読みの考え方

 麻雀における読みとは、公開情報を元に非公開情報(他家の手牌、山牌)を推測することを指します。

 

 「科学する麻雀」に代表される現代的麻雀戦術論においては、「読みは不要」とみなされることが多いですが、これは、従来言われてきたような「読み」に誤りが多い、または、正しくても読みによって判断が変わることは少ないという意味であり、読みを用いることを否定するものではありません。

 

 逆に言えば、読みによって打牌の優劣が変わる時に、その読みが有効になると言えます。ですからまず、局面に応じて何を読むべきかを押さえて必要があります。例えば押し引きで降り有利だが現物が少ない手であれば安牌読み、鳴き手で押し有利な場合は何を引いた時は降り有利になるかという危険牌読み、微妙な手であれば自分の手がどの程度アガリが見込めるかという山読みやテンパイ者の待ち、打点読みが重要になります。手作りの段階であればまず重要になるのは山読みですが、先制テンパイが難しい微妙な手であれば他家の手牌進行読みも重要になります。

 

 次に、読みを入れることが有効になるほど強い情報があるかを把握することが必要です。強い情報となりやすいものには以下のようなものがあります。読みを入れるうえでは手出し(それまで必要だったが不要になった牌)とツモ切り(単に不要だった牌)を見分ける必要がありますが、全部覚えるのは大変ですし、その必要もありません。下に挙げるような、特に強い情報となるものに注目して見るようにすれば自然と必要な情報を把握できるようになります。

 

・鳴き

 

仕掛けていれば仕掛けているほど手の内が読みやすくなります。また、仕掛けた時点でテンパイしている場合は、メンゼン時と違って入り目が存在しない為、より精度の高い読みが可能になります。

 

・利用価値の高い牌が先に切られた、あるいは利用価値の低い牌が後から手出しで切られた

 ここでの利用価値が高いとは、面子を構成しやすい牌(3~7牌)や、その牌を含む面子を作ることが打点面で有利になる牌(ドラ等)のこと。その逆で面子を構成しにくい牌が利用価値が低い牌です。特に読みが有効になるのがこれら二つが同時に起こったケースです。

 

・手出しのターツ(トイツ、面子)落とし

落としたターツより利用価値の高いターツが手の内にあることが判ります。落としたターツの価値が高ければ高いほど、より価値の高い牌が限定されるので読みやすくなります。(例えば、ペンチャンを落としただけでは手の内が判り辛いが、リャンメンを落としたリーチがリャンメン以上の待ちである可能性は高いと読める)面子が落とされることは滅多にないので、ほぼ変則手であることが判ります。

 

•その他レアケース

他にも、一目奇異に見えるようなことが起きた場合は要注意です。それが起こるだけのレアケースが実際に起こっている可能性が高いからです。

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最終更新:2014年11月13日 23:09