「《祝刃守》」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

《祝刃守》」(2015/07/16 (木) 12:59:05) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(i){ ――神の祝ぎたるつはものたれば、いかでか命ぞ惜しうべき。いづくんぞ《祝刃守》より神の御意思に添ひたるものあらん。豈に歓ばんや。}  《祝刃守》とは、ヤギホ古語で『女神の祝福を受けた刃を携える武官』という意味をもち、「ホギハモリ」と読む。  女王およびホカゲ族首長一族の護衛を主な目的とする小規模な武装集団であり、対外的には単に『女王親衛隊』という扱いになっている。 **業務および社会的役割 ***女王親衛隊としての《祝刃守》  《祝刃守》の主要業務であり、公的に広く認められているもっとも重要な面。  『女神』である女王と、ホカゲ族の中でも特に女王に近い『女神候補者』や『女神の眷属(女王から三親等以内の血族のことを指す)』を二十四時間体制で警護している。  女王の住まう神殿近くに詰所および寮を設けており、常時神殿に出入りできる体制を整えている。女王の外遊があれば《祝刃守》の中でも選抜された精鋭がともに出動する。その他、女王から直に退出の命を受けない限りはすべての外出に同行し来客のある行事に同席する。公私は問わない。 ***女王の私的な武力としての《祝刃守》  武装組織であることから『武士』の集団として認識されがちだが、女王直属の機関であり、軍人や上武士とは異なる独自の指揮命令系統をもつ。  人間の指示に従う義務はなく、状況によっては(特に女王本人が不本意であると主張している場合は)、神官や軍人を無視した軍事行動を起こすことができる。政府の要人である大神官や将軍たちを斬り捨てることも許可される。したがって諜報活動や暗殺行為を含んだ密命を女王から受けることもある模様。  実態の半分は国家機密という闇に覆われている。 ***『望まれざる子供たち』の受け皿としての《祝刃守》  身分制度が古代部族制社会の延長線上にあり氏族と切り離せず、流動性がないことから、異なる階層の男女の間に生まれた子や異民族との間に生まれた子、下層階級で貧しく多くの子を養えない家庭に生まれた子など、ヤギホ社会では常に相当数の『忌み子』『望まれざる子』が誕生している。大部分は幼くして『存在しなかった』ことになるが、うち一部は生き延びて路上生活に至り治安の悪化の要因となる。  《祝刃守》はその中でも特に『優秀』な若者を集めて教育し組織化している。 **構成員 ***採用条件 +女王に絶対の忠誠と信仰を示すことができる者。 +自らの身を自らで守ることができる戦闘能力と多少の環境の変化には左右されない基礎体力を有する者。必ずしもヤギホ剣術を習得している必要はない(《祝刃守》隊員として採用されてから訓練を受け習得するよう求められる)。 +親類縁者と生計を共にしていない者。特に親兄弟のない者。(《祝刃守》隊員として採用された後女王もしくは《護人》の許可が下りれば婚姻や養子縁組を認められる。)  基本的には女王または女王の一族と《護人》を初めとする《祝刃守》幹部による声かけで候補者を集めており、声をかけられた時点ですでに隊員としての採用が決まっている場合が多い。公募は行なっていない。 ***構成員の特徴  ほぼ全員がヤギホ社会から爪弾きにされた経験をもつため、過半数は《祝刃守》の隊員になることで得られる生活の安定や社会的地位向上を目当てにしており、最初から心底女王を『信仰』している者は少ない。大抵の場合は思想教育を受けたり王族の人間性に惹かれたり何より女王の庇護によって生活を保障されている状況に安住したりすることで忠誠心が培われていく。&font(l){むしろ現在の《護人》であるウワナなど当初は王女暗殺を目当てに入隊したのだがそんな事実を知っている人間などとうの昔に『神のお求めのところ』になっておりもはやこの世にいない。}  《祝刃守》を引退すると、出身部族に関わらず自由に婿入り先を選択できる制度があり、女王による直接的な庇護がなくなっても豊かで安定した生活を継続させることができる。ただし、五体満足で《祝刃守》を引退できる者は入隊者のうちの三割以下と噂されている。特に存在そのものが消えた《祝刃守》がいつどこで消えたのか把握できるのは女王と《祝刃守》の仲間たちのみである。 ***現在の構成員内訳  《護人(もりびと)》という官職名を与えられる隊長を筆頭に、100名前後の隊員がいる。10~12人で一班に分けられ、一班につき班長が一人いる。班長の数はその時の隊員の人数によるが、いずれも《護人》の指揮命令下にあるものとされる。《護人》の命令は絶対であり、《護人》の命令に優越するものは唯一女神の言葉のみ。  八割は十代半ばから二十代半ばの青少年であり、女性は今のところいない。 ***《護人》  「モリビト」と読む。《祝刃守》の隊長であると同時に女王専属の護衛班の班長を務める。  女王の命令のみに従い、女王の手足でしかないという建前上、政治的な権限は一切ないことになっている。ただし、女王の許可があれば大神官や大将軍に背くことも認められるため、裏でヤギホノミヤマ王国で実権を握ることも可能な役職。  選抜基準は女王に認められ選出されることただ一点のみであり、《祝刃守》の隊員であれば誰にでも《護人》になれる機会はある。平均的にある程度の年数《祝刃守》として勤め《祝刃守》の中でも上位に入る戦闘能力の持ち主が選ばれることが多い。特に時の女王が王女だった頃専属の護衛隊員だった者が選ばれやすい傾向にある。  現在の《護人》は[[ウワナタケオミ]]。女王の信任が非常に厚く、《祝刃守》全体も第二の父として慕っており、一般大衆からもある程度の支持を得ているため、神官たちや軍人たちは「ウワナが本気で動いたら国家が転覆するのではないか」と恐れている。当の本人は公的な場では「すべて我が君の御心のままに」としか言わず政治には一切携わろうとしない。 ***制服  制服の着用が義務付けられている。理由は大別すると +他の軍人・武士たちと区別するため +異民族との混血により一般的なヤギホ人とはあまり共通性のない容姿をしている者がいるため +貧しさのあまり衣類に頓着しない者が多く統一感が見られなくなるため  の3点。  最初は就任時に女王からヤギホ刀とともに下賜され、破損などがあるたび随時新品を支給される。  ヤギホ波紋の赤い襟のついた黒い羽織やヤギホ波紋の長い襟巻などが《祝刃守》の象徴とされている。詳しくはヤギホ文化のページの民族衣装の項(後日作成予定)参照。 **成立経緯  いつかヤギホ史をまとめてからどうにかします\(^o^)/ **現在の社会的評価  『ヤギホ波紋の《祝刃守》』と言えば、一発逆転を狙う貧しい少年たちの憧れの的。元から社会的地位を保障されている七部族からはあまり良い目で見られていないが、一般大衆からはかなりの支持を得ている。ただし一般大衆は《祝刃守》の女王の私的な武力としての面を知らない。  中でも《護人》は「女神からもっとも厚い信頼を受けられる者」として英雄的な扱いを受ける。 ----
&font(i){ ――神の祝ぎたるつはものたれば、いかでか命ぞ惜しうべき。いづくんぞ《祝刃守》より神の御意思に添ひたるものあらん。豈に歓ばんや。}  《祝刃守》とは、ヤギホ古語で『女神の祝福を受けた刃を携える武官』という意味をもち、「ホギハモリ」と読む。  女王およびホカゲ族首長一族の護衛を主な目的とする小規模な武装集団であり、対外的には単に『女王親衛隊』という扱いになっている。 **業務および社会的役割 ***女王親衛隊としての《祝刃守》  《祝刃守》の主要業務であり、公的に広く認められているもっとも重要な面。  『女神』である女王と、ホカゲ族の中でも特に女王に近い『女神候補者』や『女神の眷属(女王から三親等以内の血族のことを指す)』を二十四時間体制で警護している。  女王の住まう神殿近くに詰所および寮を設けており、常時神殿に出入りできる体制を整えている。女王の外遊があれば《祝刃守》の中でも選抜された精鋭がともに出動する。その他、女王から直に退出の命を受けない限りはすべての外出に同行し来客のある行事に同席する。公私は問わない。 ***女王の私的な武力としての《祝刃守》  武装組織であることから『武士』の集団として認識されがちだが、女王直属の機関であり、軍人や上武士とは異なる独自の指揮命令系統をもつ。  人間の指示に従う義務はなく、状況によっては(特に女王本人が不本意であると主張している場合は)、神官や軍人を無視した軍事行動を起こすことができる。政府の要人である大神官や将軍たちを斬り捨てることも許可される。したがって諜報活動や暗殺行為を含んだ密命を女王から受けることもある模様。  実態の半分は国家機密という闇に覆われている。 ***『望まれざる子供たち』の受け皿としての《祝刃守》  身分制度が古代部族制社会の延長線上にあり氏族と切り離せず、流動性がないことから、異なる階層の男女の間に生まれた子や異民族との間に生まれた子、下層階級で貧しく多くの子を養えない家庭に生まれた子など、ヤギホ社会では常に相当数の『忌み子』『望まれざる子』が誕生している。大部分は幼くして『存在しなかった』ことになるが、うち一部は生き延びて路上生活に至り治安の悪化の要因となる。  《祝刃守》はその中でも特に『優秀』な若者を集めて教育し組織化している。 **構成員 ***採用条件 +女王に絶対の忠誠と信仰を示すことができる者。 +自らの身を自らで守ることができる戦闘能力と多少の環境の変化には左右されない基礎体力を有する者。必ずしもヤギホ剣術を習得している必要はない(《祝刃守》隊員として採用されてから訓練を受け習得するよう求められる)。 +親類縁者と生計を共にしていない者。特に親兄弟のない者。(《祝刃守》隊員として採用された後女王もしくは《護人》の許可が下りれば婚姻や養子縁組を認められる。)  基本的には女王または女王の一族と《護人》を初めとする《祝刃守》幹部による声かけで候補者を集めており、声をかけられた時点ですでに隊員としての採用が決まっている場合が多い。公募は行なっていない。 ***構成員の特徴  ほぼ全員がヤギホ社会から爪弾きにされた経験をもつため、過半数は《祝刃守》の隊員になることで得られる生活の安定や社会的地位向上を目当てにしており、最初から心底女王を『信仰』している者は少ない。大抵の場合は思想教育を受けたり王族の人間性に惹かれたり何より女王の庇護によって生活を保障されている状況に安住したりすることで忠誠心が培われていく。&font(l){むしろ現在の《護人》であるウワナなど当初は王女暗殺を目当てに入隊したのだがそんな事実を知っている人間などとうの昔に『神のお求めのところ』になっておりもはやこの世にいない。}  《祝刃守》を引退すると、出身部族に関わらず自由に婿入り先を選択できる制度があり、女王による直接的な庇護がなくなっても豊かで安定した生活を継続させることができる。ただし、五体満足で《祝刃守》を引退できる者は入隊者のうちの三割以下と噂されている。特に存在そのものが消えた《祝刃守》がいつどこで消えたのか把握できるのは女王と《祝刃守》の仲間たちのみである。 ***現在の構成員内訳  《護人(もりびと)》という官職名を与えられる隊長を筆頭に、100名前後の隊員がいる。10~12人で一班に分けられ、一班につき班長が一人いる。班長の数はその時の隊員の人数によるが、いずれも《護人》の指揮命令下にあるものとされる。《護人》の命令は絶対であり、《護人》の命令に優越するものは唯一女神の言葉のみ。  八割は十代半ばから二十代半ばの青少年であり、女性は今のところいない。 ***《護人》  「モリビト」と読む。《祝刃守》の隊長であると同時に女王専属の護衛班の班長を務める。  女王の命令のみに従い、女王の手足でしかないという建前上、政治的な権限は一切ないことになっている。ただし、女王の許可があれば大神官や大将軍に背くことも認められるため、裏でヤギホノミヤマ王国で実権を握ることも可能な役職。  選抜基準は女王に認められ選出されることただ一点のみであり、《祝刃守》の隊員であれば誰にでも《護人》になれる機会はある。平均的にある程度の年数《祝刃守》として勤め《祝刃守》の中でも上位に入る戦闘能力の持ち主が選ばれることが多い。特に時の女王が王女だった頃専属の護衛隊員だった者が選ばれやすい傾向にある。  現在の《護人》は[[ウワナタケオミ]]。女王の信任が非常に厚く、《祝刃守》全体も第二の父として慕っており、一般大衆からもある程度の支持を得ているため、神官たちや軍人たちは「ウワナが本気で動いたら国家が転覆するのではないか」と恐れている。当の本人は公的な場では「すべて我が君の御心のままに」としか言わず政治には一切携わろうとしない。 ***制服  制服の着用が義務付けられている。理由は大別すると +他の軍人・武士たちと区別するため +異民族との混血により一般的なヤギホ人とはあまり共通性のない容姿をしている者がいるため +貧しさのあまり衣類に頓着しない者が多く統一感が見られなくなるため  の3点。  最初は就任時に女王からヤギホ刀とともに下賜され、破損などがあるたび随時新品を支給される。  ヤギホ波紋の赤い襟のついた黒い羽織やヤギホ波紋の長い襟巻などが《祝刃守》の象徴とされている。詳しくはヤギホ文化のページの民族衣装の項(後日作成予定)参照。 **成立経緯  いつかヤギホ史をまとめてからどうにかします\(^o^)/ **現在の社会的評価  『ヤギホ波紋の《祝刃守》』と言えば、一発逆転を狙う貧しい少年たちの憧れの的。元から社会的地位を保障されている七部族からはあまり良い目で見られていないが、一般大衆からはかなりの支持を得ている。ただし一般大衆は《祝刃守》の女王の私的な武力としての面を知らない。  中でも《護人》は「女神からもっとも厚い信頼を受けられる者」として英雄的な扱いを受ける。 #back(text=戻る,left,hr)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: