中古自転車について

最終更新日:2023.12.3 ●自転車の粗大ごみから出品できない理由と自転車廃棄の前の最初に考えておきたいこと

2023.3.26 ◆中古自転車で確認すべきポイント、●中古自転車を買って失敗が少ないのは「新車も売っている個人店」

2022.10.23 ●中古自転車を買う時のポイント・・・?

2021.10.31 ●中古自転車は割に合わない
 〃 ●"完全"オーバーホールした中古の一般自転車の需要が皆無に等しい理由(追記:2021.11.7)

2021.5.2 ●「状態の良し悪しの判断が出来ない人は」中古自転車を買わないこと
2021.4.18 ●中古パーツのリスク
2021.3.21 ●中古で約3万円のスポーツ自転車?
2021.2.14 ●ワッシャーなし中古自転車
2020.11.15 ●中古自転車購入前のオンライン相談
2019.6.2 ●知らないから中古で十分と思い込む
3.24 ●中古自転車の悪い見本
2018.10.14 ●[重要]フリマアプリや知人間で自転車を譲渡する際の注意点
9.9 ●安い物には理由がある
5.27 ●中古車のリスク
2.4 ●整備内容と実費の計算
2017.10.8 ●中古自転車は基本的に微妙
6.4 ●中古自転車は得?
3.12 ●見た目は綺麗でも・・・?
2016.4.24 一般車(ママチャリ)の選び方からページ移動
4.17 ●中古自転車の見えない部分
2.14 ▼中古自転車について (2.21追記 ▼中古自転車のレストア●中古自転車を買うと損をする?!)

▼中古自転車について━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●「状態の良し悪しの判断が出来ない人は」中古自転車を買わないこと

フレームの状態から、タイヤ・チューブのみならず、ブレーキシューやワイヤー類の劣化状態、
心臓部とも呼べるBBや前後ハブ(ベアリング)の状態、
ペダル取り付け部分・シートポスト・ステム・BB椀の固着の有無、
電動アシストであればバッテリーの状態など。

「"適正な状態にするために"どのくらいの費用が必要か」
理解できていないようであれば、「中古品を買う・貰う」というのは
安物自転車の新品を買うよりも損をする確率は高くなる。

(新品でも2万円もしないような安物自転車であれば、最初の工場での組み付けが酷いこともあるので注意が必要)
 [値段ゆえに、販売店での丁寧な納車前整備を期待すること自体が間違い]

※特に「ネット+中古+電動アシスト+折りたたみ」は最悪の組み合わせなので絶対に避けること。


●中古自転車は割に合わない

貰ったとか安く買えたことを喜ぶような人もいるかもしれないが・・・

 ★年式が新しい(発売されて5年以内)
 ★特殊な規格を伴わない車種
 且つ「★走行距離がほぼない」という
「奇跡の条件」が整っているような場合を除き、
大抵は「まともな状態」にまで整備することを思えば、
2万円台の安物自転車でも買ったほうが手っ取り早い。

しかし、元々のフレームやフォークの質が高く、
まだそれほど痛みがなく「整備するだけの価値があれば」
【重要】「きっちりとお金をかけた上で」
数万円払ってでも整備・改修したいのであれば止めはしない。
(しかしアルミフレーム車は微妙、カーボン車は論外とする)

一方で、
▲「中古自転車」の機能改善のために「ケチって安く上げようとする」
▲「最初から予算がない=金を掛ける気がないのにカスタムしようとする」
というのは愚の骨頂。

そもそも、お金がないのにブランド品やまともなものを欲しがる時点で間違い。

生活の足として必要不可欠であれば尚更ケチる意味が分からない。
単なる嗜好品であれば、趣味にするのはやめたほうが良い。

液剤どうこう以前に、最初からパッチ貼り不可能な通称ヌルヌルチューブなどがないであろう、
実用上での下限価格帯の3万円台の安物自転車に、
適正な空気圧管理のためにACA-2だけ取り付け、
556ではなく安い機械油を購入し、ベタベタにならない程度に適度に塗付、
あとは直射日光に長時間当てないなど、
「できる限り壊さないように丁寧に扱う」ということを心がけるほうが先決。

◆中古自転車で確認すべきポイント

www.youtube.com/watch?v=FJd7qGIqntI
安物自転車でさえも価格が上昇しているにもかかわらず、
庶民感覚として未だに1万円自転車が当たり前にあると思ってるような人達には
こうした有益な情報が届くことは決してないとは思うものの・・・念のため注意喚起。

※リムはそれこそ「ニコイチ(別々のパーツ組み合わせ)」で車輪ごと交換しているかもしれないので
年式の参考にはならないとは思うのと、年式よりも「距離」が重要なので
後半で言及されてるように「使用感」でパーツごと判断したほうが早い。

 ・ブレーキレバーや変速に違和感あるものNG
 ・ライト点灯しないのは論外
 ・タイヤに「ひび割れ」がないかどうか

▼【ガタがあるのは全部やめといたほうがいいです】
 ・クランクにガタがあったら(直すのお金かかるので)
 ・車輪を持って左右にガタがあったら
 ・ヘッドパーツにガタある時点で

 ・変速の調整も出来てないのは買わなくていいです
 ・前フォークが歪んでるのは衝突してるので絶対やめといたほうがいいです

 ・錆はあまりにも酷くなければ許容範囲
 ・グリップやサドルの使用感も確認

◆ペダルも駐輪場での強風転倒で「ガタが出やすいパーツ」なので要確認。

★結論:何が問題か見分け出来ないような人は、中古自転車なんて買ったら損しますよ?


●自転車の粗大ごみから出品できない理由と自転車廃棄の前の最初に考えておきたいこと

news.yahoo.co.jp/articles/3576394dd768e73cd1e357cfa117c7f3c94042ad?page=2
こちらが候補となる品物で、こちらは出品できない物。その中には自転車もありました。

伊地アナ「状態の良い自転車、使えそうな家電製品、扇風機とか健康器具とかもダメなんですか」

山添さん:「自転車は私たちだけでは整備ができない。
それなので、購入者の安全を担保できないということで販売していない。

防犯登録していれば所有者不明で譲渡が不可能なため
「処理」で売ることは盗品の流通を促しかねないので出品は考えていない
という実務的な話かと思いきや、それ以前の話。

多くの部品で構成され、尚且つ「乗り物」という特性を理解していれば
「得体のしれない状態の物」を中古で買うことは避けるべきだろう。

新車も売る店であれば下手なことをすれば評判にも関わるので
「怪しい状態の自転車」を販売する確率は低いと思われるが…

▲整備のイロハも分からないようなリサイクルショップ
▲「とにかく安売りすることしか考えていない」ような中古専門店

新品でも分解してみないと製造不良品も混ざっているというのに、
ましてや「▲状態確認すらロクに確認できないネットで中古で自転車を買う」など
部品取りや小道具でもなければ、あまりにもリスクが高いことが分かる。

廃棄時を考えると
最初の購入時に「時々中古自転車も販売してる(量販店ではない)実店舗」を選び、
「余程状態が良ければ」不要になった際に購入店に安いか無料で
お金を払って粗大ごみに出すことなく引きとってもらえる可能性はあるが、
量販では最初から業態として中古車販売できる古物商の許可すらないだろうから無理な話。

無論、問題のある個人店も枚挙に暇がないので過度に持ち上げる気もないが
こうした利点があることも予め知っておきたい。


●中古自転車を買って失敗が少ないのは「新車も売っている個人店」

www.youtube.com/watch?v=Xg4uqshxuJ0
「評判に関わるため下手な代物は出せない」ため。
※しかし必ず中古自転車の在庫があるとは限らない。(初対面で融通を利かせてくれるなどとは考えないこと)
頻繁に問い合わせても営業妨害扱いされるのが関の山。

但し、それ以前に「色んな意味で怖い店」も少なくはないのと「普通に挨拶をしただけ」でも
「そのときの気分」ならまだしも
(安値作業なのに嫌な小言を浴びせ続けられたり、モンスタークレーマー退治に明け暮れて)
日常的な会話でのコミュニケーションが困難なケースも珍しくない
「異質な業種」として予め身構えておく必要がある。

中古自転車は特に
未だに1万円で新車が買えると思っている人達にしてみれば救世主のような存在でも・・・
「買ってから即修理が必要で1万円以上かかる」なんてこともありうる。
「これだったら最初から2万円出してでも新車買えば良かった」と後悔しても遅い。

※防犯登録の数少ないメリットとして職質短縮以外に、
中古自転車として売る前に「本人が所有者であることの証明」になり、
「登録抹消」することで正式に販売が可能になるが・・・
全ての中古自転車がそのような状態かといえば、
放置自転車で撤去されたものなど、正式な手続きが踏まれていない物もあり、
元々盗難車かもしれない車体番号を削っている物すら流通しているが・・・
動画内でも言及があるように、買うことをすすめない。

状態を確認できないのに(新品・中古問わず)ネットで自転車を買っても良いのは本来
「自身で修理対応できる・目利きが出来る人」だけ。



●"完全"オーバーホールした中古の一般自転車の需要が皆無に等しい理由

「中古自転車とは雑整備で売らなければ利益にならない」
各所のパーツ交換をすればするほど、丁寧に整備すればするほど費用が嵩み、
販売価格に上乗せしなければならなくなる。

技術の安売りをしているような破滅主義的な経営方針の人達は考慮しないとして、
(※"安く整備してもらえるのが当たり前"という扱いをされるのが関の山)
まともに商売として考えると「安い=ほぼ整備していない」となる。

よって中古自転車というものは
「パーツ取り」や「思い入れのある車種」のような場合を除き、
購入の選択肢から除外することが大前提。

個人単位でネットで販売されている自転車は「目利きができる人」用であり、
ネット通販での自転車本体購入自体が、新品であったとしても
「玄人向けの購入方法」と強く認識しておきたい。

━店向けの内容
そもそも「中古自転車を求める客層」というのは、
【▲とにかく絶対的な安さ】を求めているわけで、
「2万円や3万円以上になってでも中古の完全完璧な自転車が欲しい」わけがない。
(そんな自転車を求めるのであれば、まず「新品の自転車を購入する」に向かう)

「他店とは違う丁寧に整備できる技術」を売りにしたいのであれば、
「量販PB車」と「まともなメーカー車種」の「新車の時点でのパーツの差異」
および「納車前の整備の方法の違い」について細かく紹介し、
空気入れや注油方法や車体カバー取り付けなど
「日常的なメンテナンス方法」に理解を示してもらう方向から、
更に確実な利益に変換するために、
「客の質そのもの」を向上させる方法として、
「乗り比べ」「期間レンタル(要保証金)」だったり「説明の商材化」など、
「基礎工事としての土壌作りの策」に尽力することが近道に思える。

基本的に中古自転車を求めるような客層に関わること自体を避けるべきに思えて仕方ないが、
まず、断るべき人達に対しては丁重にお断りし、
その上で、説得を試みるのであれば、人を見分ける力が余程しっかり身についてから
「中古自転車を安く買えば得になる」と思い込んでいる明らかな間違いを、
軋轢を生まない綺麗で納得させやすい言葉を選びつつ極めて慎重に挑むしかないと思われる。

(追記:2021.11.7)
「技術の研鑽のため」という理由から、完全オーバーホールとして年数回は分解整備しておきたい場合は、
「福祉事業所」に打診をした上で、必要であれば提供するような形が理想的。

「生活に必要ではない"浪費"」には躊躇わない一方で、
"生活に必要不可欠"であっても「自転車ごときには数万円も金を使いたくない」という
中古自転車を目当てにゾンビの如く店を漁りに来るような者達の誤った感覚を是正するためにも、
完全にオーバーホールしたような自転車を
安易に提供するようなことは避けたほうが良いと言える。

●中古自転車を買う時のポイント・・・?

nikkan-spa.jp/1864780
動画部分が本編とすれば記事は内容が薄すぎて中身なしに等しい。

BBの状態やフレームの状態も見極められないのに、
中古を買ってしまうことが果たして得なのだろうか?

店に持ち込んだとしても、
後に面倒なクレームを叩きつけられるリスクを考慮すると、
快く整備を受け付けてくれるとも限らず、
割引料金になる確率も非常に低く、
優先的に作業や整備をしてくれるとも限らない。

金払いが良く事情も汲んでもらいやすい自店の顧客を優遇するのは商売人としては当然。

そもそも、アマチュアレースに出るわけでもなければ、
日常的には公道でレースが許可されているわけでもないのに
高額スポーツ自転車を買おうということ自体が・・・、
幅寄せ車に常に怯えながら「車道を走行させてもらう」ような形になってまで
選択する価値があるのだろうかと個人的には思う。

●中古パーツのリスク

www.youtube.com/watch?v=TiBnWVgGCd4
自転車本体ではないが、中古パーツでもリスクがある。
当然、新品の時点で初期不良のケースもあるが、
現行品であれば新品への交換や、
(使用状態にもよるが)返品も可能な場合がある。

※実店舗の新品でも「長期在庫で問題が発生している場合もある」ので要注意。
特にゴム製品は要注意で生産時期から5年を経過しているものは出来るだけ避けたい。
金属製品でも、湿気が多ければ内部結露からの錆びが発生していないとも限らない。

だからこそ、リスク軽減のためには
「新品」且つ「現行品」を買うというのを最優先で考える必要がある。

●中古で約3万円のスポーツ自転車?

「歩道メイン」で「ほぼ徐行」でしか使わないのであれば、
「ハブやBBにダメージがない前提で」一般車の中古という選択肢もあり得るものの、
対照的に公道で速度の出しやすいスポーツ自転車に乗るという意味を
購入希望者が、どこまで理解しているのかというのもある。

一般車と比べて速度が出しやすいスポーツ自転車なのに「中古品」では安全とは言い切れない。
どれだけ基本性能が向上しても、速度が出しやすい=軽量=頑丈とは限らないと考えるのが妥当。

そして、これまで「どんな車種を、どのような使い方で乗ってきたか」が重要。
「1,2万円ほどの安物自転車」を「ほぼ無整備」で使ってきたのであれば、
「約3万円ほどのスポーツ自転車もどきの新車」でも違いに気付くだろうし、
どうせ今後も無整備を貫くのだろうから、
飽きて廃車にするとしても、出費も抑えられるので最適。

「これまで外装変速の安物自転車に乗っていたが、
今度は本格的なスポーツ自転車に乗ってみたい」

でも「自分で整備したくない」「店に行くのも費用をかけるのも面倒」

「費用面から中古車で考える」

「ネットの中古車は見極められないから自転車店にあるのを探す」
という感覚かもしれないが、
基本的に新車を売っている自転車店に状態の良い中古自転車があること自体が稀。

そして、「フレーム色もサイズも丁度良い条件」が揃っているとも思えず。

どのみち、中古専門店であったとしても、
最低でも10万円以上するような"本物の"スポーツ自転車で
且つ良い状態であれば、到底3万円程度の安値で買えるとも思えない。
もしくは、安く買えたと思っても、完全分解からのレストア整備のためには、
各種パーツ交換が必須で(整備費用込み)+3~5万円必要になるはず。

整備しなければ「思ったほど走らない」、まともに整備するには「お金が必要」。
「だったら予算内で新車買ったほうが安い」という結論に至るために、
自転車店でも買い替えを薦められるケースのほうが多いとは思うが、
数十年前の一般車のように、余程状態が悪くなければ「整備したほうが得」という場合もあるので、
まずは「手持ちの自転車があれば、整備する価値があるかどうか」から考え、
中古自転車を1から整備するなら機能的に速度の出しにくい一般車から挑み、
スポーツ自転車の新車を買うとしても、詳細な用途を見極めることを薦めたい。

●ワッシャーなし中古自転車

cs-shinwa.sblo.jp/article/188396063.html
新品の自転車の組み付けですらグリス補充無しどころか、
締め付けが甘いか極端に硬すぎるということも珍しくない中、
中古自転車であれば個々のパーツ状態の見極めから、
個別にパーツの交換、スポークの張り調整、サビ取り、グリスアップから全体的な手直しまで、
元の状態が酷ければ酷いほど、正常に補修出来ている自転車は「激安で販売出来るわけがない」という
当たり前を知らなければ「安ければ構わない」と勘違いしてしまう人もいるのだろう。

●中古自転車購入前のオンライン相談

cp-wheel.com/second-hand-bike-purchase-on-line-discussion/
中古自転車の持ち込み対策としての一案。
しかし「現物を隅々まで確認しない限り」状態見極めが困難というのもあるのと、
そもそも購入前にしっかりと相談するという概念がある慎重な人は
中古自転車を買わない気もするという難しさ。

それでも、安易に中古自転車を購入されてしまうことに対して少しでも歯止めになり、
今ある手持ちの自転車の補修が得か、新車への買い替えのほうが得かを
知る機会にも出来るのであれば意味はあると言えるのかもしれない。


●知らないから中古で十分と思い込む

■いつも考えていることとして
「まともに整備されている自転車の本当の実力を知らない」から
安値で手に入るもので真っ当に走れると勘違いしてしまうのも仕方がないのもある。

それは何十時間くどくどと説明するよりも
「典型的な中古ボロボロの"物体"」と「中古だが完全整備ママチャリ」の
「乗り比べ」をしてみれば「余程の鈍感な人以外」分かるはず。

その上で、
「このボロボロから、この完全整備車まで仕上げるには
【パーツ交換がこれだけ必要で、これだけの作業と時間が必要なので】
●万円以上必要になるんです」
という説明しても納得できないようであれば
たぶん何を言っても話が理解できるはずもないので、
「感性があまりにも違いすぎて相容れないと思うので、これ以上はお時間が勿体ないですよ」
として帰ってもらうしかない。


●中古自転車の悪い見本

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/15646105.html
他店購入の中古自転車を下取りして、当店の中古自転車にお乗り換えいただきました。
購入から1週間程度とのことでした。
1:BB(ベアリング:球)がボロボロ
2:車輪ハブの締めすぎとベアリング(球)が錆まみれ
3:錆だらけのチェーン
4:噛み込んだチューブ
5:すり減ったブレーキシュー
6:錆まみれのブレーキワイヤー
7:錆のある変速ワイヤー
8:破れているサドル
改めて
「目利きが出来ないなら中古自転車は買うべきではない」と忠告する。
これなら1万円で安物自転車を買ったほうがまだマシ。

いくらで仕入れたか分からないが、個人的には
フレーム等の主要パーツが無事であったとしても
「"5000円あげるから"引き取ってくれ」と頼まれても要らない。
処分のために分別する手間と費用を考えれば割に合わない。

●[重要]フリマアプリや知人間で自転車を譲渡する際の注意点

防犯登録についてから。中古自転車に関する事なのでこちらにも。
bouhankun.com/qa/
Q3:フリマアプリで入手した自転車に前の持ち主の防犯登録が残っている。
前の持ち主とも連絡が取れない。なんとか前の持ち主の防犯登録データを抹消したい。

A3:防犯登録データは個人情報のため、本人の了解なしに他人が抹消することはできません。
前の持ち主の防犯登録データが残っていても、譲渡証明書があれば防犯登録は可能ですが、二重登録となってしまいます。
職務質問にあった場合には前の持ち主との関係を聞かれたり、
ご自身の持ち物であることの証明を求められる可能性があります。

bouhankun.com/cancellation_change/transfer/
<防犯登録データの抹消を行わずに自転車を譲った方のリスク>
譲った自転車が盗難に遭ったり、犯罪に使われた場合、もう使用していないにも関わらず、
所有者の一人とみなされ、警察から事情を聞かれる可能性があります。

<前の所有者の防犯登録データが残った自転車を使用するリスク>
受取った自転車に登録されている他人のデータは抹消ができないため二重で防犯登録をすることになります。
警察から前の持ち主との関係を聞かれたり、自分の自転車であることの証明を求められることがあります。
安いからと安易に手を出してしまうと面倒なことになる。
(盗難時に役に立つどうかは別として、職質での無駄極まりない時間ロスを避けるなら)
面倒な手続きでも真摯に対応してもらえるような相手かどうか、
事前に念入りに確認し「手続き無視」を防止する必要がある。

●安い物には理由がある

通販での自転車本体の購入と同じで、
「何が良くて何が悪いのか、目利きができないのに中古自転車を買うと損をする」。
一方で、部品をほとんど「新品に」交換、「BBやハブも含めてフル分解」して
「調整・整備済」で、それでも1万円以内というのは、
「時間工賃からして普通に考えればありえない」ため、怪しむべきだろう。
ちなみに、
「(量販仕様でもなく)ブリヂストンやパナのようなメーカー車の中古で状態の良いものが1万円以内」はまずないと思ったほうがいい。
(大切に使っていたとか、短期間で買い替える事情があった場合などの特別な理由でもない限り)
”普通に”使用することを薦めることが出来るような状態にするためには補修費用が必要。

例えば、バッテリーが完全に終わっている10年以上前の電アシで
現行品とのバッテリーの互換性もなく、補修部品としてのバッテリーのメーカー在庫も切れているような
「実質的に重いだけの廃棄物」であればあるかもしれないが、当然「金をドブに捨てるようなもの」でしかない。


●中古車のリスク

cycle-keymart.com/?p=369
中古車というのもリスクが高いですね。(たまに販売している身ですが。)
購入する際は、各パーツがどういう状況であるのかをお店に確認した方がいいと思います。
特に見えない部分であるタイヤの中のチューブはどうなのか、そもそも確認してから販売しているのかどうかですね。
どこがどうなっていて、どういう修理をしてから販売できる状態に仕上がったのか、
しっかり把握できていないお店では買わない方が無難です。
買ってから実は事故車で、修理箇所を全部直したら新車を買った方が安かった、なんて事例も少なくありません。
個人的にはカップ&コーンであればBB(ボトムブラケット)や、車輪軸のベアリング部分へのグリスアップが施されているかどうか、
ペダル軸・ステム・BB・シートポストが固着していないかどうかの確認も忘れずに確認することを強く薦める。

そもそもタイヤ・チューブを新品に交換していないとか、
ブレーキやシフトワイヤーが錆びているとか小汚い塗装で誤魔化しているようなものは論外。


●中古自転車は基本的に微妙

「乗れればいい、安ければいい、ちょっと乗るだけだから」
自転車は整備が必要な乗り物であって、状態や整備状況を見て不十分で
本来の性能を全く活かせていない時点で自転車と呼ぶに値しない。

例えば「ブレーキがロクに効かない、反射板がまともに機能していない」ような、
本来の機能を無視して「自転車未満の何か」を「(普通に走る)自転車」と言い張るような人は乗り物を所有するべきではない。

そして、中古専門店でも自転車店の中古車でも
ビンテージでもない安物自転車を完全に分解→チェックして消耗品を全て交換→錆取りやフルグリスアップ等をする
オーバーホールを行えば、1万円以下などの値段で売れば(余程余ったパーツを無料奉仕する感覚でもなければ)赤字になるため、
まず間違いなく”ある程度の整備しかしていない物”」ということを理解した上で中古自転車というものを見てもらいたい。

タイヤ・チューブ・カゴ・サドル・ワイヤー類は新品に交換していたとしても、
(かけられるコスト的に低品質で)最低限の性能のみを引き出しているに過ぎず、
「BBの分解・グリスアップ整備はしていますか?」と聞いて、大抵は「何もしていない」という答えが返ってくるはず。

●中古自転車は得?

jitensyazamurai.com/db/archives/7282
長く乗るなら、修理やメンテを考えるとお安めの新車の方がかえってお得になるんじゃないか? って。

短期、もしくはあまり乗らないなら、レンタサイクルって手もあります。

通勤通学で使っていたが残り半年しか使わないのに壊れて(=メンテ不足や走行方法など問題があって自ら壊して)
修理をすれば高くつくからという理由だったり、
単身赴任で半年~1年居るだけであれば費用を抑えたい気持ちもあるとして、
期間が短いのであれば
(まともに整備が行き届いておるのかどうか怪しいところもあるようだが)「レンタサイクル」が
一番用途には合っている気がする。

少なくとも1年以上使うつもりで、何をどう見ればいいのか目利きが出来ないような段階であれば
中古自転車を買うメリットは低い。

自転車の場合特に「ただ(に近いもの)ほど(後で修理費が)高いものはない」ということで、
素直にそれなりの資金を溜めて購入し、愛着を持って大切に乗ることを強く薦める。


●見た目は綺麗でも・・・?

▼走行不可な中古の原付(スクーター)
takesno.com/archives/3145
外装はメチャクチャキレイなのですが、後輪を駆動させる部分のシャフトの溝が完全にナメてしまっていて
空転してしまっていました。(最初は運良く走っていただけの状態)
完全に直すのには下手すればエンジンから交換しなければならない程の重傷車だったのです。
これは原付の話だが、中古自転車にも同じことが言える。
「ここが壊れてるから買い替えたほうがいいですよ」とセールストークで使われやすい箇所として
「ハブ周辺(車輪の中央部分の回転部分)」と「BB(ペダルの車体根元側にあるほうの軸周辺)」がある。
(軸・内部の球・球を保持する部分(椀やリテーナー)など)

スポークの折れや錆びのようなすぐ気づかれてしまうような箇所は補修か、その部分ごと廃棄として、
分解しなければ気付きにくいような箇所でも
「中古だからこんなもん」ではなく
「責任を持ってしっかりと分解整備しているのかどうか」というのを
見極めることができるのかどうかが中古自転車を仕方なく買わなければならない場合のポイント。

だからこそ
「素人向けではない」のと、「状態確認もできないようなネットで購入するのは基本的に薦めない」

パーツ取り用なら外れかどうか確認して使用可否を判断すればいいだけでも、
「車体そのものを使う」ということであれば
例えば、アルミフレームに気付かないレベルのクラック(割れ)が内部にあった場合、
判断がつくのかと考えると、やっぱり個人的には使いたいとは思わないし、おすすめもしない。
(個人で非破壊検査機器でも所有していて自由に使えるなら問題なくても実際は非現実的)


●中古自転車は得?

jitensyazamurai.com/db/archives/3963
「自転車には車検がない」ということが全て。
自動車メーカーの管理する中古車販売のようなものが、「自転車には存在しない」ということを
知っていてもそれでもリスクをとるのは自由だが薦めはしない。
通販購入同様に、素人向けに思えて非常に玄人向けということを理解する必要がある。
→きちんと乗れるように修理すると購入代金を超える、新車を買ったほうが安い
→気にせず乗っていたが、結局修理をしなければならなくなったときに本体買い替えしかないほど酷い状態
見ただけでも分かる避けたほうがいいものとしては
「錆が出ている」(錆を隠すために小汚い塗装を施しているのも当然論外)
「タイヤにヒビがある」(まだ乗れると言われても、信用すべきではない)
これらがなかったとしても見えない駆動部分のハブやBBが痛んでいたり、
フレームにじっくり観察しないと分からないような微細な亀裂が入っているようなものも非常に危険。
●状態判断が可能
●パーツ取り用
●(絶対に乗らない)オブジェや小道具
これらを目的として買うのであれば使い勝手は良い。

●中古自転車を買うということ

目利きもできないネットで中古の安い自転車を買うのは相当のリスクがあると認識すること。
整備前提だったり、フレームにひびがあったりする可能性もある。
自転車店で「メンテした箇所の記録のある」中古自転車ならマシだが、
それが(工賃の安売りをしていなければ)格安で売られていることは稀。

●譲渡証明について

防犯登録が抹消されておらず、また防犯登録の期間が切れていたとしても、
譲渡証明書によって所有者が変更されたことが明確ではない中古自転車は購入すべきではない。
その番号に手が加えられているものは公営であろうがなかろうが、購入は避ける。
また、フレームの劣化具合の詳しい状態も分からないため、そもそも選ばないほうが良い。
(余程の高級品でもなければ、非破壊検査に出すようなことをすればその時点で商売にならないだろう)

●リサイクルショップの中古チャリは“現状渡し”

www.cycle-hokuto.com/blog/?p=702
点検や整備を行わず、カンタンな拭き掃除だけして、そのまま”現状渡し”で売っているモノだ、
ということをよ~く理解したうえで買うようにしてください。。。

●中古自転車の現実

自分で状態を見極められないのであれば中古自転車を買うべきではない。
「直せば乗れるから大丈夫」
「オークションで買ったとしてもどこか組み立ててもらえる店を探せばいいだけ」
フレームや各パーツの状態は?
どれだけ手直ししても新品より安くなるという確証は?

●中古自転車のレストア(オーバーホール)

市販されている中古自転車や自転車店のどこでもやっていると思ったら大間違い。
普通の店で頼めば作業以外を含めた工賃だけでも2万円以上、
タイヤ・チューブ・ワイヤー等のパーツ代込みで
最終的に販売する価格が4万円程度となっても全く不思議ではない。
それでも「中古」。
破断を防ぐ意味でも金属披露の度合いを正確に調べようとすれば非破壊検査に出す必要があり、
そうすれば中古を買う意味が全くなくなる。
そして、パーツの代用が出来る規格であればいいが、それが出来なければ一体どうするのだろうか。
 ・ヘッドパーツグリス交換
 ・スポーク清掃、ニップル交換
 ・クランク廻り整備
 ・BBグリスアップ、ペダルグリスアップ
 ・後輪センター出し
ここまで手を入れて整備する店は全国的にも数えるほどしかないような気がする。
通常、中古自転車を持ち込んでこうした補修をお願いすれば工賃だけで2万円以上は確実。
「面倒だから断る」「新車買ったほうが安い」という店も少なくないだろう。

●中古自転車を買うと損をする?!

古田輪業.com/2015/11/09/中古自転車を買うと損をする?!/
中古自転車というのはこの消耗品を変えずにほぼそのまま売り物にしています。
買ってすぐにタイヤを交換する羽目になったり、乗って違和感があるので見てもらったら結構な修理代が…
コレで得したと思った分チャラですよ。新車だったらメーカーに文句の言いようもありますが、中古では無理。
すぐパンクして買った自転車屋にクレームを入れると「中古ですからねぇ…」といわれるのがオチです。
「売り物にするならちゃんと整備しろ!」といわれそうですが、
まともに修理すると、新車が買える値段になるんです。
やらない、と言うより出来ない。タイヤ一本買えたら数千円するのに、
ワイヤーは解れ、チェーンにはサビが、しかも少し異音が。
「あんまり手をかけると商売になんないから油でもさして軽く拭いて並べとくか」
これ、妄想じゃないですよ。経験談です。私もそうやってましたから。
もちろん実際にはちゃんと点検して安全面では問題ないことを確認して店に出していましたが、
全部分解してみるわけにもいきません。
新車を組み立てるより、中古自転車を直した方が何倍も手間も時間もかかる以上、そうせざるをえないのが実情です。
部品代もかかるし。

●中古自転車の見えない部分

takesno.com/archives/2700
外観は大丈夫でも、今動いていても。
部品は消耗・摩耗して行きますし 中古だったら前の持ち主の状態から消耗が続いています。
だから、実は裏では蓄積されていて購入後にドコかが表立って故障するという可能性もゼロではありません。
あと目に見えない内部・細部の清掃まで済ませている所なんて多くないと思います。
そこまでしていたら、正直採算が合わないでしょうしね。
自分が新車から乗り続けていたら、摩耗や消耗も自分が使用したことによるものですが、
中古車のそれは極端な話ですが 以前の持ち主さんが使用したコトによって蓄積した不備・不具合を修理する感覚です。
それを念頭に置いて、承知・覚悟しなきゃダメですねー。
なかなか完璧なモノってないですし、善し悪しの判別も難しいですし、もしかするとすぐに修理をしなきゃダメかも知れない…。
中古車のオススメしにくい所は、そういう部分なのです。
通販で完成車を買うケースと似ているかもしれない。
自分でフル分解出来て組みなおすことが出来るのであれば
その不具合を解消することは難しくないとして「トータルで安くあげられる」かもしれないが、
目利きも分解組み上げも出来ないのに安易に中古自転車を選ぶということは
「故障の種」をすすんで買うようなもの。
▼「中古自転車なんてどうせタダみたいな値段で仕入れているんだから安くできるだろ?」
という問いがあるとすれば、
「真っ当な整備をすれば利益がないどころか赤字で提供しなければならない」ので
部品交換と各部整備によって、中古自転車でも新車に近い価格になることを納得してもらった上で、
「安く売っても利益を得られるような整備しかしていない激安車」ではなく、
「不具合の起きにくい”普通に”乗れる自転車が欲しいなら」
それなりの予算金額を提示してくださいとしか言いようがない。

●整備内容と実費の計算

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/6981773.html
6400円(税込・防犯登録料込)
【防犯登録:600円】
登録抹消→新規登録で600円込みだろうか。
譲渡証明があっても名義変更になれば新規で登録料金は必要になりそうな気はする。

交換部品:前後輪タイヤ・チューブ 前後ブレーキワイヤー ブレーキシュー 後輪錠 前かご サドル 
▼物凄く大雑把に激安パーツで計算
前後タイヤ&チューブ:セットで約1000円
前後ブレーキワイヤー:アウター&インナーセットで約500円
ブレーキシュー:約500円
後輪錠:約1000円
前カゴ:約1000円
サドル:約1000円

防犯登録料込みで約5600円

オーバーホール:前輪 後輪 クランク内部 ヘッドパーツ
見える部分の錆取りはしていないものの、
これだけの整備で料金800円というのはありえないがこの時点で利益なし。
具体的な内容は不明ながら
もしヘッドパーツやBBの分解グリスアップ、前後輪もグリスアップから振れ取りまでするとして、
これだけの内容を大抵の店で6400円で依頼すれば、さすがに呆れて到底受けてもらえる仕事ではないはず。
(万が一余程の恩義や借りがある人であれば応えることがあるかもしれないが・・・)

例え車体がタダで他の車体の使えそうな部品を0円で取り付けたとしても普通に考えれば赤字。

引き取った自転車を軽く磨いて
タイヤ・チューブは他の使えそうな自転車から移し替えか激安品を使って交換して
あとは雑にねじ締め調整だけで5000円くらいで販売というのが一般的な中古自転車と思うので
これだけの整備でこの値段であれば破格の安さなので需要は多いかもしれないが・・・
逆にどうやってこれで利益を出せるのか不思議且つ技術の安売りが心配になる。
最終更新:2023年12月03日 22:18