チェーンオイル・グリスなど

最終更新日:2023.2.26 ●同じケミカルでも「グリス」と「サラサラな潤滑剤等」は異なる

2022.7.31 ★チェーン洗浄には中性を


2021.03.14 ●間違った注油方法で汚れの塊になってしまった例

2020.11.01 ●HOZANのアンチシーズコンパウンド「ASC-1」の実力
2020.06.07 ◆タイヤがはめにくいときに使う工具「パークツール PTS-1 タイヤシーター」
2020.05.30 ▲チェーンへ一気に注油することをオススメしない2つの理由
2020.05.03 ●タイヤの洗浄、●グリス・オイルも用法用量を守って正しく使うこと
2020.02.23 ●自転車チェーンの潤滑油として556が不適切な理由

2019.10.20 ●タイヤ取付時の便利ケミカル類(&工具)
2019.09.15 ●ラスペネの新型缶
2019.03.03 ●スプレーオイルの誤った使い方で起こる状況

2018.05.20 ●洗浄・注油サービスの意義
2018.05.06 ●556の使い方の問題

2017.06.25 ●定期的なグリスアップを怠ると起こる悲劇
2017.06.11 ●錆取り剤の注意点
2017.06.04 ●家庭での注油メンテナンスの前に
2017.05.21 ●酷いとしか言いようがない使い方(556)
2017.04.23 洗浄剤系に「●マット塗装の汚れ落とし」を追加
2017.01.15 ●ローラーブレーキグリス用の隙間ノズル(1.22 販売店の感想を追記)

2016.10.02 ●シリコンスプレー×タイヤ=?(タイヤの滑りを良くするために使うケミカル)(10.9追記)
2016.09.25 ●ワコーズ「フォーミングマルチクリーナー」(FMC)A402 380ml
2016.09.11 ●注油をする必要性について
2016.09.04 ◆ワコーズの洗浄剤で自転車クリーニング
2016.08.21 ★各種オイルの防錆性能の比較実験、●自転車メンテにはワイプオール
2016.08.21 ●ワコーズのブレーキ&パーツクリーナーの違い
2016.08.14 オススメのグリスの最安値調べ、●ワコーズ「パーツディグリーザー」
2016.08.07 UP
[メンテ・パーツ交換より移設]
2016.07.17 ●556で本当に大丈夫なんだろうか
2016.04.03 ●壊しかねない使い方(556)

▼チェーンオイル・グリスなど━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ケミカル類」では分かりにくい場合もあると思ったので、あえて「チェーンオイル・グリス」とした。
個人の日常的なメンテナンスの状態が一目瞭然で分かると共に、店の技術レベルの指標にもなる非常に重要な項目。

▼チェーンの手入れについて

ローメンテナンスでチェーンを錆びさせたくないならサビ除け塗装が施されたものを使うこと。(反面、動きは渋くなる傾向)
軽快な動作を維持するにするためには、(特に雨天走行後)水置換タイプのチェーンオイルを付け忘れないこと。
片手はキッチンペーパーなどでチェーンの下部分を覆いながら、もう片方でオイルを塗布する。
●塗布する場所は「プレートの間に挟まれたローラー部分」
●液ダレが止まらない状態は付けすぎ
●プレート表面は錆び避けで薄く付いているだけで十分なので、キッチンペーパーなどでふき取っておく
ふき取りが甘すぎると埃や汚れを早期に呼び込むことになる。


●同じケミカルでも「グリス」と「サラサラな潤滑剤等」は異なる

cs-shinwa.sblo.jp/article/190182694.html
「スプレーグリス」というのもあるが、その場合は粘度が高いので違う。

回転部分の性能を上げる(改善する)には
1:ハブナットを緩め車輪を外しロックナットも緩める
2:古いグリスを除去・洗浄
3:新しいグリスを充填
4:適切な玉当たりの調整
5:車輪を戻す

前輪であれば軸に共締めされてる部品が少ないので比較的簡単でも、
▲電動アシスト自転車の前輪モーターハブであれば簡単なグリスアップは困難。
▲「ハブダイナモ(オートライト用ハブ)」でもハンダ付けされていて古いグリスの除去には手間がかかる。

そのため「普通の車輪」+「(LED)ブロックダイナモ」のほうが
圧倒的に整備性が高い。

★チェーン洗浄には中性を
twitter.com/ChainIzumi/status/1552122854610714625
フォロワーさんはもう既にご存知だと思うのですが
チェーン洗浄は中性を使いましょう。
シマノ、スラム、KMC、カンパも説明書に書いてますので
「和泉チエンだけ」が言ってる訳ではありません。
ちな椿本、大同など他チェーンメーカーも言ってます。

★各社の注意書き
twitter.com/ChainIzumi/status/1410057868011728899
(ヘルメット関連の例えは蛇足)

twitter.com/ChainIzumi/status/1552452822150840320
「アルカリ性は大丈夫!メーカーは嘘つき!
もしくは安物のスクラップ材使ってるから脆性が起こるんだ!」と言っているとある伝手から聞きまして。
モーターサイクル含め他チェーンメーカーもNGと言ってるのに
なぜ大丈夫だと思うのだろう…。

▲「メーカーページでは中性・アルカリ性を判別できなかった」ので探したところ

[資料]★中性とアルカリ性のチェーンクリーナー
★15のチェーンクリーナーpH測定
hillclimb-jitetu.com/blogs/maintenance/chaincleaener-ph
丁度良い記事を発見!

液性 pHの範囲
酸性 pH < 3.0
弱酸性 3.0 ≦ pH < 6.0
中性 6.0 ≦ pH ≦ 8.0
弱アルカリ性 8.0 < pH ≦ 11.0
アルカリ性 11.0 < pH

◆pH6【中性】(弱酸性寄り)
ヴィプロス グゥーキンアルファ
KURE CRC チェーンクリーナー
KURE チェーンクリーナージェット
EVERS Plus チェーンクリーナー
エバーズ チェーンクリーナー
ヤマハ ヤマルーブ スーパーチェーンクリーナー
AZ MCC-002バイク用 チェーンクリーナー パワーゾル

実際には問題にならない範囲とは思うものの「弱酸性寄り」

★pH7【中性】(ザ・中性)
DID チェーンクリーナー
WAKO’S パーツディグリーザー
WAKO’S チェーンクリーナー
ヴィプロス グゥーキンアルファ

チェーンメーカーDIDのチェーンクリーナーはさすがに中性。
ワコーズはチェーンクリーナーだけでなく「ディグリーザーも中性」。

(●WAKO’S チェーンクリーナーの使用例)
hillclimb-jitetu.com/blogs/maintenance/wakos-chaincleaner

◆pH8【中性】(弱アルカリ性寄り)
ぺドロス ディグリーザー オレンジピールズ

以外と少なく1種類のみ

●pH10【分類では弱アルカリ性】
AZ 自転車用チェーンディグリーザー 高浸透

●ワコーズ「マルチフォーミングクリーナー」も弱アルカリ性
www.cyclowired.jp/lifenews/node/159077
フォーミングマルチクリーナーのベースとなったのは、
ワコーズが従来からラインナップしていた泡タイプのガラスクリーナーだ。
これにPH値の調整を行うなど改良を加えたことで、ガラスクリーナーと比較し
樹脂パーツなどにダメージを与えにくい、自転車洗浄に特化した
弱アルカリ性の洗浄剤として販売に至ったという。

▲▲▲pH12【アルカリ性】▲▲▲
AZ 自転車用チェーンディグリーザー
MOTOWN チェーンデグリーザー

▲「アルカリ性」は安価で、多くの石油系とは異なり
ゴム・樹脂にも使えることが利点とされるが・・・実際にはチェーンには避けたほうが賢明。





▲チェーンへ一気に注油することをオススメしない2つの理由

 ●1:ワコーズのチェーンオイルなどであれば「1本1000円以上するケミカルの無駄消費」。
 ●2:ミシン油のような安いケミカルに限らず、過剰注油により「飛び散りを誘発」してしまう。
「確実に損をする」「結局後で手間がかかるだけ」なので絶対にマネをするのはやめましょう。
※「飛び散ったら脱脂すればいいだけ」とは考えないこと。
「ブレーキシューの劣化促進になってしまうため」やっぱり得しません。
「そもそも飛び散らせないように使う」のがポイント。

■正解のチェーン注油方法は「急いては事を仕損じる」ということで、
【時間をかけることを面倒と思わない忍耐力を身につけること】が大前提。
※「時短整備しかできない=雑注油≒バック拡げを躊躇なく使うような整備しかできない店には頼まない」こと。

もし「時間をかけて注油するのが面倒」であれば、
ママチャリ向けの内装・シングルや外装変速6~8速チェーンは安いほうなので、
マメなメンテを心がけるわりには、
「チェーン掃除もせず」「雑注油で油を飛び散らせる」くらいなら
「錆が少しでも出てきたらチェーンごと交換」が適切。
(しかし水置換性能のあるワコーズのチェーンオイルを適切に使っていれば普通は錆びない)

★基本的な方法は
(汚れが酷ければチェーンを外し、大きめの密閉できるケースなどに入れチェーンクリーナーを入れて振る)
(↑すぐに注油する場合はドライヤーの送風などで水気を飛ばす)
キッチンペーパーやワイプオールなどの布きれのようなものでチェーンを覆いつつ、
【時間をかけてリンクの間に1コマづつ丁寧に】、
【飛び散らせないように極少量づつ使いましょう】。
つまり
「整備を丁寧に行う」=「自転車も丁寧に扱う」と学んでおきたい。

●間違った注油方法で汚れの塊になってしまった例

cs-shinwa.sblo.jp/article/188473562.html
軸を綺麗に保ちたいなら「ハブ毛」を付ければ済む。

「全く注油せずに錆まみれにすること」も、
「不必要な場所に注油をすること」も、
「過剰に注油すること」も間違い。


▼固着しやすい部分には固着防止剤

 ・ステム(ハンドルポスト)の軸
 ・シートポスト(シートピラー・サドルポスト)の軸
 ・ペダルの取り付け部分
 ・BB部分(クランクの根本)のねじ
万能グリスで十分といえば十分だが、固着すると厄介極まりないので本当に注意したい箇所。
ASC-1 アンチシーズコンパウンド、スレッドコンパウンドなどの固着防止剤で確実に防ぐのもあり。

●HOZANのアンチシーズコンパウンド「ASC-1」の実力

blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/8ca2132edc12a61b3afe915a66775394
この商品 使用後相当時間が経過していても変質していませんでした
今までは多用して来なかったのですが、これからはもう少し積極的に使っても良いかも分りません
個人的にもオススメしている固着防止剤。
代表的な固着箇所である「ステム」「シートポスト」「ペダルの取り付けネジ」「BB椀」に使うのが定番。
全ての自転車店でこういうまともなケミカルが当たり前のように使われていれば
固着というものは余程の過酷な環境でもない限り無縁な話になると思うのだが、
大概ユーザーの使い方の問題が先にくるとはいえ、
「壊れないと困る」という志の低い店やメーカー(輸入代理店)が多いようではありえない話。
(もしASC-1ではなくてもグリスが滑らない程度に少量塗布されていることが"普通の"処理)

▼前後ハブとヘッドパーツ(前フォークの上下ベアリング部分)・BB(カップ&コーン)にはグリスを入れること

特に新車納車前に、言わなければグリス追加をしないような店であれば、追加料金を支払ってでもグリス追加は必須。
そのための技術どころか工具すら持っていない店では後々を考えると買わないほうが得策。

●注油をする必要性について

cs-shinwa.sblo.jp/article/176763847.html
自分で(556ではない自転車用のチェーンオイルを)注油する気がないなら
「店に定期的に訪問すればいいだけ」なのだが、
説明書があってもなくても「自転車を快適に乗るために日常的にすべきことは何か」という
思考そのものが欠落している人が確実に居るというのは、タイヤの空気圧不足の自転車を見ても明らか。

安物自転車でも各所への手入れを「丁寧にすれば」早々に錆びるというものでもないだろう。
でも「壊れたら買い替えたほうが早いし安い」と思い込んでいるなら
いつまで経っても「ほとんどの期間で快適ではない自転車」を乗り続けることになる。

それでも「自分は間違いのない選択をしている」と言い張るのであればそれは自由。
大半の人は(まともに整備された自転車の違いとその価値について正確に理解できていないために)
「日常的に」手入れすべきだと思うだけの「動機付けがない」か、
気付いていても「訪問しやすい信頼できる店」もないというのが現状か。

●タイヤの洗浄

www.qbei.jp/info/bicycle-maintenance/5142
さすがに毎回完全クリーンな状態にするのは現実的ではないので、
室内に持ち込む場合に最も気にしたいのは
色々な雑菌が最も多い「路面」と考えると、
タイヤは特に綺麗にしておきたいところ。

大抵は直射日光や熱で一網打尽に出来ていそうな気はするものの、
夜間走行などを考慮するとやはり綺麗にしておきたいところ。

かといって、フォーミングマルチクリーナーを
数回で1300円ぶん使い切ってしまうのも微妙なので・・・、

▼乾燥汚れ
【1】予め屋外の迷惑にならない場所でブラシを使い殆どの汚れをブラシで落とす
【2】中性洗剤を水で薄めておいたボトルを用意
【3】ワイプオールなどに噴霧して2枚(2回)に分けて拭き取る
※慎重になるならこの後にフォーミングマルチクリーナー付きのワイプオールなどで予備拭き

※溝なしの完全スリックタイヤであれば【2】→【3】→※だけで十分かもしれない。

▼雨天時の汚れ
【1】水気を使い捨てタオルなどでふき取ってから
【2】→【3】→※の手順で良さそう。

▲除菌アルコール等は「ゴム」への攻撃性があるので使用を避ける

●グリス・オイルも用法用量を守って正しく使うこと

cs-shinwa.sblo.jp/article/187435938.html
「大丈夫だろうか?」と疑いの目を持つことで状態を継続して確認することが必要。
妙な自信を持っていて「まあチャリなんだし油とかテキトーでいいや」という人は
トラブルを引き起こしやすくなる。

「グリスやオイルの適所適量を理解できていないのであれば店に任せよう」と言いたいが、
店に任せて普通の556をオイル代わりに使われるケースがなくもないらしいので難しい。


●定期的なグリスアップを怠ると起こる悲劇

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12282441721.html
ameblo.jp/cycle-plus/entry-12284842979.html
最初から水が入り込みやすい隙間がある妙な形状のシートポスト自体に難ありに思えるが
装着時にグリスを一切塗布していないまま長年放置してきて固着した可能性が高い。

サイズ違いのポストを無理やり差し込んで使うと似たようなことになってしまう可能性もあるので注意。

どちらにしろ、簡単に外せなくなるとこうした手間も時間もかかるような方法でしか外せなくなる。
ドリル(回転ヤスリ)で穴を広げ、ノコを入れて短冊状に分轄
と文字だけでは簡単そうに見えても
実際の作業の手間を考えると個人的には余程の利益でもなければ頼まれたとしても断りたい。

工賃については書かないとは思うが、単にシートポスト交換というわけでもないので、
この作業の時間工賃を考慮するとボランティア感覚でも1万円以上、
賃料が高いような場所であればそれ以上かかると言われても不思議ではない。
雑多な店では「(例えば)工賃は最大でも5000円までしか支払えない」と
言い張るような客からは(面倒な割に儲からない=赤字として)受けない作業だろう。

屋内保管であれば最低でも年1回、屋外保管であれば半年に1回は
シートポスト、ステム、ペダル、出来ればBB椀も外して
ネジ溝に薄くグリスを塗っておかないと後々交換や整備をしようと思ったときに
非常に困ったことになる。

●自転車チェーンの潤滑油として556が不適切な理由

mitubosi.site/archives/87
揮発性成分が入っているため、油なのにすぐ蒸発するのです
手に入れやすいために誤った使用方法が後を絶たないのだろうと思う。
KUREにも「自転車チェーン専用のスプレー」があるので
どうしてもKURE製品が良ければそちらを使うことをお薦め。

※単にケチりたいだけなら「ミシン油」のほうがマシ。
AZ製品も安いので値段重視であれば検討候補。

※合わせて、マメにチェーン掃除もすることをお薦めします。

●556で本当に大丈夫なんだろうか

jitensyazamurai.com/db/archives/2409
1.チェーンに「クレ5●6」は使わないで!
「チェーンに注油とかしてくださいね」って言うと、「クレ5●6でいいですよね?」って話がよく、
ホントによくよくあります。クレ55●って便利なんですよ。でも自転車にはNGです。
どうしてダメかっていうと、この手は揮発性で成分が長持ちしないから。
そして、力がかかる場所やよくよく動かす場所にはあまり向いていないからです。
屋外で使うものには不向きって話もあります。だからドアの蝶番とかにはいいんですよね。
ものすごくこまめにケアするならアリなのかもしれません。
でもやっぱ現実的じゃない。
自転車のチェーンやいろんな部分に使う油って、適度な粘度があって、
長く効果を発揮してくれるようになってます。だから、専門のものを使うほうがいいんです。

●オイルに556は使うべからず

クレ556は使わない方が良い 付けるとその後すぐにさびる
www.asyura2.com/10/yoi1/msg/219.html
ダメ、絶対!自転車チェーンにKURE556
tentohmushi21.com/1297.html
チェーンとスプロケに関しては1回錆びまみれになってしまったら
錆を落として使うよりも、新品を購入して
(強度的にもチェーンリングの摩耗度合いの軽減のためにも)
今度はきちんとチェーンオイルを使用して錆させないように丁寧に扱うほうが良い。

tai-atari.net/2008/01/_kure_556.html
web.archive.org/web/20120606083358/http://tai-atari.net/2008/01/_kure_556.html
錆を溶かすがすぐに乾いて結局また錆びる。

(固着部分の取り外しに一時的に使う場合を除き)
チェーン潤滑用として
「556は揮発性が高いので使うべきではない」といってもなかなか理解してもらえないかもしれない。

ゴム樹脂侵食などについては省略し、
「見た目で消えやすさだけを極端に表現する場合」

蒸発しやすい「水」を「556」
蒸発しにくい「油」を「チェーンオイル」とすればどうだろうか。
洗濯物を通常は油で洗うようなことはしないということの反対で、
チェーンに水のように消え去る液体を使うことが正しいと言えるだろうか?
効果が消えないように注し続ける?
そんなことをするくらいなら最初からチェーン用オイルを使うべき。

また、付けすぎも飛び散りがあるのでドロドロにしないようにきちんと
「表面をふき取る」のは「どの油でも必要」なこと。

▼「自転車屋で556を使われた」
「普通の556」●成分:鉱物油、防錆剤、石油系溶剤
「スーパー556」●成分:鉱物油、防錆剤、フッ素樹脂(PTFE)、石油系溶剤

ねじを緩めるときに少量だけ使うことは問題ないが、
もしかすると「同じKUREでもデザインが似ている"チェーンオイルの"スプレー缶」だったという
見間違いもあるかもしれない。
「チェーンルブ」●成分:鉱物油、防錆剤、有機モリブデン
www.kure.com/product/detail.php?item_id=26
「スーパーチェーンルブ」●成分:合成油、潤滑添加剤(●フッ素樹脂(PTFE)と高純度有機モリブデン配合)
www.kure.com/product/detail.php?item_id=27
これらは分類ではオートバイカテゴリだが、当然チェーン専用。

www.kure.com/use/
Q.雨の日にも自転車に乗ります。ずっと快調に乗り続けるためには、どんなところに注意すればいいですか?
A.雨の日に乗った後は、チェーンやペダルの回転部分、ブレーキレバーの支点などに5-56をシュッ。
さらに、スポーク、ハンドルなどのメッキ部分にも時々シュッとして、ウエスで拭きのばしておくと、
サビを防いで、いつまでも快適に乗り続けられます。
うーん・・・、スポークに使うということは
「吹き付け方法を誤れば」前輪のリムに付着してしまう危険性、
後輪のハブブレーキ(バンド/サーボ他)にも悪影響が出かねないのだが・・・
その判断がよく分かっていない人に出来るのだろうか。
ゴム樹脂部分を侵食するということについてはこのページでは一切触れられていないのも不親切。

www.kure.com/faq/556/#556
Q ゴム、プラスチック、樹脂への使用は可能でしょうか。
A 劣化や変色の恐れがあるため、金属以外のものへはお使いにならないでください。

Q プラスチックに使用できる潤滑剤はありますか?
A プラスチックの潤滑には、5-56 無香性、5-56 ペンタイプ、シリコンスプレー、
ドライファストルブ、速乾潤滑スプレー、シリコン グリースメイト、多用途すべり剤がご使用いただけます。

Q 塗装面への使用は可能でしょうか。
A 塗装に対し悪影響を起こす恐れがあるため、お使いいただけません。

www.kure.com/product/detail.php?item_id=7
画像ではスプロケ部分に当て布もなく直接噴射。
そもそも錆を抑えるためには頻繁に付け直すという使い方をする必要があると思うが、
そこまで手がかけられるくらいなら、
まともな専用品(チェーンルブ・スーパーチェーンルブも含む)を買って使えばいいだけの話のような。
なぜ
サビを防いで、いつまでも快適に乗り続けられます。
と書いているのか理解に苦しむ。
少なくとも「いつまでも」という表現は優良誤認に該当しないのだろうか?
「(頻繁に適切な量をゴム樹脂部分にかかることがないように塗布しふき取ることで)
普通の556」でも快適に乗り続けられます。」ならまだ分かる。

こういう紹介方法にも問題があるということで、
KUREではなく「他社の自転車専用オイル」を使うことを強く薦める。

●壊しかねない使い方(556)

cs-shinwa.sblo.jp/article/174487082.html
ペダルを「外すときに」錆を溶かして緩ませるために、車体のほうの軸ではなく「ペダル本体の付け根」に
「一時的に使う」といったような使い方ならまだしも、油膜維持を目的とした潤滑目的では使うべきではない。

◆「ワコーズ チェーンルブ」と他の比較

cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11647&forum=83
この場合では、ワコーズ汚れはつきやすいが落ちにくいので、より一般車向け。
飛び散り防止は「適切な量を少しづつ使う」「表面をふきとる」といったことが重要。
面倒だからとキッチンペーパーなどでの抑えもなく、一気に噴霧すれば、
量が無駄なだけでなくリムやフレームも汚れるだけで時間短縮以外のデメリットが多すぎる。

●AZでも買いやすい部類もあるにはある。
www.az-oil.jp/
ikuzecia.blog.fc2.com/blog-entry-262.html

●100均の万能オイル
bikepottering.blog72.fc2.com/blog-entry-65.html

1600円どうしても出せないなら、せめてKUREのチェーンルブ(800円)。
しかし、すぐ使い切るから高いと思っている人の中で
殺虫剤のような長時間押し続けて噴霧するような使い方を考えているとすれば間違い。
細かくリンク内部に浸透するように使うのが正解。
チェーンの隙間の空気中に散布しても意味がないどころか、
紙などで覆っていてもリムなどに放出分が触れてしまう恐れもあり何もいいことがない。
そして、リンクプレート表面についたものは適度にふき取らなければ汚れを付きやすくするだけ。

●シリコンスプレー×タイヤ=?(タイヤの滑りを良くするために使うケミカル) (追記10.9)

ビード上げのためにリムとタイヤの間にシリコンスプレーを使用することは避けること。

●IRCのタイヤ解説
www.irc-tire.com/ja/bc/faq/
シリコン系のケミカル剤、ワックス等がタイヤ表面に付着しますと早期にタイヤクラックが入ったり、
タイヤ劣化を促進してしまいますので絶対に使用しないでください。

●IRCチューブレスタイヤの場合は石鹸水を使用
www.cyclowired.jp/microsite/node/196305

▼ビードワックス各種も念のため掲載

●シュワルベ「イージーフィット EASY FIT」1000円+税
irodoriworld.com/archives/6905
タイヤのビードに塗布して使う、いわゆるビードワックスと呼ばれるものです。
自転車タイヤ用とすれば、シュワルベが『イージーフィット』という商品名で販売しています。
石鹸水での代用も提案。
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=98
●マルニ「ビードワックス W-109」約700円
www.maruni-ind.co.jp/products/index.php?act=detail&mid=1&page=1&sid=44
ysroad-shinjuku-beginnerkan.com/itemblog/2013/09/post-1026.html
●AZ(エーゼット) BCR-001 自転車用 ビードクリーム 10g  BG041 約700円
www.az-oil.jp/azo209.cgi?seicd=BG041
www.amazon.co.jp/dp/B00OTDHMQO
(追記10.9)
一概にシリコン配合を謳っているスプレーといっても、
必ず影響があるというものでもなく、影響が少ないものもあり、
特に「ゴム攻撃性」に関する記載がなくても、(運がよければ?)影響が出ない場合もあるかもしれない。
金属でもアルミ製だからといって全て同じわけでもない(6061や7075など)のと同じで、
「シリコンスプレー全てがゴム攻撃性があるというわけでもない」ということも
知っておかなければならない事例か。違いを知る重要性に改めて気付かされる。

●オートバイのタイヤにワコーズのシリコーンルブリカントを使っている例
www.ne.jp/asahi/wao/top/acc/acc_nanka/nanka05.html
「タイヤの「走行面に使うのは危険」でも、タイヤ「サイドの艶出しには使用」している」とある。
※【注意】自転車タイヤに艶出し目的で使用しないこと。

●『問題はシリコンを含有させる液剤の成分であって、シリコンの問題ではありません』
シリコンスプレーの違いが具体的な差として表れた実例(オートバイ)
www.meiseik.com/05_diary/silicon_lub.html
ダストシールがヒビ割れしています。
『いつもシリコンで磨いてるんですけど』
というオーナーさん。
『おかしいですね~?』 と私。
お店のバイクは全部同じシリコンスプレーを使っていて、4年を経過した自分のW650も含めて、
こんな風にシールが劣化した車両は1台もありません。
続けて話を聞くと・
『安いけど、ホームセンターで買った "シリコンスプレー"』を使ってるんですけどねぇ』 って、、、^^;
それですよ、それ!
この画像はすでに10年以上使い続けたZZR400(K)のフォーク。
こちらはWAKO’Sを使い続けた物です。
一体どういった成分がゴムを劣化させるのか詳しい事は解りませんが、
シリコン自体はゴムやプラスチックに対しても全く無害な物質です、人体に入っても大丈夫。

ケミカルの営業さんに聞きました。
『問題はシリコンを含有させる液剤の成分であって、シリコンの問題ではありません』 ということ。
石油の一種にシリコンを含ませてスプレーするわけですが、その石油の質が違うのだそうです。

説明にしても、表記にしても専門家でない限り、ゴム類に対して悪影響があるかどうかなど解らないわけですから、
実績のある物を使うしかないですね。
少なくても○○○というシリコンスプレーはNGという結果報告でした。
詳しくはお店でないとお話できません・・・ ^^;

やはりここでも安心のワコーズ。「性能がないのに値段を盛って高くしているわけではない」といったところか。

一方で、今でも556を何十年以上自転車のあらゆる場所に噴き掛けているような店もどこかにあって、
それに気づかずにあらゆる場所の劣化が早まってしまうような買い替え工作が横行していたとしても
ユーザー自身がそういう異常に気付かなければ「壊れやすいのが常識」と思い込んで、
最終的に「安価な自転車こそ正義」という結論にたどり着いてしまっているケースも
中にはあるかと思うと切なくなる。

●家庭での注油メンテナンスの前に

購入時にグリスやシリコンスプレーで防御することもそれなりに意味があるとはいえ
 ・なるべく雨ざらしになるような場所に駐輪しない
 ・雨天時に使用し帰宅した際には1分程度の時間でも構わないので車体全体の水気を拭き取る
 ・長時間駐輪時にはカバーをかける
 (・帰宅後のチェーンにも水置換のワコーズチェーンルブを推奨)
日々のこういった手間を惜しまなければ早々に錆びさせるようなことにもなりにくい。
何もしなければやがて早期に錆びてやがて性能は落ちる。
ベルトドライブや高級な電動アシストだったら何もしなくていいとは
(早く買い替えたい客、買い替えてもらいたいメーカーや店を除けば)言えない。

●タイヤ取付時の便利ケミカル類(&工具)

■シュワルベ「イージーフィット」50ml 1000円+税
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=98

kosunacycle.com/archives/1270
タイヤビードに少し押し付けると、先端のスポンジの中から水溶性のビードワックスが出てくるので
タイヤに「ぐる~と一周」塗布します。
片側が終ったら反対側も同じようにタイヤ装着前に塗布してください。

この時、イージーフィットの水溶性ビードワックスが塗布された箇所は、
素手だと手も滑りやすくなりますので注意してください。作業用手袋等があれば使用してください。

asibinaa.com/?p=1796
こちらの商品はタイヤ交換をしやすくする『ビードワックス』という種類の用品なのですが、
従来の商品が基本的に『油性』なのに対し、こちらは『石鹸水』に近い『水溶性』が特徴で、
『油性』と違って乾けばタイヤがすべりにくくなります。(まあ、油性でも滑った事はないんですけどね…)
その油性と思われる種類のものは・・・
●マルニ「ビードワックス W-109 40g」約600円
www.maruni-ind.co.jp/products/bicycle/bicycle_sport_cycle/
●AZ「自転車用ビードクリーム BG041 10g」420円+税
www.az-oil.jp/azo209.cgi?seicd=BG041
●AZ「自転車用ビードクリーム BG043 50g」600円+税
www.az-oil.jp/azo209.cgi?seicd=BG043

参考:重複部分も含むタイヤ解説ページの情報
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/49.html#id_ea898944

そして、この工具と併せて使えば(タイヤ径とリム径の互換性に問題がなければ)
恐らく全て取り付けが可能になるはず。

(タイヤ解説より)
●タイヤがどうしても嵌めにくいときに使う工具
 ・東京サンエス扱い「グランジ [GRUNGE]タイヤインストール」約1000円
www.amazon.co.jp/dp/B00AQBKA9O/
 ・BIKEHAND(バイクハンド)「YC-3126 タイヤセットペンチ」約1000円
www.amazon.co.jp/dp/B008CV35ZQ
 ・PWT「タイヤペンチ TC26」約1000円
www.amazon.co.jp/dp/B00ZWO5MAW/
 ・ライトウェイ扱い「BBB イージータイヤ [BTL-78] [102267]」1500円+税
ww.riteway-jp.com/pa/bbb/product/イージータイヤ-btl-78/
上記4種は同じと思われるので販売時に一番安いものを選ぶだけ。

 ・モトクロスインターナショナル扱い「KOOL STOP「TIRE BEAD JAC」2376円(税込)
ride2rock.jp/products/bike.php?id=24105
他では見ない特殊な形状だが値段的に微妙。

 ・「パークツール PTS-1 タイヤシーター」9700円+税
www.hozan.co.jp/parktool/catalog/tube_tire/PTS-1.html
www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=&pid=6504
安い店でも7500円以上はするので、余程頻繁に使うような店でもなければ過剰工具。

基本的にはシングルウォールリムの場合、構造を理解し「中央の溝に落とす」状態を理解できていれば
隙間を作ることができるので不要。
(「中央の溝に落とす」の意味が分からないような段階では自分で作業をすることを薦めない。)
落とし込む場所がないようなダブルウォールリムや、
タイヤの柔軟性が乏しく相性がイマイチの場合には使うようなケースもあると思われるが、
「チューブを挟み込んでしまう恐れ」もあり、なるべくなら使わずに嵌め込むほうが良い。


◆ワコーズの洗浄剤で自転車クリーニング(チェーンクリーナーなど)

www.beckon.jp/20150707/9614/
(フォーミングマルチクリーナーの解説)
サドル(本革除く)やバーテープ、タイヤ、ホイールまでぜーんぶ使えます。
他社のガラスクリーナー系は大概シリコン入りだけど、ノンシリコンタイプの為、タイヤやブレーキに 使っても滑りません。
ホイールは、ブレーキカスもとれ、リムもきれいになります。
こちらも、チェーンクリーナーと一緒で水洗いやすすぎの必要が無く、ふき取るだけでOK。
室内で使えるのでオススメ。高い気はしても便利で良い商品なので払う価値があると思える。

●ワコーズ「フォーミングマルチクリーナー」(FMC)A402 380ml 定価1000円+税

ワーサイでは1058円税込(+送料)
www.worldcycle.co.jp/item/wak-j-a402.html
www.konscycle.com/blog/blog.php?id=2285
▼主に使う箇所の紹介
「フレーム、キャリパー(及びV・カンチ)ブレーキ、タイヤ、リム、グリップ、サドル、リアディレーラー、ボトルケージ」
何といっても「水なし洗浄も可能」というのが最大の特長。
▼苦手な部分はチェーンのような汚れが多い場所
チェーンはやはり専用のワコーズ チェーンクリーナーを使うべきだろう。
ysroad-osaka.com/itemblog/2015/04/wakos-fmc.html
先にチェーンクリーナーでチェーンをある程度綺麗にしてから
マルチクリーナーの泡で残りの汚れを浮き出させる順番になっている。

●自転車メンテにはワイプオール

jitetsuu.com/blog-entry-108/
escape.poo.tokyo/use-wypalll-bicycle-maintenance/
古いシャツの切れ端のようなものが大量にあるとは限らない。
キッチンペーパーのようなものでも構わないが専用品があると便利。
「破れにくく毛羽立ちにくい」というのが特徴。
参考:「X70:50枚入り」amazonで710円
www.amazon.co.jp/dp/B001EHK01M

●ワコーズ「パーツディグリーザー」(V461)300ml 1600円+税

www.wako-chemical.co.jp/corporate/news/press160810.html

www.cycle-yoshida.com/pc/syousai.php?MODE=0&SYOCODE=00633685
ameblo.jp/bexisoya/entry-12187884720.html
2016年8月発売
低臭なので室内作業にも適している。
カップやトレイに移してから刷毛で塗ってから水で洗い流す。
防錆成分ありのようだが、水洗いしたあとは当然チェーンには注油。
生分解性なので下水に流すことも可能。

●ワコーズのブレーキ&パーツクリーナーの違い

escape.poo.tokyo/wakos-parts-cleaner-bc/
BC-SJ、BC-8、BC-2、BC-9、CHA-C、FMC

▼オススメのオイル・グリス一覧━━━━━━━━━━━━━

[洗浄:チェーン] ★ワコーズ「チェーンクリーナー(CHA-C)」 [A179] 約1600円 (330ml)

★ゴム非侵食
www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/CHA-C.html

[洗浄:全体] ★レスポ RESPO「オールマイティ ALMIGHTY」パーツクリーナー 1980円(税込) (420ml)

www.cog.inc/product/respo-almighty-spray
★ゴム非侵食
catalog.diatechproducts.com/shop/g/g07-7501000000/

[固着防止] ★パークツール「ASC-1 アンチシーズコンパウンド」約1200円 113g

└最初に先端中央を爪楊枝などで穴を開ける 

[潤滑:チェーン] ★ワコーズ「チェーンルブ(CHL)」 [A310] 約1700円 180ml

www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/CHL.html

[潤滑:ハブ・BB] ★シマノ プレミアムグリス「Y04110200」 100g 約1500円

( → グリスガン向け  (R2LCGRS125X) 約1500円 + (シマノ グリスガン[R2LCGRSGUNX] 約2000円)
◆シマノ「プレミアムグリース」は旧品の「デュラエースグリス」が同じ成分で名称が変わっただけ。

[潤滑:内装ハブ] ★シマノ 内装ハブ用グリス (Y04120800)    約1300円 100g


[潤滑:シフト] ★シマノ SIS-SP41専用グリス(Y04180000) 約1900円 50g  ※シフトケーブル向け

 M-SYSTEMはプレミアムグリス?

[潤滑:ワイヤー] ★ワコーズ「メンテルーブ(MTL)」 [A334] 約1700円 (220ml)

※ 前モデル(A333)から、主成分を変更し、第1石油類から第2石油類処方になり容量も増量されました。

[保護] ★ワコーズ「シリコーンルブリカント(SL)」 [A230] 約1700円(420ml)

シリコーン系潤滑スプレー ◆【樹脂・ゴム・金属】の保護・潤滑・撥水

ローラーブレーキ専用 ★シマノ ローラーブレーキグリス(Y04120400) 約1300円 100g  割高:約800円 10g


●ローラーブレーキグリス用の隙間ノズル

「ブリヂストン・ローラーブレーキ用グリースノズルセット(GN-ROL)」
ameblo.jp/cycle-plus/entry-12236838193.html
www.katayama-cycle.com/40_1740.html 約3000円
「100均で売ってそうな樹脂製ノズルだけで3000円」
www.yodobashi.com/p/pd/100000001002919821/ ヨドバシで4000円超え。
一ケタ間違っている気すらするが、業務用途で大量に作らないからこういう値段になってしまうのだろう。
それよりも、初期計画段階でこういったものを使わずに済むようなフレーム設計しないのは何故?
まさかこんなパーツまで売り込むためにわざわざ使いにくくしたとは思いたくはないが・・・。

www.jbpi.or.jp/statistics/internal-monthly-report/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=1435&metadata_id=110
ローラーブレーキのグリスを注入することを考えたフレーム作りを、
今後各社して欲しい(注入する商品は販売されましたが不便)。

ちなみに、ブリヂストンのローラーブレーキグリス100g(A827004)専用になっているが
www.yodobashi.com/p/pd/100000001001128782/(約2000円)
↑わざわざ割高なものを買う必要はなく、
↓シマノ SHIMANO Y04120400 [ローラーブレーキグリス100g チューブ]
www.yodobashi.com/p/pd/100000001001146726/(約1200円)
を買えば済む話。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最安値調べ
ヨド・モノタロウ・アマ・ワーサイ・楽天
 ・色々買わない、1品のみ買うなら扱いがあればヨド。
 ・まとめ買い前提ならワーサイ。
 ・amazonは送料無料条件の有無を確認する必要あり。
 ・楽天は個別に安いものがあっても単品バラで買うことになれば割高。
 ・モノタロウは特にメリットなし

(価格は常に変動します。特にamazonは変動が激しいので注意)
頻繁にチェックして全て更新する予定もないので、以下の掲載価格はあくまで参考値として活用ください。

[洗浄:チェーン] ★ワコーズ「チェーンクリーナー(CHA-C)」 [A179] 約1600円 (330ml) ゴム非侵食
★ワーサイ 1285税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/3113.html
ヨド:終売
モノタロウ:終売 www.monotaro.com/g/01018219/?t.q=CHA-C
アマ 1899税込:送料無料、他 www.amazon.co.jp/dp/B002TUONUM/
楽天 1296税込~

[洗浄:全体] ★RESPO「ALMIGHTY」パーツクリーナー 約1600円 (420ml) ゴム非侵食
★ワーサイ 1620税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/7991.html
ヨド:なし
モノタロウ:なし
アマ 1620税込 www.amazon.co.jp/dp/B005X332UE/
★楽天(PALMY)1500税込 item.rakuten.co.jp/palmy/887744/

[固着防止] ★パークツール「ASC-1 アンチシーズコンパウンド」約1200円 113g
★楽天 (工具屋のプロ)1048税込(総額で税込5400円未満は送料540円~) item.rakuten.co.jp/mutsuura/10122613/
★ワーサイ:1088税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/60650.html
★ヨド:1390税込(10%Pアリ)送料無料 www.yodobashi.com/p/pd/100000001002894847/
モノタロウ:1393税込  ihc.monotaro.com/item/C35522365/
アマ 1264税込 www.amazon.co.jp/dp/B00142ZVJ8/

[潤滑:チェーン] ★ワコーズ「チェーンルブ(CHL)」 [A310] 約1700円 180ml
★ワーサイ 1441税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/48067.html
ヨド:終売
モノタロウ:1728税込 ihc.monotaro.com/item/C01041906/
アマ:1901税込(10.2確認時、ショップ販売で送料無料では1600円台もある) www.amazon.co.jp/dp/B0060F3XS0/
楽天(フォレストア):1361税込(送料750円)

[潤滑:ハブ・BB] ★シマノ プレミアムグリス「Y04110200」 100g 約1500円
★楽天(バイシクルラボ):1252税込(総額で税込5400円未満は送料500円~)
★ワーサイ 1333税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/8607.html
★ヨド:1500税込(10%Pアリ) www.yodobashi.com/p/pd/100000001001146734/
モノタロウ 1501税込  ihc.monotaro.com/item/C38412105/
アマ:1364税込 www.amazon.co.jp/dp/B001XE15WO/

(グリスガン向け  (R2LCGRS125X) 約1500円 + (シマノ グリスガン[R2LCGRSGUNX] 約2000円)
★ワーサイ:1497税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/46035.html
アマ:2068税込(送料無料) www.amazon.co.jp/dp/B00B708K6I/
楽天(ちゃりんこ王国)1270円税込(送料680円~)item.rakuten.co.jp/chari-o/r2lcgrs125x/
ヨド:なし・モノタロウ:なし

[潤滑:内装ハブ] ★シマノ 内装ハブ用グリス (Y04120800)    約1300円 100g
★ヨド:1220税込(10%Pアリ)www.yodobashi.com/p/pd/100000001001146735/
モノタロウ:1257税込 www.monotaro.com/p/1963/6645/?t.q=Y04120800
アマ:1109税込 www.amazon.co.jp/dp/B00B709EBS/
ワーサイ 1264円税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/47956.html
楽天(パーツダイレクト)1000円税込(送料648円~)item.rakuten.co.jp/partsdirect/307020463/

[潤滑:シフト] ★シマノ SIS-SP41専用グリス(Y04180000) 約1900円 50g  ※シフトケーブル向け
★ワーサイ 1624税込(総額で税込5400円未満は送料626円)www.worldcycle.co.jp/item/8631.html
★ヨド:1830税込(10%Pアリ)www.yodobashi.com/p/pd/100000001001146737/
モノタロウ:1825税込 ihc.monotaro.com/item/C38412114/
アマ 1934税込 www.amazon.co.jp/dp/B001NMTIKW/
楽天(ザ・パワフル)1433税込(総額で税込8000円未満は送料600円~)

[潤滑:ワイヤー] ★ワコーズ「メンテルーブ(MTL)」 [A334] 約1700円 (220ml)
★ワーサイ 1486税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/99162.html
ヨド:なし
モノタロウ:1728税込 www.monotaro.com/g/01018205/
アマ:1713税込 www.amazon.co.jp/dp/B00LEBUBNK/
楽天(日本オアシス)1456税込(送料750円~)item.rakuten.co.jp/oasis-japan/10000421/

[保護] ★ワコーズ「シリコーンルブリカント(SL)」 [A230] 約1700円(420ml)
★ワーサイ 1351税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/23300.html
ヨド:なし
モノタロウ:1728税込 www.monotaro.com/g/01018210/
アマ:1713税込 www.amazon.co.jp/dp/B0025R69EC/
楽天(日本オアシス)1296税込(送料750円~)item.rakuten.co.jp/oasis-japan/10000234/

ローラーブレーキ専用 ★シマノ ローラーブレーキグリス(Y04120400) 約1300円 100g  割高:約800円 10g
★ヨド:1250(10%Pアリ)www.yodobashi.com/p/pd/100000001001146726/
モノタロウ:1014税込 ihc.monotaro.com/item/C36799393/
アマ:1136税込 www.amazon.co.jp/dp/B001XDZLK2/
ワーサイ 1331税込(総額で税込5400円未満は送料626円) www.worldcycle.co.jp/item/48630.html
楽天(アリス・サイクル)917税込(総額で税別1万円未満は送料540円~)item.rakuten.co.jp/aris/shy04120400/




▲オススメしないチェーンオイル

556は当然として、フィニッシュラインの「セラミック ワックス チェーン ルーブ」は
確かに汚れにくいが、「冬(低温)になると固まる」ので全く使えない。

●シマノグリスであれば容器の形状が色々あるが以下に分類

www.cycle-yoshida.com/pc/syouhin_list.php?INIT=0&MCODE=&GCODE=007&BCODE=016&CCODE=005
 ・プレミアムグリス(万能)(旧:デュラグリス)
 ・ローラーブレーキ専用
 ・内装ハブ専用
 ・フリーボディ専用(外装後輪ハブ)

■【シマノ公式】ローラーブレーキに市販の汎用グリスは使えません

www.facebook.com/ShimanoEntryParts/photos/a.667593879966511.1073741852.466183956774172/667042126688353/
「市販のモリブデングリスを使っているのですが・・・」
「エンジンオイルは高熱に耐えれるので使えますよね?」
「スプレータイプのオイルを入れていますが大丈夫ですよね?」
 ・・・といった様々なお問い合わせを頂きます。
これらの質問には「使えません!」とお答えしつつ、「ローラーブレーキ専用グリース」の特殊性をご説明申し上げています。

www.facebook.com/ShimanoEntryParts/photos/a.567098046682762.1073741831.466183956774172/532420023483898/?type=3&theater
1)ブレーキ力を発生させる時には滑りにくく、内部の機構を動かす時には滑りやすい性能を持つこと
2)ブレーキ力は摩擦により発生しますが同時に熱も発生します。ブレーキをかけながら長い下り坂を下ると、ローラーブレーキの内部温度は200度近くにもなります。
また、冬季には気温が零下の環境でも使えなければなりません。それらの激しい温度変化に耐えること
3)ブレーキを発生させるときに金属同士を接触させますが、いやな「キーキー音」を出す成分を含まないこと
いくら探してもそんな「都合の良いグリース」は世の中に存在しませんでしたので、
という経緯から開発されたグリス。

●556は基本的に使うべきではない

bbs.kakaku.com/bbs/K0000626292/SortID=17883568/
【なぜCRC-556などの万能オイルを使うのがいけないのか】からの解説を確認。
さび落としで一時的に使うといった限定した用途であれば使えないこともないが、
そもそも錆びないように手入れするということが重要。
※このページ下部にも掲載(メンテナンス・パーツ交換と同じ内容)
556を付けるよりは100均で売っているような万能オイルのほうが遥かにマシ。
bikepottering.blog72.fc2.com/blog-entry-65.html


情報が書いてあるページは色々ある。読み比べて自分にとって最適なものを探すのも自転車の楽しみ方の1つ

■ハブ・ペダル・ヘッドパーツなどの「ベアリング玉が回転するところ」のグリスアップ

街乗り用途で一般車も含むという使い方で
内装ハブやステンレスリムに重いタイヤ、フルチェーンケースなどの方向性で耐久性重視であれば
粘度が高くて回転抵抗が増しても耐水性が高いほうが良いという見方もできる。
スポーツ車であれば最低でも半年に1回はフルメンテナンスすることが前提として
後輪は粘度が低いフリーボディ専用を使うなどで使い分ける。
手組ホイールの場合も高めのハブでハブシールなどがあれば
流れ出にくいため粘度を下げて回転抵抗を下げることも可能だろう。

●様々なAZグリースの考察

roku000.com/1500/

●ウェット系かドライ系か

bike.ewarrant.net/?eid=1072
粘度の高いグリスの方が長持ちするしシール性が高いので、
メンテ頻度が少ない人は粘度の高いグリスの方が良いそうで、
メンテ頻度が多い人は粘度が少ないグリスでも良いそうです。

チェーンオイルの場合メンテ頻度が低く・雨天走行が多い人は抵抗は大きくなるがウェット系、
メンテ頻度が高く・雨天走行が少ない人は抵抗の小さいドライ系を使いますが、グリスも同じ運用をした方が良いそうです。

★防錆対策としての比較

blog.goo.ne.jp/maple_syrup_with_my_angel/e/7432582de4ca6807e30e8cd193737c85
▼オイル類
呉工業製「KURE 5-56」1ml当たりの価格:約1.56円
呉工業製「KURE 3-36」1ml当たりの価格:約3.88円
株式会社エーゼット製「Z45オイル」1ml当たりの価格:1.2円
株式会社エーゼット製「極圧 グリーススプレー」1ml当たりの価格:約1.42円
株式会社エーゼット製「長期防錆オイル」1ml当たりの価格:12.6円
www.az-oil.jp/azo209.cgi?seicd=L14805
大澤ワックス株式会社製「ちょっとオイル サビ止めオイル」1ml当たりの価格:6.5円
▼グリス類
株式会社エーゼット製「モリブデングリース」1g当たりの価格:7.35円
TRI-FLOW社製「Synthetic Grease」1g当たりの価格:約19.76円
Molyslip社製「COPASLIP」1g当たりの価格:21円

「100円ショップの中国製カッターナイフの刃」を使って塩水を吹きかけて実験

★ベストは「エーゼット 長期防錆オイル」とMolyslip社製「COPASLIP」
Molyslip社製「COPASLIP」はダメージ塗装にも使えそうだ。

▲ワーストは「ちょっとオイル サビ止め」という名の錆び促進剤

しかしながら、実際はゴム・塗装類への影響も考えると、飛び散ることも考慮し
チェーンやワイヤーに対してはベストとは言いにくい。
目立たないナット類に薄く塗っておくという使い方では良さそうには思う。

★各種オイルの防錆性能の比較実験

広告を兼ねているような雑誌では絶対に出来ないであろう、とても見応えのある比較実験。
「オイルなんて何でもいい」と思っている人こそ是非とも見てもらいたい。
cetus4.blog47.fc2.com/blog-category-82.html
serowcustom.com/blog-category-82.html
注)潤滑性能、浸透性能などはまったく考慮していません、防錆性能のみです
  今回も拭いたりしてない状態で行いましたので塗布後にウエスで拭くなどすると違いがでる可能性あり
あくまで防錆性能の比較テストとして密閉状態でのテストとして。
先に結論から言えば
ワコーズのメンテルーブとチェーンルブは自転車メンテナンスでも必須どころか、
自転車店に置いていなければこの店大丈夫なのかと不安になる程。
そして、
それらよりも高い値段のものが防錆は優秀というわけでもないのが面白いところ。
(スズキ機工 LSベルハンマー 420ml 約3600円)
(ナスカルブ 70ml 約2500円)

第2回目が比較点数等から一番分かりやすい気もしたので紹介。
cetus4.blog47.fc2.com/blog-entry-670.html
https://web.archive.org/web/20170722223003/cetus4.blog47.fc2.com/blog-entry-670.html
serowcustom.com/blog-entry-670.html

▼KURE

01.KURE 5-56
02.KURE 5-56 無香性
03.KURE スーパーチェーンルブ
04.KURE スーパー 5-56
05.KURE 2-26
06.KURE 3-36
07.KURE 6-66
08.KURE シリコンルブスプレー
09.KURE シリコングリースメイト

▼AZ

10.AZ スーパーオイルスプレー PRO
11.AZ 潤滑防錆浸透スプレー 極圧・水置換 KM-001
12.AZ 潤滑防錆浸透スプレー 超極圧・水置換 CKM-001
13.AZ オイルスプレー Z-45
14.AZ 滑るグリーン シリコンスプレー
15.AZ 長期防錆オイル
16.AZ チェーンルブ ロングライフ

▼WAKOS

17.WAKOS ラスペネ
18.WAKOS ラスペネ業務用
19.WAKOS チェーンルブ
20.WAKOS メンテルーブ(旧缶)
21.WAKOS メンテルーブ(新缶)
22.WAKOS シリコーンルブリカント
23.WAKOS フッソオイル105
24.WAKOS トリプルアール15W-50

▼その他

25.YAMALUBE スーパー防錆潤滑浸透剤
26.YAMALUBE プレミアムシンセティック10W-40
27.YAMALUBE フォークオイル G-10
28.タイホーコーザイ クリンビュー601K48
29.コロンブス アメダス
30.プロスタッフ 防錆潤滑剤 無香性
31.プロスタッフ シリコンスプレー
32.Holts トップオイル
33.BOLL 錆止めオイル
34.GA チェーンソーオイル
35.サラダ油
36.なにも無し

むしろ強化版のはずの「KURE スーパーチェーンルブ」のほうが「塩水噴霧から2日半経過」で脱落。

(塩水噴霧から20日経過)
5ー56の防錆性能については他の「水置換のみ」の防錆潤滑スプレー類と同等のようである
「556に全く防錆性がないわけではない」が、過度な期待は禁物。

「安いオイル」でも「メンテナンスの回数を増やす」のであれば、わざわざ高いものを買う必要がないという言い方もできるが、
「ワコーズチェーンルブ」の防錆性はさすがというべきか。
チェーンにはこれ以外の選択肢は必要ないんじゃないのかと思うほど。
 この中で最も性能の高い「メンテルーブ」は内3の一体型ワイヤーにも最適に思える。
流石に若干値が張るだけのことはある。

但し、実使用上では
雨天後に流れ落ちることを考えると、ワコーズチェーンルブなら走行前に塗布しておけば
雨天後でも放置していてもいいということにはならないので、
錆させたくないなら「雨天後のふき取り、注油」は欠かさないこと。

そして、自分でチェーンオイルを買って整備しないのであれば、
錆びにくいようなオイルを選んで塗布してくれる親切な店が多いとは思えないので、
尚更、店選びの基準として「使用しているチェーンオイルの種類」もしっかり確認しておきたい。


★ケミカル解説

www.sai-men.com/kemikaru.htm

▼ケミカルの比較(ワイヤー潤滑)

www.sai-men.com/bakaken_kemikaruhikaku.htm
ケミカルの攻撃性についての調査

▼チェーンオイルの比較

ikuzecia.blog.fc2.com/blog-entry-98.html
汚れにくさ
セラミックワックス>ドライ、1ステップ>ワコーズのチェーンルブ>PTFEルブ>メンテルブ>ウエット
オイルの持ちは逆で
ウエット>メンテルブ>PTFEルブ>ワコーズのチェーンルブ>1ステップ、ドライ>ワックス
チェーンルブとメンテルーブの比較ではメンテルーブのほうが粘度が高い

▼グリスの比較:使い分け

pudong-tangqiao.at.webry.info/200907/article_7.html
テフロン、フッ素グリスなどについても記載
ikuzecia.blog.fc2.com/blog-entry-620.html

▼ホームセンター周りで揃えられるグリスの解説

www.geocities.jp/taka_laboratory/20050725-grease/grease.html
archive.fo/6n0mD

■WAKO's チェーンルブ・チェーンクリーナーで手入れをする

www.seocycle.co.jp/blog/20100702_7746/
Respo ALMIGHTYでの手入れも。

◆シマノのPTFEチェーンオイル vs タクリーノチェーンオイル

www.tacurino-products.com/
tyakka.blog53.fc2.com/blog-entry-1515.html
タクリーノは粘度が低いので飛び散りやすい欠点があるようだ。

◆グリスの種類

【透明淡黄色か褐色】万能グリース・・・リチウムグリース
【透明または白色】シリコングリース・・・ゴムやプラスチックにも使用できる
【緑色がかった黒色】モリブデングリース・・・固体潤滑剤に二硫化モリブデン粉末を配合(二硫化のゴム攻撃性が高い)

●[第1石油類/第2石油類]とは

zukai-kikenbutu.com/kikenbutu/4-sekiyurui.html
危険度は、引火点の低い第1石油類が最も高く、以下第2、第3、第4の順になります。
それぞれの定義は、次の様になります。
第1石油類 | 1気圧において引火点が21℃未満のもの。
第2石油類 | 1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のもの。

●グリスもチェーンオイルも種類は様々

雨天時走行が多い少ないなどの使用状況に応じて使い分けるというのが正しいとは思うが・・・、
メーカーが内容について公開していないことが多く、代替品はこれという決めつけは難しい。


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■チェーン用

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シマノ◆PTFE LUBE [R2LCDRY100X] 約900円 100ml ▲水置換なし?
 ※売り切れ後に何か月も再入荷しないということもあるので常用には不向き。

ワコーズ ◆チェーンオイル(CHO)[A330] 約1700円 180ml
       フッソ樹脂配合・耐荷重・耐磨耗・低摩擦・防錆。▲水置換なし

ワコーズ ★チェーンルブ(CHL) [A310] 約1700円 180ml 2010年3~6月くらいから発売?

www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/CHL.html
◆フッソ樹脂配合で、酷使されるチェーンの求められる性能を高次元で実現した、
ハーフウェットタイプのチェーン防塵潤滑剤。薄いクリアーな皮膜は砂や塵が付着しにくく、
【水置換性】を有しているので金属表面に付着している水分を追い出し、防塵・潤滑皮膜を形成。
lolo9591.blogspot.jp/search/label/ケミカルレポート

◆呉工業
 ・チェーンルブ ドライ・・・冬固まりそう?
 ★チェーンルブ セミウェット 200ml 約1400円マルキン自転車経由なのでホムセンでは扱いなし? 2013年3月頃発売
自転車専用の黒缶は「水置換性」がある。(ドライ・セミウェットともに)
ysroad-koshigaya.com/itemblog/2013/10/made-for-speed-1.html
www.kure.com/speed/products/product_02.html
粘度が非常に低いので汚れは付着しにくいが、流れ落ちやすいような気がするがどのみち雨天後には注油が欠かせない。

低粘度=飛び散るのであまり実用的ではない?
www.cb-asahi.co.jp/item/79/71/item100000017179.html
ドライとセミウェットはどう違うの?
.ドライは、非常に滑らかでサラサラしています。洗浄後に注油し、乾燥後に再度注油することでその力を発揮します。
汚れなども付着しにくく比較してクリーンですが、その分雨などで落ちやすく、よりこまめな注油が必要となります。
セミウェットは粘性が強く、悪天候時などでも落ちにくいため比較して長めの使用が可能です。
油切れの状態や汚れも見てわかりやすいため、ビギナーの方にもオススメです。
両者をケースに注油しに傾けて比較してみると、ドライはすぐに下に垂れしてまいますが、
セミウェットは傾けて数秒経っても垂れておりません。
「防汚性(付着性)」には優れていてもゴム攻撃性の有無が不明なので使いにくいか。

ナスカルブ 水置換性あり

コスパでいえばシマノだが
水置換性(水分を金属パーツから追い出し金属と吸着する)と
ゴム非侵食※から
ワコーズのチェーンルブが最良。

商品ページにはゴム非侵食とは書いていないが、通販サイトでは
www.amazon.co.jp/dp/B0060F3XS0/
■チェーンに使用する樹脂・金属・ゴムに対応した処方の為、
シールチェーン・ノンシールチェーンを問わず安心して使用できます。
とある。


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■ワイヤー向け

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★シマノ SIS-SP41専用グリス(Y04180000) 約1900円 50g


ワコーズ メンテルーブ(MTL) [A333] 約1700円(180ml)【ワイヤー・ヒンジ】
◆フッソ樹脂を配合した、100%化学合成スプレーオイル。
耐摩耗性・防塵性・浸透性・低温特性に優れ、パーツの摩耗、錆、破損を長期間防ぎます。
チェーン・ケーブル類ドライブトレイン等に最適です。

★[潤滑:ワイヤー]★ワコーズ メンテルーブ   (MTL)   [A334] 約1700円 (220ml) 2014~

耐磨耗、耐加重、浸透性に優れ、リンク・ケーブルの作動性を向上させます。
強力な防錆力で、金属をさびから守ります。
優れた耐水、耐塩水性で、雨天走行の自転車はもちろん、釣具のリールなどにも最適です。
[水置換性]により、洗車、雨天走行後でもしっかりと潤滑することができます。
逆さでもスプレーできるので、入り組んだ箇所も楽に作業ができます。


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■グリス(防錆・固着防止)

BB/ハブ/ペダル/ステム/ハンドル/シートポスト
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[潤滑:ハブ・BB]★シマノ プレミアムグリス (Y04110200)  約1600円 100g 旧名:DURA-ACE グリス 石鹸カルシウム系
└[潤滑:ハブ・BB]★シマノ プレミアムグリス  (R2LCGRS125X) 約1600円 125ml
(シマノ グリスガン[R2LCGRSGUNX] 約1900円)

[潤滑:内装ハブ]★シマノ 内装ハブ用グリス (Y04120800)    約1300円 100g

[潤滑:ブレーキ]★シマノ ローラーブレーキグリス(Y04120400) 約1300円 100g  割高:約800円 10g

スーパールブ 多目的グリス 85g (SUPER LUBE SyntheticGrease)約1300円 テフロン系
www.super-lube.jp/

フィニッシュライン プレミアムテフロングリース 100g  約1000円 テフロン系
フィニッシュライン セラミック グリース 60g 約1000円 セラミック+テフロン
セラミックグリースは超微粒子セラミック、テフロンフッ素ポリマー、
毒性の無い合成オイルを配合したベアリング潤滑向け
セラミックとテフロン粒子でコートされたベアリングは摩擦や熱の発生が少なくより静かにスムーズに。

ワコーズ【ジョイント部・ヒンジ】 耐水・耐磨耗・耐熱・耐薬品 
ウレア系グリーススプレー(VG)[A160] 約1800円(300ml)

ワコーズ【ドアヒンジ・ベアリンググリース】 耐水・耐磨耗
リチウム系グリーススプレー(SPG)[A161] 約1500円(300ml)

ホーザン C-13 リカグリース 190ml  約1700円 Li-Ca

パークツール   PPL-1 ポリリューブ1000 113g 約700円 ポリ-ユリアベースのグリース。熱変化や耐水効果。

モーガンブルー カルシウムグリース 200cc  約1500円 カルシウム系でプレミアムグリスと同等?

ホワイトライトニング クリスタル クリアー グリス 100g  約700円 
無色、無臭、無害の生物分解性クリスタルグリス。
雨や泥の中を走行しても耐えられる防水性能を持っています。
■ガスケット、シール、カーボン等を傷めません。

ペドロス バイオグリス チューブ 3oz 約1000円 微生物に分解される高粘度、耐久性グリス。
joniy.at.webry.info/201006/article_3.html
抵抗は少ないが耐水性は低いようだ。

モトレックス バイクグリス2000 100g \1700 優れた防水性、耐圧性。 高い耐酸化性、耐劣化性。ハブに最適です。
モトレックス ホワイトグリス628 100g \1700 高い耐劣化性。


▼固着防止

 ・スレッドコンパウンド(THC)[A250]エアゾール(約3000円:300ml) [V170]チューブ(約2000円:100g)
 銅粉を主成分とした微粉末金属粒子なので黄銅色 超耐熱潤滑剤・焼付き防止剤グリース
 チタンやアルミなどの柔らかいネジのカジリつきを防止。
   ・・・・・・フィニッシュラインのアッセンブリルーブも同じだが茶褐色は錆の色に近く塗布時期が分からないのが問題
 ・フィニッシュライン アッセンブリルーブ 22.5ml×3本 \500 [焼きつき防止]
 ・モーガンブルー アクアプルーフペースト 200cc \2500

★パークツール ASC-1 アンチシーズコンパウンド 113g 約1200円

金属同士が擦れあうときに発生する焼付きと呼ばれる金属結合の防止剤。
ボトムブラケットやペダルネジ、ヘッドカップの圧入部、シートポスト、ステムなど
金属同士が強く擦れあう部分に塗布して使用してください。また防錆にも優れています。
スチールやアルミ、チタン製のフレームや部品などに最適です。

review.rakuten.co.jp/item/1/214078_10000601/1.1/
 >グリスよりも色移りがするようで、アルミのシートポストにはしっかりと銀色の跡が付きました。
 銀ではないシートポストはグリスにすべきかもしれない。

▼カーボン向け
フィニッシュライン ファイバーグリップ       50g 約1000円
タックス カーボン アッセンブリー コンパウンド 80g 約1500円

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■コーティング材

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ワコーズ◆【ガラス・樹脂・ゴム・本革】の保護・潤滑・撥水・耐磨耗・耐熱・耐荷重
フッソオイル 105(FSO)[A105] 約4000円(180ml)
航空宇宙分野に欠かせない新素材「フッソ油」(Dupont社製 Kryitox105)のエアゾール化に成功。
あらゆる素材を侵さず、又溶剤・薬品等にも侵されない他の油では得られない
「耐過重性、耐熱、耐摩耗、低熱、撥水揮発性を長時間」維持します。

SLにはない油にも浸透し防御性も高いく最強のようだが他溶剤との相性がイマイチで意外と使いどころが難しいようだ。
(解説ページより)
www.sai-men.com/kemikaru.htm

ワコーズ◆【樹脂・ゴム・金属】の保護・潤滑・撥水
「シリコーンルブリカント(SL)」[A230] 約1700円(420ml)
www.wako-chemical.co.jp/global-image/units/upfiles/402-1-20160622160114.pdf
シリコーン系潤滑スプレー
樹脂やゴム及び金属部品保護艶出し・滑走・潤滑・撥水・離型性に優れた効果を発揮するシリコーンオイル潤滑スプレーです。

●シリコン系のケミカルへの注意

www.irc-tire.com/ja/bc/faq/
タイヤ保管で何か気をつける点がありますか?
シリコン系のケミカル剤、ワックス等がタイヤ表面に付着しますと
早期にタイヤクラックが入ったり、タイヤ劣化を促進してしまいますので絶対に使用しないでください。

ワコーズ◆バリアスコート[A141] 約3000円(300ml)
www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/VAC.html
オートバイ・自動車のボディやホイール・レンズ類・スクリーン類・ヘルメット・シールド等
(ミラーシールド加工等の特殊コーティングしているものを除く)、金属・樹脂塗装面の洗浄・保護・コート
持続性は高そうだがコスパは悪い
lantur.seesaa.net/article/97121454.html
水玉後が残りやすいようだ

エバーズプラス+◆ポリシュ&ワックス 300ml (品番:PS-4) 約1000円
●汚れ落とし効果、つや出し効果のあるポリシュ&ワックスです。
●特殊シンコン粒子の採用で、塗装面ゴム、プラスチック、ビニールを保護し、金属の防錆効果とつやを持続します。
●コーティング性と撥水性があるので、汚れがつきにくく、水をはじきます。


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■洗浄剤系

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◆【錆落とし(556の強力版)】

◆ラスペネC(RP-C)[A121] 約2000円(350ml)
強力な浸透性と防塵性を有するフッソ樹脂配合の浸透防錆潤滑剤。
【水置換性】 を有し水にぬれた状態でも効果を発揮します。
噴射剤にCO2を使用、内容量を極限まで増大した業務用タイプ、遠距離や狭い場所でも容易に噴射出来ます。
360°全ての角度で噴射可能な特殊バルブと折りたたみノズルで最後まで快適に使用できます。
▲持続性は低い・樹脂攻撃性が強い

●ラスペネの新型缶

www.cycle-yoshida.com/pc/syousai.php?MODE=0&SYOCODE=00646088
WAKOS RP-C ラスペネC 業務用浸透防錆潤滑剤 350ml(A122)
約2000円
使いやすく手にフィットするFP(フォームパターン)缶を採用、
凸凹した胴部は、軍手着用時でも滑りにくく持ち易くなっています。


★チェーンクリーナー(CHA-C) [A179] 約1600円(330ml)

www.wako-chemical.co.jp/products/recommendation/CHA-C.html
非乾燥・水溶性・防錆性能あり、ゴムを侵食しない

◆ブレーキ&パーツクリーナー9 (BC-9) [A189] 約1600円(650ml)
速乾性・ゴムへの影響は少しはあるので注意

◆ブレーキ&パーツクリーナー スーパージャンボ (BC-SJ) [A180] 約1600円(840ml)
※ゴム・プラスチック・塗装面には使用厳禁

◆ブレーキ&パーツクリーナー8 (BC-8) [A188] 定価\1575(650ml)
中乾性
※ゴム・プラスチック・塗装面には使用厳禁

◆ブレーキ&パーツクリーナー2 (BC-2) [A182] 約1600円(480ml)
第2石油類のため引火性が低い
※ゴム・プラスチック・塗装面には使用厳禁

★ RESPO ALMIGHTY パーツクリーナー 約1600円 (420ml)

www.diatechproducts.com/respo/almighty.html
ゴム・樹脂・シール類・塗装面を侵食しない
www.seocycle.co.jp/blog/20091017_2980/

●マット塗装の汚れ落とし

star.ap.teacup.com/flatout/1657.html
 ・ワコーズ「バリアスコート」300mlで1本約3000円
一般車ユーザーであれば値段に躊躇するところかもしれない。

 ・ヤマルーブ マットカラー専用クリーナー(300ml) 約2700円
www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/907934010200
本来のクリーナー専用品としてはこれになるのだろう。

 ・ヤマルーブ マットカラー専用クリーナー(50ml)約1600円
www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/907934010100
容量が少ないので割高。

 ・日直商会 FRAME CLEANER for MATT(マットフレーム専用クリーナー)(150ml)約2600円
www.cyclowired.jp/lifenews/node/185518
成分:ケイ酸ナトリウム、非イオン界面活性剤、水
容量:150ml
付属品:スポンジ、ゴム手袋
こちらも割高。

速度域が違うとはいえ、自動車ではマットカラーのものが普通ではないように、
こういう汚れ落としにも専用品を使わなければ落としにくいようなフレーム塗装を
あまり増やさないで欲しいと思ってしまう。

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●チェーンオイルと556について

●556で本当に大丈夫なんだろうか

cycleserviceo.blog.fc2.com/blog-entry-70.html
「556でいいんですよね?」 と聞かれましたので、「それで大丈夫です。 油吹いた後は拭いといて下さい。」 とお伝えしました。
詳しい経緯が分からないので。聞いてはいるが否定は求めず同意だけを求めた質問だった可能性もあるとして、
今回の原因が錆びによるものとするなら、とても錆びないような頻度で556を使うとは思えないが・・・。

jitensyazamurai.com/db/archives/2409
1.チェーンに「クレ5●6」は使わないで!
「チェーンに注油とかしてくださいね」って言うと、「クレ5●6でいいですよね?」って話がよく、
ホントによくよくあります。クレ55●って便利なんですよ。でも自転車にはNGです。
どうしてダメかっていうと、この手は揮発性で成分が長持ちしないから。
そして、力がかかる場所やよくよく動かす場所にはあまり向いていないからです。
屋外で使うものには不向きって話もあります。だからドアの蝶番とかにはいいんですよね。
ものすごくこまめにケアするならアリなのかもしれません。
でもやっぱ現実的じゃない。
自転車のチェーンやいろんな部分に使う油って、適度な粘度があって、
長く効果を発揮してくれるようになってます。だから、専門のものを使うほうがいいんです。

●オイルに556は使うべからず

クレ556は使わない方が良い 付けるとその後すぐにさびる
www.asyura2.com/10/yoi1/msg/219.html
ダメ、絶対!自転車チェーンにKURE556
tentohmushi21.com/1297.html
チェーンとスプロケに関しては1回錆びまみれになってしまったら
錆を落として使うよりも、新品を購入して
(強度的にもチェーンリングの摩耗度合いの軽減のためにも)
今度はきちんとチェーンオイルを使用して錆させないように丁寧に扱うほうが良い。

tai-atari.net/2008/01/_kure_556.html(リンク切れ)
↓(webアーカイブで確認)
web.archive.org/web/20120606083358/http://tai-atari.net/2008/01/_kure_556.html
錆を溶かすがすぐに乾いて結局また錆びる。

(固着部分の取り外しに一時的に使う場合を除き)
チェーン潤滑用として
「556は揮発性が高いので使うべきではない」といってもなかなか理解してもらえないかもしれない。

ゴム樹脂侵食などについては省略し、
「見た目で消えやすさだけを極端に表現する場合」

蒸発しやすい「水」を「556」
蒸発しにくい「油」を「チェーンオイル」とすればどうだろうか。
洗濯物を通常は油で洗うようなことはしないということの反対で、
チェーンに水のように消え去る液体を使うことが正しいと言えるだろうか?
効果が消えないように注し続ける?
そんなことをするくらいなら最初からチェーン用オイルを使うべき。

また、付けすぎも飛び散りがあるのでドロドロにしないようにきちんと
「表面をふき取る」のは「どの油でも必要」なこと。

▼「自転車屋で556を使われた」

「普通の556」●成分:鉱物油、防錆剤、石油系溶剤
「スーパー556」●成分:鉱物油、防錆剤、フッ素樹脂(PTFE)、石油系溶剤

ねじを緩めるときに少量だけ使うことは問題ないが、
もしかすると「同じKUREでもデザインが似ている"チェーンオイルの"スプレー缶」だったという
見間違いもあるかもしれない。
「チェーンルブ」●成分:鉱物油、防錆剤、有機モリブデン
www.kure.com/product/detail.php?item_id=26
「スーパーチェーンルブ」●成分:合成油、潤滑添加剤(●フッ素樹脂(PTFE)と高純度有機モリブデン配合)
www.kure.com/product/detail.php?item_id=27
これらは分類ではオートバイカテゴリだが、当然チェーン専用。

www.kure.com/use/
Q.雨の日にも自転車に乗ります。ずっと快調に乗り続けるためには、どんなところに注意すればいいですか?
A.雨の日に乗った後は、チェーンやペダルの回転部分、ブレーキレバーの支点などに5-56をシュッ。
さらに、スポーク、ハンドルなどのメッキ部分にも時々シュッとして、ウエスで拭きのばしておくと、
サビを防いで、いつまでも快適に乗り続けられます。
うーん・・・、スポークに使うということは
「吹き付け方法を誤れば」前輪のリムに付着してしまう危険性、
後輪のハブブレーキ(バンド/サーボ他)にも悪影響が出かねないのだが・・・
その判断がよく分かっていない人に出来るのだろうか。
ゴム樹脂部分を侵食するということについてはこのページでは一切触れられていないのも不親切。

www.kure.com/faq/556/#556
Q ゴム、プラスチック、樹脂への使用は可能でしょうか。
A 劣化や変色の恐れがあるため、金属以外のものへはお使いにならないでください。

Q プラスチックに使用できる潤滑剤はありますか?
A プラスチックの潤滑には、5-56 無香性、5-56 ペンタイプ、シリコンスプレー、
ドライファストルブ、速乾潤滑スプレー、シリコン グリースメイト、多用途すべり剤がご使用いただけます。

Q 塗装面への使用は可能でしょうか。
A 塗装に対し悪影響を起こす恐れがあるため、お使いいただけません。

www.kure.com/product/detail.php?item_id=7
画像ではスプロケ部分に当て布もなく直接噴射。
そもそも錆を抑えるためには頻繁に付け直すという使い方をする必要があると思うが、
そこまで手がかけられるくらいなら、
まともな専用品(チェーンルブ・スーパーチェーンルブも含む)を買って使えばいいだけの話のような。
なぜ
サビを防いで、いつまでも快適に乗り続けられます。
と書いているのか理解に苦しむ。
少なくとも「いつまでも」という表現は優良誤認に該当しないのだろうか?
「(頻繁に適切な量をゴム樹脂部分にかかることがないように塗布しふき取ることで)
普通の556」でも快適に乗り続けられます。」ならまだ分かる。

チェーンには「自転車専用品」があるのにロクにまともな宣伝をしないのだから話にならない。

●壊しかねない使い方(556)

cs-shinwa.sblo.jp/article/174487082.html
ペダルを「外すときに」錆を溶かして緩ませるために、車体のほうの軸ではなく「ペダル本体の付け根」に
「一時的に使う」といったような使い方ならまだしも、油膜維持を目的とした潤滑目的では使うべきではない。
チェーンには「専用品」が発売されているのだが・・・。

●556の使い方の問題

cycle-keymart.com/?p=165
チェーンがサビサビになったときに鳴る音だとすぐにわかったので、チェーンに注油。
この時点でチェーン交換事例にも関わらず注油で済ませるのはまずどうなんだろうと・・・。

「錆びていたら即交換」がまず大前提。
いや、既に赤錆だらけになるまで使っていることで
スプロケ(後のギア歯)とチェーンリング(ペダル側のギア歯)も
交換しなければならないケースと判断して錆取りだけで済ませた?

そして、
お客様にはチェーンのサビ対策に、クレのCRC5-56もオススメしておきました。
車体の後ろ側からペダルを後ろに回しながらかけると楽チンですよ~と簡単に使い方を説明してから帰還しました。
ハブ内部に浸透して潤滑のためのグリスを流し出す恐れがあるため、これはちょっと避けたほうがいい例として紹介。
556は固着した部分の錆びを落として一時的に使うべきものであって、継続的に使用すべきケミカルとは言えない。

サビ予防は「チェーンが錆びていない状態」で「錆びないように使う」

具体的には

「野ざらしにならないようななるべくカバーをかける」
「晴天が続けば月1回くらい。雨天後は適量を(556ではなく)”チェーン専用のケミカル[ワコーズチェーンルブ等]”注油する」
(ギア歯を長持ちさせるためには「汚れを落としてから」注油するというのもポイント)



◆「ワコーズ チェーンルブ」と他の比較

cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=11647&forum=83
この場合では、ワコーズ汚れはつきやすいが落ちにくいので、より一般車向け。
飛び散り防止は「適切な量を少しづつ使う」「表面をふきとる」といったことが重要。
面倒だからとキッチンペーパーなどでの抑えもなく、一気に噴霧すれば、
量が無駄なだけでなくリムやフレームも汚れるだけで時間短縮以外のデメリットが多すぎる。

●AZでも買いやすい部類もあるにはある。

www.az-oil.jp/
ikuzecia.blog.fc2.com/blog-entry-262.html

●100均の万能オイル

bikepottering.blog72.fc2.com/blog-entry-65.html

1600円どうしても出せないなら、せめてAZのオイル。
しかし、すぐ使い切るから高いと思っている人の中で
殺虫剤のような長時間押し続けて噴霧するような使い方を考えているとすれば間違い。
細かくリンク内部に浸透するように使うのが正解。
チェーンの隙間の空気中に散布しても意味がないどころか、
紙などで覆っていてもリムなどに放出分が触れてしまう恐れもあり何もいいことがない。
そして、リンクプレート表面についたものは適度にふき取らなければ汚れを付きやすくするだけ。

●酷いとしか言いようがない使い方

www.youtube.com/watch?v=fLEAdIlkRc4
自転車(の錆び)は害虫か?と思えるほど呆れて笑えてくるほどの酷すぎる使い方。
556をチェーンに使うこと自体「全 く 薦 め な い」が、
せめて他の部分にかからないように
当て布(ワイプオールやメカタオルがなくても、キッチンペーパーやタオルなどの布きれなど)で
覆いながら極微量づつ使うのが筋でしょう。

一応離して噴射しているが・・・明らかにタイヤにかかって劣化を促進させたり、
BB内部にまで浸透してしまう恐れが高いような使い方。
もはや「間接的とはいえ準自転車破壊動画」と等しい行為。
呉製品そのものへの信頼性を失いかねないと思われるが・・・。

(逆に「自転車の早期劣化から新車販売を促す」という意味では効果的かもしれないが、
まともな感覚の自転車店の人が見れば同じような感想になるはず。)

というか、ここまで錆びてたら(鈍感ではない普通の感覚の人であれば)
見た目のさび落としで誤魔化して使うようなことは絶対せずに、
「ちゃんとチェーンを新品に交換しましょう」。
※後輪のスプロケット(歯車)、一体型チェーンリング(ペダル軸のクランクの歯車)も
削れていれば同時に交換を推奨。
後輪ブレーキ部分の内部まで錆びが進行してまともに停止できないなら当然交換。

2万円もしない自転車だから交換するより同じようなものに買い直すという人は
(車種そのものは全く薦めませんが)ご自由にどうぞ。

そもそも、「雨天後には水滴を拭き取る」「信頼できる店」に週1で通い、
「空気入れのついでに(自転車専用のオイルの)注油を頼むだけ」で
錆落としのようなものを使う場面はほぼない。

●錆取り剤の注意点

star.ap.teacup.com/flatout/1713.html
例の酷い使い方のCMの悪影響から出た被害者でなければいいのだが・・・。

車軸の球のグリス(油)まで洗い流すということは、実質壊しているようなもの。

手入れを怠ったツケを取り戻そうとして、どれだけ錆だけとっても
ギア歯もチェーンも金属そのものがヤスリ状態になって削れて痩せてしまっている状態のため
錆が発生している時点で基本的には交換が望ましい。

「錆びさせないように使う」ことが大切であり、
錆びてからその都度錆を落としていては遅い。

●洗浄・注油サービスの意義

cyclist.sanspo.com/398568
MTBイベントの直接的な記事内容とは関係なく表題の「洗浄・注油」を考える。
(表題にはサービスとはあるが無料奉仕を呼び掛けているわけではなく、商材の1つとしての提案)

高価なパーツや高価なチェーンオイルより、チェーンの掃除のほうが100倍効果があります。
blog.worldcycle.co.jp/20140715/11729/
これはスポーツ車向けの記事としても、
一般車(ママチャリ等)でも日常的に整備が行き届いているものは、
そうではないノーメンテ主義の塊のような半壊車と比較すれば
雲泥の差があることは明白でも、
そうするだけの時間も費用もかける価値がないと思い込んでいる人が多いのだろう。

街中を走っている錆びだらけのチェーンは交換前提なので手遅れとしても、
まともに空気も入ってなさそうな、さほど手入れをしてない自転車に対して、
(空気を入れ)「洗浄・注油する」という最低限の日常メンテナンスを施すことで
どのような変化を得られることができるのかという体験を通じて
潜在的なユーザーを呼び起こすきっかけになると考える。

新車販売や壊れたら修理するだけが自転車店の仕事とは思えない。
歯石除去のような「故障を予防するための施策」を
「分かりやすく」アピールすることで集客することができるはずだが、
なぜかそういう方向性での客集めを見かけない。
せいぜいTSマーク更新での年1回点検整備を推奨しているくらい。

●スプレーオイルの誤った使い方で起こる状況

cs-shinwa.sblo.jp/article/185595143.html
サイクルショップシンワではユーザー自身がご自分で注油をすることを奨めていません。
理由は、油の使い方が解らない方が多く良くしようとしてるつもりで不具合を招いている事が殆どだからです。
最も代表的なのは、チェーンにスプレー油です。
チェーンに限らず、スプレー油を自転車にかけたがる人はいまだに沢山いるようですが
基本的に自転車にスプレー油は使えません。
具体的に「何か」を書いていないのがまた誤解を招きやすいところなので
はっきり「よく見かける代表的なものは556」と書けばいいのではないだろうか。
他にも「(樹脂に攻撃性のある)パーツクリーナー」であれば、「タイヤを早期劣化させる大きな原因」となる。

スプレー式でもワコーズチェーンルブ等の専用品は存在するわけで、
それらを「適切な使い方ができるとしても」否定しているとすればありえない話。
(単に「自店で扱いがないから否定したいだけ」という安直な理由であって欲しくはないが・・・)

スプレーは目で見えない範囲まで噴射されています。よくよく考えて頂くとわかるのですが
チェーンの向こう側やチェーンの周りのパーツにまで全てその油が付着することになります。
そもそも
スプレー式の場合は「周囲に飛散しないように布などで覆うのが常識」という補足をしない理由がよく分からない。
「殺虫剤のように一気に噴霧するようなものでもない」という説明も必要だろう。

ユーザー自身が注油することを推奨していないとしても、
同様に「ボトル+ノズル式でも注油しすぎればチェーンの回転で同じように飛散する」という注意喚起も足りない。
最終更新:2023年02月26日 00:34