くっつき形の選択

目先の受けよりアガリに近い段階の受け優先(手作り法則3)なので、くっつき1シャンテンも、単純な受けの数より良形テンパイになる受けを重視します。(手作りの考えより、4連形や中ぶくれ形>3~7牌>28牌>19牌>字牌

良形になる受けに差がつかなければ、受けがかぶっている牌(36と持っている場合は4と5、37と持っている場合は5の受けがかぶっている)を切ります。

 

258m111456p11567s ドラ3m 終盤以外は打8m

 

受けの数だけは打5mとする方が広くなるが良形テンパイ重視

 

3~7牌同士の比較

 

浮き牌3~7同士は、テンパイした時に待ちが端寄りになる方がアガリやすいので3,7>4,6>5の順で残します。赤受けに関しては4,6を残す方が強いですが1枚しかないのでさほど重視しません(タンヤオがつく場合は高打点の受け優先で4,6>5>3,7の順で残します。)。

 

2347m1115p4789s北北 ドラ9s 打5p

2347m2225p234688s ドラ北 打7m

 

強浮き牌同士の比較

 

良形受けが4種ある強浮き牌のうち、2345の4連形は3メンチャンになる受けが1種、3456は2種。中ぶくれ形は高めイーペーコーが残る受けが2種。高めイーペーコーと3メンチャンはやや3メンチャン有利なので、微差ではありますが優劣をつけるとすれば、3456>中ぶくれ形>2345となります。

 

2345m5667p345699s ドラ北 打2m

 

3456m6778p345699s ドラ北 打7p

 

他に良形受けが多くなる浮き牌には、3345のような亜リャンメン形と、788のように雀頭にくっついてリャンメントイツの形になっているものがあります。3345のように浮き牌部分が3~7の亜リャンメン形についてはツモ24に加えツモ3や雀頭が暗刻になった場合にも良形が残るので通常の浮き牌3~7より価値が高くなります。(イーぺーコーもあるので、2234の亜リャンメン形も浮き牌3~7、1123の亜リャンメン形も浮き牌28より価値が高くなります。)。リャンメントイツ形の浮き牌については、ヘッドの作りやすさで価値が変わりますが、ヘッドが作りやすくない形でも、浮き牌部分が3~7なら3~7牌より、2,8なら28牌よりは価値が高くなります。

 

788m2347p1237s白白白 ドラ北 打7p

 

ツモ8m7sの良形テンパイもあるのでヘッドが作りやすくなくても7mを残すほうが若干有利。テンパイを逃すツモ5pでも広くなるので打7p。

 

778m2347p1237s白白白 ドラ北 打8m

 

ヘッドが作りにくい形なので、7>浮き牌部分が8のリャンメントイツ形

 

778m234p11237s白白白 ドラ北 打7s

 

ヘッドが作りやすい形で、ツモ69m4sでも良形テンパイが残ることから、浮き牌部分が8のリャンメントイツ形、1123の亜リャンメン形>7

 

基本的に、4連形、中ぶくれ形>亜リャンメン形、リャンメントイツ形(浮き牌部分が3~7)になりますが、手牌のヘッドのできやすさによって逆転する場合があります。また、4連形や中ぶくれ形に更にシュンツやヘッドがくっついた形は通常の4連形よりも強い浮き牌になります。

 

3456m5667p116678s ドラ北 打6s

 

4456m223p5667s白白白 ドラ北 打3p

 

ヘッドが作りにくいので亜リャンメン形>リャンメントイツ形

 

4456m223p4567s白白白 ドラ北 打4m

 

4連形があってヘッドが作りやすいのでリャンメントイツ形>亜リャンメン形

 

5667m223p4567s白白白 ドラ北 打3p

 

4566m234556p5667s ドラ北 打6s

 

微妙ですが3メンチャントイツ形+亜リャンメン形になると亜リャンメン形>中ぶくれ形

 

5667m234556p3456s ドラ北 打6m

 

3メンチャントイツ形+4連形なら3メンチャントイツ形>中ぶくれ

 

2345678m334p4567s ドラ北 打7s

 

7連形があるとリャンメントイツ形>4連形、中ぶくれ

 

334567m3456p3456s ドラ3p 打3s

 

ヘッド+4連形のマンズを残す方が良形テンパイしやすい

 

打点差がある場合

 

目先の受けより高打点の受け優先(手作り法則4)なので、良形テンパイになる受けに大差ない場合は高打点になる受けや変化を優先して残します。4連形と3~7の浮き牌ドラ程度に良形受けに差がある場合は、リーチで40符3翻以上になる手の場合は良形重視、そうでない場合は打点重視とします(手作りの法則5)。それ以上に良形テンパイになる受けに差がつく場合は、中盤までで、愚形テンパイになっても良形テンパイになるより有利になるほど打点差がある(講座11参照)場合は打点を優先します。

 

224m2346p2345567s ドラ北 打6p

 

234三色は不確定だが3~7の浮き牌同士の比較なので目先の受けよりは打点優先。

 

455678m3456p3456s ドラ3p 打3s

 

マンズの3メンチャントイツ形も4連形と同程度に強い浮き牌なので三色を残す。三色は456の方がなりやすい。

 

355m2344566p3456s ドラ北 打3m

 

345三色には4連形を切る必要があるうえに不確定なので、リーチで40符3翻に届かないが三色は見切り良形優先。

 

123m123赤599p15678s ドラ1s 打5s

 

ドラを切るとリーチして2翻以下、ツモ123sは愚形テンパイでもメンピンテンパイより有利なので4連形でも切る。ツモ9sで純チャンまであるので打5s。

 

 暗刻を含む多メンチャン形の扱い

 

 くっつき形は雀頭があるので、3334のような暗刻を含む多メンチャン形が待ちとして残るのは雀頭が暗刻になった時のみ。しかも良形テンパイになる浮き牌3が残り1枚しかないので、ヘッドレス形と異なり通常の3~7の浮き牌と同程度の価値(雀頭になる牌が既に河に切られていれば3~7の浮き牌残し有利)にしかならなくなります。

 

 しかし、雀頭部分がリャンメントイツ形になっていれば、ツモ35に加えツモ24でも良形テンパイ、リャンメントイツ形がメンツ化しても多メンチャンになるので、4連形、中ぶくれに匹敵する強い浮き牌になります。

 

 488m3334789p5678s ドラ北 打4p

 

 ツモ8mでもノベタンになるので、4mを残す方が良形テンパイになりやすい。

 

 788m3334789p5667s ドラ北 打6s

 

 平和がつくので中ぶくれ形よりも残す(789が999pなら打4p)。ヘッドレス形にする打8mも有力。

 

 くっつき形とヘッドレス形の比較

 

 基本は雀頭よりターツができやすいので、くっつき形>ヘッドレス形ですが、暗刻を含む多メンチャン形×2+リャンメントイツ形であればヘッドレス形に受けます。雀頭が特に作りやすいうえに、できたときは必ず良形テンパイになることから例外的にヘッドレス形が有利になると言えます。

 

 3445666m3334p667s ドラ北 打6s

 

 他に雀頭が特に作りやすい形としては、4連形や亜リャンメン形×2の形や、講座15で取り上げたような両翼形(334566)を含む23345667のような形がある場合が挙げられます。但しこの場合はくっつき形に受けた方が良形テンパイになる受けでも勝るので、ヘッドレス形にするのは打点面で有利になるケースに限られます。(受け入れと打点の比較については、講座18参照)

 

 

 34456778m789p334s ドラ8p 打4s

 

 ヘッドレス形にする打3sは打点面でも不利。受け入れ枚数が最も多いのは打4mか打7mだが良形テンパイになる受けでは差がないのでイーペーコーや3メンチャンが残りやすい打4sとする。

 

 34456778m345p334s ドラ4p 打3s

 

 345三色になる受けが多いので打3sとする。

 

 2345678m334p2345s ドラ8m 打5s

 

 4連形以上の浮き牌が残る場合は打点差が大きくない限りはくっつき形に受ける(ドラ4pなら打3p)。三色は234の方がなりやすいので打5s。

 

 2345677m556p4456s ドラ1m 中盤打5p以降打4s

 

 亜リャンメン×2程度であれば、くっつき形に受けても高打点の受けが残る場合でも、中盤まではより高打点が狙える(456と567三色の両天秤)うえに、1巡あたりの良形率が20%程度(打5pは受け入れ7種23枚)あるヘッドレス形に受ける。

 

 

 

 

 

 

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最終更新:2014年11月06日 21:28