立直判断

基本はテンパイ即リーチ

 

以下の3つの理由より、メンゼンで先制テンパイした場合はほとんどのケースでリーチ有利になります。

①ダマによる和了率増加よりリーチによる打点上昇の方が大きい(法則4.受けの数より高打点の受け優先)

②先制テンパイなら放銃のリスクは低い(法則2.守備より受け優先)

③手変わりを待つべきケースは多くない(法則1.変化より受け優先)

 

また、巡目が早いほどリーチの優位性が高くなるので、「リーチした方が有利」な手であれば(数巡ダマにしたりはせずに)テンパイ即リーチが原則です。利用頻度の高い技術ほど戦績に影響を与えやすいので、まずは、「メンゼンテンパイはほとんどのケースで即リーチすべき」と押さえることが重要です。

 

先制テンパイ即リーチの例外

 

逆に言えば、リーチしない方がいい例外は、以下の3つのうちいずれか(あるいは複数)が理由になるケースであると言えます。

 

①ダマによる和了率増加のメリットが大きい、あるいはリーチによる打点上昇のメリットが小さい

②放銃のリスクが特に高い

③手変わりが豊富

 

 平場の先制テンパイ、特に考慮すべき場況無し(先制でない場合の判断は2章、平場でない場合の判断は3章、場況で判断が変わるケースは4章で扱う)として、まずは①②の理由でリーチしない方が有利なケースについて取り上げます。

 

ダマでも役有り打点十分(40符3翻以上)でリーチしないケース

 

二萬三萬四萬六萬七萬二筒三筒四筒二索三索四索八索八索 ドラ八索 ダマ

三萬四萬伍萬六萬七萬二索二索三索三索四索四索赤五筒五筒 ドラ五筒 序盤はややリーチ有利

一萬一萬九萬九萬東東南南西白白發發 ドラ伍萬 序盤はややリーチ有利 

 

序盤でリャンメンより待ちが広い場合や、字牌やスジ19待ちのようにリーチしても高確率で出アガリできる待ちでもなければ、ダマでも跳満あればほぼダマにします。

 

一萬二萬三萬四萬伍萬六萬七萬八萬九萬二筒三筒八索八索 ドラ八索 序盤リーチ終盤ダマ

一萬二萬三萬九萬九萬一筒二筒三筒一索二索九索九索九索 ドラ北 中盤過ぎまではややリーチ有利

三萬伍萬七萬七萬三筒四筒五筒三索四索五索六索七索八索 ドラ七萬 ダマ

 

ダマ5翻の場合、良形なら序盤はリーチ、終盤はダマ(中盤はややリーチ有利)とします。愚形の場合は、リーチした場合に他家からどの程度出やすいかが影響します。無スジ456カンチャンのように出にくい待ちならダマ、その他の無スジカンチャン待ちは中盤まではややリーチ有利です。(それより出やすい待ち(無スジ19待ちやスジ待ち)は序盤ならリーチ有利)

 

二萬三萬四萬六萬七萬二筒三筒四筒二索三索四索八索八索 ドラ北 中盤まではややリーチ有利

一萬三萬七萬八萬九萬一筒一筒三索四索五索白白白 ドラ白 中盤過ぎまではややリーチ有利

一萬二萬三萬四萬六萬七萬八萬九萬一筒二筒三筒八索八索 ドラ八索 ダマ

 

ダマ4翻はダマ5翻の場合と大差ありません(リーチで跳満確定しない分ややダマ寄り)。1番目の手牌については、切り上げ満貫を採用していない場合は終盤からダマ(中盤過ぎまではややリーチ有利)になります。但し、ツモり四暗刻の場合は、役満であがれる可能性が高まるリーチ有利(ダマでも跳満以上ある場合はダマ)になります。

 

三萬四萬伍萬六萬一索一索一索九筒九筒九筒中中中 ドラ北 ダマ

一萬二萬三萬四筒四筒三索四索八索八索八索中中中 ドラ四筒 序盤はややリーチ有利

一萬三萬七萬八萬九萬一筒一筒一筒七筒八筒九筒中中 ドラ九筒 序盤はややリーチ有利

 

ダマでも満貫である一方、リーチツモでも満貫止まりのダマ60符3翻の手はダマ有利になります。50符3翻の場合もダマ4翻の場合よりダマ有利になります。

 

二萬三萬四萬六萬七萬二筒二筒二筒二索三索四索八索八索 ドラ八索 序盤リーチ終盤ダマ

一萬三萬七萬八萬九萬一筒一筒一筒七筒八筒九筒一索一索 ドラ九筒 最序盤リーチ終盤ダマ

一萬二萬三萬四萬六萬七萬八萬九萬一筒二筒三筒八索八索 ドラ一筒 ダマ

 

ダマ40符3翻の場合はダマ4翻の場合よりリーチ寄りになりますが、無スジ456カンチャン待ちについてはダマにします。

 

リーチ判断についてはシミュレーションの結果を参照しています。もし実戦で場況や他家の打ち筋から、リーチ、ダマにした場合の出アガリ率等が明確に異なると判断できるのであれば、適宜判断基準を変えても問題ありません(シミュレーションでは、リャンメン、無スジカンチャン456は1人攻め、その他の無スジカンチャンは1.5人攻め、ダマの場合は2.4人攻めとしています。n人攻めとは、あがった時のツモ:ロンの割合が1:nになるような状態のことを指します。)。

 

また、平場であっても残り局数がそれほど多くなく特に打点を必要としない場合(半荘戦の南場や東風戦)や、2着と満貫以上差をつけたトップ目といった場合は、「ややリーチ有利」程度ならダマにすることは有り得ます。

参照サイトhttp://dora12.net/modules/university/meaningless/tactics/tactics03.html

 

 失点回避重視でリーチしないケース

 

 ダマだと安手や役無しの場合でも、特に待ちが悪い愚形テンパイの場合は放銃の失点回避重視でリーチすべきでない場合があります。図の待ち牌別和了率で20%未満の待ち(フリテンの愚形テンパイもここに含める)の場合や、中盤以降で20%以上30%未満の待ち(残り1枚のスジ19字牌待ち以外、残り2枚のカンチャン無スジ37以下の待ち、残り3枚のカンチャン無スジ456待ち)でリーチのみの場合についてはリーチを控えます。

 

 リーチ棒出費も失点の一種ですが、これについては流局間際のリーチのみ以外は原則通りの判断で結構です。(但し、流局間際となると、実戦では先制テンパイでないケースが多いので注意)

 

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最終更新:2016年02月08日 12:35