真マジンガーZERO 真マジンガーZERO@ウィキ

真マジンガーZERO

 
 
真マジンガーZERO 
ジャンル ロボット
漫画:真マジンガーZERO
原作・原案など 永井豪(原作)、田畑由秋(脚本)
作画 余湖裕輝
出版社 秋田書店
掲載誌 チャンピオンRED
レーベル チャンピオンREDコミックス
発表号 2009年6月号 - 2012年12月号
巻数 全9巻
漫画:真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍
原作・原案など 永井豪(原作)、田畑由秋(脚本)
作画 余湖裕輝
出版社 秋田書店
掲載誌 チャンピオンRED
レーベル チャンピオンREDコミックス
発表号 2013年2月号 -
巻数 既刊4巻
テンプレート - ノート 

真マジンガーZERO』(しんマジンガーゼロ)は、原作:永井豪、脚本:田畑由秋、作画:余湖裕輝による日本漫画。本項では、続編『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』についても解説する。

概要

当初はテレビアニメ真マジンガー 衝撃! Z編』(以降、『衝撃! Z編』)の「サポート連載」と称して連載が開始された。しかし、ストーリーは本作オリジナルで、漫画・テレビアニメ『マジンガーZ』を原作とする以外に『衝撃! Z編』との共通点は少な

チャンピオンRED』(秋田書店)で2009年6月号から2012年12月号まで連載された後、続編『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』が2013年1月号にプロローグ掲載を経て2013年2月号より連載中である。

『衝撃! Z編』同様、スター・システム方式を採用しており、『マジンガーZ』だけでなく『あばしり一家』『キューティーハニー』『へんちんポコイダー』等々、他の永井豪作品からのキャラクターも多数登場している。また、作中には『衝撃! Z編』の後期主題歌を歌ったJAM Projectの楽曲の歌詞が台詞やモノローグという形で多く使われている。

ストーリー


登場人物『真マジンガーZERO』
魔神と化し、人類を滅亡させるスーパーロボット・マジンガーZ。そんな滅亡の歴史を変えるため、過去へとタイムスリップする女性型アンドロイド・ミネルバX。何度もバッドエンドを繰り返し諦めかけた時、ついに兜甲児がパイルダーでマジンガーZに乗り込む歴史が訪れる。果たして人類は滅亡を回避できるのだろうか?
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』
数え切れない程の絶望を何度も乗り越え、ついに訪れた平和な日々・・・ミネルバXは甲児やさやか達とともに穏やかな時間を過ごしていた。そんな中世界各地では差異次元の影響からか奇妙な事象が起き始め、甲児たちの前にも謎の預言者が現れ新たな敵への警告を促していた。再び人類滅亡のカウントダウンが始まる!

主要人物

兜甲児(かぶと こうじ)
マジンガーZを造った兜十蔵の孫。様々な理由で起きるマジンガーZの暴走により、兜甲児はマジンガーZのパイロットになれなかったり、マジンガーZの一部に取り込まれたりしている。しかし、第1巻の最後にミネルバXがやりなおした世界で、兜甲児は自分の意志をもってマジンガーZを操縦するパイロットとなる。その姿は漫画・昭和アニメ版『マジンガーZ』同様といえる。
ミネルバX(ミネルバエックス)
原型は昭和アニメ版に登場したマジンガーZとほぼ同じサイズの女性型巨大ロボット。本作では人間とほぼ変わらない姿をした女性型アンドロイドとなっており、首から下は昭和アニメ版と同じカラーリングの装甲に似ているが、実は全身スーツであり、脱ぐと人間の女性と全く変わらない体をしていた。
様々な理由で起きるマジンガーZの暴走による地球滅亡の歴史を目の当たりにし続け、兜甲児がマジンガーZを救うことを信じ、何度も過去に戻って世界が救われる可能性を模索し続けてきた。
兜十蔵(かぶと じゅうぞう)
光子力研究所の地下施設でマジンガーZを建造する狂気じみた科学者。本作では漫画版や『衝撃! Z編』に準拠して、顔に大きな傷のある隻眼の老人。本編中、最初に登場した世界では、自らに作業用のマニピュレータを取り付け改造をほどこし、完全なマッドサイエンティストとしての性格をみせつけている。大抵の世界では息子の剣造や孫の甲児に対する愛情は薄かった模様[1]
弓さやか(ゆみ さやか)
光子力研究所所長をつとめる弓教授の娘。マジンガーZをサポートするアフロダイA、ビューナスA、アルテミスAのパイロット。甲児と高校のクラスメイトである点は漫画版に準拠する。また、露骨に嫉妬するほど甲児に対しても素直に好意を示している。
ボス
兜シロー(かぶと シロー)
弓弥之助(ゆみ やのすけ)
剣鉄也(つるぎ てつや)
グレートマジンガーのパイロット。兜剣造と同じ世界の出身かは不明だが、剣造は彼を切り札と称していた。容姿や性格面は基本的に原典である『グレートマジンガー』に準じるものの、OVA『マジンカイザー』で見せた好青年的側面はなく、TV版初期や桜多吾作版のように好戦的な側面が多く、原典と異なり、マジンガーZを見下した言動が多い。第6巻での別世界で現れた時や『対暗黒大将軍』第2巻のコミックでの次回予告では『戦闘のプロ』と称されている[2]
兜剣蔵(かぶと けんぞう)
十蔵の息子であり甲児の父親、そして偉大な勇者「グレートマジンガー」の生みの親である。『真マジンガーZERO』では殆どの世界で死亡してしまうが、ミネルバにより繰返された世界には「マジンガーZが自我を持つ前の世界」もあり、その1つの世界でZが機械獣に敗れた際甲児を助け出し、グレートマジンガーに搭乗させようとした。しかしミネルバはその邂逅を知ることなく十蔵の遺志に従って再び世界をリセットさせてしまったため、それ以降の紙面上では『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』まで登場することはなかった。
ちなみに『vs暗黒大将軍』での再登場時は、映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』と同じ姿の預言者として現れ襲い来るミケーネ帝国のことを警告している。

悪役

『真マジンガーZERO』

Dr・ヘル
機械獣と呼ばれる巨大ロボット群を使い世界侵略を企てるマッドサイエンティスト。研究者のイメージには似つかわしくない強靭な肉体を持ち、機械道空手を操る拳法の達人でもある。「この21世紀に世界征服などという妄言」と言うアメリカ大統領に対し「漢ならば世界征服こそ夢!」と言い放つ強者。
機械道空手の元ネタは『バイオレンス・ジャック』で永井豪が『マジンガーZ』のセルフパロディーを用いて描いた鉄の城編にて、独田地獄斎が極めた拳法。
あしゅら男爵(あしゅらだんしゃく)
ヘル配下の合成人間。劇中中盤で頭部のみになるが機械獣「あしゅら男爵」の頭脳となってマジンガーZに勝負を挑む。『衝撃! Z編』とは違い、合成前の過去は描かれていない。
ブロッケン伯爵(ブロッケンはくしゃく)
ヘル配下の改造人間。劇中終盤では甲児に首だけ「人質」にされてしまう。

『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』

闇の帝王
暗黒大将軍
七つの軍団
ゴーゴン大公

登場ロボット

マジンガーZ
兜十蔵が建造した世界最強のスーパーロボット。
他の『マジンガーZ』の漫画版やアニメ版と異なるのは、力を発動するとその形状を変えて魔神と化し、人類を滅亡させてしまう点にある。1巻最後にミネルバXがやり直した世界で、兜甲児が自分の意志を持って操縦できるマジンガーZとなる。ちなみに魔神化以外にも、ミネルバXによってやり直された世界で、マジンガーZのデザインは微妙な変化を見せている。1巻では胸の放熱板が尖って目に縁取りのない昭和アニメ風、1巻最後から始まるメインストーリーでは『衝撃! Z編』で採用されている漫画版風。また、ミネルバXが経験した他の世界のマジンガーも、胸の放熱板や胸パーツの形状が変わっている。
人間のチャクラ思想を思わせる7つのブラックボックスが存在し、此れを魔神パワーと呼ばれ、通常の状態で7つの魔神パワーの全ての封印が解放されると世界を滅ぼす魔神と化してしまう。第1の魔神パワーは「再生」、第2は「吸収」、第3は「強化」、第4は「高次予測」、第5は「変態」、第6は「因果律兵器」、第7が「魔神化」である。
『真マジンガーZERO』では6番目までの魔神パワーを使い、宿敵ゴードンヘルを撃退し平和な世界を勝ち取るが、続く『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』で、新たな敵「ミケーネ帝国」の戦闘獣に超合金Zを弱体化され、手術により甲児が生身の身体に戻っていたため魔神パワーも使えず敗北してしまう。
その後、救出に来たグレートマジンガーの凄まじいパワーに共鳴し、Zは甲児の意思と関係なく魔神パワーを発動、暗黒大将軍を軽くあしらうと、標的であるグレートとの戦闘を開始する。グレートとの戦いが続く中、ついにZは7つの魔神パワー全てを解放し、幾度も世界を滅ぼしてきた破壊の魔神「マジンガーZERO」として覚醒してしまう。
マジンガーZERO(マジンガーゼロ)
マジンガーZが魔神パワー全てを解放し魔神化した姿。『真マジンガーZERO』の作品内ではミネルバXが「世界を滅ぼす魔神」とだけ称していたが、続編で覚醒したZERO自らが存在(名称)をハッキリと明かしている。
アフロダイA(アフロダイエース)
弓教授が建造した女性型の戦闘用ロボット。主武装はバストから発射するミサイル。パイロットは弓さやか。
マジンガー軍団
Dr.ヘル率いる機械獣大部隊との総力戦のために建造された、マジンガーZに比類する能力を持つスーパーロボット軍団。ミリオンα中隊(12機)、バイオンβ大隊(36機)、ダイオンγ連隊(108機)、ビューナスAにより構成される。
ビューナスA(ビューナスエース)
アフロダイAの後継戦闘型スーパーロボット。主兵装は両腕に装備されたフィンガーミサイルとZカッター。パイロットは弓さやか。
ミリオンα(ミリオンアルファ)
マジンガー軍団を構成するスーパーロボット。主兵装は顔面から発射する光子力電磁砲、両肩のミサイルランチャー、両腕に装備された槍。中隊長機のパイロットは双子の美人姉妹・ロール中尉とローリィ中尉。
バイオンβ(バイオンベータ)
マジンガー軍団を構成するスーパーロボット。主兵装は胸部から発射するルストハリケーン、両肩のミサイルランチャー。大隊長機のパイロットは東しゅん中尉。
ダイオンγ(ダイオンガンマ)
マジンガー軍団を構成するスーパーロボット。主兵装は背中のウィングが左右に展開して発射するブレストファイヤー、両肩のミサイルランチャー。連隊長機のパイロットは大出政雄少佐。
アルテミスA(エース)
光子力研究所の三博士がビューナスAをベースにアフロダイAのパーツを流用し、ミネルバ発案の新技術を加えて建造した弓さやか専用の新型機。トレース型操縦方式(『マジン・サーガ』に出てきたアフロダイAと同一)を採用している。コクピット内は衝撃吸収材・神経物質伝導体である特殊な液体で満たされており、呼吸可能な酸素が含まれている。ボンデージ風の露出度の高い専用スーツを着用して神経チューブを身体各所(脊髄×4本、バスト×2本、性器、肛門)に接続することで搭乗者の意思のままに動かせる。接続には性的苦痛が伴うようで、さやかは叫び声をあげていた。主兵装はバストのミサイル、両手両脚に装備されたZカッター。続編『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』ではさらに強化され新たにアルテミスアローを装備。
アイアンZ
マジンガーZを造る以前に兜十蔵が製造したロボット。ダイヤモンド・ナノロッド凝集体以上の特殊装甲を装備。パイロットの搭乗しない自立型。
エネルガーZ
マジンガーZを造る以前に兜十蔵が製造したロボット。日本の総電気使用量1週間分を瞬時にまかなう新型発電炉を装備。パイロットの搭乗しない自立型。
グレートマジンガー
この作品においては幾つものグレートマジンガーが存在する。
まず『真マジンガーZERO』本編の時間軸以前の世界で兜十蔵の息子である兜剣造が父を超えるために独自に製造した「マジンガーを超えるマジンガー」[3]と銘打ったスーパーロボット。その姿は原作版に近い。この世界においては正規のパイロットは兜甲児であり、原作『グレートマジンガー』での正規パイロットの剣鉄也は機体を慣熟させるためのテストパイロットだったが、登場直後にミネルバXが世界のやり直しを行ったため、本編の世界軸では剣鉄也は登場しない。
次に続編『真マジンガーZERO対暗黒大将軍』において登場する機体。こちらは別世界から本編世界へ現れた甲児の父・兜剣造の手によって、対ミケーネ帝国戦における切り札として彼が極秘に製造していたスーパーロボットで、マジンガーZの兄弟機。その姿はマジンガーそのものであり、それを目撃したミネルバXは『私の知らないマジンガー』と驚愕を顕にしていた[4]
ミネルバXが目撃した際には準備が整っておらず、出撃までにはある程度の時間猶予が必要であったが、敗北したZの救出を余儀なくされ緊急出撃し、ついにその全貌を現す。Zの持つ魔神パワーの「再生」「吸収」「強化」「変態」の4つを搭載しており、通常状態のZを凌駕する性能を持つ。装甲は構造変更が可能な超合金ニューZ製で、戦闘獣が超合金Zを弱体化させた攻撃も無効化出来る。
出撃後、戦闘獣や暗黒大将軍との戦いを繰り広げるが、その後魔神パワーの暴走したZとマジンガー同士の戦闘に陥り、魔神化してしまったマジンガーZEROの攻撃を受け中破してしまう。
そして、グレートとZEROの戦闘中に甲児が「どの世界でもぶつかり合うが、Zとグレートは最後に必ず並び立ち強大な敵に立ち向かっていく」と語っており、差異次元で多数の鉄也やグレートマジンガーが存在していることが明らかとなる。
グレートマジンカイザー
甲児曰く「ZEROの予測を超えた世界」でのみ出現したグレートマジンガーがグレートブースターと合体して誕生する「偉大な勇者を超えた偉大な皇」。
通常のグレートブースターは敵めがけ発射する突貫兵器だが、このカイザーへパワーアップ出来るブースターは特別で搭載された2連装の光子力エンジンを解放し、グレートに備わっている4つの魔神パワーをフルブーストさせることで装甲は強化された「超合金ニューZα」となり、武器もスピードも通常のグレートを遥かに上回る性能を発揮する。容姿はゲームやOVAに登場する「マジンカイザー」と似ている箇所が多いが、最も違うのが胸の放熱板と背中のウイング形状。ZEROの魔神パワー「高次予測」や「因果律兵器」での解析が完了するまでは、ZEROと互角の戦いを繰り広げた。
武装は「ターボスマッシャーパンチ」、「ギガントミサイル」、「グレートトルネード」、「グレートブラスター」、「ゴッドサンダー」、「カイザーソード」の6つは明らかになっているが、グレートブーメランやキック系の武器は使用していないため全貌は不明。

書籍情報

脚注

  1. ^ 『真マジンガーZERO』各巻より
  2. ^ 『真マジンガーZERO対暗黒大将軍』第2巻より。
  3. ^ コミック6巻にて言及
  4. ^ 『真マジンガーZERO vs暗黒大将軍』第1巻より。

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最終更新:2014年06月30日 21:46