聴牌時待ち選択


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 テンパイ時に複合ターツが残った場合、あるいは単騎待ちを含む場合は、テンパイに取るか、リーチすべきかだけではなく、どのようなテンパイに受けるべきかを判断することになります。今回はこの待ち選択について考えます。

 

 打点差がない場合の待ち選択

 

 古いセオリーではシャボよりカンチャンと言われることがありますが、枚数が同じなら多くの場合、シャボ待ちの方がカンチャン待ちよりもアガリ率が高いです。(無スジカン2とスジでない3~7同士のシャボ、無スジカン3と無スジ456同士のシャボならカンチャン有利になるくらい)。

 

 リャンメンで待てない牌は枚数が少なくてもアガリやすくなります。スジ以外に、リャンメンに当たらない牌には字牌とノーチャンス(4枚見えの牌からリャンメン待ちに当たらないとわかる牌)があります。また、赤が各色に1枚ずつ入っているルールで河に赤5を切っている場合は、手牌に他の5を持っている可能性は低いので、3や7をノーチャンスと同等に扱うことができます(1、9も切れているときは、それぞれ4、6もノーチャンス扱い)。

 

但し、他家からのテンパイが入っていて、その他家にはこちらの待ちが通りやすくない場合や、他家が2人以上押してくる場合については、「リャンメンで待てない」という理由でアガリ率が高くなるとは言えません。また、自分の河がアガリ率に影響する(巡目が深くて他に通りやすい牌が多いほど効果が薄い)ことも多いのには注意します。

 

具体的にどのような待ちがアガリやすくなるかについては、講座10で取り上げた待ち牌別アガリ率表を用いて判断します。表に無い待ちについては以下のようにしてアガリ率を見積もります。

 

待ち牌が複数ある場合、例えば1と8のシャボ待ちで、場に1が1枚切られている場合は、残り1枚の無スジのアガリ率をp%、残り2枚の無スジ8のアガリ率をq%と置くと、確率の和事象の公式から、(p+q-pq/100)%になります(p+qだと、1でも8でもあがれていたケースが重複するのでその重複を引く)。実際に求めてみると約49.7%となり、4枚待ちの無スジ28カンチャンよりアガリやすいことが言えます。

 

リャンメン待ちについても同様の方法で求めることができます(表にはないが4枚待ちの無スジ19のアガリ率は54%程度とする)。3メンチャンの場合も、まずは3つのうちの2つの待ちのアガリ率を求め、そのアガリ率と残った1つの待ちのアガリ率で同様に計算することで求められます。但し、リャンメン待ちの場合は後からスジ待ちになることがないので、実際のアガリ率はこれより若干低いものになります。

 

字牌待ちは全体的にスジ28よりはアガリやすくスジ19にやや劣る程度のアガリ率、ノーチャンスはシャボか単騎でしか当たらない牌については字牌と同等、カンチャン、ペンチャンでも当たる牌はその牌のスジ待ちと同程度のアガリ率になります。

 

但し、単騎待ちの場合は、字牌待ちは3枚待ちより2枚待ちの方がアガリやすく(2枚待ちについてはスジ19と同程度のアガリ率)、1枚待ちは3枚待ちには劣るとはいえ1枚待ちのスジ19よりアガリ率で上回ります(無スジ19の3枚待ちと同程度)。数牌と異なりシュンツとして用いることができないので、場に切られている字牌は特に使いづらいのが要因です。数牌の単騎待ちについても、枚数が多い方がアガリ率が高いとはいえ、全体で見た場合に比べると3枚待ちと2枚待ちのアガリ率にあまり差がつかなくなります。(河に切られている牌は他家に使われている可能性が下がるので、1枚切れで3枚待ちのカンチャンの方が3枚待ちの単騎よりアガリ率が高い)

 

アガリ率と打点の比較

 

リーチ時のツモ、裏、一発込みの平均打点は表(「科学する麻雀」より引用)を参照します。基本的に、枚数に大差ないなら高打点になるように受けます(手作りの法則4)。良形低打点と愚形高打点の比較は、良形側がリーチして30符3翻以上、鳴き手で40符3翻以上の場合は、余程打点差がなければ良形に受けますが(手作りの法則5)、それより安い場合は、リーチの場合は良形側より愚形側が1翻+10符以上、鳴き手の場合は1翻以上高ければ愚形に受けるのが基本です。

 

二萬四萬伍萬九萬九萬二筒三筒四筒二索三索四索六索七索八索 ドラ北 打伍萬リーチ

 

但し、あがれなかった場合は放縦や被ツモの失点があるので、鳴き手の良形1翻と愚形2翻なら良形に受けます。また、平場でも順位点の影響で、高打点の手を更に高打点にするメリットは小さい(どんなに高打点の手をあがっても平均順位は1位より良くならないので)ので、良形満貫と愚形倍満の比較でも良形に受けるのが無難です。

 

二萬三萬赤伍萬三筒四筒五筒六筒七筒八筒二索二索 ポン白白白 ドラ北 打赤伍萬

 

 待ち牌別アガリ率と合わせると、より微妙なケースについても比較することができます。(高目安目がある手については、高目の打点をm点、高目のアガリ率をp%、安目の打点をn点、安目のアガリ率をq%と置くと、平均打点は、(mp+qn)/(p+q)点になります。) 但し上記の通り、(アガリ率)・(打点)の値が大差ないなら、失点や着順を考慮してアガリ率が高くなる方を選択するようにします。

 

 良形リーチと愚形ダマとの比較

 

 良形リーチの方があがりやすいです。(「科学する麻雀」では、アガリ率を互角としていたが、リーチすると出アガリしにくい待ちはダマでも出づらく、他家が降りない分ダマの方が他家にあがられる可能性は上がるので)打点が若干下がる程度までは良形リーチ有利になります。

 

二萬四萬伍萬八萬八萬二筒三筒四筒二索三索四索六索七索八索 ドラ北 打二萬リーチ ドラ二萬なら打伍萬ダマ

 

フリテンリーチとの比較

 

アガリ率の面では、フリテンのリャンメンリーチより愚形リーチの方がややアガリ率が高くなりますが、フリテンの場合はアガリ時に必ずツモの1翻がつく為、収支的にはフリテン側が有利になりやすいです。フリテン3メンチャンとリャンメンならリャンメン有利です。但し他家がどの程度攻めるかによって優劣が変わります(極端な話、リーチすれば他家全員が降りるようであればフリテンがデメリットにならなくなる)。確実に1人は押してくるようなら通常の愚形に受けた方がいいでしょう。

 

ドラ待ちとの比較

 

 ドラでなければアガリ率に大差ないなら、ドラ待ちになることによるアガリ率の低下よりは打点を重視してドラ待ちに受けます。但し、ドラ待ちに受けなくても40符3翻以上あればアガリやすさを重視。中張牌のドラ単騎待ち等の手変わりを待った方がアガリ易い場合は手変わりを待ちます。

 

 良形とドラ待ち愚形同士の比較であれば、2翻差で良形側がリーチのみだとしても互角程度、リーチして2翻以上なら良形有利になります。そこまで大差がつかないケースについては、点数状況的に高打点が必要ならドラ待ち、そうでないなら良形に受けます。

 

一萬一萬一萬伍萬六萬七萬八萬一筒二筒三筒五筒五索六索七索 ドラ五筒 打点が必要なら打8mリーチ、そうでないなら打5pリーチ。

 

二萬二萬三萬三萬一筒一筒四筒四筒六筒一索一索五索五索西 ドラ六筒 特に打点が必要でないなら打6pリーチ。

 

赤ドラについては各色に1枚のみなので、246p(8pは切ってない)のような片スジ5pとスジ3pのように枚数は同じでも明確にアガリ率に差が出る場合は打6pリーチとします。

 

ドラ待ちリーチとドラ待ちダマとの比較

 

立直判断の項では無筋456待ちのダマ40符3翻以上はダマとしましたが、ドラはダマでも切られにくいので原則リーチします。但し単騎テンパイ等良形への変化が多く、ドラを切ってもリーチで40符3翻以上になる手についてはダマにします。

 

見逃し判断と、ダマで見逃しを考慮したリーチ判断

 

 二萬三萬一筒二筒三筒九筒九筒 チー一索二索三索 ポン中中中 ドラ二索 このように高め満貫、安め2000点のように打点に4倍程度差がある場合は、安め4mが出ても見逃します。(4mツモならアガる)

 

 既にリーチしている場合は見逃すとロンアガリできなくなるので、平場で見逃すことはほとんどありません。もし見逃しが有利になるほど極端な点差がある場合は、安めが出て見逃してもロン和了できるようにダマに構えます。 逆に、ダマなら安め見逃しが有利になる手でも、リーチなら安めを見逃すほどではない手についてはリーチします。

 

二萬三萬一筒二筒三筒七筒八筒九筒九筒九筒一索二索三索 ドラ北 ダマで4mは見逃し(4mツモならフリテンリーチ)

 

 二萬三萬一筒二筒三筒四筒五筒六筒一索二索三索九索九索 ドラ二索 ダマなら4mは見逃すが、即リーチすべき。

 

手変わりを目指して見逃す場合

 

和了牌が出ても倒さないほど手変わりが豊富である時点でまず単騎テンパイに限られます。ダマで40符3翻未満の序盤の七対子やメンゼンの面子手、一色手に手変わりすれば打点4倍になる場合がこれに相当します。ツモってもアガらないケースとなると更に極端な打点差がある場合に限られます。のみ手からメンゼンの一色手に変化する場合、三暗刻ツモ和了から四暗刻単騎テンパイにとれる場合がそれにあたります。

 

アガリ牌をツモってもフリテンリーチをかける場合

 

一萬二萬三萬三筒五筒六筒七筒八筒一索二索三索九索九索 ツモ四筒 ドラ二索 このようなダマツモ2翻以下の手で、フリテン3メンチャンで平和がつく序盤なら打8pでフリテンリーチ有利です。他に手役がある場合や待ち牌が更に多くなる場合は中盤でもフリテンリーチ有利になると言えそうです(但し、他家がテンパイの可能性が高いと判断した場合はアガる)。34566777m345p44sドラ北からツモ4sなら打6mリーチとするように、手変わり待ち有利の形で、多メンチャンの形を含んだ形は意識しておきます。

 

リーチの和了時打点(子、1巡目、1.5人攻め)1翻40符2550 2翻30符3480 2翻40符4640 3翻30符6080 3翻40符7150 4翻30符8820 4翻40符8920 5翻10820 6翻12900 7翻14700