ラス前の手作りは、点差の意義で取り上げたような対象他家との点差(特に重要な0、4000、8000点差)を意識して、与えられた手牌から狙える打点内でより逆転しやすい(されにくい)点差を目指すように打ちます。ここで取り上げている方針は対象他家以外との点差を考慮しないものなので、別の他家とも点差があまりない場合はより局流し重視の選択が有利になることには注意が必要です。
与えられた手牌から最速で)あがった場合に8000点以上差がつくトップ目
ほぼオーラストップ目の場合と同じように手を進めます。ただし序盤の先制メンゼン良形テンパイ等、リーチを打つリスクが低く、ダマで30符3翻以下の場合は、更に逆転されにくい点差を目指してリーチしても問題ありません。
自分が親番の場合はあがっても連荘で局が流れないので、安手アガリのメリットは低くなります。流局時にテンパイ料を払ってもトップであればノーテンで局を流します(ネット麻雀の場合は流局前にテンパイを崩す必要があるので注意)。ただし安手の連荘が無価値というほどでもないので、流局間際以外は平場と同様に手を進めれば十分です。
あがった場合の点差が8000点未満のトップ目
基本はアガリ率重視ですが、4000、8000点差にできるような打点が上がる受け入れは重視します。
24778m566778p345s ドラ8s 南3 2着と1800点差のトップ目
打8mリーチ リーチならあがった時に4000点差以上にできるので先制ならリーチ。
あがった場合に対象他家を順位で上回れる場合
上と同様、基本はアガリ重視ですが4000点差以上にできるような打点が上がる受け入れは重視します。
対象他家と8000点差未満で、順位で上回るために打点を作る必要がある場合
もちろん打点が上がる受け入れは重視しますが、オーラスの手作り同様、メンゼンなら基本的には手変わりより偶然役に期待して手を進めます。
順位で上回れる場合はもちろん、対象他家と4000点差以内に詰めることができれば逆転できる確率が大きく上がります。よって鳴き手で先制リャンメンテンパイした場合、ツモか直撃で4000点差以内に詰めることができるなら多くの場合見逃しが有利になります。自分が対象他家より上回っている場合は逆転されるリスクが多いので巡目が早い場合を除き狙うことはあまりありませんが、下回っている場合はアガリ逃すことによる損失も少ないためです。
対象他家より8000点以上下回っている場合
より点差が小さい他家がいれば基本的にそちらとの点差を重視して考えます。ラス目や下位者とも大差の場合は高打点の受けを重視して手を進めますが、8000点差以内の場合に4000点差を目指すのと同様、与えられた手牌では偶然役期待でも高打点が難しい場合は8000点差以内に詰めることを目指します。