交通法規2

交通法規3へと続きます
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/94.html

最終更新日:2017.6.25 ●住宅街の死傷事故件数は幹線道路の2倍
 〃 ●[埼玉]双方ともに一時停止線規制がない交差点での事故
6.11 ●[埼玉]交差点での自動車と自転車の出会い頭の衝突事故
6.4 ●自転車の事故は歩道のない裏道交差点での出会頭事故が9割
 〃 ●大した問題ではないと思い込んでいる常識こそ非常識
 〃 ●[埼玉]自転車側に一時停止線のある交差点での事故
 〃 ●[静岡]学校独自の自転車免許証の発行、
 〃 ●[群馬]一時停止の重要性、●[熊本]ながら運転への注意
5.21 ●一時停止だけでは不十分(徐行義務)、●[新潟]交差点での事故、●[静岡]県内初の講習対象者
 〃 ●[熊本]ヒヤリハット地図を利用し交通指導
5.7 ●[埼玉]丁字路での事故
4.23 ●道交法38条を遵法させるための奇策
 〃 ●ヘルメット着用でも命を守り切れない場合もある
4.16 ●交差点と一時停止を軽視すると起こる事故
 〃 ▲自称「一時停止を守っている44.9%」という空しいアンケート
 〃 ●危険だと思う自転車の乗り方の1位は「無灯火」というアンケート
 〃 ●今更「道路構造令」の改正によって自転車専用レーンが規定
3.26 ●自転車ナビラインの周知と「通行帯」「指導帯」の分かりにくさ
 〃 ●[愛媛]側方距離1.5m運動、●[愛媛]事故防止のため生活道路に人工的な段差
 〃 ●[大阪]事故状況を仮想体験できる安全教室
3.12 ●過信は事故の元
3.5 ●自動車免許返納後の代替交通手段
 〃 ●ヘルメットをしていてもしていなくても助かった例
2.26 ●素人参加の自転車競技での事故、●競争ではないイベントでも事故
2.19 ●自転車の安全教育、●イメージハンプ(錯視効果を利用した標示)
2.5 ●若年層が加害者の事故
1.29 ●[静岡]自転車に対して自動車は横幅1.5m空けて通行するように促す運動
1.22 ●[東京]2017.2.1より販売時にチェックシートを配布するが・・・やや問題あり
 〃 ●[三重]自転車横断帯での死亡事故
2017.1.8 ●自転車の免許制を求める声について、●[東京]歩道で歩行者と衝突事故
2016.12.25 ●一時停止が徹底できていれば防げた事故
 〃 ●一時停止・徐行の標識に「STOP」「SLOW」が順次追加表記
 〃 ●[兵庫]加東市の市役所内に自転車シミュレーター導入
12.11 ●ざっくり言えば「自転車をもっと有効活用しよう」という法案、●[茨城]交通安全教室
 〃 ●指導は行っていても浸透しているとはいえない状況
12.4 ●[兵庫]警告書の最多は一時停止、赤切符の最多は信号無視
 〃 ●「自転車活用推進法案」でどのような変化が期待できる?、●[滋賀]住宅街での事故を防ぐ取り組み「ゾーン30」
 〃 ●危ない交差点「全国交通事故多発交差点マップ」、●教育面からの交通マナー向上、●一時停止しなければ危険な場所
11.27 ●[京都]高齢者向け自転車教室、●[愛知]ながらスマホの危険性と相変わらずの内容
11.20 ●[大阪]マナーアップ講座
11.13 ●[埼玉]自転車の車道走行への整備が事故を減らしたケース
 〃 ●[大阪]御堂筋に「自転車専用道」の設置
 〃 ●[埼玉]1年以上経過して県内初の講習対象者
10.30 ●[兵庫]交差点が事故の箇所としては最多(一方で違反の内訳への違和感も)
 〃 ●[和歌山]「傘さし」「携帯電話の操作」での事故を再現する交通安全教室
10.23 ●[大分]「自転車安全運転へ正しい乗り方学ぶ」
10.16 ●【重要】子供の自転車事故について ●[兵庫]交差点で車と衝突 自転車の小1が重傷、
 〃 ●[埼玉]一時停止標識も信号もない交差点での事故
10.9 ●事故で曲がったフロントフォーク
 〃 ●講習対象の5年以内という期間の意味
 〃 ●[滋賀]「止まれの標識が意外と浸透していない」
 〃 ●[佐賀]交差点で一旦停止を怠った自転車の事故再現スタント
 〃 ●[香川]一時停止と安全確認が出来ているのは13.6%という回答
10.2 ●尋常ではない「一時停止無視率96.5%」という恐ろしいデータ、他
 〃 ●危ないと思った自転車の運転「急な飛び出し」がトップで約68%
 〃 ▼ある意味危険な条文(1)「手信号/手(腕)での合図/ハンドサイン」
 〃 ▼ある意味危険な条文(2)「自転車横断帯」
9.25 (記事が消滅したURLを記事のあるURLに変更)
 〃 ▼双方に問題山積みの意識感覚(主婦400人を対象にアンケート)
9.18 ●「一時停止の標識を見逃す人が多いから気をつけて」
 〃 ●[静岡]街頭指導中に一時停止をしない自転車の多さ、●[富山]スタントマンが交通事故再現(自転車安全教室)
8.28●[福井]左側通行を意識させるための道路標示の試験運用
21 ●[京都]「街頭で安全運転を呼び掛ける活動」「交差点で実施」
8.14 ●魔の交差点、●今のところ国内で先月から始まったスマホゲームで重大事故が無いのは偶然?
 〃 ●[大阪]歩道内での対面する自転車を交わした直後に転倒、●[沖縄]自転車道が新たに完成
8.7 ●一時停止と交差点の軽視 、 ●[埼玉]やはり交差点
 〃 ●[岐阜]交差点の車同士の事故に巻き込まれた歩道の自転車
 〃 ●[千葉]遮断踏切立ち入りでの事故、●ながらスマホに見る自動車社会の弊害
7.31 ●「自転車事故から命を守る3つのポイント」の違和感
 〃 ●[山梨]自転車の高校生が自動車と衝突、●[愛知]携帯を見ながら自転車走行により赤切符発行
7.24 ●[青森]違反と指導内容のズレ
 〃 ●車道の自転車走行位置の路面標示の統一化と一方通行化
 〃 ●[福岡]博多駅近くに「歩行者・自転車の走行場所が分離された道」の整備
7.17  ●事故事例と対策
 〃 ●自転車への更なる罰則強化は既定路線?
 〃 ●見通しの悪い交差点と一旦停止や左右の確認
7.3 ▼[兵庫]発行された赤切符の9割が「遮断踏切への立ち入り」「信号無視」
 〃 ●[青森]警告票が倍増で3183件,●[茨城]横断歩道を渡ろうとする歩行者がいれば停止
6.26 ●[滋賀]実際に赤切符を発行された事故のケース、●[福岡]赤切符発行と交通指導の内容の差
6.19 ●[静岡]一時不停止を重要視した記事内容
 〃 ●正面から来る車道の右側通行自転車の対策
 〃 ●東北地方の赤切符発行トップは「安全運転義務違反」

 〃 47都道府県警の自転車に関連するページ(1)【北海道・東北編】

6.12 ●講習対象になっている14項目を再確認
 〃 ●[広島]信号のない交差点での出会い頭での事故が圧倒的に多いというデータの一例
 〃 ●[千葉]98件中半数が「酒酔い運転」と気になった「3つの問題点」
 〃 ●自転車での(子乗せではない)2人乗り表現と荷台の規格について
 〃 ●[静岡]高齢者の事故防止
6.5 ●講習対象14項目で最も多かったものは「赤信号無視」
 〃 ◆サイクルイベントの来場者アンケートでも14項目の理解遵守率は36%
5.29 ●[兵庫]事故が多いのは交差点
5.22 UP
──────────────────────────────────────────────────

●一時停止と交差点の軽視

一時停止について「止まるのは当たり前なんだからイチイチ言われるまでもない」
交差点について「少々左右確認しなくたって事故なんて起こりゃしない」
という人達は、実際問題として交差点で事故が多いということをどう捉えているのだろうか。
一時停止の標識標示を無視し続けても「自分だけは絶対に事故は起きない」という自信は一体どこから来るのか。

そして、見通しの悪い交差点の場合、標識がなければ「一時停止(道交法43条)」が必要なかったとしても、
今度は道交法42条に罰則ありの「徐行」義務もあるため疎かにはできない。

※実際には「罰則や条文の有無」「指導や取り締まりの有無」という原則どうこうより、「事故統計でも最多」として
怪我や事故を防ぐために、単純に「身を守る手段」として、最も重要という意味で守るべき内容。
──────────────────────────────────────────────────


●住宅街の死傷事故件数は幹線道路の2倍

www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201301.html#anc-02
国土交通省のデータ。
主要な幹線道路での街頭取り締まりの効果は「取り締まりをしている」という広報活動の意味合いが強く、
1件でも多くの事故防止に繋げるという意味では効果は低いと見るべきだろう。
2011年中に生活道路で起きた事故の種類のうち最も多いのが、「出会い頭」で全体の約4割※2を占めています。
そのため、停止線のあるところや、見通しの悪いところでの一時停止を徹底することが
住宅街での事故防止のために重要です。
 ※2公益財団法人交通事故総合分析センター資料を基に国土交通省国土技術政策総合研究所が作成したデータを参照

住宅街を走行するとき、停止線や見通しの悪いところでは必ず一時停止を行い、
安全を確認しながら十分に速度を落として運転しましょう。
自動車向けの内容としても自転車にもそのまま使える内容。
生活道こそ、こうした危険性と身を守るための手段・方法があることを十分に理解してもらう取り組みが急務。

●[埼玉]双方ともに一時停止線規制がない交差点での事故

www.saitama-np.co.jp/news/2017/06/20/02.html
同署によると、現場はセンターラインのない市道が交わる住宅街の丁字路。
双方とも一時停止規制などはない。軽乗用車が直進中、左から進行してきた自転車と衝突した。
一時停止規制がなければ停止しなくても安全というわけでもない。
徐行も重要だが安全重視であれば一時停止義務がなくても停止するほうが確実に安全といえる。


●[埼玉]交差点での自動車と自転車の出会い頭の衝突事故

www.saitama-np.co.jp/news/2017/06/07/04_.html
同署によると、現場は信号機のない十字路交差点。
交差点の角には建物の塀があり見通しが悪く、自転車側には一時停止線が、
乗用車側には「子供注意」の道路標示があった。

頭を強く打ち重傷を負った
とあるが、ヘルメットを被っていたのかどうかは分からない。
そして、当然ながらヘルメット着用であっても絶対に重傷が避けられるとは限らない。

まずは標識の有無や原理原則以前に「見通しの悪い交差点で確認せずに止まらずに進めばどうなるのか」
ということをイメージさせるしかない。

●自転車の事故は歩道のない裏道交差点での出会頭事故が9割

cyclist.sanspo.com/335948
自転車事故の発生場所は歩道のない裏道交差点の割合が一番高く、
原因は「車との出合頭事故」が中高生ともに約9割を占めているという。
古倉氏は「自動車などの他の交通の状況を十分に認知するとともに、
信号や一旦停止の遵守、安全確認などのルール徹底が必要」と注意を促している。
この9割というデータを信頼するならば、
直接的な事故には繋がりにくいような「見える場所」で「見える危険」を注意するような
広報活動のような取り締まりではなく
もっと「実際の自転車事故データの場所を特に重点的に、広報的な意味合いは低い狭い場所であっても、
真の意味で事故を防ぐための交通安全活動」をすべきに思える。

●大した問題ではないと思い込んでいる常識こそ非常識

www.asahi.co.jp/webnews/abc_2_002_20170521001.html
【大阪】自転車の交通安全を学ぶ催し
去年、大阪府で発生した自転車事故のうち、およそ7割が、交差点周辺で起きていて、
警察は、確認の徹底を呼びかけています。
これら7割の事故のうち(タンデム・子乗せではない)2人乗りや並進や遮音が
原因に含まれるというデータでもあれば、確かに「目に付きやすい違反から」
優先的に注意を促す必要があるという見方もできるが、
実際は「徐行・一時停止」の不徹底が原因であることは明らか。

「殆どの人が違反と全く思っていないような違反」として
見えない危険こそ最も危険な状態ではないだろうか。

●[埼玉]自転車側に一時停止線のある交差点での事故

www.saitama-np.co.jp/news/2017/05/22/02.html
出合い頭に車と衝突、自転車の男性死亡 植え込みで見通し悪く/川口
武南署によると、現場は信号機のない交差点で、植え込みのため見通しが悪いという。
直進の乗用車と左方から来た自転車が衝突した。自転車側の道路に一時停止線があった。
これも一時停止をしっかり守っていれば事故は起こらなかった。

●[静岡]学校独自の自転車免許証の発行

www.at-s.com/news/article/local/west/363797.html
一時停止標識の順守や、見通しの悪い交差点での左右確認を体験し、「自転車免許証」の交付を受けた。
学校独自の免許交付という事実はさほど気にすることでもない。
それよりも、あまり多くの内容を詰め込むと全く頭に残らないことは確実なだけに、
とにかく事故が最も多いとされる「交差点」を、どう通れば事故に遭わないのかを
考えてもらうきっかけになればと思う。

●[群馬]一時停止の重要性

mainichi.jp/articles/20170601/k00/00m/040/043000c
自転車事故:多い5~6月 新生活の「慣れ」反映か - 毎日新聞
歩道がない裏道の交差点で14年に起きた中高生の自転車事故3375件のうち
9割前後は車との「出合い頭」の衝突だった。
事故原因を当事者の中高生に聞いたところ、3分の2が「車の発見が遅れたため」と回答した。

群馬県警交通企画課によると、事故が起きやすいのは、信号機がなく、
自転車側に一時停止の標識がある交差点だという。

よくあるのが、自転車が交差点にさしかかり、車が遠くに見えた場合、
まだ大丈夫だろうと思い、一時停止せずに交差点に進入してしまうケースだ。
車は時速40キロの場合、わずか2秒で20メートル以上進む。
遠くに見えても、あっという間に近づく。
さらに、自転車側に一時停止があると、車側が優先道路のため
車はそのまま徐行せずに交差点を通過する可能性が高い。

県警の担当者は「要は、自転車が一度止まるかどうかにかかっている。
『いつも大丈夫だから今日も大丈夫』という考えは危険」と注意を呼びかけている。【杉直樹】

「歩道がない裏道の交差点」での事故だけをピックアップしてはいるが、9割が出会い頭の衝突という事実。
「徐行・一時停止さえ出来ていれば」事故どころか一切怪我を負うようなこともなかったはず。

●[熊本]ながら運転への注意

this.kiji.is/242513269299873277?c=92619697908483575
一方で、例によって「目立ちやすいので注意しやすい」ながら運転に主に注意を促す地域もある。
自転車ながら運転ダメ 不安定周り見えず
●視界が狭くなる携帯のながら見
●ブレーキが前後使えなくなる傘の使用(支持具の場合は”不安定になる恐れがある”という点で問題)
●聴覚を遮る完全遮音

視界を遮りブレーキを正常に操作できなくなる前2点はともかく、
やはり、遮音に関しては「(サイレン音が分かる程度の音量で)徐行・一時停止が間違いなく適切に出来るのであれば」
自動車の場合や原付の免許発行等にも絡んで注意をする優先度は低いように思える。



●一時停止だけでは不十分(徐行義務)

自転車同士が衝突、高齢者と小4 高齢者が頭蓋骨骨折の重傷/浦和署
www.saitama-np.co.jp/news/2017/05/19/02.html
現場は十字路交差点で、信号機や一時停止線はなかった。
自転車で多数の事故を減らすために、最大の優先項目として「一時停止」を挙げているが、
当然、一時停止だけを守れば全ての危険性を防げるというのはありえない。

もし仮に「標識標示をしっかり確認したが、止まる必要がなかったから無視したら事故が起きた」として、
この場合「一時停止だけ」の観点から見れば止まる必要なかったという見方もできるが、
もし見通しの悪い交差点だった場合、
道交法42条に罰則ありの「徐行義務」が存在していることも忘れてはならない。

※もし見通しがよければ他車が来ていないかどうか、人体構造的に動く物は自然と目で追いやすいため
確認していたと考えられ、余程視野が狭くなれば双方回避できたはず。

●[新潟]交差点での事故

www.ohbsn.com/news/detail/kennai20170519_8047953.php
長岡で自転車はねられ小学生重体 - BSN
現場は信号機のない交差点
画像には「止まれ」の標識。
ニュースサイトでは自転車の交差点事故が取り上げられることは増えてきた気はするが、
実際の当事者である自転車ユーザー達が交差点に注意を払うようになっているかといえば
「どこ吹く風」だろう。
「老若男女問わず、止まることに注意を払えないのであれば自転車には乗らないで欲しい」と言い放ちたくもなる。

●[静岡]県内初の講習対象者

cyclist.sanspo.com/334355
県警によると、男子生徒は28年11月に県道を横断しようと渋滞中の車の間から飛び出し、
反対車線を走っていた普通乗用車と衝突したほか、
29年1月に市道を横断した際に歩行者とぶつかり、相手に軽傷を負わせる事故を起こしていた。
もはや講習制度が始まったことすら一般の人々からは忘れ去られているに等しい中、
2回の事故を引き起こし講習へ。
自動車で「本日青切符が切られました」とわざわざニュースにするわけもない話題と違い、
講習対象者が1人出ただけで記事になること自体おかしい話でもある。

同法に基づき、県内で1回目の違反登録をされた人は4月末現在、1092人に上っており、
このうち約46%を高校生を含む10代が占めている。
「周囲が見えていない」「傍若無人な走行をするのは若者だ」
という印象を持つ人も少なからずいると思うが、よく考えて欲しい。
「若年層を狙い撃ちして取り締まりをすれば」必然的にこうなるのは当たり前。
「恣意的ではない」という立場だったとしても果たして本当かどうか。
印象論の罠に嵌らないように気を付けたい。

事故に直結する「一時停止無視」を老若男女問わずに「本気で」取り締まりをすれば
年代の偏りなど存在するとも思えない。

それより静岡県の場合「静岡県道路交通法施行細則」(現行版:平成29年01月31日)で
未だに他地域では大半規定のある「自転車への警音器の装着義務についての条文が存在しない」が、
いい加減追加したほうがいいのでは。

●[熊本]ヒヤリハット地図を利用し交通指導

rkk.jp/news/index.php?id=NS003201705171406490111
しかし、動画内では並進についての声掛けが中心。
交差点や丁字路での「徐行・一時停止」の重要性は2の次?

●[埼玉]丁字路での事故

www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/27/03.html
男児が意識不明の重体、トラックにはねられ 自転車を運転中/越谷
子供でも自転車に乗って公道を走ることができる反面、
視野も大人に比べて狭く、情報・知識・認識力などで「空間の情報処理能力」そのものが未熟であることを
どのように自覚させるのかというのが難しい。

「こういうときはこうする」といって十字路では理解できても丁字路では勝手が違うとか、
「標識・標示をしっかり確認してそれに従わなければならない」と諭したところで
実際に理解実行できるかと言えば、
「大人ですら一時停止を徹底的に”なんとなくでいい”ような扱い」で
まともに守ってないのだから無理な話。
リスクや危険性とそれを防ぐために何が必要なのか。どうすべきなのか。

標識や法律以前に、直感的に「事故に遭うことは”明日が無くなるかもしれない”嫌なこと」として
他人が守っていないからそれに倣うといったことはしないように
やはり「安全に対して注意」し、交通について日常的に学ぶ機会を持つことが重要だと考えている。


●道交法38条を遵法させるための奇策

current-life.com/carzeni/cross-crosswalk-slowly/
【道交法38条の要約】
横断歩道を渡ろうとしている歩行者(自転車横断帯があれば自転車も含む→以下「歩行者等」)が
明らかにいない場合を除き、「停止することができるような速度で進行しなければならない」。
横断しようとする歩行者等がいれば一時停止する必要がある。

本文では自動車を対象とした内容と対策としても、
「車両等」とあるのでこれは自動車やオートバイ限定の話でもなく自転車でも本来は守らなければならない内容。

一見非現実にしか思えない内容でも、こうした現実の問題を映像化することで
一石を投じる形になると考えるのは期待しすぎか。

何か「公道」という存在をサーキットコースか何かと勘違いして「歩行者は邪魔者」という感覚で
減速や止まることに対して異常に敗北感や嫌悪感を持っているような存在も少なからずいるように思えるだけに、
「運転免許に値する適正があるのかどうか」再考する余地もありそうに思える。
自転車の場合は免許制度は難しいため、特に「教育面」で「適切に止まることは常識」としての擦り込みが必要。

●ヘルメット着用でも命を守り切れない場合もある

(既に内容は消えている)www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170415/5616351.html
(代替)anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Date/20170421/
04月15日 19時15分
ヘルメットは着用していたということです。
下り坂でスピードを出していたということではなく上り坂の緩やかなカーブで転倒とあるが、
どういう体勢で倒れたのか詳細は不明。
 ・ヘルメット着用でも守りきれない場合もある
というのは「ヘルメット着用絶対安全主義の落とし穴」という観点から既に述べてきているが、
自動車に轢かれたというわけでもなく、登っていたとあるので、
 ・単に速度を抑えればいいということでもない
ということになるが、状況が思い浮かびにくい。

(既に破損していた、または安全基準マークが偽物だったなど)
ヘルメットそのものに不具合があったとも考えられなくもないが、
年齢的に反射神経が鈍くなっていて受け身をとれなかったと見ているが、
書いてはいないが、ビンディングペダルが原因で受け身が取れなかったという可能性もあるのだろうか。


●交差点と一時停止を軽視すると起こる事故

www.saitama-np.co.jp/news/2017/04/13/05_.html
自転車とトラック衝突、男子中生が重傷 信号機ない交差点/さいたま

浦和署によると、現場は信号機のない交差点。
道路は両側ともセンターラインがあり、トラックが同市桜区方面から川口市方面に走行中、
左から進行してきた自転車と衝突した。
自転車側に一時停止の標識があった。同署で事故原因を調べている。
【自転車側に一時停止の標識】

「自転車で一時停止とか誰も守ってねーし無視して全然OK」
(そもそも一時停止の標識の存在を認識していなかった可能性が大)
男子生徒は頭部などに重傷を負った。
ヘルメットを着用していなかったと思われるため、着用していれば重傷は防げたかもしれない。
しかし倒されて完全にトラックが乗る形で轢かれていれば
当たり前だが全身の骨が砕ける可能性もあるのでヘルメット着用で守れるはずもない。
守らない人は「こうした事故例がしっかりあるのに、早死にしたいだけなんだろうな」
と思えばいいだけで、「大丈夫」と思い込んでいる人を過剰に責め立てても改めるはずもない。

また、事故に遭いそうになったとしても(または実際に傷を負うような事故に遭っても)
「単に運が悪かっただけ」で済ませるようであればいつまでも危険性は減らない。

とにかく【一時停止を守ることは自分の命を守ること】に他ならないので
(例え取り締まりで一時停止を守っていないことを全く注意していなかったとしても、)
これに気付いた事故に恐怖する感覚を持つまともな人は自衛することを強く薦める。

●今更「道路構造令」の改正によって自転車専用レーンが規定

cyclist.sanspo.com/328063
見直しでは車道の幅員について、自転車専用レーンが設置可能な道路幅を定める。
警察庁の基準の場合、自転車専用レーンは「1.5メートル以上が望ましい」とされている。
同基準を踏まえ、幅員規定の導入を検討する見通しだ。
各地で好き勝手に色分けをはじめて、
今頃になって「1.5m確保してください」というお役所仕事。
何故まず最初にこの構造令改正を公布し、これを基に敷設させるようにしなかったのか・・・。唯々呆れる。

▲自称「一時停止を守っている44.9%」という空しいアンケート

cyclist.sanspo.com/326112
突っ込みどころが満載の内容。
いつの間にか急激に交通マナーが改善?
いや、全く守ってもいないであろう項目に
見栄を張って答えているとしか思えないようなアンケートに意味があるのだろうか。
歩道走行の「例外の詳細」まで空で言えるほど理解しているような人数の割合が高いとも思えない。
▲一時停止はあるが、
交差点の通行方法や、罰則もある「徐行義務」についての項目がないのも気になる。

▲項目として「信号無視」を守っているように捉えられる項目もどうなのか。
一時停止の項目が一時停止無視ではないのであれば
この場合「信号の遵守」が妥当では?

▲2人乗りも除くのは幼児同乗車だけでなく
各地で解禁が進んでいるタンデム自転車についても触れて欲しかった

●例によって勘違い助長
イヤホンなど使用運転の禁止
どこの地域で音量等の条件が無関係で禁止になるような状況になったのか。
歩道通行の禁止は注釈を長々と書いているわりに、こちらはまるで全国共通で違反扱い。

※「歩道通行の禁止」の例外:道路標識などで指定された場所、
運転者が児童 (6歳以上13歳未満) および幼児 (6歳未満)、
70歳以上の高齢者、一定の障害を有する身体障がい者、
車道または交通の状況から見てやむを得ない場合、道路工事や車の駐車等で左側通行が困難な場合など
意図がよくわからない解説としては、
注釈に
車道または交通の状況から見てやむを得ない場合
の記述があっても、原則的な「歩道通行の禁止」を掲げていること。
「現実の道路状況をまともに考慮すれば」
「実質的には車道走行でなければならないという状況が却って危険」ということからも
「とりあえず自転車は車道走れ」というような論調はどうかと思う。
もし仮に、
今現在歩道を走っている全ての自転車が車道走行するようになると
どういった状況に陥ってしまうのかは想像に難くないはずだが・・・。

●危険だと思う自転車の乗り方の1位は「無灯火」というアンケート

危険だと思う自転車の乗り方は? - 2位「携帯電話使用」
news.mynavi.jp/news/2017/04/11/084/
なぜ表題が2位?という疑問もあるのでこちらでは1位を表題に。
そもそも信憑性のあるアンケートかどうかも話半分で見るとして・・・。
1位の無灯火が原因の大きな理由は
安物自転車の典型的特徴でもある「重くなる回転抵抗の豆電球型のライト」が
未だに流通している原因であることは明らかだろう。

2位の携帯電話に関していえば
全国都道府県の条例で禁止されているところがほとんどだが、
わざわざ敢えて2位を表題にしているくらいなら
「未だに規制条文が存在しない地域もある」
というところまで突っ込んで記事にすべきだったのでは?

3位の信号無視は赤切符発行数も最多なので当然。
次いで歩道でのスピード走行。(一概に徐行のみではないので妥当な表現)
一時停止無視が上位で健闘。

こういう内容で悪の槍玉にされがちな遮音に関してはそれほど高くないのが意外。
音量的に違反状態ではなくても警告を恐れて付けない人が増えたのか、
取り締まり側の警告方針が実際の事故を考慮して別の方向に改められはじめているのか、
詳細について理解する人々が少しづつ増えて浸透してきたのか、
単に編集者の意図で面倒だから下げただけなのかは分からない。


●自転車ナビラインの周知と「通行帯」「指導帯」の分かりにくさ

cyclist.sanspo.com/321199
この手区切り線でも「自転車が通行してもよい」場合と
「自転車が原則的に通行しなければならない」場合の2パターンあるのがまたややこしい。
www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/douro/bicycle3/img/pdf/pdf02.pdf
●自転車専用通行帯(道交法20条2項)
自転車は、車両通行帯の設けられた道路において、道路標識等により
通行の区分が指定されているときは、指定された車両通行帯を通行しなければならない。
●自転車走行指導帯(道路交通法18条第1項)
(幅員や路面表示等に関する詳細な規定なし)
要するに、標識等で自転車が走行することを「指定」されているかどうかの違い。

●[愛媛]側方距離1.5m運動

思いやり1.5m運動 モデル事業所表彰
自動車が自転車との安全な側方間隔を保つ「思いやり1.5m(メートル)運動」の
モデル事業所に指定した14事業所のうち、顕著な功労があったとして
伊予鉄道と松山中央郵便局を表彰した。
こうした運動を薦めても「極一部の真面目な人だけしか遂行してない」で済まされると
「現実的に」車道走行推奨がますます遠のくことにもなるので、
地域一帯からやがて全国にも広がるように願う。

●[愛媛]事故防止のため生活道路に人工的な段差

www.ehime-np.co.jp/article/news201703161281
国交省は、歩行中や自転車乗車中の死者数減少率が幹線道路よりも小さいとして、生活道路の事故防止策を重視。
「物理的にも気持ちとしても”見えにくい”危険」をもっと認識すべきだと思う。
それが一時停止や徐行や交差点走行に対して気を付けるきっかけにもなる。

●[大阪]事故状況を仮想体験できる安全教室

cyclist.sanspo.com/322559
news.mynavi.jp/news/2017/03/17/212/
西日本電信電話(NTT西日本)は3月17日、大阪府警察の協力を受けて、
VR(バーチャル・リアリティー)技術を利用し臨場感ある近未来型の交通安全教育を体験できる
「VR自転車交通安全教室」のトライアルを実施すると発表した。
期間は同日から2018年3月末までの予定、実施地域は大阪府内(今後拡大予定)。

運用負担の軽減に関しては、インターネット接続環境とモバイル端末、
ヘッドマウントディスプレイなどがあれば、場所を選ばず交通安全教育の受講が可能だという。
特定の設置施設のみで実施ではないのである程度は役立つとは思うが・・・、
仮想空間そのものを「ゲームやアトラクションの一部でしかない」という感覚以上の
「走行を改めるだけの実感」を得られるのかといえば、正直疑問なところもある。

●過信は事故の元

ovo.kyodo.co.jp/ch/mame/a-972550
▼「過信=危険性」で言うならば、自動車に限らず「自転車も」「若年層も」
「一時停止や交差点や道路の通行方法も」同じ。

80歳以上の高齢者の自動車の運転に関するアンケート結果。
若年層であれば反応速度や視野が広いので高くてもまだ分かるとして、
60代を境に年齢を重ねるほど運転に対する自信が上昇しているのが危険な傾向。

「自分はまだ体力もあって元気だから大丈夫」のはずだったのに、
ある日突然「アクセル・ブレーキの踏み間違いを起こす」。
「起こすはずがない事故」ではなく「起こるはずの事故」として
いい意味で恐怖心を持って安全走行を心がけて欲しい。

一方で、過度に不安を煽ったところで「代替交通手段を用意して欲しい」と言われるのが関の山。
用意されている地域もあるとは思うが、それが全国各地に制度化はされていないようなので困ることに。

免許返納を促す一方で「利用者がある程度納得できるだけの交通手段」を用意できなければ、
「交通難民」が、やがて「地域そのものを澱ませる」ことに繋がるため、対策が必要。
当然、田舎の1日に1本あるかないかのようなバスや電車では話にならない。

●自動車免許返納後の代替交通手段

www.sankei.com/life/news/170302/lif1703020025-n1.html
自転車も車両であり、認識力が低下していれば横断等の際に他車の通行に支障を来すことも考えられ
安易に自転車に乗ればいいとは言えない。
一方でコミュニティバスを運用しようとしても利用者が少なければ赤字。
今のところ国からの補助金や助成金で運用するような仕組みも存在しない。
そこで「拠点回収型の乗り合いタクシー」のような取り組みを紹介。
しかしやはりこちらも利用者が今のところは少なく採算がとれていないようだが、
1日50人以上の利用があれば事業化も可能になるということなので、
免許返納者の増加に伴い、採算がとれるようになれば主流になるのかもしれない。

自動車の自動運転も一般的になるであろう数十年後には交通事情が
どのように変化しているのかも注目しておきたい。

●ヘルメットをしていてもしていなくても助かった例

cyclist.sanspo.com/316458
▼ヘルメット着用で助かった
派手にコケたわりには骨折もなく、ウェアとヘルメットがパーになっただけで済んだのは、幸運だったと言うべきでしょうね。
ノーヘルだったら…頭が割れていたかもしれないです。本当に命拾いしたって思いました。
▼ヘルメット非着用でも助かった
都内でロードバイクで走行中、路肩とタクシーの間をすり抜けようとしたときにドアが開いて、
真横に弾かれるように倒れたんですが、この時はヘルメットを被っていなかったんですよ。
真横に倒れたその事故では、なんと運良く頭を打たずに済みました。完全にラッキーでした。

これをキッカケに、「いついかなるときも、どんな状況でもヘルメットしないとダメだぞ。
短距離とかスピード出さないとか言ってる場合じゃないぞ。事故はいつだって起きるんだから」と誓いましたね。
「危険性の予測を怠って路肩とタクシーの間をすり抜けたこと」への対策として
ヘルメットを付けようと思ったという若干強引な展開の話。
「ヘルメットを被れば安心なので、これからもすり抜けは危険性を省みず続ける」とも読み取れる。
「問題があると思われる走行マナーそのものを改善しなければ事故なんて起こるに決まってるだろう」という感想。
横幅が十分にない場所を通り抜けるなら
「(すぐに停止できる速度=)徐行」もしくは「一旦停止してトップチューブ上を跨ったまま歩く」といった方法が
当然すべき安全確保では?

現実として老若男女にヘルメットが「罰則あり」で義務化できるとは思えないし、そうあって欲しいとも思わない。
免許があっても交通マナーが雑な自動車から身を守るためにも、
被害を少なくする効果が「絶対にないとはいえない」としても、
「ヘルメット着用しているから幅寄せしても大丈夫だろう」という他車の危険性を呼び込む効果も考慮すると、
やはり絶対視するのはどうなんだろうと。
※同様の逆説的効果としては、遮音状態で走行する自転車に対して、速度抑止や注意力が増えるようなもの。
※交差点等での見えない位置からの場合は装備状態とは別の「交差点での走行方法」の話になる。

と、思いながらコラムの最後にある
保険料の追加負担なしでヘルメット着用中の死亡事故に100万円<PR>
を見て
あぁなんだ只のCMか・・・とガッカリ。

現実的ではないような自転車免許にしても、ヘルメット着用にしても
「それさえあれば大丈夫」と思い込まないように、常に疑問を持って、もっと深く考えたいと思う。

●競争ではないイベントでも事故

www.sankei.com/affairs/news/170226/afr1702260011-n1.html
自転車で走行中に約20メートル下の崖に転落
速度制限のようなものがなければ、実質時速何km出したとしても「道交法上は」問題なしということになるが・・・、
初走コースであってもなくても「日常生活道路であっても」
「カーブ地点にスリップの原因となる極めて危険な”砂が溜まっている可能性”も考慮すると」、
常識的に急カーブを曲がりきるだけの減速が追い付かないほどの速度を出していたとすれば
危険性を省みない無謀運転だったという見方もできる。

●交差点で減速や徐行や一時停止を全くせずに起こった場合の事故を想定しても、
速度が早い場合と遅い場合では事故の衝撃が異なることは明白。
「安全を確保できるだけの余裕を持った走行」を心がけたい。

▼第3回南伊豆グランフォンド
triathlon-lumina.com/triathlon/entryform/entry_top.html?id=2017022601
■開催日
2017年02月26日(日)
■大会主旨
 ・本大会は競争ではありません。
 ・信号や一時停止等々の交通ルールを遵守したサイクリングイベントです。
 ・交通ルール順守の啓蒙活動。
 ・サイクリングによる地域活性化。
■参加規則
 ・サイクリング中は自転車の前後に点滅灯を点灯させること
 ・ヘルメットとグローブは着用義務
 ・ゼッケン番号ステカーをヘルメットと自転車に貼り付けること
■制限時間
 ・16:00(最終ゴール到着時間)
「点滅灯を点灯」に違和感を覚えたが、ゴール時間からすると
「灯火義務の生じる夜間ではない日中なので」ポジション灯の意味合いで
この場合は点灯状態ではない点滅だけであっても問題はないというところだろう。

●素人参加の自転車競技での事故

cyclist.sanspo.com/316358
浮城のまち行田クリテリウム
gicz.jp/open/gyouda04/
ヘルメットについては書いていないが
JCF 競技規則「競技者の服装」にはヘルメット着用とあるので着用していたものと推定。

愛媛のように、
罰則なしだが着用努力義務が制定されているような地域もある(cyclist.sanspo.com/220615)が、
自転車ヘルメット着用で防いだ事故もあるとは思うが
「絶対安全神話に心酔してヘルメットをお守りとして速度を無闇に出すよりも、
ヘルメット非着用でも、速度を抑えて走行することを心がけるほうが安全」という観点から、
「ないよりはあった方がマシ」という程度のもので、
「ヘルメットを被っていればいかなる場合でも転倒しても安全」というわけでもないことを重要視すべきと考える。

正直ロードレースでも
MTBのようにフルフィスに近いようなヘルメットとプロテクターを義務化すればいいのではと思うが
ルールを管轄している軽装命の人達からすれば邪道極まりないのだろう。
速度偏重主義を極めると「命をかけることすら厭わない」ような執念まで芽生えてくるとすれば凄い競技だなとある意味感心する。
接触転倒での怪我の危険性があるとしても早く走りたいという欲望には抗えないのだろうか。

一般人は「レースで接触事故は起こり得るもの」として「リスクを減らす意味では参加しない」のが最良として、
基本的なこととして日常生活で自転車に乗るときには、
「速度を出し過ぎない」
「無理をしない」
「車線変更や横断時は後方をよく確認する」
「前後の車間距離を空け、並走をせず、側方もしっかりと空ける」
ということを心がけて欲しい。

しかし、反対に街乗りポタリングでも「パーツ交換は鋭利なものなどのない常識の範囲内で基本的に自由」の上で
「道交法重視」で(体育館のような閉塞コースではなく)実際の街中をコースとして
「(車道走行)速度上限25kmに設定」「どれだけ違反なく走行できたかを競う」ような
少しでもマナー向上を訴えかけるような「速度競技とは真逆の大会」を全国各地で開催すれば
一般の生活自転車への啓蒙活動にも直接繋がるので良い気もするが、そういう方向への感覚が全く育って現状では夢のような話か。

「交通法規遵守ポタリング」
但し「手信号/合図」は慣れない人に使わせると逆に危険になりかねないので禁止。
撤去進行中の「歩道の延長線上にある歩行者・自転車用の信号や横断帯」のある場所をコースから除外。

●自転車の安全教育

cyclist.sanspo.com/313545
実効あらしめるためには、もっと徹底した自転車の安全教育、啓発活動が欠かせない。
実際の事故を防ぐためには何を優先で、どのように行うのかという内容も重要。

青い線でも「自転車「専用」通行帯」であれば、そこを通らなければならなくても、
路駐だらけで避けようと通行しなければならないような状況がまともとは思えない。
こうした環境を作り出した原因として道路整備だけでなく「交通教育の不足」にもある。

メンテも使い方も色んな意味で「たかが自転車」で済ませているからこそ、
「事故の当事者にさえならなければ、大事故さえ起らなければどうでもいい」という感覚が
染みついてしまっている現状は打破しなければならない。

●イメージハンプ(錯視効果を利用した立体塗装の標示)

trafficnews.jp/post/64577/
「おもに生活道路やいわゆる『スクールゾーン』での交通事故対策などに採用されています。
道路を改修することなく施工できるので、実際のハンプやガードレールを設けるよりも大幅に時間やコストを削減できます」

大阪府警との実証実験において、「イメージハンプ」設置前と設置後の4か月間を比較したところ、
クルマのスピードは約10km/hダウンし、事故件数は46%ほど減少したそうです。
狭い道路でも物理的な制約を設けることなく速度抑制対策ができ、
歩行者や自転車の通行を阻害しない点もメリットといいます。
信号もないような生活道路の交差点にはこうした標示を積極的に増やしていくべきに思える。

●若年層が加害者の事故

cyclist.sanspo.com/313551
cyclist.sanspo.com/313486
高齢者の自動車事故に対抗するような形で
これを見て「若者の自転車無謀運転が頻発」というタイトルでも付けて問題提起する人もいそうだが、
短絡的に「若者が悪い」という目先のエサに釣られる人も多そうだ。
問題の根は「どう走行するのが正しいのか、事故後の救護義務等の対応について」
「(幼少期から染みついた)一般常識としての教育が全く足りない」ということにあることは明白。

●[静岡]自転車に対して自動車は横幅1.5m空けて通行するように促す運動

cyclist.sanspo.com/311325
そもそも本来は自転車が車道を走るものという道交法すら全く理解していないか
理解していても「邪魔だから」とか、
大型車では特に「車幅を全く理解していないような」ギリギリで交わそうとする危険行為そのものを
問題としてもっと取り上げてもらうように訴えかけることが大事なんだろうと思う。
同時に自転車側も右折レーンに侵入するようなことをさせないとか、
左折信号待ちの自動車の横をすり抜けないようにさせるといった取り組みも必要。
(信号を守るとか徐行一時停止といった類の常識も)

●[東京]2017.2.1より販売時にチェックシートを配布するが・・・やや問題あり

cyclist.sanspo.com/309976
どこまで効果があるか不明ながら、僅かでも交通ルールの周知を深める効果が期待できないことはないだろう。
「自転車ルールマナー確認書」
「信号」や「一時停止」が最初に掲げられているというのは評価。
とはいえ・・・またしても例によって誤解を広めかねない内容
以下の行為は禁止行為です
  • 並進・二人乗り
  • スマートフォン・携帯電話・イヤホン使用
いつ「音量条件不問で」イヤホン使用の条件のみで禁止という条文に置き換わったのだろうか。
反対側のページにある
ながら運転は絶対にやめましょう
のところには
「大音量で」音楽等を聞きながら
とあるので制作者も完全に勘違いしているわけではなさそうだが、混乱を助長する表現に思える。
そして
道交法42条の「徐行義務」は一時停止が優先されるのであれば「どうでもいい」範疇のようで、
道交法52条の「灯火義務」についても注意喚起が一切なしという意味不明加減には呆れる。
「ながら運転を防げれば無灯火でも徐行無視しても何ら構わない」と言い放っている印象すら受ける。
徐行無視に関して言えば「大多数の違反者」が存在していることになるはずだが、
それよりも「目につきやすい違反者」に対して優先的に注意を促すことが
全体の交通ルールの向上に繋がるという感覚なのだろうか。

●[三重]自転車横断帯での死亡事故

www.chunichi.co.jp/s/article/2017012190204914.html
自転車の小3、トラックにはねられ死亡…四日市
21日午前11時55分ごろ、三重県四日市市中部の国道1号の信号交差点で、
自転車横断帯を自転車に乗って渡っていた同市諏訪町の(小学3年の児童)が、
左折してきた大型トラックにはねられ、全身を強く打って間もなく死亡した。
交通状況をあまり理解できないような幼児まで歩道を走行しているという認識が
ドライバー側に欠落していたと言わざるを得ないが、
自転車横断帯の撤去が進んでいない現状を示していることにもなるが、
実質的に「(子供)自転車は歩道を走るもの」となってしまっている現状では
起こるべくして起こった事故にも思える。

では、安易に子供でも車道を走らせるような方向に持って行けば、
横幅も考えずに狭い道でも自転車の横を通り抜けようとする大型車によって
危険が増えることにもなりかねないという懸念もあるとして、
現実路線として歩道でも車道でもない方向で言うなら
自転車道の整備が全ての箇所で可能かどうかということにもなる。

自転車が公道を走っても良い年齢制限を付けることが最も効果的だとしても
事故の件数からして反対意見のほうが多くなることは確実だろう。

●自転車の免許制を求める声について

sbaa-bicycle.com/sbaa_sp/qa/q082.html
自転車は、自動車ほどの速度も出ず、重量もありませんので、他人に危害を加える程度は自動車に比べて相対的に少ないです。
自動車と同じ平面で免許を考えるべきではないと思います。

ルールの順守を推進するのであれば、当面は、
質問者の方がおっしゃるように3年に一度くらいの頻度で講習会を受講するような仕組みを用意することは考えられます。
ただし、これがないと運転できないのではなく、これを受けるとメリットがある、
又は受けないと、公共団体から電動アシスト自転車が借りられない、駐輪場の利用の優先権が得られない、
買物割引がないなどを設定して、徐々に実績を積んで、
その後に講習会を受けていないとマイナスが生ずるようなシナリオを設定することが考えられます。
自転車が加害者となって重大事故になるケースそのものが自動車に比べて少ないことから
喫緊の対策が必要な行使すべき手段として「自転車の免許制度」が妥当とは言えない。
短絡的に「免許制度さえ導入すれば重大事故ではなくても自転車でのオラオラ運転が減る」ことを期待するには
費用対効果を考えてもあまりにも現実離れした対策と言わざるを得ない。
「教育機会」を「免許制度」として押し込めれば解決するとは思わない。

(参考データ●[愛知]免許が必要な自動車での一時停止無視率は9割以上)
newspicks.com/news/1987211/
<交通死>愛知の歩行者、泣いている 14年連続ワースト
愛知県警によると、歩行者が横断歩道などを渡ろうとしているのに一時停止しない交通違反「歩行者妨害」による死亡事故が
他の都道府県に比べて多い。
運転者の間では違反の認識が低いといい、日本自動車連盟(JAF)によると、
昨年8~9月に全国94カ所の信号機のない横断歩道で約1万台の車を調査したところ、
歩行者が渡ろうとしている時に一時停止した車両は757台で、1割にも満たなかった。

愛知県警は近年、この違反の取り締まりを強化している。
13年までの取り締まり件数は年間5000件前後だったが、14年は約1万4000件。
15年は約1万5000件を取り締まったが、なかなか事故が減らないのが現実だ。
免許があってもこの有様。なければもっと酷かったというかもしれないが、
9割が無視しているような法律の効果がどれほどのものなのか。
結果的にこれが原因で事故が起こっていることにも
「自然なこと」という感覚でいることを異常と言わずして何が異常なのか。

しかしながら、現実問題として片側2車線であれば信号付きの横断歩道があるとして、
片側1車線の横断歩道のみで信号がない場所で、こちら側が停止しても、
逆に譲らないことが常識になってしまっているために、反対車線で全く止まらないようなことも考えられ、
あってはならないが、譲ったために起こる事故というのも考えられるため、解決が非常に困難な問題。
それでも「止まったほうが危ない」というのは切符を切られているケースもある以上、確かに詭弁。

●[東京]歩道で歩行者と衝突事故

www.yomiuri.co.jp/national/20161230-OYT1T50108.html
六本木の坂道で、歩行者が自転車にはねられ死亡
同署幹部によると、自転車はマウンテンバイクだった。
男性は同署に対し、「点字ブロックの上を走り、がたがたするのに気を取られ、歩行者に気付くのが遅れた」と話しているという。
cyclist.sanspo.com/307184
現場は陸橋上の歩道のようだ。こちらでは点字ブロックについての記載なし。

自動車に比べると希少な事故にも関わらず保険加入推進剤として利用されるのは目に見えているが・・・
まず「ガタガタするのに気を取られる」ことが分かっていたにも関わらず、
点字ブロック上を走り続けたのは、余程道幅が狭かったのだろうか。
普通なら「走りにくい、雨天時では滑る」ということもあり、「避けて通りたい」と思うのが心情ではないのだろうか。

灯火の有無については特に記載がないが田舎の山道ということでもないので、
JISギリギリの明るさしかないようなライトでも視線が前方を向いていれば街灯で視認できたはず。

車種はマウンテンバイクだったようだが、それはあまり問題視すべき点ではないと言えるが、
細めのタイヤであれば車道走行していたという見方もできるが、
今度は車道が自転車走行できるような幅があったのかどうか。
(自転車が車道走行というのはその通りなのだが、現実問題として
後ろに車列を引き連れて走行しなければならないような環境で
原則重視を貫き通す余りに別の危険性(追突や幅ギリギリですり抜けて接触するとかクラクション圧力やそれに伴う事件)を
生まないとは限らないため
(解釈次第なので、「そういう都合で走り分けるから車道が走りにくくなる」というような意見もあるとは思うが・・・)
「安全」という観点で最適な方法をとるべきだと思っている)
現行法上では「ある程度の速度で走るなら車道」「ゆっくり走るなら歩道」を解釈で使い分け出来ることを
理解した上で歩道走行をしてもらいたかった。


●一時停止が徹底できていれば防げた事故

www.saitama-np.co.jp/news/2016/12/22/01.html
小6男児が重体、下校後に車と衝突 見通し悪く「いつか事故」/桶川
自転車に乗っていた男子児童(11)が意識不明の重体となった桶川市の交通事故。
近隣住民からは「見通しが悪くて、いつか事故が起きると思っていた」と不安視する声が上がった。
現場は片側1車線の道路と相互通行可能で緩やかな坂になった道路が交わる丁字路。
周囲を雑木林や畑に囲まれており、人通りや交通量も少ない。
反射鏡が設置されているものの、男子児童の進行方向からは木の陰に隠れて車の有無は確認しにくいという。
これを「たまたま運悪く自動車と自転車のタイミングが合ってしまっただけ」と見て、
「常日頃から止まることを意識して走行するような教育を心がける」ことを無視していいはずがない。

●一時停止・徐行の標識に「STOP」「SLOW」が順次追加表記

www.yomiuri.co.jp/national/20161215-OYT1T50068.html
www.nikkei.com/article/DGXLZO10683700V11C16A2CR0000/
mainichi.jp/articles/20161215/k00/00e/040/198000c
「一時停止」の標識は約170万本、「徐行」は約1000本あり、来年7月以降、切り替えを進める方針。
「一時停止のみを交換する場合の案の段階の記事」
www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H8Z_R20C16A1CR0000/
carcast.jp/11260
一時停止の標識は全国に約170万カ所ある。全ての標識を八角形に取り換えた場合、
約255億円の費用がかかる見込みという。
▽の形状は維持されるようだが、耐候性のあるシールを貼りつけるだけなら255億円ということにはならないはずだが
取り替えということになるのだろうか。
記事内では徐行標識については触れられていないが、
「徐行」は約1000本ということなので、並進可ほどではないとしても、割合としては少ない標識。
※自転車並進可の標識
blog.livedoor.jp/mackey_town/archives/52073510.html
この標識が設置されているのは全国でも2箇所のみのようで標識マニアの間ではレア標識として認知されているようだ。

●[兵庫]加東市の市役所内に自転車シミュレーター導入

cyclist.sanspo.com/303405
モニターでは急に人が飛び出す場面など、実際に起こりうる危険な状況を運転しながら体験できる。
予測運転ができているかどうかの確認のためにも、利用してみることを薦める。
市役所では、毎月15日の午前10時~正午、午後2時~4時の2回、
市職員がシミュレーターの近くに常駐し、機器のセッティングや安全運転の指導などを行うとしている。
使い方の案内と壊されないためにも職員常駐さぜるを得ないためか月1のみというのがやや残念。
利用者が多ければ毎週設置ということにもなるかもしれない。


●ざっくり言えば「自転車をもっと有効活用しよう」という法案

cyclist.sanspo.com/303079
「自転車活用推進法案」が成立 参議院本会議で可決
小難しい言葉が並んでいるように見えるので分かりやすく意訳
 (1) 走りやすい道路を作ろう
 (2) 道路の端に自動車を駐車可能な環境を改めよう
 (3) 自転車レンタル施設を増やそう
 (4) 競技用の施設も作ろう
 (5) 安全な自転車を増やそう
 (6) 安全について伝える人を増やそう
 (7) ICタグなどで自転車を分かりやすく管理しよう
 (8) 交通安全の教育を進めよう
 (9) 自転車に乗って健康になろう
 (10) 自転車で体力をつけられるような教育もしよう
 (11) 電車やバスと自転車の使い方をもっと便利にしよう
 (12) 災害時に備品として使えるように考えよう
 (13) 国際交流に使おう
 (14) 人に来てもらうために観光に使おう
 (15) (1)から(14)のほか、必要なことを考えよう
内容から見れば一般利用者が気にするようなことでもないのかもしれないが、
自転車に乗って走行していて道路の環境整備に対しての不満はあるはず。
「こういう状況は危険なので安全に走行できるように整備して欲しい」という声を挙げることは大切。
他には、検討内容として
1 政府は、自転車の運転に関し道路交通法に違反する行為への対応の在り方について検討を加え、
その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとすること。
現状の対策では不十分という認識は強いと思われるが、
そもそも「5年以内に赤切符2枚の累積がなければ講習を受けさせるようなことがない」という
ほとんど非現実的に近いような状態をどう考えても改める必要はある。

基礎固めとして幼年期からの教育は必須としても、
既存の利用者であれば、重大事故を引き起こした場合であればそれは責任を課すのは当然として、
一方では警告票をもらった人だけでなく、強制力も一切なくし、町内会や会社単位のような少ない人数であっても
「気軽に参加しやすい」「身近な楽しいイベント」のような形で
「知る機会」の提供を行うことが重要だと思っている。

そのためには人材育成も必要になってくる。
ほぼボランティア状態でOBの天下り団体でしかないようなものではない、
より効果的であるためにも複合的な事業としての在り方も問われる。

▲一方で熊本では「自転車活用推進法案」が可決されたことなどどこ吹く風で
this.kiji.is/180125684980909556
4車線に拡幅するにも関わらず、自転車は歩道上に設置する従来型を目指すようだ。
「自転車の通行量が少ないから歩道に押し込めておけばいいだろう」ということかもしれないが、
”わざわざ拡幅するにも関わらず”未だに「自転車は歩道だけを走ってればいい」とでも言いたいような内容にガッカリする。
いい加減、道幅も十分にある箇所を新規に作る場合、歩道上に自転車を追いやる道路というものを規制できないのだろうか。

●指導は行っていても浸透しているとはいえない状況

cyclepress.co.jp/report/20161206_01/
Q2.の自転車通学の指導回数とタイミングについては、回数は年間平均3.7回、1学期に1回以上開催しており、
最も指導数が多かった学校では60回(1・2学期にそれぞれ30回)を数え、
ショートホームルームなどでこまめに自転車通学教育をしているようだと分析
1・2学期で60回はなかなか凄いが、この学校での学習内容と実際の浸透度と事故割合は他校と比べてどれほどだろうか。

Q3.の自転車通学指導の内容については、
「“事故は怖い”と『加害者・被害者』になりうることを認識させる指導」を約8割の学校が行うが、
生徒への浸透率はまだまだだと考えている学校が多い結果だった。
また、ルールやマナーといった自転車の「ソフト面」での対策は充実しているものの、
自転車自体の安全基準についての指導や、メンテナンス指導など「ハード面」の指導については
今後取り組むべき項目として実感している教諭も多いとした。
安全基準やメンテナンス指導もできずにルールやマナーを教えているというのは解せない。
例えばブレーキの適正な制動力の基準はJISから、整備マニュアルにしてもシマノやBSから
公開されている情報があるのでそれを参照して資料を作ればいいだけのはずだが・・・、
画一的な学習要綱としてのマニュアルが用意されていなければ指導できないのだろうか。

指導量はこの(中学・高校)データをみる限りでは全く足りないというわけでもないのかもしれない。
しかし、それよりも浸透率の低さ、つまり理解度の低さを改善するためには何が必要かということになる。
事故に遭うかもしれないと言うだけではなく、小テストを繰り返すとか学校独自の免許を発行するとか、
抜き打ちで走行路を監視し違反者には反省文や居残り掃除でのペナルティを課し、
反対に優良走行やメンテナンスが行き届いていた者は表彰するなどの具体的な対策は必要。

●[茨城]交通安全教室

ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14813534988077
www.youtube.com/watch?v=_YwVrUB6S7Y
やはり、ただのスタントショーを見ているだけで果たして実践できるのかどうか。
予算的に一度に大人数に対して見せるしかないとして、それで本当に改めようと思って実際に改めるのかどうか。
表向きはいくらでも「改めようと思う」とは言える。
しかし誰も見ていないようなときでも標識・標示を注意掛けるようになるには
こうした一時的なショーだけでは全く不十分と考えている。

●[兵庫]警告書の最多は一時停止、赤切符の最多は信号無視

www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201612/0009720054.shtml
一時停止違反などの255件で警告書を交付。警告に従わなかった悪質な違反15件には、交通切符(赤切符)を交付した。
県警交通指導課によると、警告は一時停止違反の29件が最も多く、信号無視23件▽通行禁止違反20件-と続いた。
赤切符の交付は信号無視10件▽携帯電話使用2件-など。
初日は「通行量の多い駅前や幹線道路、事故発生場所などを対象」とあるが、
事故の温床でもある「生活道路の交差点」でも行って欲しい。

●「自転車活用推進法案」でどのような変化が期待できる?

cyclist.sanspo.com/301989
「自転車活用推進法案」衆院委員会で可決、今臨時国会で成立へ 来春施行
法案は自転車の特長としてエコや静粛性、機動性などを挙げ、自動車への過度な依存を低減し、
交通体系における自転車の役割を拡大することが基本理念。
自転車専用道路や通行帯の整備や、路外駐車場の整備による時間制限駐車区間の削減、
シェアサイクルの整備、自転車競技施設の整備、交通安全教育および啓発など、
重点的に検討・実施すべき施策を基本方針として定めている。
シェアサイクルは地域振興との組み合わせで拡大させるべき項目でも地域によっては問題点もあるようなのでそれを解消できるかどうか。
◆「自転車専用道路や通行帯の整備」は重要でも既に各地で始まっているので目新しさはないが、
◆「交通安全教育および啓発」
これがどのように行われるのかということに注目している。
単に「現状では力の入れ方に差があるので、今後は義務教育では全学校で1年に1回だけ交通教室を行います」
というような薄すぎる内容であれば価値は皆無。

●危ない交差点「全国交通事故多発交差点マップ」

www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/194906
人身事故の50%以上が交差点付近で発生しているという。
ココに着目して“危ない交差点”の統計を取ったのが、「全国交通事故多発交差点マップ」(日本損害保険協会)だ。
毎年秋に更新され、47都道府県別に、「人身事故が多い交差点ワースト5」が列挙されている。
主に自動車から見た事故によるものとはいえ、被害に巻き込まれないようにするためにも知っておいて損はない。

●全国交通事故多発交差点マップ

www.sonpo.or.jp/protection/kousaten/kousatenmap27/
(第一当事者なのでこの場合、責任が重い自動車の運転手)
「年代別の全事故に対する交差点(付近)事故の第一当事者の割合」
46都道府県において、「64歳以下」と比較して、「65歳から74歳以上」および「75 歳以上」の割合が高くなっています。
自転車が加害者の場合、自動車と比較すれば被害そのものは低くなるとしても、
やはり高齢ということを認識した上での走行が望ましい。

●一時停止しなければ危険な場所

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12223368669.html
こういう場所でこそ、交通指導や一時不停止の取り締まりを行うべきだと思う。
いや、それよりも緊急・・・とは言えなさそうなので#9910というのは違うとしても、
停止線が消えかかっているので新たに塗装したほうが良いような。
「止まれ」の一時停止標識もさほど綺麗には見えないが、意識して見ている人自体少ないから気にもしないのだろう。

●教育面からの交通マナー向上

「自転車通学の安全性向上を考えるセミナー」
cyclepress.co.jp/report/20161128_06/
道交法改正・自治体の保険加入義務化などについて改めて解説する共に、
自転車通学の安全性を向上させるにはどのような視点が必要なのか
改めて14項目の紹介と2回の赤切符発行により講習対象になった「希少な」事例の紹介でもするのだろうか。
保険加入も義務化といっても罰則なしの努力義務で、裾野が広がるのは歓迎すべきことなのかもしれないが、
こういう場合大抵普段の走行の酷さなどを考慮したとき「加入すべき人こそ入らない」ような気もする。
(保険加入をするような慎重な人は事故に遭い難い、自転車ごときで問題起こすはずがないと過信している人はその反対)
安全性向上でいえば
とりあえず停止もままならないような「不整備車」が放置されていると話にならないので「定期点検」の最優先。
「生活道路の交差点での徐行・一時停止の徹底」「事故再現方法が運動場でしかないという状況を改める」
「オートライトを全国画一的に通達で校則によって義務化する」というのを合わせて進めることだろうか。
「車道・路側帯は左側」はまだ分かるとして、オシャレなヘルメットを広めるというのはその後で十分。

具体的な講演テーマは「自転車通学教育に必要な2つの視点ソフト面とハード面について」
「自転車通学教育成功事例 ~改善・向上のカギを考える~」で
ワークショップとして「何を取り入れどう取り組むのか? 現場への取り入れ方を考える」を行う予定。
法的拘束力は一切ないが学校独自の「免許」の話とか、ヘルメット関連の話もあるのだろうか。
自動車免許並に厳しくするわけにもいかないとしても、
事故の危険性から見て現状軽視されている学習優先度の中でも交差点部分など、内容に焦点を絞ることで分かりやすくすることも必要。
「重大事故の少なさからすれば躍起になる必要なんてないだろう」というのも分かるものの、
授業の時間数を減らしてでも「最低限の交通常識」は行事扱いではなく「通年で」教え込むべきだろうと。
危ない道のを走りやすい環境にすることも大事とはいえ、
少なくとも、短時間に多くの内容を理解させようとしていれば、それ自体が異常に思えて仕方がない。

ovo.kyodo.co.jp/ch/mame/a-925479
教育現場から見て気になる違反のトップは「並進(並走)」のようだ
2番目のルール・マナー違反は信号無視を含めているものの「全て」という意味だと思うが分かりにくい。
通学走行路の問題点は出来る範囲内での行政での整備は上げるべきだとは思うが、
舗装が荒れているとかならともかく、両側に建物があるが物理的に道幅を拡幅して欲しいというのは到底無理な話。
なるべくそういう道を通らないルートにするか、やむを得ず通るしかない場合は相当気を付けるしかない。

●[滋賀]住宅街での事故を防ぐ取り組み「ゾーン30」

www.kyoto-np.co.jp/top/article/20161201000103
車と歩行者が衝突した場合、30キロを超えると歩行者の致死率は急上昇する。
このため、ゾーン30では区域全体に30キロ規制をかけるとともに、
路側帯の新設・拡幅といった対策と組み合わせて速度抑制を図る。

特に整備済みの区域であっても、路面を盛り上げる「ハンプ」など、速度規制とセットで取り組む物理的な対策が遅れているため、
道路を管理する自治体に追加措置を積極的に働きかけるという。
ただハンプは音と振動で危険を警告する性質上、騒音の懸念があるほか、
他の物理的対策も住民に不便を強いることから、いかに住民の合意を形成するかが今後の課題となりそうだ。
物理的な凹凸が困難な場所であれば、錯視を利用した路面塗装も併用すると良いと思うのだが・・・
www.doya-doya.com/diary/2010/09/13/2379
心理的に減速させる効果を狙ったこういった塗装はもっと増えても良さそうに思えるがどうだろう。
逆にパニックになって急ハンドルを切るようなことになりかねない懸念もあるだろうか。

●[京都]高齢者向け自転車教室

<高齢者自転車教室>交通規則乗って学ぶ 向日町署
topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20161122ddlk26040491000c
教習コースを利用し、発進時や交差点での注意点などを実際に自転車に乗り確認した。
最高齢参加者の長岡京市、山本克己さん(88)は「自転車にはほぼ毎日乗る。
安全に乗るには、こんなに周りを注意しないといけないんだとびっくりしたが、これからは気を付けたい」と話した。
参加者は30人。少なくはないが多くもない。
多すぎても対処しきれなくなるのでこのくらいの人数で丁度良いのかもしれないが、
より多くの人に参加してもらうために定年退職した署員をボランティアを
町内会単位のようなもっと少ない人数でも各所で行えるような仕組みができれば良いのだが。
その小さい単位の中でも周辺認知力の低下の自覚がない危険な自転車運転の兆候が見られる場合は
「視野が狭くなる」「反応速度が遅くなる」ような内容をシミュレーターで体験してもらう等の
「自覚症状」を理解させるといった方法も考えられる。

●[愛知]ながらスマホの危険性と相変わらずの内容

www.chunichi.co.jp/article/aichi/20161125/CK2016112502000058.html
スマートフォンを操作しながら自転車を運転する「ながらスマホ」の危険性を訴える交通講話
とあるにも関わらず、
講話は「ながらスマホ」やイヤホン使用での自転車事故が増えている現状を紹介したテレビ番組の録画
実験では イヤホンをつけ、スマホの画面を見ながら自転車をこいだ。
途中、通行人役の生徒と幾度もぶつかりそうになる場面があった。
「スマホを見ながらだと何度も歩行者をひきそうになった。街を歩くときは周りの自転車に気を付けたい」と話していた。
(名前部分は省略)
「視野を遮ること、聴覚を遮ること」をなぜ同時に行わなければならないのかという疑問と、
「自転車事故が増えている現状とする客観的なデータの信憑性」についても疑問。
自動車事故の減少に対して自転車事故の割合が減っていないとする場合は、
特に「高齢者」を重要視しなければならないはずだが・・・。

【携帯電話】に関しては確かに、「愛知県道路交通法施行細則」で規制対象とはなっているが、
十 自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話のために使用し、
又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。
まさか「事故として多い一時停止などを無視した交差点の事故の原因」でも
原因の多くは「スマホのながら見と遮音状態にある」というつもりはないとは思うが、
優先して危険性を訴えかけるだけの必要性があるのだろうかという。
ながら見をしていれば交差点の存在に気付きにくいということまではわかるとして、
遮音状態であることの有無を直接関連付けるのは「こじつけ」に思える。

●[大阪]マナーアップ講座

webnews.asahi.co.jp/abc_2_003_20161113005.html
各地で自転車事故が多発する中、自転車の交通ルールや走行マナーを学ぶ体験型のイベントを、
大阪市と大阪府警が連携して開きました。
大阪府内では去年、自転車が関係する事故が全国ワーストとなる1万2222件発生。
高額の賠償を命じられる判決も、全国で相次いでいます。
「多発」「相次いでいます」という表現が本当に相応しいのかどうかについては疑問だが、
交通マナー向上のための交通教室そのものは評価。

www.city.osaka.lg.jp/higashiyodogawa/page/0000319059.html
同じ大阪の東淀川区でのイベント。(2015年)
自転車シミュレーターやタンデム自転車の体験コーナーなど
自転車をより安全に楽しむためのこうした取り組みが全国的に当たり前のように各所で開催されて、
参加しやすい雰囲気作りで学ぶ機会が増えればいいのだが・・・。
特に今後ますます増える高齢者の周辺認知力の低下に対しては、
まずはシミュレーターで何がどう危険なのかを少しでも知ってもらいたい。
そして、若年層向けのように生活道路を封鎖した上での事故再現というよりは、
意識を持って自覚してもらうためには、周辺地域一帯での見守りや挨拶運動のような活動の延長線上から、
本人自身にも「安全を確保しルールを守らなければならない」と強く思ってもらうしかない。

●[埼玉]自転車の車道走行への整備が事故を減らしたケース

cyclist.sanspo.com/297973
すべての整備地域で何も問題がないということでもないとはないとは思うが、一定の効果があったことを示すデータ。
武蔵浦和区間では、車道を順走する自転車が15.7%から33.5%に約18ポイント増え、
朝のピーク時には約22ポイント増加し50.2%。
「車道の左側通行=順走」の割合が多くなればなるほど、逆走することに対して
典型的な日本人気質(同調性)によって肩身が狭くなり、余程の取り締まり願望が強い輩でもなければ、
居心地の悪さから逆走自体に違和感を覚え、やがて自然に順走が身に付くようになるという効果が期待できる。
歩道を走る自転車が減り、通学する児童が自転車を避ける必要がなくなり、安心して歩けるようになったという。
自転車が関連する事故の死傷者数は武蔵浦和区間で約4割減り、大宮区間では約2割減った。
通学路でもない見通しの良い歩道に高齢者でもない歩行者が1時間中多くても1人しか歩いていないような場所であれば
積極的に車道走行を推進する理由は乏しいとしても、
「歩行者も自転車も多いことが明白」の区間であれば、整備を放置するということは、
事故の温床を存続させているという見方もできるので、行政には場所を見極めた上で必要と判断できる場所には
惜しみなく「適切な走行路」を提供してくれることを願う。

●[大阪]御堂筋に「自転車専用道」の設置

<自転車専用道>モデル区間の運用開始…大阪・歩いて安全
news.biglobe.ne.jp/domestic/1110/mai_161110_5910009851.html
webnews.asahi.co.jp/abc_2_003_20161110001.html
www.mbs.jp/news/kansai/20161110/00000020.shtml
www.youtube.com/watch?v=xEMAR3HRztc
news.mixi.jp/view_news.pl?id=4285819&media_id=3
cyclist.sanspo.com/298101
この記事を扱っているサイトが多いのはそれだけ大都市での自転車専用道に対する期待感も高いことの現れだろうか。
まずはモデルケースとして200メートルのみだが、人も自転車も多い街だけにこうした区画整備は必然。
そして、この場合スポーツ自転車であってもブロック状態の路面の舗装が気に入らないからといって
車道を自転車が通行することはできないはずなので注意しておきたい。
(「通行することもできる”選択制”」ではなく「通行しなければならない”強制”」)
他には、中心街でいえばツリー型の地下駐輪機も設置することで歩道に溢れる自転車の問題も解決して欲しいところだが・・・。

●[埼玉]1年以上経過して県内初の講習対象者

ブレーキない自転車運転…男性に自転車講習を命令、県公安委が県内初
www.saitama-np.co.jp/news/2016/11/12/02.html
同課によると、男性は今年5月15日と8月15日、さいたま市浦和区などの路上で、
ブレーキのない自転車を運転し、それぞれ交通切符(赤切符)を交付された。
全国では9月末までに、大阪府や東京都などの違反者49人が講習を受けた。
1回目の赤切符で大抵は改めるのか、単に取り締まりが少ないか、1年経過しても全国で100人にも満たない。
交通マナー向上が目的として取り締まることが目的ではないとしても、
もう既にこの講習制度を完全に忘れ去っている人も多い中で、効果はあったのだろうか。
実効性で言えば、もっと身近で日常的な草の根運動が広まるような仕組みの構築こそが急務に思える。

●[兵庫]交差点が事故の箇所としては最多(一方で違反の内訳への違和感も)

「自転車事故の死傷者、87%が違反 交差点トップ」
www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201610/0009609275.shtml
www.47news.jp/localnews/hyogo/2016/10/post_20161025070754.html
soonhome.jp/connect/post?id=163467942288770553
今年1~9月に兵庫県内で起きた自転車乗車中の事故の死傷者4237人のうち、
87%に当たる3683人に何らかの交通違反があったことが24日、県警への取材で分かった。
交差点で歩行者や車両への注意を怠ったとする「交差点安全進行義務違反」が4割以上(1612人)を占めた。
過去10年間も同様の傾向で、県警は「違反がなければ事故が起きなかった可能性が高い」としている。(初鹿野俊)

県警が、死傷した自転車利用者の事故状況を調べた。複数の違反があった場合は、
より事故を引き起こした可能性が高い違反を計上した。

違反別では、トップの「交差点」に次いで、
周囲への注意不足やハンドル操作ミスなどの「安全運転義務違反」(856件)
▽「一時停止違反」(330件)
▽「徐行違反」(257件)が続いた。
「交差点」の多くは、住宅地にある生活道路の交差点など、信号機や一時停止線のない場所で起きている。
県警交通企画課は「通り慣れた道のため、幹線道路に比べて注意力が低下するのではないか」とみている。

【1】●「交差点安全進行義務違反」← 道交法 第36条
生活道路で「明らかに優先道路」かどうかを走行中に判断しながら
注意深く走行可能することを老若男女に理解させるのは困難に思えるが、それよりも、
意訳(曲解?)すれば「優先道路であれば、さほど注意しなくていい」となってしまうが、結構危険な考え方に思える。
個人的にはこの条文を重視する優先度は下がる。

【2】●「安全運転義務違反」← 道交法 第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、
かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

【3】●「一時停止違反」← 道交法 第43条
散々書いているように最も基本的な「止まる」ということを身に付けるため重視されなければならない内容。

【4】●「徐行違反」 ← 道交法 第42条
「標識や標示での徐行」
goin.jp/4294
左右の見通しがきかない交差点への侵入や進行でも徐行

●操作の流れを見ると
【1】道幅の確認→【2】速度調整とブレーキ操作→【4】徐行→【3】一時停止
道幅をよく理解しておけば、その後の操作がスムーズに行えたはずなので、
確かに36条違反が「より事故を引き起こした可能性」という見方もできるが、
「事故の根本的な誘因」としては、単純に停止することに注意を払うことができなかった点であり、
その場合に優先道路を細かく判断するよりも、
標識等に関わらず止まるということを意識することにより、自ずと速度調整→徐行も身に付くとも考えられる。

●[埼玉]十字路での事故 → 交差点の通行方法

www.saitama-np.co.jp/news/2016/10/29/03.html
「車と衝突…自転車の男性、頭など打ち死亡 信号機のない十字路/川越」
現場は信号機のない十字路。ワゴン車の進行方向の先に信号機のある交差点がある。信号は青だったという。
恐らく自動車側の道幅のほうが太いように思えるので、
自転車側に道交法 第36条の「安全運転義務違反」の疑いはあるものの・・・、
70歳という高齢で反応速度が遅れるという認識をしっかりもっていたかどうかという自覚も然ることながら、
日常的に交通運動の最大の注意喚起として何よりも優先して交差点の恐怖を知らせるということと、
「止まること」の重要性を知っていれば防げた事故に思える。

●[和歌山]「傘さし」「携帯電話の操作」での事故を再現する交通安全教室

cyclist.sanspo.com/294928
他には
自転車同士がすれ違った際に一方が車道に飛び出して乗用車にはねられた様子や、
トラックが左折した際に自転車を巻き込んだケース
もちろん見せずに説明だけするよりは、事故の模様をこうして直接見せたほうがいいと思う。
しかし、やはり運動場という「非日常光景での事故」なので、映画や舞台を観劇しているような「傍観者」でしかなく、
しかも強制的に見せられている状況なので
なおさら「テーマパークのアトラクション以下」の関心しか向かないというのが現実に思える。
通常は使用許可を取るのは困難な道路でも
交通安全が目的であれば許可を出さないはずもないと思われるので
(もちろん交通に支障を来さないために、ある程度閑散な道路であることは当然として)
どちらかといえば脇道での生活道のほうが事故への注意意識も浅くなるので
特に「交差点を甘く見ないこと」「徐行・一時停止を適切に行うこと」を実行させるための一助として、
そういう場所を実際に封鎖して事故を再現したほうが
イメージとして脳裏に焼き付きやすいように思える。

●[大分]「自転車安全運転へ正しい乗り方学ぶ」

soonhome.jp/connect/post?id=161383418723811329
www.47news.jp/localnews/oita/2016/10/post_20161019154914.html
赤信号や一時停止時の安全確認の方法、正しい踏切の渡り方を学んだ。
一時的な記憶としてではなく、持続性のある行動として身に付けられるかどうかが鍵。

●[埼玉]一時停止標識も信号もない交差点での事故

news.mynavi.jp/news/2016/10/15/031/
saitama-np.co.jp/news/2016/10/15/03.html
自転車の女児死亡、マイクロバスにはねられ 信号機ない十字路/越谷
同署によると、現場は信号機や一時停止標識のない十字路。
春日部市方向から草加市方向に進行していたマイクロバスが、左方の道路から進行してきた(自転車)と衝突した。
(名前部分は自転車に置き換えました)

「道交法 第43条にある一時停止標識がないので一時停止の義務は発生しない」 
が、
見通しの悪い交差点と思われるため「道交法 第42条により徐行義務は発生する」ため
万が一「徐行すること」を知っていて実行できていればこの事故は防げたはず。
もっと言えば
安全のため「一時停止の義務などなくても一時停止(+左右確認)」が出来ていれば・・・。

●[兵庫]交差点で車と衝突 自転車の小1が重傷

topics.smt.docomo.ne.jp/topnews/nation/16/48adc9ca6bbead2208bbec9a24bebe7b
兵庫県尼崎市の交差点で、自転車に乗っていた小1の男の子が車と衝突し、重傷を負いました。
午前10時20分ごろ、尼崎市南武庫之荘で、自転車に乗って線路を横断し、
交差点に差しかかった小学1年の男子児童(7)が、
男性会社員(50)の車と出合い頭に衝突しました。
児童は右腕の骨を折る重傷です。
現場は信号機のない交差点で、警察が事故の詳しい状況を調べています。
こうしてニュース記事としても頻発掲載されている「交差点での自転車事故」が表面化していても、
高齢者事故に比べれば関心事として社会問題として取り上げられるようなこともないとして、
今後も交差点の危険性と徐行・一時停止を無視し続けていいのだろうか。

●【重要】子供の自転車事故について

www.secom.co.jp/kodomo/p/20140428.html
出会い頭の事故は、路地から通りに出る合流時に起きることが多い事故。
一時停止や安全確認を十分に行えば、事故にあう確率は減らせるはずです。
(徐行については触れていないが、義務として守ることを忘れてはならない)
交差点や横断歩道の事故は、左折してくる車との衝突が目立つようです。
お子さんに非がない場合も多いですが、「車が止まってくれるハズ」という過信は禁物ということですね。

自転車で出かけるようになったら、信号だけではなく、
実際に目で周囲の状況をよく見極めてから行動することが非常に重要です。

自転車事故の賠償問題でわかるのは、たとえ子どもの乗り物でも、歩行者にとっては凶器になることもあるということ。
子どもが事故を起こさないよう、交通ルールを順守させるのは、親の責任だということ。
「何がいけないか」ということを子どもにきちんと話して聞かせるためにも、
まずは親御さんが自転車のルールを理解しなくてはなりません。
(並走可の標識がない区間での)並走も、
逆走(車道と路側帯の右側通行)も、
(子乗せ・許可されている地域でのタンデムではない)2人乗りも
確かに違反で直すべき点ではある。
しかしそうした「目につきやすい」部分のみを邪魔で鬱陶しいとして、
もっと「本質的に目の前にある危険」を見失っていないだろうか。

●事故で曲がったフロントフォーク

prestigebike.hamazo.tv/e7075564.html
実は曲がっていなかったのでは?という間違い探しのような微妙な違いということでもなく、
素人目から見ても明らかに曲がっている状態。
体が無傷で後から打ち身から痛み出すようなこともなかったとして、
車体に損傷が出ていれば、今後も使うのであれば修理が必要になる。
場所や状態によりけりだが、軽く見積もっても
軽度で前輪のリム交換だけで済めば5000円~酷い場合や電装モーター部品などが含まれてしまうと数万円が飛んでいくことになる。

示談にせずきちんと事故処理扱いで保険会社から支払いが出ればいいが、
「当て逃げ」というのも珍しくないと思われるだけに、
自衛のために、事故に遭わないために、自分自身が細心の注意を払って安全に気を付けて走ることは
「無駄な修理費用」や「交渉時間」や「運が悪ければ店員に悪態をつかれるようなこともなく」
平穏に日常を過ごせるので、実質的に儲けているようなもの。

●講習対象の5年以内という期間の意味

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1472857274
よく前科が消える、なくなる、という言い方をしますが、これは「刑の言い渡しの効力の消滅」のことをいい、
例えば罰金刑の処罰を受けた人が、その後(罰金を支払って)再び罰金以上の刑に処せられないで
5年を経過した場合は、この言い渡しの効力が消滅するとされていますので
「前科」が消える(無くなる)と解釈されています。
検察庁の作成する「前科調書」には科料のような微罪な刑もすべて記録され、
言い渡しの効力が消滅しても残りますから前科が消えないということも言える
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1413274204
道路交通法等違反による裁判で「禁錮以上の刑」の場合のみ「犯罪人名簿」の記載対照となるようだ。
※「過料」は無関係なので省略

●[滋賀]「止まれの標識が意外と浸透していない」

cyclist.sanspo.com/289229
同署は「『止まれ』の標識で止まるなどの細かいルールが意外と浸透していなかった」と指摘し
「早くから安全意識を高めるためにも、地域ぐるみで取り組みを広げていきたい」と話していた。
本当に「意外」かどうか。見てきた限り全国的に今まで散々軽視し続けてきたツケでしかないような。

●[佐賀]交差点で一旦停止を怠った自転車の事故再現スタント

www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/363464
スタントで自転車の事故、怖さ実感
ドラマや映画などで活躍するプロのスタントマンが、交差点で一旦停止を怠った自転車がバイクと衝突したり、
トラックの内輪差で自転車が巻き込まれたりするなど実際に起きた事故を再現した。
効果を確実に上げたいなら、日常ありえない運動場でのアトラクションでしかない再現よりも、
道路の使用許可をとって「実際の通学路」で再現するほうが、相当なインパクトを残せるはず。

●[香川]一時停止と安全確認が出来ているのは13.6%という回答

cyclist.sanspo.com/289275
スマホ運転、歩道猛スピード走行… 香川の自転車マナー、「悪い」「非常に悪い」が61・6%
news.mixi.jp/view_news.pl?id=4225833&media_id=3
道交法で定められた自転車ルールについて「あなたは知っており、守っていますか」との問いでは、
「知っているが、あまり守らない」の回答が、原則車道の左側通行で20・7%、
標識がある所での一時停止と安全確認で13・6%あった。
その理由は「ルールを守らなくても交通事故を起こす可能性は低いから」が最も多かった。
JAFのデータを見ても分かるように10%以上はたぶん嘘で、実際は5%もいないと思われる。
鍵かけをしないような感覚と同じなんだろう。
「自分だけは大丈夫」「今まで何も問題なかったから」
そんな無頓着なあなたが「事故に遭うのは明日かもしれない」
と言いたくもなる。

●尋常ではない「一時停止無視率96.5%」という恐ろしいデータ、他

cyclepress.co.jp/report/20160929_02/
◆信号を22%無視しているユーザーがいるとはいえ
実際の取り締まりでは全国的には赤切符発行数も最多で、守っている人のほうが多数のため今回は敢えて触れず。
◆無灯火も約25%いるが、オートライトの普及で約75%が点灯していることから、
やはり基本的に一般車スポーツ車限らず、オートライトを基本として、
ブロックダイナモやライトなし車種は販売時に簡単な「誓約書のような書類申請制」にすれば底上げできる気はする。
無頓着な若年層向けとしては
「中学・高校はブロックダイナモ完全禁止で教育委員会通達やら校則で全てオートライト義務化」してしまうのが一番だろう。

「交差点で事故が起きやすい明確な理由」
JAFだから自動車側の問題には触れていないということでもないとは思うが、
より速い乗り物である「自動車側の一時停止無視」も当然大問題なのでデータ比較が見たかった。
それだけが実に勿体ない。

遂に具体的な数値で判明した「一時不停止」の割合
一時停止遵守状況では「不停止」が965台(そのまま通過・529台、徐行で通過・436台)、
「一時停止」が35台(図2)と一時停止した自転車は極めて少なく、
これはスピードを落とし安全確認することを「止まっている」と思い込んでいる利用者が多いと推測され、
自転車の関連する出会い頭事故の抑制のため「一時停止の重要性」を交通教育現場で取り上げ、
周知する必要性が浮き彫りになったという。
問題があるとはいえ「約半数は徐行で(恐らく安全を確認した上で)通行しているだけマシ」という見方が出来なくもないが、
約半数は徐行すらせずに通過。
そりゃ事故も起きるわけだ。「下準備が整っているのだから」

しかし、これを調査しているのが「JAF=自動車側」というのが本当に情けない話。
(自分自身も各所への働きかけが不十分だったという点は否めないので反省すべき点でもある)

それにしても、逆に今までよく放置出来たなと疑問を持たずにはいられない。
事故が起こりやすいことが分かっていて、それを見なかったことにして
マナー向上を訴えかけでいるであろう関係各所の意識感覚として
(大人でも)ヘルメット着用や保険加入といった「事故ありき」で考えるのが不思議でしょうがなかった。
まるで、「主に左側通行等は推進する」が、事故に直結する一時停止を完全無視しているようにも思える。
「左側通行すれば一時停止なんて無視してもいい」というつもりはないだろうとして、
(もちろん右側通行を推奨するつもりはないが)
「一時停止しないことよりも、右側通行のほうが」出会い頭での事故が誘発されやすいというのは
無理があるように思えて仕方がない。

100歩譲ってマナー向上に関することだけという意味で
「団体としては」「目先の事故防止よりも、走りやすさ優先の目的のために車道左側を奨励する方針」だったとしても、
実際の取り締まり側は
「実際に出会い頭で事故が一番多いのだから一時停止することを徹底的に順守すること」を
目的とした注意喚起を厳しく行っているのかどうかということだろう。
例え、安全運転週間期間内だけであっても
「過去のデータ」として実際にどこで自転車事故が多く起こっているのかというデータは
おそらくは蓄積された資料があるはずなので、それを活用して
「とにかく命を守るために一時停止を徹底させる」ような啓蒙活動をすべきなのではないだろうか。

「止まってから漕ぎ出すのが面倒」というのも変速があれば上手く使えていないことが問題、
シングルであれば「ギア比(歯数)が適正ではない」といえる。

起きなくてもいい事故を1件でも減らし、安全に暮らして欲しいからこそ
「本当に優先すべき一時停止の役割」を1人1人に考えてもらいたい。

●危ないと思った自転車の運転「急な飛び出し」がトップで約68%

news.mynavi.jp/news/2016/09/30/089/
「自転車の免許制導入に47.9%が賛成 - 危険だと感じる運転は?」
共栄火災海上保険はこのほど、「自動車・自転車の運転者の意識調査」を実施し結果を発表した。
調査は9月9日~14日、全国の18歳以上の男女1,074名を対象に、インターネットで行われた。
表題の免許制そのものについてはむしろさほど興味がない。
各項目で自動車運転者と自転車運転者にほぼ差がなく、有効な調査と言えるのかどうか疑問だが
 ■「小中高での交通教育の徹底」という内容には賛同する。
 ◆違反取締を徹底・・・人手が圧倒的に足りない、「手段である取り締まり自体が目的化し」本末転倒になる恐れがある。
 ◆定期的な安全講習の実施・・・小中高ではただのショーでしかないとか、
 大人では意欲的に参加しているなら基本的に安全運転しているのではということで低くなるのはしょうがない。
 日常的にもっと身近に慣れ親しむことができる環境づくりも必要。
 ◆道路の整備・・・ハード面の対策は不要というわけでもないが、道路整備さえすれば全体の交通マナー向上に繋がるというのはさすがに期待しすぎ。
 ◆違反の厳罰化・・・まさか自転車の事故未満の違反でも懲役刑でも化すとか?正気とは思えないしますます取り締まりしにくくなることは間違いない。
 ◆定期的なメンテナンス・・・ユーザーの関心も教育次第である面は大きいが「通販で車体売りっぱなしの問題、実店舗のやる気の問題」も大きい。
 ◆1人1人の注意・・・「何が危険だからどうやって防ぐのか」という情報がなければ実行しようがないのでやはり「教育・知識面」が先決になる。
▼半数弱の48%が免許制に賛成
日本で過去に失敗したとか、諸外国でも導入されていない理由などを考慮しないとこういう結果になるのだろう。
交通マナーに興味があって回答しているから当然として、安易に実現可能性に乏しいものを想像したところで理想論でしかない。
▼危ないと思った自転車の運転
「急な飛び出し」がトップで約68%
なぜこうなるかと言えば↑の調査報告にある通り【一時停止を無視】しているのだから当たり前。
理由として「まともに注意されたことすらない」だろうから当然の結果と言える。

▼携帯・傘・並走・遮音については細かい規定もあることは忘れないでおきたいところ。
 ■携帯・スマホは「なぜか未だに規制条文がない地域もある」が、「視覚を遮る」ので避けるべき行為。
 ■傘は「条件付で許可されている地域もある」が、危険だと思うこともある。
 ■幻に近い「並進可の標識」があれば並進は可能だが、基本的に考慮の必要はないか。
 ■イヤホンヘッドホン等による遮音状態には「音量要件」が付随することや、運転許可の点からも聴覚そのものを問題視すること自体に難がある。

▼ある意味危険な条文(1)「手信号/手(腕)での合図/ハンドサイン」

安全性のためには消えるべき条文が存在している。

道交法53条には使用するように規定がある。

 ●第五十三条  車両(自転車以外の軽車両を除く。次項及び第四項において同じ。)の運転者は、
左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、
手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
2  車両の運転者は、環状交差点においては、前項の規定にかかわらず、
当該環状交差点を出るとき、又は当該環状交差点において徐行し、停止し、若しくは後退するときは、
手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
3  前二項の合図を行う時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める。
4  車両の運転者は、第一項又は第二項に規定する行為を終わつたときは、当該合図をやめなければならないものとし、
また、これらの規定に規定する合図に係る行為をしないのにかかわらず、当該合図をしてはならない。
(罰則 第一項、第二項及び第四項については第百二十条第一項第八号、同条第二項)
 ◆第百二十条  次の各号のいずれかに該当する者は、五万円以下の罰金に処する。
八  第五十二条(車両等の灯火)第二項、第五十三条(合図)第一項、第二項若しくは第四項又は第五十四条(警音器の使用等)第一項の規定に違反した者
または
2  過失により前項第三号、第四号、第五号、第八号、第八号の二又は第十四号の罪を犯した者は、五万円以下の罰金に処する。

 ●(安全運転の義務)
第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、
かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
   (罰則 第百十九条第一項第九号、同条第二項)
 ◆第百十九条  次の各号のいずれかに該当する者は、三月以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。
九  第七十条(安全運転の義務)の規定に違反した者
または
2  過失により前項第一号の二、第二号(第四十三条後段に係る部分を除く。)、第五号、第九号又は第十二号の三の罪を犯した者は、十万円以下の罰金に処する。

しかし、老人や子供に限らず「ふらつき運転状態になって安全な運転を妨げる」可能性があるだけでなく、
(参考:矛盾している法律として「実質無効では?」という意見)
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1082348585
いくらこちらが合図をしたところで
「合図の内容を忘れ去っている」オートバイや自動車の運転手に当たってしまうと
例え事故になれば相手の責任が重くなるとしても、
避けられたはずの事故を招くことになることが、果たして安全に寄与しているといえるのかどうか。

そう考えると
「間違いなく合図そのものが危険」なので、「命を守るという意味で」
(ポタリング時などに限定的に使う自転車愛好者間に限った合図として使うことは禁止しないとしても)
53条冒頭の「自転車以外の」という箇所を削除」し、「自転車も対象外」とする方向になればと思っているが・・・
事故が頻発でもしない限りは、
現状のように「合図なしを赤切符どころか口頭注意されることすら一切ない」という
「形だけ残っている完全に無意味な化石条文」として変わりようもないのだろう。

反対に規制を強め「自転車にもウインカーの搭載を必須」ということになれば
必然的にコストが上昇し一般車ユーザーと販売メーカーからの不満が、
スポーツ車ユーザーからは無駄に重量が増えることになり不満が噴出することになるのは必至。
そして、そうまでしてウインカーが必須でなければならない状況というのも少ないのが現実。

「使うと逆に危ないという内容や、通達があったところで実際の警官すら使っていない」といった内容が多い印象
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1082348585
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1432235144
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1077095960
合図は必要派の「ウインカーがあるのだから、合図が不安定で不得意なら付ければいいだけ」
という意見から思い出したのは
「取り締まりがない、実質使う場面がほぼない」類似した内容の
警音器(ベル)に近いものがあって考えさせられたが、
少なくともJISで自転車のウインカー規定があるわけでもなく、
「安全基準の指標の1つでもあるBAA車種の初期装備としてウインカーが搭載された一般車が現在存在しない」
(ベルはJIS D 9451にて規定あり、BAA車種には標準搭載)ということからも、
ベルの場合は「明確に矛盾しているとは言い難い」ため、
「規定がない地域を除き」装備しておくべきだろうとは思う。

▼ある意味危険な条文(2)「自転車横断帯」


▼自転車横断帯の撤去
www.police.pref.hyogo.lg.jp/traffic/bicycle/tekkyo/index.htm
2012年から順次消える方向に動いている「歩道と直結している自転車横断帯」と「自転車歩行者用信号という看板」。
道交法内での構成条文は2つ。それに間接的に関する条文と罰則内容の条文が1つ。

 ●(自転車の横断の方法)
第六十三条の六  自転車は、道路を横断しようとするときは、
自転車横断帯がある場所の付近においては、その自転車横断帯によつて道路を横断しなければならない。
(罰則は直接ないが下記規定により指示に従う必要がある)

 ●(交差点における自転車の通行方法)
第六十三条の七  自転車は、前条に規定するもののほか、
交差点を通行しようとする場合において、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、
第十七条第四項、第三十四条第一項及び第三項並びに第三十五条の二の規定にかかわらず、
当該自転車横断帯を進行しなければならない。
2  普通自転車は、交差点又はその手前の直近において、当該交差点への進入の禁止を表示する道路標示があるときは、
当該道路標示を越えて当該交差点に入つてはならない。
(罰則は直接ないが下記規定により指示に従う必要がある)

 ●上記2つの条文への間接的な罰則
(自転車の通行方法の指示)
第六十三条の八  警察官等は、第六十三条の六若しくは前条第一項の規定に違反して通行している
自転車の運転者に対し、これらの規定に定める通行方法により当該自転車を通行させ、
又は同条第二項の規定に違反して通行している普通自転車の運転者に対し、
当該普通自転車を歩道により通行させるべきことを指示することができる。
   (罰則 第百二十一条第一項第四号)
◆第百二十一条  次の各号のいずれかに該当する者は、二万円以下の罰金又は科料に処する。
四  第十五条(通行方法の指示)又は第六十三条の八(自転車の通行方法の指示)の規定による警察官等の指示に従わなかつた者

よく見ると「罰則は直接ない」
ゆえに「警官の指示があれば従えば良い」だけで
日常的に自転車横断帯を通行するのは「努力義務=推奨」という構図でしかないようにも思える。

なぜ消さなければならなくなってしまったのかといえば
「車道走行中でも、交差点付近に歩道から自転車横断帯があればその場所を通って横断しなければならない」
つまり、
車道走行者から見れば突然視界から消えて左折したように見えた自転車が再び現れることになって
「確認が遅れて危険」なので、順次消す方向で整備されている。

一方で、こういった懸念も。
▼自転車が車道を走ることで左折巻き込み事故などが起きやすくなる?
news.webike.net/2012/10/16/11557/
自転車の歩道走行を推奨してきたツケとして、
自動車側が自転車に対しての注意義務が怠るとか、
自転車側も自動車側の死角をしっかり把握しておかないと危険だが、
残念ながら「知ろうとしない限り」知識を得る機会はないと言える。

しかし、現状では「道路の構造上仕方がなく歩道を進行させる必要がある場合」もあるので、
全てが不要ということにはならないようだ。
そういう場所を改善し、いずれ「条文そのものが不要として削除」となれば良いのだが。

▼双方に問題山積みの意識感覚(主婦400人を対象にアンケート)

cyclepress.co.jp/report/20160920_02/
色々ありすぎてどこから手をつければいいのかというほど。
最初に触れておくと「一時不停止」「信号無視」については全く言及がない。
恐らく調査側では何ら切迫した問題とは思っていないのだろう。
(筆者/編集者が意図的に削った内容がないとは言い切れないが・・・)

●Q1「世間の自転車運転マナーは改善したか」について
少なくともQ2の回答を見る限り「ほぼ100%改善したとはいえない」と見たほうが良さそう。
そりゃそうだろうと。安全運転週間のようなときだけ街頭指導が行われ
まるで「運が悪かった人だけが赤切符を切られて」
「2回切られてその時に初めて学ぶ機会を提供される」ようなものでしかない講習制度のどこが厳しくなったのか。

中身が全く伴わず「制度によって厳しいか厳しくないか」という次元での話をしていても
いつまで経っても改善されるはずもない。
かといって安易に(過去に頓挫している現実味の低い)「自転車の免許制度」を推進したいとも思わない。
もっと効果的で簡単な「販売規制や制限」を設ければ良いと思っても、業界自体をさらに疲弊させることにもなる。

全体のマナー向上に訴えかけるという点でいえば
「もっと自然に日常的に学ぶ機会を得られる環境」そのものが「全く足りない」というのが最大の問題。
意識して「交通安全教室に足を運ぶ」といった能動的に行動しなければ得られない知識でしかない現状を
打破するための施策を行うことが急務だと考える。

●Q2「右側通行」「歩道走行」について
「自転車は車両の仲間なので車道を走るのが普通」
「歩道走行で交差点に差し掛かると車道からは視認しにくいので結果的に事故に遭いやすくなる」
と言いたいのは分かる。分かるが順番が違うように思えて仕方がない。
ここで「赤信号を無視したことはありませんか?」
「左右確認が不十分な状況で横断したことはありませんか?」
「一時停止の標識表示を守っていますか?」
「(標識標示がない場所でも)見通しの悪い交差点では減速や徐行していますか?」
走行場所以前に、まず「事故に直結する」これらの内容についての問題意識が調査側に無いことを危惧する。

●Q3 ヒヤリ・ハット体験の内容
約2人に1人が「車・歩行者・自転車と追突しそうになった」(53.3%)と回答
この原因は何かと考えたらごく自然に
「安全な減速方法や止まり方が分かっていないから」という答えが導き出されるはず。
ハード面に対する感覚が低いというのもあるとしても、
1位の内容を無視しながら主にハード面での安全性に触れるのが分からない。

●Q4 安全性について
Q5内と重複している上「危険な製品」と「安全な製品」どちらがいいですかと聞いているようなもの。

●Q5 購入基準
価格重視が約3割、安全重視が約2割。
「安価で安全が簡単に手に入る」と思っているのだろうか。
通販で安易に自転車本体を購入するユーザーが後を絶たないことからも
実際は「安全を軽視している」としか思えない。

●Q6 自転車のメンテナンス
「面倒が約8割、どうやってメンテすればいいか分からないが7割」、
あとはアンケートにはないが価格重視が約3割なので
「メンテにお金は一切払いたくない」も7割だろうか。
自転車店で使用距離に応じて「毎月~毎年単位」で
清掃からねじ締め、各種パーツの交換やグリスアップなどを細かくすれば
非常に快適な走行性を得られるが
最低でも3万円以上の自転車本体で「納車前整備が十分なもの(BB椀までグリスアップしている)」
といった基本条件が整っていないことには効果は半減する。

●「一時停止の標識を見逃す人が多いから気をつけて」

katsushika.keizai.biz/photoflash/1107/
同教習所の亀屋正樹さんによる「一時停止の標識を見逃す人が多いから気をつけて」という
アドバイスからスタートした自転車シミュレーター。
何を置いてもまずは「停止すべき箇所で停止する」ということが何よりも重要。
講義を担当した小野沢徹男さんは、全国の自転車事故によるデータを一つずつ解説しながら、
「誰でも事故を起こす可能性を持っていて、加害者になってしまう可能性がある」と話し、
加害者になってしまった場合の責任についても分かりやすく説明。交通ルールを守ることの大切さを話した。
実際の事故データ数と場所や状況から「最も事故が起こりやすい注意すべきことは何か」ということを
理解してもらい、「面倒だから」ではなく「大袈裟ではなく命を守るために」実践できるかどうかが
真に交通ルールを守るということ。

●[静岡]街頭指導中に一時停止をしない自転車の多さ

www.at-s.com/news/article/local/west/282306.html
浜松市の東区協議会交通安全委員会と交通安全協会浜松東地区支部が、遠州弁の交通安全標語を作り、事故防止の啓発活動を展開している。

標語は毎年更新し、今年は交通安全指導員9人が20首を作った。
新人の小楠未那美さん(21)=磐田市=は街頭指導中に一時停止をしない自転車の多さに驚いた。

その思いを、すごくひどい様子を表す時によく発する「どやばいら」を使って、「どやばいら 一時不停止 多すぎる」と表現した。
事故の直接原因として多いというデータがあるにも関わらず、
果たして今まで「一時停止することを最も重要な課題として重点的に交通指導を行ってきていたのかどうか」
という疑問もある。
他にも夜間には反射材を身に付けると目立ちやすいということ、
道路は端を歩くことを紹介。歩道がない道では路側帯部分を歩くことが正しいとして、
現実的に難しいとはいえ高齢になるほど注意力判断力が鈍ってくるということは
本人だけでなく周囲の人間にも理解して欲しいとは思う。

●[富山]スタントマンが交通事故再現(自転車安全教室)

www.hokkoku.co.jp/subpage/T20160913204.htm
一時停止の標識を無視して交差点に入った自転車が車と衝突する場面や、
左折したトラックに並走していた自転車が接触する様子を見て、交通事故の悲惨さを感じ取った。
あれこれ教え込む前に
全国的にも特に事故が多い場所や状況、「最優先での事故防止」を目的とした取り組みとして
「交差点の恐怖」は外せない。

●[福井]左側通行を意識させるための道路標示の試験運用

cyclist.sanspo.com/280155
道路標示は「左側通行」の文字と矢印、自転車マークの組み合わせで、学校周辺の市道30カ所に設置する。
矢羽根の青標示との併用だろうか。
ナビライン設置で敷設済みの地域では概ね一定の成果が出ている気はする。
(本当かどうか不明だが全く効果がないというか住民の反対で消されたという地域も中にはあるらしいが)
特に「歩道に人が多く道路の車線が無駄に多いような場所」では
「自転車は車道も走るもの」と自動車の運転手にも常識として捉えてもらいたい。
一方で自転車側も無闇な進路変更や後方確認一切なしでの横断といった行為が
どれだけ迷惑且つ危険なことなのかも理解する必要がある。

●[京都]「街頭で安全運転を呼び掛ける活動」「交差点で実施」

www.kyoto-np.co.jp/education/article/20160818000097
警察官不足を補う意味でも、住民参加型の交通安全活動を続けることのメリットとして、
単に「交通安全意識を高めるため」というだけでなく、
その他の効果として、
街頭にいるだけで住民同士での繋がりが生まれ「住民の目が防犯効果を生む」という大きな効果が期待できる。
(防犯カメラを街中に増やすのも大事かもしれないが、死角や画質の問題もあって完璧とはいえない。
4Kの防犯カメラが1000円や1万円で買えるわけもなく、そう簡単に設置コストを負担できる自治体も個人もそう多いとはいえない)
ネガティブ面としては、互いを知ることで打ち解けることで連携が強くなる反面、
繋がりが強くなりすぎて逆に住民同士の新たなトラブルに繋がったり
当番制で非参加者への風当たりが強くなったり、逆に1人だけ張り切って周りが付いてこなかったり
高齢者が気温が高い時期や低い時期に活動する際の体調管理の面で若干不安面が残る。

●魔の交差点

「一時停止の標示標識があろうがなかろうが、注意して進む必要があるというのはまさにこういったケース」
star.ap.teacup.com/flatout/1441.html
出張の帰り道、よく事故が起きるという交差点に差し掛かると、
案の上「止まれ」になっている道から平然と交差点に進入してくる車。
当車側は止まれ無し、左右方向は止まれの交差点です。
クラクションを鳴らすと慌ててブレーキを踏んでいました。鳴らしていなければそのまま行ってしまう勢いです。
ただでさえ見通しの悪い交差点で、止まりもしない。
この交差点にはなにか肝心な対策が施されていないんでしょうね。私には思いつきません。
もらい事故は防ぎようがないと思われがちですが、
それも今回のように「かもしれない運転」をすれば大方防げると思います。すれ違う車さえあまり信用しないことです。
対策は色々と思いつくが意外に簡単。でもやはり人手と費用はかかる。
【1】警察に重点取り締まりを依頼し実行してもらう
 事故が多い場所だから普通は当然といえば当然。
 警察はなぜこういう交差点で取り締まりをしていないのだろうといつも不思議でしょうがない。
 日常的に行うのは人手不足で無理だとしても、交通安全月間・週間でも
 人が多い街頭で「見てますよ」というアピールに終始するよりも、
 余程実際の事故を防ぐ効果が高いような気がするのだが。

【2】錯視を利用した減速誘導表示(イメージハンプ)
d.hatena.ne.jp/omaketarafuku/?of=199
あたかも障害物があるかのような視覚効果をもたらす標示。
この表示を施した上で、それでも効果が低ければ、交差点手前に
「わざとガタガタになるように段差をつける」ことで意図的に減速を促す。
悪路は慎重走行にならざるを得ないので効果は絶大のはず。
自転車でその場所を走行する際には荷物が暴れることになるが、減速を意識づけるためにはやむを得ない。
道路行政側への提言として、無駄としか思えないような道路補修をさせる前に、
こういった効果が期待できる道路改修を住民からの声として積極的に上げたほうがいいと思う。

【3】地域住民の協力
あとは、結局のところ「事故を一切起こさせない」という気運を高めるためにも、
朝夕の交通量が増え事故も多くなるであろう時間帯には特に
地域周辺からボランティアで交通安全員を配置し、
しっかりと自動車もオートバイも自転車も人も、一時停止させるようにする習慣づけを身に付けさせる必要がある。

【1】~【3】全てを実行できれば、少なくともこの場所での無謀運転は減るだろう。

●今のところ国内で先月から始まったスマホゲームで重大事故が無いのは偶然?

少なくとも日本国内に限って言えば、
注意や警告や赤切符発行があるのはともかく、重大事故は起こったというニュースはないはず。
(あれば、嬉々として悪の象徴のように報じているのは間違いない)
これは単なる偶然というよりも、
「傍から見て危ないことが分かっている」から
「気を付けて走行するしかない」という心理が働いているからだとすれば、
そういう
「危険と思われる状態の人が増えれば増えるほど、安全運転を心がけて走行するしかない」とすれば
「逆説的に安全活動に貢献している」という見方が出来なくもない。

逆に、ヘルメットの着用をすることで側方距離が短くなってしまって危険(※)だったり、
アイダホストップのように「自転車は交差点で一時停止しなくてもよい」と規定することで事故が減ることもある。

無論「無謀運転は安全に貢献するんだ」と言うつもりもないが、
「こういった側面もある」といった考え方の1つとして頭の片隅にでも置いておいてもらえれば。

※自転車はヘルメット着用の方が危険?
srad.jp/story/07/06/24/205201/
交通心理学者であるIan Walker博士は超音波センサーを自転車にとりつけ、
ヘルメット着用・非着用あわせて2500回の走行時の自転車・自動車間の車間距離を測定し比較した。
結果は着用時の方が8.5cm車間距離が短く、
またこの実験期間中トラックとバス相手に1度ずつ接触事故が起きたがどちらもヘルメット着用時であったという。

「これは危険だ → 気を付けよう」
「これは危険ではない → 気を付ける必要はない」
こう見ると「交差点は危険性の認知度が低いからこそ、事故が繰り返されている」という裏付けに他ならないのでは。

(追記)徳島県で2016.8.23に「自動車」による死亡事故は発生していた。
散々注意喚起された効果も少なからずあったのかは不明、
日常的にどこかで起こっている多数の違反や事故に比べると割合数で言えば希少な事例でしかなかったようだ。
(自転車では衝突事故と警告無視での赤切符発行こそあったが重大事故のニュースは見かけなかった)

●[山梨]自転車の高校生が自動車と衝突

www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00331627.html
自転車などを運転しながら、スマートフォンを利用しないよう、注意を呼びかけている。
しかし、他の地域と比べて
注意の根拠となる「自転車走行中の携帯電話不使用」を
「直接」規制する条例は存在しないため説得力に欠けるのも事実。
(広島と島根では今回の件による自転車での事故はまだないようだ)

●[愛知]携帯を見ながら自転車走行により赤切符発行

www.asahi.com/articles/ASJ7T5V68J7TOIPE02Q.html
スマートフォンの画面を見ながら自転車を運転したとして、愛知県警中署は25日、名古屋市中区の会社員男性(22)に対し、
道路交通法違反(携帯電話使用)の疑いで交通切符(赤切符)を交付したと発表した。
パトカーでパトロール中の警察官が発見し、車載マイクで「やめて下さい」と注意したところ、
いったんはやめたが再びスマホを見始めたので検挙した。
記事になるのはとりあえず旬だからという一過性の話題というだけで、実際は他でも日常的にゼロではないはずで、
地域差や取り締まり側の意欲次第であることは間違いないが、
事故を起こしていない場合でも、注意を無視するような形であれば赤切符発行になることがあるという
具体性のある貴重なデータ。

●[大阪]歩道内での対面する自転車を交わした直後に転倒

cyclist.sanspo.com/277251
12日午後2時10分ごろ、大阪府高石市西取石の国道26号交差点付近の歩道で、
自転車に乗っていた近所の無職女性(63)が、
走ってきた電動アシスト自転車を避けようとしてバランスを崩し、転倒。
大阪府警高石署は、重過失致死容疑で、電動アシスト自転車を運転していた堺市南区の男性会社員(42)から
任意で事情を聴き、事故の経緯を詳しく調べている。
同署によると、男性は「女性とぶつからずに通過できると思って運転していたが、
通過直後に女性の悲鳴が聞こえ、振り向くと転倒していた」などと話しているという。
歩道内では自転車は車道寄りを走行することになるが、
交わすのは「歩道内の車道寄りでもお互い左方向に進む=対面する自転車を右側に避けさせるほうが良い」
というのが浸透していない影響もあるのだろう。
そして、歩道の幅が分からないが、車間距離を十分にとれない状況であれば一時停止して交わすのが安全。
高齢女性は危ないと思ったら停止する傾向が強いと思ったが、
まさに「停止するだろう」と思って側方を時速24kmで通過していたとすれば問題になる。

●[沖縄]自転車道が新たに完成

ryukyushimpo.jp/news/entry-333775.html
沖縄県での自転車保有率自体が全国で最も低いので需要があったのかどうか疑問だが、
resemom.jp/article/2015/05/19/24596.html
一方通行且つ2台以上の余裕がある広い道幅は非常に快適なコースであることは間違いない。
しかし、地域的にはもっと当たり前のようにビーチクルーザーが至るところで走っている光景であって欲しいが
実際は他の地域と車種が違うというわけでもなさそうなのが残念。
そして、「自転車道」といえば、
「歩道内にある普通自転車通行帯」でもなく、
「車道内にある青いナビライン」でもない
本来は特に何も言葉を付けるまでもなく「縁石などで区画分離されたもの」と思うが、
完全分離の自転車専用道
と書かないと伝わりにくいと思われている現状もどうなんだろうと。

●[埼玉]やはり交差点

www.sankei.com/affairs/news/160803/afr1608030001-n1.html
2日午後5時半ごろ、埼玉県和光市南の市道交差点で、市内に住む市立中学2年の男子生徒(14)が運転していた自転車と、
歩いていた市内の男児(5)が衝突した。
男児は頭の骨を折るなどの重傷を負ったが、命に別条はない。県警朝霞署が詳しい事故原因を調べている。
同署によると、男子生徒はサッカークラブからの帰宅途中で、男児は祖母と一緒に自宅近くで親族の見送りをしていたという。
現場は信号機のない交差点。

●[岐阜]交差点の車同士の事故に巻き込まれた歩道の自転車

breaking-news.jp/2016/08/03/026338
岐阜県北方町高屋伊勢田1丁目の道路交差点で、乗用車が出合い頭に衝突し、
そのうちの1台が、歩道を自転車で通行中の高校生の列に突っ込んだ。
news.goo.ne.jp/article/gifu/region/gifu-43082058.html
主婦(40)のワゴン車と、同市西秋沢の男子大学生(21)の乗用車が出合い頭に衝突、
弾みでワゴン車が歩道を自転車で通行していた岐阜農林高の女子生徒8人の列に突っ込んだ。
生徒2人が骨盤や右肩の骨などを折る重傷、1人が軽いけが。
(中略)
ワゴン車側に一時停止の標識などがあった。
交差点の恐怖が子供の頃から身に染みていれば、もっと注意して標識を守ったかもしれない。

しかし、歩道なら安心というわけにもいかないが、
こういう通常では予想しにくい突発的な事故は一体どうやって防げばいいのか。
「運」で片づけるのは簡単だが、それだけでは済ませたくない。

個人の反射神経と歩道内でも位置取り次第に思えるが、
スタントマンレベルであれば向かってくる車を真正面に捉えて飛び越えることは可能だとしても一般人ではまず無理。
現実的な方法としては、(基本的に歩道は徐行なので普通としても)ギアを軽めにしておいて
緊急回避のために(歩行者がいない方向へ)急発進できるようにシミュレーションしておくくらいしかないか。

●[千葉]遮断踏切立ち入りでの事故

www.chibanippo.co.jp/news/national/341617
男性運転士が、女性が自転車を押して線路内に入る姿を目撃していた。
JR千葉支社によると、同電車は1時間28分後に運転を再開。
同電車を含む上下5本が最大1時間28分遅れ、乗客約1200人に影響した。
遮断踏切への侵入を甘く見ると大変なことになる。取り締まりが厳しい地域もあるが、当然だと思う。

●ながらスマホに見る自動車社会の弊害

toyokeizai.net/articles/-/129833
「道路は自動車が通って当然だ。いつ自動車が通ってもいいように、歩行者や自転車はつねに端を通るべきなのだ」
という自動車社会の奢りが感じられる。
スマホユーザー側への批判的な記事ばかりが目立つが
(幹線道路ではなく生活道路でも)「道路は自動車のためにあり、社会の発展に貢献するものでもあり絶対正義」
「歩行者は自動車の通行を邪魔するな」という感覚で走行している輩が目立つ印象。
正直言えば適性検査でオラオラ運転気質があればその時点で問答無用で免許発行不可にすればいいだけに思えるが、
「社会の歯車」が足りなくなるのでそうもいかないのだろう。
かといって、歩行者や自転車を棚上げして責任転嫁したいわけでもない。
自動車は自転車と歩行者に対して、自転車は歩行者に対して、より慎重でなければならないのは
「事故が起きれば責任が重くなるのは加害者」ということを自覚出来なければ、
「結局困るのは自分」というだけの話。
無論、対象者を認識する以前に基本的な安全走行が出来なければ無意味だが。

●「自転車事故から命を守る3つのポイント」の違和感

magazinesummit.jp/life/1391164160729
getnews.jp/archives/1498509
冒頭に
じつは、自転車事故の70%が「出会い頭の事故」。
まさか歩道から自転車が飛び出てくると思っていないドライバーが多く、自動車からは、歩道を走る自転車が見えないそうです。
とあるにも関わらず、
 ・左側通行
 ・ヘルメットの着用
 ・メンテナンスを欠かさない
メンテナンスは怠れば「ブレーキの不具合で止まれない危険性もある」ので重要としても、
「左側通行」「ヘルメット着用」はあくまで「車道走行」が前提のアドバイス。
「自転車は原則車道を走るもの」
「車道を走る自転車が少ないほど自動車側の意識と道路の整備も遅れる」
と言いたいのは分かるが、
「実際は歩道を走っているケースのほうが目立つ」ということからも
歩道でもいかに安全に走行するかということを念頭にした啓蒙活動をすべきでは?

いや、そもそも「車道・歩道」以前に
このコラムでも「停止すること」を軽視しているように思えて仕方がない。

各種番組や扱いでも自転車=スポーツ系の自転車に注目しがちで
マナー向上もその「スポーツ系自転車」が前提にある場合、
圧倒的多数の一般車の走行台数への啓蒙活動としてはズレているような。

◆左側通行を強調しているが・・・
逆走状態はもちろん違法で、相対速度の関係から車道で正面衝突時には大事故になるとはいえ
あまり大事故が頻繁にあるという印象も報道もないような気がする。
「完全に構造隔離された自転車専用道」が全ての道路に敷設され、
歩道走行が完全に禁止になった場合は左側を絶対主義にすべきだとは思う。
◆ヘルメットを強調しているが・・・
(幼児を子乗せ自転車に乗せる場合や
無軌道な行動をとりがちな子供が子供車に乗る場合であれば着用が望ましいとしても)
やはり、事故が起こることが前提の話になってしまっている。
「事故は起こってから軽減させるものではなく」
「事故そのものを起こさない、巻き込まれない」ことが重要。

冒頭の内容を防ぐために「車道では左側通行でヘルメットで衝撃を軽減しよう」とあっても、
「左側通行でヘルメットを被っているので事故は防ぎやすい」ので
「交差点は徐行なしで左右確認も一切しなくても事故は起こりにくい」だろうか。
そうは思わない。

つまり優先順位として「直接事故を防ぐということを意識付けるには」
★「交差点は出会い頭に飛び出してくると思うこと」(自動車による左折巻き込みにも注意)
★「危ないと思う前にきちんと一時停止して確認を怠らない」
★「歩行者に配慮し、見通しの悪い場所など速度を出し過ぎない」
これが最も直接的に事故防止に繋がる重要な内容ではないのだろうか。


●[青森]違反と指導内容のズレ

www.47news.jp/localnews/aomori/2016/07/post_20160721114137.html
青森県内で2015年に発生した自転車運転中の事故で、死傷した457人のうち、
約半数の206人に一時不停止など何らかの違反があったことが19日までに県警への取材で分かった。
▼事故に含まれる違反の内訳
交差点内で他の車両の進行を妨害するなど安全進行違反が最も多く65人。
一時不停止など安全不確認が40人、
車道の右側を通行するなど通行区分違反が33人と続いた。
事故の種類は、自転車と車による出合い頭の衝突事故が大半を占めたほか、
右折、左折時の事故も多かった。
▼警告だけの内容
16年も4月末現在で499件を警告。
警告内容は2台以上の自転車が並んで走る並進や夜間無灯火が多く、
ヘッドホンを着けての運転なども確認されているという。
▼赤切符発行
八戸署は昨年7月、悪質な危険行為として、ブレーキのない自転車を運転した
当時30代の男性を道交法違反で摘発した。
やっぱり訳が分からない。なぜ事故内容を把握していながら、
その事故を防ぐための直接的な指導や注意喚起をしないのか。

●車道の自転車走行位置の路面標示の統一化と一方通行化

mainichi.jp/articles/20160721/k00/00m/040/060000c
自転車の安全な走行環境整備に向け国土交通省と警察庁は、
2012年に策定したガイドラインを一部改定して、
走行位置の路面表示を統一し、自転車道の一方通行化を盛り込んだ。
混同を避けるために
「自転車道」といえば柵や縁石で完全に分離した
「自転車だけが通行できる専用の自転車道」だけを呼ぶべきだと思うので
ナビライン等の別の呼称を使うべきに思える。

有識者会議が今年3月にまとめた提言を反映させ、
19日に自治体や都道府県警に改定版を示した。
幅に余裕がなく自転車レーンなどを設置できない車道や交差点内に
自転車走行位置を示す際は、
青色で幅75センチ以上の矢羽根を10メートル間隔で描く。
交差点の前後などには、白色の自転車をかたどったマークも表示する。
自治体ごとに表示がばらばらになる混乱を避け、
車のドライバーにも認識してもらうのが狙い。

今更表示統一化・・・各自で異なる標示をされてしまう可能性を微塵も考えてなかったのか。

柵や縁石で車道、歩道と分ける自転車道は現在、
利便性から双方向通行が多いが、事故の危険性を減らすため一方通行を基本とする。

www.asahi.com/articles/ASJ7J3TWSJ7JUTIL00M.html
(自転車用ゾーン、車道での表示統一 ガイドライン改定)


●[福岡]博多駅近くに「歩行者・自転車の走行場所が分離された道」の整備

cyclist.sanspo.com/270516
qbiz.jp/article/90969/1/
福岡市は19日、JR博多駅と天神・中洲地区を結ぶ市道「はかた駅前通り」(約800メートル)について、
車線を減らして歩道を拡幅し、自転車専用道路を新設する再整備に着手すると発表した。

歩道を走る自転車が多いため、市は自転車専用道路を設けることで、より快適な歩行者空間を確保する。

「歩行者は歩道・自転車は自転車専用道・自動車は車道」
理想の形ではあるが、なかなかこうできる道幅や予算を確保するのが難しいため
現実的には譲り合いの精神で大多数の道では「共用」するしかない。


●事故事例と対策

cyclepress.co.jp/report/20160711_05/
自転車ADRセンター、H27年度中の自転車事故受付件数は27件、和解成立は9件
同センターによれば、「ある程度自転車を乗り慣れている人(サイクリスト)の事故事例が持ち込まれたのが気になった。
事故の原因は相手方に有るにせよ、自転車に乗り慣れたサイクリストならば
少々気を付ければ避けられた事故ではなかったのか、気になるところである」

▼【ケース1】「並走自転車は避けるはず」という思い込み運転
(1)サイクリング道路を走行中、自転車で対向する相手方中学生が3列の横並びで併走して来た。
相談者は3列併走が悪いのだから、相手方が避けるのが当たり前と勝手に思い込み、
列の隙間を減速せずにすり抜けようとした結果、衝突し事故になった。
■対策
 並走をしているということは、恐らく喋ることに夢中になって
 他車(者)への注意が十分ではない可能性もあるはず。
 だからこそ、相手がいくら悪くても
 こちらが事故に遭わないためには、「こちら側が避ける」ほうが確実。
 早めの減速、回避場所に停車で足休めタイムという発想の転換も出来るように心に余裕を持たせる。

▼【ケース2】追い抜いた者が転倒し、巻き込まれ事故
(2)サイクリング道路を走行中、後続者に追い抜かれた際に、
追い抜いた者が他の要因でバランスを崩し転倒、そこに巻き込まれ、相談者自身も転倒した。
■対策
 車間距離の重要性。
 「見ず知らずの他人がいつの間にか後ろで風よけ代わりに車間距離を詰めて走行してきた」先にあるような事故。
  ・後方から近づいてきていることに気づいた段階で、並走状態になる前に速やかに減速し車間距離を10m以上空ける
  ・「サイクリング道路」という肩書でも速度を出して乗らない

▼【ケース3】歩道で走行コースを変更した子供
(3)歩道を自転車で走行中、前を親子が自転車で走っていたが、
その子供が走行コースを変更したところに側面から衝突し転倒した。
■対策
 子供は歩行に限らず、自転車で走行していても「黄色信号」という感覚で
 「徐行」まで減速するか、大きく側方距離を空けてから進行するといった注意を払う必要がある。

▼総括
余裕を持ってサイクリングしていれば、事前に危機や危険を察知でき、
ほんの少し減速すれば避けられない事故ではなかったのかと悔やまれる、としている。
「公道はレース場にあらず」
相手への優しさと思いやりを持って公共物として活用するための道。
無論、相手の走行に期待しすぎるのも良くない傾向。
■和解までに時間がかかる
高齢者の場合は将来の生活に不安を感じ、和解条件に後遺障害を入れることが多く、
その認定までにかなりの時間( 約1年間)が費やされてしまう実情があり、
今年1月の申立受理事例が、未だ第1回の調停期日を迎えられない状況であると報告している。
「注意1秒ケガ一生」という言葉もあるように、
事故は起こってから改めていたのでは遅い。
今まで無事だったのは「運が良かっただけ」かもしれない。

●自転車への更なる罰則強化は既定路線?

trafficnews.jp/post/54852/
「無茶苦茶な通行が半ば常識化しているような輩が目立つから駆除したい」という思惑があるとして、
全体的に満遍なく規制を強化し、例えば青切符制度を開始さえすれば「そういう輩」は減るのかもしれないが、
何か恐怖を著しく煽り、罰則至上主義に心酔しているような印象すら受ける。

最初に言い切ってしまえば
万人が複雑な走行ルールを熟知し実行出来るかと言えば「ありえない」ということになる。
もちろんありえないから何もしなくていいとは思っていない。

即罰金をするような厳罰化のために天下り団体を懸念しているとしても、
今現在、より危険な自動車に関しての交通取締でさえ不十分な現状で、
自転車への規制をより厳しくする動きが果たして現実的なのかどうか。

見せしめとしての厳罰化が必要であると判断したのであれば
緩い規制で数多く取り締まるよりも、現行法内で対応すればいいはず。

そもそも常に大事故と隣り合わせの大型の自動車等の乗り物等と比べても
危険度からしても優先度的にも乗り気ではないということが明らかで
罰則主義で改めさせるよりも
「こういう走行でより事故が少なくなるという習慣づけ」そのものを
いかに浸透させるかということがまず先だろうと思う。

そして、少しでも事故を減らしたいという意味では「止まること」を徹底的に重視すべきだが、
やはりなぜか触れられていない不思議。
「事故自体はどうでもよくて、ルールを守らせて、自分にとって目立つ輩が減ればそれで満足」だとすれば本末転倒。

場当たり的に罰則を免れるために法を順守させるより
道交法以前に、自転車に空気を入れることすら浸透しきっているとは言えないような
恐ろしくレベルの低い教育がまかり通っていること自体を改めることが先決。
「生活の一部としての自転車に興味を持つ」ということは
全体のモラル向上へ繋がる可能性が高いと考えている。

●見通しの悪い交差点と一旦停止や左右の確認

www.bss.jp/news/?id=15205
交通安全教室でスタントマンが事故再現
2016年7月11日
夏休みを前に車と自転車との衝突事故の恐ろしさを知ってもらおうと、
境港市の中学校でスタントマンが事故を再現する交通安全教室が開かれました。
JA鳥取西部とJA共済連鳥取が開いた交通安全教室では、
スタントマンが横断歩道や見通しの悪い交差点で車と自転車が接触し、はねられるシーンなどを 再現しました。
参加した生徒は、交通事故の恐ろしさをあらためて実感していました。
指導にあたったスタントマンは「自転車は加害者になるケースも あることから、
一旦停止や左右の確認といったルールはしっかりと守るように」と指導しました。
実際の各地の事故の統計を見てみると交差点の事故が目立つこともあるので
「止まること」を意識した走行を心がけて欲しい。
(cmsweb2.torikyo.ed.jp/sakai3-j/index.php?key=jolfb4ivw-127#_127)


▼[兵庫]発行された赤切符の9割が「遮断踏切への立ち入り」「信号無視」

www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201606/0009226232.shtml
地域性の問題は単に「管轄の署のやる気」の差でもあると思うのでさほど気にならない。

県警交通企画課によると、この1年間に摘発された危険行為の内容別内訳は、
「遮断機を無視した踏切への立ち入り」が949件、「信号無視」が947件。この二つで9割以上を占めた。

また、市内3署が踏切や交差点での取り締まりを強化したことも、摘発件数を押し上げたという。

重点取り締まりの内容がこの2つだけだったという見方もできるが、
「基本的なことである信号を守ること」
「被害甚大になる恐れのある大事故を防ぐための遮断踏切への侵入禁止」
を最大の危険とした内訳となっている。

●[茨城]横断歩道を渡ろうとする歩行者がいれば停止

歩行者いたら停車を モデル横断歩道 県警、108カ所指定
ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14671215239458
2車線の場合停車を避けるために横断歩道直前で走行レーンを変えて歩行者を無視して進行しようとする
車両等がいないないとは言えないので広く知ってもらう必要がある。

●[青森]警告票が倍増で3183件

www.toonippo.co.jp/news_too/nto2016/20160629014956.asp
内訳不明の赤切符発行数は5枚
並走・2人乗りには「警告」
【写真説明】高校生対象の交通安全教室で、事故を再現するスタントマン。
一時停止違反なども重大事故につながる恐れがあると紹介
むしろ交差点の一時停止を甘く見ることで起こる出会い頭の事故こそが頻度も高く危険として説明し、
とにかく「なぜ適切に止まらなければならないのか」についての1点だけでも
理解実行できるように指導強化して欲しい。

●[滋賀]実際に赤切符を発行された事故のケース

www.47news.jp/localnews/shiga/2016/06/post_20160625062045.html
危険行為とされた十八件は、自転車側の過失が重い事故を起こしたとして書類送検されたり、
交通切符(赤切符)を切られたりしたケース。
重傷事故は二件あり、
住宅敷地から出てきた歩行者をはねて骨折させた事故と、
右側通行した自転車が左側通行のミニバイクと衝突し、骨折させた事故。
事故の類型別では、対歩行者と対自転車の事故が各七件、
対自動車と対バイクの事故が各二件。
利用者が多いという理由から18件中14件が10,20代ということよりも
実際の事故のケースが参考になる。
[住宅敷地から出てきた歩行者]では飛び出しも予測して速度を出し過ぎない
[右側通行した自転車]に関しては完全に自業自得。
基本的なことを理解実行できていなければ事故が起きやすくなるのは当然

●[福岡]赤切符発行と交通指導の内容の差

ヤフコメ.com/comments.html/20160623-00010005-nishinp-soci
▼冒頭の解説
ブレーキの整備不良や信号無視などの悪質な運転をした自転車利用者に
改正道交法は、信号無視や遮断機が下りた踏切への立ち入り、
ブレーキのない自転車の運転など14種類の危険行為で3年以内に2回、
赤切符を交付された者に安全講習の受講を義務付けた。
▼実際の内容の内訳
最も多いのは制動装置(ブレーキ)整備不良で全体の42%、
遮断踏切立ち入りが27%、信号無視が14%-など。
実際に講習を受けたのは1人で、ブレーキの整備不良で2回赤切符を交付された
福岡市内の自称アルバイトの男(34)だった。
1年間205件中ブレーキ不良が最多
▼指導内容の違い
県警によると、赤切符を交付するほど悪質ではないものの、
一方通行道路の逆走など、注意が必要として「自転車指導警告票」も交付している。
取り締まりに当たっている福岡中央署の加来祐介交通指導係長は
「イヤホンを装着したままだったり、携帯電話を操作したりしながらの運転はまだまだ多い。気は抜けない」と説明する。
www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/kotsukikaku/006_3.html
「大音量で」「車や自転車などの車両」とあり、
実際は「音量要件を考慮せず赤切符を発行することは考えにくい」が
まず音量云々の前に「まず止まる(一時停止の標識を守るなど)ということ」をもっと強調すべきではないのだろうか。
▼自転車が関わらない事故も含めたワースト5の場所
www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/kotsukikaku/toukei/2015worst5intersection.html
こうした解説を上げているのであれば「自転車でも交差点の通行方法を見直しましょう」と
積極的に「減速・徐行・停止や確認を怠らないように」案内して欲しい。


●[静岡]一時不停止を重要視した記事内容

cyclist.sanspo.com/260521
初めてまともに見た「一時不停止」を全面に出し、画像にも使った記事。
昨年6月1日から今年5月31日までに県内で摘発された危険行為は499件で、
交差点など指定場所での一時不停止が247件と全体の約半数を占めた。
摘発の対象となったのは、実際に事故を起こしていたケースが大半で、
交差点で出合い頭に車と衝突する事故が383件(約77%)と最多。
内訳は
 指定場所一時不停止 247件
 安全運転義務違反 101件(携帯電話使用走行・傘使用走行・無灯火・乗車人数違反など)
  ※警音器(ベル)の装着規定は静岡では現在存在しない
 信号無視 81件
 交差点安全進行義務違反 50件
 通行区分違反 16件
 歩道走行時の通行方法違反 2件
 制動装置不良自転車運転 1件
 酒酔い運転 1件
一時不停止での赤切符発行が最も多い。
事故が多いのだから一時不停止の取り締まりが厳しくなるのは本来は「当たり前」の話のはずで、
実際に事故が起こったから赤切符発行という以前に、
警告に関しても「一時不停止」を最重視すべきだと思う。
小学校から交通教育を
一時停止の標識のある交差点の通行方法を実践。自転車そのものに不慣れな児童も多く、
停止線で止まれない児童の姿も目立った。
何処の位置でブレーキ操作をすればいいのか理解せずに公道を走らせていること自体が危険なので、
こうした取り組みは是非とも義務化して欲しい。
雨天時のブレーキの利きにくさも考慮すると、標識が見えてからブレーキ操作をするのではなく、
「(速度にもよるが)10メートル以上前から早めに減速をして徐行しつつ停止する」というのが安全。
参考●(JIS規格D9301)乾燥路面と水濡れ路面での制動距離の違い
https://web.archive.org/web/20170910121001/www.geocities.jp/jitensha_tanken/braking_distance.html
JIS規定では乾燥時時速25kmでも5.5m以内、雨の日時速16kmでも9m以内。

もちろんブレーキが適切に使用できるように
ブレーキ回り「ブレーキレバー・ブレーキワイヤー・ブレーキ本体・ブレーキシュー」
全てに問題がないかどうか、定期的に自転車店で点検・検査をし、
問題があれば修理をする必要がある。

●正面から来る車道の右側通行自転車の対策

▼危険度が高い方法
 ・怒鳴って避けさせる・・・相手が常人であるとは限らないし、
  「怒鳴られたから今度から怒鳴られないように改善しよう」となるだろうか?
   単にその場のストレスを発散したいだけのような。
 ・相手が避けることを期待してそのまま直進・・・無謀以外の何物でもない
 ・相手をにらみつけながら停止し左側を絶対に譲らない・・・
   正常な方法だとしても、余計なトラブルを引き起こす火種になりかねない
左側通行を知らなくても知っていても守る気がない人間の相手をするだけ無駄に思える。
自動車の幅・道路行政・取り締まり等が杜撰すぎる状態から
個々のマナーをその場ですぐに改めさせるというのはまず無理だろうと。
では具体的にどうするかと言えば方法は3つ
▼車道が絶対であれば「路駐回避」
前方に右側通行自転車が見えた時点で「早めに」後方を確認しつつ
「路駐の自動車」を避ける場合と同じように走行位置を左側でもやや中央寄りに移し、大きく回避する。
(直前で回避しようとすれば後続車が来ているどころか、相手も同じ方向に向かってくる可能性もある)
しかし車列に切れ目がなく入り込めそうに無い場合は・・・
▼歩道に回避する
減速→徐行しつつ歩道の状況を見ながら歩道に入る。
歩道に人が多ければ降りて待つのもやむを得ない。
一時的なものなので「足安め休憩が出来た」と思うくらいの余裕が欲しい。
▼路側帯などで回避するスペースもなく、後ろから自動車が迫っている場合
上に書いた「停止し左側を絶対に譲らない」の方法を少し練る。
要は「進行を邪魔したいので止まりますよ」と思わせなければいいので
多少オーバーに
 ・ポケットに入れていたケータイに電話がかかってきたフリをして出るために止まる。
  大袈裟な演技で電話に出なければならない独り言アピールをする。
 ・蜂に襲われているフリをする。これなら相手もその場に止まりたくないと思うはず。
 ・急な腹痛や貧血を装う。止まることに必然性があり相手への悪意はない。
 ・目にまつげや虫が入ったことにする
などの「止まるしかない理由づけ」を作る。
しかし最後の「停止理由づけ」はちょっと手間なうえに、
こっちがいくら配慮したところで「邪魔だ」という輩が絶対いないとは言えないので、
大抵は「路駐回避」か「歩道回避」でどうにかする。
▼路駐の影や見通しの悪い交差点からの急接近対策
「飛び出してくるに違いない」と予測して減速しながら走行する。頻繁に来ることがわかっていれば徐行。
「避けようがないという状況を作らない」ということが大切。
▼ヒヤリハットの原因は相手の車道右側通行の問題だけ?
車道走行がメインだと思うので速度が出しやすいとしても、
そもそも速度が出したいなら、街中を我が物顔で走るのではなく
郊外の見通しの良い場所や、住居や店舗がほとんどないような自動車や人通りも少ない場所を
選んで走行すべきなのではないだろうか。
それが面倒だから街中(人や自動車も多い場所)でも速度を出して
逆走(車道の右側通行)自転車だけが絶対的に悪いというのも何だか妙に思える。
もちろん「違反者自体に問題はある」が、
人が多くなるほど「まともではない走行者」が増えるのは当たり前では?
その可能性を極限まで減らす努力自体を怠って相手に責任を押し付けるのもどうだろうかと。
そのスピードが出しやすい自転車は街中を走るために速度が出しやすいように作られたものなんだろうか。
「速い(高価な)乗り物が偉いわけではない」ことを頭の片隅に置いてよく考えてみて欲しい。
▼それでも防げなさそうな状況になってしまったときは
とにかく急ブレーキで停止し、正面衝突になろうとも
後続から来ているかもしれない対自動車での被害より少なくするという方法を選ぶしかないだろう。
▼「回避しなければならない状況」を回避する
あまりにも回避しなければならない状況が多いようであれば
「時間帯を変えられるのであれば変える」または「その道は通らない」というのも考えてみることが大切。
「柔よく剛を制す」ということで、「話が全く通じない走るミサイルをまともに相手にしてもしょうがない」として、
柔軟な発想で「危機回避するのも楽しめるようになる精神鍛錬」も公道走行には必要なことかもしれない。


●東北地方の赤切符発行トップは「安全運転義務違反」

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201606/20160616_73004.html
<道交法改正1年>自転車危険行為 宮城32件 河北新報
 悪質な自転車運転者に安全講習を義務付けた昨年6月の制度導入から1年間で、
東北では「危険行為」として77件が摘発されたことが各県警などへの取材で分かった。
最多は宮城の32件で全体の4割を占めた。
 宮城以外の内訳は山形17件、福島13件、岩手9件、青森4件、秋田2件。
危険行為の内訳は安全運転義務違反46件、酒酔い運転10件、信号無視8件、ブレーキがない自転車の運転6件などだった。
 全国では大阪が5126件と最多で東京3581件、兵庫2054件。
少ない順では福井が唯一、摘発がなく、長崎1件、秋田、富山、三重、岐阜、鳥取各2件で続いた。
2回以上、摘発された運転者を対象にした安全講習の受講者は24人で、東北はゼロだった。
安全運転義務違反は「◆携帯注視・2人乗り・傘差し・遮音状態・ベルの非装着(東北では青森と宮城を除く)◆と無灯火」が主な内容
「取り締まりやすい」ものだけを取り締まるというある意味分かりやすい方針だが、
(複合的な違反だから増えるのは当然という見方もできるとして)
複合的な内容なので「具体的に何の違反だったのか」という意味では分かりにくい。
「信号無視の取り締まりは優先順位としては高くない」どころか
「事故に直結しやすくても一時停止は気にすることでもない」という印象すら受けるが
そういう方針なんだから仕方がない。
雪が降る季節では乗る人がいない地域も多いから少なくなるとか人口の数を言い訳にしても
件数自体が少ないのは、きっとマナーの良い人達が多いのだろう。


◆47都道府県警の自転車に関連するページ(1)【北海道・東北編】


◆[北海道]自転車の安全利用

www.police.pref.hokkaido.lg.jp/sub_page/koutuu.html
www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/koutuu/jitensya/jitensya-2.html
自転車利用中に事故に遭った人で、
自転車側にも交差点での安全不確認、一時停止違反や信号無視などのルール違反による事故も少なくありません。
▼自転車利用者の交通事故の実態(平成27年中) (PDF189KB) 
www.police.pref.hokkaido.lg.jp/info/koutuu/jitensya/jitensya_jiko-h27.pdf
 ・死傷者の年齢層は10代と20代で約35%
【死傷者の法令違反】
自転車側の約4割を超えて違反があり、特に交差点通行時の違反に関わるものが多い
 ・一時不停止は9.8% これは道交法43条の標識や標示を守らなかったということになる。
 ・交差点の安全進行義務違反が41% これは道交法第36条の2から4の「優先車両の無視」ということか。
 ・安全不確認は17.6% これの直接的な違反内容が分からない。道交法33条の踏切での安全確認?
「自分が優先道路を進行しているときはさほど気にしなくても大丈夫」という思い込みのほうが正直危険極まりないので
「交差点では事故が多いと認識して注意深く進行する」という感覚を持ってもらう必要がある。

◆[青森]自転車安全利用五則

www.police.pref.aomori.jp/koutubu/koutu_kikaku/jitennsya_gosoku.html
自転車講習制度の紹介
www.police.pref.aomori.jp/koutubu/koutu_kikaku/anzen.html
www.police.pref.aomori.jp/koutubu/koutu_kikaku/pdf/jitennshakoushuu.pdf
 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」

平成25年青森県自転車対策の総合的な推進について
www.police.pref.aomori.jp/keimubu/kouhou/jyouhou/5%20koutu_t.pdf/1.250108%2025jitensya_sougoukeikaku.pdf
(2) 自転車利用者に対する効果的な指導取締りの推進
ア 自転車利用者による悪質、危険な交通違反の指導取締りの強化
自転車利用者による悪質 危険な交通違反の指導取締りの強化について
(平成24年1月18日付け青警本交指第45号)で示しているとおり、
酒酔い運転を始めとした
危険を生じさせる恐れの高い違反行為については、積極的な検挙措置を講じること。

自転車横断帯の廃止
自転車横断帯については、自転車の通行上、不自然かつ不合理で、場合によっては、
危険な通行を強いることとなり得るため、既設規制に係る通行状況を把握した上で、その廃止に努めること。

青森では「自転車の酒酔い運転」が最優先の取り締まり対象ということのようだ。
あとは自転車盗の発生状況のデータがあっても、
防犯登録自体の仕組みを効果的なものに改めるといった方向性は一切見えなかった。

◆[岩手]歩道上の通行方法

www2.pref.iwate.jp/~hp0802/oshirase/kou-kisei/jitensya/tuukouhouhou.html
(歩行者の通行を妨げる場合は一時停止としても)
「普通自転車通行指定部分では徐行」としているが、徐行義務についての解釈が独特に思える。
本来逆で
普通自転車通行指定部分が”なければ”「歩行者と常に共有」という意味合いから、常に徐行義務が発生すると見ている。
www2.pref.iwate.jp/~hp0802/oshirase/kou-kikaku/jitensya/00top/page.html
安全利用五則

安全運転Q&A
1:飲酒運転禁止
2:灯火義務
3:一時停止
4:交差点では2段階右折
5:傘さし禁止

●「交通のひんぱんな道路」とは、

www2.pref.iwate.jp/~hp0802/oshirase/jyohou/kunrei/04/pdf/04-02-017.pdf
(岩手県道路交通法施行細則の解釈・運用の制定について)
例えば、車や歩行者の通行量が多い区間、場所等の道路の状態を指すものであり、
交通の状態がどの程度に達すれば「ひんぱん」といえるかは、
道路の広狭、通行する歩行者、車両等との相対関係により、社会通念に従って判断しなければならない

◆[秋田]歩道で自転車同士がすれ違う場合のルール

www.police.pref.akita.jp/kenkei/q_a/004koutuu/a_koutuu_057.htm
速度を落としながら安全な間隔を保って、対向してくる自転車を右に見ながら進行します。
▼その他 改正道路交通法(H20.6.1)に関すること(自転車の交通ルール)
www.police.pref.akita.jp/kenkei/q_a/q&atop.html

◆[宮城]14項目の講習制度について(画像)

www.police.pref.miyagi.jp/hp/kikaku/jitensya_kosyu/jitennshakoushuuseido.html
▼交通企画課
www.police.pref.miyagi.jp/hp/kikaku/kikaku_index.html

●自転車の交通ルール

www.police.pref.miyagi.jp/hp/kikaku/jitennsha-ru-ru.pdf
画像もあるが、若干分かりにくい箇所もある。

●普通自転車通行指定部分

この場合の「安全な速度」とは、「すぐ徐行に移ることができるような速度」を指しますので、
注意が必要です。
「徐行義務はないが、速度を出していいというものでもない」という意味。

●公道走行できない自転車

前後「両方」にブレーキがついていない自転車は公道走行不可
 ・ピスト車(前後両方にキャリパーブレーキなし)
 ・BMX(前後にキャリパーブレーキや、ジャイロブレーキなし)
 ・一輪車(そもそも無理)
 ・ビーチクルーザー(後輪コースターブレーキのみで前輪ブレーキなし)
 ・コースターブレーキ車(前輪にブレーキなし)
一瞬宮城ではコースターブレーキで公道走行不可なのかと思ったが、
「片輪に1系統のみブレーキがあるだけでは不可」ということなので、前輪にもブレーキがあればOK。

●交差点での事故

www.kahoku.co.jp/tohokunews/201507/20150718_13014.html
<自転車危険行為>男性2人を登録 宮城県警
 男子高校生は6月1日午後7時50分ごろ、気仙沼市の市道を自転車で走行中、
十字路交差点で60代男性=同市=に出合い頭にぶつかった。男性は右手に軽いけがをした。
交差点を曲がる際、男子高校生は安全確認を怠ったとして、道交法違反(安全運転義務違反)で摘発された。

飲食店従業員の男性は同7日午後4時ごろ、青葉区の市道を自転車で走行中、
十字路交差点で出合い頭に乗用車と衝突した。
赤信号を無視したとして、道交法違反(信号無視)で摘発され、危険行為者に登録された。
乗用車も信号無視をしていたという。
いずれも交差点での事故、一方は赤信号無視もある。
たまたま交差点の事故を取り上げただけだろうという人もいるはずなので

▼交差点の危険度を裏付けるデータ(日本損害保険協会)

www.sonpo.or.jp/about/action/branch/tohoku/1308_01.html
●宮城県の自転車事故の実態(2012年)
出会い頭事故が52.2%、右左折時の事故が35%、合計87.2%
※交差点・交差点付近では「一時停止の励行」等安全確認の遵守を。

●山形県警としては自転車に関する交通安全情報なし


◆[福島]安全利用五則

www.police.pref.fukushima.jp/police/kooriyama/zitensya5/ziten5.htm
▼「一時停止、きちっと止まって安全確認を!」
www.police.pref.fukushima.jp/police/kooriyama/kotsu1/kotsuanzenmanga.html
「一時停止を守らずに進む大人の運転する自動車」と
「一時停止をしっかり守る子供の運転する自転車」の対比。
実際は自動車のほうが守っていることが多いとしても、
自動車では守るくせに自転車では一時停止を守らないといったケースも考えられるのと、
交通事故は交差点で実際に多いのもあるので、
もっとこういう「CMや絵本での広報活動」が必要に思える。



●講習対象になっている14項目を再確認

www.cycling-ex.com/2016/06/fukusyu_14komoku.html
1 信号無視
2 通行禁止の無視
3 歩行者用道路で歩行者への注意を怠る
4 通行区分を守らない
5 路側帯で歩行者の通行を妨げる
6 踏切の強行突破
7 交差点を通行するとき他車の進路を妨害
8 交差点で右折するときに直進車や左折車の進路を妨害
9 環状交差点で他車の進路を妨害
10 一時停止の無視
11 普通自転車で歩道通行する際に通行方法を守らない
12 ブレーキ不備
13 飲酒運転
14 安全運転義務違反

▼(分かりやすいイラスト入り)「こんな違反が対象です! (14 項目) - 大分県」

www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/202183.pdf

これを一部「車道走行する自転車」と「歩道走行する自転車」に区分け

▼「歩道走行」向けの規制

3【歩行者道路(例外有)】・・・意外に難解で分かりにくい

  「歩行者用道路」で画像検索すると、「軽車両を除く(自転車も含まれるので走行可)」とあったり、
     補助標識に「歩行者用道路」とあっても標識に自転車のマークがあったり、
     「自転車も通れません」という補助標識があるケースもあって地味に(何も知らなければ)難解。

5【歩行者優先(路側帯)】・・・路側帯の場所を理解すること

     「路側帯」があるということは歩道がない道で、
      歩道の代わりに車道よりも外側を走る際に歩行者の進行を妨害することを禁止。
      自転車関連の法律について興味を持っている人でも歩道と路側帯の区別が出来ていない人も多い印象。
      車道と歩道が工作物などで区分けされていれば路側帯は存在しない。
      (車道外側線の外は路肩と呼ばれるが本来走行すべき位置ではない)
       単路などで「独立して歩道がない」場合の白い単線の外側が「路側帯」
       (白い二重線の場合は「歩行者専用」なので自転車でも通行不可、降りて押して歩くなら可)
     しかしながら、歩道走行の是非はともかく、「歩道走行」ということは、車道走行に比べると速度は抑え気味で、
     歩行者からは危ないと思われつつも、
      それなりに気を遣われて走行出来ているからこそいまのところ事故は少ないほうなのかもしれない。
一例として●[兵庫]事故が多いのは交差点
www.city.amagasaki.hyogo.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/028/758/gaiyou2015.pdf
「自転車と車」が約36%、「人と車」が47.6%で「自転車と歩行者」は事故データとしては存在していない。

11【歩行者優先(歩道内)】・・・思いやりの精神が必要

  「歩道走行時は歩行者が優先」歩道を走行するのであれば常識として理解できていなければならないはずなのだが、
     「違法にベルを鳴らしてでも退かせる」といった誤った方法が定着してしまっている現状では
     なかなか浸透はしにくいかもしれない。
      しかし、改善させるためにも、親の感性に任せるのではなく、公の教育の役割も重要。
      車道走行絶対主義の方々からすれば目の敵にされる63条の4。
      確かにどんな遅いママチャリでも、幼児・子供車にも車道走行を強制することで
     「自転車は車道を走行するもの」を印象付け、
      必然的に速度を抑えるしかないという点では安全性は増すのかもしれないが、
     果たしてそれが在るべき姿なのかどうかというと、
      慢性的な渋滞を引き起こすような道も少なくないような気がするのと、
    「自動運転が当たり前になるまでは、(幅寄せ上等なオラオラ運転をする輩にも運転を許可されてしまっている以上は)
      全ての自転車を車道に」というのは正直恐ろしいものがある。
     「ブルーラインではなく、工作物でしっかり区分けされた単独の自転車道」が多数の地域で確保できるとも思えない。

▼「車道走行」向けの規制

4【車道左側】・・・「車道の右側通行」を禁止する内容

   (歩道は相互通行可能であり右側通行(逆走)という概念は存在しないが歩行者優先で車道寄りを走行するようにある。
      自転車同士のすれ違いの際の規定はないが、歩道内の車道側を走行しつつも
      (お互いに相手を右側に流しながら)左側を通り抜けるのが分かりやすい)

9【環状交差点】・・・一体「環状交差点」自体が全国でどれほどあるのだろうかと考えると・・・。

▼「車道走行・歩道走行」両方

1【信号】・・・小さな子供でも知っている基本中の基本

   「車道の信号」も「歩行者・(自転車用)信号」もあるので両方。
     とにかく自転車どころか、歩行者であっても理解できないようであれば命の危険も伴う基本中の基本。
    「赤切符発行数も段違い」で最も気を付けなければならない項目。

2【通行不可】・・・補助標識をよく見ること

   「車両進入禁止 自転車」で画像検索すると「自転車を除く」や「自動車・原付」のような補助標識があり
    「自転車通行止め」「車両通行止め」のような標識がなければ走行は可能。
    日常的な違反になり得る項目かどうかは地域にもよると思うが、割合としてはそれほど多いものには思えないので
    注意喚起としての優先順位としては低め。

6【遮断踏切侵入禁止】・・・被害の大きさから「絶対」防がなければならない内容

  「遮断踏切への侵入」は事故発生率そのものより、「副次的に起こってしまった場合の損害額が甚大なものになる」
    という意味で
     絶対的に0でなければならないものとして赤切符の発行数も多い。
     この違反が起こりやすい「空かずの踏切」を解消しなければならないが、高架化でも地下化でも
     莫大な予算が必要になるということで放置されているところもあるのが現状。

7【進行優先】・・・「自分のほうが優先だから」というものでないだろうと

   自転車では特に優先道路かどうかを気にするよりも、
   常に「脇道から飛び出しがある」と思っているほうが安全運転できそうな気がするので
    正直これを14項目にわざわざ含める意味がよく分からない。

8【右折妨害】・・・2段階右折と矛盾?

  右折時に他の車両を妨害も何も、そもそも自転車は交差点では「二段階右折」しなければならないはずで
    (直進→渡り切ったところで曲がりたい方向へ方向転換をしてから→直進)
   「直接右折」という状態は存在しないような気がする。細い路地裏の交差点のような場所を想定した規定には見えない。

10【一時停止】・・・交通安全のために最も守るべき内容

「一時停止」標識があるところでは停止することという規定ではあるが、安全性を確保するためには徐行で左右確認というのも有効。
参考:「みんなで防ごう!おさらい編」「みんなで防ごう!回答編 」
www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police/050-70jitensya.html

12【制動装置】・・・常識的な概念

    一般車であればブレーキなんて普通に最初から付いているものでは?と思いがちだが、
     BMXやピストでブレーキが前後両方に揃ってなくて「ブレーキ不備」で実際に2回赤切符発行されて
     「講習受講になったケースもある」
     止まるのは命を守ることとしても最も重要な点。当たり前の装置を「付けたくない」というのは
     自転車に乗ること自体が不向きとしか言いようがない。

13【飲酒運転】・・・自転車でも飲酒運転禁止

自動車では散々事故が発生し、その度に罰則が厳しくなり、もはや知らない人はいないのではないかと思えるほどでも、
     自転車でも適用されるとは今現在も知らない人は多いだろうと思う。
     「基本的に酒のみの自転車なんて速度が出にくいから事故が起きにくい」という感覚でいると、ある日突然赤切符を切られることになる。

14【5+1】・・・携帯・乗車人数・傘・遮音・ベルなど

     携帯電話使用などだが「地域によって異なる内容」で、「事故が起きなければ問題とはされない場合もある」
     携帯使用などで正確にブレーキ操作をして停止できずに事故に遭う確率が高くなることは問題。
     当たり前だが、使用していなくても日常的に交差点でまともにブレーキ操作をせず
     左右確認を怠りノールックで突破しようとすることも危険な行為。

14(補足)◆47都道府県の各地方条例で定められている内容

地域差があることも多いが基本的には下記の5+1を見ておけば良い
◆携帯◆「自転車走行中の携帯電話類の使用禁止」
◆人数◆大人の2人乗り禁止や「子乗せ」や「タンデム自転車」が走行可能かどうか
◆傘◆「傘の使用について」(例外規定がある場合に限り使用可能な地域もある)
◆遮音◆「遮音規制」(違法の根拠として「大きな音量」などの細かい規定がある)
◆ベル◆「警音器の装着義務」(取り付け義務が存在しない地域もある)

◆「(基本的に)夜間の灯火義務」について

各地域の条例で細かい規定があるため14番目の規定の中に含まれているようだ。
大して見かけない環状交差点をわざわざ含めるよりも、無灯火違反は単独の項目にすべきだったように思えるが、
各地域の条例になってしまっている以上は性質上仕方がないのか。
確かに、色や細かい距離の規定は47都道府県の各地方条例で定められているが、
それ以前に「道交法52条」で「自転車も含まれるであろう夜間の灯火義務」定められているにも関わらず、
直接講習対象となっていないのがやはり腑に落ちない。
▼要点
命を守ることが最優先されるとして、「これらは全て守らなければならない」が、 内容としての優先度としては、
やはり1の「信号」は常識的に守るべきものとして、
「本当の意味で実際の事故を防ぎたいという目的から考えると」次は10の「一時停止」であるべきだろうと思う。
車道を走行するなら4も絶対と言ってもいい守るべき内容。
車道で左側通行が出来てない輩が野放しになっているのもまともに取り締まり(赤切符発行)が行われていないことが問題。
いや、赤切符発行がなかったとしても累積数でどうこうということでもないのだから、
「これら3つに関しては」特に厳しく指導警告の数を過剰に乱発するくらいでちょうどいいのでは?


●[千葉]98件中半数が「酒酔い運転」と気になった「3つの問題点」

www.chibanippo.co.jp/news/national/328469
「地域色」が出ている内容。
「自動車でも酒酔い運転の危険認識度が高いので、当然自転車でも取り締まりは厳しくあるべきだ」というところだろうか。
自転車での酒酔い運転の事故率自体が千葉では高いからという理由なのかもしれないが、
実際の違反割合としては信号無視よりも多いようには思わないが、優先的に赤切符発行するという方針のようだ。

概ね既に出ている内容と同じだが、
気になったのは千葉県の新聞だが、大阪府での模様を紹介している内容。
中には、制服姿の警察官の前を、イヤホンを付けて音楽を聴きながら堂々と逆走し、
数十メートル追い掛けた警察官2人にようやく制止された女性も。

【1】「自動車で窓を閉め切って音楽を聴きながら堂々と逆走」

「オートバイでフルフェイスのヘルメットを被って音楽を聴きながら堂々と逆走」

「自転車でイヤホンを付けて音楽を聴きながら堂々と逆走」は同じ内容のはずだが
(「音楽を聴きながら」と書いてあるのは「後でしっかりと確認した」ということにしておくとして)
なぜか自転車だけは音量の有無に関わらず「遮音状態は問題」と印象付けるような内容。

【2】「車道の右側通行」を端的に表現する言葉としての「逆走」

については、そのものを違反とするのは分かるが、
筆者は果たして「歩道であれば逆走という概念が存在しない」ということを理解した上で
「逆走」を使ったのかがこの文章では判断できない。
というのも、

【3】遮音状態に関する認識について、

そもそもイヤホンを着用していてそれが音楽を聞いていたかどうかは
恐らく「呼びかけて止まらなかったから」ということに起因しているとして、
その呼びかけと「同時に」自転車に乗っていた人に対して見えるように
「静止するように促すジェスチャー」があったはずだが、
遮音状態の有無に関わらず
「それに気付いていて意図的に無視したのであれば」問題がないとは言えないが、
「それに気づかなかったとすれば」「検問のような状態が不十分であったために気付けなかった」というだけに思える。

●[広島]信号のない交差点での出会い頭での事故が圧倒的に多いというデータの一例

「みんなで防ごう!自転車の事故」
www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/158569.pdf
小・中・高校生の事故内容で「自転車と自動車」の事故が最も多い。

一方で禁止を紹介する内容としては
www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police/050-70jitensyarule.html
並進可の標識自体が幻のようなものでも「原則」をわざわざ付けているにも関わらず
イヤホンでは「原則」も付かず一律禁止されているかのような表現。

詳細先をクリックして見れば「警音器を聞くことができないような状態」とある。

更に元の条文を参照すれば
www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police/jitensya-rule.html
広島県道路交通法施行細則(平成27年12月1日 改正施行)
イヤホン等の禁止(第10条第10号)
第10条 法第71条第6号に規定する車両等の運転者が遵守しなければならない事項は、次の各号に掲げるものとする。
(10) 大音量でカーラジオ等を聞き、又はイヤホン、ヘッドホン等を使用して音楽を聞くなど
警音器、緊急自動車のサイレン、警察官の指示その他の安全な運転に必要な
交通に関する音又は声を聞くことができないような状態で車両を運転しないこと。
しっかりと「大音量」という要件が示されている。

ページを戻り
www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police/050-70jitensyarule.html
この他にも,酒酔い運転,信号無視,一時停止違反,横断歩行者等妨害などがあります。
事故の内訳の「信号のない交差点での出会い頭での事故」は
ここに挙がっている内容を優先的に守ることで防げるというものなんだろうかという根本的な疑問。

事故防止は最初の「みんなで防ごう!自転車の事故」があるページの
www.pref.hiroshima.lg.jp/site/police/050-70jitensya.html
「みんなで防ごう!おさらい編」「みんなで防ごう!回答編 」での実際の事故を防ぐ内容とは全く違う。

罰則がある法律については単に違反の内容の概略紹介しているだけとしても、
事故防止の内容とまるで異なることに違和感を覚える。
内容的にはまずは「一時停止の標識をしっかり守ること」が最初に来なければならないはずで、
その上で、「標識の有無に関わらず速度を落として左右の確認をしっかりすること」のような補足をするのが
有効な自転車事故防止活動というものではないのだろうか。
つまり、「止まらないこと」や「確認をしないこと」が圧倒的に直接的な事故に繫がっているというデータもあり、
危険性を把握し事故防止の内容を上げているにも関わらず、
違反内容のページでは「しっかり止まろう(一時停止の標識)」ではなく、
「(全てに関わる内容とは考えにくい)とにかく違反をしないこと」が
先に来ているように思える内容はちょっと納得しかねる。


●[静岡]高齢者の事故防止

www.pref.shizuoka.jp/police/anzen/hasse/index.html
◎高齢歩行者の事故防止
○ しっかり止まって安全確認しましょう。
 加齢とともに身体機能の低下が生じ、自分で気づかないうちに判断を誤ったり視界も狭くなり、
 自分の進む方向ばかりに注意が向いてしまい、右折左折する車両に対する注意が不十分のまま横断しがちになります。
 しっかり止まって安全確認を行いましょう。
○ 遠回りでも横断歩道を渡りましょう。
 少し遠回りでも、横断歩道や信号機を活用しましょう。
 また、横断歩道や信号交差点であっても、右折車・左折車に注意し、目でしっかり安全を確認してから
 横断を始めることが大切です。また、信号機のない場所で横断するときは、左右の見通しのよい場所、
 照明がある場所等できるだけ明るい場所を選び、車が来ていないことを確認した上で横断しましょう。
○ 夕暮れから夜間の外出は自発光式反射材を着用しましょう。
 夕暮れ以降に外出するときは、白色、黄色等明るい色の服装を着用し、反射材や自発光式
 反射材を着用し、自分の存在を知らせましょう。
 「ドライバーが気づいてくれるだろう」という思い込みは禁物です!
◎高齢自転車利用者の事故防止
○ 一時停止の標識のあるところでは、必ず一時停止をして安全確認をしましょう。
 自転車も車両です。一時停止の標識のある交差点では必ず一時停止をして、安全確認しましょう。
○ 夜間はライトを点灯しましょう。
 夜間に無灯火で走行しているとドライバーからの発見が遅れ事故の原因になり危険です。
 事故防止のために早めにライトを点灯しましょう。
○ お酒を飲んだときは乗ってはいけません。
 自転車も車両です。飲酒運転は違反になりますし、大変危険ですから乗ることはやめましょう。


●講習対象14項目で最も多かったものは「赤信号無視」

www.asahi.com/articles/ASJ5Z7WX5J5WPTIL02P.html
▼2015年6月から2016年の4月末まで
信号無視・・・・・・・約5800件
遮断踏切立ち入り・・・約3400件
安全運転義務違反・・・約1800件
一時不停止・・・・・・約1000件
ブレーキ不備・・・・・約500件
その他・・・・・・・・約1000件
▼割合としての一時不停止
それにしても「一時不停止」が割合として甘すぎるように思える。
事故原因としても直結するだけに、もっと多くなければならないはずで、
時間をかけて全国でしっかり赤切符発行をすれば軽くもう2桁は超えていてもおかしくない。
しかしながら、「赤信号で停止する」ということは「内容としては一時停止」なので、
路地裏等での「標識等での一時停止」を重視する前に、
赤信号無視に赤切符発行すれば効果は2重にあるという判断だろうか。
▼地域
違反別では最多の信号無視が全国で5765件で、大阪はそのうち3074件と半数以上を占めた。
違反が多いのも事実として取り締まりに力を入れているかどうかの差のような気もするが・・・
人口の多い東京よりも多いというのは果たして本当に地域性の問題だけなんだろうか。
▼危険行為と赤切符
危険行為はどのようにカウントされるのか。まずは、その行為を目撃した警察官が「指導警告」をする。
従わなければ、刑事処分の対象となる交通切符(赤切符)を切る。これで一つの危険行為となる。
珍しく赤切符発行までの流れについても書いている。
危険行為という文字だけ見て「警告カード」自体を赤切符と同一と判断されれば
わざわざ「別の目的」として用意している意味がなくなる。
 ・赤切符=実際に違反としてカウント
 ・警告カード=直接的に講習対象とは関係ない=啓蒙活動=「安全に気を付けて走行しましょう」
▼ブレーキ装置不備の自転車
(2015年6月から2016年の)4月末までに全国で21人が講習の対象になったが、このうち大阪が11人だった。
府警によると、今後さらに3人の受講が予定されている。
大阪では男女6人がピスト(競技用自転車)などブレーキのない自転車を繰り返し運転して講習を受けた。
府警の調べに「ブレーキを外している方がかっこいいから」などと話したという。
これも「止まらないことを軽視し続けてきた影響」に思える。
「まともに止まれもしない自転車はダサい」という逆キャンペーンを展開したほうが良いような。
「補助輪をつけた子供が赤信号を守り、ブレーキ装置不備の自転車で赤切符を切られるという法律違反を意識させる内容」
のCMやポスターや、
(過剰に煽るために危険性としてノーブレーキの自転車ではないような事故映像を並べるよりも)
赤切符が最多発行されているという事実があるということからも
その「実際のブレーキ装置不備の自転車で赤切符発行される模様を
(一応プライバシーには配慮した処理はするとしても)映像として流す」とか、
自転車店のwebや関連サイト各所に貼りつけられるようにバナー表示させて
実際の赤切符発行数のデータや事故の内容等を羅列しているページを閲覧してもらうように促すとか。
▼一方で、ブレーキをかけることが不十分での実際の事故を防ぐために
実際の事故からすれば、前後輪にブレーキがあっても
まともに徐行や一時停止をしていないことが問題で
事故の頻度自体も高いとして、こちらのケースに関しては実際の事故映像を流して警告するほうが効果的に思える。
▼「大丈夫」は「大丈夫ではない」
一方、昨年8月と今年1月に2度の信号無視を摘発されて講習を受けた70代女性は
「左右から車が来なかった。急いでいた」などと理由を説明したという。
「赤信号の軽視」に関しても「たぶん大丈夫だろう」という思い込みが大きい。
左右確認をして100m以内に車が来ていなかったとしても、
最も基本的で「子供でも分かる」ルールを無視していいということにはならない。
◆こちらでは5月ぶんも含まれるためか集計データが異なる
cyclist.sanspo.com/258391
信号無視・・・・・・・約6500件
遮断踏切立ち入り・・・約3900件
安全運転義務違反・・・約1900件
一時不停止・・・・・・約1100件
ブレーキ不備・・・・・約500件
その他・・・・・・・・約1200件
どちらにしろ圧倒的に「信号無視」がトップ。
大阪ではキャンペーンを行っていたりするようだが、
全国的にも「まるで当たり前のように止まらない」ことをもっと問題にすべきに思える。
こうしたデータがあるのだから、しっかりとこれに基づいたマナー向上活動を展開して欲しい。
今までのような「木を見て森を見ず」のような啓蒙活動が果たして本当に効果的と言えるのだろうか。(2016.6.5)

◆サイクルイベントの来場者アンケートでも14項目の理解遵守率は36%

cyclepress.co.jp/report/20160602_04/
(6)自動車運転に関する正しいルールやマナーを改めて学ぶ機会があれば参加したいと思うかでは、
78%と約80%が「参加したい」と回答、ニーズの高さが伺えたとした。
なぜか「自動車」運転になっているが、自転車の誤字だろう。
本来教える機会としての役目があるであろう「親権者」に知識を与えるべき「教育」の問題もあるが、
青切符制度が開始されたとか警告カード累積で赤切符になるとか、
遮音運転がどんな場合でも必ず違法になるというような勘違いを広げるようなことがないような
(法解釈の問題で個々人で差異が生じるのを問題視する可能性がないとはいえないが)
「より正確を心がける知識と情報を得ているのであれば」必ずしも公的機関である必要はないと思っている。
「都道府県別で異なり、また条文の追加や変更もある」ため
「1度覚えたらそれで終わりではなく、常に最新の情報を認識している」かどうかも重要になる。
そういった人材育成をいかに行っていくかということにもなるが、
道路整備環境を(各所で無茶苦茶でも)整えようという段階でしかない状況で、
教育面でも自転車教育分野を進めるべきという議論が挙がっている段階で、まだほど遠い。
(プロの自転車競技者ではスポーツ科学分野に関しては優れていたとしても、
法に関しては誤認識がある場合もあったので教育者としては不十分。)

延長線上に何かのヒントにはなっているが、
あまりにも「適当で十分」でまかり通っているとしても
「講習を受ける状態になってから学んでもはっきりいって遅い」
自ら学ぼうとする意志がある人達のために現状でも出来る方法がないはずだが、
そういう教える側の人達自身の「やる気」の問題なんだろうと思う。(2016.6.5)

●[兵庫]事故が多いのは交差点

cyclist.sanspo.com/254259
概略図とはいえ、「事故発生箇所として交差点が多い」ということから、減速だけでなく「一時停止」の有効性も伺える。
こういった事故データがあっても「交差点では気を付けよう」とか
「見えない位置から飛び出してくるかもしれないので確認を忘れず」とか
「一時停止を守ろう」といった内容を中心にした交通安全の活動をロクに見かけないのは一体なぜ?

警告カードではお馴染みのようなものになってしまった遮音運転に目を光らせていれば
これらの事故の大多数が本当に防げるというのであれば続けてもらいたいものだが、全くそうは思わない。
遮音状態の有無に関わらず、「交差点では飛び出してくる」として注意して
徐行や一時停止を適切に行うように指導することこそ本当に事故を減らすための第一歩なのではないだろうか。(2016.5.29)

●[埼玉]8才の子供の交差点事故

www.saitama-np.co.jp/news/2016/05/19/04.html
現場は信号機と横断歩道のない交差点。北側の私道から男児が自転車に乗って、
片側1車線の国道を渡ろうとしたところ、狭山市方面から飯能市方面に直進していた軽乗用車にはねられたという。
一時停止義務がなかったとしても、しっかり一時停止して確認していれば防げた事故。
年齢に関係なく理解力として
「いつも車こないから大丈夫」「どうせ車がよけてくれる」という思い込みから
一瞬の注意を怠ることで大きな被害を受けるのは自転車に乗っている側。(2016.5.22)

●[東京]荒川周辺でマナー改善に向けての取り組み

cyclist.sanspo.com/253897
長期的に見れば、河川敷周辺という特殊な環境をどう整備するのかという話でもあるのかもしれない。
「車両」の自転車と「歩行者」が共用して使うということが危険というのであれば
「完全に分離させる」というのがお互いのためには良いのではと。
気になった点としては、
「自転車の歩道走行は禁止、70歳以上の高齢者と13歳未満の小学生以下しか歩道通行(徐行)は認められていない」
というルールと実態の乖離には、「知らなかった」と驚く参加者が多かった。
ここだけ切り取ると、
日常的な歩道走行=「車道が怖いので安全に走れそうにないから歩道を走行する」根拠となる例外規定の
63条の4の「車道通行が危険な状況であり、安全のため歩道通行がやむを得ない場合」が存在しないことにならないだろうか。
三 前2号に掲げるもののほか、車道又は交通の状況に照らして当該普通自転車の通行の安全を確保するため
当該普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるとき。
厳密に言えば「歩道を通行することがやむを得ないと認められる」具体的な定義は何ということにもなるが、
現状「歩道走行で徐行云々以前の問題で、まともに警告を出している様子もないが、
何より道路整備状況でも自動車等の運転手側の意識やモラルの点でも」
なかなか積極的に「安全に寄与するために車道走行を厳守してください」とは言いにくいものがある。
何が何でも車道厳守を突き通してもお構いなしで幅寄せしてくる「まともではない何か」がいないわけでもない。

個人的には順番としては車道走行遵守以前に「歩道走行するなら歩行者に配慮した方法で通行すること」も然ることながら、
やはり具体的な赤切符や事故の案件を見ていると絶対的に優先すべきなこととしては、
「とにかく信号をしっかり守る」「確認を怠らず適切な徐行や一時停止を常識にする」
といった「止まることに対しての拒絶感のようなもの」を少しづつでも払拭することが先決に思える。
もちろんそのために「ブレーキをしっかりきちんと整備している」ということも大切。
でも、なぜか啓発活動で赤信号ではなく「一時停止」を重視したキャンペーンを見たことがないのは何故なんだろう。
「止まりたかったら止まれるからいちいち言われるまでもない」という感覚で交差点を甘く見て事故に遭う前に
「交差点などで止まらないことは事故に遭いやすい」と思わせることは相当難しいことなんだろうか。
www.umisaki.com/2016/05/blog-post.html
怪我がなかったとしても、こうしてリムが歪むようなことになれば
使わなくても良かったはずのお金が消えていくことになる。
「一時停止から確認を怠っても構わない」はずがない。(2016.5.22)
最終更新:2017年06月25日 15:35