手変わりをみてリーチしないケース
手変わりについては、ダマだけでなくテンパイを外して1シャンテンに戻すケースも考慮することになるので、1シャンテンの手牌に関する知識が必要になります。その為、一向聴選択の項目も同時に読まれると理解されやすいと思います。
手変わりの法則
具体的な基準に入る前に、手変わりを目指すうえでどのような方針で打牌を選択するかについて、手作りの法則と同様に5つ挙げることにします。
1.数手先の変化より目先の変化、変化の量より変化の質優先
2.特に価値が高い浮き牌があれば変化を考慮する
3.特に価値が低いターツがあれば変化を考慮する
4.変化をみるなら最大限にみる
5.アガリに遠い段階ほど変化重視
手変わり待ちの分類
手変わり待ち判断については、「科学する麻雀」にも記述がありますが、実際に枚数を数えるのは面倒で時間がかかります。よって手牌のパターン毎に手変わりを待つべきケースを分類することで、形を見るだけである程度の判断ができるようにします。(巡目は中盤過ぎまで、終盤は打点十分やリスク回避以外のケースは即リーチ)
メンツ手の単騎テンパイ
単騎テンパイがアガリやすい待ちでないなら、フリテンになる牌を除いても多くの場合は手変わり条件を満たします。但し、3枚待ち無スジ19単騎程度の比較的アガリやすい待ちならノベタン(待ちが2種類ある単騎待ち)になってもアガリ率は大してあがらないので、打点変化も少ない場合は即リーチとします。
ドラ 6p引きでもノベタンになるので打7pダマ。メンツ手の単騎テンパイの場合はメンツの近くにある浮き牌を切ると変化が多くなりやすい。
七対子テンパイ
1289字牌単騎やスジ待ちは即リーチ、無スジ37、片無スジ456は序盤はダマで手変わり待ち中盤以降即リーチ、両無スジ456は基本ダマとします。
くっつき1シャンテン(ターツ不足の1シャンテン)
序盤なら1翻アップの手変わり6種、良形変化の手変わり9種が手変わり待ちの基準ですが、テンパイ外しで4連形×2の1シャンテンになる場合でもリャンメン以上の変化が8種しかないので、良形変化だけでは序盤でも手変わり条件を満たしません。リャンメンでテンパイすれば平和がつく場合は手変わり待ち優位になります。
4連形や中ぶくれ形、くっつきで打点が倍増するような特に価値の高い浮き牌×2の形にできることが手変わり待ち有利になる一つの基準になります(手変わりの法則2)。リーチして2翻以下の手の場合は、良形変化+1翻アップや2翻アップの手変わりがあれば手変わりが基準より若干少なくても、くっつきで染め手テンパイになるなら中張牌の浮き牌1枚でも手変わりを待ちます(手変わりの法則1)。
ドラ 打リーチ
ドラ 打
テンパイ取りダマ(単騎待ち以外)
基本は手変わりを目指すならダマよりテンパイ外し(手変わりの法則4)ですが、シャボ待ちはテンパイを維持しつつ対子2組双方の手変わりを見ることができるので、ダマにした方が手変わり面でも有利になることも多くなります。リャンメンにならなくても役がつく変化や、面子がスライドして打点が上がる変化といった、テンパイを外すとなくなる価値の高い手変わりがある場合は注意が必要です。
ドラ 打ダマ
一方、カンチャンテンパイを維持しつつ手変わりをみるのは、面子がスライドして打点が大きく上がるような変化が豊富にある場合や、現時点では手変わり基準を満たしてないが、序盤で手変わり有利な1シャンテンになる浮き牌が豊富な場合に限られます。
ドラ 打ダマ(37m以外に36p47sでも手変わり)
ドラ 序盤 打ダマ(中張牌の浮き牌を引けば打1m)
ヘッドレス1シャンテン
手変わりを目指す場合、ほとんどは単騎テンパイに取るか、ターツを落としてくっつき1シャンテンにしますが(手変わりの法則1、基本的にターツを落とす方が一手先の変化が多い)、例外的に雀頭を落としてヘッドレス1シャンテンにとる場合があります。ヘッドがかなり作りやすいうえに、他で頭ができれば打点が上がるような場合がこれに相当します。
ドラ打 単騎テンパイにとるより打点面で有利。打1mとの比較は微妙だが、タンヤオがつかない変化でも満貫あれば十分なのでヘッドが作りやすい打3mとする(ドラ無しなら打1m)
ドラ 打 ピンズは4578p引きで手変わり
手変わりを考慮しなくてもリーチすべきか微妙な場合
ダマでも打点十分である場合や、放銃のリスク回避を考慮する手の場合は、上記ほど手変わりが強くなくてもリーチしない方が有利になる場合があります。
愚形ダマ40符3翻以上の手で、手変わりを考慮しなければリーチ有利の手であっても、24567のような4連形を含むターツがある場合や、単騎テンパイでリャンメンテンパイと同程度にアガリやすい待ちでない場合のように良形変化がそれなりにあればダマに受けます(七対子ドラドラのようなダマ25符4翻の場合も同様)。
放銃のリスクを考慮するとリーチすべきか微妙な手(中盤以降で待ち牌別和了率が20%以上30%未満で、リーチして2翻の手や、30%以上40%未満でリーチのみの手)についても、良形変化がそれなりにあればダマに受けます。また、特に価値の高い浮き牌が2種ではなく1種だけの場合もテンパイ外して手変わりを目指すようにします。
ドラ 打ダマ(シャボにする方が打5sでカンチャンにするより変化が多い)
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。
1文字以上入力してください
本文は少なくとも1文字以上必要です。
1文字以上入力してください。