一般車(ママチャリ)の選び方

最終更新日:2024.2.18 ◆ホームセンターによる自転車解説への補足

2023.9.24 ●シンプルなほど安く済む

2022.10.2 ●丸石自転車2023展示会レポ記事から見えてくる今後の自転車との向き合い方

2022.7.17 ★一般車でも完全分解してから納車前整備する店の方針(画像解説)

2022.2.27 ●自転車購入時に「用途・目的」をしっかり見極めないと失敗するという例 
 (メンテ2に移動)2022.1.30 ●国内メーカーの一般車の不具合? https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/123.html
2022.1.23 ◆[重さ]搭載パーツで大きく差が出る【スタンド&リアキャリア】(服部産業の解説)

2021.12.19 ●7部組の完成車のヘッドパーツにグリスほぼなし
2021.9.19 ●全ケース(フルカバーのチェーンケース)を薦めない理由
2021.9.12 ◆総合的な案内「10項目」
2021.8.15 ◆車種比較の落とし穴 ~条件は詳しく確認しよう~
2021.6.27 ●一般車(ママチャリ分類)の定義
2021.4.4 ●予算2万円でオススメできる自転車はありません
2020.2.16 ●生活用自転車の購入を検討すべき時期について
2.2 ●変速なし自転車のポイント(修理時にかかる費用面での比較など)
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●通学自転車の選び方 (2020.1.26ページ移動)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/138.html
●BAAについて
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/137.html
▲通販での自転車本体購入のデメリット
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/75.html#warning
───────────────────────────────────────
2019.12.22 ●買い方を間違えると「自転車は完成形にならない」
12.15 ●内装変速と外装変速(+変速なし)の違い
10.20 ●片道20km用途での車種選び
9.29 ●「ママチャリなんて何でもいい」という感覚
9.8 ●オーアンドエムの5年補償は既に消滅で(特定車種)1年補償が復活、アサヒサイクルは(特定車種)3年補償が復活
6.2 ●悪路向けの一般車?
3.31 ●ステンレスリムの弱点
3.24 ●しっかり整備されている新車
3.10 ●外装6段の問題?
2.24 ●改めて考える自転車購入前の注意点、●内3変速があっても・・・

■目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★購入後を見据えて選ぼう
 ●パンクしにくい自転車が欲しい
 ▼整備の頻度で考える
 ◆「何が」「どこまで」必要かどうかということ
 ▼【どうやって実感する?】
 ■買った後のことを考えたほうが得
 ■メリット・デメリットを理解せよ
 ●店選び、購入方法での失敗例
 ■特殊規格(ベルトドライブなど)について
 ▼事故案件を確認する
─────────────────────────
★選択チャート表(簡易・詳細)
 ●とりあえず内容としては何を見て決めればいいのか
 ●簡易的な一覧
 ▼重量
 ▼タイヤ(リム)サイズ
 ▼本体素材
 ▼変速数と種類(変速なし・内装・外装)
  ◆内装3段と内装5段の違い
 ▼チェーンケース
 ▼ライト
 ▼[後]ブレーキ
 ▼駆動
 ▼シートポスト
─────────────────────────
★素材と変速の組み合わせで選ぶ
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★盗難補償で選ぶ

「盗難補償のある自転車メーカーや盗難保険など」
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/150.html
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雑感
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●シンプルなほど安く済む

cs-shinwa.sblo.jp/article/190561862.html
手間がかかるという事は金額が増えるという事です。
作業=工賃=人件費ですからね。
みなさんは修理にお金のかかる自転車と
そうでない自転車、どちらを選びますか?

※当然、共通部品の価格まで安くなるわけではない。
あくまで手間が少なくなれば割安にすることが"可能"というだけであって、
時間工賃は画一価格が売りのチェーン店でもなければ店ごとに異なる。

まず構造的にハブに何でもかんでも留めること自体をまず見直してもらいたいとは思う。
コスト削減だったとしても整備性は著しく劣るため。

ネジを増やせる余裕があるなら、まずフレームにキャリアはキャリアだけで単独で
ネジ留めできる箇所を設け、緩み防止剤の中強度でもつけてナットワッシャーで両側から
挟んでめったに外さずに済むようにすればいいのに
一般車・一般車電アシではそういう当たり前を避ける。

その結果として、修理時にイチイチ全部外し、全部着けるという
毎回毎々手間のかかることを要求し、効率を著しく下げる。

メーカー的に整備無頓着が多くて事故多発の原因になりかねない心配がある?
だったら業界挙げてロビー活動でもすれば
保険やヘルメットのように最優先すべきでもないようなことを優先できるのだから、
「適切なブレーキ操作」にも影響のある「定期整備」を「努力義務化」でもしたらと思う。

●関連で「車種選び」に関しては間違っている人があまりにも多い気がする。
長距離で頻繁に使うのに安物自転車だったり、反対に、坂もないような近所でしか使わないのに、
むしろ体力維持のためにも整備費用面でも電アシは不適格なのに買ってみたり
歪な選び方が横行しているように思えてならない。

「タイヤ・チューブ・ワイヤーケーブルなど規格サイズが同一である場合は除き」
 ・電動アシスト自転車より一般車のほうが電装パーツがないので安く済む
 ・内装変速よりも外装変速のほうが構造が簡単なので安く済む
 ・外装変速よりも変速がないほうが構造が単純なので安く済む
 ・フルチェーンカバーがあるよりも、半面やピストル型のほうが簡単なので分解は早くできる
 ・組み立てやすく整備もしやすいほうが修理時間も減るので比較で少しは安くできる

だからこそ安物自転車でフルカバーチェーンケースの意味が分からない
もし「ママチャリだからフルカバーが適切」というなら、
巷の「ママ向け電アシ」の数々がフルカバーではない時点でその論理は既に破綻している。

その上、変速を切り替えて使いもしない=必要がないのに
変速付きの電動アシストの必然性は低い(ハブ自体に強度を持たせるために太くする場合は除く)。
坂が多いわけでも、風が強い地域でもないのに、
近所移動しかないのに変速つきを買う意味もない。

「客が欲しいと思ってるから」で、そのまま何の相談も提案もせず
買わせて結局用途に合わなかったら本末転倒。

だからこそ、店の役割は非常に大きく、本来ネットで自転車本体を買っても構わない人は
よほど自転車に詳しい「極限られた人間だけ」であるべきなのだが・・・
どうにもシマノを筆頭に「最も大切な基礎中の基礎の土壌を育てる」ことを完全に放棄し、
育成しなければモラルまで崩壊し続けるだけという危機感がなさすぎることに
何故誰も気付こうとしないのか。


◆ホームセンターによる自転車解説への補足

www.youtube.com/watch?v=pbL9nv2Qb-0
1 内装変速は外装変速とは違い漕ぎながら変速はNG
  坂道は途中で変速せず「予め軽くしておく」のがセオリー。
  どうしても登坂の途中で切り替えるなら一旦停止してから変速が望ましい。

 外装変速は内装変速よりも走行性能は高い。
 小まめに手入れすればシャリシャリ音鳴りで走りにくいようなことも、
 適切な扱い方を習得していればチェーンが外れやすいこともないが
 ノーメンテ主義であれば、その恩恵が得られない。

2 26と27.5の説明では26はWOのETRTO:590と勘違いさせてしまうので
 しっかりMTB系の「26HE ETRTO:559」の説明と
 よくあるその590とは互換性が一切ないことへの解説が必要。
 (タイヤは割高になるが、クッション性能が良くタイヤの選択肢は多い)

3 バンドブレーキの音鳴りは一応1粒研磨剤で改善できなくはないのとサーボブレーキへの変更が可能。
 ローラーブレーキはBR-IM31Rでも「放熱板90mmと100mmの2種類」あるだけでなく
 新型タイプ(C3000系,C6000)へ変更も可能という説明不足。
 (放熱板なしは廉価型ローラーブレーキであり、放熱板なしなので必然的にグリスも蒸発しやすい)
 ※仕入れが不可であればその限りではないが…
 少なくともアルベルト扱いがあれば放熱板90mmローラーブレーキの取り寄せは可能。

4 フルカバーのチェーンケースは整備がしにくくチェーンの状態も確認し辛い。

5 カセットBBやタイヤの側面反射は良いとしても「イノーバ」のタイヤは微妙。
しかしノーメンテ使用するならタイヤ銘柄を気にしてもほぼ無駄なので何でも良い。

6 テールライトは故障時の交換が面倒で実際にはデメリット。
シートポストに取り付ける電池式であれば付け外しの手間はあるが交換しやすいが
そもそも電池式である必然性は低い。

6 ブロックタイナモでもカゴ下取り付けの物への交換可能。

7 内装5段は重めの方向に振っているので、恐らく16Tと思われる後輪ギアでは
  まともに使えないはずなので18Tへの変更が必須に思える。

8 ベルトドライブはローメンテで済んでもチェーンに比べて駆動効率が悪い。

9 「くるぴた」は使わなくても機能があればそのぶんの車体値段は上がる。
 前カゴに5kg以上積載しない、風で倒れない駐輪場所を選ぶことが重要。

※コメント欄
「片道20km用途」は…自動車か原付をお薦めしますが
どうしても自転車であれば標高差を考えると値段が高くなっても
「電動アシスト自転車」が必須かと。
余程体を鍛えてる体力自慢で非電アシの場合でも、登坂を考えると
最低10kg前後のクロスバイクやグラベルバイクも視野に入れるべきで
予算は空気圧計付きポンプ込みで最低でも「10万円前後」から。
(※アルベルトも含む普通の一般自転車はお薦めしません)

●丸石自転車2023展示会レポ記事から見えてくる今後の自転車との向き合い方

cs-shinwa.sblo.jp/article/189839178.html
約2万円弱という尋常ではない値上げがされる車種や
単に「値段を上げる口実」としたかったのか
名称の複雑化・フレームの多様化・ハンドルロックの搭載など
「無駄な変更」が多そうな印象。

値上げに対して「辻褄合わせで小手先の変化をねじ込む」は選択ミスで、
分かりにくくても、延長保証や修理時の「補償特典を丸石が補助する形」で考えるべきではないだろうか。

●やはり今後は今までの自転車の価格に慣れ切ってしまっている消費者達には
「中古自転車」の需要が高まり、「ネットで中古車を貰ったり買ってきて走れるように安く整備しろという難癖」から
「店が目先の金欲しさに安請け合い整備でのトラブル」も増えそうな予感。

消費者「今まで自転車を大切に使ってこようとしなかったツケ」
薄利多売販売側(店/メーカー)「まともな整備を浸透推奨させず、早期買い替えを促し」
「適切な整備の重要性を軽視してきたツケ」が、重くのしかかって来ようとしている。

◆「これでも貴方は自転車の使い捨てを続けますか?」という選択を突きつけられている状況で
今までの誤りに気付き、
「変速の"適切な"使い方、空気圧の"適正な"管理、適切な注油、家屋での外駐輪であれば車体カバー」など
ようやく考え方を改められる人だけが安く使い続けられ、
それでも改める気がないような人達は、今後ますます無頓着に相応の"枷"として「搾取」されることになる。



●予算2万円でオススメできる自転車はありません

※既存内容と重複でも注意喚起として。

使用頻度「1週間か1ヶ月に1回使うだけ」
短期間のみ「長期間使うつもりはない」
近所用「単距離しか使わない」
という限定条件であれば、安物自転車を使い潰すという選択肢はありかもしれない。
※その場合「トラブルの少なさと機構の簡略化という点」から「変速なし」がベター。

【重要】「ノーメンテ主義」なのに「外装変速」は、相性最悪なので絶対に選択しないこと。

しかし、もし「稀に使うだけ」でも「長期間利用するつもり」であれば、
安物自転車は耐久面から見て良い選択とは言えない。
(※完全分解でグリスアップ等が出来るスキルと工具がある場合は除く)

※店に安物自転車の完全分解からのグリスアップを頼むのであれば、
常識的に自転車本体とは別に「工賃だけで2~3万円以上」が当たり前なので、
その工賃ぶんをもう少しまともな自転車が買える予算にしたほうが得。

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地域的に坂が多いとか風が強い場合は電動アシストが最適でも、
当然、2~3万円で買えるわけもなく、
余程年式が新しく、バッテリー状態も非常良い場合を除き、
バッテリー状態を考えると電動アシストで中古は論外。
タダで貰えても処分費ぶんマイナス。
※通販などで売っているような5万円台でも、まともに薦められる車種は存在しない。
※電動アシストでオススメできる下限は「パナソニックのSW(約8.5万円)」。
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安物タイヤと同じで、(乗り心地の違いなどは考えず)
「限定的な条件下では最適化される場合もある」が、
基本は「目先の安さに釣られてもロクなことはない」。

そして「購入後」も「性能維持のためには」その整備費用も必要。
空気圧管理のために空気圧計付ポンプ、
(556ではない)チェーン専用のオイル、チェーンの洗浄剤、
屋外であればカバー、
タイヤ・ブレーキシューのような消耗品も交換しなければならない。

それが面倒であれば、半年や1年おきに買い替えか、
最悪は買い替えずに使い続けることになるが、
走行性能を置き去りにするということは
「本来消費する必要のなかった体力まで削られる」ため、
結果、費用面でも効率面でも損をする。

どれだけサンダルのような使い方しかしなくても、
自転車は「様々な部品の集合体」であり「乗り物」。

ある程度の衝撃や風雨にも耐え、本来の実力を維持し、
安全で快適に使うためには、どうしても対価が必要。

可処分所得から通信費や遊興費などを見直してでも、
「自らの身体機能を拡張するための装置」として
「生活用の自転車」について、一度真剣に考えることをオススメします。

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※しかし、こんなページまで辿り着いて情報収集しているような人であれば
既に安物自転車について理解している人が多いと思われるので、あまり意味はないという。

本来このような情報が届かなければならない人達のためにこそ
「行政」や「メディア」が活用されるべきと考えるが、
実際は「ヘルメット着用や保険加入に執着」、
「スポーツ自転車や電動アシスト自転車一辺倒」で
「一般の生活用自転車の情報発信力に関しては、完全に皆無に等しい」というのが現状。

◆車種比較の落とし穴 ~条件は詳しく確認しよう~

(1)重さ
「後付」で、荷台やカゴなどを取り付けて「重さが同じになっていれば」まだ参考になっても、
掲載されている重さが「2~3kg違う」ということは、
その時点で「走行性能の比較は無駄」。
※重い自転車でも走行感が軽いのであれば、スポーツ自転車でも強度重視で重いものだらけになっている。
※だからこそ突き詰める人は「1g単位で軽量化を探求する」ことになる。

(2)タイヤの"太さ"・"タイヤ自体の重さ"
一般車のWO系「(24/26/27)×1-3/8」・・・・・・・約35~37mm幅
HE系の例えば「(26)×1.75HE」・・・・・・・・・約42~47mm幅
◆「同じ重さ」であれば、タイヤが"太いほうが"走行軽快感では劣る
(※但し、エアボリュームが増すのでクッション性能は高い)
初歩的な話として「クッション性能重視」か「走行性能重視」か、
特徴が大きく異なる車種の単純な比較は無意味。

日常使いとして「普通車」と「4WDのオフロードカー」の比較をしてもしょうがないように、
「普通に重い安全靴」と「さほど重くない革靴」を比べ
「革靴のほうが軽くて歩きやすい」という感想が出るのは当然というか。
逆に安全靴のほうが歩きやすいと思うとすれば驚く。

(3)変速の状況やギア比の違い
これも当たり前で、「同じ外装変速6段」でも「段数の位置」で「軽さは違う」。
また、外装変速でも変速なしでも内装3段でも
「段数の位置が同じ」でも「チェーンリングの歯数&後輪スプロケの歯数」
=ギア比が異なれば走行感は異なる。

(4)ハンドル角度など
子供乗せのような必然性のある特殊ハンドルでもなければ
後で変更しやすい箇所なので、あまり気にするほどではないが、
直立姿勢で風を真っ向から受けるポジションほど「風の影響を直に受けるので進みにくい」
反対に「伏せるような姿勢」になるほど進みやすくなる。
※シート角のポジションもあるが、一般車では気にしてもしょうがない。

(5)その他:坂の角度や長さや多さ、向かい風の多さ、個人の体力、
電動アシストのバッテリー残量、回転部分が正常か否か、等
異なるケースは多種多様。
空気圧の減り方すら細かい条件で全く異なるのに、
年齢も体力も走行箇所の条件も一切分からない状態で、
「相応しい自転車が何か」と安直に訊かれても、
大雑把に車種の紹介だけは出来ても、"的確に"答えるには困難を極める。

やはり、購入相談は店がちゃんとしっかり時間をかけて「商材」として
興味がある人には「違い」を徹底的に教えるべきと考える。

◆[重さ]搭載パーツで大きく差が出る【スタンド&リアキャリア】(服部産業の解説)

osaka1947.exblog.jp/32410267/
片側スタンドが約0.45kg
両立スタンドとキャリアで約2.245kg
残りの細かい差はさほど気にしないとして約2.3kgの差。

しかも、この両立スタンドは安定性重視で接地面にU字金具があるので
一般的な両立スタンドよりも重くなる。

両立スタンドをアルミにすれば間違いなく軽くはなるが、単純にコストの問題と、
それ以上に、使い方を理解できていない人達に使わせてしまうと・・・
駐輪時にスタンドを上げたままサドルや荷台に座ることで
「破損」を引き起こすために、安易に導入するようなことは出来るはずもなく。
かといって、スタンドの強度を上げてフレームに影響が出ても困るので、やはり難しい。
リアキャリアにしても同じ。

アルミの両立センタースタンドにすれば600gほど軽量化できるが、
両立スタンドとはいえ、やはりU字錠等でしっかり固定物と施錠する癖と環境が整っていなければ、
「安定性が悪い」というクレームにも繋がりかねない。

そのため、使い方を理解できる人であれば、
「リスクを理解した上で」(加工が必要であれば、その加工も含めて)自分で調べて交換する方向になる。

リアキャリアについては、一切使わないのであれば「真っ先に外すこと」が走行性のUPになる。


●7部組の完成車のヘッドパーツにグリスほぼなし

twitter.com/bicycleoshigamo/status/1471319744112660483
7部組みで入荷する完成車の殆どが画像のように
グリースのグの字もないほどグリースが塗布されていません!
これはスポーツ自転車の話として、
9割完組でも、逆にグリスが満足に充填されているケースがあるのかどうかすら怪しい。
工場組立時点でネジ溝に防錆処理が行われているわけもないことから見ても、
ロクに整備せずに納車しているような店であれば、
まず間違いなくグリスアップはしていないと見ておいた方がいい。
※もし新車購入時に自転車を受け取る際、グリスアップの有無の状況を聞いても、
特に一般車がメイン販売の店であれば、
そもそも「何故必要なのかすら分かっていない」店のほうが恐らく多い。

●全ケース(フルカバーのチェーンケース)を薦めない理由

長めのスカートを履くことが多い人を除き、基本的には選択肢に含めないことを薦めます。

 ・蓋などのネジを外さなければチェーンの状態がほぼ確認できない
 ・全カバー自体が曲がってチェーンが当たりカシャカシャと音鳴りしやすい
 ┗・それを修理する専用工具が廃盤(2021年9月時点) 
  ↓
●HOZAN「全ケース直し」生産終了
www.hozan.co.jp/corp/g/g15172/
※要望が多ければ数量限定で再販の可能性も?

▲一方で、バック拡げとかいう「準破壊工具」は継続しているのを見ると・・・
www.hozan.co.jp/corp/g/g15451/
如何に一般車が「適正工賃の概念がないユーザー」と、
「こんな工具を使わないと時短作業できないロクでもない自転車店」に囲まれ、
「破壊前提」で酷い扱いに晒されているのかよく分かる。

「フルカバーならほぼ注油しなくてもオイルが枯渇しにくい」というが・・・、
それは「ローメンテこそ有意義」=「まともにメンテする気がない」と言っているようなもので、
砂ぼこりなどがほぼ付着していない「チェーンの快適性」を放棄しているので、
個人的には、そのような使い方を推奨しない。

●フルカバー(全ケース)型チェーンケースのメリットとデメリット

 ●良い
 ・文字通りのママチャリという主に婦人車での特徴ということもあり、スカート等が巻き込まれにくい
 ・チェーンへの注油頻度が下がる

 ▲悪い
 ・カバーを外さないとチェーンの状態が確認しにくい
 ・チェーンの清掃に手間がかかる
 ・ロックリングを正しく嵌めるには専用の工具が必要
 ・カバーの凹みをある程度綺麗に直すには全ケース直し工具が必要

▼ピストル型ケース(ハーフェーンカバー)の場合
ズボンの裾が巻き込まれる場合は「ズボンクリップ」を使う。
www.cycle-yoshida.com/pc/syouhin_list.php?GCODE=007&BCODE=008&CCODE=001
(長いスカートの場合はフルケースカバーを選ぶより他にない?)

▼チェーンケースについて
要はスカートを履く必要がないのであれば「作業性が悪くなるだけ」に思える。
チェーンへの注油頻度が下がるというのは
空気入れ不足の常態化と同じように「自転車への手入れを怠けるための言い訳」にしか過ぎないように
思えて仕方ない。
時間工賃が上がるので「修理が前提の商売である場合も」歓迎されるものと言える。

※半面ケースでもピストル型ケースに比べると若干手間だが、外す手間はそれほどかからないので
全ケースに比べると注油等はしやすい。
※チェーンオイルが飛び散るというのは適切な塗布とふき取りができていないだけ。


◆総合的な案内「10項目」

jitensyazamurai.com/db/archives/15168
◆(1)安物買いの銭失い
 しかし、ベルト駆動は「ベルト部分のみ」メンテ軽減できるだけでしかないのと
 ▲ノーパンクタイヤをデメリット説明なしで安易に薦めるのはどうかと・・・。

◆(2)中古は避けよう
「商品状態の目利きが出来る人であれば」
 殆ど使われていない新古品を稀に入手することができるかもしれないが、
 少なくとも「使用感のあるものは」割高になるのは間違いない。
 「整備済み」とあっても、果たして細部のグリスアップまで施されているかどうか疑問。

◆(3)空気を入れるという「習慣付け」
 頻度については書かれているが、▲「空気の量」については案内なし。
 米式化等は禁句扱い?

◆(4)タイヤは適宜交換
 走行面や側面の"ひび割れ"や溝が無くなって下地が見えそうになってきている時点で交換。

◆(5)適度に注油
 (ノーマル)556は厳禁。全体につけまくるのも論外。一気に噴射するのもNG。
 要は適量も注油が場所も分からないなら「店に頼む」が正解。
 (※当然、556を使うような店には頼まないこと)

◆(6)駐輪状態で長持ち度合いが違う
 軒下でも直射日光を避けるためにカバーをするのは有効。
 ※安物カバーは撥水力が低いなどで不利なのでおすすめしない。

◆(7)年1回以上は自転車店でメンテ推奨
 自分で完全分解からの組み上げが適正に出来るとか、
 不調の原因が分かるのであれば必要はないが、
 基本的には不具合の種を消すためにも、
 使用頻度や走行距離にもよるが年1回とは言わず、
 「注油依頼も兼ねて毎月1回」でも過剰ではない。

◆(8)危険な状態では乗らない
 そもそも"前後とも"適正にブレーキが効かなければ「道路交通法違反」。
 正直、車体番号と防犯登録していればそれも共に、努力義務でも「報告するように規定」すべき。
 ※「事故を起こす可能性の高い危険車両」として目を付けておく必要がある。

◆(9)自転車の役割を意識しよう
 「生活の足として欠かせない存在」ならば、より安全で、より快適に使えたほうが良いはず。
 手間と時間とお金をかけるだけ、真っ当に応えてくれるのが自転車。

◆(10)保険も分からないでもないが・・・
 まずは「ブレーキ」を意識するのが最優先。当然、ヘルメット着用よりも優先。
 「危険を予め予想しつつ、交差点の出会い頭に気を付けるなど、とにかく臆病に走行する」
 「歩道は歩行者が優先」とにかく"止まる"。
  停止からの漕ぎ出しのために"変速を素早く軽くしておく"スキルも必須。

 「事故を " 防 止 " する(起こさない/遭わない) = 慰謝料も怪我の治療費も時間も浪費しない = お得」
 事故後に備えるよりも、まずは「徹底的に無事故で自転車を扱うこと」が最重要。



●一般車(ママチャリ分類)の定義

[極狭い範囲のみ]として・・・
 ・「約1万円のカラフルな変速なしの安物自転車だけがママチャリ」
 ・「"ママ"とあるので、婦人車だけ(非アシスト)」
(内装変速 or 変速なし、フルカバーチェーンケース、両立スタンドが標準装備)
という人が多いかもしれないが・・・、

個人的には、
●スポーツ自転車もどきの「ボスフリーの外装変速」の軽快車も全て
●ファットバイクと同じ「太幅タイヤ」でも「荒地走行はできません」と書いている車種
●メーカー側がシティコミューターやアーバンバイク扱いや、
 販売店側で「クロスバイク」として販売しているとしても、
「跨ぎやすい(トップチュープ)フレームが斜め」である車種も、
"非スポーツ用途"で「日常生活用向きの自転車」は、全て「一般車(広い意味でのママチャリ)」として定義しているため、
話が噛み合わない可能性はある。

「生活用自転車」という意味では、
幼児/子供車や、親子乗せ自転車でも、(e-bikeではない)普通の電動アシスト自転車でも、
「大枠としては」同じ"一般車"カテゴリと思っている。

レンタルの観光用に使うタンデム自転車は丁度中間。

しかし、観光用のレンタルファットバイクでも、
ボスフリーではない荒地走行できる車種は「スポーツ自転車」となる。

カセットスプロケのスポーツ自転車でも、
グラベルのような日常系であれば一般車になるのかといえば、そうは思えず。
それだけ「スポーツ用途としての自転車」は「扱いも管理方法も別物」と考える。

少なくとも、走行性重視で趣味性が高く、
「換金素材」として目を付けられてしまう車種、
例えば、シングルスピードや、カセットスプロケの使われているクロスバイク以上であれば、
「一般車」としては、防犯管理すべき方法が異なってくるので、同じとは思えない。

●生活用自転車の購入を検討すべき時期について

cs-shinwa.sblo.jp/article/187147194.html
例年どおり3月頃に品薄になるとはいえ
今年は状況的に楽観視できないのかもしれない。

とはいえ「3月末にならないと駐輪場の空きが出ないから買えない」などの特殊なケースや、
通学車のように「校則を確認するまで購入するわけにもいかない」という事情があれば、
遅くならざるを得ないのは分かるが、
特に理由がないのにギリギリで買おうとすること自体間違いなので、
その場合欲しかった車種が買えないとしても「自業自得」の面が強い。

基本的には車種選別の一助となる「必要なパーツのリストアップ等」を
1から勉強するなら「半年前」くらいからが妥当。
店選びも念入りに調べるのであれば1年以上前から検討していても間違いではない。

その上、メーカー全体的に商品入れ替え時期でもなく、
そもそも需要が高い時期なのだから店が値段を下げる可能性は低い。
(※まともな整備が期待できない売りっぱなし前提のネット通販などの投げ売りは考慮しない)
(メーカーや店にもよるが、一般車であれば、
切り替わり時期に売れ残りが安くなる可能性が高いのは
自転車店全体の閑散期も重なる11月くらいと見ている)

※無論「何でもいいから自転車が手に入ればいい」という鈍感を極めているような人であれば、
中古でも買ってからその修理費用を払うしかないが、
あらゆる自転車が入手できなくて困るなどということは考えにくい。

●変速なし自転車のポイント(修理時にかかる費用面での比較など)

cs-shinwa.sblo.jp/article/187088097.html
ギヤ付きとギヤなしで多少の差はあるものの
ギヤなしの自転車の場合は特に
踏み込む力が強い方ほど、壊れる可能性が上がります。

よく、より安い自転車を買おうとして
ギヤなしを買う方が多いのですが
坂のある街に住んでいる場合は摩耗が早くなるので
ギヤ付きをお薦めしております。
【1】【適切なチェーン清掃&注油】で摩耗は抑えられる
※556やパーツクリーナーを雑に振り撒いてしまうようなことをすれば
ブレーキがまともに効かなくなる恐れがあるので要注意!
「とにかくケチることしか考えていないユーザー」か、
「早く壊して欲しい店では」間違いなく提案されない。
まともに手間をかけ安全運転を心がけていれば、
そのぶんしっかり長持ちするのが自転車。
(駐輪場で倒れないように工夫するなどの条件もある)

【2】後ろのギア歯を増やすことで軽さは増す
(1漕ぎで進む距離は減るが、坂が多いのであれば
ギア歯を交換できるハブに交換するという方法もあるが、
そのハブの存在自体を把握していない店も相当多そうなので現実的には難しい。
こちらでハブだけ入手して手組ホイールを依頼できる店を探すほうが早そう。
しかし基本的には、余程変速なし車種に強いこだわりがないのであれば、
やはり[変速を切り替えて使う前提で]変速自転車を選ぶべきだろう。)

修理時の総額は店によって差があるが、手間を比べると
「内装変速の内部一式の部品代」と「変速なしの手組工賃」では、
内装変速の場合は車輪組をし直したりせず、
内部ユニットごとの交換で済むので作業としては比較的楽。
(※但し内装でも5/7/8/11速であれば、内部一式自体の値段が高くなるので
変速なしの手組のほうが安上がりになるはず)
[内装3段でも"ベルト駆動"であればやはり値段は高めに思えるが不明]

しかし、変速なしの場合は手組ホイールで対応するよりも、
手間を考えると最も楽な「完組ホイールにて対応」という店も少なくなさそう。

そして、当たり前の話だが、
【変速があっても絶対に切り替えて使わない】ような人であれば変速付を買ってもしょうがない。

●買い方を間違えると「自転車は完成形にならない」

star.ap.teacup.com/flatout/2501.html
わかりやすく言いますと、7部程度に組みあがった自転車の部品たちを、
販売店にいる整備士の資格を持った人により、安全な自転車に組み上げています。
通販とは異なり量販店用のメーカー車の完組は9割組で納入というケースも一応あるが、
グリスアップや固着防止処理が十分な可能性は低い。
(まともな店員がいれば本部指示を無視してでも丁寧に組んでいる場合が"極稀に"あるかもしれない)

ブレーキの調整ページにおいては、調整は販売店にてお願いします!?とありました。
もはや安全であるべき自転車が危険な乗り物になりそうな予感しかしないです。
「調整は【別途、[粗悪な通販車でも受け入れてもらえる店に]有料で整備費用が必要になりますが】
実店舗にてお願いします」という意味まで理解できる人がどれだけいるのだろう。

前後ホイールの玉当たりはガチガチ
ハブの玉当たり調整から
ステムやシートポストにはグリスなんて塗布されていません。
固着防止処理など
それらを組み直して、ワイヤー類にもグリスを塗布、
ブレーキ変速関係も調整をし直して自転車として組み直しました。
それだけのことをしないときちんと走ってくれないことを理解してください。
自転車の形をしているだけの
「ペダルを漕げば進みブレーキレバーを握れば一応止まる」完成車未満でも
問題ないと思っている人が多い方が、「売れればいい」「早く壊せばいい」と思っている
店やメーカーにとっては都合が良いのだろう。
(雑な組立では半年や1年でガタガタになるはずだったころが、
初期整備がしっかりしていて、消耗品交換だけで済んでしまうようでは困るという)

粗悪な車体では長期安全を期待できないという意味でBAAを薦めるのも結構だが、
本来はこのような
★「初期整備の重要性」から
★「(最低限の接客礼儀もあり技術も信頼できるまともな)店での定期的な整備」
★「一般ユーザーでも日頃できるメンテナンスの"正しい"方法」といった
「自転車を形だけではない"まともな自転車として"使ってもらうための常識」を
身につけさせるための機会を設ける必要がある。

●内装変速と外装変速(+変速なし)の違い

●内装変速について
★変速機そのものは錆びにくい
▲一般普及品は段数が少ない
▲価格が高くなる
▲修理する場合も高くなる
★停止時に変速を切り替えやすい

チェーンケースは外装変速にもあるので特にメリットというほどもでないのと、
「ローメンテを是とするフルチェーンケース」はあまり薦めたくないのもある。

▼内装5・7・8・11段は基本的には「生活用途としては考えない」こと
「5段では(車種にもよるが)常用するためには後ろのギア歯の1サイズアップ交換が基本」で、
「8段,11段は完全に高価な嗜好品」。
自転車のことを詳しく理解できるようになってから、その時に初めて選択肢として考えるべきもの。

●外装変速について
★見えているのでメンテナンスしやすい
★適切な段数を選べる

※6速でも7速でも「ボスフリー」という軸が構造上弱いという欠陥があるのが微妙。
リアエンド幅が135mm確保できるのであれば、「7速カセット化」というのが望ましいカスタム。
(※フレームエンドを広げることはお薦めしません※特にアルミや小径は厳禁)
(※そもそもホイールの手組が必須なので安易に自分で作業しようとは思わないこと)

▲「外装変速の自転車は、停止時には変速を切り替えにくい」ので
「停止前にギアを軽くしておく」という使い方を理解しておく必要がある。
駐輪場の雑な扱いで変速機が狂いやすいということを挙げる人もいるかもしれないが、
「異常を感じたらすぐに店で調整してもらう」という癖が身についていれば、
さほど大きな問題にはならない。(しかし、問題を放置すれば"無駄な"修理費用がかかりやすい)

◆はっきりと言えるのは「安いから外装変速の車種を選ぶ」というのは間違い。
「まともにメンテする気がないユーザー」は、
スポークプロテクターが割れても放置しているようなことをしていれば、
チェーントラブルで後々困ることになる。

●「内装変速・外装変速ともに」変速は切り替えて使いましょう
特定の段数だけ使うと歯の摩耗が早くなるだけでなく、
「疲れやすい」「漕ぎだしが重い」といったデメリットがある。

●(一般車の)変速なし(シングルギア)について
「なるべく手間がかからず壊れにくいものがいい」というだけで決めるなら
「シングル=変速なし」が最適。メンテもしやすく補修費用も安め。

もちろん坂には弱く、それを改善するためには(後輪)ギア歯交換が必要になるが、
基本的に「ギア歯交換が可能なハブへの組み換え」になるので、
購入前にギア比を確認しつつ「完全に短距離用」と割り切って使う覚悟は必要。

(※スポーツ系の[違法ピストではない]シングルスピードは別物として考える)

●片道20km用途での車種選び

片道20kmのような(特に一般車感覚ではかなりの)長距離の場合、
身長/体重/年齢/体格/荷物の有無とその重さのような
基本情報であれば電話で確認できても、
自宅から勤務地までの具体的なルート(坂の数やその勾配)から
タイヤ交換だけでなく細かいメンテ頻度も考慮すると、
無関係な地域に問い合わせても最善案が出せないと考えるべきだろう。

問い合わせているくらいなので
恐らく自分では作業できないものと仮定すると、
大概は遠方で買っても得しないので、
この場合「埼玉もしくは都内の実店舗」しかないだろう。

それでも一般論でオートバイや原付・自動車・電車・バスを使わないとして
山道や急坂を通らない前提で「ざっくりと車種だけ提案するなら」
●エルゴン系グリップ(&バーエンドバー)必須で「クロスバイク」
●大容量バッテリー乗せ換え必須で「電動アシスト」
電動アシストでも様々なタイプがあるので、具体的にどの車種にすべきかは要相談。
●まともに整備できる店と室内保管ができる駐輪環境が必須で「ロードバイク」
↑雨天走行するなら「グラベルロード」や
フル泥除け重視であれば「ランドナー」だろうか。
疲れにくさ重視なら消去法で「電アシ」一択。
それでも20代体力自慢であればクロスバイクで十分かもしれない。

どの車種にしても「適切な空気圧・適切な注油」「小まめな整備は必須」で
特にブレーキシューは平たん路が多くても半年に1回必ず交換、
ブレーキケーブル(ワイヤー)もタイヤ摩耗時の一緒のタイミングで交換しておいたほうがよさそう。

反対に選んではいけない車種は・・・
▲ママチャリ(シングル・内装) → 長距離向き車種ではない
▲シングルスビード      → 同上
▲クルーザー         → 同上
▲小径車(折りたたみ・非折りたたみ問わず)→ 同上
▲MTB             → 車道走行ではサスペンションがほぼ車重増加装備でしかない
▲BMX・ピスト → 適法の前後ブレーキ取り付けていても長距離向きではない
▲スポーツ風自転車 → 外装6段でも7段でもボスフリーでは軸が弱い。車重があれば疲れる。
▲ファットバイク → 偽物ではない本格的車種でも長距離には向かない。
▲フル電動自転車 → ナンバープレートなどなしでは公道走行不可
▲タンデム → (そもそも通勤に使いたい人がいるとは思えないが・・・)
 [2022年8月現在]東京都・神奈川県では一般公道走行が解禁されていない。

●「ママチャリなんて何でもいい」という感覚

「近所の移動用に使うだけだからテキトーに選ぶだけ」
という人も多そうだが、
たとえ1万円や2万円といえども、安くはない買い物のはず。
タイヤに限らず、アレコレ試した上で全く違いに気付けないのであれば
その人にとっては安物でOKということになるとして、
(「栄養補給できれば飯なんて何でもいい」と同じ)
「実際に乗り比べて違いに気付くことができるのであれば」
(高い安いに関わらず)違和感が強いものを使う意味はない。

タイヤであれば
「耐摩耗性や耐候性なんて要らないから、とにかく軽くて安ければいい」

「(適正空気圧を理解し維持できる前提で)なるべく長く使えるほうがいい」
では
薦められる価格帯も異なる。

そもそも+1000~2000円以上の価格帯のタイヤを発売している意味とは何なのか
ということになるが、
「メーカーに騙されて大して違いのないタイヤを有難がっているだけ」
と思うか、
「立ち往生を避けるためにも、出来る限りトラブルの芽は潰しておきたい」
備えるかどうかの違い。

車種も同様に、
「週5で10km以上使うこともあるし、出来るだけ長期間使いたい」か
「月1で1km未満圏内利用で半年~1年で買い替えるだけ」では
薦められる車種も全く異なる。

(当然2か所以上の施錠をした上で)
「良いものを出来るだけ長期間使いたい」というのであれば、
◆ブレーキ周りやリムやスポークなど「部品自体の違い」

◆しっかりと丁寧に作業してくれているかどうかの「整備力の違い」

実感できるかどうかが、「良いものを選ぶことができる分岐点」なのだろう。

●しっかり整備されている新車

star.ap.teacup.com/flatout/2286.html
定価販売であれば、むしろ手間暇がかかっているぶん「安い」と言える。
(但し、以前の記事から見てBBネジ部分の固着防止処理はしていないようなのでそこは微妙か)
「大量に仕入れて大量に捌くような販売方法ではない」からこそ可能。
(技術スタッフを多く雇えば可能でも余程の立地や客層に恵まれていなければ赤字だろう)

大抵の売りっぱなし主義の店にこれらの整備を頼めば
「そういうのは(技術がないので)出来ない」か、
出来るとしても
「どうせすぐ壊すんだから丁寧な整備なんて必要ないだろ」という感覚で
物凄い面倒臭そうな態度を隠そうともせず、
「追加工賃で1万円」はまだ良心的で、2万円以上をふっかけてくる可能性すらある。

★一般車でも完全分解してから納車前整備する店の方針(画像解説)

note.com/togt24/n/neb60944ae847
時間工賃¥9,000-~¥12,000-と言われる自転車業界において、
ここまで分解する時間とさらに組み直す時間を考えると、
販売価格の安い車体であれば、車体の販売による利益は溶けてしまいます。
さらに長持ちしてしまうということはその後の修理などでの収益が見込めず、
まさに『骨折り損のくたびれ儲け』になりがちです。

ネット通販や大手の自転車販売店チェーン等を見てみると
定価よりかなり安く販売されている場合もあります。
となると、後々のユーザーさんの出費を抑えられるような組立なんてしている場合ではありません。

■当店だからこそできること
販売台数が大手と雲泥の差があるということもありますが、当店は最初から価格で勝負はしておりません。
というか、正直に言うと大手と価格勝負なんてできるハズもなく、
同じ土俵に上がることすらできないでしょう。
ではどうするか?
品質で勝負するしかありません。
自転車を購入する初期費用としては安くなくても、
後々の維持費などを抑えることで、ユーザーさんの負担を減らしたいとも考えています。

当店にてお買い上げいただいた車体には、追加料金無しでこのクオリティーの組立を行います。
また、有料ではありますが、ネット通販や他店様にてお買い求めの車体でも
このクオリティーの組立が可能です。

◆完全定価でも、このレベルの納車前整備で追加料金なしというのは
間違いなく「ありえないほど激安」。

雑多な店、特に「値段の安さ」を売りにしているような店は
「個人店・量販店問わず」ここまでの分解整備は【利益が消えるので確実にしない】。

頼んでも「"一般車ごときに"という感覚で呆れ顔」
「とてつもなく嫌そうな表情で」とんでもない金額をふっかけてくる可能性すらある。

しかし、「どうせ空気充填の頻度感覚すらないような奴らが多いのだから無駄」とか、
「テキトー整備で利益出すことだけが正しい」
思い込んでいるような「情けない同調圧力」には是非とも負けないで続けて欲しい。

そもそも「整備できるだけの工具」も「スキル」も
「ロクにない店」も存在するのだから十分に気を付けたい。
※例え「きちんと整備しています」という口ぶりでも、
集中できないなどの理由から「整備内容を一切見せない」場合は疑いたくもなる。

しかし、個人的に、知り合いでもこのサイト同等の整備を頼まれるとすれば
「調整云々のレベルでは済まない精度の低い部品の実費は別途」で工賃を結構貰いたくもなる。
※安物自転車ほど「調整に手間がかかる」ので、より高く、元々の精度が良さそうな自転車でも数万円ほど。

そう考えると、自店の宣伝も兼ねているとはいえ、
いわゆる「技術の安売り」になっているようにも思えるが
自店販売車の場合、販売前に丁寧に整備を行っておくほど、
(さすがに浸水や完全屋外野ざらしは除外するとして)
長期放置されたとしても、例えば「固着」で
後々「面倒で手間のかかる固着との戦い」をする必要がなかったり、
極限まで納車前整備を行っておけば、問題が起こっても、「ユーザーの使用方法の問題の割合が高いと分かる」ので
問題点の洗い出しの選択肢も減らせる。結果として「後々効率的になる」と言える。

そうする気がなければ、自店販売でも一瞥して「はいじゃあ買い替えましょう」と
いつもの常套句を出してくることになるのだろうとは思うが、
そんな「フツーの店」があるのは避けられないとは思うものの、
「その選択肢しかない」ことが健全とは思えない。

「既存の商慣習に倣うことだけが正しい」というのは
「人間の可能性や多様性すらも否定するようなもの」。
固定概念に捉われすぎると見える問題点も得られるはずのメリットも見えなくなる。

結果、大衆自身で「安さに執着することこそ至上命題」と思い込み、
「英式やボスフリーのように、とっくに終了すべき規格まで未だに残り続けて」
ユーザー達は最低限のメンテの概念すら一切身につける機会も得ることなく、
店達には"無駄な"手間が増やされてしまっていることに気付いていない。

それに、「基本価格が安くない」ということは
未だに値段で量販やネットに勝負を挑もうとしているような
「"無謀な挑戦"にしか優位性を見出せない」店達としては、
「大抵の消費者は細かい作業なんてしても気付かない」という感覚であれば、
「競争相手が減って嬉しい」というだけでしかないはずなので、逆になぜ気にする必要があるのか謎。

一般車で英式から米式(チューブ)への移行と同じで、
(多くの店では一般車サイズの米式チューブは通常在庫していないということも理解の上で)
多少割高になっても「気付いた人達だけが得をする」ということで
「住み分け」が出来ることは無駄が減って、
より高品質・カスタムにまで意識が向かう人達が増えることは歓迎すべきのような。

他にも、他店に持ち込みされたとしても、固着などの心配も減るのでメリットのはず。
とすれば
「あの店ではもっと細かく作業していた」という
単に「モチベが下がる御小言を言われたくないだけ」というのは余りにも情けないので
「地域的に?修理費用が高くても理解してくれる客だけで経営が成り立つ」のが
羨ましいだけなのかもしれない。

そもそも、自転車の価格も総じて上がっているだけに、
「工賃に関しても値段の安さを売りにするような時代は終わりを迎えている」と言える。
だったらこれを機会に「後々の自分の手間を減らすために」
客を選別するのも必要な段階と見るべきなのではないだろうか。

ユーザーが、それをどうしても直視・実感することが出来なければ、
安易に半壊状態の中古自転車を買ってしまい、まともに走れるようにするだけでも
結構なお金がかかり、新車を買ったほうが安いことに気付いても手遅れで、
延々と安く(雑に)作業してくれるような店を探して呆然と彷徨うことになるのだろうが、
まともな店がそんな「ゾンビ達」に付き合えばどうなるのかは自明の理。

◆「作業を公開」し「価格勝負していない」という「"意味を"理解できる人達」への作業に
如何なく時間を費やすことができることがメリット。

※時間や価格重視の大衆層が多ければ多いほど、
「値段提示で大半が去る」ので、その時点で「厄介払い」できるというのも良い。

▼「何が違うのかという意味」を理解できれば、簡単な話ではあるが
読解力・思考力・想像力のいずれも欠落していれば、理解は不可能な話かもしれない。
もしくは、理想はあっても「地域・客層的にどうにもならず他地域への移転も困難」であれば
「そんな業態なんて通用するわけがない」と腐したくもなるのかもしれないが、
「自分の価値観こそ全て」と視野狭窄に陥らないように「有難い反面教師」として、気を付けたいところ。

▼切り分けて考えるだけ

▲「(自分で整備もできないし目利きもできないけど)自転車なんて通販で問題なし」
▲「自転車を丁寧に扱うことができない」
▲「自転車なんて完全ノーメンテ当たり前」
▲「とにかく時短、工賃も値段の安さ重視!」
であれば 
  → 「テキトー・雑整備が方針の多くの店や、大型店や量販店等にご依頼くださいませ」

◆「丁寧に作業して欲しいから時短要求をしない」
◆「自転車を日常生活の足として大切に思っている」
◆「自転車を丁寧に扱って「★安全」「★快適」「★長持ち」させたい」
という場合、
 店は 【完全予約】【会員制】などの「"網戸"を虫よけとして門戸に掲げておき」、
 理解のある客には「ランニングコストの対価をちゃんと支払うことを厭わず宜整備し、
          店との関係性を大切に頼りましょう」となる。

つまり、端的に言えば【"業態(業務内容の実態)"の根幹が異なる】というだけの話。

●「中古専門店やリサイクルショップよりはマシな作業をしている」という誇りがあれば、
それを支持している客達で経営が成り立つなら、それで良いのだろうとは思うものの・・・
消費者にとって「選択肢が少なく、似たような方針の業態しかない」ことは避けなければならない。

その現状が「変速の使い方や日常点検の方法も含む自転車の正しい扱い方」
「空気圧管理のテキトー感」から「交通マナーの雑さ加減」に繋がっていると考えられるだけに、
個人的には到底看過できない問題。
道交法について条文参照もせず誤った解釈のまま理解していたり、
そもそも「一時停止の重要性すら説かない」人達だらけという現状には違和感しかない。


●(補足)別の店の納車前整備動画
www.youtube.com/watch?v=YVHlr4QJJXo
ここまで出来るなら、ヘッドパーツとBBのグリスアップをして欲しかったのはあるが、
「追加費用必須になってでも」頼んでおいたほうが得。
あと、ハブダイナモも「端子側は隙間からグリスアップ追加可能」のはず。




●自転車購入時に「用途・目的」をしっかり見極めないと失敗するという例

www.moneypost.jp/882827
「買ったけど乗らなくなった」3つのケース
創作ネタのような気もするが、参考になるので個別に対策を考えてみる。

【1】10万円以上のクロスバイク
10万円以上する高いものでしたが、ママチャリとは比較にならないくらい軽くて走りやすい。
2万円程度の安物自転車はフレーム自体が論外として、
5万円程度以上の(まともな)外装変速車であれば、10万円まで行かなくても
「適正な空気圧管理」「軽いタイヤ」に「適正なチェーン注油」「変速の切り替え」で
街中使用では走りやすい。
「過度に高額自転車でなければならない」というのが根本的に間違い。

─「車道は怖い」
「気に入って、最初は都内から横浜のほうまで走りに行ったりしていたんですが、だんだんと乗るのが怖くなりました。
まず都内だと、車の交通量が多い場所も多い。幅寄せする車や、いきなり停止する車には注意していました。
風が強い日はフラッと揺れますし、車を運転する人にとっても自転車は怖いだろうなと。

「何のために走りやすい自転車を買ったのか」という意味からして、
そもそも「交通量の多い道を走ること自体を避けて」進むべきだったと言える。

─「細めのタイヤのデメリット」
また道路がドラックの車輪の跡などで削れていることもあって、
クロスバイクくらいの細いタイヤだと、その溝にハマってしまって危ないこともありました」

クロスバイクであれば、35mm幅やそれ以上も可能では・・・?

─「タイヤ(恐らくホイール)盗難」
「駅のそばの駐輪場に停めていた時、2時間ほどして戻ってみると、タイヤが器用に抜かれていたことがあったんです。
自転車仲間から、サドルやライトが盗難に遭うという噂は聞いていたのですが、まさかタイヤが……とびっくりしました。
盗難に遭うかも、とビクビクしながら乗るのはストレスになるので、高い自転車は考えものだなと(笑)。

素直に「ナット式や盗難防止軸にしましょう」。

3点とも、原因と対策を知るために、
「きちんと(有償)対応してもらえる店」に相談を持ち掛ければ解決できたが、
こういうことが相談できる「単純に売るか修理する以外にも熱心な店」というのは
日本中探して100軒もなさそうなだけに無理な話か・・・。
何しろ盗難対策と銘打ってワイヤーロックを平然と並べているような店だらけでは。

結論◆【1】まともに「相談できる店」は多くないという現実。


【2】小径自転車
─錠前・・・ではなく「店選択のミス」
「まず、面倒だったものに、鍵の問題がありました。
自転車屋さんに、『タイヤやサドルが気軽に取り外されて持っていかれてしまうことがあるから、
全部を引っ掛けられるようなワイヤーロックがいい』と教えてもらったので、長いものを持っているのですが、
それが意外に重たくて。なんなら、自転車で出かける時にいちばん厄介な荷物がソレです。

防犯性皆無のワイヤー錠。長ければフレームに巻き付けるような方法もあるが、
使用時に引っ張り出して施錠するのが面倒となれば煩わしくなって当然。
U字錠や多関節なら、カゴの中やハンドルバー等に取り付ける方法もある。
※盗難リスクと錠前の値段を天秤にかけて、錠前が高額と思うのであれば、最初から安い自転車を使えば済む話。

─(恐らく)安物小径で諸々不便な設計
また当たり前ですが、タイヤが小さいので長距離には向きません。
荷物も乗らない。後付けでかごを取り付けましたが、あまり重たいものを乗せると、本体の自転車が小さいので不安定になる。
スーパーへの買い物でもリュックを背負う羽目になります。
さらに言うなら、うちの周りは坂が多いのですが、下り坂の時に、体が前に吹っ飛びそうになって怖かった経験があります。

タイヤが小さいからというよりは「進みにくいのは安物の小径自転車特有のギア比の問題」と思われる。
小径車といえば「ブルーノのミキストF」を知っていれば後悔しなかったはず。

買い物に使うのであれば「荷物の量や距離に応じて車種選択が基本だが、
5kg以上の荷物を乗せるのであれば【後ろカゴ】は必須。
そのため「後ろカゴを取り付けても跨ぎやすいフレーム形状」がオススメ。

結論◆【2】やはり「店選びは慎重に」。

「おばちゃん達に後ろカゴが選ばれている理由は非常に合理的」。
「重い荷物は後ろが安定する」ということを本能的に?知っているかのよう。
合理的といえば、歩道で自転車で対面時に降りるのも、
「予め歩行者状態であれば過失割合が軽減される」ことを見越しているのだろうかと思う。
(但し、安定を失う"恐れ"がある状態での走行は違法になるケースもある傘の支持具だけは擁護できない)

【3】折りたたまれない折りたたみ自転車
─駐輪環境
「もともとクロスバイクに乗っていたんですが、駐輪場が近くにある施設ならともかく、
都内のカフェやショップだと、併設されていないことが多く、ヒヤヒヤしながら道路脇に停めることもありました。

大きめの駐輪場に停めて「歩けば済む」か、
駐輪場から歩くのが面倒あれば「換金価値のない車種を選択」で済む。

マンションの駐車場に停めるのも、少し嫌だったんです。
屋外に出しっ放しだと汚れるので、できれば部屋の中に置いておきたいなと。

マンションの駐車場での盗難被害報告はよくあるだけに分かるが、
「クロスバイクでは屋内に入れられない」わけがないと思うが・・・。
何のためにクロスバイクが雑多なママチャリと比べて「軽量」かと考えれば、
走行性だけでなく「可搬性も考慮している」と見るべきだろう。
そして、余程の激狭物件ならまだしも、ワンルームでも置くことは不可能ではない。

「まず、折りたたむのが案外面倒というか……。慣れの問題だとは思いますが、とはいえワンタッチで折りたためるわけではない。
自分はズボラな性格で、すぐに折りたたまなくなりました……。

何故買う前に気付かなかったのか。そして、気付いたのであれば、年式が古くなりすぎる前に
状態が良いうちにジモティ等で処分すれば良いのではと。

あと、軽いので、ワイヤーロックで鍵をかけても、それごと持ち上げられてしまうリスクに気がついてしまったんです。
だって私が持ち上げられるくらいの重さですからね。
なので、盗難防止を考えるなら、例えば歩道の柵とか、極力地面につながっているものにくっつけなくてはいけない。
ラック式の駐輪場ならラックにくくりつければいいのですが、停め放題みたいな駐輪場だと心配です。
まあ、折りたたみなら折りたたむべきで、折りたたまずに停めておくほうが目的外ではあるんですよね(笑)」

折りたたむために買ったはずなのに、結局面倒で折りたたまなくなってしまうという
「折りたたみ自転車の購入失敗の理由ナンバー1」というべきか。

結論◆【3】「クロスバイクをそのまま使う」か「換金価値のない車種」を選択。

●悪路向けの一般車?

ameblo.jp/schonkm/entry-12463861515.html
こちらの自転車は構内で使用してるのだが、どうやら悪路をメインにお使いのようデス。(・・?) エッ
タイヤは勿論だが所々で泥まみれ。 (・0・。) ほほーっ
自転車は一般車だが悪路を走るとなるとタイヤは一考する必要があると思う。
恐らくだけど、今までも糸浮きで交換となる事が多かったんじゃないかなぁ。(-ω-;)ウーン

実際に走行路を見た訳じゃないけど・・・・・・・・・。
多分、、、もう少し太くて出来ればオフロードのタイヤが向いてるんじゃ・・・。( ̄へ ̄|||) ウーム
一般車のタイヤは舗装道を目的としてますしねぇ。(-ω-;)ウーン
条件を満たして、一般車サイズをある程度カバーしているとなると・・・。。。。_| ̄|○

こいつは、なかなか難問です。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
難問なんだろうか・・・?
559(26HE)・622(700C)のどちらでも「ステップクルーズ」に
「エアチェックアダプターを取り付けて約2週間おきに適正空気圧を充填してください」
で話は簡単に済むような。
(※フレーム間隔にさほど余裕がないブロックタイヤに交換するなら泥除けは簡易型に付け替えで対応)

表題の「価格の壁」ということで「そこまでの予算がない」ということであれば、
他のメーカーのS型系のフレームの中から、700Cや
分かりにくい[26]と書いてあるものから559を探し出すしかない。

いや、「完全に泥の中を進む」ので、
「ディスクブレーキ」の本格的な車種ということであれば確かに厳しい。

●ステンレスリムの弱点

「ステンレスリムは頑丈なので荒々しい使い方をするしかない場合でも有効」
という側面があっても・・・
「雨天時にブレーキをかけても止まりにくい」という欠点があることを忘れてはいけない。

一方で、削れやすいというアルミリムだが、
(整備に問題がなく、製品に劣化や不具合もない場合は)
ステンレスリムよりは雨天時に止まりやすい。

さすがに「(ステンレスリムの)自転車は雨の日の通学には使わないでください」というのは無茶。
「正しい使い方」を説明できる店員と、それを実行できるユーザーを育てることが重要。

あとは、一般車であっても、墨汁が出にくく異音も少ないなど
ブレーキシューの違いの知識まである自転車店が果たしてどれだけあるのだろう。


●外装6段の問題?

hiasacycle.blog.shinobi.jp/自転車/外装6段変速はやめましょう
雨ざらしにしないように保管して、雨のあと走ったなら水や泥を拭いて落として、
適度に注油と掃除をして・・・
という方ならさほど問題ありませんが、
毎日駅まで乗って行って置いておくような自転車にここまでするという方、いらっしゃいますか?
「そんな珍妙な人は数えるほどしかいないはず」と繋がるように見える。

現実的に「通勤通学のママチャリのメンテにかけられる金と時間の余裕がない」から
出来るだけローメンテナンスでも長く使うためにも外装6段は避けたほうがいい」
という意味だとしても、

「定期的にメンテナンスをする必要があるという"常識的な使い方"を教えてもらっていない」とか、
店自体が「水置換オイルなどで防錆処理などを施す気もない」というケースも忘れてはいけない。

「一般車(ママチャリ)ユーザーなんてどうせすぐ錆びだらけのボロボロにするんだろうから必要ない」
「教えたって絶対メンテなんてするわけがない」
こういう店が圧倒的に多い気がする。

そもそも「一般車メンテ講座」を受講できる店が存在するのだろうか。

書籍すら存在しない、一般車やママチャリの専門の愛好家と呼ばれる有名な人もいない。
(生活用途とは無関係のママチャリレース専門家は完全に別ジャンル)
(自転車の範疇として幅広く興味を持っているような人はいても、専門家としては知識量なども含めて力不足が否めない)

「ママチャリってパンク修理できなくなったら買い替えるものでしょう?」
「空気を入れる?チェーンにオイル?面倒だし触りたくもない」
世間が持つ一般車への感想はこのようなものが8割を超えているのではないかと思っている。

もし「まともに教えてもらえる機会がないのに」「知ってて当たり前」のような感覚があるなら、無茶苦茶にも程がある。

「ノルマをクリアするために売れればいい、日銭を稼ぐためにさっさと壊してくれたほうが有難い」として、
「パンクの"予防"」すら商材にする気もないような
低レベルの店だらけにしか見えない現状で、一体どうやって消費者に賢くなれというのか。

●チェーン伸び
そして「内装やシングルなら錆びてもトラブルが起きにくい」という
印象付けをしたいのであれば、それも違う気がする。
チェーンケースがフルカバーであれば錆びるまでの期間が延びるからといって、
通称「チェーン伸び」が起こればチェーン引きである程度はカバーできるとして
その調整の必要を理解できるユーザーが多いとは思えない。

そのとき店に訪問する必要があるのに対して、
外装の場合は「RDである程度吸収する」ことで、訪問までの期間が延びるので
むしろこの点に関しては外装変速のほうが優れているとも言える。

●錆
錆に関しては内装でもシングルでも起こる。
防錆チェーンは動きが渋いことで抵抗感が増すだけでなく
電アシで起こっているようなチェーンが固まる問題もある。

●ベルトドライブ
ベルトドライブでもチェーンほどのトラブルは起こりにくいとして、
(チェーン式のメリットであるスプロケの歯数交換は考慮しないまでも)
「歯飛び」や「音鳴き」というケースも実際に存在する。

●ボスフリー
但し、ボスフリーの構造的な欠陥については同意見。
カセット式というのがある程度以上のスポーツ車に使われる構造のハブ、
ボス式というのが外装6段変速をはじめとした安めの自転車に使われるハブの方式です。
絵は多少デフォルメしていますが、カセット式と比べて
ボス式は概ね2~3cmほど真ん中に寄ったあたりに踏んだ時の力が掛かってしまうのです。
内装3段変速・変速なしの車軸はカセット式と同じような場所にベアリングが位置するため、
ボス式と比べてずっと曲がりにくくなっています。
なお、これは構造上の問題なので避ける術はありません。
ボスフリーは22インチや英式バルブのように
今後消滅させなければならない規格であることに違いない。

■外装 vs 内装・シングル
■メンテ vs ノーメンテ
■チェーン vs ベルト
■ボスフリー vs カセット
内在する問題はそれぞれで異なる方向性にあるため、
一概に「外装6段が悪い」だけで切り捨てられない難しさがある。

「生活用の自転車なんて何でもいい」では片づけられない
中身のある内容にどうやって興味を持ってもらうのかを考えなければならない。

●内3変速があっても・・・

cs-shinwa.sblo.jp/article/185575007.html
個人的には、脚力の強い方はギヤなしはオススメしません。
また、サイクルショップ・シンワ周辺の地域は
非常に坂が多いこともあって
ギヤなしを購入される方は少ないと思いますが
ギヤなしで坂を上る場合は更にこの部分に負荷がかかる為
より壊れやすくなってしまう事が多いです。

坂の多い地域にお住いの方は
最初に購入する金額が多くなったとしても
内装3段ギヤのついた自転車をお勧めします。
しかし、内3変速があって「購入時にどれだけ丁寧に使い方を教えられていても」
「一番重い状態をゆっくり踏むことだけが正しい」と思い込んで適切に使うことを拒否し、
「全く切り替えて使わないなら」(ハブそのものは太いので捩じれには強いとしても)
ギア歯の削れ具合に関しては似たようなもの。

空気入れの頻度に関しても同じようなもので、
何度言っても理解する気が更々ないような人は少なからずいると思われるので、
そういう人達は中古も含めた変速なしの安物(粗悪)自転車を乗り潰すのが理に適っているのだろう。


●改めて考える自転車購入前の注意点

[1]●変速がないほうが壊れにくい
高価なパーツの使われているかもしれないシングルスピード車種は別として、
変速なしの車種は壊れても、フレーム折損のような大事故でもない限りは
「内3ホイールや電アシの各種トラブルと比較すれば」修理が安く済む可能性が高いというメリットもある。
しかし、外装変速のほうが細かく段数を選べるので「適切に使えば」脚への負担は減る。
※基本的に街乗りでフロント変速は不要。
※カスタム前提なら「後輪のギアが」8枚以上のものを選ぶ。

そして、シマノが示しているように「(外装6,7段)ボスフリーは軸が構造的に弱い」。
ボスフリーは安物自転車の目安のような側面もあるので
その他のパーツも貧弱なものが多いとして、全体的な耐久性も低いと見たほうがいいかもしれない。

しかし、それ以前に「適正な空気圧を維持しないような使い方をしていれば」壊れやすいのは当たり前。

◆「ノーパンクタイヤ」と「パンクしにくい肉厚タイヤ」は構造的に別物。
 ・ノーパンクタイヤは、基本的に災害備蓄用自転車向けか工場内向けのような特殊用途向け。
 ・パンクしにくいタイヤは、「米式チューブ」や「エアチェックアダプター」で米式化して空気圧管理すればいいだけの話。
  但し、意地でも「絶対に無対策でしか使わない」のであれば避けたほうが良い。

◆店の注意喚起は言葉通り受け取ればいいというものではない。
特に米式化については触れないことが常識ような扱い。
他にも細かい補足説明が「面倒でしょうがない」のであれば仕方ないが、
あまり店の提供している情報だけを鵜呑みにしないほうがいい。

◆耐久性
もし「8万円もするようなベルト駆動自転車なら頑丈でなかなか壊れない」と売った後に、
無茶苦茶な使い方で壊され「騙された簡単に壊れたじゃないか」と理不尽なクレームになったら
さすがにメーカーにも店にも同情する。
しかし安物自転車の原材料をケチることに商魂を注いでいるような軟弱な鉄フレームよりは
「同じ衝撃を与えたとすれば比較的強い」とは言える。

◆店
量販は文字通り数を売るから当然ある程度雑になるのは経営システム上仕方がないところはあるとして、
個人店だから絶対安心とは言えないのが難しい。
個人店でも悪びれることなくバック拡げ工具を使うような技術のない店員、
TSマークを点検せずに貼るだけのような店員もいる。
そして、全般的な雰囲気からも訪問することを躊躇うような店には近づかないほうが身のため。

■値段に関しては「安易に安さを求めない」ということが重要。
「安い=(余程ボランティア精神に満ちていなければ)時間工賃と利益率を考えると必要最低限の整備しかできない」
と考えるべきだろう。

最低限は
●ステム・シートポスト・ペダル取り付け部分が固着しないように
グリスやアンチシーズコンパウンドなどが適切に塗布されているのかどうか。
※「変速調整」や「ねじ締め」確認は最低限未満の「絶対必要な整備」。

むしろ【定価を超えて別途追加料金を払ってでも】
●「前後ハブのグリスアップ」
●「BBのグリスアップ」
(もし最初から椀が無闇に硬く締められていて外せないようであれば初期不良品として交換も検討)
この2点は重要。

 ・・・かといって定価販売でも雑整備しているというケースもあるはずなので・・・

面倒でも「(双方の折り合いを付けつつ)日時指定し店の納車前整備を目視し確認すること」が
雑整備されない自転車を手に入れるコツ。
万が一「作業の気が散る」とか「整備状況は見せていない」という店があれば
その店は避けたほうが身のため。

[5]自転車の違い
ハンドルは比較的簡単に交換可能。
グリップはねじ止め式に交換すると後々楽。

ローラーブレーキでも放熱板なしは安物。
しかし工賃と部品代を惜しみなく支払えば制動力の高い上位タイプへも組み換えは可能。

キーキー音が出るバンドブレーキも同様に支払えば、サーボブレーキやメタルリンクブレーキに変更可能。

チェーンカバーは半分のほうがチェーンオイルは差しやすいので便利。
雨に当たることを気にするよりも、「雨天後の水分のふき取りと水置換チェーンオイルの塗布」
つまりチェーン整備の方法を理解するほうが遥かに大切。
面倒なら雨天後には毎回店に行くことを強く薦める。

◆自転車は基本的に「パーツ無交換・ノーメンテナンス」で大丈夫ではない
むしろ積極的に自分に合うパーツに交換することが(愛着を持って整備頻度を上げる意味でも)望ましい。
(無駄に軽量化重視のパーツを除く)

◆ブレーキやハンドルなど交換できるパーツは追加料金でカスタム交換すればいいだけ
(サーボブレーキやエアチェックアダプター等の対策があることは必ず知っておくこと)
◆整備が本当に丁寧な店かどうかは自分の目で確かめること
◆とにかく「安さで選ばないこと」

★「消費者が無知であれば浸け込まれるのは詐欺に限ったことではない」
雑な整備による後々のトラブルを回避するためにも、事前に様々な情報を把握しておくことが重要。


●「たかがママチャリ」という風潮

「スポーツ自転車に乗れば早く走れる」「電動アシスト自転車で上り坂も楽」
一方で「ママチャリなんて1万円台ので十分だし、走ればいいだけ」という感覚。

(余程鈍感でもなければ)
ある程度パーツを優良品に交換して各部を完璧に仕上げたものは「全然違う」ので、
「まともに整備されている一般車(ママチャリ)を知らないんだろうな・・・」と落胆する。

もちろん「平地で半径1km圏内に使うだけ」だったり、
「使用期間が1ヶ月や半年」であれば「安物ママチャリ」でも十分かもしれない。
しかし、それなりの距離をそれなりの期間使用するのに
「どうでもいい」というのは損をする選択。

「壊れやすい」とか「錆びやすい」という内容については状態次第。
 ・安物自転車でも日常の扱いが丁寧で各部の注油やグリスアップも欠かさない
 ・適正空気圧の意味を理解して習慣化できている
 ・屋内保管、または屋外保管でもカバーをかけている
 ・納車前整備に相当手間をかけている
  (※現実的には安売りしている店で安物自転車を買うほど雑になると見ていいが、
   10万円近い電アシでも雑なこともある)

「壊れた=壊した」
機械類にめっぽう弱いとか、壊していることに全く自覚がないような人は
どこまで日常的な使用方法を改善できるかどうか。

電アシかスポーツ自転車の2択ではなく、
「まともな一般車」という選択肢も考慮する余地がある。

●(納車前整備)一般車のホイールの振れ取り

star.ap.teacup.com/flatout/1980.html
「一般車で」ここまでの作業をしている店は恐らく全国でも数えるほどしかないのでは。
(当然仕入れ値なんて分かるはずもないが)定価販売でも作業時間や工賃等を考えると赤字が心配になる。
量販店などでは納車前整備として絶対にしない(販売計画として出来ない)であろう作業。
こうした箇所まで丁寧な作業をする店を見習って欲しいが、なかなかそうはいかないのが現実。

●高額品だから絶対に大丈夫というものでもない(納車前整備と使い方)

cs-shinwa.sblo.jp/article/183450576.html
この場合は電アシの話でも、アルベルト等の高級一般車や
完全オーダーメイドの一般車でも同じ。
お客さんは「ヤマハの自転車なんだから安心して買った」
と言っていましたが、ヤマハがいくらいいものを作っても
組み立てる人間が素人ではどうしようもありません。

とても精巧に出来た数万するプラモデルを
幼稚園児に組み立てさせたらどうなるでしょう?

誰にでもわかりますね。

一番大事なのは、誰が組み立てて誰がチェックしたのかです。

それが解らないようなお店で買ったり修理すれば
当然、こういう結果を招く確率は高くなります。

モノを選ぶときに、値段や名前ばかりに気を取られていると
結果的に多くの金額を払う羽目になり
信頼を裏切られてがっかりする事になります。

しかしそれを「お店が悪い」と決めつけて終わるのではなく
お店選びを失敗した自分の反省にしてほしいと私は思います。

特に自転車の場合は技術が一番重要ですから
そこを見極められなければ失敗を繰り返すことになるでしょう。

ユーザー側が賢くなり、このような被害者が一人でも減ることを願うばかりです。
「納車前整備」も確かに重要。

BAAでも国産メーカーでも、ねじ締めすらまともに出来ていない自転車と比較するために、
(折りたたみ車種は論外として)激安の通販車種でも、自分で全て完全にバラしてから組み上げるだけの
「知識・技術と工具や道具」が揃っていれば、
錆びにくくそれなりに快適な仕上がりにすることも出来る。

※当然、同じように完全バラしから
JISさえギリギリでクリアしていればいいと思っているような
どうしようもない屑パーツを普通に使えるものに交換しつつ
「まともに丁寧に」組み上げることを店に依頼すれば
時間/期間/日数は必要になるので数万円は必要。
なので結局は快適に使いたいなら(用途にもよるので治安が悪いとか使用期間が極端に短いといったことでもなければ)
最初からそれなりの値段のするものを買っておいたほうが
最低限のブレーキ周り(シュー・ワイヤーなど)と高性能なタイヤと米式チューブに交換するとしても得ということになる。

一方で「定期点検が自分で出来ないのに(信頼できる)店にも行かない」ユーザーの
使い方の問題もある。
cs-shinwa.sblo.jp/article/183276121.html
自転車の使い方 空気の重要性、点検の重要性 盗難補償の件、鍵の再発行の件など
必ず口頭でもお伝えしてからお渡ししています。
パンク修理にしても原因が空気圧不足の習慣化が全くできていないことに対して
「何度も何度も何度も・・・空気を月1で入れることをどれだけ説明しても”全く”実行しない」ような
救いようがない人というのも存在するようなので、
最終的には「ある程度はパッチ修理できてもそれ以上は交換するしか対処しようがない」という事実と
必要な修理費用だけ突きつけ、あとは感情を消して修理に徹するしかないという現実もあるのだろう。

他の方法で商売にする方法があっても恐らく「儲かるはずがない」とか
説得力のある分かりやすく丁寧な知識に乏しく
「困った状況にならないと金は払わない」と思っている店が多いからなのか、
積極的な「予防」で対処する店は皆無に等しいという印象。

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■スポーツ向きではない生活自転車全般の呼び方

 一般車・軽快車・シティ車・婦人車・シティコミューター・コミューター・アーバンなど、
 メーカーや販売店の都合によりとにかく様々な呼び方や分類をされる。

※正確に言えば「シティサイクル(=街乗り自転車)」の中にママチャリも含まれるとしても、
 広く一般の人に街乗り自転車の代名詞として定着されてしまった呼び方ではないので
 ここでは「ママチャリ」をページタイトルに付しています。

※チャリ・チャリンコ・ママチャリ・ケッタについては
 俗称と蔑称を兼ねているため、店で使うと嫌な顔をされることもあるので注意。

※法律用語としては自転車は「軽車両」に分類され、
歩道を走ることが出来る幅と長さのサイズの自転車の総称は「普通自転車」と呼ぶ。
(歩道走行は例外的に認められているだけで、歩行者の延長ではなく「車両」。)


★購入後を見据えて選ぼう━━━━━━━━━━━━━━━━


●パンクしにくい自転車が欲しい

「とにかく適正な空気量を充填してもらうより他に対処法はない」
「英式でタイヤの質にも握力も考慮せずに全ての人に感覚を掴んでもらうというのは不可能」
「月1で点検も兼ねて空気補充するのであれば店で購入の自転車に限り空気入れは無料だったりするかもしれないが、
間隔が空けば当然パンクしやすくなる」
「基本的にはエアチェックアダプターで簡易米式化するか、米式チューブに交換し、空気圧計付きポンプを使う」
(米式に対応しているが空気圧計がない安いポンプ+計測器(エアゲージ)の単品で組み合わせて使うという方法もある)
そして、「量販店のパンクしにくいタイヤ」でも
「シュワルベのマラソン」など丈夫なタイヤといえども空気を入れなくていいというものではない。
「ノーパンクタイヤはデメリットのほうが多いのでオススメできない」

▼整備の頻度で考える

とにかく買ってからもしっかり「メンテナンス(空気圧チェックや注油)をするつもりがあるかないか」
ということに尽きる。

「快適に使いたいけど手入れは一切したくないし費用もかけたくない」
というのであれば
「魔法でも使ってください」としか言いようがない。
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メンテナンスをとにかく「極力減らしたい」のであれば、内装+ベルトドライブになるが、
丁度快適な段数が選びにくい(内装3段)、比較的高価になる(内装5段)といった
デメリットは受け入れてもらうしかない。
「とにかく軽く快適に乗りたいけど、いかなるメンテナンスもしたくない」のであれば
外装変速を買って、店に毎月1万円でも払って空気入れからチェーン掃除や点検まで
毎週「必ず」時間予約してでも行くこと。
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▼2万円以下の自転車から「良いもの」という紹介はできない(修正)

(きちんと整備するなら、それなりには使える。(もちろん手間も費用もかかる)

▼安い自転車の代表的な特徴
 ●前ブレーキが「ペラペラで貧弱な」シングルピボットのキャリパーブレーキ
 →(ツーピボットキャリパーブレーキへの交換は部品単品で約2000円:工賃は2000円程度?)
 ●後ブレーキが「キーキー音鳴りがするバンドブレーキ」
 →(音鳴りがしにくいサーボブレーキへの交換は部品単品で約2000円:工賃は3000円程度?)
 ●ライトが「点けると重くなる豆電球式のブロックダイナモ」
 →(軽いLEDブロックダイナモにするなら工賃別の部品単品で約2000円)
 ●タイヤが安物で劣化しやすい
 →(まともそうなタイヤは1本2000円弱~[工賃別])(米式チューブ別売りで約1000円[工賃別])

結局のところ、変速の有無程度の差で「どれも似たようなもの」としか言えず、
「家から近い」とか「店員の愛想がいい」とか「店独自の盗難補償付き」といった
購入動機としては自転車本体以外のものになる可能性が高い。

●「安い自転車」=単純に「大量生産でコストを削減した企業努力の賜物」と考えるのは大きな間違い。
分かりやすいところでいえば、とにかくタイヤを究極に安く上げようとして「半分ゴミのようなもの」が使われる。
(「パッチ貼りができない=パンク修理ができないような安いチューブ」が使われることもあるらしい)

●性能の差を知るための判断材料
大手のメーカーであれば一般車であってもブレーキの種類などのある程度の詳細を書いていることが普通。
一般車に詳細性能を書く必要ないと考えるようなメーカーはまともにそういった情報を載せない。
そもそもメーカー(輸入販売代理店)のページすらないようなものを買うことは全く薦められない。
また安い自転車には
特有のデメリット「バンドブレーキではキーキーと音鳴りする等」があるが、
そういうマイナスになる情報は当然載っていないので購入後に交換や修理に費用がかかっても仕方がない。

●違いを知ることの大切さ
何の疑問を持たずに「安ければそれでいい」で飛びついて
後ろブレーキがキーキー音を発生させるようになっても「自転車はこういうもの」として
本当にまともな自転車を全く知らなければ安物でいいと思ってしまう可能性は高い。

きちんと整備されている一般車をどこかで借りて1週間ほど乗って
ロクに整備されていない安物自転車との差が分かるなら
4万円以上払ってでもしっかりとしたものを買うことを薦める。

●しばらく乗っても違いなんて何も分からないという鈍感な人であれば
「ママチャリ系の中古自転車専門店」で1万円もしないような自転車を買って満足すれば良いだろう。
後々早々に修理費用がかかったとしても
「そういうもの」として修理料金を払い続ければ済むだけの話。
文句をどれだけ並べようとも
乗り物で「安くていいもの」というものは
「まともな自転車というものを理解しているのであれば」幻想でしかない。

(安いからと通販購入に飛びつくことはどうしてもやむを得ない理由がある場合を除き選択すべきではない。)
その理由も含め実店舗の優良店を探して購入するほうが、
バック広げ工具を使われるような酷い整備をされず、後々カスタム時の相談時にも助かるだろう。
但し、そういう店で品質を保証できそうもない2万円以下の自転車を扱っているかどうかという話でもある。

●2万円半ば~3万円台の自転車をさほどオススメしない理由

ローラーブレーキ、内装3段、オートライト程度であれば範囲内としても
車重約20kg前後でフレーム形状が異なるくらいでこれといった優秀な特徴がないものは、
(1年程度の短期間や、余程治安の悪い地域を除けば)
「頑丈さ or 走行性能重視」両面から見て
使い勝手の面で「中途半端」という理由から積極的な選択肢として提案していません。

「整備調整を定期的に適切に行い、最低でも5年以上の長期使用前提※」として、
「世間一般では常識になっている(実際は非常識な)
短期間ノーメンテ使い捨て」を目的とするような自転車としてもお薦めしません。

ノーメンテ主義ユーザーが少しでも減ってもらいたいという意味でも、
一般車(ママチャリ系)]に紹介してある通り
基本的にオススメできる車種の値段としては「約4万円以上から」としています。

※【タイヤ、チューブ、リムテープ、ブレーキシュー、ケーブル類のような消耗品を除く】





●丈夫な自転車

無茶苦茶な乗り方をしていて当然壊れないものは存在しない。
20kmの速度で壁にぶつかっても何ともない自転車というのも存在しない。
100kg超えで空気圧管理もできていないタイヤで車輪に何もダメージがないはずもない。
とにかく軽くて丈夫で「安いやつ」などというものもない。
そういった当たり前のことを書いた上で強そうなものといえば
▼業務用
電動アシストでも実用車でも「業務用」のものは
荷物が重くても通常使用で半年も使えないようでは話にならないので
それなりに強く作っているのは当然といえる。
▼親子乗せ(前後2人乗せ可)
運転者+子供を前後に2人乗せることを想定し設計していることからも、相当強く作っていなければ問題になる。
子乗せ自転車といってもビッケ2b/eのように子乗せ座席がなくても違和感のないデザインのものを使う方法もある。
▼元々太いタイヤの自転車
ステップクルーズ(スタンダードタイプ)のように「ETRTO:559(26(HE)インチ)の太いタイヤ」を付けているものを選ぶ。
(タイヤがブロック系であれば舗装路メインであればゴツゴツした感覚になりやすいのでスリック系に付け替えるのは定番)

▼改良して強くする
今の自転車であっても、泥除けやフレームにあたるかどうかは現物確認にはなるが、
タイヤを少しでも太く「クッション性能」を向上させることで、
細かい路面の凹凸だけでなく、フレーム自体へのダメージも減らしやすい。
しかしながら、元々の自転車の値段が妙なブランド料がかかっていなくても3万円以下のようなものであれば
フレーム強度自体をとりあえず普通に乗れる最低限の強度を確保しているに過ぎないと見ていいのではないだろうか。

●3万円の自転車は高級自転車に非ず

jitensyazamurai.com/db/archives/5054
シティサイクルでも3万円はフツウです!
カタログやWEBを観ていても、安全面や防犯面にも配慮されていて、「いいな」と思うと4~5万円だったりします。
激安はすぐに壊れるものが多いですし、安全面でも残念なものが多いです。
もっと「命を乗せて運ぶ」ってところを考えて、ご自分やご家族、
そして路上を歩いたり、走ったりする人たちのために、イイモノを選んでいただきたいなと常々思います。

スポーツ自転車ならどうでしょう?
「3万円」という価格はほぼナイと思っていいお値段です。基本は車体だけで税抜き5万円前後~。

とくに… 「これはダメだ!」と思うのが、ネット通販でよくある、「定価と販売価格に大きな差がある自転車」。
よく見ませんか? 定価は9万円くらいなのに、販売価格は2~3万円代みたいなの。
これは、正直「イイモノ」が安くなっているんじゃありません。
そんなに定価が高いモノが、理由もなく安くなっているなんてありえない。
騙されている… というのは言いすぎかもしれませんが、定価で売っているようなトコロはナイはずです。
実売価格が安すぎる自転車は、やっぱりそれなりの性能なんです。それはもう絶対です。
店にも何度もそういう自転車が持ち込まれていますが、正直性能は褒められたものではないどころか、
「やめとけ」と強く止めたくなるものがほとんどです。

クロスバイクも含むスポーツ系自転車であれば3万や4万円では、まともな性能は期待できない。
いわゆる後ろのギアが6枚の「6段変速」や7段でもボスフリータイプであれば、典型的な一般自転車の延長にある乗り物。

よく「3万円も払った」「予算は3万円で」と考えている方がいらっしゃいますが…
シティサイクルなら、安全のために選択肢に入れてほしいというか、
そのぐらいの価格帯をメインに購入車を決めてほしいなぁっていうラインです。
また、その価格帯ではスポーツ自転車はムリです。
スポーツ自転車を楽しみたいと思われるなら、
「3万円は高級」という感覚を変えていただくことからはじめてください。


◆「何が」「どこまで」必要かどうかということ

「長持ちする」    or 「別に長持ちしなくていい」
「不具合が出にくい」 or 「壊れたら買い直すだけ」
結果的に見えてくる「違い」への対処法。

「多少自転車に難があっても慣れる人」もいるだろう。
自転車に金がかけられないというよりも
「たかだか数分に快適性は求めない」という用途もあるだろう。
週1で数分で済むならそれでいいとして、
往復で毎日という場合に、「どの部分」を「どこまで改善したいか」によって様々な方法がある。

しかも「半年でも使えるなら十分」とすれば、「中古でも何でも安いものをどうぞ」と言いたくもなる。
アタリを引いて壊れなければラッキーだが、補修費用が高くついたとしても知らない。
後でそうなってしまった場合に、ある程度の費用をかけて「直すことが可能な」自転車かどうかということも、
「実感できなければ」単に不要なものという認識に変化はないということ。
(例えばフレームが安物すぎてグニャグニャというのはどうにもならない)
中古の場合、状態があまりにも酷ければ最悪早期のフレーム破断というケースも考えられる。
中古自転車について

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●修理が得か、買い替えが得か

(メンテナンス・パーツ交換のページにも同等の内容あり)
takesno.com/archives/2310
5万円の自転車の修理費用が8000円かかったとします。
『修理に8000円払うんやったら、新車が買えるやん!!』
って言いたくなるかも知れませんが、8000円では今まで乗っていた5万円の自転車は購入出来ません…。
8000円で購入出来るのは8000円以下の自転車だけです。
5万円の自転車から、8000円の自転車に乗り換えたらどうなるでしょう?
壊れていた部品は新品になったかも知れませんが、その質がガクッと下がります。
壊れていた部品だけじゃありません。その他の正常だった部品までも、質がガクッと下がります。。。
「元々1万円ほどの自転車だから買い替えが得?」というのも、
「同じ乗り方・使い方・保管方法でも”基本の”耐久性が違う」と見るべき。
「基本の」というのは1万円自転車でもフル分解してネジ1本まで不良部品も見直し
完全に組みなおせば「ある程度」は改善する。
スポークやリムをステンレスに変更したり、タイヤやチューブも交換も出来るが
当然そういう変更をするなら「最初から搭載されている車種を買ったほうが安い」となる。
無論、基本のフレームを交換すれば原型をとどめないことは言うまでもない。

一方で、5万円自転車でも10万円を超えるような電動アシストであっても
1万円自転車よりも基本性能は高いが、極端に基本整備が雑な店に当たってしまうと
数千万の賠償金を負う事故にもなりかねないことには注意が必要だろう。

▼【どうやって実感する?】

走りやすさに関しても、実際乗り比べてみなければ
安物未整備と、安物でもフル整備されたものであれば違うということに気づけない。
そういう意味では、
ママチャリからまずロードを買えではなく、クロスを買って何が必要かを理解するように、
現状の自転車と比べ、どこが不満かを理解する目的で「敢えて安物を買ってみる」というのもひとつの手。
2万ほどの授業料と場合によっては防犯登録の抹消手続きと譲渡証明も必要という手間がかかるが、
結果
「ブレーキが効きにくい」「錆びやすい」「変速幅が足りない」「漕ぎが重い」「すぐパンクする」など
具体的なトラブルから
「簡単に修繕すれば済むだけの問題なのか」
「根本的にフレームや素材、様々な作りの良さが必要か」
という
「自分にとって必要な対処法」が見出せるはずだが、
そういうことが思考だけで処理できるなら不要な出費。

■買った後のことを考えたほうが得

●安いから通販で買った
 →調子が悪くて整備に出しても、その店で買ったものより修理費高くとられるのは「当たり前」で
  断られるケースも全く珍しくない。
●1万くらいで安いから適当に買った
 →耐久性が低いのでタイヤは磨耗しやすい、色々錆びやすい、壊れやすい。
●中古を買った
 →あちこちガタがきて、色々直したらちゃんとしたメーカーのが買える値段になった。
●特殊なサイズのタイヤやベルト機構で交換にやたら費用がかかった。
→メーカー純正しかなければ競争原理も何もないので必然的に高くなる。
 いいタイヤを選べてなおかつ種類も多いものを選ぶのは絶対にメリットがある。
→ベルトが歯飛びして交換になれば工賃別の値段で最低でもチェーンの倍、カーボンベルトなら4倍。

■メリット・デメリットを理解せよ

「安いママチャリ・高いママチャリの違い」安全性・品質の管理の違い
「過度の安さは金食い虫」タイヤにパーツに整備の甘さ
「使い捨ては本当にお得?」毎日使うものだからこそ無駄に疲れず快適に使って欲しい
「BAAは万能?」タイヤの耐磨耗や数か月先の錆防止までは規定していない
メーカー・カタログ・店は売りたいのだから扱う新車の悪いことは滅多に言わない。

■特殊規格(ベルトドライブなど)について

購入時高いが、補修発生時でも高くつく。
okwave.jp/qa/q3522058.html
そう簡単に壊れないから、注油の必要がなく、メンテナンスも少なくていいので便利という反面、
シャフトドライブにしてもそうだろうが、修理代金が高くつくのがオチ。
当然、「ベルト駆動だからといって車体全ての箇所がメンテナンスフリーになるわけでもない」。
2014年からメンテナスフリーを謳ってベルト車を増やしてきたブリヂストンだが、
結局のところ英式バルブと空気圧不足の関連のような、
「稼ぐ方法として」割合を増やしてきたというのが本音だろう。

▲ベルトドライブの不具合

17.pro.tok2.com/~ohtuka616/aaahuryouhinn/20109022.html
平らな道路での使用ではたぶん割れることはないと思う。
とはあるが・・・、
今回のベルトの磨耗はチェーンテンショナーの割れが原因で
ベルトを押さえる力の不足により歯飛び状態の使用による磨耗と判断(私と同業者数人の意見)です。
ベルトが4年で摩耗→交換後9ヶ月で摩耗→ベルト押さえ部分約4000円+工賃、

ベルトモデルのハブの弱点が発覚。カシメて入れている様子で、強引にお客様に手伝ってもらって、
強引に叩き込んで一見直ったようであるが、いつ又、外れるか分からぬ?このベルトタイプの枠は
構造をネジタイプにすれば良いと思うが、製造元のシマノさんいかが・・・更新日2011/12/20
この状態を考えると今後はベルトモデルの自転車は極力薦めることが出来ない。
(メンテナンスハブ交換では1万円以上と高くつきます)。

チエンモデルのハブはギヤ板がニゴムの巻き込みで外れても、
部品は壊れることもなく元通りにギヤ板を戻すことが出来ます。
又、他の場所が壊れてもチエンタイプのハブの部品はシマノさんにて細かなパーツまで販売しています。
ベルトハブのパーツは自転車の完成車用に販売しているようで、補修部品は自転車メーカー経由で高くなります。

自転車を購入する時は2~3年先、修理することを考えて検討しましょう。

但し、単身赴任で期限が1年だけ等予め短期間のみが決まっている場合、
しかも1kmや2km程度の単距離であれば、自転車を移送するよりも安物の新品自転車を買えば十分というケースもある。
または、2ロックをしていても自転車盗難が余りにも多いような地域で、
一般道から隔離された室内に置かせてもらえない場合も安物自転車という選択肢が最善になってしまう。
あとは、地域のコミュニティバイク(レンタル自転車)で十分であれば買う必要なし。

●ベルトドライブの部品調達不可による修理不能→廃車

kin-chari.net/diary.html
2016年6月8日(水)
今日は、ベルトドライブの修理の件がありました
自転車屋で断られたようです、部品が手配できないとかで・・・
一時期流行りましたが主流にはなり切れなかったですね
新しい自転車を購入されるようです
BSでは未だに展開しているので、それなりに需要はあるのかもしれない。
しかしチェーンの代替部分である駆動部分だけにも関わらず、
全体的なメンテナンスの必要性を薄くしてしまうことからもベルトドライブ自体をすすめない。
一般車でベルトドライブに予算を割くくらいなら
4~5万円程度の車種を選びタイヤとチューブを交換するほうが直接的な耐久性面でも意義があると思える。


●変速なしはギアを変えたことがないのであればオススメといいたいところだが・・・
ギア比が合わなかった場合、現行ではスプロケの交換に少々手間がかかるので、
その場合クランク交換も検討する必要もあり面倒。

●変速は欲しいが駐輪場でRDが歪むなどのトラブルを避けたいなら内装。
本体が重くなるのはしょうがないとして、
ギア比も後ろのスプロケ(リアコグ)を交換できるのでメリットは大きい。

●外装を選ぶなら発売元のシマノが弱いと言っている「ボスフリー式」は避けて「カセット式」を選ぶこと。
しかしなぜか一般車の場合9割9分ボスフリーなので選びようがない。
これは今後ユーザーや店からの声次第だろうと思う。
個人的には互換性のあるカセットハブでホイールを組み直す。

▼便利さと引き換えに問題があるWロック

ミヤタWロックのリコール
www.miyatabike.com/topics/070822.html

▼事故案件を確認する

他には、ネットの評判は半信半疑でも、
事故案件は(仮に使用方法に問題があったとしても)メーカーが想定できなかった結果でもあるから注視すべき。

■製品事故情報(リコール含む)
www.jbtc.or.jp/current/html/menu_01.html

■事故情報データバンク([自転車]と入力)
www.jikojoho.go.jp/ai_national/

■消費者庁自転車事故案件(一覧)
www.jbtc.or.jp/current/html/menu_01_2.html

■リコール情報
www.recall-plus.jp/search?search[d_word]=%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A

●2015年の製品事故色々

cyclepress.co.jp/report/20160413_02/
事故として挙がっている内容として
大手メーカー製品から中古まで様々。
この中でも区別してもらいたいのは
「不具合を放置して起こったであろう使い方の問題」と「製品自体の不具合」の違い。
不具合の放置には、クイック軸の締め方が不十分といった「ユーザー側の問題」と
ヘッドパーツのロックナットのような「納車時の組み付け不良」も切り離して考える必要がある。
某折畳自転車の破断で全国ニュースにもなったような「製造時の問題」には
リコール対象の電動アシストのバッテリーも含まれる。


★選択チャート表(簡易・詳細)━━━━━━━━━━━━━━━━


●とりあえず内容としては何を見て決めればいいのか

デザインやカラーは言うまでもないとして、
「変速なし・内装3段・5段・外装(6~8)段」
「スチール系フレーム・アルミフレーム」
「盗難補償の有無」
「タイヤ径(リム径)」
それぞれの違いはこのページの詳細を見てもらうとして、これだけは決めておくべき。
そして「用途を考えずに値段だけで決めると、きっと後悔することになる。」

タイヤ径はリムを組み替えれば変更はできるが、
泥除けへの影響とデザイン的なバランスも含めて
サイズそのものはあまり変更しないほうが良いような気がする。
オートライト化や、オールランダー(トンボ)からセミアップ(カモメ・上がり)などの
ハンドル形状は(ケーブルの交換や加工は必要になるが)比較的簡単に交換できるので、
そういう部分で決めるべきではない。
(ブルホーンやドロップハンドルはフレーム設計的にもコンポーネント互換性からも一般車では不適合)
個人的なオススメはいくつか挙げられるが、その中でどれが使用者にとって最適かは考えてもらうしかない。


※ママチャリ=ここではフルチェーンケースの内装変速もしくはシングルスピードだけではなく外装変速も含む。
※24・26・27インチという表記は混同しやすいのでHE/WOを記載したうえでETRTO準拠。

●簡易的な一覧

【タイヤサイズ(リム)】「590(26WO)」「630(27WO)」「559(26HE)」「622(700C)」(540(24WO)や635(28WO)は基本的には選ばない)
【フレーム素材】   「アルミ」「スチール」
【変速】       「変速なし(シングルスピード)」「内装[3か5]」「外装[6か7]」それ以外は高価なので略。
【駆動】       「チェーン」(フルカバー・ハーフカバー) か「ベルト」
【[後]ブレーキ】   「バンド系(サーボ・メタルリンクなど含む)」か「ローラー」
【ライト】      「ブロックダイナモ」「ハブダイナモ」
【リム】       「ステンレス」「アルミ」
【フレーム形状】   「男は直線的なスタッガード(S型)」「女はなだらかなL型やループ型」が一般的。
値段         (実売で最低3万~)
本体重量       「軽快だが弱め」「頑丈だが重い」
【メーカー盗難補償】「なし」「1年」「3年」「5年」※店舗独自、単独保険もある。
ハンドル・ステム・バンド→サーボ・グリップ・サドルなどは後でも交換可能。
「フレーム素材・変速」だけは慎重に選ぶべきだろう。
タイヤは特殊サイズを選ばなければ後で様々な種類から選んで交換も可能。
サドル・グリップ・ペダルなどの各種パーツは交換できるので考える必要なし。
ホイール関係は互換性に注意しながらだが交換可能の場所もある。但し費用は高め。
(前ホイールをアルミリム→ステンレスリムくらいなら組み換え工賃は5000円ほどで済むが、
後ろホイール交換なら手間賃が多くなり1万程度はかかるはず)
内装3→5や内装を外装にすることはフレームに必要なエンド幅が異なるので避けるべき。
あとは、デザインで選ぶよりも機能で選んでから後でその中から色を選択するほうがいい。

■詳細
数百種類あるであろう中からどのようなものが合っているか。
(ダイヤモンド型:ホリゾンタル系フレームを除く)

▼重量・・・・・・長距離ほど効果が出る。坂道では本体が軽いほど有利。

  15kg未満・・・一般車では軽い。荒っぽい使い方には不向き。しかしほぼ外装で最低でも4万円程度から。
15~17kg未満・・・軽めの部類に入る。数えるほどしかない。
  17kg以上・・・重い。メンテナンスを適切に行うのであれば積極的に選ぶことを薦めない。
 ・耐久性重視・・・重いがステンレスリム、アルミパーツなど満載。
 ・走行性重視・・・本体が軽量なものを選ぶ、その代わり扱いは丁寧にする必要がある。

▼タイヤ(リム)サイズ

  540(24WO) ○:26より小さいので小回りが効く。ストップ&ゴーも得意。
       ×:26よりも安定性には欠ける。タイヤも摩耗が早くなる。
         入手しづらいサイズ。24WOでも3種類サイズがあり間違えやすい。
  559(26HE) ○:様々な種類が選べる。MTBと同じ規格のサイズで世界中では最も入手しやすいサイズ。
       ×:通常店での在庫はないことが多い。一般車型フレームは少ない。
         ハブダイナモ化を新たにしようと思うとちょっと手間と費用がかかる。
  590(26WO) ○:国内一般車向けでは最も入手しやすいサイズ。27より小さいので小回りが効く。ストップ&ゴーも得意。
       ×:27に比べて 若干進みにくい。タイヤの交換頻度は若干高くなる。
  622(700C) ○:ロードバイクの規格だが街中用としても多種多様のタイヤを選択可能。
       ×:欲しいタイヤが在庫しているとは限らない。これは他のサイズの良タイヤも共通。一般車型フレームは少ない。
  630(27WO) ○:26より直進で安定して進みやすい。タイヤも若干長持ち。
       ×:26よりは止まりにくい。小回りがしにくい。シュワルベマラソン32-630(27x1-1/4) は国内で買えない。
  635(28WO) ○:長めの平地を走るには速度低下が抑えられる。
       27インチより若干大きいのでより摩耗が抑えらえる。
     ×:630とのサイズ差からしてわざわざ使うほどでもない。
       タイヤはIRC「サイクルシード」に決めておくとしても、
       特殊な事情でもなければ、やはり薦められない。
       高身長であれば基本的には29erにスリック系タイヤのほうがいいが、
       街乗り仕様であれば、泥除け付の700Cや27インチのシートポストとステム周りを交換で十分。

■「【リム径】(タイヤ)」

 「○インチの自転車で」というのは自転車のことをあまり知らない人でもよく基準にされる。
 フレームと勘違いされることがあるかもしれないが、実際はタイヤ(リム)サイズ。

■車輪の大きさについて

 車輪が大きくなることの利点は
 径が大きい=惰性で進む力が強い=スピードに乗ったとき速度が落ちにくい=長距離走行に向いている
 反対に小径の場合はストップ&ゴーが多い街中で活きる。
 しかし
 段差でハンドルをとられやすい
 回転数が増えるのでタイヤの磨耗が早い
 (ホイール)リム・スポークへのダメージが大きい
 というのはデメリット。

●26インチの違い

takesno.com/archives/2177
一般車に多い26インチは「WO:590」(但しステップクルーズでは↓のHE:559)
マウンテンバイクなどの26インチは「HE:559」

■「26は小さいから27を選んだ」

 変化が分かりやすいからこういう選び方をしてしまいがち。
 フレームサイズはシートポストとステムを交換し突き出し長の延長で補うことができる。
 但し、ステムを下げてカゴが邪魔になる場合は浅いものに交換や、
 リアキャリアにサイドバッグが前提ということにもなるが・・・
 28インチのような特殊サイズを選ぶとタイヤが少なく後から面倒。



●誤解の温床となっているタイヤサイズとフレームサイズの混同

takesno.com/archives/2922
シティサイクルや、子ども向け自転車になると、同一車種でのフレームの大きさは一択であるコトが多いです。
なので、未だにインチ表記が主流なんだと思います。
本来「フレームのサイズ」で決めなければならないものを、大抵一般車では1サイズしかないために
タイヤの違いで分かりやすくしているつもりになっているメーカーの慣習により誤解を生みやすくしている。

例えば、「身長が190cmあるから27インチ(ETRTO:630)じゃなくて28インチ(ETRTO:635)を選ぶ」
というのも間違い。
この場合のタイヤ径(ビード径)で見れば27と28インチの差は「5mm」しかない上に
28のタイヤの種類が少ない上に、通常在庫している店も少ないために少々手間がかかる。
ETRTOで見れば大した違いがないことは分かってもらえるはずなのだが、
この27、28という数字の差だけで違いがあるように錯覚をさせる。
(28の交換タイヤは実質IRCのサイクルシードだけを指定買いすれば良く、
 正確に言えば28×1-1/2(40mm幅)でタイヤ幅が通常の1-3/8(35mm幅)より増えれば、
タイヤの周長自体も増えることにはなるが・・・)

そもそも互換性を把握してもらうためにはETRTOでのサイズも併記すべきなのだが、
全くと言っていいほど書いている様子がない。
26WOや26HEの表記すら不十分で、業界で統一できておらず、
「26」でだけしか記載していないような、タイヤのサイズすらまともに書かないメーカーも未だにあるのだから
「自転車なんてその程度の存在」と思われても仕方がない。

業界では当たり前でも一般消費者に「インチ=フレームサイズではない」ことを
理解してもらう必要はないのだろうか。


▼本体素材

    アルミ  ○:軽い・錆に強い
         ×:硬いので衝撃が体に届きやすい・金属疲労が溜まりやすい
    スチール ○:柔らかめなので衝撃が体に届きにくく金属疲労が溜まりにくい。
         ×:重い・錆びやすい
★快適に漕ぎたい&3年程度で買い換えるならアルミ、重くても手入れをしつつ長く使いたいならスチール。

▼素材の違いについて

www.raleigh.jp/InfoFAQ/061216_material.htm
鉄・アルミ・カーボン・チタン・マグネシウム・ステンレス・プラスチック
植物系素材の「木材や竹」についての言及はないようだ。

※ステンレスのフレーム
某一般車メーカーの接着ステンレスフレームは詳しい解説はあえて避けるがオススメできない。
ステンレスもスチールの一種とはいえ、
いわゆる安物スチールフレームのような形状に溶接成形するには
非常に高い技術が必要とされ、量産化できるような代物ではないので基本スポーツ車メーカーでもやりたがらない。
tomomori-kogyo.co.jp/TKBikes/TK-05Sustain7.htm
オーダーフレームのため↑では値段記載がないが
例えば:「CHERUBIM(ケルビム)」では56万円(税別)
www.cycling-ex.com/2015/01/2015-handmade-03.html#more-19188
困難を越えて出来たとしても、性質上今度はその重さがネックで趣味レベルでもあまり使われない。
かといって街乗り仕様にするには値段が高いので、
簡単にそこらに放置できるような物でもなくなるので現実的ではない。
本当は一生モノとして街乗りに1台購入して大切に使いたいところだが・・・。
重くても粘りのような効果を狙うなら、同じスチール系でもクロモリのほうが値段も安価(約5万)で好まれる。
ネジ、ワイヤー、スポークのような存在から身近な素材でも、
複雑な構造にするのは困難ということを覚えておきたい。

●軽いステンレス&クロモリフレーム
www.cycling-ex.com/2015/09/cherubim-super-leggera.html
ステンレスとクロモリで完成車6.9kg。
ステンレスを含むフレームでも軽くできるとはいえ、やはり値段的に趣味の世界。
フレームとフォークだけで60万円(税別)車輪や変速機などの値段は一切含まれていない。

●一般車リムでもお馴染みアラヤ(新家工業)のブランド「RALEIGH」ステンレスのフレーム
www.cycling-ex.com/2015/09/raleigh-2016-crs.html
232,000円(税別)日常街乗り向きではないが、
入門ロードバイク2台弱くらいとはいえ、
信頼できそうなステンレスフレームが欲しい場合は比較的買い求めやすい値段。

▼変速数と種類(変速なし・内装・外装)

━━━変速なし(シングルスピード)━━━
  ○:安い。パーツが少ないので必然的に壊れにくい。メンテナンスの手間も少ない。
    平地で近距離なら、変速なしが軽くて安くてメンテも楽。
  ×:ちょっとした遠出にも不向き。5km以内程度なら考えてもいい。
    現行品の一般車のハブ(車輪軸)はギア一体型のため14Tか16Tのみで
    それ以外の歯数を選択できるハブが必要であれば別途購入しホイールの手組が必要。
━━━内装━━━
  ○:停止中にも変速ができるので街中有利。スプロケ交換で常用段数の軽さも選べる。
  ×:車体の重さから外装と比べ軽快感は劣る。内部のメンテや交換に手間・費用がかかる。
    上り坂では変速を切り替えて使うことで進みにくいが漕ぎは軽くなる。
    またスプロケ(リアコグ)を交換することで、常用段数(3段であれば2段)を
   (進みにくさを抑えながらも)軽くすることもできる。
    ※信号が多いなら重くても内装で、距離が遠めなら段数多めに。
  「3段」  ○・・・ホイール交換になっても外装6段よりは高いが、内装5段よりは安く済む。
        ×・・・変速幅の少なさに物足りなさを覚える可能性も。
  「5段」  ○・・・変速幅があるので疲れにくい最適なギアを選びやすい。
        ×・・・ホイール交換になれば費用が嵩む。
━━━外装━━━
   ○:軽い・メンテや費用は安い
   ×:メンテの回数は増える・停止中に変速はできない
     ※坂が多いとかスイスイ走るのがいいなら手間が増えても外装。
  「6段」  ○・・・ホイール交換時に安上がり。
        ×・・・軸が弱い。スプロケ交換の選択肢が狭い。安物自転車にありがち。
  「7段」  ○・・・「カセットハブ」であれば軸は強くスプロケも選べる。
        ×・・・「ボスフリーハブ」であれば6段と大差なし。

◆内装3段と内装5段の違い

ameblo.jp/cycle-plus/entry-11503436492.html
内3でもカセットジョイント式のものもある(SG-3R75)
カセットジョイントのタイプであればインナーワイヤーをステンレス化できるのもメリット。

▼チェーンケース

「ケースの違いと見分け方」
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=827917647267466&id=466183956774172

「ケースの違いによるメリット・デメリット」
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=834616123264285&id=466183956774172
↑メンテナンスしやすさについての項目なし

     フルカバー:注油頻度は少ないが駐輪時にケースが歪む可能性。チェーン引き調整不足で擦り音が発生。
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=828845923841305&id=466183956774172

    ハーフカバー:注油頻度は多いが歪みを直すのはさほど難しくない。これもチェーンのたるみで異音が出やすい。
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=832494333476464&id=466183956774172

    ピストル型:最も汚れやすくはなるが、歪み直しもチェーン擦りも直しやすく
           「整備性は最も高い」のでマメにメンテナンス出来るならこれが一番。
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=830859953639902&id=466183956774172
「外装変速にも使える」
www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=831279523597945&id=466183956774172

▼ライト

 ブロック(リム) ○:安い・本体そのものは軽い
         ×:点灯すると漕ぐのが重くなる→マグボーイなどで軽くはできる
 ハブダイナモ  ○:点灯しても重くならない
         ×:車体が重くなる。メンテナンスはほぼ無理で交換費用は若干高くなる。
 バッテリー   ○:予算に糸目を付けなければ明るさ選び放題。
         ×:持ち運び必須。夜間の取り付け点灯忘れは違法になるので注意が必要。

●ハブダイナモ(オートライト)

takesno.com/archives/2101
僕のお店だと通学自転車だと、このタイプ以外のモノは売りません。
「通学自転車に限って言えば」こういう店が増えるといいのだが・・・。
量販店で「このほうが安いから得」といって「ブロックダイナモ」を買って
「点けると重いから使わない」として違法状態で走行させてしまうことは避けなければならない。
高知の事故のようなことを防ぐ意味でも「基本的に自転車をよく分からない人」には「オートライト」が妥当。
大人でスポーツ車であっても無灯火が違法だと知らないような人には
「あなたはオートライトしか使わないでください」と言い切ってもいいような気がする。
しかし、店がM9軸:OLD100mmのE2端子ハブダイナモについての知識とホイール組能力がなければ不可能な話でもある。

▼[後]ブレーキ

 バンド     ○:安い・よく効く・メンテ不要
         ×:すぐに音鳴りが始まり完全に直すのはほぼ不可能
 サーボ     ○:音鳴りはしにくい・よく効く・メンテ不要
         ×:磨耗でいずれ効かなくなる(フリスト・ダイネックス・パナサーボなどの名称もある)
 ローラー    ○:耐磨耗性・連続ブレーキに強い放熱性/制動力の高い上位機種に交換可能
         △:適度にグリスを注入しなければ磨耗音鳴りする
         ×:走行抵抗感が若干増える

▼駆動

 チェーン    ○:安い。質の高いIZUMIチェーンで2000円弱。防錆チェーンもある。
           内装外装ではギア(スプロケ)交換もできる。交換修理に一日の長がある。 
         ×:オイル必須
 ベルト     ○:注油不要
         ×:ホイール交換時に高価。取寄せに時間がかかる。
           プーリー交換が不可能に近い。アルベルトのような一般車系で
           歯数の変更が想定されていない車種では基本的には無理と考えていいだろう。
           メンテは少なくていいが歯飛び防止に掃除は必要。
           傾向としてはシャフトドライブよりは若干マシだが
           似たような交換時の手間費用がかかることは考慮すべき。
 シャフトドライブ 丸石自転車の代名詞のような存在。
         ○:裾汚れしにくい。見た目がすっきりしているくらい。
         △:注油不要・・・でもない。ギア部分には専用グリスが必要。
         ×ハブも特殊。倒れてシャフトが曲がっても修理費用や時間が嵩む。実用車的な使い方ではなく趣味自転車向き。
         デメリットが多い。gtzaskar99xtr.at.webry.info/201012/article_3.html

▼シートポスト

         27.2mm径であれば交換汎用性が高いが、特殊サイズで交換が困難な場合、純正では防塵性に劣る。
         後からサイズ長ではなく径そのもの変更しようとしてもほぼ不可能なので意外と気になる箇所。

▼盗難補償(下記参照)
 BS・パナ(ガチャリンコ・ガチガチロック・電動のみ)の一部車種なら3年間。
(BSの一般車の大部分は1年補償)あさひなら3年間・ちゃりぽは2年間。

  • BAA・・・基準にはなっているが、あくまで日本独自の激安自転車との比較時には参考になる程度。
スポーツ車扱いのメーカーはほぼ参加していない。



★素材と変速の組み合わせで選ぶ━━━━━━━━━━━━━━━━


スチールで内装・・・重いので進みにくく疲れやすいが、金属疲労に強くメンテナンスの頻度は減らせる。
スチールで外装・・・スチール内装よりは軽いので疲れにくく金属疲労にも強いが、メンテナンス頻度は増える。
アルミで内装・・・若干軽いので進みやすく疲れにくく、メンテナンスも少なくていいが、金属疲労に弱い。
         タフフレームは強度が高いそうだが金属疲労はスチールに負けると考えていいのでは。
アルミで外装・・・軽いので進みやすく疲れにくいが、メンテナンス頻度が増え金属疲労にも弱い。
スチールで変速なし・・・重いので進みにくく疲れやすいが、メンテナンスはほぼ不要。坂道は結構厳しい。
アルミで変速なし・・・軽いので進みやすく疲れにくいが、メンテナンスはほぼ不要。金属疲労に弱い。坂道も厳しい。

★★アルミ:金属疲労はともかく、路面からの衝撃度は距離が短ければあまり考える必要はないかもしれない。

■搭載されている各部品のクオリティや交換性を一切考慮せずに「変速とフレーム素材」だけでの判断基準
重:疲 坂道も厳しく、漕ぎで疲れようが、とにかく長く使いたい費用もあまりかけたくないなら「スチール変速なし」
↑   漕ぎで疲れようが、とにかくメンテは少なく長く使えるものがいい、坂道があるので変速は欲しい「スチール内装」
↑   十キロ以上の長距離を走る、若干悪路が多めなら「スチール外装」
↓   メンテは少ないほうがいい、軽めに走りたい、坂道があるので重くても変速が欲しい「アルミ内装」
↓   メンテは少ないほうがいい、軽めに走りたい、市街地メインでほぼ平地だけしか走らないなら「アルミ変速なし」
軽:快 メンテは欠かさない、快適に軽く走りたい、市街地メインなら「アルミ外装」(ハイテンやクロモリ鋼でもこの位置)

耐久性を考えずに短期間の用途ならスチールを使うメリットは少ない。安価でも疲れるだけ。
体力があり使い方が荒い通学車用途であれば意味はあるが・・・。
(子供の頃から自転車の乗り方やルールメンテナンス方法などを熟知していれば
選択可能であればアルミ外装を通学に使うのもあり)
内3厳守であればアルミ内3を購入し、一見分かりにくい部品をあれこれ交換するのも手。

★★乱暴な言い方だが軽い自転車はそのぶん繊細と認識するのが早い。
例えるなら・・・原付は超軽いが防御性0とすれば、重戦車は鈍重だが超頑丈。

アルミなら5年、スチールなら10年使えるとして・・・
普段使いでの疲労を時間や将来的な体への負荷の費用として換算しないなら安価なスチール。
早めの買い替えが必要でも、短距離であればフレーム衝撃よりも重量が軽いので疲労低減に勝るアルミ。
重量も疲労に直結するというのは「スチール内装」vs「スチール外装」乗り比べではっきり実感できた。



★盗難補償で選ぶ━━━━━━━━━━━━━━━━

「盗難補償のある自転車メーカーや盗難保険など」
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/150.html

雑感━━━━━━━━━━━━━━━━


●一般車の在り方

www.cyclorider.com/archives/4807
シティサイクルは複雑怪奇
シティサイクルは安物が多いが、恐らく、シティサイクルのほとんどは似たような形に、
似たような色がほとんどなので、高い物を買ってもあまり意味が無いと思ってしまうのも1つあると思う。
触ってみると、高いシティサイクルと安いシティサイクルの違いはわかるが、そのような機会はあまりない。
自転車雑誌も、特集のほとんどはやたら高いスポーツ自転車で現実味がなくて使えない。
ネットでも情報が少ないと、シティサイクルに関しては情報を得る手段がほとんど無いのが実情だ。

こういう現状もあり、
スポーツ車人気で競技者人口そのものが増えることは歓迎するとしても、
かける金額からして性質があまりにも違いすぎていて全くの別物という存在。
一方で
その値段の安さもあり圧倒的多数にもかかわらず、一般車に対する使われ方や考え方が
あまりにもいい加減で「いいのかこのままで」と思う。
そもそも生活向き自転車に関する情報があまりに少ないことを憂う。
大小規模問わず「試乗できる機会」が少なすぎるのが問題ではないだろうか。
「ほっといても気づいてくれて売れる」わけがない。
(追加)
しかし試乗会は一時的にイベントのように開催しているだけでは効果が薄い。
(自転車を単なる足以上として捉えている人への広報活動はむしろ必要ないとすら思える)
だからといって小さな店舗で試乗できる自転車を何台も用意するのは難しい。
そして、いくら試乗できる店を増やしても「購入は通販」になっては意味がない。
様々な車種を常設で試乗可能な店舗自体は増えてほしいが、
結局そのための運用資金を考えるとやはり現実的ではなくなってしまう。
各店舗で分担して試乗車を用意させてしまうと自由競争原理が薄くなってしまう恐れもある。

結局、長々と説明で理解してもらうよりも、試乗で理解してもらうほうが早いので、
とにかく、あえて新車でなくても「とりあえず、この1台」という代車に
その店の全てを注ぎ込む手間をかけて、
「雑整備車や安物自転車と何がどう違うかを」乗って理解してもらうということが大事に思える。



▲あまり役に立たないCBあさひのママチャリ選び

www.cb-asahi.co.jp/html/size-city.html
1:タイヤサイズではなくステムやシートポスト交換で調整可。
2:ハンドル形状は気に入らなければ有料でも後で交換できるので考える必要なし。(約2000円~+工賃)
3:フレーム素材は大きな要素なので気にするべき。
4:2と同様。
5:後ブレーキはサーボ系かローラーブレーキでハブの互換性も関係してくるので慎重に検討すべき部類。
6:カゴも気に入らなければ有料でも後で交換できるので考える必要なし。(約2000円~+工賃)

【記載なし】
これらも後で交換できるパーツなのでさほど気にするほどではないとはいえ、
一応下記パーツもチェックしておいていいかもしれない。
 ・リム素材・・・アルミは軽いが削れやすい。ステンレスは重いが頑丈。組み換え約5000円~
 ・ワイヤー・・・スチールは錆びやすい。ステンレスに交換すべきか。ブレーキ前後で約1500円~
 ・[前]キャリパーブレーキ・・・ツーピボットでなければ交換推奨。約1500円~
 ・ブレーキシュー・・・アルミリムなら高級シューも選べる。ステンレスリムは種類が少ない。
 ・ブレーキレバー・・・樹脂レバーは安物の象徴。シマノのアルミレバーが基本使いやすい。
 ・シフター・・・グリップは防塵性はあるがグリップを選ぶのでトリガー式に交換したい。
 ・リムテープ・・・リム内幅をよく確認して巻テープで布かビニール式を付けるべきか。
 ・フルチェーンケースのデメリット・・・整備性に劣る。歪み直しに手間がかかる。
 ・英式と米式のメリットデメリット・・・★チューブの違い(英_米_仏_他)で解説。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/17.html
 ・サドル・・・クッション性が高いものが多いが気に入らなければ交換。
 ・両立スタンド・・・加工処理ものよりステンレスのほうが見た目は綺麗になる。


●自転車の買い替え時期について

nanapi.jp/120203
値段の比較で
生活や街乗りに使う自転車と主に競技用の自転車を同一記事にまとめるのは無理がある。
文中の修理費は「部品代+工賃」か「部品だけ」か「工賃だけ」か分かりにくい。
3位はタイヤというよりは
工賃と部品代を考えると「フロントフォーク」に思えるが、フレームに含まれてしまうのだろうか。
衝突変形による一般車用フォーク交換はそれほど珍しくもないようだが・・・。

全く手入れをしない
「適正な空気圧のチェックをしない、チェーンに適切な注油をしない」が最大の要因で、
命にも関わりかねないブレーキやフレームやフォークのチェックも欠かせない。

欲しい自転車が値引きされるかどうかは分からないとしか言えない。
色によっては完売していて散々探して取寄せてしまうと高くついてしまうとか、
品薄状態や翌年のパーツのグレードや仕入れ値の変化により
「むしろ値引き額を減らすどころか価格値上げ」も考えられる。

しかし何よりも今回一番気になったのは・・・
ステンレス製の自転車が主流のため、ほとんど錆びないので、雨ざらしでも問題ないと考えがちですが、
正確には
「一般車(含ママチャリタイプ)でも4万円程度以上の自転車であれば、
ステンレス製の部品が使われている自転車もあるため、その場合目立って錆びる部分が少ないので・・・」になる。
”主流”=「多数」と見るのであれば、
1万円台の安物自転車にステンレスパーツを使ってコストダウンが出来る部品が果たしてあるのだろうか。
せいぜい上部に穴がある筒状のシートポストくらい?
ステンレスリムやスポークや泥除けは当然無理として、カゴや泥除けのステーとステムとハンドルバーも厳しそう。

15,000円ほどのママチャリを20~30年間
そもそも1.5万でも昔の自転車では作りが違うと考えると単純比較は難しいが、
「適正な空気圧のチェックが出来る、チェーンに適切な注油を当たり前のようにしている」
ハブやBBやブレーキシュー部分もチェックを欠かさない。ワイヤーの錆や伸びもチェックし交換も行っている。
紫外線や風雨に直接さらされる保管をしない、使用時間・距離が短い、荷物体重が軽い、雨天時に乗らない
スピードを出して走らない、自転車店で定期点検もしている、などの徹底管理が出来るなら
今の同じ価格の自転車であっても長く乗ることが絶対に不可能でもない。
そして何より「修理・メンテナンス費用が”どれだけかかってもいい”なら」という前提付き。

◆一般車でもきちんと組み立てられたものであれば快適さが異なる。

star.ap.teacup.com/flatout/1053.html
安物自転車の場合、基準をクリアする最低限の安全性を確保しつつ、
コストをどこまで下げられるかという賭けのような状態で組み上げなければ利益を得られないだろう。
適正なものを提供するためには値上げはやむを得ないということ以外にも「説得力のある対応が足りず」
「昨今の円安による影響で値上げ○月より行う」という案内に終始し、
メーカーはコストを削るために質を落とし値段だけは上がり続ければ販売店からも反感を買うのは当然とも言える。
(実際大手でも(届く箱状態の)組み上げの質が落ちてきているという声も実際の販売店からの声として統計データ内の声としても挙がっている)
工場で箱入りの7分組になるまでの過程でBB鬼締めや徹底したグリス少量などに始まる問題が噴出することになるが、
それを最終組み立てをする販売店で1から修正していては商売にならないだろう。
だからといって安易に値上げをすれば今度は消費者から「高いので買わない」ということになる。
スポーツ系自転車や親子乗せ自転車のようにある意味「ブランド嗜好」が圧力のようにあれば高くても売れやすい土壌はあるものの、
一般車で2~3km以内の近所の足で使うだけのものにも「まず5万出してもらえないことには話にならない。」というのを
納得させるのは厳しそうだ。
安物を場当たり的に買うことが得に思えて劣化速度を考えると実は損だったり、
5万払うことで損したように思えてトータルではそうでもないということを理解させるだけの方策がどれだけ提示できるかどうか。
販売店の手腕と消費者の見極め力のどちらも必要。
いっそ量販には7分や9分のみ提供し型番も「エアコンのような量販用型番」を設定し、
個人店で昔はそうだったという1台1台全ての部品を確認しながら1から丁寧に組み立てられるような
完全バラ状態の提供をするかわりに卸価格を下げるといった方法もありうると思うが・・・。
メーカー公認技術者の育成も兼ねつつ、
1分からの組み上げ車体には特別なエンブレムや特別保証を付けるなどの箔を付ける明確な棲み分けをすべきのように思える。
「安くてそこそこ」か「高くてもいいもの」というのは一般車と電動アシストのような基本的な車体価格の差だけではなく、
見えない部分にも細かい技が工夫されていることへの対価を支払うことを当たり前にできるかどうか。


●消費者心理の移り変わり

cyclepress.co.jp/report/20150805_02/
(BAAマークへの言及からも一般車に関する内容でもある)
「自転車は安ければそれでいい」という考えから
「安全性の高い自転車を買いたい」という意識が真逆に変化。
但し、安全性重視の要でもある店選びで依然として専門店外からの購入も目立つ。
「アンケート前に購入していたのはどこか?」という意図であれば結果も頷けるが、
これからも安全性の高いであろう著明なメーカーであれば
「購入する店なんてどこでもいい」とすれば、
まだまだ危険は内包しているかもしれない。
(2015.8.7)


●重さについて

片足スタンドではなく両足スタンドであれば重くなる、最初の片足スタンド→両足に変更すれば重量は増す。
リアキャリア(後ろの荷台)がなければ重量は軽くなるが、追加すると当然重量増になることは考えておくこと。

●ベルトは「メンテナンスフリー」というわけでもない

takesno.com/archives/2872
ベルト式の自転車は、チェーン車と違って金属同士が擦れているワケではないですし、サビの心配もないので注油の必要がありません。
なので、この場合 注油のメンテナンスが完全に不要なメンテナンスフリーです。
確かに「摩耗を防ぐという意味での」注油は不要かもしれない。
しかし取説には「例:AB65L6(アルベルト)2016年式」
www.bscycle.co.jp/support/pdf/
【1】泥や汚れは取り除くこと
ベルトに付着した泥や汚れはふきとってください。泥の付着は部品の磨耗を早め、異音の原因となることもあります。(ベルトドライブ仕様車)
とある。
【2】ベルトの張り具合の確認と調整が必要
※ ベルトを張った中央部を指で押して張り具合を確認してください。
〈フローティングベルト仕様車〉
10~20mmのたるみがあること
〈スマートベルト仕様車〉
張りが最も強いクランク角度で2~8mm
(詳細は別紙取扱説明書をごらんください)
※ 損傷や、歯面に泥や汚れの付着がないこと。
【3】オプションパーツのコーナーにはベルト鳴きにも使用できる潤滑剤が販売されている
www.bscycle.co.jp/products/option/other/
www.bscycle.co.jp/products/option/other.html
サイクルフィニッシュ
CF-420
¥1,714(税抜き)
P3303
 ・高品質潤滑防鎮剤
 ・逆さ吹き可能
 ・ベルト鳴きにも使用できます
 ・420ml
www.miyatabike.com/miyata/option/index.html
ベルトスプレー
¥2,100
C09
■ベルト車専用潤滑剤
よってベルトでも「完全なメンテナンスフリー」というわけでもなく、
もちろんその車体のブレーキやタイヤ等は「全くメンテナンスフリーではなくチェーン式と同じ調整や整備が必要」。
「摩耗防止のための潤滑注油の手間が省ける」を「メンテナンスレス」と呼ぶべきかもしれないが、
本来の「少ない」という意味ではなく「必要がない」と思われる可能性のほうが高そうなので
「省エネ」のように「省メンテナンス」とでも言い換えたほうがよさそう。


■内装ハブやベルト駆動の「メンテナンスフリー」という幻想

●ベルトのデメリット
「ベルト修理に取寄せで4日」
takesno.com/archives/1655
例えばその店で通常店頭在庫していない
間に合わせの補修品ではない高めのタイヤを取寄せするだけで1週間以上かかるようなケース、
電動アシストの電装部分が故障になってメーカー預かりになってしまうケースもあるので
日数に関してはそれほどベルトのデメリットとは思わない。
ここには書かれていないが
修理代金(商品代金)が安いチェーンに比べてベルトは高くなってしまうというほうが余程デメリットに思える。
(カーボンベルトであれば工賃別のベルトだけでチェーンの4倍程度の値段)
ベルトはチェーンに比べて錆びないのでチェーンオイルが不要で楽というメリットもあるが、
アルベルトのような一般車ハブのプーリー交換自体が26T→28Tのような変更ができるのかどうか情報がなく不明。
(ホイールごと交換しようとしても約2万円。しかし、それぞれの車体専用補修部品のため部品供給されない可能性が高い)
(HELMZはベルト車でもスポーツ系なので交換可能になっているが一般車系ハブとの互換性についても一切不明)
※ベルトドライブについてはスプロケットのページにて解説。
変速は出来ても基本的にはスプロケ交換して常用の軽さを変更しようと思っても「改良はできない」として考える。

●内装ハブ自体のメリット・デメリット
内装ハブ自体が頑丈といったメリットもあるので
トータルでは修理頻度が下がるので同じという見方もできるが、
他にも内装は「本体自体が重くなる」といったデメリットもある。

●都合のいい解釈
それよりも、個人的に一番懸念するのは
「メンテナンスフリー」を「ベルトであれば全ての箇所に適用される」というような妄信に走られてしまうほうが怖い。
もちろん店側の考えるメンテナンスフリーはメーカーの保証にも関わる「取説を読んでいるなら」、
「駆動部”だけ”チェーンに比べて手間が”少ない”(泥や石は取り除く必要あり)」という
意味であることは間違いないとしても、詳しい内容を知らない一般客にとっては
値段も高いのだから当然メンテナンスフリー=
「せいぜい空気を入れるくらいで一切手入れしなくていいんだ」と曲解されかねない。
購入時に簡単に説明したところで、メンテナンスフリーという言葉の響きだけで錯覚を起こされる危険性さえある。
「メンテナンスフリーだっていうから高いのをわざわざ買ったのにメンテしなかったら不具合が起きた」
ということになって、店が「チェーンに比べて手間がかかりにくいという説明はしましたが、
不具合が起こらないなんてことはありませんよ」と言えば
「そんなことは聞いていない」と逆ギレする輩もいるだろう。
(しかし、こういうのはどんな自転車であっても必ず自分は悪くない理論だけを構築しているだろうから無意味なので
まともに相手をするだけ無駄な労力を費やすのが勿体ないとして、「こういう人も居るんだなぁ」と
真摯で丁重に対応しつつ後腐れがないように損して得を取る今後の修理・購入を断ることが最善なんだろう。
[既に登録済みであれば防犯登録関連の対応だけは仕方なく例外にするか、抹消登録をしてもらい他店での新規登録料を負担するか])

●内装もメンテナンスフリーではない
外装式は内装(ベルトではなく)チェーン式よりも手がかかる。
確かに手はかかるがしっかり「自転車はメンテナンスが必要な乗り物」という意識を根付かせるには
外装を使って定期的に店もしくは所有者によって適切な処置を施すことが出来れば、
内装よりも段数を細かく選べ楽に軽やかに使用することはメリットが十分ある。修理しやすさもメリット。
(安物や粗悪自転車については内装外装問わず、この中では論外として想定しないものとするが、
主流メーカーでも中国の人件費高騰が理由なのか「作りが悪くなっている」という報告もあるのは気を付けたい点でもある)
他には、内装チェーン式であれば引き調整が必要だったりするのは店でよくある修理としても、
内装ハブの内部一式にも内装ハブグリスや定期的にオイル漬けするようにシマノ取説にはあるが、
果たしてそれが出来ている(勧めている)店がどれだけあるだろうか。

●客のメリットは店のデメリット?
停止が必要な状況になる前に段数を軽いほうに切り替えるといった「作法」も身に付けられれば、
将来的に電アシを購入したとしてもバッテリー消耗をより抑えることができて
経済的にも得をするといったメリットもあるし、何より
日常的に整備することを理解できれば根本的な「パンクリスク」自体を減らせるという大きなメリットがある。
客側のメンテナンスさぼりに対して「そのままでいいですよ」とは到底思えない。
店が修理で儲けなければならない前提であれば、確かに黙っているほうが利益になるだろう。
しかし、通販や量販の台頭で、違法な「フル電動」「ノーブレピスト」といったものを除いて
「基本的には(絶対に作業するという保証は一切できないが)持ち込み歓迎」という看板を掲げれば
自店販売車以外は絶対に見ないといった頭の固い店が居続けてくれる限りは、
量販では受けられない作業が出来れば、(過疎地でなければ)自然に客は集まってくるだろう。
質の低い販売店が居続けてくれることで、自転車修理自体が消えることはありえないからこそ、
訪問客に対しては「通販や質が低い一部量販店には出来ない作業で、こうしたほうが本当は得になりますよ」
といった提案等をしたところで、余程対人コミュニケーション能力に問題があるほどの口下手でもなければ
売り上げに影響するほど客が減るとも思えない。
●結論
一般車orスポーツ車、内装or外装、チェーンorベルト問わず、メンテナンスは「必要なこと」であり
「自転車全ての箇所がメンテナンスフリー」と解釈させないように、
また、556を拭きまくるといったような不適切なメンテナンスを根付かせないためにも、
「一般ユーザーが出来る適切なメンテナンスとはどういうことなのか」
どのような施策努力ができるか考えることが店にも求められることだと思う。
「蛇足」
上記は快適性を重視した場合の話であって、
(一般車でペダルの反射板までないことは少ないので)自転車の装備としては
前後ブレーキと夜間のライト点灯だけ効くのであれば
チェーンやスプロケがどれだけ錆びて伸びていても、タイヤに空気が入ってなくても鈍感で気付かないならどうでも良いとも言える。
(整備点検不足でフレームが折れようが、フロントサスがすっぽ抜けようが、自損ならメーカー代理店と栽培沙汰になったとしても他人はさほど関係ない)
整備が行き届いても無法走行されるくらいなら、錆び錆びでパンクしている自転車でも
信号や一時停止、左側通行などを守って走行されるほうがスピードが出せないぶん、より安全に思える。

(2015.9.19)

●試乗できるシティコミューターバイク

cyclepress.co.jp/report/2015091102/
velo.tokyo/try.html
ハイモデルクラスの一般車というべきだろうか。
「目先の値段の安さよりも質の良さ」を重視した
各メーカーが本当にオススメできるラインナップだろう。
他社の投げ売り安物自転車との比較は「比較広告の禁止」で出来ないとしても
BSとdahonは自社の新品の最廉価モデルもあえて置いておいて
実際どう違うか乗り比べやパーツの比較をしてもらうと分かりやすい。
(2015.9.19)

●3か月で破損する虫ゴムもあるらしい

恐らく安物自転車と思われるが、組み付け技術が年々落ちてきているという大手ではないと思いたい。
購入時に調整を兼ねて作業するのだから、
いっそ英式チューブは補修用として店が引き取れば200円ほどはチューブの購入割引するとして、
すぐに米式チューブに交換してしまうという提案があってもいいのかもしれない。
(2015.10.17)

▼量販向け卸の自己破産

cyclepress.co.jp/report/20151105_03/
納入先は九州イオン、イオンバイク、ナフコ、ダイエー、フジ、イズミ、ジュンテンドー、ユーホーなど
量販店150社以上と一部の大型専門店。
中国の労務費高騰と急激な円安が重なって採算がとれなくなったようだ。
3万円オーバーなので量販店にしては比較的高価。
今では通学用で大手で4~5万も珍しくないので、「中途半端な商品」という位置づけ。
3年間しっかり乗れることを求める客から見れば「よく分からない商品」、安物を求める客から見れば「高すぎる商品」。
CBあさひのように「専門店」ではなく「スーパーやホームセンターの中で片手間で扱う商品」で
3万円という価格設定は厳しかったか。
似たような商品であれば量販品であっても「専門店」のほうが後々のことを考えると良さそうに思える。
そもそも・・・、今の世界情勢や景気状態からして
もはや一般車で新車販売台数で稼ぐ時代というものが終わっているのではと。
少子化で毎年の売上が落ちるのは必至、一方で電動アシストは好調というのは高齢化というだけでなく、
「高くても良い物」=「高付加価値商品」を求める客の割合が徐々に増えてきていると見るべきでは。
(2015.11.15)

●良い一般車の見分け方の1つ

takesno.com/archives/2063
「シートチューブの先端部」に絞りがあるかどうか。

●値上げとメーカーの思惑(シナモンJP:2016版)

cs-shinwa.sblo.jp/article/167920524.html
カゴは簡単に付け替え出来るとしても、そもそも荷物が多いなら前かごではなく
後ろにカゴを増設するという使い方の高齢者のほうが多いイメージで、
安定性の意味でもそのほうが使いやすいと考えるべきではないだろうか。

ハンドルストッパーに関しては壊れやすさからも元々必要であるイメージがない。
それでもどうしても必要なら内蔵式ではなく、外付けできる簡易タイプを取り付けるほうが修理もしやすいと思う。

なぜ今回のような変更になったのかといえば、リサーチや店からの声で子乗せ座席利用者を増やすためというよりは
「値上げをせざるを得ないが、そのための理由を分かりやすく付けただけ」に過ぎない気がする。

性能向上を目的とする訴求力であれば、
”日本製の一般車向け最上級タイヤ「スーパーハードタフネス」搭載!”
と「タイヤのランクを上げるだけ」で十分効果があるはずだが、
「どうせ空気を入れないで乗るような利用者が多いのだからさほど意味がない」として
「大型前かご」「子乗せ対応リアキャリア」「スタンド連動ストッパー」という
「分かりやすい変更」が訴求力になるだろうと考えてしまったのではないだろうか。

対案を出しておくとすれば、
子乗せを一切使わずに、高齢者向けで軽さ重視でオススメといえばBSの「アルミーユ」をオススメする。
樹脂カゴ・両足スタンドが標準装備。
ハンドルストッパーなしなので壊れる部分を減らせる。
リアキャリアは使わないのであれば取り外すと1.5kg程度は軽くなるはず。
肝心の組み付け不安に関しては恐らく中国組み立てのはずなので「半バラし組みなおし前提」と言わざるを得ないが・・・。
(ハブとBBとヘッドパーツのグリスアップなど)

(個人的には本体の軽さでいえば「ロペタ」をオススメしたいが
こちらは標準装備が片足スタンドで付け替えで追加料金が必要、ステンレスカゴも使い勝手でいえばイマイチ。
チェーンケースはピストル型で整備性を向上させてはいるが、スカートだと若干不安かもしれない。)


●ハンドルロックの故障

blog.goo.ne.jp/cyclehouse-tomo/e/2aa2c1d56f0fb55e621ac766db5aed38
殆どの電動自転車や一部の一般車に使われているハンドルロック、
スタンドを立てたり、後輪錠をかけたりすると自動的にハンドルもロックする便利な機能がついているが
ロック状態で駐輪中に勢いよく自転車が倒されるとハンドルがまともに地面に当たりロック部分に大きな力が加わり
それが度重なるとロック本体のアルミボディーが衝撃に耐えられずに割れてしまうことがあるんです
対処法としては倒れないように駐輪場では柱などにロックしておくか、
最初からハンドルロック機能がない車種を選ぶ。


●BS2016

cs-shinwa.sblo.jp/article/168607424.html
カゴのような交換しやすく見える部分の質を下げることはどちらかといえばまだマシに思える。
メーカー自身が「質落としてますが?」とアピールしているのが分かりやすい上に交換が簡単な部品。
何なら購入時に「これすぐボロになりますし、今すぐ樹脂製に交換するなら工賃サービスしますよ」と販促すればいい。
関連━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●前カゴを新車時から交換

blog.goo.ne.jp/cyclehouse-tomo/e/3d6cf035308c328783ebebc99c1325b8
標準仕様のメッシュバスケットは長年使っていると錆が出てくるので
錆対策として樹脂製バスケットに交換しています。
カゴ代金の料金上乗せはしているだろうし、こういったサービスはありがたいが、
説明がなく勝手に交換して売っているとすれば勿体ないような。
サビで朽ちたカゴを並べておいて「樹脂製に交換しておけば、こういう破れは起きにくいですよ」と言って
交換するかどうかを決めさせるほうが、
客の意識自体を「多少値段が高くなったがいい買い物をした」と納得させられるのではないだろうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼BBが先では
それよりも先に、見えない部分(BBやハブの組み付け)を改善すべきなのではと。
値上げを繰り返す中で、そろそろBBにカップ&コーンを使うこと自体を止めて欲しい。
「BSでは全車カートリッジBB搭載!」で十分なアピールになるはず。
英式チューブとボスフリーも早く滅びてほしいが・・・。
▼グリスという概念
それに工場で十分な量のグリス充填という概念そのものが存在しないのではなかろうか。
▼高級志向の方向性
廉価品として鉄スポーク他、最低級品だらけのカタログ外商品は残すとしても、
なぜ「一般車の高級路線=ベルトドライブか電アシ」なのか。
一見どこにでもある車体でも全て日本組立で規定トルク管理、適切なグリス充填量で
「適切なメンテナンスメニューとセット」で「長く乗れる」ことを店に任せるとすれば、
スポーク1本まで全バラ箱を格安で販売したほうが「パーツ1つまで細部のチェックが出来るので」
「本当に技術のある店では」喜ばれるはず。
「分かりにくい」「それを理解できるユーザーなら自分で手入れしている」ということか。

●軽い自転車は本当に良い自転車?

takesno.com/archives/2508
逆に言うと重い自転車であれば全てが有利になるといったはずもなく。
坂道での負担の少なさ、向かい風で減速時でも速度を戻しやすく、
2段式の駐輪機でも扱いやすく、駐輪場で停車後の横移動、起こすときに必要な力、
ストップ&ゴーを繰り返す街中使用で漕ぎ出す際にも車体の重さが煩わしく思う場面に於いて
(泥除けやカゴや両立スタンドはあるとしても)軽量な自転車は有利。
ハブダイナモ(オートライト)は便利だが基本的には片側しかグリスアップができないというのもデメリット。
もちろん、軽い自転車というのは頑丈さは劣るので「何が何でも雑な使い方しかできない」
または「雑な扱い方をされる駐輪場」で使うしかない環境であれば
「頑丈重視」であることが有利であることは言うまでもない。

※一方「子乗せ自転車」「荷物運搬向け・業務用自転車」は、その用途から重くなるのは必然。
何も車体が重い自転車全てを否定するつもりはない。
しかし「頑丈重視」をいいことに
「壁に衝突しても自転車は絶対に無傷」などという勝手な思い込みをされる可能性もあると思うと
丁寧に使うように促した上で、(頑丈重視の車体から見れば比較的華奢な車種であったとしても)
気軽にメンテナンスで店に訪れてもらえるように様々な施策を講じることが大事なような気がする。
あと、頑丈さを目的とするのであれば、
米式に比べパーツも多く劣化も早い虫ゴムの英式バルブ自体を真っ先に否定しなければならないように思えるが・・・。
劣化速度よりも「一般車向けで厚みがあるチューブもある」英式のほうが有利という判断だろうか。

●shimano製の自転車?

takesno.com/archives/2565
初心者が陥りやすい勘違い。
やたらと画像が多く巨大な文字で表示している通販ショップで見かけるイメージ。
「誇れる場所がそこだけ」という裏返しでもある。
普通の店や商品では当たり前すぎて大々的にアピールするようなことはしない。

●安物自転車か、まともなメーカー車か

cs-shinwa.sblo.jp/article/174136414.html
メンテナンス費用は同じとして、安物自転車を買いなおすほうが得なのかという話。
安物自転車でも購入金額に+3万円かけて諸々のパーツ交換し、
常日頃から小まめにメンテンナンスするのであれば、
メーカー車を野ざらしにした「完全な(空気すら入れない)ノーメンテ車」よりも、明らかに長持ちはする。
しかし、現実的に(空気入れまではともかく)
「安物自転車を細かく丁寧に手入れして乗ろうとする人がいるのか?」ということになるので、
安物自転車のほうが大概の場合には得というのは難しい。
そして、安物自転車はフレーム自体も貧弱と見るべきなので
(若干頑丈な錠に変えて2ロックしておくだけで防犯性が高いことを除けば)
手入れをしてまで乗る価値自体が低い。
故障率や劣化速度についても触れていないが、メーカー車は購入時に高くついても
「しっかり点検・メンテナンス」することで、更に長期間「快適に」使えるというのはメリットがある。

●「シートチューブの先端部」の絞りの有無

良い一般車の見分け方の1つ
takesno.com/archives/2063
「シートチューブの先端部」に絞りがあるかどうか。

シナモンJP
www.seocycle.co.jp/blog/20150122_1002210/
シートクランプ部分が樹脂だけで出来ているはずもないのでカバーが付いているとして
シートチューブ部分の上部に絞りがあるというのが若干気になった。
安物自転車の特徴でもあるので、わざわざこうした処理を施しているのには
固定力よりも固着時の外しやすさが前提なんだろうか。

●得体のしれないメーカーの自転車を選んでしまうと・・・

takesno.com/archives/2824
ただ、自分の所で販売をしていないとなると、色々と分からないコトがドッと増えます。
いつ販売したものか?
いくらで販売したものか?
得体の知れないメーカーだったら、この自転車はどこのメーカーなのか?
ってのも、わからないコトだってあります。

もし、自分の所が取り扱い・取引のあるメーカーであれば、
こういう不自然なコトがあればメーカーさんに問い合わせるコトが出来ます。
また、販売日もわかるので、使用年数も把握出来ます。
その上でメーカー側の不備等であれば、無性で代替部品を送ってもらったり無償交換で済む事例もあります。

けれど、何回も書きますが やはり販売店でないのも もちろんですが、
その自転車のメーカーすらわからない&取引がないので、そのような対応は出来ませんでした。

最低限その車種が載っているメーカー代理店webサイトがあるかどうかである程度は参考にはなるが、
対応力が期待できるかどうかということになる。
トラブルが起きやすいというのも当然問題だが、不具合内容にもよるが
「そういうのは仕様なので返品とか交換はメーカーでも一切しません」ということになれば
非常に面倒なことになる。

つまり、通販でしか見かけないような車種や得体のしれない安物自転車を購入するということは
トラブルが起こっても自己責任ということになる。
量販店車種であれば「例え技術に問題があったとしても」
部品の調達面を考えると基本的にその店で修理することになるはずだが、
「互換性のある代替品もなく部品調達不可」で「修理できない(作業できる人がいない)」という場合は廃棄するしかなくなる。

2018.8.19 ●「たかがママチャリ」という風潮
6.10 ●高額品だから絶対に大丈夫というものでもない(納車前整備と使い方)
5.20 ●フルカバー(全ケース)型チェーンケースのメリットとデメリット(追記5.20)
4.1 ●(納車前整備)一般車のホイールの振れ取り
2017.12.17 ●2万円半ば~3万円台の自転車をさほどオススメしない理由
12.10 ▼2万円以下の自転車から「良いもの」という紹介はできない(修正)
6.4 ●フルカバー(全ケース)型チェーンケースのメリットとデメリット
2016.11.6小径項目追加,URL変更 【↑2020.1.26 650B部分を追加】
 〃 ●誤解の温床となっているタイヤサイズとフレームサイズの混同
7.3 ●3万円の自転車は高級自転車に非ず
6.19 ●ベルトは「メンテナンスフリー」というわけでもない
6.12 ●ベルトドライブの部品調達不可により修理不能→廃車、他修正
6.5 ●得体のしれないメーカーの自転車を選んでしまうと・・・
4.24 ●「シートチューブの先端部」の絞りの有無、中古自転車についてページ移動
4.17 ●2015年の製品事故色々
2.28 ●安物自転車か、まともなメーカー車か
2.21 ●shimano製の自転車? ●前カゴを新車時から交換
2.7 ●軽い自転車は本当に良い自転車? ●ハンドルロックの故障 2.11微修正のみ
1.3 雑感●ハンドルロック の修理
2015.12.20 ●重さについて
●修理が得か、買い替えが得か
12.5 雑感●一般車の在り方(追加)、他一部追加
11.29 雑感●BS2016、●26インチの違い
11.22 雑感●値上げとメーカーの思惑(シナモンJP:2016版)
11.15 ▼素材の違いについて、●ハブダイナモ(通学用途として)、▼量販向け卸の自己破産、他
10.31 ●丈夫な自転車、▲ベルトドライブの不具合
10.17 雑感●3か月で破損した虫ゴム
10.3 参考掲載:アラヤのステンレスフレーム(約23万)
9.27 微修正のみ
9.19-20 クロモリ&ステンフレーム、雑感■内装ハブやベルト駆動の「メンテナンスフリー」という幻想、他
9.6 特殊規格:Wロックの故障
8.7 雑感●消費者心理の移り変わり
7.25 ◆一般車でもきちんと組み立てられたものであれば快適さが異なる。
6.27、7.2 微修正のみ
5.31 目次の設置
5.30 買い替え時期について
4.16 とりあえず内容としては何を見て決めればいいのか
3.21 内装3段と5段の違い説明リンク追加
3.14 某量販CM自転車
2.25 シマノFBのリンクを固定リンクに差し替え
2.22 チェーンケースの補足
1.31 微修正、ステンレスフレーム解説の追加
1.25 微修正
2014.12.28 若干追加
12.23 UP
最終更新:2024年02月18日 17:01