ヤギホ独立戦争時~ヤギホノミヤマ王国独立後


<姿絵なし>

通名 ナナツ
真名 七真火日子
年齢 独立戦争の頃だいたい40代後半だったと云われている
身長 さほど体格が良かったわけではなさそう
身分 ホカゲ族族長、独立戦争の英雄
出身部族 ホカゲ族
性格の特徴 独立戦争を勝利に導いた英雄であり、文武両道に長け、誰もが彼を尊敬の眼差しで見ていたと伝えられている。戦争には参加の表明をしたが、ステラクスとの和平工作も行なったとされており、武勇よりは知略に長けたという逸話が多い。相当弁の立つ男であった模様。
外見の特徴 神話には特に記載なし。当時の平均的なヤギホ人であったものを見られる。
備考 当時の慣例にならって複数人の妻をもっていたようだが、最後の妻である『女神』との婚姻より一気にヤギホの頂点へ上り詰めていった。現在の七部族に当たる有力部族たちを次々と籠絡し味方に引き入れたという逸話によると、剣の腕も弁の腕も立つ男だった様子。女王ヤエの即位後はなぜか何の記録もない。おそらく女王の下で政治が乱れるのを懸念して隠居したのではないかと云われているが、詳細はさだかではない。


歴史的な評価


ヤギホノミヤマ王国国民 ヤギホノミヤマ王国独立のきっかけを作った英雄であり、初めのヤギホの母ヤエの父親として祀られている。文武両道に長けた、祈願成就や勝負事の神として信仰されている。ただし男の神であるため、女王たち=女神たちに比べるとさほど篤く信仰されているわけではない。比較的人気のある神だが、好みの問題。
ヤギホノミヤマ王国知識層 一般民衆に同じく。神話上の存在なのであれこれ論じることもない。ただし七部族の一部では、祖先が彼に敗北したと思っている者もあり、複雑な心境を抱いている者もあるらしい。
女王ホヅカサヅチオオキミのありがたいお言葉 「なんぞ娘を女王にしたのち何もしなかったのであろうな。荒くれの戦士たちを娘の傍に並べておいて不安はなかったのだろうか。まあ、七部族が当時から今のような連中であったのならばさほど心配もなかったやもしれぬが、ネアブリやトモシビが謀反を起こすとは思うておらなんだ……?」




















































通名 ナナツ
真名 七真火日子
年齢 独立時49歳、享年50歳
身長 160センチ
身分 ホカゲ族族長
出身部族 ホカゲ族
性格の特徴 ひょうひょうとしてつかみどころがなく、「何を考えているのか分からない」とよく言われていた。頭はきれるようで、口先三寸だけで相手を言い含めることは日常茶飯事。剣の腕も立ったが、直接的な戦闘で勝利するよりは防衛に努めて相手を煙に巻き逃走することの方が多かった模様。けして真正面から戦わず、荒々しい戦士たちからは「卑怯者」と呼ばれていたが、知恵者たちには良くも悪くも食えぬ男として警戒されると同時に一目も置かれていた。基本的に損得勘定だけで動いているため、自分やホカゲ族に利益があると思えば、ステラクスにも媚を売るし、そのステラクスを裏切るのも簡単。
唯一の欠点は女好きだったこと。英雄色を好むと言えば聞こえは良いが、最初に結婚した許嫁の他に3人も妻を迎えている。出身部族などは問わなかった点で自由主義・平等主義・博愛主義と言えなくもないが、最後に迎えた妻がヤギホノミヤマ王国を鎖国に追いやることになるのは完全に誤算だったらしい。
外見の特徴 当時ではごく一般的なヤギホ人男性。長い黒髪をいくつもの細かい編み込みにしてひとつに束ねていた。筋肉質だが中背。整えられた口ひげが自慢だったらしい。
略歴 ホカゲ族の分家に生まれる。『ホカゲの娘』である母親のもとに生まれ、父親は誰か不明。母親についてあっちに行ったりこっちに行ったりする生活を送っているうちにあのつかみどころのない性格や無駄に高い教養を身に着けていったものと思われる。当時のホカゲ族の族長に求められていたのは武の才覚より『ホカゲの娘』を管理する能力だったため、計算高さをかった先のホカゲ族族長が自分の娘と結婚させる。このことにより、15歳にして次期族長の座を得ている。この時の相手が1人目の妻であり、この後は1人目の妻と2人で『ホカゲの娘』の管理に当たって神事のための性交を取り仕切るようになる。
その後2人目の妻や3人目の妻を次々と迎えていくが、当時のヤギホでは有力部族の長が複数人の妻を養い大勢の子供を作るのが当たり前だったので特にこれといった揉め事が起きることはなかった。ステラクスの有力者たちとのらりくらりと交流しながら青年期を過ごす。生まれる娘たちも母に似た美しい娘が多かったので『ホカゲの娘』として高値がつくようになり、ホカゲ族は安泰だと目されていた。
29歳の時、4人目の妻ヒムカを迎える。周りは当初彼女がヒルディカ出身であることを心良く思っていなかったが、ヒムカの人間離れした美貌や炎を操る術に魅了され、承服。ナナツとしても、ヒムカを妻に迎えた理由のひとつに彼女の美貌や異能力によってホカゲ族に箔をつけたいという計算もあったようである。しかし、当初は大人しく何も考えていないわがままで美しいだけの娘を演じていたヒムカが、息子クロガネ(幼名、のちのトオヤ)の誕生の頃から変貌。他の息子たちを虐殺したことから、クロガネを懇意にしていたステラクス人夫婦に預ける。ヒムカを政治の場から遠ざけ、他の3人の妻たちを表に出していこうと試みるが、すでに独立戦争が始まっていたこともあり、妻たちにホカゲ族を預けて他の部族やステラクスの有力者との折衝に赴かなければならなかったため、ヒムカの凶行を止めることはできなかった。
独立戦争が始まった頃は親ステラクス派だったが、戦況がヤギホ有利に傾いてくるとステラクスから離反。また、八女にしてヒムカの産んだ最初の娘であり、娘たちの中でもっとも美しく賢かったヤエがヤギホ人全体の間でうまく立ち回っていることを知って、ヤエを立ててホカゲ族もヤギホ独立の方向に流れるよう工作。唯一生き残った男児であるクロガネをステラクスから連れ戻し、成人させてトオヤと名を改めさせる。その後はヤエとともに他部族の掌握に努め、ヤギホの独立へと貢献した、ということになっているものの、ほとんどがヤエの策謀であったことは伏せられている。
独立の翌年、『神の火の山』が数百年に一度と言われる大噴火を起こす。この際、火砕流に呑まれて死亡しているが、ヤエは混乱を避けるためその死を隠匿。表舞台ではヤエが、裏の事務的な面ではトオヤとヤエに忠誠を誓った他部族の族長たちが活躍していくことになる。
備考 一人称:俺、二人称:主にお前だが、その時々の気分。相手を小馬鹿にした物言いをすることも多かったが、一応真面目な話もできた。戦士らしい荒くれ口調というよりは、ステラクスの詩を嗜む風流人ぶったところも。ステラクス語・チンコン語・タスターニャ語・ヤギホ語の4ヶ国語を堪能に使いこなした。




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最終更新:2015年09月25日 11:57