規格のアレコレ

最終更新日:2022.9.11 ●謎の綱引き理論の提灯記事 (▲フリーパワーという商品&「謎の綱引き理論」)
2021.11.21 ●ジョーク画像?(角度)&ヘンテコ理論(雑記5から移動) (▲フリーパワーという商品&「謎の綱引き理論」)

▲フリーパワーという商品&「謎の綱引き理論」


▲「空気ミハル君」について


▲「(油圧&機械式)ディスクブレーキ」関連


▲ハンドルロック【一発二錠も含む】(単独ページへ移行)[2019.6.30]


▲ベルトドライブの問題点(単独ページへ移行)



2022.5.15 ●ディスクブレーキで不具合に遭わないために理解しておきたい基本内容

2022.2.27 ▲未だに収まらないフリーパワーの話題から改善策の提案

2021.11.28 ●神経質な人は(特に量販店で)ディスクブレーキ車を買わないほうがいい

2021.7.11 ●予め知っておきたい油圧ディスクブレーキの情報
2021.3.7 ●フリーパワーは総合的にオススメしない
2021.1.31 ●油圧ディスクブレーキの"流行"に否定的な考え
2020.12.13 ●「セールストーク」にご用心(空気ミハル君)
12.6 ●フリーパワーの宣伝記事と搭載車種レビューの違い
11.29 ▲[海外]ホイールにバネを仕込んた形 (フリーパワー系に分類)

2020.6.28 ●フリーパワー(がっちりマンデー2018年の再放送+続報)
1.19 ●フリーパワーに未だに問い合わせがあるようで・・・
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2019.12.22 ●マニュアル通りでは微妙なこともある油圧ディスク
12.1 ●油圧ディスクブレーキの問題点
11.17 ●ディスクブレーキ主流時代に思うこと
11.3 ●MTBから失われた26インチHE(559)
10.13 ●油圧ディスクブレーキのリスク
9.22 ★【動画】NITEによる注意喚起、●「空気ミハル君」が減少傾向、●8速最強説
8.25 ●通販車のクイックリリースと米式
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★【動画】NITEによる注意喚起

自転車「1.折り畳み式自転車の事故」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03290401.html
自転車「2.ペダルの外れ」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03010101.html
自転車「3.前輪ブレーキの外れ」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03010102.html
自転車「4.泥よけの巻き込み」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03010103.html
自転車「5.チェーンの外れ」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03010104.html
自転車「6.様々な巻き込み事故」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03160201.html
自転車「7.子どもが自転車で指を切断」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/17062201.html
自転車「8.クイックレリーズが緩み、車輪が外れる」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/1622.html
自転車「9.ハンドルがロックし、転倒」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2019092601.html

自転車用幼児座席「1.子どもの足が後輪に挟まれる」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03230203.html
自転車用幼児座席「2.子どもが落下」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/03230204.html
自転車幼児座席「3.幼児座席を取り付けた自転車のふらつきと傘の巻き込み」
www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/2019031901.html


2019.5.26 ●メンテナンスフリー自転車・・・?の販売休止と自主回収

2018.11.18 ●メンテナンスフリー自転車・・・?、●ベルトの不具合、
 〃 ●ベルトを称える中でチェーンの問題点を上げているものの・・・
 〃 ●スルーアクスル、●ミヤタのステンレスフレームの危険性
10.21 ●26インチだけでは分からない例
10.14 ●BSの補修品供給の体制
9.16 ●ロードバイクで進む油圧ディスクブレーキ化、店の行く末
8.12 ●フロントサスペンション
8.5 ●クイック式ハブについて
7.29 ●ベルトドライブのメンテナンス、●回生ブレーキならブレーキシューが減りにくいというが・・・
7.22 ●フリーパワーの前身品「フレキシギア」の感想
6.24 ●フリーパワー
5.6 ●新しい規格の困りどころ
4.22 ●量販店のVブレーキ車種と店
4.15 ●規格は都合により半端な進化を余儀なくされる
4.8 ●[メーカー不明]遮光力不足による構造的な欠陥オートライト
3.4 ●QRはフォークに脱落防止ツメがあるから安全とも言い切れない
2.25 ●「シマノ製品」について(販路と価格)
2.4  ・ベルト鳴きにも使用できます →  ・ベルトクリーニングにもおすすめ

2017.9.24 ●最下層コンポーネント「TOURNEY TZとTOURNEY A070」に対する疑問
9.16 ●ベルトが伸びる?
2.19 ●空気ミハル君[4.5気圧対応]×パナレーサータイヤ「e-ライド」の相性の悪さ
2.5 ●ベルト駆動→チェーン駆動に換装
2017.01.08 ●(非一般車)ディスクブレーキ搭載の車種が増加傾向

2016.10.9 ●よくある(サイズ)
9.11 【4】交換時の部品代(URL他,修正)、フレームサイズ部分に微追記
9.4 UP
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2016.06.05 ●空気ミハル君のデメリット
2016.05.15 ●空気ミハル君は300kPaと450kPaの2種類がある


▼規格のアレコレ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


【緊急】●ハンドルロック「一発二錠」のリコール434万台

◆ケースが破損していたらすぐに自転車の使用を中止してください! (METI/経済産業省)
www.meti.go.jp/press/2019/06/20190624005/20190624005.html
◆BS/ヤマハによる無償点検・改修
www.bscycle.co.jp/info/2019/6624
www.yamaha-motor.co.jp/recall/pas/2019-06-24/

ハンドルロックで自転車リコール ブリヂストン、ヤマハ343万台
news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2019062401002423.html

走行中にハンドルがロック…自転車343万台リコール
news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20190624-567-OYT1T50211.html
対象は、後輪の施錠に連動してハンドルにロックがかかる防犯システム「一発二錠」が採用された自転車で、
ブリヂストンが2003年9月~15年5月に製造した316万台と、
ヤマハが04年10月?15年1月に製造した27万台。
ロック部分のラベルが黒色になっている。
システムの不具合によりハンドルがロックする事故が17年以降、6件報告されているという。

ブリヂストンとヤマハ 自転車343万台リコール
news.goo.ne.jp/article/nhknews/business/nhknews-10011966871_20190624.html
経済産業省によりますと、ハンドルをロックする部品のケースの破損などが原因で
走行中に誤ってハンドル操作ができなくなる不具合が発生し、
これまでに骨折などのけがが3件確認されているということです。
案の定というか、今までも不具合情報としては上がっていたので
いつか問題になるだろうとは思っていたが、対象が434万台とは尋常ではない数。

そもそも、まともなメンテナンス習慣の概念がないような人達向けに
「いかがでしょうか。とても便利な機能ですよ」と言わんばかりに
安易に最初から組み込み部品として取り付けること自体が
大間違いだったということに気付くべきだろう。

ついでに、1円のコスト削減に躍起になっているようなメーカーとしては
「価格据え置きで機能削減」(実質値上げ)できる機会として
利用すればいいのではと思う。

当たり前の話だが改めて書いておくと、
「機能は少なければ少ないほど、壊れる可能性のある箇所も減る」
基本的には値段も安くなる。

そして、以前から書いていたように「後付可能なパーツ」として
「絶対に必要な人だけ」「別途料金を支払ってもらって」取り付けるようにすべきで、
むしろ「壊れやすい装置」というか「破損しても走行に支障がないような構造」
全く新しく作り替える必要があるのではないだろうか。

錠前をわざわざキワモノ機構に頼るのではなく、
(一般車用途であれば)「後輪のリング錠」と前輪とフレームを繋ぐ
「それなりに頑丈なチェーンロック」の2つを使えば済む話。
慣れれば、2つとも施錠に10秒かからないような手間に
「面倒」というのは無理がある。

それにしても・・・
「"どうせまともにメンテなんてしないから"外装変速は薦めない」という人達は
「同じ理由」でハンドルロックも否定しなければならなかったはず。
しかし、表立った批判記事は見たことがなかったのは
余程「メンテ習慣のある素晴らしい人達に恵まれていた」に違いない。

そして、今回は「一発二錠」のリコールだが、
果たして「くるぴた」は全く無関係と言える問題かどうか。

気になるのはリコールに至った理由としては
「重傷6件が無視できないと判断されたから」だったとしても、
地デジ化のように「半強制的に買い替えを促すために利用した」という
気がしないでもないこと。

それでも、好意的に見れば、
(ノーメンテ主義の人達にとって)この危険なパーツへの認識が広まって忌避され
今後消滅する可能性が高くなったということは良かったと思うべきなのか。

2007年のミヤタでも同様の不具合が公表され回収されているが・・・
www.miyatabike.com/topics/070822.html

(今回の一発二錠も)「対策品は不具合が起こりにくいような構造にしたので大丈夫です」
と言われて安心する人が多いのかどうか。

ビアンキの前サス事故から(主に生活自転車向けの用途で)
フロントサスペンション付きの前フォークが消えていったように、
メーカーも客も「絶対的に必要な機能というほどでもないから、ないほうがいいや」という
考え方になっていくことを期待したい。



▲「空気ミハル君」について─────────────────────────

●空気ミハル君のデメリット【リム内部の設置構造】

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12165293747.html
適正に活用しようにも、チューブへの負担が大きいデメリットのほうが目立つ結果に。
空気ミハル君がない通常のリムを使い、チューブ自体には一切負担がない類似機能のあるエアチェックアダプターか、
米式チューブ化してしまったほうが良いと思われる。

●空気ミハル君は300kPaと450kPaの2種類がある

【リム自体が300kpaと450kpa用で別ではなく、チェッカー"だけ"異なると思われる】
www.bscycle.co.jp/support/pdf/index.php?step=5&func=dl&category_id=6&products_id=183&year_id=2014&shashu_id=1693&pdf_id=561
一般用(300kPa)
高圧用(450kPa)の2種類がある
bicycle-aaa.jugem.jp/?eid=27
構造は簡単。
 リムの内側の弁をチューブの圧力で押し上げるだけ。
 空気を入れると弁が上がり赤い部分を覆い隠していき、空気圧が足りなくなってくると弁が下がって赤い部分が露出してくるというもの。
 赤いのが見えてきたら空気圧が足りなくなってきたサイン。
 赤いのが見えなくなるところまで空気を入れれば適性圧に。
※専用のリムが必要ですので後付はできません。

●「セールストーク」にご用心(空気ミハル君)

取り付けられているリム内側の状態を1度でも見たことがあるのなら
とても優良な部品とは呼べない代物なので、薦めようとは思わないのが当たり前。
もし「空気ミハル君が付いて居る方がお得です」などと書いていても
「単に在庫処分」か「セールストーク」でしかないので一切信じないことを薦める。

●「空気ミハル君」が減少傾向

スペック公開していない細かい部分は
雑多な店で全車種が店頭に並ばないので知る由もないが
2020版のBS車種から「空気ミハル君」採用車が減少傾向にあるのは注目点。

「単にコスト削減でしかないから」としても、
その構造を見る限り「時限罠装置?」と思わせるような代物なので
徐々に辞める方向で進めているのは
結果的に多くのユーザーにとっては助かるだろう。

一方で、その代用として
「エアチェックアダプターの色判別できるチェッカーキャップ付(ACA-2-G)」
薦められるような良心的な店は
全国的に見ても皆無か、数えるほどしかないと思うと
「見て分かる適正空気圧」を多くの人に理解してもらう道のりは相当険しい。

●空気ミハル君[4.5気圧対応]×パナレーサータイヤ「e-ライド」の相性の悪さ

cs-shinwa.sblo.jp/article/178807636.html
話としては理解できるものの、さすがにちょっと
このミハル君の通りに空気を入れると、タイヤは爆発します。
というのはさすがに刺激が強すぎるというか、
「”標準”空気圧」と「”上限”空気圧」を混同してしまっている気がする。

▼「標準」と「上限」の違い
panaracer.co.jp/lineup/city.html
panaracer.com/products/city/e-ride/e-ride/
パナレーサーのe-ライドの商品ページを見ると
「推奨内圧(kPa)」が300とある。(≒3気圧)
確かに「推奨の”上限”内圧」という見方もできるが、下記内容もあって判断するのは少々厳しい。

http://web.archive.org/web/20140805062930/http://www.panaracer.com/new/info/picup/20070509img/City2007.pdf
(スーパーハードタフネス等のタイヤ情報)
一般タイヤの標準空気圧は300kpa(約3kgf/cm2)が目安です。
これより高いとスリップを起こしやすく、低いと早期にひび割れを起こしやすくなり危険です。
体重65kg以上の方は10~20%多めに調整ください。
↑(330~360kpa)
パナレーサーの解説でも「10~20%多めに調整」することを可としている。
いや「360kpaではなく450kpaにもなると危険だろう」という意味だったとしても、
問題が全くなくはないとしても、過剰に危険性を訴えかけるほどでもないような気もする。

▼そもそも空気圧を・・・
本来は、一般タイヤでも空気圧設定に幅を設けていなければならないはずだが、
「設定するのが面倒だから」というよりは、
「そもそも空気圧を測定させることをさせないような
虫ゴム」という(交換や修理がしやすいといった側面だけで重宝されるようなものでしかない)
悪しき慣例」が業界の常識となってしまっているため、
タイヤ側面に「空気圧を守る」とか書いてようが、300kpaや3気圧という数字そのものが
基本的に無意味”と化してしまっているという非常に重大な問題がこの根底にある。

▼同じタイヤサイズでも空気圧設定に差がある
ザ・ママチャリの代名詞の26WO(ETRTO:590)である
一般車タイヤと同じタイヤ(ビード:リム座)径で見てみると
 廃盤▲タイオガ「eコモド」は「310~450kpa」
 ●シュワルベ「マラソン」は「400~600kpa」
 ●ミシュラン「ワールドツアー」に至っては「250~600kpa」という設定幅が存在している。
この場合も「上限」になっている数値が
「推奨の範囲」か「本当にこれ以上は禁止とされる上限」か
というところは個々のメーカーの表記を確認の上で判断することになる。

▼但し、リム(車輪の輪っか)がWOという構造上「あまり高い空気圧は避けるべき」
という視点から見れば意見は近い。
いくら600kpaまで設定されているからといって、
「WOリムでもギリギリ600kpa入れても問題ないだろう」とは言いにくい。
せいぜい「最大でも500kpa未満」に止めておくことを強く推奨する。

※リム自体に300kpa対応や450kpa対応の違いがあるわけではない。
少なくともJIS基準をクリアしていれば300kpaタイヤ装着でも問題なく450kpa対応タイヤ変更可。
しかし、安物自転車で"パッチ貼り不能のヌルヌチューブ"、"ふにゃふにゃの貧弱前フォーク"があることから、
リムも450kpaに耐えられないようなものがあっても不思議ではないが・・・通常は考えられない。

そして、そもそも一般車のリムで600kpaほどにして乗らなければならない状況というものに無理がある。
高圧タイヤを安全に履きたいなら700Cや26HE(ETRTO:559)が使われている車体を購入し、
それなりの値段がするマヴィック等のリムやスポーツ車にも使われるスポークを用いたホイールに組み替えた上で、
思う存分高圧タイヤを満喫したほうが安心できる。

▼説明していたかどうかというよりは、別に計測できる状態かどうか
エアチェックアダプターや米式チューブ、シュワルベの英式バルブコア等で
「空気圧を別で測定」出来る環境であれば
「この空気ミハル君は無視してください」と説明すれば済むのと、
定期的に店に訪問、またはガソリンスタンドで空気を入れるという
習慣が出来ていれば無用な心配でもある。

▼空気ミハル君について
個人的には「空気ミハル君」自体が不要。
3気圧対応、4.5気圧対応の2種類あること以前に、
あまり空気圧に関して知らない段階では「便利なもの」でも、
構造上チューブにダメージを与えかねない状態にしてしまうモノと知った後では
いわゆる業界の「修理促進」の意味合いが強いパーツのような気がする。
これの代わりに「空気圧確認な方法」として
「米式チューブ」を標準搭載し、「空気圧計付きポンプ」もセットにして完成車を販売したほうが遥かにマシ。

かといって簡単に「空気ミハル君がないリムに組み換えすればいい」とは言いにくい。
予算的な問題もあるだろうし、
リム組み換えが出来ないから「完組ホイールを販売するしかできないような店」も存在するため。

「タイヤの空気圧」は日常的なメンテナンスでもチェーン清掃・注油と並ぶ「基礎中の基礎」だけに、
(基本的に英式チューブを廃した上で)しっかりと学ぶ機会を与えて欲しい。
こういう小さな部分から理解が深まることで、自転車そのものにも興味が湧く可能性は十分にある。

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▲「(油圧&機械式)ディスクブレーキ」関連─────────────────────────

●(非一般車)ディスクブレーキ搭載の車種が増加傾向

一般車にディスクブレーキが使われることがあるのだろうかということで考えると、
「導入コスト」「既存店での整備性」「駐輪機や雑多な駐輪場での扱い」という面から
現実的とは言えないので、使われないであろうとして安心して良さそうに思えるが、
変速数を徐々に増やすように業界存続のためには進化を止めることが許されないとして
新しい価値を作ろうとする感覚で、
粗悪自転車に無理やりディスクブレーキを取り付けて、
「本格的ディスクブレーキ搭載!」などと称して、尚且つ外装6段や7段のボスフリーでスポーツ自転車を謳い、
それに釣られて後悔することになるような被害者が出ないとも限らない。
用途的に相応しくないものを選ぶことのないように気を付けたい。

●ディスクブレーキで不具合に遭わないために理解しておきたい基本内容

jitensyazamurai.com/db/archives/16084
ディスクローターはよく見えますが、
パッドは見えにくく、
知らないうちに減ってしまうことが多いのが難点。
さらに他の部分もノーメンテで乗っていると問題が。
だから「ディスクブレーキ」搭載車は、余計にしっかりメンテしなきゃいけません。

─ブレーキパッドについて
目で見ると「減ってる(薄っぺらくなってる)」とわかるのですが、
見えにくい部分についていますので、チェックも難しい。

また使い続けているうちにじわじわ減っていきますので、
すり減っていることに(ブレーキに異常が生じていることに)気づかないという面もあります。

ですから少なくとも年に1回はチェックしつつ、コマメにブレーキパッドの交換を

油圧式ディスクブレーキの場合、使っているオイルがじわっと劣化してきます。
このオイルは普段まったく目に見えませんので、「劣化を判断する」のは不可能です。
ですので「期間」で区切ってオイル交換ということになります。

さらにちょっとわかりにくいのですが「エアが噛む」ということもあります。
ブレーキがスカスカしてしまったり、うまくきかなくなったり…
この場合はできるだけ早く「エア抜き」という作業が必要です。

そして、売った店であればともかく、
ディスクブレーキというだけで整備できない一般車扱い店も少なくないので注意が必要。
駐車場や駐輪機でディスクローター(金属板)部分に歪みが出ないとも限らない。

だからこそ、新車購入時に、整備の「費用・頻度含めて」
「デメリットをしっかりと理解した上」で、
「それでも意味があると考えている人」以外に、
ディスクブレーキ搭載車は絶対に薦められない。

●神経質な人は(特に量販店で)ディスクブレーキ車を買わないほうがいい

www.youtube.com/watch?v=9xI0a91ALCw
量販店とは、ある程度自転車の数"量"を並べて"販"売して利益を上げている"店"であり、
だからこそ「そのぶんの手間賃を差し引くことで、値段を少し値引きできている」わけで、
1台1台手塩にかけて整備していれば、その時間工賃ぶんだけで店が即潰れる。
つまり事実上、(その対価を支払わず)細かく丁寧な整備は"不可能"。
そして、構造的にスタッフを長く雇いスキル向上を目指し
熟練スタッフを増やすという方向性も見えないので、技術面にもあまり期待できない。

◆チェーン店に高級プロショップ並の整備を期待して購入してしまうこと自体が間違い。

◆根本的には「本格的なスポーツ自転車を量販店で扱うこと自体」勘弁してもらいたい。

「量販のウチで買っても・・・、"それなり"の初期整備しかできませんよ?」と
デメリットを正直に説明してくれる人ばかりではないので、
なぜ安く販売できているのかと考えて、理解できて、
「多少の異音や問題に納得できる人」以外は、購入すべきではない。

◆量販店とは、上限7~8万円程度までの一般車やクロスバイクを購入し、
「なんとなく乗れればいいや」という人向けの業態と考える。

※パナ/BS/ヤマハの大手電動アシストでも、電装部品系の修理にでもなれば、
比較的簡単な「スイッチパネル」や「プーリー交換」以外の
「ユニット交換」にでもなれば、恐らくメーカー送りという形になると思われる。

◆要するに「金は自転車本体価格しか出さない」&「じっくり初期整備など不可能な量販店で購入しておいて」・・・
   ↓
「異音など絶対に出ない完璧な状態で当然」は無理難題でしかない。

動画内で例えているように、量販店は概ね「ファミレス」と考え、
個人店は「拘りが強い店もあれば、その反面で量販以下のヤバい店」色々あるので、
神経質な人であれば、その強いこだわりに対して、
「それに見合うだけの対価」を「きっちり支払うことが前提で」
「細かい部分にまで徹底的に付き合ってくれる店」を探し出すしかない。

◆例え20万円でも100万円でも、店に来た自転車は「完成車」ではなく「不完全車」。
※「100%完組状態で店に並べるだけ」というのは店の納車前整備を理解していない。

※1~2万円程度の自転車では、そもそもフレーム自体の精度が低く、
最低ランクパーツ群のため「整備や調整で"完璧"にすること」は"不可能"。

※5~6万円でも低グレードコンポや安物タイヤなど、
それなりに使える以上の良さを求めること自体が不相応。
(上質にするためには様々なパーツ交換や組み直し等が必要)

◆店によって"大きく"差があり、初期整備として固着/防錆処理などの処理は出来ても、
細かい部分まで「完璧」に仕上げたいのであれば「相応の対価」が不可欠。

こういうことになるから、
パナソニックも1車種でディスクブレーキ車種を1年で懲りて終了したのだろうと思うと、
▲「デメリットも整備の重要性も伝えられない店」+「聞く気がないかすぐ忘れるユーザー」を問題視し、
その対策として
★「話を"ちゃんと伝え/聞き"、内容を"理解"し、"定期整備を実行できる"店とユーザー」以外には
ディスクブレーキの自転車を薦めるのは、本当に止めて欲しいと心底思う。

そもそも、「タイヤの空気圧」すら(英式と触診判断の"テキトー"管理の所以もあり)
"300kpa"の意味すら把握していないユーザーだらけなのに
「定期整備の重要性」が理解できるのだろうかと。

★ディスクブレーキ自転車を買ってもOKな人は、
「日常の生活自転車として使用"しない"」
「どうしても"雨の中"や下り坂でもスポーツ自転車で走りたい人」
「定期整備を意味を理解し"継続"実行できる人」
「2か月に1回のペースで1万や2万円が整備費用に必要でも"苦もなく"払えること」
を常識として販売店の"基本条件"に含めることを強く提案したい。

お金がないけど「スポーツ自転車に乗りたい」という人達には、
保証金を支払った上で、「レンタル」という形にするのが良いのではないだろうか。

●業界は、ディスクブレーキ推奨するのは勝手だが、
そのデメリットをロクに伝えずに「正当進化品」や「上位品」のような
誤解を与えているように見えることに気付いていない。

これは「電動アシスト」を「一般車」の上位車種として
「何もデメリットがない」ような風潮で持て囃しているのと似ている危険な構図。

「種類も系統も違う」のだから「扱い方も異なる」という、本来当たり前の話。



●予め知っておきたい油圧ディスクブレーキの情報

twitter.com/MS758/status/1412379930940215297
経験上、油圧ブレーキは有名メーカーでもトラブルが結構あるので、
購入はノウハウがあるショップさんの方が良いと思います。
twitter.com/MS758/status/1412381040077770760
お客さんからすれば理解できないかもしれませんが、
油圧ブレーキを一通り扱えない自転車屋さんは沢山あります。

だからこそ、「通販で買った後に、整備で店に持ち込もうとしても、
整備できる店が全然近くになくて後悔する」ということになりかねない。

油圧どころか、機械式でもディスクブレーキ自体整備しない(出来ない)という店も
主に安物自転車しか扱っていないような店であれば少なくない。


●マニュアル通りでは微妙なこともある油圧ディスク

www.youtube.com/watch?v=oNkVSGoS2uo
新旧規格品どうこう以前に、
1つのマニュアルに従うだけでは正しく組み込むことは難しいようだ。
"仕組みを理解した上"で「適切な状態に調整」できるかどうかか肝とすれば、
1つのマニュアル一辺倒な整備では不十分になる。

それでもよくある「料理ベタな人がレシピを一切守らず雑に作る」という意味で
マニュアルを蔑ろにしてもいいという話でもないので、
「どの選択が正しいのか」を試行錯誤する必要がある。

「見えない分からない状態」という観点から言えば、
一般車向けの規格で見ても「ハブダイナモライトの性能」を
未だに明示していないシマノライトを特に深く考えず有難がっている人達には、
少しは「情報非公開主義へ疑問を持つことの大切さ」を
知ってもらいたいものだが・・・単に「使えればいい」で思考停止していて
事前に性能を知ることなど重要とは微塵も考えたことがないのだろう。

ハンドルロックにしても「内蔵型のデメリット」が分かれば、
「不可視化(メンテしにくさ)」は「主にメーカー側にとって都合がいいだけの罠」に
なっていることに気付いて反対の声を上げるべきだと思うが、
とにかく黙って従順であることに満足しているようでは
今後とも表向き性能向上を謳うも、その裏では改悪が進み続け改善することはない。

100歩譲って「小型化」「不可視化」の機材が欲しいという人達のために
「整備性など一切考慮しない機材」があってもいいと思うが、
その反面、
初心者にも「見て分かりやすい」「雑多な店でも整備しやすい」
「導入しやすい構造」の商品を
エントリーグレード用に用意すべきなのではと思ってしまう。

●油圧ディスクブレーキの問題点

www.youtube.com/watch?v=-AgxjsImVbc
一般車方面で使われることは将来的にも絶対にありえないと思われるため門外漢だが
動画内容を要約しただけだが雰囲気は伝わってくる。

シマノのロード用ディスクブレーキについて
▲年代で構造が違う
▲最初期モデルでもインストール方法自体が5回も変化
▲オイル交換の方法の説明なし

一方でMTBについては
40年前からオートバイ用のディスクブレーキの仕組みが分かっていたので問題はないとのこと。

▲レバー側のオイルが溜まっている場所を確認できるのは、現状スラムだけ?で
シマノは不可能なため、状態が見えずに正常な状態かどうか確認できない仕組み。

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■「握った感じがシャキッとする」というのは一般車でも
 ・樹脂のブレーキレバーをアルミのレバーに変えたり、
 ・シングルピボットのキャリパーブレーキをツーピボットのキャリパーにしたり、
 ・錆び錆びのケーブル類を新品に交換すると
その雲泥の感触の違いを実感することができる。

★「基準が分からないと判断できない(20分20秒)」
これは油圧ディスクブレーキに関することでも、
英式(虫ゴム)を良しとする全ての自転車メーカーと店員に言いたい。

「個人の握力差」「タイヤの硬さ」「気温の違いによる影響」を無視し、
「空気圧計」で判断させない空気圧管理を一般素人に定着させることで
「自転車メンテへの理解力を著しく低下させている」ということを
どこまで分かっているのかと。

それ以前に空気を入れること自体を忘れていたり面倒がっている状況でも、
「ユーザーの無頓着をエサに食い扶持を繋ぐ」ような有様が
在るべき自転車業界の姿であるはずもない。
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▲パッドを交換せずオイルだけ新品に交換してしまうと、
適正基準で充填したオイルと、削れたパッドでは適正置が異なるため
オイルが足りないと思ってオイル充填してしまうと溢れる恐れあり。
【状態が見えないから正しいのかどうか分からない】
【正しいのかどうか分からないから壊してしまう】
やはりここでも空気圧の管理と同じことが言える。

■改善するには「見える化」が必須
交差点でもスマホのながら見でも一緒。「状況が見えないことは危険に繋がる」
一発二錠にしても同じことが言える。
「無駄に内蔵して状態を分かりにくくしてしまっている」ために、
「単にケースが割れただけ」という認識で
走行中にロックしてしまうということが想像できずに、事故になる。

(油圧ディスクであればリザーバータンクを)
「外付け」にすれば解決するが、
メーカーがその「メンテしやすさ」という重要性に気付くかどうか。

「分かりにくく複雑な構造で壊しやすい商品こそ正しい」という姿勢に
メーカーだけは都合が良くても、店員の技術面でも、
それに付き合い切れるユーザーも多いとも限らない。


●ロードバイクで進む油圧ディスクブレーキ化、店の行く末

star.ap.teacup.com/flatout/2133.html
地方の販売店の場合、課せられているであろうノルマだけでなく、
様々な展示会に参加し情報を仕入れるための費用が最低限必要な時点で、継続できる店が絞られる。
(連続しない別日で複数の展示会参加が厳しいならその店は限界が近い)

それだけでなく、油圧ディスク規格自体は新しいわけではないが
最新機材を扱う場合は技術・知識を意欲的に探求することが不可欠として、
特に(本格的な)スポーツ自転車では
「売りっぱなしの店」というのは今後ますます存続は困難になると思われる。

量販は資本力で販売可能でも整備ができる人員が
学生バイトは論外として、社員は異動等でまともに安定確保が出来ないようであれば
「自転車の整備専門店」に特化した需要は高まる可能性はある。
(スポーツ自転車の売上が全体で減っても、整備できる店が減ればその需要を補う必要があるため)

個人店で本格的なスポーツ自転車を販売中心で進めることが厳しくなってくる中で、
油圧ディスクすらまともに扱えない店での雑整備が原因での事故が数件連続で起これば
そのうち取扱いに許可が必要な規制もありえない話ではないのかもしれない。

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しかし、「不器用で整備スキルもない人」が
ある程度知識も技術も必要な規格のある車種を、安易に通販で買ってしまい
周囲に整備できる店も人もいない場合はどうするのだろう。

(修理しても運んでいる途中で狂う可能性もあるので無意味に近いが)
往復数万円かけて送って整備してもらうか、
高級車種を使い捨てするという贅沢で勿体ない使い方をするのだろうか。

●油圧ディスクブレーキの現状

potapotabicycle.blog.fc2.com/blog-entry-1686.html
ズボラな人間が整備せずに油圧ディスクブレーキを使ってしまうとこうなるようだ。
某安物サスすっぽ抜けも構造的な不具合も考えられたが、
それ以上に保管状態が軒下で整備も十分ではなかったという話もあっただけに、
油圧ディスクブレーキは今後も少なくとも日本の一般車では使われないだろうなと。

リムブレーキはシューを使い切ってリムを削るようになったらおかしいと気付き、
ローラーブレーキは専用グリスが足りなくなれば
異音やレバー戻りが悪くなったり、ブレーキ力が過剰になってしまうなど、
まともな感覚があるなら、それでさすがに修理か買い替える。

スポーツ「競技用」自転車の場合、そもそも日常用途での「過小メンテナンスでの耐久性」を重視して作られてはいない。
20kg程度積んで毎日数十km使って何年も大丈夫な10kg以下の軽い車体があるなら
業務用自転車は軽量級だらけになっているはずだろうし。

●油圧ディスクブレーキの"流行"に否定的

スポーツ自転車業界としては「本格的なスポーツ自転車に乗る層からは金をしっかり巻き上げていこう」
という思惑から、「そんなにスポーツ系統の車種を選ぶのであれば、
整備費用も込みで高額料金を支払える人だけ買ってください」ということなのだろう。

一方で「本格的なスポーツ自転車は一般生活向け用途ではない」ということを強く意識させ、
無闇に本格的なスポーツ自転車に乗らせるような状況を抑えるという点では
「まともに整備できる店を限らせて安易に触らせない」という意味では間違いなく正解と言える。
※そのため「ディスクブレーキ前提のe-bikeの大衆への普及はありえない」という裏付けでもある。

確かに本格的なロードバイクを購入したいと思う層に
「不要なパーツがついてくる完成車」というのは如何なものかというのはある。
完成車メーカーとしては価格を上げやすく「自転車を売っている感」を演出できるのと
フレームと各種パーツを選択させるようにすると、パーツ在庫の偏りや管理が面倒というのもあるのだろう。

例えば「街乗りに速度重視タイプのロードバイク系車種」という不自然な用途の場合、
「一時停止や徐行を守らず身勝手な公道レース気分で速度を無闇を上げたりする恐れが高く」、
「高額な換金物として防犯面の低さ」「ヘルメット着用だけでは到底防ぎきれない怪我のリスクも高い」ため
上位コンポに拘っても大して意味がないというか、
下位キャリパーの制動力不足を問題視するなら、そもそも「速度を抑えて安全走行が最優先」であり、
カンチブレーキが未だに存在しているように、万が一Clarisグレードまでリムブレーキが消えても、
「キャリパーブレーキが完全に消えることはありえない」ことから、
最終的には「shimanoロゴだけ」のグレードなしパーツを使えばいいだけなので心配するほどでもないという。

●ディスクブレーキ主流時代に思うこと

ハイエンドであればプロ機材ゆえに大会ルール等の都合で仕方がない面もあるとは思うものの、
ミドル以下まで一辺倒にするのは
全体的に規格を揃えることで生産コストを下げて利益を上げたいだけなのだろうか。
製法や素材が異なっていて別物扱いなら必然性がないような。

雑多な店では「ランニングコストも計算した上で購入を検討しましょう」なんてところまで
先を見据えて提案するよりも、
「とりあえず迷ったら良いほう買っちゃいましょう」とかいう売り文句に乗らせるような
酷い店が(メーカーごとのノルマ設定の観点から見ても)多そうなイメージが強い。

それにしても
「業界が全て」に疑問を持つことは最下層の一般車規格に於いても言える。
最底辺コンポの場合は反対に「変わらないことが絶対正義」として
「黙っていることが正しい」というのは異常としか思えない。
「金銭的な余裕がないのではなく、業界が教えようともせず、
ユーザーは知ろうともせず、そうする価値も意味もない」という状況で
巡り巡ってどうやって車道での自転車への理解が深まると思えるのだろうか。

●油圧ディスクブレーキのリスク

(※自転車整備士の試験科目に油圧ディスクブレーキ整備の実技試験なし)
要は「油圧ディスクブレーキ科」として限定的な整備師資格を取得させ、
「その資格がない店については販売や修理をさせない」くらいの規制でも敷かなければ
トラブルに巻き込まれる恐れすらあるということになる。

「"整備不良によって"ブレーキがまともに効かなくなる」ことに怖さを感じ、
今度は「まともに扱えることができる店自体が少ない」ことを知り、
店に頼むとして「整備頻度もコストも嵩む」と分かれば、
「こんなことになるなら買うんじゃなかった」という感想から
廃車か中古市場に流れるのだろう。

ブランドモノのバッグや貴金属のような感覚で「"分不相応な"乗り物」を
安易に購入してしまうことをリスクをどこまで理解しているのかということになる。
熟練者や玄人や選任メカニックがいるプロのような、
選択をしても全く問題にならない人達向けの「特殊機材」を
「売っているのだからとりあえずなんとなく買って使ってみたい」という
目的で買ってしまい後悔しても遅い。

トラブルに遭ってロードサービスで運んで貰える範囲内に
"まともに整備できる店"が果たしてあるかどうか。
(帰るだけであれば何も考えずにバラして輪行で帰ればいいだけかもしれないが)

単純に「油圧ディスクブレーキはキャリパーブレーキの上位機種などではない」ことを
どこまで理解できているかという。

▼扱いやすくトラブルを極力減らしたい?
「変速なし・ピスト型ではない・電動アシストやフル電動ではない・ハンドルロックなし
タイヤは35mm以上・キャリパーかVかサーボかローラーブレーキ」
(英式チューブから米式に交換するのはそれほど困難ではない)
(タイヤの初期装備が28C以下のタイヤの場合太めのタイヤに交換できる隙間がない可能性が高い)
このあたりがベスト。

要するに【ザ・ママチャリ】が"規格そのものは"ベストになる。
※但し、安物であるほど
ネジ締めやグリス量不足など「初期整備がまともにできていない」ことがセットのようなもので、
全体的なパーツ自体の質が低すぎれば、その点からのトラブルは起こりやすいといえる。

もし外装変速が必要なら8速が最も楽な規格。
チェーンの耐久性も高めで、調整もさほど手間がかからない。
全体的なパーツ価格もお手頃で運用しやすい。

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●MTBから失われた26インチHE(559)

www.youtube.com/watch?v=XOsBM1OoOhU?t=963
日本人の体格的も国土地理的にも比較的小さめのMTBの26インチHE(559)は
ガラパゴス規格として残すべきだったのではという話。

一方では、話題に上がっていないが、英式虫ゴム、ボスフリーのような、
むしろ本来消えなければならない諸々問題のある規格は
なぜか残していることも問題視すべきに思える。

(追記11.10)ボスフリー6・7速が全て生産終了になった場合、
安物自転車の下限が「カセット7速か8速」ではなく、
まずは、必然的にシマノ以外の変速なし(シングル)ハブの割合が増えることになるのか・・・。
いや、そもそも後輪の3/8軸とかいう妙な規格を捨てて、まず全てM10にすべきだろうと。

もっとも、前者は主に「スポーツ用途」、後者は「生活用途」という差があって、
生活用途では「1円でも安く」がモットーにあると、入れ替えるコストよりは
使い続けるデメリットを消費者が気づかないのであれば享受させることが
そういう安物至上主義の消費者のためとしては理にかなっているのだろう。

スポーツ用途では、最新機材(規格)であることを大会規約などによって
半ば強制的に選ばされるような
「古い規格は徹底的に排除しなければならない」という風潮から
「消したくなかったが消えざるを得なかった」という見方もできる。

近年その排除の波に巻き込まれている「キャリパーブレーキ」も、
用途や扱いの手軽さからして愛好者が多くても
「スポーツ機材」としては「業界都合によって押しつぶされる」しかないため、
立場が危ぶまれる状況にあるといえよう。
(一般車も含めて生活用途でキャリパーブレーキが消えるというのは考えにくいので、
完全に消える心配はないとは思うが上位"ブランド"としては消える運命)

とはいえ、未だに559タイヤは
MTBの主用途のオフロード用ブロックタイヤだけでなく、
オンロード(舗装路)向けのスリック系タイヤまで
相変わらず圧倒的に選び放題な状況であることには変わりなく、
一方で、559から移行中の584(650B:通称27.5インチ)のタイヤで
オンロードタイヤはというとまだまだ少ない。



●8速最強説

youtu.be/2np_oUAkEpc?t=685
「選択肢は減ってきているものの、
(9速以上のコンポーネントと比較した場合)
雑に扱ってOKだし、チェーン丈夫だし(なかなか)伸びないし、
調整(ある程度)いい加減でも動くし、(なかなか)ギア歯が曲がったりもしないし、
壊れない、すり減らないから、
真のアドベンチャーを目指すならGRXではなく8速のコンポをやってほしい」

つまり「段数を増やせばいいってものではない」ということ。

段数が増えればそのぶん調整もシビアになり、壊れやすくなり、
チェーンも伸びやすくなるなどのリスクが増す
なぜか「段数は多ければ多い方が強い、
値段も高ければ高いほど良い自転車なんだ」という
勘違いの幻想を持っている人は少なくない印象。

デュアルコントロールレバーも使いにくいという感想も。
3グレードあっても握る太さに差がないのは何なのだろうと。
そのレバーに滑り止め対策はあっても、全般的に泥詰まり対策なしと。

ただ、アドベンチャー風に見せかけて結局は街乗り用途としてであれば
個人的には「フロントシングルは歓迎できる」としても、
【油圧ブレーキ前提】というのが頂けない。
なぜなら、整備できる店自体も相当限られるため、
その時点で「多くのユーザー向けに用意しているものではない」ので、
層の拡大に期待すること自体に無理がある。

「ローテクは強い」
パーツを増やせば増やすほど故障する可能性のある箇所が増えるように、
過剰にスペックアップするよりも、
限られた範囲内のローテク進化こそが本来目指すべき方向なのだが・・・
恐らくは「壊れにくくなると売れないだろ」
とか
「極一部の高級路線を歓迎するニッチな需要を汲み取るのが最優先」
「なんでも新製品というだけで飛びつくカモもいるし、値段も高くできる」
などという理由から
「8速なんてただの古い規格」として
最新コンポに進化させる必要はないと考えているのだろう。

そもそも、本格的なロードバイクやMTBのような
レース用機材としてのコンポーネントではないわけで、
グラベル=趣味の範囲として、(競技向けはシクロクロスでは?)
いくら変速のスムーズさの進化はあっても
互換性縛りも酷いような妙な高級路線に走る必要などないはずだが・・・。

「古くて新しい」「丈夫で使いやすい」「初心者でも導入しやすい」など
新たな需要を作り出すための「ユーザー層の開拓」という意味を
もっとよく考えたほうが良いのではと思うが、
シマノ自身が一般車向け(低級)コンポを軽視している時点でありえない話か。

お茶濁し程度に「ターニーTXやA070」、
(既存製品との互換性を完全に切ったり、性能がブラックボックスの)
「ヒルモ(ハブダイナモ)で満足してればいい」というのは完全に驕りとしか思えない。

●通販車のクイックリリースと米式

個人的に「通販で自転車本体を買うこと」そのものは推奨していないので
購入者レビューの感想が悪いのはむしろ被害者を減らす意味では有用。
(amazonは近年業者の感想が多くてイマイチ信用できない面も強いので、
評価の高いレビューはむしろあまり参考にすべきではないといえる)

そもそも「街中使用で駐輪場での接触」を考えると
クイックリリースを使うこと自体に問題があると言わざるをえない。

安易にスポーツ車気取りで
割合として「まともに取説も読まず雑な扱い方が前提」なユーザーが多い場合は、
「特に安物自転車の場合」
安全のためにクイックリリースは使わないという決断をしているメーカーを評価したい。

これもある程度事故者と犠牲者が出ないことには規制対象にはならないのだろう。

「通販をしていないメーカー」のジャイアントは
入門者向けとして購入されやすいためか
クイックリリースでの事故を防ぐために
R3は「ナット留めにもできる」という手段を採ったようだ。
roadbike-navi.xyz/archives/5884/
但し、あくまで「付属品」であって、最初からナット留めにしているわけではないとのこと。

「価格帯的にまともに使うであろう」と思われても
実際は量販個人店問わず「しっかりと説明をしていない」
(&「聞いても理解できない、理解できても守る気がない」救えないユーザー)という問題でもあるのだろう。

■クイック軸の使い方の注意書き

blog.worldcycle.co.jp/20160620/21625/
無頓着を極めているユーザー達は、「簡単に外せる」≒「簡単に外れる」と理解できているのかどうか。
こうした注意書きを改めて見ると
「(小まめにメンテが実行できるような性格の)スポーツ自転車趣味でもないユーザーが多い車種には使うべきではない」と断言できる。
単に見た目重視であればカラフルなケーブルや劣化などを気にせず黒以外のタイヤでも使っているほうが遥かにマシ。


●ついでに米式
フル電動にしてもだが、こういう部分だけ
(海外で英式を未だに使っているような国自体が稀であるためか)
「先鋭的というか"常識的に考えればまとも"」に米式チューブというのが面白い。

少なくとも「英式"専用"ポンプ」などという旧時代の"異物"は
そろそろ市場から消えてもらったほうが良さそうに思える。
(販売店・メーカー[代理店]共に、在庫管理の点で間違いなくメリットがある)

※ホームセンター扱い品ですら
ポンプヘッドから口金を外して「米式でも使えるポンプ」は全く珍しいものではない。
(万が一コイン式が英式しか使えないだけでなく、さすがに存在しないとは思いたいが・・・
「米・仏ポンプは持っているが"有料でも空気入れしない"」とか、
もはや店が続けられるのか不思議な「英式ポンプしか持っていない」店には
気付いたら最初に断る勇気も必要)

●新しい規格の困りどころ

star.ap.teacup.com/flatout/2014.html
当wikiでは掲載していないスポーツ車用「シマノ キャリパーブレーキ BR5810」のリターンスプリング外れ
原因は今のところ不明(お客さま持ち込み部品のためお客さまからメーカーに問い合わせ中です)ですが、
チェーンステイに取り付けるものはこれしかないので、同商品にて取替をいたしました。
技術は進化しているので新しい機構のものができてくるのはいいことですが、
メンテナンス性に劣るものや取り扱いに細心の注意が必要なものが出てくるのはいかがなものでしょうね。
特に電動アシストやブレーキ関連にも言えることとして、
機能性が向上する反面、複雑で壊れやすくなるとすれば、
それを適正な進化と呼ぶには消費者感覚としては同意しかねるものがある。

●メンテナンスフリー自転車・・・?の販売休止と自主回収

www.makuake.com/project/rich/communication/detail/197791/
この度、皆様へご支援をいただきました弊社商品「Rich」に
クランク部分(左右ペダルをフレーム側で繋いでいる部品)に不具合が発見されました。
この状態で使用を続けると、最悪の場合、フレーム破損の可能性が社内で確認されました。
その為、原因究明と製品改善の為に、弊社としまして「Rich」の販売を一旦休止することとなりました。
ご支援頂きました皆様には、大変ご迷惑をお掛け致しまして、申し訳ございませんでした。
尚、弊社としましては、フレーム破損の可能性がある為に、
支援者の皆様の安全を第一に考え、「Rich」の使用を中止して頂き、回収及び返金を実施させていただくことに致しました。    
クランク以前に・・・

■「アルミフレーム」
 補強なしでL字形状は大丈夫なのだろうか。
 しかも下までよく見るとこの形状で「分割式」・・・安全性に挑戦しているのだろうか。
と、以前書いていた通り不安が的中した結果。

「折りたたみできる自転車を、日常的に折りたたんで使っている人が多いのかどうか」
リサーチするまでもなく、計画段階で考えが及ばない時点で
「根本的に自転車を扱うことに向いていない」としか言いようがない。

他にも「(一般用途で)片軸受け」や「ノーパンクタイヤ」を選ぶセンスだけでなく
命にも関わる制動装置に「得体のしれないドラムブレーキ(サーボブレーキ?)」とか、
「シャフトドライブ」や「マグネシウム素材」も選択ミス。

そもそも「(一部でも)メンテナンスフリー」などという
「パンク防止剤」のように幻想を持たせ誤解を生むような言葉は
整備が必要な乗り物に使うべきではない。


●メンテナンスフリー自転車・・・?

www.makuake.com/project/rich/?utm_source=rich&utm_medium=sns_share_tw
■この場合のメンテナンスフリーとは
メンテナンスフリー自転車「Rich」は国内企業である株式会社アルミスが
「安全面」への課題に向き合い、様々な技術を結集させた自転車です。
※メンテナンスフリーとは?
空気入れやチェーンに油を差したりという日頃の「メンテナンス」が不要です。
(ネジのゆるみやブレーキ調整等の定期点検は必要です。)
誤解されないようにしっかりと注記しているとはいえ
「メンテナンスフリー」を拡大解釈されて
「これ1台買えば何もメンテしなくても・・・何十年も絶対に壊れずに使える!」からの
「破損時にクレーム」という、分かりやすい展開が待っていそうな気がする。
■「ノーパンクタイヤ」
身軽さが魅力・・・?チューブタイヤと比べて諸々軽いとは思えないが・・・。
Q.パンクした場合はどうしたらいいですか?
A.ノーパンクタイヤを使用している為、パンクの心配はございません。
接地面のゴム摩耗や破損で走行不能になればそれはパンクとは言わないということなのだろうか。
パンクしないというなら劣化時でも保証してくれるという解釈もできそうだが、
通常保証期間(半年?1年?)を過ぎたら有償になるのだろう。
■「マグネシウム」
 耐久性が鉄やステンレススポークと比べて良さそうには思えないので不安しかない。
■「ステンレスワイヤー」
 インナーだけであればプチカスタム程度でしかなく、わざわざ紹介するほどの意味はないので、
 アウターケーブルもステンレス巻きということなのだろうか。
 しかし、伸びにくさはともかく、切れにくさは・・・むしろ普通の「スチール」のほうが
 錆びやすくても素材特性的に柔らかく切れにくいはずでは?
 (ステンレススポークではなく鉄スポークを使うことがあるのは、安さ以外には柔らかいので折れにくい理由もある)
 そして、ブレーキケーブルが明らかに垂れているように見えるが・・・こんな状態で正解なんだろうか。
■「シャフトドライブ」
 チェーンのように伸びたりしないとして、破損したら高額修理もしくは即廃車のような。
■「アルミフレーム」
 補強なしでL字形状は大丈夫なのだろうか。
 しかも下までよく見るとこの形状で「分割式」・・・安全性に挑戦しているのだろうか。
■「片軸受け」
 メンテフリーを謳う車種で質実剛健ではなくデザイン重視とは・・・。個人的には遠慮したい。
■「ドラムブレーキ」
 なぜかシマノのローラーブレーキではないようなので、
 不具合があればメーカーから専用品の取寄せが確定。想定される値段も不明。
 シマノのローラーブレーキとの互換性も不明。
 取寄せができなければブレーキ不具合だけで廃車?
●感想「約5万円の使い捨て自転車?」
「自転車は買ったあとのことを考えて買おう」に尽きる。
恐らく修理を受け付けてくれる店も探し出すのに苦労することだろう。
距離や用途にもよるが、どうせ使い捨てをするなら安いホムセン車を
空気入れ以外は完全ノーメンテで毎年買い替えるほうがまだマシに思える。



●フロントサスペンション

本格的なMTBが山で駆け回るために必要な機能だが、
街乗りに於いては
「重い・整備に手間」という時点で活躍する場面はほぼないため
今では素人騙しの筆頭のような「見せかけの機能」として使われる。

整備できる前提の作りになっていれば、フル分解からグリスアップで性能回復できても、
整備不可の場合は、錆びてすっぽ抜ける構造になっているかもしれないので
(詳しくは「ビアンキ サス 裁判」あたりで検索すれば出てくる)
基本的には「前サスになっている車種は買わない」というのが賢明。
実際、その裁判以降、特に安物自転車にサスペンション付きの自転車は減った気がする。

[参考]●SRサンツアーの安物サスペンションのオーバーホール
cycle-japan.com/suspension/
店に頼むと5000円以上はかかりそうな整備。
「(保管状態知らないし触ると壊れそうだから)新品交換以外受け付けない」
という店のほうが圧倒的に多いはず。

www.instagram.com/p/BmLVe5kl7R3/?taken-by=inuihitoshi
修理店では錆が見え始めたサスを見かけたときにサス整備
もしくはフォークをサスなしのリジットへの変更提案をしているかどうかが気になる。

●クイック式ハブについて

twitter.com/fiction_cycles/status/1004217985999953920
GIANTが2019年製品から前輪のクイックリリースの交換部品として、
要工具のボルト式スキュワーシャフトを同梱する流れ 他メーカーにも波及する可能性はある
海外では問題視されるような「ホイールが簡単に外せるので防犯性が低い」というよりも、
国内の場合、イタズラや駐輪場での雑な扱いで他車のスポークに絡むような形でクイックが緩むようなケースを想定すると
特に「一般車の延長で使うような価格帯のものであれば」
クイックリリース型で販売することは今後徐々に減るのではないだろうかと思われる。

街乗り向けであれば、そもそも「クイックリリースだから買う」という層が多い気はしない。
もし見る目があるユーザーが多いなら
ホリゾンタル系フレームにも関わらずボスフリーというスポーツ自転車もどきが支持されているはずもない。

(高価格帯では13速や14速化に向けてスルーアクスル+ディスクブレーキが主流になっていくのではと思うが
これは本格的なスポーツ自転車の話)

www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180301_2.html
消費者へのアンケート調査
3割は、前車輪を外したことがありませんでした。
4割は、自転車購入時に、販売者から前車輪がレバー操作で外れることについて、説明を受けていませんでした。
3割は、乗車前の前車輪の固定確認を行ったことがありませんでした。
半数以上は、前車輪がレバー操作で簡単に外れる構造は「必要ない」、「どちらでもよい」と回答しました。
2割は、前車輪が外れてケガをした、あるいは外れそうになって危険な思いをしたと回答しました。
今までママチャリを完全ノーメンテ主義で乗り潰してきたような人が、
「何も知らず、調べようともせず」クイックリリース付きの自転車を
「通販で買って」
もし事故起こされて「不具合だ」と文句言われるとすればメーカー(代理店側)に同情する。

「スポーツ自転車をスポーツ自転車として扱えない、扱う気がないような人は
「ナット式が絶対安全」として店が購入時に勝手にスキュワー交換してあげたほうがいいのではないかとさえ思う。

「定期的な点検を自分でしないし店にも行かない」
こういう人はそもそもスポーツ自転車を(もどきも含めて)
「他人の身の安全のために」スピードを出しにくい変速なしの激安ママチャリ以外乗るべきではないだろう。





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▲フリーパワーという商品&「謎の綱引き理論」


●ジョーク画像?(角度)&ヘンテコ理論

twitter.com/NewsTsukuba/status/1461123028725772291
www.tokyo-np.co.jp/article/143370
(シェアサイクルを日常の足に TXつくば、研究学園駅周辺で公共交通補完へ実証実験)

危うく見流しそうになったが思わず2度見で発見。

まさかレンタルする人全員に仰け反って乗れと・・・?

街中ダウンヒル専用ですか?
www.google.com/search?q=ダウンヒルバイク

一体どこがこんな代物を提供してくれたのだろうと思ったら・・・
「つくチャリ」には、スーパーマーケットなどをチェーン展開する
「オリンピック」のグループ会社「OSCサイクル」(東京都国分寺市)が開発し、
昨年十月に発売した新型自転車「ルートワン」を五十台導入した。

なるほど納得。

www.olympic-corp.co.jp/cycle/rootone
専用設計されたハンドルバーにより、
グリップを引く事で上体を安定させ、
全身の筋力を効果的に使いながら
ペダルを踏み込む力に変換する。

ハンドル角度はこれで正解のようだが、綱引き理論・・・?
その仮説についてのエビデンス云々は・・・と言いたくなる。

そもそも「直立姿勢はリラックスポジション」のためであり、筋肉疲労を得てまで
ただでさえ後ろ荷重の一般車を「引きハンドル」で、更に後ろ荷重にする意味とは?

「綱引き」で後ろに仰け反るのは「後ろに引っ張るため」で、
決して「前に進むためではない」ことくらい子供でも分かると思うのだが・・・。

シンプルに、「速度の出しやすさ」での「楽さ=進みやすさ」からすれば、
当然、引き姿勢とは真逆の「前傾姿勢で」風の抵抗を減らすことに尽きる。

そして、楽に進みたいのであれば「出来るだけ軽いタイヤにする」のが大前提であり、
もっと言えば「日常的に適正な空気圧の管理」=「毎週全台数の空気圧調整」から、
チェーン掃除&注油、「1ヶ月おきに全てのハブとBBの清掃とグリスアップ」
これらを実行し宣伝文句にするほうが遥かに意味も効果もある。

「買い物重視」「クッション性能で安定」という意味で言えば、
「出来るだけタイヤを太くすべき」であることは言うまでもない。

しかし、実質違法状態で販売されているような問題の電動キックボードやフル電動等とは違い、
例のクランクといい、使ってみたいとは全く思わないが、
「ネタとして」傍から見ているぶんには面白い。

※一応補足しておくと・・・
「常識的な角度」で「普通に」乗りたいのであれば、各種工具を使用し"修正"が必須。


●謎の綱引き理論の提灯記事

shueisha.online/life/50124
そんな中、100% 人力だけど、電動アシスト自転車に迫る快適自転車が現れた。
その名は「ルートワン」。
なんとモーターはついていないのにスイスイ走る。この自転車が売れているのだ。

※個人の感想であり効果を保証するものではありません

購入者に乗り味を聞くと、「この自転車以外に乗りたくない」
「坂道でも立ちこぎしなくて大丈夫」「ハンドルを引く力が、足に伝わるのを感じる」と絶賛している。
販売店でも「父親が買って、子供にすすめるみたいな家族内リピーターが続出しています」と。

老人になっても電動アシスト自転車にお世話にならずに生涯を全うできるかもしれないと思ってしまいました(笑)。
うれしいです。実はみなさんにそんな風に言っていただいています。

上り坂をこぐ際も電動アシスト自転車かと思うぐらいの軽さです。つまり電池の要らないアシストギアです。

実は、これまでの自転車は上半身の力を活かしきれていなかった。
綱引きは腕が綱を引く力を利用し地面を蹴りますが、
この理論を応用し、ハンドルを引くことで生まれるパワーを
ペダルを踏み込む力に変換できるようにしました。これでさらにペダリングが軽くなりました。

相変わらず怪しいクランクの話を挟んでいたり懲りてないなと・・・。

▼綱引きの足元にかかる力とは
「尻もちをついて倒れないように&前に引っ張られないようにするために踏ん張る力」で
後ろに「力を込めて引っ張る力」とは「別」では・・・?
引く力に対して踏んばるだけの力が有効に働くという原理が理解できないが
フリーパワー理論からして「ネタ投稿を真に受けたら負け」ということか。

●時速15km程度しか出さないだろうから風の抵抗や影響はあまり考えないとしても
「向かい風のときに仰け反り姿勢が楽なわけがない」。

●それに・・・ただでさえ「直立姿勢の一般車の時点で後ろタイヤへの荷重が多い」のに
ここで更に後ろ荷重を増やすということは「後ろタイヤ寿命は更に短くなる」と容易に想像できる。

考えれば考えるほど意味が分からなくなるが、
ホイールバランス同様にプラシーポ的に「違いが分かる」で自己満足しているならそれで構わないが
こんなことをやっているから「ますます自転車業界への不信感が募る」などとは微塵も思わないのだろうか。

「99.9%ウイルス除去」のような宣伝文句も
何度指導があっても似たような宣伝文句を繰り返していることからして、
本当に感化されてしまうような人がいるからこういう記事も減らないんだろう。

そんなに「後ろ荷重の車種」を作りたいなら
素直に「金・銀メッキで全体装飾したチョッパーバイク」でも市販すれば
画的な惹きも良いし、ニッチな層を狙えて話題になるだろうに。

現在、後ろに子どもを乗せるチャイルドシートを付けての試乗実験を始めています。
実験は好調で、ルートワンのパワフルな乗り味が、ゆくゆくは子育て世代にもお役立ちすることを願っています。

後部へ回転しながらアクロバティック走行が可能かどうかの練習
その転倒時のヘルメットとチャイルドシートの耐久実験?

電動アシスト自転車でなくとも坂道をガンガン攻められることを体験してほしいですね!
うーん・・・これは「笑わせてあげたい」という親切心なんだろうか。

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▼仕方ないので「常識的な案内」を・・・

★坂道をガンガン攻めたいなら、素直に電動アシスト自転車か、
「著明なメーカーの」「★★★軽量な自転車(クロスバイク以上)」をオススメします。

次に、GIYO系で約2500円くらいからの空気圧付きのポンプを購入し、
タイヤを出来るだけ細く(下限28幅)
 空気圧を"適正範囲内で"「"やや"高圧(最大600kpaなら500kp程度を目安に充填)」にしましょう。
(↑基本的に米式か仏式の場合のみ。※英式チューブであれば米式チューブに交換を強く推奨)

そして忘れずに、「★★★変速を適切に切り替えて」使いましょう。
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★救いは綱引き君の「値段が安くない」「販路が狭い」こと
そもそも8万円出せるなら最初から軽量なクロスバイク買えばいいわけで。

+1万円でパナソニックの国産電動アシスト自転車「SW」まで買える。
cycle.panasonic.com/products/elsw/
(変速切り替え操作不要!電源ボタン1つだけで操作も楽々でオススメ!)

25万円も出せるなら、普通にスポーツ電アシ(e-bike)や、
「オーダーメイドでフレームビルダーに作ってもらうほうにお金をかけるほうがマシ」
と思う人が多いだろうし。

こういうのも含めて「ネタなんだろうな」と思わせてくれる「楽しい会社」と思うことにしておこう。


●フリーパワー

ecogear.info/
www.olympic-corp.co.jp/cycle/c20170913
www.olympic-corp.co.jp/cycle/c20180617

▲未だに収まらないフリーパワーの話題から改善策の提案

こうして取り上げること自体が罠に嵌っているような気がするものの・・・、
効果どうこう以前に、(全般的には量販だけ?自転車の売れ行き好調という話があっても)
個別に見れば扱い専門店では縮小傾向。

www.olympic-corp.co.jp/cycle/shopsearch
国立・三鷹はまだ継続でも
フリーパワーショップ 国分寺
2022年2月13日をもちまして閉店いたしました。
kaiten-heiten.com/free-power-shop-kokubunji/
1店舗は既に閉店。

導入費用が軽く1万円を超えていても
電動アシスト自転車と比較させることで、(実際の効果は考慮せず)
「安いと思わせる錯覚」を上手く利用していることが口コミ誘導になっているのだろうか?

もしくは、「後先考えず相当の広告費をつぎ込んでいる」か。

これとは別の謎の「綱引き理論ハンドル」といい、
「人間の心理分析」を兼ねた、実は「"会社"単位での実証実験」をしている気すらしてくる。

──────────

繰り返しになるが、
そもそも「適切な運用方法で」電動アシスト自転車を買わなくてもいい人達は確実に居るので、
「今までの考え方が誤っていたことに気付いたほうが」絶対的に得する。

【1】まず、軽量タイヤ+(耐久性&利便性考慮で)米式チューブに交換。
そして、空気圧付きポンプを購入(クリップ外しで米式対応の鉄ポンプであれば空気圧計のみ購入でも可)。
あとは、毎月1回以上の空気入れを徹底するだけで
安物自転車でさえも、
 今まで「ロクに空気圧管理できておらず低すぎる空気圧」だったり、
 反対に「過剰充填で跳ね上がりやすくなっている状態」が解消される、

【2】【変速機があれば、それを適切に使いこなす】
【内装3段変速でギア比に問題があればスプロケ交換等で改善する】

【3】チェーンが錆びていれば新品に交換
(チェーンリングとスプロケも摩耗していれば交換)

【4】前後ハブとBBをグリスアップ
※カセットBBであれば使用状況に応じて交換

これで、今までの状態が酷ければ酷いほど、相当鈍感な人達は除き、思い込みや似非科学ではなく
【"確実に"漕ぎが軽く楽になる】

交通事故そのものの"防止"にはヘルメットでは効果がなく
実際は「予測運転や速度やブレーキ操作」が重要なように、

「軽く走行」するためには、「明確に有効な方法がある」ということを知っておきたい。

●フリーパワーに未だに問い合わせがあるようで・・・

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/21046855.html
【サイクルオリンピック】(と極一部の店)しか扱いがないことを知っておきたい。
その他の量販店や街の自転車店に言われても「取引がないので取寄せようがない」。

個人的には、ギア比を確認していない(確認したいとも思わない)ので、何とも言えないが
「もしかしたら思い込みが激しい人であれば」意味がなくもないのかもしれないが
全く薦めようとは思わない。

しかし、そもそも「変速付であれば」3速だけしかなくても
6段以上であれば特に、
まずは「ギアを適切に切り替えて乗ってみてください」と声を大にして言いたい。

「変速機は飾りではありません」「快適に使うために便利な機構です」

内装変速でもシングルギア(変速なし)でも、
「ギア比を軽くできるように(ギア歯交換しやすいハブ交換も含めて)提案する」
という店の販促活動の見せ所でもあるが・・・、
実際に必要になる費用を聞いて即却下されるというのがオチだろうか。

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www.tbs.co.jp/muryou-douga/top.html
(2018年6月17日放送 がっちりマンデー)

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12362542306.html
▼機構
クランク内部にシリコンのスペーサーを挟んでそれを押し縮める力を推進力に変えるという機構らしい。

▼感想について
乗り心地に関しては試乗したこともないので何ともいえないが、
フローティングベルトドライブのような踏み心地?であれば、人によっては快適と思うこともあるのだろう。

紹介していた番組のがっちりマンデーでは楽になったという感想。
しかし、「思い込み」も否定できないのと、
車種自体の重さ、リムやタイヤの重さや種類、タイヤの空気圧やベアリング等の整備状態、
肝心の前後のギア歯数(ギア比)等の条件も明示されていないので
正確な比較が出来ているとは考えにくいのでどうしても懐疑的な見方になってしまう。

使用者の感想についてはあえて説明することでもないのかもしれないが、
各種通販レビューの中でも、全く参考にならないような意見も混ざっていることが当然なので
明確に宣伝目的ではない感想でもなければ信頼感に乏しいのもある。

せめて業界関係者に向けての説明会等で元々否定的な考え方の人の
(広告塔としての提灯記事ではない)率直な感想でもあればとは思うが、
現段階ではネガティブな方向での感想しか湧いてこない。

▼ペダリングが下手な人には有効?
fiction-cycles.blogspot.com/2018/06/free-power.html#QvMYmJ0.twitter_tweet_count_m
考え方として似ている「バネ式特殊クランク」は過去からあるもので珍しいものでもないようだ。

高齢者は足つきを優先するためサドルが低い。
するとペダルが上死点、アナログ時計で例えると12時の位置にある時はヒザが曲がって踏み下ろすチカラが発揮できない。
最大限にペダルを踏むことができのは、精々12時~6時の部分しかなく、
左右合わせた場合においても、どうしても12時~2時(正面では6時~8時)に掛けての2時間分、角度でいうと60度分の推進力が不足し、ペダリングが途切れ途切れになってしまうという訳だ。
やはり出てくるポジション。
足付が良いことも安全面としては良い側面もあるのだろう。
しかしサドルの低さが絶対的に正しいわけではなく、
少なくとも「代償として(適切に変速ギアも使えなければ)膝の関節は痛めることになる」という認識が
あまり自転車に詳しくない層にまで広まることを願う。

「ギア比を指摘」
映像では後者がいかにもスイスイ登る様子が映されているが、この2台は明らかにギア比が違う。
赤いラインはクランク1回転で進む距離を示しているが、従来型は距離が長い、つまり重たいギアを踏んでいるのだ。
大雑把に見ても1.5倍の違いはあるのではないだろうか?
これで一般的なギアがキツいとアピールされても白けてしまう。
ギア比が違うのではという指摘。これが本当なら後々問題になりそう。
もし「意図的にギア比を変えているなら」早めに訂正したほうがいいような。


便利そうに思える、導入費用や本当に必要かどうかという点でも、何もデメリットを知らない層の
パンク防止剤やノーパンクタイヤに持つ希望や理想に近いものを感じるといえば言い過ぎかもしれないが、
個人的に好感を持てるだけの要素があまりにも不足しているのは事実。

▼耐久性・交換時の費用
そして、ほぼ常に負荷がかかり続けるシリコン部分の耐久性が気がかり。
何か月か何kmほど使えるのか。
やせ細ればガタが出るだろうし、シリコン部分が交換になった場合の工賃はどの程度必要か。
約3年という話もあるが、実使用環境では異なるだろうし、その交換時の4000円とされる交換費用も微妙。

▼比較条件の提案
比較して欲しかったのは、上に書いた条件を揃え、
「変速有りの車種で発進時にギアを軽くして発進する場合」との差があるのかどうか。
大抵の自転車には(安物自転車の特徴でもあるボスフリー6速も含め)変速が有ることのほうが多いはず。
そもそも(坂道発進であれば特に)漕ぎはじめが重いのは
「サドルを子供の時のまま、(調整する意味も価値も知らず)力をかけにくい過剰な低さを常識にしてしまっていること」や
「停止前に予めギアを軽いものに出来ていないことが問題」であり
使い方の問題を先に持って来なければならないはずなので、
それを置き去りにして安易に電アシや別の機構でカバーすればいいという考え方には否定的。
(個人的に言えば寝たきりを防ぐには有効としても
健康な高齢者に電アシというのも筋力低下を招くものとしてあまり歓迎しない)

他にも、ギア比を変更、タイヤを軽いものに、空気圧をやや高め等、
「既存の範囲内で出来ることをし尽くしてから」
それでも本当に必要であれば考えればいいことではないだろうか。

▼扱い店のネック
シマノやBS等は当然としても、
(単に先に声をかけただけだっただけかもしれないが)
この手の新しいものに大喜びで食いついそうな悪い意味でも有名な某新興系輸入販売代理店や
業界最大手量販ですらないというのも何か引っかかる点。

最大の問題としては、多くの雑多な自転車店での扱いがなさそうで交換が困難になるという
「受付店舗条件」が一番のネック。
それを乗り越えて今後普及できるかどうかというところだが、
実使用例として自動車で常識の米式バルブでさえ
導入経緯の歴史や業界都合を言い訳に一般生活自転車で未だに当たり前にならないところを見ると、
逆に言えばそれほど脅威として心配する必要はないのかもしれない。

▼約1万円以上のカスタム費用があるなら
その費用をまずは「タイヤ・(英式であれば米式へ)チューブ・リムテープ・ブレーキ周り」を
交換する費用に充てたほうが有益に思うのと、
「サドル・ハンドルの高さ調整の意義」や
「適正空気圧の維持のための習慣化を身に付ける」という「考え方の転換」を試す価値があるのではないだろうか。

「目新しい機材に頼れば必ず効果が得られる(かもしれない)なら使い方や既存の方法を試す必要がない?」
果たしてそうだろうか。

(そういう意味で言えば、ママチャリをあらかた改造し尽くした熟練の改造マニアであれば
酔狂なネタとして扱うのは面白いのかもしれないが、
ダイレクト感が失われそうとか重量増になりそうな時点で却下か)


それよりも、同番組で気になったのは月額乗り放題サービス。
www.cyclesports.jp/depot/detail/90505
www.sneecle.me/

月額料金3480円(税込)~90日ごとに乗り換えができる。
元々中古自転車屋が運営しているため、一定期間後には買い手を募るということのようだ。

※注意点としては
修理時の負担軽減のために別途500円(税込)や、

盗難時、故障または破損時の所有者(当社)に対する賠償責任を軽減。
免責25,000円を上限に賠償責任を免除できます。
セーフティパッケージ(盗難・破損時の補償金)を支払っておかないと負担額がたぶん全額。
そして、1500円払っていても破損・盗難時には「最大で25000円支払って頂きます」
ということなので盗難多発地点や防犯には気を付けないとなかなかの痛手になる。

なので「実質は約5500円(&破損・盗難されれば最大25000円丸損)」だが
1ヶ月乗り放題というところか。

敷地内に屋根付の駐車場又は室内での保管が可能な方。
屋根なしでの保管(長時間の停車)は禁止。

2年間(更新は自動更新)途中解約は違約金として30,000円
これが一番の要注意ポイントかもしれない。
携帯電話会社の2年縛りも改善するように行政指導が入ったというニュースもあったので
あまりこういう手段はとって欲しくないところ。


自分が考えている理想的なプランとはほど遠いが・・・
「長期間の試乗ができれば愛着も湧いて購入意欲も湧く」はず。
しかし、一般車メーカーではそういう売り方が成立するとは考えていないというより、
一般車の違いが何も分からない消費者としては分かりやすいものを求めるので
メーカーとしても電アシに注力する売り方になってしまうのだろう。

毎月まともに整備やチェーン掃除や注油、空気圧の調整などの適正な整備を施せば
絶対的に電アシだけが有利というわけでもないはずなのだが、
「さっさと壊して買い替えろ」というスタンスも先に来る店のほうが多いからだろうか
何度説明しても無駄と悟ってしまったのか、理解させようとする店も少ない印象。

●フリーパワーの前身品「フレキシギア」の感想

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/10553701.html
結論から言うと... これはダメでした。アシスト感は感じられず、
踏み込むと沈み込む感覚がなんとも気持ちが悪い感じです。
そもそもモーターの力でアシストする電動自転車と比べること自体がまず誇張しすぎた表現だと思います。
人力で入力以上の出力が出ることはありえません。
世の中には効果があるのかどうか疑わしい健康食品が普通に存在しているくらいなので、
自転車業界でも似たようなことがないはずもないと考えるのが自然なんだろうか。

何というか昔の感覚で公共事業で箱モノ作ればいいみたいな
「目新しい(ように見える)機材に頼れ」ではなくて、
もっと前向きに「既存の物を活かす」方向で稼ぐ方法を広めて欲しいと思える。

「(湿気と風対策は必要でも)カバーをかけるだけで長持ちする」とか
「適切にサドルを上げてハンドルを下げ、変速を適切に使えば疲れにくくなる」とか、
「(英式であれば米式化によって)適正な空気圧で快適な走行が出来る」とか、
「チェーン掃除&注油、ハブのグリスアップで軽快さアップ」とか、
完全ノーメンテ主義の無整備ママチャリしか乗ったことがないような世の中の大半の人が知らない時点で十分に画期的な内容に思える。

●フリーパワー(がっちりマンデー2018年の再放送+続報)

www.tbs.co.jp/muryou-douga/gacchiri/788/index.html
通常のクランクと比較すると、
「シリコンの反発力を利用する」←「その反発力を溜めるための力が必要」なので、
いわゆる「力の伝わり方に損失が発生する」はずなので、
それは本当に総合的に得してるといえるのだろうかという。

もし「電動自転車のようにラクラク快適」に「個人の感想です」と注釈が付いたとしても・・・

【1】そもそも「ギア比」をフリーパワー搭載・非搭載の自転車で同一にしているかどうか分からない時点で信用に値しない。

【2】「漕ぎが軽いのがいい」というのであれば、
内装3段でも外装変速の6段の安物自転車でも
「一番軽いギアを選択した場合との比較」が出てこないのも違和感。

▼開発者自身の「止まるたびに漕ぎだすのがキツイ」という悩みに対しては
(1)(米式化などができている前提で空気圧計測で)適正な空気圧を維持
(2)変速があれば「軽い段」に切り替えて使う。※変速は「止まる前に軽くする」が基本。
(3)変速なし(シングルスピード)であれば、リアスプロケ変更できるハブに交換して歯数を増やすか、
チェーンリング(付きクランク)を今よりも小さい歯数に交換。
(4)サドルが低ければ適正な位置に上げる。(足先が地面につくくらいの高さ)
(5)個人的には薦めないものの「トゥークリップ」などを使う方法もある。

「これらの処置を施しても」走り出すのが辛いというのであれば、
それは「自転車に乗ることに適した筋力が足りない」と判断せざるを得ない。

【3】そして、工賃込で1.2~1.4万円出す気があるなら、
前後米式チューブ+軽めのタイヤに交換を依頼し、
+空気圧計(または約4000円ほどのまともな空気圧計付きポンプ)を購入し、
「毎月1回"以上"の空気充填、チェーン掃除と適切な"注油"、変速を使いこなす」
この3つさえ厳守すれば大抵の用途であれば、
(元々が余程重いスチールフレームでステンレスリムでもなければ)
十分に軽い乗り心地を得られることを知るべき。

タイヤ(チューブ)メーカーにしても、完成車メーカーにしても
早期故障での販売促進や電動アシストさえ売れればいいという考え方が強すぎるためか、
「本来のまともな自転車とはどういうものか」という広報販促活動が全く出来ていないのだから、
(自ら業界の罠から抜け出す選択肢を発見できた人達を除いて)普及するわけもない。

「学んで実行するのは大変で面倒だと思い込まされている人々」から、
「本当に必要な物」を理解してもらい、
(自転車=使い捨て用途の人達は除き)どれだけの人を救出できるのか大きな課題。

現在ではサイクルオリンピック以外ので扱いもあるものの、
確認するとほぼ(CBAなどの主要自転車量販店は含まれていないが)チェーン店のみ。
そういう「売り方」から見ても、どういう性質の商品なのかということを伺い知ることができる。

▲累計3万も売れているというが・・・買った人はお気の毒様というか自業自得というか、
【2】の変速の使い方を教えてあげるだけで事足りた人もいただろうし、
【3】へのカスタム化のほうが結果的に満足したであろう人もいたはず。

よくある質問に
「シリコーン消耗での性能低下を防ぐために
"約半年から1年"で取扱店で定期点検・グリスアップ等のメンテナンスを受けてくれ」とあるが、
(もちろん非フリーパワー車種でも定期メンテは必須としても)素直に持って行く人は一体何割いるのだろうと。

そう考えると「正しい変速の使い方」や「パーツ選定」だけでも「潜在需要」は確実に存在すると言える。
仏式チューブへの空気の入れ方すら調べようとしない人がいるくらいなので
その問題が放置されていることをもっと真剣に考える人達を増やす必要がある。

●開発中の「短いクランクにフリーパワーを取り付けているという自転車」
小径車なのでチェーンリングが大型なことはともかく、
外装変速のハイギアから一切変えずに使うユーザー達からすれば「重い」と言われそう。
説明を聞かずに安易に買って文句を言ったところで、
ようやく「変速を切り替えてください」とその時に初めて言われるのだろうか。

●フリーパワーの宣伝記事と搭載車種レビューの違い

シリコーンが反発し楽に漕げる。
www.gizmodo.jp/2020/11/free-power.html
情報の取捨選択と判断能力が低いと
こういう記事だけを見て「凄い商品」と信じ込まされてしまうのだろう。

フリーパワー試走編 情弱向け変態クランクのインプレと
電動アシスト自転車との違い ペダリング効率ほんとに上がる?
www.youtube.com/watch?v=HFNaiC1vbSw
実際はこの通りで、
極めて狭い用途として「ペダリング効率」自体には少し好影響はあるのかもしれないが、
電動アシスト自転車と比較すれば「楽に漕げる」というほどの効果があるわけがない。

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▲[海外]ホイールにバネを仕込んた形 (フリーパワー系に分類)

www.gizmodo.jp/2020/11/super-wheel-system.html
見るからに「"ホイール自体が"重そう」
これによって生み出される効率は、標準的な車輪と比べて30%以上も向上しているとのことです。
その代わりに「沈み込むという力のロスが発生」していると思うが・・・。

電アシだと充電の手間もありますし、何よりモ-ターと充電池を主としたメカニズムを積んでいるため、
車体が重いというマイナス面があります。
充電はともかく、その重さを打ち消して余りあるだけの推進力を得られるから搭載しているわけで、
一体何のために「アシスト機能」があると思っているのだろうか?
(持ち上げるときに重いというのであれば、このホイール自体も十分重そうだが・・・)

「Super Wheel」は、公式サイトにてひとつ395ユーロ(約4万9,000円)で予約ができるようになっています。
これに5万円も出すくらいなら、
所持している自転車のタイヤサイズの「最軽量品」を比較的短期間で付け替える前提で、
チューブが英式であれば米式に変更し、(仏式であればそのまま)
空気圧計付ポンプを買い、「毎週」適正空気圧になるように空気充填するほうが
走行性能の面では遥かに得。
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●「シマノ製品」について(販路と価格)

note.mu/mekata_m/n/nd49a9ed1b958?magazine_key=ma0ada55bd006
SHIMANOから直接買うって手もありますが、それは少数派。
多くはSHIMANOを取り扱い品目として持っている代理店から買っているんじゃないかと思います。
正直な話、その方が安いって事情もあります。
またSHIMANOは新規店とはなかなか取引してくれないんじゃないか? という疑惑も。
同じ商品でも補修パーツ扱いと商品扱いで値段に数百円の差があることは確認したことがある。


●[メーカー不明]遮光力不足による構造的な欠陥オートライト

star.ap.teacup.com/flatout/1987.html
問屋さんに聞いたらこのライト、フレームと同色なんですが、
ボディの部分の色が薄すぎて中の基盤を遮光しないらしいんです。
従って「ON」による点検ができない、「AUTO」の位置でのデイライトとして使えない、
「AUTO」のままだと真っ暗にならないと点灯しない、
などなど私的には不具合としか思えない状態なんです。
メーカーが気を利かせてフレームと同色にしてみたらまともに使えないライトになったケース。
わざわざコストをかけて欠陥品を提供する。例の部品ではないが構造的な欠陥という意味では同じ。
「色違いは商品テストの必要なんてないだろう」と思ったのだろうか。
よくある黒や(塗装された)銀であればこういう事態にはならなかったはず。

●規格は都合により半端な進化を余儀なくされる

レース車の基準は昔素人同然の人が特殊な形状のフレームでプロに勝ったことと、
既存の店の保護の意味もあって大幅な変更にはならないそうだが
その中で機材合戦にならないようにしつつも新規格を出さないとコンポーネントのメーカーとしては困るのだろう。

一般車では英式やボスフリーといったコストに特化した低価格で販売できることが目的としての規格が
未だに中心として蔓延っている。
この場合は何も新規格というものでもなく、パーツ単価で2千円程度のコストアップで便利になるものを使おうとしないのは
やはり「既存の店の保護」が目的でもあるのだろう。
BBがカップ&コーンからカートリッジBBに移行しつつあるのは、そのほうが工程が簡略化できて
結果的にコストダウン出来るということがあるとしても、
壊れにくくなるという意味では困る気もするので、BBだけ変化させた意味もよく考えると不思議に思えてくる。

●よくある(サイズ)

jitensyazamurai.com/db/archives/5807
超初心者の人にこそ「いろいろ違いますよ」と知ってもらいたいが、なかなか知ってもらえないのは
「自転車自体を学ぶ機会がほとんどないから」に尽きる。
(中には自転車丸ごと解体して組み上げるような学校があるにはあるようだが、
そこでも詳しく違いを学んでいるのかどうかは分からない。)

結果として「よくあるサイズ」だけで「自転車店なら電話口で簡単に分かってもらえる」
という勘違いがその人達にとって常識になってしまっているのだろう。

そう考えると恐らく、不具合があった際に(購入店に行ったのかもしれないが話にならなかった場合も含めて)
他店に持ち込んで「買って1年もしてないから補償しろ」という
まるで「自転車店は全て繋がっている1つの巨大な組織」という思い込みも
根底は「無知(にならざるを得なかった)ゆえの悲劇」から派生したものと考えるのが自然か。

知らないことは教育過程の構造上で仕方がなかったとして恥じることではないが、
せめて「知らないということを理解した上で」少しは前向きに興味を持って欲しいとは思う。

■フロントエンド幅

▼一般用参考
(廃盤品だがデータとして)
オートライト   :ノルコグSL6 26インチ(N66ST3)の前フォークのOLDサイズは93mm / ホイール:ハブ軸長150mm・軸径 BC 5/16
ブロックダイナモ:ノルコグSL6 26インチ(N66S3) の前フォークのOLDサイズは93mm / ホイール:ハブ軸長145mm・軸径 BC 5/16
▼スポーツ向け
基本的にロードやMTBやピストで100mmのようだ。
DAHON小径車では74mmのように特殊なサイズもある。

■フレームのリアエンド幅とは

(ハブの場合はO.L.D=オーバーロックナット寸法)
後輪ホイール交換時にハブの互換性で重要なフレームのサイズの一部分。「ホイール交換するなら要確認」
ピストは110mmと120mm
一般車のシングルハブ(FH-IM37)では120mm+チェーン引きの厚み?
ロード用では130mm、
MTB向けでは135mmが標準となっている。
135mmエンドのクロスバイクに、130mmロード用ハブを使うとセンターがズレてしまうので走行性能に影響が出てしまう。
内装ハブの場合、互換性はほぼないと思っていいだろう。
(例:内3(SG-3R40)[120.4mm or 126.8mm]→内5[132mm]なので無理)
チェーン引きの厚みがあるので、必ずしも実際に取り付けるハブ幅ということでもないようだが。

dt6110.web.fc2.com/parts/hub.html
古い規格としては乱立して存在していたようだ。

基本的に交換させる用途ではないため互換性を考慮していないのだろう。

◆シマノ製の内装変速ハブの幅 (OLD:オーバーロックナット間距離)

 高耐久3段(SG-3R75)      122mm
 内装3段(SG-3R40他)      120.4mm or 126.8mm
 内装5段(SG-5R35/30他)    132mm
 内装7段(SG-7R40/50他)    130mm
 内装8段(SG-8R31/36他)    132mm
 内装8段(Alfine:SG-S501)   135mm
 内装11段(Alfine:SG-S700)  135mm
※内装はチェーン引きの厚み等がある等、フレームエンド幅≠ハブOLDになる

■軸の太さ

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「ハブ軸」ねじの規格(一般車用)
www.hozan.co.jp/cycle/support/repairhelp/Repair_Help_3.html
         雄ネジ外径  雌ネジ内径
前●BC 5/16 7.94 7.06 前ハブ軸 ▼前●BC 5/16(7.94mm)
後●BC 3/8 9.53 8.65 後ハブ軸 ▼後●BC 3/8(9.53mm)
スポーツ系では前M9、後M10であり互換性はない。
タイヤサイズが同じなら簡単に車輪交換できるということではない。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「3/8とM10の違い」
www.neji.co.jp/kikaku.htm
3/8 16 1.587 9.49 9.25 M10より少し細くてピッチは似ている
3/8 24 1.058 9.49 9.31 M10より少し細くてピッチは細かい

「5/16とM8の違い」
5/16 18   1.411 7.90 7.68 M8とほぼ同じ太さでピッチは粗い
5/16 24 1.058 7.90 7.72 M8とほぼ同じ太さでピッチは細かい

「自転車用のJISネジ規格」
kikakurui.com/b0/B0225-1960-01.html
一般用のM10ISOネジとは規格が異なる。

■3/8とM10 の軸径の差

cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=8193&forum=25
左列、M10シャフトがはまるホーク、右列M10シャフトがはまらないホーク
上の図の左の列は「10mmの軸がはまる」もの、右の列は「10mmの軸が入らない」ものです。
少なくともQRシャフト使うフロントハブの軸は直径9mm、OLDは100mm、というのが常識なはずです。
が、どうもおかしい、その辺に転がってる9.5mm(3/8インチ)のフロントハブ(BMX用)がスコッと入るサスホークが手元にあった、
というわけで調べた結果が上の写真。
■前後が9.5mmのハブ(プジョーのハブはこれだろう)
10mm軸が入るフロントホークは、ナット止めの9.5mm(3/8インチ)ハブの使用を考慮したものなのでしょうか?
9.5mmをフロントに使うのはかなり特殊なBMX系な方たちとか。。。
ですが、前後の軸が9.5mmの一般車用のハブセット手に入れたことあるから、そうなのかもしれません。
一般的なナット止めのフロントハブの軸は8mm(5/16インチ、通称で8mm?)だと思います。

●QRはフォークに脱落防止ツメがあるから安全とも言い切れない

www.houdoukyoku.jp/clips/CONN00386111
こういうことになりかねないので
初心者はQR型のスポーツ自転車を購入する場合、事前にしっかりと使い方を習得する必要がある。

だからこそ対人で詳しく説明等をしないことでもコストを削減している通販で
自転車本体を購入すること自体を薦めない。

●シャフトドライブのタイヤ交換

star.ap.teacup.com/flatout/800.html
それほど難しい工程ではないようだが、扱いがない店、修理経験がない店では断られるケースも珍しくないかもしれない。

●スルーアクスル

ysroad.co.jp/yokohama/2017/09/22/27925
リアは135mmと142mmがあるようだ。
それにしても、前後でチェーンのかかりが斜めになる「たすき掛け」の角度が酷くなるのを防ぐために
前1枚のチェーンリングが左右自由に移動出来るような機構のものがあっても良さそうな気がするが、あるのだろうか

www.grins-bikes.com/tips/1039
軸の太さは9,10,12,15mmと色々あって乱立中と。

一般車でも15mm軸で中空ではなく中実軸をナット留めにすれば
体重100kg超え+前後子乗せの電アシで
(段差落ちを過度に繰り返すようなありえない使い方でもしない限りは)
余程のことがなければ軸折れなどしないとは思うが
現状ではコスト増のデメリットには勝てないというところか。

www.riteway-jp.com/itemblog/カテゴリー-12368/2017/12/_adminrpj
▼ロード系
MTBではフロントも変わっていますが、ディスクロードの場合はリアのみ135mmから142mmに拡大されるのが一般的です。

現在のトレンド
ディスクロードでは以下の規格に集約されつつあります。
各ホイールメーカーも対応してきているので、以下の規格のフレームを買っておくのがおすすめです。
フロント 12mm×100mm
リア 12mm×142mm
ロード系のスルーアクスルは142mmへ。

↓グラベル系に限り148mmも出るかもしれないという

▼MTB系
MTBフロント 15mm×110mm *ロード規格 12mm×100mm
MTBリア 12mm×148mm *ロード規格 12mm×142mm

ロードバイクのメジャーになりつつあるスルーアクスル規格と比べると、フロントは幅が10mm広く、リアも6mm広くなっています。

幅が広い方が剛性が上がって良いように思えますが、ロードのOLDが狭いのには理由があります。
まずMTBのブーストは27.5×3.0のような太いタイヤをスペックするために、ワイド化されていますが、ロードでそのようなワイドタイヤをスペックすることはありません。

さらにリア変速性能との兼ね合いがあり、ハブが広くなるとカセットスプロケットがバイクの中心が離れてしまう
=フロントチェーンリングからずれるため、変速に影響が出てきます。
MTBはフロントシングルがトレンドなので、チェーンリング位置に自由度がありますが、
フロントダブルのディスクロードバイクの場合はそうもいきません。
さらにロードバイクはMTBよりも短いチェーンステーなので、よりシマノの推奨設計において、
正しいチェーンラインを出すのがシビアです。
仮に148mmに広げると、さらに変速に無理が出るので、その方向は無いかと思います。

グラベル系ディスロードに限れば、トレンドがフロントシングルへ向かっているので、
今後の動向によっては27.5ホイール+ワイドタイヤでリア148mmというMTBに近いモデルも出るかもしれません。

スルーアクスルのデメリットは「シャフトがフレームメーカー縛り」
実はこれが一番ハードルが高く、スルーアクスルの規格は軸径と幅に加えて、ネジの規格もあります。
先ほどのホイール交換で紹介したように、ネジの規格はフレーム側に依存するので、ホイールを交換、
グレードアップする場合は軸径とOLDを合わせておけば、そのまま手持ちのシャフトを使用することができます。
ネジを壊してしまったりした場合はフレーム、フォークメーカーからシャフトを買うのがまず間違いありません。
そのため、今までクイックリリースで流行していたシャフトのカラーカスタムや、軽量化がやりづらくなりました。
ネジピッチの詳細が異なるので軸の規格が同じでも
完全に互換性があるわけではないという難点もあるようだ。

メーカー都合で様々なものを出して「1世代で消える」ようなことをしていれば
反感しか買わないように思えるが、「プロ機材は特殊なもの」で済むのだろうか。






★一般車の各部の名称

www.cb-asahi.co.jp/html/size-cityname.html


●ブレーキの種類

▼リムブレーキ

※車輪(リム)をブレーキアームに付けたブレーキシュー(ゴム)で挟み込んで制動する
 ・キャリパーブレーキ(サイドプルブレーキ)
 ・Vブレーキ
 ・カンチブレーキ
 ・ジャイロブレーキ
 ・スマートコントロールブレーキ
 ・デルタブレーキ
 ・Uブレーキ
 ・ローラーカムブレーキ
など

▼ハブブレーキ

※車輪の軸(付近)に制動装置を組み込んだもの
 ・ドラム_(形状の)ブレーキ
 │├バンドブレーキ
 │├サーボブレーキ(ダイネックスブレーキ・パナサーボ・フリストブレーキ)
 │└メタルリンクブレーキ
 └ローラーブレーキ
  • コースターブレーキ
  • ディスクブレーキ

※ドラムブレーキ

内拡型ということであれば本来「サーボブレーキ」に該当するはずだが、
話の流れで「バンドブレーキ」や、ローラーブレーキ以外のバンド・サーボ・メタルリンクや
ドラム形状ブレーキ全般だったり、何を指すのか分かりにくく混乱の元になるので個人的には使って欲しくない呼び方。
(あさひ/アサヒ(CBあさひとアサヒサイクル)のようなまぎわらしい呼称)

●回生ブレーキならブレーキシューが減りにくいというが・・・

タイヤのように耐久性を考えて良タイヤを選ぶほどもでなく、
ブレーキシュー自体は簡単に交換できるという意味でも
回生ブレーキでなくても「安全のために」店に定期的に訪問し
点検する”ついでに”500円~1000円ほどで新品に交換すればいいだけのような気もする。

最大でも年1000円か2000円の差が大きいと思うような人が
生活品として電アシのような高額品を買えるとも思えず。
そういう人であれば中古の5000円自転車をタイヤのゴムがないような状態の
リムだけで無理やり使っているだろうし。

●量販店のVブレーキ車種と店

Vブレーキスペーサーが付属していない時点で大丈夫なんだろうかと思ってしまう。
(シマノのVブレーキならスペーサーが付属しているはずで、追加で取寄せも割と楽)
初期調整云々については量販という業態ゆえに、細かい調整まできっちりすることは事実上困難としか思えず、
その安さが値段に反映されていると見るしかない。

量販店でも旋盤を用意しているような気合の入った店(売り場)も稀にあるようなので、
結局は「店(売り場)の方針と各店員でも差がある」のだろう。

常々思うこととして、
「量販は販売と商品在庫管理するだけ」に特化することで雑整備を減らし、
「点検・整備・組立は委託という形で(主に実務5年以上且つ様々な技術勉強会等に参加している)選任の技術者に任せる」ことで
安定した収入で技術者を確保し育てるという意味でも、ノルマや在庫管理に追われず悠々と作業に専念できる環境で
完全分業した仕組みに切り替えたほうが双方メリットがあるように思えて仕方ない。
もちろん、自転車には「一般車やスポーツ車だけでもなく様々な車種がある」ので
各専門分野に特化した人材の育成も必要。

1万円車種でもしっかり整備すればそれなりには使える。
5万円車種でもある程度整備しなければ不具合は出る。
量販でも実務5年以上で知識もある技術者に「工賃を惜しまずフル分解からの組み上げを依頼」すれば
TSマークを雑に見て貼りつけるだけのようなロクでもない個人店よりはマシ。
(もちろん心の無い整備や対応をすれば客は離れるとして説明上手で丁寧で真面目な個人店もあるだろう)

「量販店だから整備は雑」「個人店は色々面倒臭い」という傾向が強いので、そう考えがちでも
良い店(店員)は一概に業態だけでは決めつけにくい。

最初の「量販は雑整備になるのは仕方がない」というのは、
あくまで「(初期整備を雑にするしかない)安い値段で買う」ということで起こるのは已む無し。
車種についても値段の安さで選べば付属するパーツの値段も安いものが付いてくるのは普通としか言いようがない。

初期整備に追加工賃を支払ってでも各部のグリスアップやシマノパーツに交換することを前提に依頼すれば
(まともな技術者がその売り場にいれば)ある程度車種の難点は改善できるようにも思う。

結局「ケチればどこかにシワ寄せが来る」ということになるが、
無知をいいことにボッタくる悪質な店なんてないとは言えないのもあるので注意しておきたい。




■ライトの交換

bicycle-aaa.jugem.jp/?eid=219
負荷の点からもLEDブロックダイナモに交換が正解。

■ハブダイナモの良し悪し

オートライトなメリットと引き換えに
重量が増し、走行抵抗もあり、分解メンテもし辛い。
やはり外付けの独立ライトのほうがいいかもしれない。
ハブダイナモを推奨するよりは
「安いだけの重くて暗いブロックダイナモ」を根絶し、
「以前よりも回転抵抗が少なくて明るいブロックダイナモ」を推進すべきに思える。

■「【リム径】(タイヤ)」で選べ!

まだ自転車のことがよく分からない段階の勘違いとして、
26インチは小柄な人向け、27インチ以上は大きい人向けというイメージ。
しかし本来のサイズから見る乗りやすさでは「トップチューブの長さ換算」が基本で、
(フレームサイズ自体はサドルの下のシートポストが差さっているフレーム側のシートチューブと呼ばれる場所)
また短ければステムを延長することで調整することもできる。(カゴ位置の調整は必要)
そして26インチでも「WOの1-3/8という650Aの一般車のみの特殊サイズ」、「HEのMTBサイズ」で全く違う。
MTB26のほうが小さいのにプロでも使う。
今でこそ27.5や29erの3サイズに分岐していても、26HEは小さい分ハンドリングに細かく反応できるという
メリットがあるからこそ使われていると考えるべきだろう。
26WOも26HEもBSで扱っている以上、「大きさを勘違いしないため」にも、
サイズ表記はインチではなくETRTOで表記すべきなのだが、
バンドブレーキ・英式バルブ・ボスフリーというそれ以前の前世代アイテムを使い続けることに疑問。
(バンドブレーキは音鳴りしても制動力は高いらしいとか、英式は修理しやすいとか、ボスに関しては安いというだけで弁護できないが・・・)

自転車とは多種多様なパーツの構成群。一体どこにこだわるべきなのか。
フレームからねじ1本までこだわればキリがない。(ネジ類を全て24金(非メッキ)で作るとか)
購入時に交換がしにくいものの筆頭の
「フレーム」も日常の10km未満の平地足回りとしてはスチールだろうがアルミだろうがあまり影響はないように思える。
やはり「タイヤ・【リム径】」で選べと言いたい。
変に特殊なタイヤを選んでしまうと乗り心地がよいものに交換できないだけでなく(一般車に多い)、
ほぼメーカー純正しかない場合は高く付く(ファットバイクなど)。


■WOとHE

bikemaniak.blog.fc2.com/blog-entry-14.html
タイヤとリムとで ETRTO 径が違うとビードの形状以前にサイズが違うから使えないわけで、
実際、26 インチの MTB 用に作ってある WO タイヤなど手に入りようがないのだ。

つまりリムの形状でHEだのWOだのということを意識する必要は実際にはない。

本来 WO というのはストレートサイド型のリムに出っ張りのないビードが乗っかるだけの形式で、
ロードバイクのタイヤが高圧化する過程で廃れてしまっている。
現在は全てのリムが Crochet (= Hook) 型になり、これに引っかけて結合するための
ビードの出っ張りが全てのタイヤに存在する。つまり実際は全て HE なのだ。

なのに、タイヤとリムのサイズに関して昔の慣習を引きずった説明
(「幅が分数表記なのは WO 、小数表記なのは HE 」
「 WO と HE とではタイヤとリムとの固定方法が違うから互換性が無い」)がネットでもまかり通っている

ETRTO(リムの「ビード径」)で互換性を調べるのが正解でも
26HEや26WOでのみしか書いていないどころか、ETRTOの存在を知らないような人には
リム形状が全てだと勘違いしてしまう原因になっているのだろう。
700Cではないとしても、SS(ストレートサイドウォールリム)一般車には未だにあるからなのか。
同じETRTOでWOとHEの2種類販売されていたことが過去にあったかどうか不明だが、
そういう時期があったのであれば、誤解しないためにも昔は併記していたとしても不思議ではないが・・・。

■BBに未だにカップ&コーンを使う理由

この場合ホイールのハブの話なので直接的には関係はないがベアリングという点では同じ。
rbs.ta36.com/?p=18201
ホイールのハブの話にはなるが、シマノの話では
カップ&コーンタイプ・ベアリングシステムは負荷に対してダイレクトに応力が働くのに対し、
工業型ベアリングでは、その接触ポイントから、負荷の方向に応力が働きにくくなっています。
またカップ&コーンタイプの方が、耐久性が高くメンテナンス性が良いなどメリットが多いです。
これがシマノの全てのハブにカップ&コーンタイプを採用している理由です。
ただ、耐久性重視といわれても、「本来の性能を発揮できるように整備されたもの」であって
格安チャリの場合ではグリスが極少量の塗布しかされていないものが組みつけられてしまっているとか
ねじが斜めに組み付けられているといった原因でむしろガタが出やすいという・・・。
駐輪場での扱われ方や、乱雑な使い方をし続けていれば壊れやすくなるのは当たり前。
タンゲと共同開発によりサカモトテクノの先行だった一般車でのカセットBBも
最近ではBSでも徐々に移行しつつあるので、この点は歓迎。

■ボスフリー・カセットスプロケ

古い自転車を除き、
よくある「一般車ジャンル」と「今では典型的なスポーツ車もどき」の外装変速に用いられるボスフリー式スプロケット。
現在のスポーツ車全般に用いられるのはカセット式スプロケット。
外から見るだけでは同じようなものだが、実は似て非なるもの。
カセットでも色が似たような配色があるので「ボスフリー=黄土色と黒」というのは違う。
【駆動システム】・・・車輪の中心部にある「ハブ」
www.facebook.com/media/set/?set=a.640787649313801.1073741847.466183956774172&type=1
(ノーマルハブ=ボスフリー、フリーハブ=カセット)
用途や耐久性からすれば
一般車メーカーはボスフリーをさっさと廃盤にして
カセット式に統一すべきのはずなのに恐らくコストの問題でそれをしようとしない。
英式バルブを未だに使い続ける理由も同じなのだろうか。
同時にスキルも知識もないような自転車屋の淘汰になってしまうという理由だとすれば情けない話。


■一般車のシングルスピード(変速なし)の罠

kazamakase.exblog.jp/17648660/
一体型になっていてスプロケの交換が14Tもしくは16Tのみに制限されるハブもある。

■ローラーブレーキとハブダイナモの抵抗

potapotabicycle.blog.fc2.com/blog-entry-793.html
さて、この3点をオーバーホールしたわけですが、やはりハブダイナモとローラーブレーキの回転抵抗は結構あるようです。
他に持っている一般自転車(オーバーホール済、ダイナモ、サーボブレーキ)の方が伸びるフィーリングが気持ちいいですね。
ハブダイナモの抵抗は皆さんご存知と思いますが、ローラーブレーキも回転が重くなります。
シマノさんの取り扱い説明書を確認して見ましょう。
「ローラーブレーキ搭載車はごくわずか回転が重くなります(特に冬季)」と説明があります。
ハブダイナモもローラーブレーキも積極的に進めたい装備ですが、マニアックな領域だと力不足になることもあるという例でした

■ローラーブレーキ

雨天でも有効なのに前には使われないのは何故だろうか。
oshiete.goo.ne.jp/qa/8580623.html

 ・コスト的な問題
→ツーピボット(テクトロ 800A)は約1500円+BAAステンレスシューで約500円ほど。
BR-IM31の前用は廃盤、後継機種で最廉価モデル「BR-C3000-F」で約4000円。
当然ローラーブレーキが取り付けられる強度と設計の特殊な前フォークが必要にもなる。
●フロントローラーブレーキについて
potapotabicycle.blog.fc2.com/blog-entry-1307.html
大型放熱フィン付きのローラーブレーキを選ぶと約3000円
(整備時にはローラーブレーキ専用グリス約1000円+シリンジや量りなども必要)になり、やはりコスト面の問題に。

 ・操作性の問題(放熱板なし・小型放熱板)
長い坂道などで放熱板なしや小型放熱板でも、使い続けると
全く効かなくなってしまう恐れがある。
それに対応するには必然的に大型の放熱板にせざるを得なくなり、やはり値段は高くなる。

 ・メンテ不足でロックして危険
→キャリパーなら最終的にリムが削れて走りにくいので気づくわけか。

 ・ハブダイナモと共用できないことはない
cycle141.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
かつてアルベルトロイヤルでハブナイナモ+前ローラーブレーキもあった。

●最下層コンポーネント「TOURNEY TZとTOURNEY A070」に対する疑問

bike.shimano.com/content/sic-bike/ja/home/components1/mountain/tourney-tz.html
いわゆるMTB系のコンポーネントとはいえ
基本的に自転車に興味がないような一般車向けの最下層に位置するため
新商品が出たところでわざわざ触れたがるような人は稀。

それでも今回敢えて触れるのは
MTB系としてではなく、一般車街乗り系の外装変速として
フロントトリプル(前ギア3枚)という、
「ユーザー層や実用を考えると無駄なもの」を用意することに対しての疑問。

バラして1枚にできてギアガードを取り付けられるならまだしも、
下位グレードということもあり分解もできないので尚更厄介。

ターニーが搭載されているような激安の投げ売り車種を見渡してみれば
どう考えても「フロントシングル(1枚)」にすれば売りやすいはずなのに、
なぜかロードバイク系のリアが11枚の「メトレア」
cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/components1/urban-sport/metrea.html

MTB系でも「ZEE」や「SLX」のような特殊なコンポーネントに追いやられているのが解せない。

ロード系のTOURNEY A070にしても同様
bike.shimano.com/content/sic-bike/ja/home/components1/road/tourney-a070.html
「ロードバイク規格でターニーがある」としても、
いくらなんでもボスフリー(マルチプルフリーホイール)を使っている自転車を
まともなロードバイクと呼ぶには苦しいものがあるし、
余りにも微妙過ぎてクラリス以下として存在していることすら把握している人が
少ないのではないだろう。

結局のところ、この場合「ロードバイクのような自転車」が欲しい人に
見た目がスポーツ車のように見えるドロップハンドルでギアが多ければ
ボスフリーであろうがどうでもよくて、多機能感を演出するためだけのものでしかないのだろうか。
(実用面で見れば、前ギアの数よりも、後輪がボスフリーではなくカセットであるほうが遥かに意味がある)

しかし、そういったものは分かりにくいとか理解する気がないとか、
折りたたみ機能のように「本当はデメリットのほうが大きい」としても
「あったほうが得」かのように思い込ませて、盛り込ませるためのものが
「普通」になってしまっていることが不思議。

「街乗り実用性なら「内装のネクサスやアルフィーネ」があるし、
社外品の鉄クランクでも適当に付ければいいだろう」という感覚かもしれないが、
この現状で良いとは思わない。

●ミヤタのステンレスフレームの危険性

play-bicycle.site/archives/8598
play-bicycle.site/archives/9614
play-bicycle.site/archives/9854
そもそもこのフレームのトラブルが出てた2000年台でもメーカーは大規模に対応せず(リコールとか)。
今の時点でこうなってても、「経年劣化による損傷なので買い替えてください。」がまかり通る。
空飛ぶタイヤの三菱的な発想で。
該当車種に乗っている人は不具合が出る前に即廃棄することを薦める。

個人的な感想として
一般的に買い求めやすい廉価車種でいえば(ホムセンや通販メインの車種は論外として)
アサヒサイクルやサカモトテクノやマルキンだろうし、店の多さで言えばCBあさひの車種、
前輪駆動やスマートコントロールブレーキなど問題はあってもまだ魅力のある車種のあるBSや、
今でも国産一般車のあるパナ。クロスバイク型一般車ではコーダーブルームもある。

一方で、ミヤタは販路がさほど多いわけでもないので薦めやすいというものでもなく、
プレミアム製品でも細かく見れば何かズレた方向性で何がしたいのかよく分からず、
値段でも性能でも魅力的な車種が現状では全くないので、あまり期待できないのもある。
逆にどこでどんなユーザー層がわざわざ買っているのか分からないような状況で、
存続できていることに関心する。
販売店も修理店もほとんどなくネットに情報が上がらないような
特定の地域では売れているのだろうか。
最終更新:2022年09月11日 16:49