安牌が少ない時の押し引き

 中盤でメンゼン手の場合、安牌が4枚あればリーチ者1人に大体降りきることができます。それより少ない場合、ベタ降りしても放銃してしまう確率は、不足している安牌1枚につき約1~2%上昇します。また、鳴いている場合も、鳴き1回につき安牌が1枚少ないのと同程度に放銃率が上昇します。リーチ者が子であれば放銃時平均点は約5200点なので、安牌1枚、1鳴きにつきベタ降り時の失点が、高い場合は約100点増加することになります。

 

 序盤であればベタ降りしても放銃してしまう確率は更に高くなり、テンパイさえしていれば降りきれる場合と比較しても押しがそこまで不利にならないので、テンパイならある程度押して、安牌が増えるか中盤以降無スジを引いたら降りと言う選択が有力になります。

 

対立直自分聴牌で、降り有利としたもの(中盤愚形のみ手で無スジを切る等)は、押した場合と降りた場合の局期待値に500点以上差がついたケースなので、中盤で3鳴きして安牌1枚以下の場合や2鳴きして安牌無しといった場合でなければ、安牌が少ないので押すよりは、比較的通りやすい牌や安牌を増やせる牌を切ってなるべく放銃率を下げるように打つ方が有利と言えます。押すかどうか微妙な場合や、やや降り有利な場合(中盤愚形2翻で無スジを切る等)については安牌が少なければ押すのが有力になります。

 

 ただし、降り有利な手であっても、安牌が少ない手で、押すことで安牌が増えて降りきれるようになる場合は、先に安牌から切っても安牌が増えなければ次巡以降安牌を増やせる牌を切ることになるので、テンパイは維持してアガリの可能性を残し、次巡以降無スジを引いたら降りる選択が有力になります。

 

 111m345p234s発発 789sチー ドラ北 リーチの現物無し 打1m

 

 フリテンかつ愚形なので降りきれるなら明確に降り有利になるが、発から切っても安牌が増えなければ打1mとすることになるので先に安牌を増やす。低確率だが1m暗刻を落とした後もアガリの可能性が残る。

 

 

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最終更新:2014年11月08日 22:39